JP3213474B2 - 自動車用キーレスエントリーシステムにおけるコード登録処理装置 - Google Patents

自動車用キーレスエントリーシステムにおけるコード登録処理装置

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JP3213474B2 JP11079394A JP11079394A JP3213474B2 JP 3213474 B2 JP3213474 B2 JP 3213474B2 JP 11079394 A JP11079394 A JP 11079394A JP 11079394 A JP11079394 A JP 11079394A JP 3213474 B2 JP3213474 B2 JP 3213474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用キーレスエン
トリーシステムにおけるコード登録処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用キーレスエントリーシ
ステムは、例えば、ユーザが携帯するキーユニットと、
自動車のドアロックの受信ユニット及びアクチュエータ
とで構成されている。そして、キーユニットの操作部の
ロックスイッチを操作するとロック用制御信号が受信ユ
ニット側に送信され、受信ユニットではこのロック用制
御信号を受信してドアロックアクチュエータを駆動し、
ドアロック状態となり、アンロックスイッチを操作する
とアンロック用制御信号が受信ユニット側に送信され、
受信ユニットではこのアンロック用制御信号を受信し
て、ドアロックアクチュエータがアンロック動作を行
い、解錠されるように構成されている。このようなキー
ユニットによる遠隔操作において、その操作時にはその
キーユニットに予め割り当てられた固有の暗証コード
(キーコード)が送信され、受信ユニット側に登録され
ている暗証コードとの一致を確認してから、ドアロック
又はドアアンロックが可能となるように構成されてい
る。
【0003】即ち、キーレスエントリーシステムを採用
した自動車を購入する際には、予め固有の暗証コードが
割り当てられたキーユニットも購入し、所定の登録モー
ドに従いそのキーユニットの暗証コードを購入した自動
車の受信ユニット中のメモリに登録する操作を行い、そ
の自動車で使用可能なキーユニットを特定しておく必要
がある。また、この種のキーレスエントリーシステムで
は受信ユニットに対して一つのキーユニットの割当てに
限らず、例えば、家族の個々が個別に利用したいような
ケースも想定し、一般には、数個(例えば、最大4個)
までキーユニットの使用が可能とされている。このよう
なケースでは、ユーザは必要個数のキーユニットを購入
し、各々に固有に割り当てられた暗証コードを上記のよ
うな登録モードに従い、受信ユニット中のメモリに登録
しておく必要がある。
【0004】一方、近年の自動車にあっては、所謂、パ
ワーシート、パワーミラー等を備え、ドライバーが運転
席のシートの位置や角度などを自己の運転に最適な状態
に調整設定し、ミラー角度も調整設定して登録させてお
くことにより、このドライバーが運転席に乗り込もうと
するとき、例えば、他の人が運転した後であっても、ワ
ンタッチ操作などで登録されているそのドライバーに適
したシート位置・姿勢及びミラー角度となるように、自
動的にパワーシートやパワーミラーが駆動制御されるよ
うにしたものがある。これによれば、ドライバーが運転
席に乗り込む時に座席調整操作等を要せず、直ぐに運転
でき、便利である。
【0005】このような機能を前述したようなキーレス
エントリーシステムと組み合わせたものがある。即ち、
各々異なる暗証コードを持つ複数のキーユニットを登録
可能なキーレスエントリーシステムと、パワーシート機
能とを組み合わせて、各々のキーユニットの所有者がそ
のキーユニットにてドアアンロック操作を行うと、前も
って登録されているシート位置に自動的にスライドする
ようにしたものである。特に、1台の自動車を数人が共
用し、頻繁にドライバーが変わるような利用形態におい
ては便利なものとなる。
【0006】ここに、その登録処理形態の概要を説明す
る。ここでは、説明を簡単にするため、暗証コードメモ
リ中にはNo.1〜No.3なる規定数が3個の登録領域を
有するものとする。この暗証コードメモリは、基本的
に、登録処理が行われる毎に、登録領域No.1→No.2
→No.3→No.1→No.2〜のように、順に上書き登録
されるローテーション更新登録方式のものとされてい
る。まず、全く新規(全ての登録領域No.1〜No.3が
空)な場合においては、受信した暗証コード順に各々の
暗証コードがシート情報とともに登録領域No.1〜No
3に順次登録される。例えば、A,B,Cなる順に各キ
ーユニットの各々の所有者甲,乙,丙がパワーシート調
整を伴い暗証コードの登録操作を行った場合であれば
(ケース1)、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c のように登録される。登録操作順であり、例えば、A,
C,B(甲,丙,乙)なる順に各キーユニットの暗証コ
ード等の登録操作を行った場合であれば(ケース2)、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Cの暗証コード,シート情報c 登録領域No.3→Bの暗証コード,シート情報b のように登録される。また、例えば、A,Bなる2個の
キーユニット2の暗証コード等のみの登録操作を行った
場合であれば(ケース3)、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→空 のように登録される。この後で、例えば、Cなるキーユ
ニット2を追加し、その所有者丙が暗証コード等の登録
操作を行うと(ケース4)、登録領域No.3に登録され
る。
【0007】また、既登録情報を消去したい場合には、
この種の登録処理装置では簡易構成を主眼とし消去スイ
ッチ等を持たないため、残したい暗証コードによる上書
きにより代用している。例えば、ケース1において、B
の暗証コードのみにしたい場合には、Bの暗証コードを
持つキーユニットにて規定数3に相当する3回の登録操
作を行えば、No.1〜No.3の暗証コードは全てBの暗
証コードに上書きされてA,Cの暗証コードがなくなる
ので、実質的にA,Cについての登録が消去されたこと
なる。このような処理は、例えば、既登録のA,Cのキ
ーユニットを紛失してしまったような場合に盗難・悪用
防止上、効果的となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した任
意のケースにおいて、既登録の暗証コードを有するキー
ユニットにより再度登録操作を行うことがある。例え
ば、登録されているシート情報を少し変えたい場合や、
キーユニットの所有者が変更になったので登録されてい
るシート情報を変更したい場合や、誤操作による場合な
どがある。一例として、前述したケース1の例(既に規
定数の暗証コード等が登録されている)で、乙(他の人
でもよい)がBの暗証コードを持つキーユニットにより
登録操作を行ったとすると、ローテーション方式により
今度の書き込み領域は登録領域No.1となるので、この
登録領域No.1上に更新登録(上書き)される。即ち、
その登録時のシート情報b′も取り込まれるので、 登録領域No.1→Bの暗証コード,シート情報b′ 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c のような登録状態となる(ケース5)。
【0009】ケース3の場合でも同様であり、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→Bの暗証コード,シート情報b′ のような登録状態となる(ケース6)。
【0010】つまり、既登録の暗証コードと同一の暗証
コードを持つキーユニットによる登録操作であっても、
通常通り登録が受け付けられるため、同一の暗証コード
(上例では、B用)に対して2つのシート情報(上例で
は、b,b′)が存在してしまう矛盾を生ずる。このよ
うな矛盾の発生を避けるためには、規定数のキーユニッ
トによる登録操作を全てやり直すとか、最初の順番通り
に登録操作をやり直すといった手順、或いは、登録に際
して個々の登録先(登録領域)を特定するためのスイッ
チを利用することが必要といえる。よって、従来方式に
よる場合は、利用者が無造作に登録を繰り返すと不都合
を生ずるものとなり、細心の注意を要するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】なくとも操作スイッチ
と送信器とを備えて各々固有の暗証コードが割り当てら
れた少なくとも一つのリモコンキー装置と、少なくとも
受信器と登録モードに従い前記暗証コードを登録するた
めの規定数の登録領域を有する暗証コードメモリとを備
えて前記リモコンキー装置の操作に基づきドアロック機
構を作動させる本体装置とよりなり、任意の前記リモコ
ンキー装置の暗証コードを前記暗証コードメモリに登録
する際にそのリモコンキー装置の所有者が設定したパー
ソナル情報を取り込んでその暗証コードとともに前記暗
証コードメモリに登録するようにした自動車用キーレス
エントリーシステムにおいて、登録モードで受信した暗
証コードが既登録の暗証コードであるか否かを判断する
判断手段と、既登録の場合に前記暗証コードメモリ中の
同一の暗証コードの既登録領域を探索する探索手段と、
探索された前記既登録領域に受信した暗証コードを取り
込んだ前記パーソナル情報とともに更新登録する登録処
理手段と、登録モードで既登録の同一の暗証コードの入
力回数を計数する計数手段と、計数された入力回数と規
定数とを比較する比較手段と、前記同一の暗証コードの
入力回数が前記規定数に達したときにこの暗証コードの
登録領域以外の登録領域の既登録情報を消去する登録情
報消去手段とを設けたものである。
【0012】
【0013】
【作用】録モードで受信した暗証コードが既登録でな
ければその時のパーソナル情報とともに従来通り暗証コ
ードメモリの登録領域に登録される。一方、登録モード
で受信した暗証コードが判断手段により既登録であると
判断されると、探索手段によりその既登録領域が探索さ
れ、登録処理手段によってその既登録領域に暗証コード
及びパーソナル情報が更新登録される。よって、暗証コ
ードメモリ上に同一の暗証コードが複数個同時に登録さ
れることはなく、同一の暗証コードに対して異なる複数
のパーソナル情報が存在する、といった矛盾を生ずるこ
とはない。登録者側から見れば、無造作に登録を繰り返
したとしても最初に登録された登録領域の位置が変動し
ないものとなる。また、登録モードにおいて残しておき
たい既登録の同一の暗証コードの入力操作を規定数行う
と、計数手段及び比較手段の出力に基づき、登録情報消
去手段が消去指示操作であると認識してこの暗証コード
の登録領域以外の登録領域の既登録情報を消去する。つ
まり、1台のリモコンキー装置による同一の暗証コード
の入力操作を規定数だけ繰り返すという、従来の上書き
方式と同じ操作手順で、実質的な消去処理を行えるもの
となる。
【0014】
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。本実施例の自動車用のキーレスエントリーシステム
1は、概略的には、ロック制御信号等の各種信号を送信
出力する携帯型のキーユニット(リモコンキー装置)2
と、自動車のドアロック機構(図示せず)を作動させる
ための受信ユニット(本体装置)3と、アクチュエータ
14とにより構成されている。ここに、このようなキー
レスエントリーシステム1では、前記キーユニット2は
例えばステアリングロック(図示せず)のキー穴に差し
込むイグニッションキーのハンドル部などとして形成さ
れ、前記受信ユニット3は例えば車内などに設置される
構成とされる。また、本実施例のキーレスエントリーシ
ステム1では受信ユニット3に対して、例えば、図1中
にA〜Cで示すように最大3個のキーユニット2を共用
できるシステム構成であるものとする。
【0016】まず、各キーユニット2はその表面に手動
操作される操作スイッチ(特に図示しないが、ロックス
イッチ、アンロックスイッチとして操作されるものであ
り、2個のスイッチ構成のものであっても1個のスイッ
チ構成のものであってもよい)を有する操作部が形成さ
れているとともに、暗証コードやロック制御信号等の各
種信号を電波、赤外線等により送出するための送信器
(図示せず)を備えたものである。この他、各キーユニ
ット2に固有に割り当てられた暗証コード等の各種デー
タを予め固定的に記憶したROMや、各種データ処理を
実行するとともに送信器からの送信動作等を制御するた
めのCPUや、操作スイッチの操作により電源投入され
て各部に駆動電力を供給する蓄電池等を備えた構成とさ
れている。
【0017】一方、受信ユニット3はそのユニットハウ
ジング4の外面に、前記キーユニット2からの電波や赤
外線による各種信号を受信する受信器5や、各種データ
を入出力するインタフェース(I/F)6や、暗証コー
ドの登録を行う登録モードの設定又はその解除を行うた
めのディップスイッチ7などが設けられたものである。
ユニットハウンジング4の内部には、各種のデータ処理
を行うとともに後述する判断手段、探索手段、登録処理
手段、計数手段、比較手段及び登録情報消去手段として
の処理を実行させるためのCPU8と、プログラムや各
種データを予め固定的に記憶するとともに書換え自在な
EEPROM(Electricaly ErasableProgramable
Read Only Memory)9と、各種データを更新自在に一
時的に記憶するRAM10とが設けられている。ここ
に、前記EEPROM9中の一部は登録可能な暗証コー
ド及びパーソナル情報の最大個数=規定数(本実施例で
は、3個)分の登録領域No.1〜No.3を有する暗証コ
ードメモリ11とされている。この暗証コードメモリ1
1に登録されている暗証コードを有するキーユニット2
のみがドアロック等に使用可能となるものである。これ
らの受信器5、I/F6、ディップスイッチ7、EEP
ROM9及びRAM10は、前記CPU8に対してシス
テムバス12等により接続されている。
【0018】また、前記受信ユニット3の前記I/F6
には、接続コネクタ13等を介してドアロック機構の前
記アクチュエータ14が接続されている。さらに、前記
CPU8にはこのI/F6を介してドアの開閉状態を取
り込むためのドアセンサ15や、イグニッションキーが
キーシリンダに差し込まれているか否かのキー状態を取
り込むためのキーセンサ16も接続されている。
【0019】さらに、本実施例のキーレスエントリーシ
ステム1はパワーシート17、パワーミラー18等の所
謂パワーシート機構19と組み合わせられており、パワ
ーシートセンサ20、パワーミラーセンサ21等のパー
ソナル情報センサ部22が前記I/F6を通して前記C
PU8に接続されている。これにより、例えば、運転席
のパワーシート17の座席位置・姿勢情報、パワーミラ
ー18のミラー角度情報等のパーソナル情報(どのよう
な情報をパーソナル情報の対象とするかは任意であり、
例えば、座席位置情報だけとしてもよく、或いは、これ
ら以外の情報であってもよい)を暗証コードメモリ11
中に登録するために取り込み可能とされている。また、
以下に示すようにパーソナル情報が暗証コードと対で暗
証コードメモリ11に登録された後は、アンロック操作
したキーユニット2の持つ暗証コードと対をなすパーソ
ナル情報がCPU8からパワーシート機構19に送出さ
れ、そのパーソナル情報に相当する運転席状態となるよ
うに自動的に制御される(この動作自体は、本発明の要
旨とするものではないので、詳細は省略する)。
【0020】このような構成において、任意のキーユニ
ット2の暗証コードをポジション情報とともに受信ユニ
ット3中の暗証コードメモリ11に登録又は消去しよう
とする場合の処理制御を図2に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0021】まず、キーユニット2を本来の遠隔操作に
用いる場合には、ディップスイッチ7がオフで、ドアが
閉められ、かつ、イグニッションキーがキーシリンダか
ら抜かれていることが条件とされている。よって、逆に
暗証コード及びポジション情報を登録しようとする場合
には、ドアを開け、かつ、イグニッションキーをキーシ
リンダに差し込んだ状態であることが必要とされる。さ
らには、登録しようとするキーユニット2の所有者自身
が運転席のパワーシート17に実際に座り、その前後な
る位置、傾斜等の姿勢を自己の運転に最適な状態に調整
設定し、その状態で、パワーミラー18についても最も
見やすい状態に角度調整する必要がある。そして、この
ような準備が整った後、ディップスイッチ7をオンさせ
て登録モードに設定し、自己の所有するキーユニット2
を操作して固有の暗証コードを送信させることにより、
登録条件を満たし、基本的に、その暗証コードと設定さ
れた現在のポジション情報(=パーソナル情報…以下、
実施例上では、単に「シート情報」というものとする)
とが対となって登録可能となるものである。
【0022】このような前提の下、あるキーユニット2
の所有者がその暗証コードをシート情報とともに受信ユ
ニット3中に登録しようとする場合、そのキーユニット
2において適宜操作スイッチを操作する。これにより、
キーユニット2では内部電源がオンしてその送信器から
そのキーユニット2に固有な暗証コードを含む信号が送
信される。受信ユニット3では受信器5を通じてこのよ
うな暗証コードを含む信号を受信すると(ステップS
1)、CPU8による制御の下、判断処理を実行して、
登録条件を満たしているか否かをチェックする(ステッ
プS2)。これは、ディップスイッチ7、ドアセンサ1
5、キーセンサ16からの情報を取り込むことにより判
断でき、登録条件を満たしていない場合には処理を終了
する。
【0023】登録条件を満たしている場合には、CPU
8による制御の下、シート情報の取り込みを実行する
(ステップS3)。これは、その暗証コードを受信した
時点における現在のシート情報をパワーシートセンサ2
0、パワーミラーセンサ21等のパーソナル情報センサ
部22からI/F6を介して取り込むことにより実行さ
れる。
【0024】ついで、CPU8による制御の下に判断手
段が判断処理を実行して、今回受信した暗証コードが暗
証コードメモリ11において既登録の暗証コードである
か否かをチェックする(ステップS4)。初期登録時の
ように既登録でない場合には、暗証コードメモリ11に
おいて登録領域No.1〜No.3中で空の領域があるか否
かチェックされる(ステップS5)。空の登録領域があ
れば、その空の登録領域中で領域番号の小さい領域に、
受信した暗証コードをシート情報とともに登録する(ス
テップS6)。これは、従来の登録処理と同様であり、
前述したケース1〜4で例示した場合に相当する。
【0025】一方、既登録でなく、かつ、空の登録領域
が存在しない場合には、新規登録と判断し、既登録の登
録領域No.1〜No.3中で一番古く登録処理された登録
領域中に更新登録(上書き登録)する(ステップS
7)。例えば、前述したケース1の例において、Dなる
新規なキーユニット2にて登録操作を行った場合、一番
古い登録領域No.1にDの暗証コードがシート情報dと
ともに上書きされ、 登録領域No.1→Dの暗証コード,シート情報d 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c のような登録結果に変更されることになる。これは、甲
がAのキーユニット2を紛失し新たにDのキーユニット
2を購入したような場合に効果的な処理となる。ちなみ
に、このケースにおいて、紛失したのはBのキーユニッ
ト2でありAの暗証コードは残しておきたいような場合
には、Aのキーユニット2にて登録操作を繰り返せばス
テップS1〜S7の手順を経て、一番古い登録領域No.
2に上書きされ、 登録領域No.1→Dの暗証コード,シート情報d 登録領域No.2→Aの暗証コード,シート情報a′ 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c のような登録結果に変更されることになる。
【0026】一方、判断手段による判断処理の結果、受
信した暗証コードが既登録の暗証コードであると判断さ
れると、CPU8による制御の下に探索手段が探索処理
を実行し、その暗証コードが登録領域No.1〜No.3中
の何れで既登録であるかをチェックする(ステップS8
a,S8b)。ステップS8aのチェックにおいて、登
録領域No.1に登録されている暗証コードと一致してい
た場合には、CPU8による制御の下に登録処理手段が
登録処理を実行し、受信した暗証コードをシート情報と
ともに登録する(ステップS9a)。ステップS8a,
S8bのチェックにおいて、登録領域No.2に登録され
ている暗証コードと一致していた場合には、CPU8に
よる制御の下に登録処理手段が登録処理を実行し、受信
した暗証コードをシート情報とともに登録する(ステッ
プS9b)。ステップS8a,S8bのチェックにおい
て、登録領域No.3に登録されている暗証コードと一致
していた場合には、CPU8による制御の下に登録処理
手段が登録処理を実行し、受信した暗証コードをシート
情報とともに登録する(ステップS9c)。
【0027】よって、例えば、前述したケース1の例に
おいて、ケース5に準じて、乙(他の人でもよい)がB
の暗証コードを持つキーユニットにより登録操作を行っ
たとすると、その書き込み領域は同一暗証コードが既登
録の登録領域No.2となるので、この登録領域No.2上
に更新登録(上書き)される。即ち、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b′ 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c のような登録状態となる(ケース7)。
【0028】ケース3の場合でも同様であり、 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b′ 登録領域No.3→空 のような登録状態となる(ケース8)。
【0029】つまり、既登録の暗証コードと同一の暗証
コードを持つキーユニットによる登録操作の場合、その
登録先は同一の暗証コードが既登録の登録領域に限られ
る。よって、暗証コードメモリ11上に同一の暗証コー
ドが複数個同時に登録されることはなく、同一の暗証コ
ードに対して異なる複数のシート情報が存在する、とい
った矛盾を生ずることはない。登録者側から見れば、無
造作に登録を繰り返したとしても最初に登録された登録
領域の位置が変動しないものとなる。このような機能を
実現するために、登録に際して個々の登録先(登録領
域)を特定するためのスイッチを用いる必要もない。
【0030】ところで、登録処理だけを考えた場合は、
上記のような登録処理制御だけよいが、結果として、既
登録の暗証コードに関しては、他の暗証コードの既登録
領域上に上書きされることはないので、逆に、暗証コー
ドメモリ11上の既登録情報を消去しようとする場合、
従来のような既登録の暗証コードによる上書き方式では
消去できない。そこで、本実施例では、以下に説明する
ような登録情報消去対策が講じられている。概略的に
は、既登録の暗証コードを有する任意のキーユニット2
にて規定数、即ち、3回だけ、連続的にその登録操作を
行った場合には消去処理を実行させようとするものであ
り、各登録領域No.1〜No.3毎に個別に3連続フラグ
が計数手段として設定されている。
【0031】例えば、ステップS9aにて登録領域No.
1に受信した暗証コードをシート情報とともに登録した
場合、他の登録領域No.2,No.3の3連続フラグは0
にクリアされ(ステップS10a)、CPU8による制
御の下に比較手段が比較処理を実行し、当該暗証コード
の入力回数が規定数に達したか否かをチェックする(ス
テップS11a)。具体的には、この登録領域No.1の
3連続フラグが2となっていたか否かにより判断する
が、1回目の登録操作であれば、登録領域No.1の3連
続フラグが0であるので、この登録領域No.1の3連続
フラグをインクリメントする(ステップS12a)。こ
の時点では、登録領域No.1の3連続フラグ=1とな
る。引き続き、同一のキーユニット2を用いて2回目の
登録操作を行うと、ステップS1,S2,S3,S4,
S8a,S9a,S10aによる同様の処理を経て、ス
テップS11aによるチェックを受けるが、登録領域N
o.1の3連続フラグ=1であるので、この登録領域No.
1の3連続フラグをインクリメントする(ステップS1
2a)。この時点では、登録領域No.1の3連続フラグ
=2となる。引き続き、同一のキーユニット2を用いて
規定数なる3回目の登録操作を行うと、やはり、ステッ
プS1,S2,S3,S4,S8a,S9a,S10a
による同様の処理を経て、ステップS11aによるチェ
ックを受けるが、登録領域No.1の3連続フラグ=2で
あるので、今回の操作が3回目のものであると判断され
る。この結果、登録領域No.1の3連続フラグを0にク
リアする(ステップS13a)とともに、CPU8によ
る制御の下に登録情報消去手段が消去処理を実行し、当
該暗証コード用の登録領域No.1以外の登録領域No.
2,No.3に登録されている暗証コードをシート情報と
ともに消去する(ステップS14a)。
【0032】ステップS9b〜S14b、ステップS9
c〜S14cに示す処理もこれに準じたものであり、説
明を省略する。
【0033】例えば、ケース1に例示したような登録状
態 登録領域No.1→Aの暗証コード,シート情報a 登録領域No.2→Bの暗証コード,シート情報b 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c において、Cのキーユニット2に関する情報のみを残し
て他は消去したい場合には、Cのキーユニット2を用い
て3回登録操作を実行すると、消去指示と判断され、 登録領域No.1→空(消去) 登録領域No.2→空(消去) 登録領域No.3→Cの暗証コード,シート情報c′ のような状態となり、A,Bのキーユニット2に関する
情報が消去される。・よって、A,Bのキーユニット2
を紛失してしまった場合、Cのキーユニット2の所有者
が占有的に使用するようになった場合などに効果的とな
る。また、規定数だけ同一の暗証コードによる操作を繰
り返すことにより消去できるので、操作上は従来の上書
き消去方式と変わらないので、ユーザに操作上の違和感
を与えることがない。
【0034】
【発明の効果】なくとも操作スイッチと送信器とを備
えて各々固有の暗証コードが割り当てられた少なくとも
一つのリモコンキー装置と、少なくとも受信器と登録モ
ードに従い前記暗証コードを登録するための規定数の登
録領域を有する暗証コードメモリとを備えて前記リモコ
ンキー装置の操作に基づきドアロック機構を作動させる
本体装置とよりなり、任意の前記リモコンキー装置の暗
証コードを前記暗証コードメモリに登録する際にそのリ
モコンキー装置の所有者が設定したパーソナル情報を取
り込んでその暗証コードとともに前記暗証コードメモリ
に登録するようにした自動車用キーレスエントリーシス
テムにおいて、登録モードで受信した暗証コードが既登
録の暗証コードであるか否かを判断する判断手段と、既
登録の場合に前記暗証コードメモリ中の同一の暗証コー
ドの既登録領域を探索する探索手段と、探索された前記
既登録領域に受信した暗証コードを取り込んだ前記パー
ソナル情報とともに更新登録する登録処理手段とを設け
たので、暗証コードメモリ上に同一の暗証コードが複数
個同時に登録されることはなく、同一の暗証コードに対
して異なる複数のパーソナル情報が存在する、といった
矛盾の発生を防止でき、登録者側から見れば、無造作に
登録を繰り返したとしても最初に登録された登録領域の
位置が変動しないので登録操作性のよいものとなる。
た、登録モードで既登録の同一の暗証コードの入力回数
を計数する計数手段と、計数された入力回数と規定数と
を比較する比較手段と、前記同一の暗証コードの入力回
数が前記規定数に達したときにこの暗証コードの登録領
域以外の登録領域の既登録情報を消去する登録情報消去
手段とを設けたので、既登録の暗証コードによる上書き
方式では消去できない状況下でも、1台のリモコンキー
装置による同一の暗証コードの入力操作を規定数だけ繰
り返すという、従来の上書き方式と同じ操作手順で、実
質的に消去処理を行うことができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】暗証コード等の登録処理時の制御等を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 キーレスエントリーシステム 2 リモコンキー装置 3 本体装置 5 受信器 11 暗証コードメモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 E05B 65/12 - 65/42 B60N 2/00 - 2/54 G06K 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも操作スイッチと送信器とを備
    えて各々固有の暗証コードが割り当てられた少なくとも
    一つのリモコンキー装置と、少なくとも受信器と登録モ
    ードに従い前記暗証コードを登録するための規定数の登
    録領域を有する暗証コードメモリとを備えて前記リモコ
    ンキー装置の操作に基づきドアロック機構を作動させる
    本体装置とよりなり、任意の前記リモコンキー装置の暗
    証コードを前記暗証コードメモリに登録する際にそのリ
    モコンキー装置の所有者が設定したパーソナル情報を取
    り込んでその暗証コードとともに前記暗証コードメモリ
    に登録するようにした自動車用キーレスエントリーシス
    テムにおいて、登録モードで受信した暗証コードが既登
    録の暗証コードであるか否かを判断する判断手段と、既
    登録の場合に前記暗証コードメモリ中の同一の暗証コー
    ドの既登録領域を探索する探索手段と、探索された前記
    既登録領域に受信した暗証コードを取り込んだ前記パー
    ソナル情報とともに更新登録する登録処理手段と、登録
    モードで既登録の同一の暗証コードの入力回数を計数す
    る計数手段と、計数された入力回数と規定数とを比較す
    る比較手段と、前記同一の暗証コードの入力回数が前記
    規定数に達したときにこの暗証コードの登録領域以外の
    登録領域の既登録情報を消去する登録情報消去手段とを
    設けたことを特徴とする自動車用キーレスエントリーシ
    ステムにおけるコード登録処理装置。
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