JP3213297U - 弁当容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物を容易に出すことができる弁当容器を提供する。【解決手段】弁当容器10は、内容物を収容するための本体20であって、内容物が通過可能な開口を有する、本体20と、開口を覆うように本体20に対して取り外し可能に取り付けられる、蓋30と、を備える。本体20の外面には、押圧部27が設けられている。押圧部27が、本体20の外側から押圧されることによって本体20の内側に向かって変形可能である。押圧部27の変形によって内容物が開口から押し出される。【選択図】図1
Description
本考案は、弁当容器に関する。
従来、ごはん及びおかず等の内容物を収容するための弁当容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。弁当容器は、一般的に、内容物を収容するための本体と、本体に設けられた開口を覆うように本体に取り付けられる蓋と、を有している。
弁当を食べる際に、消費者は、しばしば、本体から内容物を出して、皿等に盛ることを好む場合がある。この場合に、本体から内容物を容易に出すことができることが望ましい。
本考案は、内容物を容易に出すことができる弁当容器を提供することを目的の一つとする。
本開示の一態様は、内容物を収容するための本体であって、内容物が通過可能な開口を有する、本体と、開口を覆うように本体に対して取り外し可能に取り付けられる、蓋と、を備える、弁当容器であって、本体の外面には、押圧部が設けられており、押圧部が、本体の外側から押圧されることによって本体の内側に向かって変形可能であり、押圧部の変形によって内容物が開口から押し出される、弁当容器である。
本開示の一態様によれば、弁当容器の本体が、内側に向かって変形することによって内容物を押し出す押圧部を有している。したがって、本体から内容物を出すときに、例えば箸等を用いることなく、押圧部を押すだけで内容物を容易に出すことができる。
押圧部が、開口と対向する壁部の外面に設けられていてもよい。この場合、押圧部が開口に向かって変形するため、内容物が開口からより容易に押し出されやすくなる。
押圧部が、本体の外側に向かって突出するように形成されていてもよい。この場合、押圧部が、視認されやすくなり得、また、消費者によって押圧されやすくなり得る。
本体の外面には、凹部が設けられていてもよく、押圧部が、凹部から突出していてもよい。この場合、突出した押圧部が、凹部とのコントラストによってより視認されやすくなり得る。
蓋が、押し出された内容物を受容する皿として使用可能であってもよい。この場合、例えば、別個の皿が準備できないときに、内容物を蓋に盛ることができる。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る弁当容器を説明する。同様な又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図の縮尺は、変更されている場合がある。
図1は、第1実施形態に係る弁当容器を示す斜視図である。図1を参照して、弁当容器(弁当箱とも称され得る)10は、例えば、弁当屋、コンビニエンスストア、デパート、スーパーマーケット、飲食店又はその他の店において販売される弁当に使用される。弁当容器10は、個人的に使用されるものであってもよい。弁当容器10は、本体20と、蓋30と、を備えている。本体20は、例えばごはん及びおかず等の内容物を収容する。本体20は、例えば、ベース壁部21と、側壁部22と、鍔部23と、を有している。
ベース壁部21は、平面視(図1において上下方向視)において、概ね正方形である。図2は、図1の弁当容器の本体を示す側面図であり、図3は、図2のIII-III矢視断面図であり、図4は、図2のIV-IV線矢視断面図である。図2を参照して、側壁部22は、本実施形態では、ベース壁部21の縁からベース壁部21に対して垂直から傾けられた方向に、すなわちテーパを有するように、延びている。側壁部22は、ベース壁部21に対して垂直に、すなわちテーパを有さずに、延びていてもよい。
図3を参照して、側壁部22は、開口24を有している。開口24は、側壁部22において、ベース壁部21に連結された縁25とは反対側の縁26によって画定されている。開口24は、内容物が通過可能なように形成されている。側壁部22は、本実施形態では、ベース壁部21に連結された縁25よりも、開口24を画定する縁26が大きくなるように、テーパを有している。ベース壁部21は、開口24に対向している。
ベース壁部21及び側壁部22は、本実施形態では、開口24を有する中空の截頭四角錐を画定している。しかしながら、ベース壁部21及び側壁部22は、例えば、截頭三角錐又は截頭円錐等の他の截頭錐体、多面体、錐体、又は、半球等、内容物が通過可能な開口を有する中空の他の形状を画定してもよい。
ベース壁部21の一辺の長さ(すなわち、側壁部22の縁25の一辺の長さ)L1は、例えば約65mmである。側壁部22の縁26の一辺の長さ(すなわち、開口24の一辺の長さ、及び、鍔部23の内周縁の一辺の長さ)L2は、例えば約76mmである。これらの寸法は、上記の値に限定されず、他の値であってもよい。
鍔部23は、側壁部22の縁26から、ベース壁部21に対して概ね平行に放射状に外側に向かって延びており、さらに外側に向かうにつれてベース壁部21に向かう方向に湾曲している。図1に示されるように、鍔部23は、本実施形態では、概ね正方形の内周縁と、円形の外周縁と、を有している。鍔部23は、他の形状を有していてもよい。
図3を参照して、鍔部23の外周縁の直径D1は、例えば約124mmである。鍔部23の高さH1は、例えば約5mmである。これらの寸法は、上記の値に限定されず、他の値であってもよい。
ベース壁部21、側壁部22及び鍔部23は、例えば、真空成形等によって、一体に成形することができる。しかしながら、ベース壁部21、側壁部22及び鍔部23は、例えば、別個に成形された後に、溶着、溶接又は接着剤等によって連結されてもよく、又は、他の方法によって形成されてもよい。本体20の材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックを含んでもよいが、これらに限定されない。本体20は、例えば、透明、又は、本体20の外側から内容物を視認可能なように半透明であってもよいが、不透明であってもよい。本体20が透明又は半透明である場合、内容物を消費者が本体20の外側から視認することができるため、魅力的な外観を有する弁当を提供することが可能になる。
図1を参照して、本体20の外面には、押圧部27が設けられている。押圧部27は、本実施形態では、ベース壁部21の外面に設けられている。しかしながら、押圧部27は、後述する内容物を押し出す機能を有する範囲で、本体20の他の場所の外面、例えば、側壁部22等の外面に設けられてもよい。具体的には、本実施形態では、ベース壁部21の外面には、凹部28が設けられており、押圧部27は、凹部28から本体20の外側に向かって突出している。これによって、押圧部27は、消費者によって視認されやすく、かつ、消費者によって本体の外側から押圧されやすい。押圧部27は、本体の外側から押圧されることによって、本体20の内側に向かって(本実施形態では、開口24に向かって)変形可能である。
より具体的には、図1及び図4に示されるように、弁当容器10では、本体20のベース壁部21の各辺が円弧状であり、各辺の中心部が開口24側に向かって湾曲している。これにより、ベース壁部21には、凹部28が設けられており、さらに、ベース壁部21の四隅には突起29が設けられている。なお、本体20は、凹部28を有していなくてもよく、この場合に、押圧部27は、本体20の外面から直接突出していてもよい。押圧部27は、平面視(図1において上下方向視)において円形であるが、他の形状であってもよい。また、押圧部27は、図3に示される断面視において円弧状であるが、多角形状等の他の形状であってもよい。図1に示されるように、押圧部27は、ベース壁部21の各辺の中央部において、各辺に接するように設けられている。これにより、押圧部27が、より大きく設計されており、押圧部27を通して内容物が見えやすくなっている。押圧部27は、突出部以外の様々な方式によって、本体20の内側に向かって変形可能であってもよい。例えば、押圧部27は、平らであってもよく、この場合に、押圧部27は、凹部28の底部に設けられてもよく、又は、凹部28無しに本体20の外面に直接に設けられてもよい。この場合、押圧部27の周縁又は全体が、押圧部27の周りの部分よりも薄く形成されてもよい、又は、他の方法により押圧部27の周りの部分よりも変形しやすいように形成されていてもよい。この場合にも、押圧部27は、本体20の外側から押圧されることによって、本体20の内側に向かって変形可能である。
図3を参照して、鍔部23から押圧部27までの高さH2は、例えば約55mm程度であり、図4を参照して、鍔部23から突起29までの高さH3も、例えば約55mm程度である。
図1を参照して、押圧部27には、押圧される部位であることを示す文字又は模様(例えば、円形の模様等)が例えばエンボス加工又は印刷等によって設けられていてもよい。押圧部27、凹部28及び上記の文字又は模様は、例えば、ベース壁部21、側壁部22及び鍔部23が真空成形等によって成形されるときに、一緒に成形されてもよい。しかしながら、押圧部27、凹部28及び上記の文字又は模様は、ベース壁部21が成形された後に別個に成形されてもよく、又は、他の方法によって形成されてもよい。なお、以上のような本体20において、隣接する面が交わる辺は、丸められていてもよい(角Rを有している)。
図1を参照して、蓋30は、開口24を覆うように、本体20に対して取外し可能に取り付けられている。図5は、図1の弁当容器の蓋を示す断面図である。具体的には、蓋30は、本実施形態では、鍔部23に概ね対応する形状を有しており、概ね円板状である。蓋30は、他の形状を有していてもよい。蓋30は、本体20の開口24よりも大きな皿のような形状を有している。蓋30は、径方向の中心部から外側に放射状に延び、径方向の外側付近において僅かに弁当容器10の外側(図5において下側)に向かって湾曲し、その後、径方向の外側に向かうにつれて本体20側(図5において上側)に向かって湾曲し、その後、径方向の外側にさらに向かうにつれて弁当容器10の外側に向かってさらに湾曲している。蓋30において、径方向における外側部分は、鍔部23に沿うように湾曲しており、鍔部23の湾曲部及び蓋30の湾曲部が、ロック機構を形成している。具体的には、鍔部23の湾曲部及び蓋30の湾曲部は、互いに嵌合するように構成されている。ロック機構により、蓋30は、本体20(鍔部23)に対して取外し可能に取り付けられる。蓋30は、本実施形態では、詳しくは後述するように、押し出された内容物を受容する皿として使用可能である。蓋30は、本体20に対して取外し可能に取り付けられる範囲で、他の形状を有していてもよい。
蓋30の内径D2は、例えば鍔部23の外周縁の直径D1と同様であり、例えば約124mmである。蓋30の外径D3は、例えば約150mmである。蓋30の高さH4は、例えば約12mmである。これらの寸法は、上記の値に限定されず、他の値であってもよい。
蓋30は、例えば、真空成形等によって成形することができる。しかしながら、蓋30は、他の方法によって形成されてもよい。蓋30の材料は、例えば、ポリスチレン(PS)又はポリプロピレン(PP)等のプラスチックを含んでもよいが、これらに限定されない。蓋30は、例えば、不透明であってもよいが、透明、又は、本体20の外側から内容物を視認可能なように半透明であってもよい。
次に、弁当容器10の使用方法について説明する。図6は、図1の弁当容器の蓋に盛られた内容物を示す斜視図である。
消費者は、例えば、先ず、蓋30が下に位置する状態で弁当容器10をテーブル等に置く。次に、消費者は、例えば、指等によって、押圧部27を本体20の内側に向かって押圧する。これによって、押圧部27が本体20の内側に向かって変形し、本体20に収容された内容物を、開口24から押し出す。また、これと同時に、又は、これに続いて、本体20が蓋30から取り外される。以上によって、図6に示されるように、内容物Cが蓋30に盛られる。すなわち、本実施形態では、蓋30が、押し出された内容物Cを受容する皿として使用可能である。
弁当容器10に収容される内容物Cは、様々な食べ物であってよい。例えば、弁当容器10には、蓋30側から、ごはんW、及び、おかず又は具Mの順番(すなわち、ベース壁部21側から、おかず又は具M、及び、ごはんWの順番)で、層状に内容物Cが収容されていてもよい。この場合、例えば、弁当屋等において、ベース壁部21が下に位置する状態で弁当容器10が置かれるとき、おかず又は具MがごはんWの重さで圧縮され得る。したがって、内容物が蓋30に盛られたときに、おかず又は具Mが崩れにくい可能性がある。また、本体20が透明又は半透明である場合、上記のように層状に弁当容器10に収容された内容物Cを、消費者が本体20の外側から視認することができるため、より魅力的な外観を有する弁当を提供することが可能になる。
以上、本実施形態に係る弁当容器10では、本体20が、内側に向かって変形することによって内容物Cを押し出す押圧部27を有している。したがって、本体20から内容物Cを出すときに、例えば箸等を用いることなく、押圧部27を押すだけで内容物Cを容易に出すことができる。
弁当容器10では、押圧部27が、開口24と対向するベース壁部21の外面に設けられている。したがって、押圧部27が開口24に向かって変形するため、内容物Cが開口24からより容易に押し出されやすくなる。
弁当容器10では、押圧部27が、本体20の外側に向かって突出するように形成されている。したがって、押圧部27は、消費者によって視認されやすく、かつ、消費者によって本体20の外側から押圧されやすい。
弁当容器10では、本体20の外面には、凹部28が設けられており、押圧部27が、凹部28から突出している。したがって、突出した押圧部27が、凹部28とのコントラストによってより視認されやすい。
弁当容器10では、押圧部27が、ベース壁部21の各辺に接するように設けられていることによって、より大きく設計されているため、押圧部27を通して内容物が見えやすくなっている。したがって、弁当容器10は、より魅力的な外観を強調することができる。また、弁当容器10のベース壁部21の四隅には、突起29が設けられている。これにより、例えば、複数の弁当容器10を積重ねた場合に、下段の弁当容器10の突起29によって上段の弁当容器10を支えることができるため、下段の弁当容器10の押圧部27が上段の弁当容器10によって潰されることを防止することができる。
弁当容器10では、蓋30が、押し出された内容物Cを受容する皿として使用可能である。したがって、例えば、別個の皿が準備できないときに、内容物Cを蓋30に盛ることができる。
以上、弁当容器の実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されない。当業者であれば、上記の実施形態の様々な変形が可能であることを理解するだろう。
10・・・弁当容器、20・・・本体、21・・・ベース壁部、22・・・側壁部、23・・・鍔部、24・・・開口、25,26・・・縁、27・・・押圧部、28・・・凹部、30・・・蓋、C・・・内容物、D1・・・鍔部の外周縁の直径、D2・・・蓋の内径、D3・・・蓋の外径、H1・・・鍔部の高さ、H2・・・鍔部から押圧部までの高さ、H3・・・鍔部から突起までの高さ、H4・・・蓋の高さ、M・・・おかず又は具、W・・・ごはん。
Claims (5)
- 内容物を収容するための本体であって、前記内容物が通過可能な開口を有する、本体と、
前記開口を覆うように前記本体に対して取り外し可能に取り付けられる、蓋と、
を備える、弁当容器であって、
前記本体の外面には、押圧部が設けられており、
前記押圧部が、前記本体の外側から押圧されることによって前記本体の内側に向かって変形可能であり、前記押圧部の変形によって前記内容物が前記開口から押し出される、弁当容器。 - 前記押圧部が、前記開口と対向する壁部の外面に設けられている、請求項1に記載の弁当容器。
- 前記押圧部が、前記本体の外側に向かって突出するように形成されている、請求項1又は2に記載の弁当容器。
- 前記本体の前記外面には、凹部が設けられており、
前記押圧部が、前記凹部から突出している、請求項3に記載の弁当容器。 - 前記蓋が、押し出された前記内容物を受容する皿として使用可能である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁当容器。
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