JP3213142B2 - 単結晶基板構造体の製造方法 - Google Patents

単結晶基板構造体の製造方法

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JP3213142B2
JP3213142B2 JP27397993A JP27397993A JP3213142B2 JP 3213142 B2 JP3213142 B2 JP 3213142B2 JP 27397993 A JP27397993 A JP 27397993A JP 27397993 A JP27397993 A JP 27397993A JP 3213142 B2 JP3213142 B2 JP 3213142B2
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    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単結晶基板構造体およ
びその製造方法に係り、半導体の加工技術を用いて単結
晶基板に形成される、特に深さ方向に構造を持った単結
晶一体構造体よりなるマイクロマシンまたはマイクロマ
シンを構成する部品の製造方法に関するものである。例
えば、自動車の車体制御システム、あるいはエアバッグ
システムに好適な容量式加速度センサに利用される。
【0002】
【従来の技術】半導体の加工技術を用いて単結晶基板構
造体を加工する場合、構造体の寸法を均一に精度良く制
御できることから、単結晶シリコンの異方性エッチング
が多く用いられる。この異方性エッチングで加工された
構造体の従来例として、例えば、特開平1−15236
9号公報記載の容量式加速度センサが知られている。図
12は、上記公報記載の従来の容量式加速度センサの構
造を示す断面図である。
【0003】図12に示す容量式加速度センサは、三層
構造となっており、中央のシリコン層は質量部1201
および梁部1202の位置が板厚方向に完全に対称な形
状をしている。上下の二層である上部キャップ120
4、下部キャップ1206は、質量部1201側に導電
面である上部電極1205、下部電極1207を具備し
ている。中央層は、質量部1201と、前記上,下部キ
ャップ1204、1206と接合される枠部1203
と、質量部1201を枠部1203に吊るす一本以上の
梁部1202から構成されている。質量部1201の上
と下の表面は、前記上,下部キャップ1204,120
6上の上,下電極1205,1207との隙間により各
々静電容量を形成している。
【0004】図12の容量式加速度センサにおいて、前
記質量部1201は可動電極、梁部1202はカンチレ
バー(片持ち梁)、上,下電極1205,1207は固
定電極を構成し、枠部1203はシリコン板、上,下部
キャップ1204,1206はガラス板である。
【0005】加速度センサは、加速度による質量部12
01の慣性力を上下の隙間の静電容量の変化から電気信
号として出力する。図12からもわかるように質量部1
201の重心1208は梁部1202の中心線上にあ
り、他軸感度はない。しかし、図12の容量式加速度セ
ンサの中央層の構造のように、梁が基板厚さの中央にあ
るような高段差を有する構造体を製造するには、高段差
部へのレジスト塗布や露光が難しく、例えば段差部にレ
ジスト剥離が生じたり、段差の上と下とのレジスト厚を
均一にできないため加工形状の不具合が生じやすく、量
産時の歩留まりが数パーセント程度までしか向上しない
という問題があった。
【0006】この問題を解決するため、例えば、特開平
5−10969号公報記載のプロセスが開発されてい
る。図3は、上記公報記載の、片持ち梁構造を加工する
従来プロセスを示す断面図である。図3に示すプロセス
の特徴は、単結晶基板301の両表面に梁304の原形
となるものを形成し、次にその梁304の原形の全面と
貫通する部分とを単結晶基板301の両表面からエッチ
ングして梁304の厚さを目的の厚さまで薄くすると同
時に梁304の周辺を貫通して梁304を形成する点
と、基板301の表面が平坦なうちに後に用いるエッチ
ングマスク302,303を重ねて形成し、エッチング
毎にエッチングマスクを除去することで複数回のエッチ
ングを行う点にある。これにより、段差を持った基板3
01の表面にレジストを塗布したりパターンを露光する
必要がなくなり、100%に近い歩留まりで多段構造を
加工できる。
【0007】図3に示すプロセスでは、基板302の厚
み中央に梁部304を形成するため、(a)のプロセス
で、エッチングで用いる二枚のマスク302,303を
重ねて形成し、(b)のプロセスで梁部304の原形を
形成し、(c)のプロセスで梁部原形上のエッチングマ
スクのみを除去し、(d)のプロセスでサイドエッチン
グにより梁幅を狭めながら、梁厚を薄くして梁側面を貫
通し梁304を形成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで問題となるの
は、図3(d)のプロセスで梁304の厚さを薄くする
際に、サイドエッチングで梁304の幅も狭くなる点で
ある。例えば、エッチング液として67℃の40wt%
水酸化カリウム(KOH)水溶液を用いて、その法線方
向が(100)方向である単結晶シリコン基板に加工を
行い、サイドエッチングが(110)方向に発生する場
合、サイドエッチングで梁304の原形の幅の狭くなる
際の幅方向のエッチング量は、次式で与えられる。 幅方向エッチング量(片側)≒1.8×深さ方向エッチング量……〔イ〕
【0009】基板301として厚みがHOμmのものを
用いるとすると、厚みHIμm、幅BIμmの梁304
を形成するために必要となる梁304の原形の幅BO
は、サイドエッチングで梁304の原形の幅が狭くなる
ことを考慮して、 B0≒1.8×(H0÷2−H1÷2)×2+B1 ……〔ロ〕 となる。チップを設計する場合には、このサイドエッチ
ング量を見込む必要があり、その分だけチップサイズが
大きく、コスト高となる。
【0010】図11に、梁サイズを一定として基板厚さ
を横軸にサイドエッチングが生じるときのチップサイズ
を基準としたサイドエッチングが生じないときのチップ
サイズの比率を縦軸にしてサイドエッチングのチップサ
イズに与える影響を示した。ここで用いた梁サイズは、 梁厚:H1=50μm、梁幅:B1=200μm である。図11から、例えば基板厚さを400μmとす
ると、チップサイズだけから考えたコストはサイドエッ
チングがない場合にはサイドエッチングがある場合の約
半分となることがわかる。これから、図3に示すプロセ
スを用いて歩留まりを向上させたときにサイドエッチン
グが生じないようにすることができれば、チップサイズ
のみを考慮したコストを低減できる。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、基板深さ方向に構造を持ったチップを、多段異方性
エッチングプロセスで加工する際、サイドエッチングの
発生を防止し、プロセスによる制約を受けることなく、
必要最小限の寸法で製作することを可能とする単結晶基
板構造体およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、単結晶基板の両表面の少なくとも梁原形
部上および梁部を支える枠部上に形成した第一の保護膜
で保護した状態で、前記単結晶基板の両面からエッチン
グを施して段差を形成する第1のエッチング工程と、前
記第一の保護膜のうち前記梁原形部上における外周部を
残して中央部を除去した第二の保護膜で保護した状態
で、前記単結晶基板の両面からエッチングを施して前記
梁原形部の外周部に堤防状の構造物を形成する第2のエ
ッチング工程と、前記第二の保護膜のうち前記梁原形部
上における外周部を除去した第三の保護膜で保護した状
態で、前記単結晶基板の両面からエッチングを施して前
記堤防状の構造物によって梁部の幅方向のエッチングを
抑制しながら梁厚を目的の厚さまで薄くして前記梁部と
前記枠部との間に貫通部を形成する第3のエッチング工
程とを有し、一本以上の梁部を備えた単結晶基板構造体
を製造することを特徴とする単結晶基板構造体の製造方
法である
【0013】また、本発明は、前記単結晶基板構造体の
製造方法において、前記単結晶基板構造体は、前記梁部
の端部の稜線と前記貫通部を介して前記梁部と向き合う
枠部の端部の稜線との間の水平距離が、前記単結晶基板
の表面から前記梁部の表面までの垂直距離の1.8倍以
下で構成することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、単結晶基板の表面の少な
くとも第一の原形部上および枠部上に形成した第一の保
護膜で保護した状態で、前記単結晶基板の表面側からエ
ッチングを施して段差を形成する第1のエッチング工程
と、前記第一の保護膜のうち前記第一の原形部上におけ
る外周部を残して他の部分を除去した第二の保護膜で保
護した状態で、前記単結晶基板の表面側からエッチング
を施して前記第一の原形部の外周部に堤防状の構造物を
形成する第2のエッチング工程と、前記第二の保護膜の
うち前記第一の原形部上における外周部を除去した第三
の保護膜で保護した状態で、前記単結晶基板の表面側か
らエッチングを施して前記堤防状の構造物によって第一
の部分の幅方向のエッチングを抑制しながら前記第一の
部分を目的の厚さに形成する第3のエッチング工程とを
有し、前記枠部内に少なくとも前記第一の部分を備えた
単結晶基板構造体を製造することを特徴とする単結晶基
板構造体の製造方法である。 また、本発明は、前記単結
晶基板構造体の製造方法において、前記単結晶基板構造
体は、前記第一の部分を錘部とし、該錘部と前記枠部と
の間をダイヤフラム部で接続したダイヤフラム構造体で
構成することを特徴とする。
【0015】また、本発明は、単結晶基板の表面の少な
くとも第一の原形部上および枠部上に形成した第一の保
護膜で保護した状態で、前記単結晶基板の表面側からエ
ッチングを施して段差を形成する第1のエッチング工程
と、前記第一の保護膜のうち前記第一の原形部上におけ
る内周部を残して他の部分を除去した第二の保護膜で保
護した状態で、前記単結晶基板の表面側からエッチング
を施して前記第一の原形部の内周部に堤防状の構造物を
形成する第2のエッチング工程と、前記第二の保護膜の
うち前記第一の原形部上における内周部を除去した第三
の保護膜で保護した状態で、前記単結晶基板の表面側か
らエッチングを施して前記堤防状の構造物によって第一
の部分の幅方向のエッチングを抑制しながら前記第一の
部分を目的の厚さに形成する第3のエッチング工程とを
有し、前記枠部内に少なくとも前記第一の部分を備えた
単結晶基板構造体を製造することを特徴とする単結晶基
板構造体の製造方法である。 また、本発明は、前記単結
晶基板構造体の製造方法において、前記単結晶基板構造
体は、第一の部分を枠部に接続された第1のダイヤフラ
ム部とし、該第1のダイヤフラム部同志の間を第2のダ
イヤフラム部で接続したダイヤフラム構造体で構成する
ことを特徴とする。
【0016】なお付記すると、要するに、本発明の特徴
は、先に示した図3(d)のプロセスにおけるサイドエ
ッチングの発生を防ぐための構造体を形成することであ
る。具体的には、サイドエッチングが発生する梁上面端
部に堤防状の構造部を形成する。ここで形成される堤防
状構造部は、梁厚さを薄くしつつ梁周辺を貫通する工程
においてエッチングで除去され、図3のプロセスで形成
される梁と同じサイズの梁が形成できるものである。
【0017】
【作用】上記技術的手段の働きは下記のとおりである。
図10は、堤防状構造によるサイドエッチング防止手段
を示す模式図である。梁上面端部に形成された堤防状構
造部は、それ自身がエッチングされることで、梁のサイ
ドエッチングを防止する。図10には、堤防状構造部が
サイドエッチングを防止する状況を梁長手方向に対して
直角方向の断面を用いて示している。まず、図10
(a)のような梁部1002上面端部の堤防状構造部1
001を梁長手方向の梁全長にわたって形成する。この
構造体全面をエッチングすると、図10(b)のよう
に、堤防状構造部1001上面の両端部がサイドエッチ
ングされ始める。
【0018】図10(b)ないし(c)でわかるよう
に、サイドエッチングが堤防状構造部1001の両端部
から進行するため、堤防状構造部1001の中央部でお
互いの進行が止まり、堤防の高さ方向のエッチングだけ
が進行するようになる。そして最終的に、図10(d)
のように、堤防状構造部1001がエッチングで消滅す
るときに梁1002の周辺の貫通部1003が貫通さ
れ、梁部1002が形成される。
【0019】このようにプロセスを設計すれば、図3に
示したプロセスと同様の100%に近い歩留まりを維持
したまま、サイドエッチングによるチップサイズの増大
をなくすことが可能となる。例えば、エッチング液とし
て67℃の40wt%KOH水溶液を用いてその法線方
向が(100)方向である厚さ400μmの単結晶シリ
コン基板に厚さ50μm・幅200μmの梁をサイドエ
ッチングが(110)方向に発生するように加工する場
合、図11からわかるように後述する図2のプロセスを
用いれば、チップサイズを図3のプロセスの約48%に
低減できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図8を
参照して説明する。 〔実施例 1〕まず、第一の発明の実施例を図1および
図2を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に
係る片持ち梁構造の単結晶基板構造体を示し、(a)は
正面図、(b)はA−A断面図、図2は、図1に示す片
持ち梁構造を実現する製造プロセスを示す、梁長手方向
から見た断面図である。図1において、101は、基板
厚さの中央部に位置する梁部、102は錘部(質量部に
相当する)、103は枠部であり、梁部101は錘部1
02を片持ちで支持するカンチレバーとなっており、図
2では206がその梁部に相当する。
【0021】以下に本実施例の製造プロセスを説明す
る。まず、図2(a)のプロセスでは、単結晶基板20
1の両表面に、後で行う三回の異方性エッチングに用い
る三枚のエッチングマスク202,203,204を重
ねて形成する。これらマスクは、互いに異なる材質の膜
で形成することが望ましいが、同じ材質であってもその
厚みを異ならせることで機能を果たす。エッチングマス
クの材質としては、シリコン酸化膜(SiO2),窒化
けい素(Si3N4)を用いる。
【0022】図2(b)のプロセスでは、第3のエッチ
ングマスク204を用いて少なくとも梁厚の半分以上の
段差が形成されるまで水酸化カリウム水溶液を用いた異
方性エッチングを行う。図2(c)のプロセスでは、第
3のエッチングマスク204のみを除去する。図2
(d)のプロセスでは、第2のエッチングマスク203
を用いて水酸化カリウム水溶液による異方性エッチング
により、梁エッジ部に堤防状構造部205を形成する。
このときの堤防状構造部205の幅と高さから最終的な
梁部206の断面形状を制御する。この詳細については
後述する。
【0023】図2(e)のプロセスでは、第2のエッチ
ングマスク203のみを除去する。次いで、図2(f)
のプロセスでは、第1のエッチングマスク202を用い
て水酸化カリウム水溶液により梁厚を薄くしつつ梁周辺
部を貫通し、梁部206を形成する。このとき、梁エッ
ジ部の堤防状構造部205が先に説明した図10に示し
た手順により梁の幅方向のエッチングを抑制するため、
梁原形の幅を維持したまま目的の梁厚に形成することが
できる。
【0024】次に、67℃の40wt%水酸化カリウム
水溶液を用いて面方位(100)、断面方位(01
1)、厚さ400μmの単結晶シリコンウェハ上に厚さ
20μm、幅200μmの梁部206を形成する場合を
例にとり、図2を参照してプロセス設計方法を説明す
る。第1に、図2(b)のプロセスで梁原形を形成す
る。ここで、必要な値は、梁原形の幅と高さで、次の式
〔1〕,〔2〕から求まる。 梁原形幅=梁幅+堤防状構造体幅÷2×2 =200+20÷2×2=220μm ……〔1〕 梁原形高=梁厚÷2+オーバーエッチング量(片側) =20÷2+15=25μm ……〔2〕
【0025】式〔1〕において、堤防状構造部205の
幅は狭ければ狭いほど良いが、プロセスの安定性を考え
て20μmとした。式〔2〕のオーバーエッチング量と
は、梁部206の周辺が貫通した後に行うエッチング量
である。このエッチングによって上下パターンの位置ず
れ等で発生する梁部206の側面の切欠き状形状等を除
去し、梁部206の強度の向上をはかる。この値は、用
いるプロセス装置の位置合わせ精度に依存するが、ここ
ではプロセス装置の総合位置合わせ精度を20μmとし
てオーバーエッチング量を15μmとした。
【0026】次に、図2(d)のプロセスによって、堤
防状構造部205を形成する。ここで、必要となる値
は、堤防状構造部205の梁原形表面からの高さ、すな
わち、図2(d)のプロセスでのエッチング量である。
この値を求めるには、堤防状構造部205のエッチング
による形状変化を追い、最終的に堤防状構造部205が
消失する条件を検討する必要がある。
【0027】まず、図2(f)のプロセスによって、堤
防状構造部205は、その上部の平坦面と梁原形上部平
坦面との段差量を一定に保ちながら幅方向にエッチング
される。このときの幅方向のエッチング量は、 幅方向エッチング量(片側)≒1.8×深さ方向エッチング量……〔3〕 で与えられる。なお、ここで、幅方向エッチング量と深
さ方向エッチング量との比較は、梁表面端部の稜線と貫
通部を介して梁と向き合う基板表面端部の稜線との水平
距離と、単結晶基板表面から梁表面までの垂直距離との
比較に置き換えて考えることができる。
【0028】上述の幅方向のエッチングにより、堤防状
構造部の上部平坦面は消失し、堤防状構造部205の梁
長手方向と直角をなす平面で切った上部断面形状は、台
形から三角形へと変わる。これにより、堤防状構造部2
05の上端部の深さ方向のエッチング量は、それまで梁
原形上部平坦面と同じであったものが、 堤防状構造体エッチング量≒5.7×梁原形エッチング量 ……〔4〕 となる。
【0029】これにより、堤防状構造部205の梁原形
との段差量は、エッチングの進行とともに減少する。最
終的に堤防状構造体205をなくすには、第3の異方性
エッチングの間に堤防状構造部205と梁原形との段差
量が零となるようにすれば良いから、式〔3〕および式
〔4〕から、
【数1】 と求められる。この値が、図2(d)のプロセスにおけ
るエッチング量である。
【0030】次に、図2(f)のプロセスによって梁厚
が20μmになるまで、すなわち、 第3エッチング量=ウェハ厚÷2−梁厚÷2−堤防状構造高 =400÷2−20÷2−157 =33μm ……〔6〕 だけ、水酸化カリウム水溶液を用いて異方性エッチング
すれば、梁部206は完成する。
【0031】ここで、上記プロセスを用いず、先に図3
に示した従来プロセスを用いた場合の梁原形幅を求め
て、本発明での梁原形幅と比較する。従来プロセスでの
梁原形は、式〔3〕で示される幅方向のエッチングを受
けながら形成されていくから、最終的に200μm幅に
なるためには、 梁原形幅≒1.8×(ウェハ厚÷2−梁厚÷2)×2+200 =1.8×(400÷2−20÷2)×2+200 =884μm ……〔7〕 と求められる。この値は、本発明の梁原形幅220μm
の約4倍となる。このことから、本発明は、チップサイ
ズを小さくする場合に有効なプロセスであることがわか
る。
【0032】図1,2に示す片持ち梁構造の単結晶基板
構造体では、幅方向のエッチング量と深さ方向のエッチ
ング量との関係を比較するメジャーとして、梁表面端部
の稜線と貫通部を介して梁と向き合う基板表面端部の稜
線との水平距離が、単結晶基板表面から梁表面までの垂
直距離の1.8倍以下になっているものである。
【0033】〔実施例 2〕図4は、本発明の他の実施
例に係るダイヤフラム構造の単結晶基板構造体を示し、
(a)は正面図、(b)はB−B断面図、図5は、図4
に示すダイヤフラム構造を実現する製造プロセスを示
す、梁長手方向から見た断面図である。図4において、
401は錘部(質量部に相当する)、402はダイヤフ
ラム部、403は枠部である。図5においては、錘部は
506、ダイヤフラム部は507で示す。
【0034】図5(a)のプロセスでは、単結晶基板5
01の少なくとも片方の表面に、後で行う三回の異方性
エッチングに用いる三枚のエッチングマスク502,5
03,504を重ねて形成する。これらマスクは、お互
いに異なる材質の膜で形成することが望ましいが、同じ
材質であってもその厚みを異ならせることで機能を果た
すことができる。エッチングマスクの材質としては、S
iO2,Si3N4を用いる。
【0035】図5(b)のプロセスでは、第3のエッチ
ングマスク504を用いて錘部506とダイヤフラム部
507との段差量だけ水酸化カリウム水溶液を用いた異
方性エッチングを行う。図5(c)のプロセスでは、第
3のエッチングマスク504のみを除去する。図5
(d)のプロセスでは、第2のエッチングマスク503
を用いて水酸化カリウム水溶液による異方性エッチング
で錘エッジ部に堤防状構造部505を形成する。このと
きの堤防状構造部505の幅と高さから最終的な錘部5
06の断面形状を制御する。
【0036】図5(e)のプロセスでは、第2のエッチ
ングマスク503のみ除去する。図5(f)のプロセス
では、第1のエッチングマスク502を用いて水酸化カ
リウム水溶液によりダイヤフラム部507と錘部506
の段差量を一定に保ちつつ全体を薄くして最終形状を得
る。このとき、錘エッジ部の堤防状構造部505が錘部
506の幅方向のエッチングを抑制するため、錘原形の
幅を維持したまま目的の錘厚にできる。
【0037】次に、67℃の40wt%水酸化カリウム
水溶液を用いて面方位(100)、断面方位(01
1)、厚さ350μmの単結晶シリコンウェハ上にダイ
ヤフラム厚20μm、梁厚50μm、梁幅200μmの
構造を形成する場合を例に、そのプロセスの詳細を説明
する。
【0038】第1に、図5(b)のプロセスでは錘原形
を形成する。ここで、必要な値は、錘原形の一辺の長さ
と高さで、次の式〔8〕,
〔9〕から求められる。 梁原形幅=錘一辺の長さ+堤防状構造幅÷2×2 =200+20÷2×2=220μm ……〔8〕 梁原形高=錘厚−ダイヤフラム厚=50−20=30μm ……
〔9〕 式〔8〕において、堤防状構造幅は狭ければ狭いほど良
いが、プロセスの安定性を考えて20μmとした。
【0039】次に、図5(d)のプロセスでは、堤防状
構造部505を形成する。ここで、必要となる値は、堤
防状構造部505の梁原形表面からの高さ、すなわち図
5(d)におけるエッチング量である。この値を求める
には、堤防状構造部505のエッチングによる形状変化
を追い、最終的に堤防状構造部505が消失する条件を
検討する必要がある。
【0040】まず、図5(f)のプロセスで堤防状構造
505は、その上部の平坦面と梁原形上部平坦面との段
差量を一定に保ちながら幅方向にエッチングされる。こ
のときの幅方向のエッチング量は、 幅方向エッチング量(片側)≒1.8×深さ方向エッチング量……〔10〕 で与えられる。この幅方向のエッチングにより、堤防状
構造部505の上部平坦面は消失し、堤防状構造部50
5の長手方向と直角をなす平面で切った上部断面形状
は、台形から三角形へと変わる。
【0041】これにより、堤防状構造部505の上端部
の深さ方向のエッチング量は、それまで梁原形上部平坦
面と同じであったものが、 堤防状構造エッチング量≒5.7×錘原形エッチング量 ……〔11〕 となる。
【0042】これにより、堤防状構造部505の錘原形
との段差量は、エッチングの進行とともに減少する。最
終的に堤防状構造部505をなくすには、第3の異方性
エッチングの間に堤防状構造部505と錘原形との段差
量が零となるようにすれば良いから、式〔10〕および
式〔11〕から、
【数2】 と求められる。この値が、図5(d)のプロ
セスにおけるエッチング 量である。
【0043】次に、図5(f)のプロセスでは、錘厚が
50μmになるまで、すなわち、 第3エッチング量=ウェハ厚−錘厚−堤防状構造高 =350−50−250 =50μm ……〔13〕 だけ水酸化カリウム水溶液を用いて異方性エッチングす
れば、所望の単結晶基板構造体は完成する。
【0044】ここで、上記プロセスを用いず、図6に示
す従来プロセスを用いた場合の錘原形の一辺の長さを求
めて、本発明での錘原形の一辺の長さと比較する。図6
は、図4のダイヤフラム構造を加工する従来プロセスの
断面図である。図6に示すプロセスでは、単結晶基板6
01に錘部604およびダイヤフラム部605を形成す
るため、(a)のプロセスで、エッチングで用いる二枚
のマスク602,603を重ねて形成し、(b)のプロ
セスで錘部604の原形を形成し、(c)のプロセスで
梁部原形上のエッチングマスクのみを除去し、(d)の
プロセスでエッチングにより全体を薄くして錘部604
およびダイヤフラム部605の最終形状を得る。
【0045】錘原形は、式〔8〕で示されるサイドエッ
チングを受けながら形成されていくから、最終的に20
0μm幅になるためには、 錘原形一辺長≒1.8×(ウェハ厚−錘厚)×2+200 =1.8×(350−50)×2+200 ≒1280μm ……〔14〕 と求められる。この値は、本実施例の錘原形一辺長22
0μmの約5.8倍となる。このことから、本実施例
は、チップサイズを小さくする場合に有効なプロセスで
あることがわかる。
【0046】〔実施例 3〕次に、第二の発明の実施例
を図7および図8を参照して説明する。図7は、本発明
のさらに他の実施例に係るダイヤフラム構造の単結晶基
板構造体を示し、(a)は正面図、(b)はC−C断面
図、図8は、図7に示すダイヤフラム構造を実現する加
工プロセスを示す、ダイヤフラム平面と直角をなす平面
で切った断面図である。図7に示すダイヤフラム構造
は、二段の段差を有するもので、701は第1のダイヤ
フラム部、702は第2のダイヤフラム部、703は枠
部である。図8においては、第1のダイヤフラム部は8
06、第2のダイヤフラム部は807に示す。
【0047】図8(a)のプロセスでは、単結晶基板8
01の少なくとも片方の表面に、後で行う三回の異方性
エッチングに用いる三枚のエッチングマスク802,8
03,804を重ねて形成する。これらマスクは、お互
いに異なる材質の膜で形成することが望ましいが、同じ
材質であってもその厚みを異ならせることで形成でき
る。エッチングマスクの材質としては、SiO2,Si
3N4を用いる。
【0048】図8(b)のプロセスでは、第3のエッチ
ングマスク804を用いて第1ダイヤフラム806と第
2ダイヤフラム807との段差量だけ水酸化カリウム水
溶液を用いた異方性エッチングを行う。図8(c)のプ
ロセスでは、第3のエッチングマスク804のみを除去
する。図8(d)のプロセスでは、第2のエッチングマ
スク803を用いて水酸化カリウム水溶液による異方性
エッチングで第1ダイヤフラムエッジ部に堤防状構造部
805を形成する。このときの堤防状構造部805の幅
と高さから最終的な第1ダイヤフラム断面形状を制御す
る。
【0049】図8(e)のプロセスでは、第2のエッチ
ングマスク803のみ除去する。図8(f)のプロセス
では、第1のエッチングマスク802を用いて水酸化カ
リウム水溶液により第1ダイヤフラム806と第2ダイ
ヤフラム807の段差量を一定に保ちつつ全体を薄く
し、最終形状を得る。このとき、第1のダイヤフラムエ
ッジ部の堤防状構造部805が第1ダイヤフラム806
のサイドエッチングを抑制するため、第1ダイヤフラム
端部位置を維持したまま目的のダイヤフラム厚にでき
る。具体的寸法については、先の第2の実施例と同様と
なる。
【0050】図7,8に示すダイヤフラム構造では、幅
方向のエッチング量と深さ方向のエッチング量との関係
を比較するメジャーとして、第一の段差の底部の稜線か
ら第二の段差上部の稜線までの距離が、第一の段差同志
が向かいあっている場合には、第二の段差の上部から底
部までの垂直距離の3.6倍以内であり、第一の段差の
対面が基板表面から延びる面の場合は第二の段差の上部
から底部までの垂直距離の1.8倍以内になっているも
のである。
【0051】図9は、図7のダイヤフラム構造を加工す
る従来プロセスの断面図である。図9に示すプロセスで
は、単結晶基板901に第1ダイヤフラム部904およ
び第2ダイヤフラム部905を形成するため、(a)の
プロセスで、エッチングで用いる二枚のマスク902,
903を重ねて形成し、(b)のプロセスでダイヤフラ
ム部の原形を形成し、(c)のプロセスで梁部原形上の
エッチングマスクのみを除去し、(d)のプロセスでエ
ッチングにより全体を薄くして第1ダイヤフラム部90
4および第2ダイヤフラム部905の最終形状を得るも
のである。
【0052】図9に示す従来のプロセスと、図8に示す
本実施例のプロセスとを比較する数値は、先の第2の実
施例と同様となり、第3の実施例も、チップサイズを小
さくする場合に有効なプロセスであることがわかる。な
お、上記第3の実施例では、二段の段差を有するダイヤ
フラム構造体の例を説明したが、本発明は、三段以上の
複数段の段差を有するダイヤフラム構造体についても適
用できるものである。
【0053】上記各実施例のプロセス設計は、エッチン
グ条件として、ウェハ面方位(100)、断面方位(0
11)、67℃の40wt%水酸化カリウム水溶液を用
いた場合の異方性エッチプロフィルシミュレーションの
結果から行った。エッチング液の濃度,温度を変えれば
異なったプロセス設計値となることは言うまでもない。
また、エッチング液として、水酸化アンモニウム系水溶
液やエチレンジアミン、ヒドラジンを用いても、本発明
のプロセスは適用できる。この場合も当然本実施例とは
異なるプロセス設計値となる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、基板深さ方向に構造を持ったチップを、多段異方
性エッチングプロセスで加工する際、サイドエッチング
の発生を防止し、プロセスによる制約を受けることな
く、必要最小限の寸法で製作することを可能とする単結
晶基板構造体およびその製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る片持ち梁構造の単結晶
基板構造体を示す図である。
【図2】図1に示す片持ち梁構造を実現する製造プロセ
スを示す、梁長手方向から見た断面図である。
【図3】片持ち梁構造を加工する従来プロセスの断面図
である。
【図4】本発明の他の実施例に係るダイヤフラム構造の
単結晶基板構造体を示す図である。
【図5】図4に示すダイヤフラム構造を実現する製造プ
ロセスを示す、梁長手方向から見た断面図である。
【図6】図4のダイヤフラム構造を加工する従来プロセ
スの断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係るダイヤフラム
構造の単結晶基板構造体を示す図である。
【図8】図7に示すダイヤフラム構造を実現する加工プ
ロセスを示す、ダイヤフラム平面と直角をなす平面で切
った断面図である。
【図9】図7のダイヤフラム構造を加工する従来プロセ
スの断面図である。
【図10】堤防状構造によるサイドエッチング防止手段
を示す模式図である。
【図11】堤防状構造のサイドエッチングに対する効果
を示す線図である。
【図12】従来の容量式加速度センサの構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
101…梁部、102…錘部、103…枠部、201…
単結晶基板、202…第1エッチングマスク、203…
第2エッチングマスク、204…第3エッチングマス
ク、205…堤防状構造部、206…梁部、207…枠
部、401…錘部、402…ダイヤフラム部、403…
枠部、501…単結晶基板、502…第1エッチングマ
スク、503…第2エッチングマスク、504…第3エ
ッチングマスク、505…堤防状構造部、506…錘
部、507…ダイヤフラム部、508…枠部、701…
第1ダイヤフラム部、702…第2ダイヤフラム部、7
03…枠部、801…単結晶基板、802…第1エッチ
ングマスク、803…第2エッチングマスク、804…
第3エッチングマスク、805…堤防状構造部、806
…第1ダイヤフラム部、807…第2ダイヤフラム部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 雅英 茨城県勝田市大字高場2520番地 日立製 作所自動車機器事業部内 (56)参考文献 特開 平5−273230(JP,A) 特開 平5−203667(JP,A) 特開 平5−180867(JP,A) 特開 平5−142250(JP,A) 特開 昭62−36828(JP,A) 特開 昭59−41854(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/08 - 15/13 H01L 29/84 H01L 21/306 B81C 1/00 B81B 3/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶基板の両表面の少なくとも梁原形部
    上および梁部を支える枠部上に形成した第一の保護膜で
    保護した状態で、前記単結晶基板の両面からエッチング
    を施して段差を形成する第1のエッチング工程と、 前記第一の保護膜のうち前記梁原形部上における外周部
    を残して中央部を除去した第二の保護膜で保護した状態
    で、前記単結晶基板の両面からエッチングを施して前記
    梁原形部の外周部に堤防状の構造物を形成する第2のエ
    ッチング工程と、 前記第二の保護膜のうち前記梁原形部上における外周部
    を除去した第三の保護膜で保護した状態で、前記単結晶
    基板の両面からエッチングを施して前記堤防状の構造物
    によって梁部の幅方向のエッチングを抑制しながら梁厚
    を目的の厚さまで薄くして前記梁部と前記枠部との間に
    貫通部を形成する第3のエッチング工程とを有し、 一本以上の梁部を備えた単結晶基板構造体を製造するこ
    とを特徴とする単結晶基板構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記単結晶基板構造体は、前記梁部の端部
    の稜線と前記貫通部を介して前記梁部と向き合う枠部の
    端部の稜線との間の水平距離が、前記単結晶基板の表面
    から前記梁部の表面までの垂直距離の1.8倍以下で構
    成することを特徴とする請求項1記載の単結晶基板構造
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】単結晶基板の表面の少なくとも第一の原形
    部上および枠部上に形成した第一の保護膜で保護した状
    態で、前記単結晶基板の表面側からエッチングを施して
    段差を形成する第1のエッチング工程と、 前記第一の保護膜のうち前記第一の原形部上における外
    周部を残して他の部分を除去した第二の保護膜で保護し
    た状態で、前記単結晶基板の表面側からエッチングを施
    して前記第一の原形部の外周部に堤防状の構造物を形成
    する第2のエッチング工程と、 前記第二の保護膜のうち前記第一の原形部上における外
    周部を除去した第三の保護膜で保護した状態で、前記単
    結晶基板の表面側からエッチングを施して前記堤防状の
    構造物によって第一の部分の幅方向のエッチングを抑制
    しながら前記第一の部分を目的の厚さに形成する第3の
    エッチング工程とを有し、 前記枠部内に少なくとも前記第一の部分を備えた単結晶
    基板構造体を製造することを特徴とする単結晶基板構造
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記単結晶基板構造体は、前記第一の部分
    を錘部とし、該錘部と前記枠部との間をダイヤフラム部
    で接続したダイヤフラム構造体で構成することを特徴と
    する請求項3記載の単結晶基板構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】単結晶基板の表面の少なくとも第一の原形
    部上および枠部上に形成した第一の保護膜で保護した状
    態で、前記単結晶基板の表面側からエッチングを施して
    段差を形成する第1のエッチング工程と、 前記第一の保護膜のうち前記第一の原形部上における内
    周部を残して他の部分を除去した第二の保護膜で保護し
    た状態で、前記単結晶基板の表面側からエッチングを施
    して前記第一の原形部の内周部に堤防状の構造物を形成
    する第2のエッチング工程と、 前記第二の保護膜のうち前記第一の原形部上における内
    周部を除去した第三の保護膜で保護した状態で、前記単
    結晶基板の表面側からエッチングを施して前記堤防状の
    構造物によって第一の部分の幅方向のエッチングを抑制
    しながら前記第一の部分を目的の厚さに形成する第3の
    エッチング工程とを有し、 前記枠部内に少なくとも前記第一の部分を備えた単結晶
    基板構造体を製造することを特徴とする単結晶基板構造
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記単結晶基板構造体は、前記第一の部分
    を枠部に接続された第1のダイヤフラム部とし、該第1
    のダイヤフラム部同志の間を第2のダイヤフラム部で接
    続したダイヤフラム構造体で構成することを特徴とする
    請求項記載の単結晶基板構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記単結晶基板が単結晶シリコンであるこ
    とを特徴とする請求項1または3または記載の単結晶
    基板構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記エッチング工程において、エッチング
    液として、水酸化カリウム水溶液、ヒドラジン、エチレ
    ンジアミン、水酸化アンモニウム系水溶液のいずれかを
    用い、異方性エッチングを行うことを特徴とする請求項
    1または3または5記載の単結晶基板構造体の製造方
    法。
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