JP3213121B2 - ステップモータ制御装置 - Google Patents

ステップモータ制御装置

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JP3213121B2 JP15108093A JP15108093A JP3213121B2 JP 3213121 B2 JP3213121 B2 JP 3213121B2 JP 15108093 A JP15108093 A JP 15108093A JP 15108093 A JP15108093 A JP 15108093A JP 3213121 B2 JP3213121 B2 JP 3213121B2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータの目標
停止位置が変化するときに、変化する目標停止位置に速
やかにステップモータを加減速制御するステップモータ
制御装置に関し、さらに詳細には、ステップモータを設
定目標値で停止させるときに、加減速により発生する振
動を軽減できるステップモータ制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジンのスロットルバル
ブをステップモータにより電子的に制御する方法が実施
され、自動車においてもステップモータの駆動および停
止を制御するためのステップモータ制御装置が広く使用
されている。ここで、スロットルバルブの開閉量をアク
セルの踏み込み量に追従して制御する必要があるため、
ステップモータ制御装置は、アクセルの踏み込み量をポ
テンショメータ等でアナログデータとして計測し、その
ポテンショメータの計測値を一定間隔でサンプリングし
A/D変換して目標値とし、その目標値に応じてステッ
プモータの停止位置を制御することにより、スロットル
バルブの開閉量を制御している。
【0003】一般に、ステップモータの制御装置は、ス
テップモータの目標停止位置まで、ステップモータを適
宜増速し、設定目標値が近づくと減速し、また停止時に
発生するダンピングを軽減することにより正確かつ迅速
にステップモータを停止する方法が行われている。すな
わち、ステップモータを停止させるときに発生するダン
ピングを軽減する方法として、例えば、次の方法が提案
されている。特開平1−91699号公報には、ステッ
プモータを停止させるときに目標ステップに供給する電
流を一時的に遮断する方法が開示されている。また、特
開昭61−94590号公報には、目標ステップの直前
ステップに供給する電流を一時的に遮断する方法が開示
されている。また、特開昭62−16095号公報に
は、目標ステップで一時的に逆相を励磁する方法が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ステップモータ制御装置には、次に示すような問題があ
った。すなわち、スロットルバルブの開閉を調節するス
テップモータの制御装置においては、アクセルの踏み込
み量を計測するポテンショメータを一定のサンプリング
時間毎にサンプリングして、ステップモータをサンプリ
ングした目標値に近づけ、目標値が一定になったときに
ステップモータを停止させる制御を行っている。そし
て、ステップモータを速やかに目標値に回転させるため
に、回転の開始時に急速に加速し、目標値に近づいたと
きに減速する加減速サイクルを行う制御が通常行われて
いる。そのため、ステップモータの加減速サイクルによ
り、スロットルバルブを含むステップモータの駆動系で
うねり振動を発生している。
【0005】しかし、従来のステップモータの停止時の
制御では、うねり振動の有無が考慮されていなかったた
め、ステップモータを停止するときのうねり振動の状態
によっては、ダンピングを軽減するために行った方法に
より、逆にダンピングを強めてしまう場合があった。そ
の一具体例を図7の(a)に示す。図中Mは、アクセル
の踏み込み量をポテンショメータでアナログデータとし
て計測し、一定のサンプリング時間Aでサンプリングし
て、A/D変換した目標値を示している。Pは、ステッ
プモータの現在あるステップを示している。またMSP
Dは、ステップモータに与えられる駆動パルスの条件を
示し、具体的には、駆動周波数および励磁時間として与
えられる。ここで、ステップモータに与えられる駆動周
波数、およびその励磁時間は、ステップモータの現在位
置と目標値との差より、例えば、図5に示すようなテー
ブルを用いて与えられる。
【0006】すなわち、Mが変化すると、ステップモー
タの現在位置と目標値との差MAをなくす方向に、ステ
ップモータがMSPD=1,2,3と順次加速される。
そして、ステップモータの現在位置が目標値に近づくと
停止時の振動を減少させるためにステップモータは、M
SPD=2,1と順次減速される。このときステップモ
ータが駆動されている時間Aは、図5のテーブルによ
り、MSPD=1の励磁時間が2.000ms、MSP
D=2の励磁時間が1.429ms、MSPD=3の励
磁時間が1.186msであるから、合計A=8.04
4msである。
【0007】しかしながら、本出願の発明者が実験した
結果によれば、図6に示すように、ステップモータの駆
動時間がスロットルバルブを駆動するステップモータの
駆動系の固有振動数150〜180Hzに対応する周期
Tc=5.6〜6.7msの倍数と一致する場合に、ス
ロットルバルブ停止時のダンピングが大きいことを確認
した。すなわち、ステップモータの駆動時間が、Tc,
2Tc,3Tc,4Tcの近傍にあるとき、スロットル
バルブの停止時に大きなダンピングが発生し、それ以外
の場合には、ダンピングが発生しないかまたは発生して
も振動の振幅が小さく問題とならないレベルであること
を確認した。
【0008】このことを上記具体例で考えると、A=
8.044msはTcの倍数でないから、図7の(a)
に示すように、本来そのまま停止してもダンピングは小
さく問題がない。しかし、従来のステップモータのダン
ピング軽減方法では、例えば、図7の(b)に示すよう
に、常に目標ステップで逆相Gを励磁しているため、逆
相Gの励磁により新たに振動Kを発生させる問題があっ
た。そして、ステップモータを停止させ、かつすぐに再
起動させるときに、ステップモータ制御装置がステップ
モータを停止状態にしても、ステップモータの駆動系が
振動しているため、再起動時のスロットルバルブの挙動
がしばらくの間不安定となり、アクセルの踏み込み量に
追従しないという問題があった。また、最悪の場合、反
転時に脱調する問題があった。
【0009】それを回避するため、従来のステップモー
タ制御装置では、例えば、ステップモータを反転して駆
動する場合に、スロットルバルブを目標停止位置に一度
停止した後、少なくとも20〜30ms程度はスロット
ルバルブを停止状態に保持する必要があった。そのた
め、アクセルの踏み込み量が増速から減速に反転した場
合に、その分遅れが発生する問題があった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ステップモータを停止するときに、
ダンピングが発生することの少ないステップモータ制御
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のステップモータ制御装置は、ステップモータを
停止させる設定目標値をサンプリングするサンプリング
手段と、サンプリングされた設定目標値とステップモー
タの現在位置との差を演算して、その差に応じてステッ
プモータを加速し、設定目標値に近づいた時にステップ
モータを減速させ、設定目標値でステップモータを停止
させるステップモータ加減速手段とを有するステップモ
ータ制御装置であって、ステップモータが駆動されてか
ら設定目標値で停止されるまでの駆動時間を計数する駆
動時間計数手段と、計数した駆動時間がステップモータ
の駆動系の固有振動数に対応する周期の倍数と一致する
ときに共振発生と判別する共振判別手段と、共振判別手
段が共振発生と判別した場合、ステップモータを停止す
るときに振動を軽減するための制御を行う振動軽減手段
とを有している。
【0012】また、上記構成を有するステップモータ制
御装置において、前記振動軽減手段が、ステップモータ
へ供給する目標ステップでの電流を一時的に遮断する手
段、ステップモータへ供給する目標ステップの直前ステ
ップでの電流を一時的に遮断する手段、ステップモータ
へ一時的に逆相電流を励磁する手段のいずれかであるこ
とを特徴とする。また、上記構成を有するステップモー
タ制御装置において、前記ステップモータの駆動系の固
有振動数に対応する周期が5.2〜7.2msであるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】このような構成を有する本発明のステップモー
タは、駆動系を介してエンジンのスロットルバルブを駆
動する。ここで、スロットルバルブおよびステップモー
タを含むステップモータの駆動系の固有振動数は、15
0〜180Hzの範囲内にあることが実験により確認さ
れている。また、ステップモータ制御装置のサンプリン
グ手段は、時間経過に伴って変化するアクセルの踏み込
み量を計測するポテンショメータから設定目標値をサン
プリングする。また、ステップモータ加減速手段は、サ
ンプリングされた設定目標値とステップモータの現在位
置との差を演算して、その差に応じてステップモータを
加速し、ステップモータの現在位置が設定目標値に近づ
いた時にステップモータを減速させ、設定目標値でステ
ップモータを停止させるステップモータ加減速サイクル
を行う。
【0014】ここで、ステップモータの駆動時間が、ス
テップモータが駆動する駆動系の固有振動数150〜1
80Hzに安全係数をかけた139〜192Hzに対応
する周期5.2〜7.2msと一致した場合に、共振発
生判別手段はダンピング振動が発生する可能性が高いと
判断し、ステップモータの駆動時間が固有振動数に対応
する周期と一致しない場合に、共振発生判別手段はダン
ピング振動が発生する可能性が低いと判断する。そし
て、振動軽減手段は、共振判別手段が振動が発生する可
能性が高いと判断した場合にのみ、ステップモータへ一
時的に逆相電流を励磁する等の振動軽減制御を行い、共
振判別手段が振動が発生する可能性が低いと判断した場
合は、振動軽減制御を行っていないので、共振が発生す
る可能性がないときに、余計な振動軽減制御を行ってダ
ンピングを発生させることがない。従って、スロットル
バルブを迅速かつ安定して停止させることができ、エン
ジンへの吸気量を正確に制御することができる。また、
アクセルが増速から減速に反転された場合でも、速やか
に対応することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1に第一の実施例であるステップ
モータ制御装置17の構成をブロック図で示す。自動車
用ガソリンエンジン11に、ガソリンと空気の混合気体
を吸気する吸気パイプ13が接続している。吸気パイプ
13には、ガソリンエンジン11に供給する混合気体の
量を調節するためのスロットルバルブ12が、吸気パイ
プ13に対してスロットル軸14を中心に回転可能に保
持されている。スロットル軸14は、減速機構を介して
ステップモータ15の出力軸に接続している。ステップ
モータ15は、ステップモータ制御装置17のステップ
モータ用の駆動回路18に接続している。駆動回路18
は、演算装置であるCPU19に接続している。CPU
19には、一時的にデータ等を記憶するためのRAM2
3、制御プログラム等を記憶しているROM22が接続
している。
【0016】ROM22には、ポテンショメータ16が
計測するアクセルデータを一定のサンプリング時間T毎
にサンプリングするためのサンプリングプログラム24
が記憶されている。また、ROM22には、そのサンプ
リング値とステップモータの現在位置との差を演算し
て、その差に応じて駆動回路18を介してステップモー
タ15を加速し、ステップモータ15がサンプリング値
に近づいたときにステップモータ15を減速させ、サン
プリング値でステップモータ15を停止させるステップ
モータ加減速プログラム25が記憶されている。
【0017】また、ROM22には、ステップモータ1
5が回転を開始してから停止するまでのステップモータ
15の駆動時間CMOVEを計数する駆動時間計数プロ
グラム29が記憶されている。また、ROM22には、
計数した駆動時間CMOVEが、ステップモータ15が
駆動する駆動系の固有振動数に対応する周期と一致する
か否かを判別する共振判別プログラム27が記憶されて
いる。また、ROM22には、共振判別プログラム27
が、駆動時間CMOVEと上記固有振動数に対応する周
期とが一致すると判別した場合に、ステップモータを停
止する時に、ステップモータ15に発生する振動を軽減
するために、一時的な逆相励磁を与える逆相励磁プログ
ラム28が記憶されている。また、CPU19には、ポ
テンショメータ16が計測するアナログデータであるア
クセルデータをA/D変換するためのA/Dコンバータ
20が接続している。A/Dコンバータ20は、入力イ
ンターフェース21を介してアクセル26の踏み込み量
を計測するためのポテンショメータ16に接続してい
る。
【0018】次に、上記構成を有するステップモータ制
御装置17の作用について説明する。アクセル26が運
転者により操作されると、ポテンショメータ16がアク
セル26の移動量をリニアなアナログデータとして計測
する。CPU19は、サンプリングプログラム24によ
り、ポテンショメータ16のアナログデータを一定のサ
ンプリング時間T毎に入力インターフェース21から取
り込んで、A/Dコンバータ20によりA/D変換し
て、その値をサンプリングした目標値としてRAM23
に記憶する。
【0019】ステップモータの制御状態を説明するため
の図を図2に示す。図2において、TSTEPは、ポテ
ンショメータ16の計測値をサンプリングしてA/D変
換した目標値、すなわち、スロットルバルブ12を駆動
するステップモータ15が停止すべき目標ステップ位置
を示している。STEPは、ステップモータ15の現在
あるステップ位置を示している。またMSPDは、ステ
ップモータに与えられる駆動パルスの条件を示し、具体
的には、図5に示すように、駆動周波数および励磁時間
として与えられる。
【0020】ステップモータ15の加減速の方法を説明
する。図3にステップモータ制御装置17のステップモ
ータ加減速プログラム25、駆動時間計数プログラム2
9、共振判別プログラム27および逆相励磁プログラム
28の作用をフローチャートで示す。本フローチャート
は、ステップモータ15が1ステップ動作完了するタイ
ミングでタイマー割り込みにより起動される。始めに、
逆相励磁プログラム28を実行させるための逆相励磁指
令フラグFLGが0か否かを判断する(S1)。後述す
るように、ステップモータ15を停止するときに、駆動
時間CMOVEがステップモータの駆動系の固有振動数
に対応する周期と一致する場合は、FLG=1となって
いる。
【0021】FLG=0の場合(S1,YES)、ステ
ップモータ15の停止時期ではないと判断して、目標ス
テップTSTEPに向けて、ステップモータ15の現在
あるステップSTEPを1ステップ更新する(S2)。
次に、目標ステップTSTEPとステップモータ15が
現在あるステップSTEPとの差DSTEPを演算し、
DSTEPと現在のステップモータ15の速度MSPD
とを比較して、DSTEP>MSPDならばMSPDを
1増加させてステップモータ15を加速し(S3)、D
STEP<MSPDならばMSPDを1減少させてステ
ップモータ15を減速する(S3)。DSTEP=MS
PDならば、MSPDを変更せずに等速を保持する(S
3)。
【0022】次に、目標ステップに到達するとMSPD
=0となるので(S4,YES)、ステップモータ15
が駆動を開始してからの駆動時間CMOVEが、共振が
発生する可能性の高い共振域、すなわちスロットルバル
ブを駆動するステップモータ15の駆動系の固有振動数
に対応する周期5.2〜7.2msの倍数と一致するか
否かを判断する(S7)。これが、共振判別プログラム
27である。共振判別プログラム27が共振発生の可能
性が高いと判断した場合(S7,YES)、FLGを1
とする(S9)。次に、励磁時間TSPDにTR1を入
れ(S10)、S11へ進む。一方、共振発生の可能性
が低いと判断した場合(S7,NO)、TSPDにTR
0を入れ(S8)、S11へ進む。次に、ステップモー
タ15が停止したのであるから、次回の駆動時間CMO
VEを計数するために、RAM23に記憶されているC
MOVEをクリアして0とする(S11)。また一方、
目標ステップに到達していないとMSPD=0でないの
で(S4,NO)、図5よりMSPDに対応する励磁時
間TSPDを読み込む(S5)。次に、CMOVEに読
み込んだTSPDを加算し(S6)、S12へ進む。
【0023】また、FLGが0でない場合(S1,N
O)、FLGが1か否かを判断する(S14)。FLG
=1の場合は(S14,YES)、逆相励磁を行うため
S15へ進む。すなわち、STEPをリバース方向に1
ステップ更新することにより(S15)、逆相電流ステ
ップが準備される。次に、FLG=2とする(S1
6)。次に、TSPDにTR2をセットして(S1
7)、S12へ進む。一方、FLGが0でも1でもない
場合は(S14,NO)、STEPをフォワード方向に
1ステップ戻し(S18)、FLGを0とし(S1
9)、TSPDにTR3をセットして(S20)、S1
2へ進む。
【0024】次に、本実施例では、4相のステップモー
タを1−2相励磁で制御しているので、ステップモータ
の現在ステップSTEPの下位3ビットの値より図4に
示すパターンで、図5に示す駆動周波数、励磁時間だけ
ステップモータ15の励磁を行う(S12)。次に、T
SPD後に割り込みタイマをセットする(S13)。そ
して、割り込み時間経過後、再びS1へ進む。
【0025】次に、上記フローチャートを具体例により
説明する。図2のステップST1の位置にあるとき、F
LG=0であり(S1,YES)、そのステップを基準
とすれば、STEP=0であるから、ステップ更新する
ことによりSTEP=1となる(S2)。一方、目標ス
テップTSTEP=9であり、STEP=1であるか
ら、DSTEP=8となり、MSPD=0だから、DS
TEP>MSPDとなり、MSPDを0から1に増加さ
せる(S3)。次に、MSPD=0ではないので(S
4,NO)、図5に示すMSPD=1に対応する励磁時
間2.000msを読みだしてTSPDとして記憶する
(S5)。次に、CMOVE=0にTSPD=2.00
0msを加算して、CMOVE=2.000msとする
(S6)。次に、図5に示す駆動周波数500ppsの
駆動パルスを、ステップの下位3ビットより図4に示す
所定の励磁パターンで駆動回路18を介してステップモ
ータ15に与える(S12)。次に、次回の割り込み時
間をTSPDにセットする(S13)。これにより、T
SPD=2.000msの時間、上記駆動パルスが与え
られる。そして、ステップモータの現在位置ステップS
TEPはST2になる。
【0026】ST2の場合は、DSTEP=9−2=
4、MSPD=1であるから、MSPD=2に増速し
(S3)、図5に示すMSPD=2に対応する励磁時間
1.429msを読みだしてTSPDとして記憶する
(S5)。次に、CMOVE=2.000msにTSP
D=1.429msを加算して、CMOVE=3.42
9msとする(S6)。次に、MSPD=2であるから
図5により、駆動周波数700ppsの駆動パルスを与
える(S12)。次に、次回の割り込み時間をTSPD
にセットする(S13)。これにより、TSPD=1.
429msの時間、上記駆動パルスが与えられる。そし
て、ステップモータの現在位置ステップSTEPはST
3になる。
【0027】ST3〜ST8の場合は、上記した場合の
繰り返しであるので、説明を省略する。ここで、ST4
までは増速が行われ、ST5では等速が保持され、ST
6〜ST8では減速が行われている。ST8において
は、CMOVE=2.000+1.429+1.186
+1.040+1.040+1.186+1.429+
2.000=11.31である。次に、ST9における
フローを説明する。FLG=0であり(S1,YE
S)、STEPを更新して目標ステップであるSTEP
=9とし(S2)、減速してMSPD=0とする(S
3)。MSPD=0なので(S4,YES)、S7へ進
む。CMOVE=11.310msは、スロットルバル
ブを駆動するステップモータ15の固有振動数に対応す
る周期5.2〜7.2msの倍数領域10.2〜14.
4msに含まれるので(S7,YES)、共振が発生す
る可能性が高いと判断して(S7,YES)、逆相励磁
を行うためのフラグFLGを1とする(S9)。次に、
TSPDにTR1を入れる(S10)。本実施例ではT
R1=1.0msとしている。次に、CMOVEをクリ
アして0とする(S11)。
【0028】次に、ステップモータ15にMSPD=0
の励磁をTSPD=1.0ms与える(S12)。そし
て、TSPD=1ms後に割り込みによりS1へ進む。
次に、FLG=1なので(S1,NO;S14,YE
S)、STEP=9をリバース方向に1ステップ更新し
てSTEP=8とする(S15)。次に、FLGを2と
する(S16)。次に、TSPDにTR2を入れる(S
17)。本実施例では、TR2=1.0msとしてい
る。次に、ステップ8の状態の励磁が、逆相励磁として
ステップモータ15に与えられる(S12)。そして、
1.0ms後に割り込みによりST1へ進む。
【0029】次に、FLG=2であるから(S1,N
O;S2,NO)、STEP=8をフォワード方向に1
ステップ戻して(S18)、STEP=9とする。次
に、FLGを0とし(S19)、TSPDにTR3を入
れる(S20)。本実施例では、TR3=3.0msと
している。次に、目標ステップの励磁がステップモータ
15にTSPD=3.0ms与えられる(S12)。そ
して、TSPD=3.0ms後割り込みによりS1へ戻
る。これにより、アクセル26の踏み込み量が変化した
場合に、次の目標値に対して迅速に追従することができ
る。
【0030】本実施例では、逆相励磁が行われる場合に
ついて説明したが、駆動時間が5.2〜7.2msの倍
数領域と一致しない場合は、逆相励磁を行わないほう
が、振動を軽減することができるため、逆相励磁を行っ
ていない。本実施例では、駆動時間がステップモータ1
5の駆動系の固有振動数に対応する周期である5.2〜
7.2msの2倍領域に一致する場合について説明した
が、図6に示すように、1倍、3倍以上の場合も同様で
ある。
【0031】本実施例では、逆相励磁の時間TR2を一
定としているが、図6に示す振動の振幅の大きさに対応
して、逆相励磁の時間TR2を変化させても良い。ま
た、図6に起因する振動の位相のずれによるダンピング
の位相差を考慮して逆相励磁のタイミングであるTR1
を変化させても良い。本実施例では、振動の軽減方法と
して逆相励磁を説明したが、電流を遮断する方法も全く
同様の効果を発揮するものである。電流を遮断する方法
については従来技術で引用した公報により公知であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0032】上記詳細に説明したように、本実施例のス
テップモータ制御装置17によれば、ステップモータ1
5の駆動時間を計数して、駆動時間がステップモータ1
5の駆動系の固有振動数に対応する周期である5.2〜
7.2msの倍数領域に一致する場合にのみ、逆相励磁
を与えているので、共振が発生しない場合に逆相励磁を
行って新たな振動を発生させることがないため、ステッ
プモータ15の停止を迅速かつ正確に行うことができ
る。それにより、スロットルバルブ12を正確に制御で
き、ガソリンエンジン11への吸気量を正確に制御する
ことができる。また、ステップモータ15を停止時に、
スロットルバルブ12の振動が少ないので、停止時の振
動もきわめて短時間で収束させることができるため、ア
クセル26の踏み込み量が増速から減速に反転されたと
きでも、速やかに対応することができる。
【0033】以上、いくつかの実施例について本発明を
説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形
改良が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施例では、目標設定値をサンプリングする装置につ
いて説明したが、OA機器において、ホストコンピュー
タ等から与えられる目標設定値にステップモータを停止
させる場合でも、本発明を適用できること当然である。
また、本実施例では、スロットルバルブを駆動するステ
ップモータの制御装置について説明したが、全てのステ
ップモータの制御に適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のステップモータ制御装置によれば、ステップモー
タが駆動されてから前記設定目標値で停止されるまでの
駆動時間を計数する駆動時間計数手段と、前記駆動時間
がステップモータの駆動系の固有振動数に対応する周期
の倍数と一致するときに共振発生と判別する共振判別手
段と、共振判別手段が共振発生と判別した場合、ステッ
プモータを停止するときに振動を軽減するための制御を
行う振動軽減手段とを有しているので、共振が発生する
可能性のあるときにのみ振動を軽減し、共振が発生する
可能性の無いときに新たな振動を発生することがないた
め、ステップモータを迅速かつ正確に停止させることが
でき、スロットルバルブを迅速かつ正確に停止すること
ができ、エンジンへの吸気量を正確に制御することがで
きる。また、アクセルの踏み込み量に反転があった場合
でも、速やかに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるステップモータ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ステップモータ制御装置により制御された
ステップモータの制御状態を示す説明図である。
【図3】上記ステップモータ制御装置の作用を示すフロ
ーチャートである。
【図4】ステップモータの励磁パターンを示すデータ図
である。
【図5】ステップモータの加減速用の駆動パルスを示す
データ図である。
【図6】ステップモータ停止時の振動の振幅を示す実験
データ図である。
【図7】従来のステップモータ制御装置により制御され
たステップモータの制御状態を示す説明図である。
【符号の説明】
12 スロットルバルブ 15 ステップモータ 16 ポテンショメータ 17 ステップモータ制御装置 18 駆動回路 19 CPU 20 A/Dコンバータ 24 サンプリングプログラム 25 ステップモータ加減速プログラム 27 共振判別プログラム 28 逆相励磁プログラム 29 駆動時間計数プログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 F02D 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップモータを停止させる設定目標値
    をサンプリングするサンプリング手段と、 サンプリングされた設定目標値とステップモータの現在
    位置との差を演算して、その差に応じてステップモータ
    段階的に加速し、設定目標値に近づいた時にステップ
    モータを段階的に減速させ、設定目標値でステップモー
    タを停止させるステップモータ加減速手段とを有するス
    テップモータ制御装置において、 ステップモータが駆動されてから前記設定目標値で停止
    されるまでの駆動時間を、前記段階的な加速時間及び前
    記段階的な減速時間の累積時間として計数する駆動時間
    計数手段と、ステップモータを前記設定目標値で停止するときに、
    記駆動時間がステップモータの駆動系の固有振動数に対
    応する周期の倍数と一致するときに共振発生と判別する
    共振判別手段と、 前記共振判別手段が共振発生と判別した場合、ステップ
    モータを停止するときにのみ、振動を軽減するための制
    御を行う振動軽減手段とを有することを特徴とするステ
    ップモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記振動軽減手段が、ステップモータへ供給する目標ス
    テップでの電流を一時的に遮断する手段、ステップモー
    タへ供給する目標ステップの直前ステップでの電流を一
    時的に遮断する手段、ステップモータへ一時的に逆相電
    流を励磁する手段のいずれかであることを特徴とするス
    テップモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するもの
    において、 前記ステップモータの駆動系の固有振動数に対応する周
    期が5.2〜7.2msであることを特徴とするステッ
    プモータ制御装置。
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