JP3213073B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP3213073B2
JP3213073B2 JP25749892A JP25749892A JP3213073B2 JP 3213073 B2 JP3213073 B2 JP 3213073B2 JP 25749892 A JP25749892 A JP 25749892A JP 25749892 A JP25749892 A JP 25749892A JP 3213073 B2 JP3213073 B2 JP 3213073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定入賞領域への打玉
の入賞に基づいて特定遊技状態となり、該特定遊技状態
の継続中に打玉が始動入賞口に入賞する毎に可変入賞球
装置を所定期間開放し、その開放が始動入賞を条件とし
最大限予め定められた回数行うことが許容されると共
に、その許容回数に達する以前に打玉が前記特定入賞領
域に再度入賞したことに基づいて前記特定遊技状態を消
滅するように制御される弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、打玉が特定入賞領域に入
賞したことに基づいて遊技状態が特定遊技状態となり、
その特定遊技状態が継続されているときに、始動入賞口
への打玉の入賞に基づいて可変入賞球装置を一定時間
(例えば、10秒)が経過するまで、またはその一定時
間の経過前であって所定個数(例えば、10個)の入賞
玉が発生するまで開放し、そのような可変入賞球装置の
開放を始動入賞口への打玉の入賞がある毎に最大限所定
回数(例えば、16回)繰り返し行うことが許容される
弾球遊技機(この場合には、パチンコ遊技機)が提案さ
れていた。このような弾球遊技機にあっては、可変入賞
球装置の開放回数が許容回数以前であっても、打玉が再
度特定入賞領域に入賞したときには、特定遊技状態が消
滅するように制御されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来におい
ては、一旦特定遊技状態になると、特定入賞領域が形成
される入賞球装置(一般的に遊技盤の中央に配置され
る)に打玉が誘導されない打ち方、例えば、弾発力を最
大限にして遊技盤の右側を打玉が流下するようにように
していたが、このような弾発方法の変更を知らない遊技
者にとっては、不利であり、弾発方法の変更を知ってい
る遊技者であっても、いちいち弾発方法を変更するの
は、煩わしいという問題があった。本発明は、上記した
問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、遊技者が何らの操作をしなくても途中で特定遊技状
態が消滅し難い弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、特定入賞領域への打玉の入
賞に基づいて特定遊技状態となり、該特定遊技状態の継
続中に打玉が始動入賞口に入賞する毎に可変入賞球装置
を所定期間開放し、その開放が始動入賞を条件として
大限予め定められた回数行うことが許容されると共に、
その許容回数に達する以前に打玉が前記特定入賞領域に
再度入賞したことに基づいて前記特定遊技状態を消滅す
るように制御される弾球遊技機において、前記始動入賞
口を、前記可変入賞球装置の開放時間とほぼ同じ回転周
期で回転して打玉を始動入賞とする回転体付始動入賞口
として構成すると共に、前記可変入賞球装置よりも上方
の遊技領域に配置する一方、前記特定遊技状態の継続中
に、打玉が前記特定入賞領域に誘導され難い遊技状態を
出現する特定遊技状態消滅防止制御手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0005】
【作用】打玉が特定入賞領域に入賞したことに基づいて
特定遊技状態になると、特定遊技状態消滅防止制御手段
が作用して打玉が特定入賞領域に誘導され難い遊技状態
を出現させるので、遊技者が弾発操作等の変更をしなく
ても、打玉の特定入賞領域への再度の入賞に基づく特定
遊技状態の消滅を抑制することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、本実施例における弾球遊技機は、そ
の一例としてパチンコ遊技機1を例示するが、本発明
は、これに限らず、例えば、アレンジ式パチンコ遊技機
等の弾球遊技機にも応用できるものである。しかして、
本実施例に係るパチンコ遊技機1は、カード処理器70
が臨設して設けられるものであり、このため、以下の説
明では、図18及び図19を参照しながらパチンコ遊技
機1とカード処理器70とを関連づけて構成及び作用を
同時に説明する。図18は、パチンコ遊技機1及びカー
ド処理器70の正面図であり、図19は、パチンコ遊技
機1及びカード処理器70の背面図である。
【0007】図において、パチンコ遊技機1の左右方向
一側部(図面では左側)には、カード処理器70がパチ
ンコ遊技機1に対し分離可能な状態で設けられている。
図中、71は、処理器使用可表示器であり、カード処理
器70が作動中で使用可能である旨を点灯表示するため
のものである。カード処理器70には、カードリーダラ
イタが設けられたカードリーダライタ制御部76が設け
られており、カード挿入・排出口75からカードを挿入
すれば、そのカードに記録されている記録情報がこのカ
ードリーダライタにより読み取られる。その読み取られ
たカード情報に含まれている挿入時のカード残額が残金
額表示器8により表示される。このカード処理器70に
は、CPU、ROM、RAM等が内蔵されたカード処理
器制御部77が設けられており、このカード処理器制御
部77によりカード処理器70全体が制御される。ま
た、カード処理器70には、接続方向表示器72a,7
2bが設けられており、カード処理器70側で予め設定
された接続方向の表示器が点灯表示され、遊技者がカー
ド挿入時にどちらの遊技機で遊技が可能かが判断でき
る。
【0008】遊技者がパチンコ遊技機1により遊技を行
いたい場合には、カード残額等の遊技者所有の有価価値
が記録されている記録媒体の一例のカードをカード挿入
・排出口75に挿入する。その挿入されたカードが適正
で且つカード残額が残っている場合で玉貸操作が可能な
場合には、カード処理器制御部77からパチンコ遊技機
1側に玉貸可表示器点灯用の制御信号が出力されて打球
供給皿6に設けられている玉貸可表示器9が点灯され
る。この玉貸可表示器9は、玉貸操作ができる旨を点灯
表示するものである。遊技者がこの玉貸可表示器9が点
灯していることを確認して玉貸ボタン11を押圧操作す
る。すると、カード処理器70側からパチンコ遊技機1
側の払出制御用マイクロコンピュータに玉払出指令信号
が出力されて後述する例えばロータリスイッチ等からな
る貸玉額設定スイッチ78(図19参照)によって予め
設定されている1回の玉貸操作により払い出される貸玉
額(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ
玉)が打球供給皿6内に払い出される。この貸玉額分の
払出が終了するまでは、玉貸可表示器9が消灯すると共
に貸出中表示器10が点滅表示される。そして、貸玉額
分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード処理器7
0内に挿入されているカードのカード残額が貸玉額分減
額更新される。カード処理器70により遊技者所有の有
価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情
報を読み取る記録媒体処理装置が構成されている。
【0009】図中、12は、返却ボタンであり、玉貸可
表示器9の点灯している期間中操作が有効なものであ
る。この返却ボタン12が遊技者によって押圧操作され
ることにより、カード処理器70内に挿入されているカ
ードがカード挿入・排出口75から遊技者側に返却され
る。また、図中、74は、カード挿入ランプであり、カ
ード挿入・排出口75にカードが挿入されている所定位
置に保持された状態で点灯するものである。
【0010】カード挿入時のカード残額と、玉貸が行わ
れ減額更新された後のカードの残金額とが打球供給皿6
に設けられている残金額表示器8により表示される。打
球供給皿6内でパチンコ玉が払い出された状態で遊技者
が操作ハンドル13を操作すれば、パチンコ玉が遊技盤
15の遊技領域81(後に詳述する)内に打ち込まれ
る。遊技領域81内には、後に詳述するように入賞球装
置等の遊技装置が多数配置されている。そして、打ち込
まれたパチンコ玉がいずれかの入賞球装置に入賞したと
きには、所定数の景品玉が打球供給皿6に払い出され、
その景品玉の払出中に払出ランプ17が点灯又は点滅表
示される。
【0011】打球供給皿6内に払い出される景品玉は、
後述する玉タンク22(図19参照)内に貯留されてい
るのであり、この玉タンク22内の貯留玉がなくなれ
ば、タンク玉センサ23a,23bが玉を検出しなくな
り、その時点で玉切れ表示器16が点灯表示して貯留玉
がなくなったことを表示する。打球供給皿6が景品玉で
満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は、余剰
玉受皿14内に払い出される。この余剰玉受皿14も満
杯になった場合(満タンスイッチ33で検出される)
に、それ以降払い出すべき景品玉が生じたときにその景
品玉の個数又はその景品玉に相当する金額等を記憶して
表示するクレジット得点表示器を打球供給皿6に設けて
も良い。その場合には、打球供給皿6や余剰玉受皿14
内のパチンコ玉が少なくなった後において、このクレジ
ット得点表示器に表示されている得点分の全部又は一部
の景品玉を払い出す。残金額表示器8は、7セグメント
表示器で構成されているが、その代わりに、複数の発光
ダイオードを貸玉額や100円単位に対応させて設けて
も良い。また、残金額表示器8により貸玉額を表示して
も良く、更に、別の表示器を設けてそれに1回の玉貸操
作により貸し出される貸玉額を表示したり、貸玉額が印
刷されたシールを貼りつけたりしても良い。なお、図
中、7は、スピーカであり、大当り時(特定遊技状態
時)の効果音等が発せられる。
【0012】カード処理器70の正面側には、端数表示
スイッチ73が設けられている。この端数表示スイッチ
73は、残金額表示器8により表示される挿入カードの
現時点における残額に予め定められる単位数(例えば、
100円)未満の端数を表示させるためのものである。
つまり、貸玉レートが変更されて貸し出されるパチンコ
玉の金銭等価価値が変わったこと等に起因して予め定め
られた単位数(例えば、100円)未満のカード残額が
生ずる場合に、この端数表示スイッチ73を切り換える
と、まず1万円単位の残額がある場合には、端数を切り
捨てて残金額表示器8により点滅表示され、1万円単位
の残額がなくなった時点で自動的に表示器が切り換わり
100円未満の端数まで点灯表示される。この残金額表
示器8は、パチンコ遊技機1を設置する設置島台上部の
幕板等に設けても良い。
【0013】ところで、図19に示すように、カード処
理器70のカード処理器制御部77とパチンコ遊技機1
に設けられているインタフェース基板48とは電気的に
接続されており、カード処理器制御部77とインタフェ
ース基板48とが互いに情報の送受信ができるように構
成されている。また、このインタフェース基板48と払
出制御基板ボックス45内に収納されている払出集中制
御基板46が電気的に接続されている。更に、インタフ
ェース基板48と中継端子基板49とは電気的に接続さ
れており、この中継端子基板49と、ゲーム制御基板ボ
ックス内に収納されているゲーム制御用基板41、遊技
機用ターミナルボックス50、玉払出器28の払出モー
タ29が、それぞれ電気的に接続されている。更に、打
球供給皿6に設けられている前述した各種表示器や各種
操作ボタンのスイッチがインタフェース基板48に接続
されている。なお、カード処理器制御部77と打球供給
皿6に設けられている各種表示器や各種操作ボタンのス
イッチ並びに払出制御基板ボックス45内の払出集中制
御基板46とをインタフェース基板48や中継端子基板
49を介することなく直接配線により接続し、払出集中
制御基板46と払出モータ29とを中継端子基板49を
介して接続するようにしても良い。また、カード処理器
制御部77と払出集中制御基板46とを直接コネクタに
より接続するようにしても良い。
【0014】カード処理器70の裏面側には、1回の玉
貸操作により払い出される貸玉額を予め入力設定するた
めの貸玉額設定スイッチ78が設けられており、図示す
るように、100円、200円、300円、400円、
500円の5種類の金額が入力設定できるようになって
いる。例えば、遊技場の係員により図示のように貸玉額
が300円に設定されれば、その300円が貸玉額とし
てカード処理器制御部77のマイクロコンピュータ(図
示せず)に記憶される。そして、遊技者がカードをカー
ド挿入・排出口75に排出し、玉貸ボタン11を押圧操
作することにより自動的にこの玉貸額(300円)分の
パチンコ玉が打球供給皿6内に払い出されてカード残額
から減額されることになる。図中、76は、カードリー
ダライタ及びその制御回路を含むカードリーダライタ制
御部である。
【0015】玉払出器28には、払出モータ29が設け
られており、玉誘導レール24から供給されてきたパチ
ンコ玉がこの払出モータ29の回転力により横送りさ
れ、その横送りされたパチンコ玉が1つずつ下方に落下
して打球供給皿6内に払い出される。この玉払出器28
は、機構板26に設けられる金属板30に取り付けられ
ている。そして、玉払出器28の下方には、玉払出器2
8から払い出される玉に帯電した静電気を除去するため
の金属カバー板31が設けられており、この金属カバー
板31には、アース線32が取り付けられている。
【0016】前記玉誘導レール24は、玉タンク22内
の貯留玉を2列に整列させながら流下させるものであ
り、その2列の流下径路にそれぞれタンク玉切れスイッ
チ23a,23bとレール玉切れスイッチ27a,27
bとが設けられており、玉タンク22内に貯留玉がなく
なったこと及び玉誘導レール24上の流下玉がなくなっ
たことが検出され、その検出信号が遊技機用ターミナル
ボックス50、中継端子基板49を介して払出制御用基
板ボックス45内の払出集中制御基板46に入力され
る。このタンク玉切れスイッチ23a,23bが玉を検
出しなくなった時点で玉切れ表示器16を点灯表示させ
ると共に、玉の払出速度が減速される。
【0017】前記タンク玉切れ検出スイッチ23a,2
3bの下手側で且つこのレール玉切れ検出スイッチ27
a,27bの上手側箇所において玉詰まりが生じた場合
には、タンク玉切れ検出スイッチ23a,23bからは
玉切れ状態の検出が何らされないにも拘らず、レール玉
切れ検出スイッチ27a,27bからは玉切れ状態の検
出が行われるのであり、そのような場合には、玉切れ表
示器16が点滅するように構成されており、玉詰まりが
発生したことが容易に認識できるように構成されてい
る。玉誘導レール24により玉流下径路が構成されてお
り、前記タンク玉切れ検出スイッチ23a,23bによ
り、前記玉流下径路の所定箇所に設けられ流下玉の存否
を検出可能な第1の検出手段が構成されている。また、
前記レール玉切れ検出スイッチ27a,27bにより、
前記第1の検出手段よりも下手側の前記玉流下径路に設
けられ、流下玉の存否を検出可能な第2の検出手段が構
成されている。更に、玉切れ表示器16により、前記玉
流下径路の流下玉の存否の状態を報知するための流下玉
状態報知手段が構成されている。
【0018】玉タンク22には、島に設けられる補給樋
19からパチンコ玉を補給玉検出器を含む補給装置20
を介して供給される。この玉タンク22に供給される補
給玉が補給装置20の補給玉検出器により検出されるも
のであり、所定個数a(例えば、10個)のパチンコ玉
が供給されたことを検出して1パルスの検出信号がこの
補給玉検出器から出力される。この出力信号は、コネク
タ21に伝達される。カード処理器70からの玉貸要求
信号を受けてタンク22内のパチンコ玉を打球供給皿6
に払い出すのではなく遊技者が玉貸機から購入してきた
貸玉を打球供給皿6内に投入して遊技を行う従来の一般
的なパチンコ遊技機の場合には、コネクタ21とホール
用管理コンピュータに接続されている配線60のコネク
タ52と接続し、補給玉検出器からの検出信号をホール
用管理コンピュータに送信し、ホール用管理コンピュー
タではその送信されてきた検出信号に基づいて遊技場に
とって不利益となる不利益球数を集計する。ところが、
本実施例のように、カード処理器70からの玉貸要求信
号に基づいて玉タンク22内の貯留玉の一部を打球供給
皿6内に払い出す方式のパチンコ遊技機においては、そ
の遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸玉が補
給樋19から玉タンク22に供給されることになり、そ
の供給された貸玉が補給玉検出器により検出されてしま
って不利益球数情報としてホール用管理コンピュータに
入力されてしまい、ホール用管理コンピュータで正確な
不利益球数を集計できない不都合が生じる。そこで、本
実施例のパチンコ遊技機1においては、ホール用管理コ
ンピュータに接続されている配線60のコネクタ52を
補給装置20の補給玉検出器に接続される配線のコネク
タ21から外して遊技機用ターミナルボックス50に接
続されている配線のコネクタ51に接続する。そして、
パチンコ玉の入賞に基づいて払い出される景品玉が所定
個数a(例えば、10個)に達する毎に払出集中制御基
板46から所定のパルス信号を出力してその所定のパル
ス信号が遊技機用ターミナルボックス50、コネクタ5
1、コネクタ52、配線60を介してホール用管理コン
ピュータに伝送されるように構成されている。このよう
に構成することにより、パチンコ玉の貸出については何
ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール用管理コ
ンピュータに出力されることがなく、入賞に伴う景品玉
の払出に関してのみパルス信号がホール用管理コンピュ
ータに送信され、ホール用管理コンピュータでは正確な
不利益球数情報を集計できる。
【0019】遊技盤15の遊技領域81内に打ち込まれ
て入賞口に入賞した入賞玉とアウト口110に回収され
たアウト玉が、合流して打込玉タンク34に落下し、そ
の打込玉が打込玉検出器35により検出された後、放出
ホース36を介して設置島台に設けられている集球樋3
7上に落下する。図中、53、54は、遊技機用ターミ
ナルボックス50とホール用管理コンピュータを接続す
るコネクタであり、単位額売上信号がこのコネクタ5
3、54及び配線61を介してホール用管理コンピュー
タに送信される。この単位額売上信号とは、カード処理
器70に挿入されたカードに記録されているカード残額
を使用して玉貸が行われた場合の一単位の売上額のこと
であり、一単位の売上額に相当するカード残額(例え
ば、100円)が使用される度にこの単位額売上信号が
ホール用管理コンピュータに送信され、ホール用管理コ
ンピュータにおいて玉貸による売上額を集計できるよう
になっている。
【0020】図中、55は、ユニットボックスであり、
カード処理器用の電源の機能と単位額売上信号の伝送機
能とを併せ持つ。このユニットボックス55には、AC
100V用のコンセント56が設けられており、このコ
ンセント56を介してAC100Vの電圧がユニットボ
ックス55に供給されて、このユニットボックス55で
所定の電圧に変圧された電圧が接続ケーブル62を介し
てカード処理器制御部77に供給される。また、このカ
ード処理器制御部77から接続ケーブル62を介してユ
ニットボックス55に単位額売上データ等が伝送され
る。ユニットボックス55では、伝送されてきた単位額
売上信号を、配線59を介してホール用管理コンピュー
タに送信すると共に、配線63を介してカード処理器用
ターミナルボックスに送信する。このように、単位額売
上信号は、パチンコ遊技機1からとカード処理器70か
らとの両方からホール用管理コンピュータに送信される
ことになる。その結果、いずれか一方が故障したり誤動
作したりして一方の単位額売上信号が狂った場合には、
他方の単位額売上信号と食い違うために、異常が発生し
たことが即座に判断でき、売上の正確な管理が可能とな
る。このユニットボックス55には、通電状態を表示す
るための通電中表示器58と、カード処理器70に異常
が生じた場合等に手動操作により電源を再立上げするた
めのリセットスイッチ57とが設けられている。なお、
前記単位額売上信号をホール用管理コンピュータに送信
する場合には、どのカード処理器での売上かを特定する
ためにカード処理器番号等のIDデータをも併せてホー
ル用管理コンピュータに送信するのが望ましい。そのI
Dデータをユニットボックス55からホール用管理コン
ピュータに送信する場合には、カード処理器70をパチ
ンコ遊技機1に接続する度に又は電源が投入される度に
カード処理器制御部77に記憶されているIDデータを
パチンコ遊技機1側に送信し、払出集中制御基板46や
ゲーム制御用基板41にその送信されてきたIDデータ
を記憶し、その記憶されているIDデータをユニットボ
ックス55からホール用管理コンピュータに送信するよ
うにする。
【0021】また、ゲーム制御基板41は、遊技盤15
に設けられる特別可変入賞球装置120(後に詳述す
る)や各種ランプ・LED・センサ等が接続されている
中継端子基板44と配線により接続されている。ゲーム
制御用基板ボックス40の背面右側には、キースイッチ
42が設けられる場合がある。このキースイッチ42
は、可変表示器122a,122bの可変停止時の表示
結果が特定の識別情報の組合せ(例えば、7・7又は3
・3)となる確率を可変設定するためのものであり、ノ
ーマル位置、設定位置、確認位置の3つの位置に切換操
作ができる。このキースイッチ42に所定の鍵を挿入し
て切換操作をすることにより確率が変更設定できるので
あり、この切換操作回数に応じて異なった確率を設定す
ることができる。なお、キースイッチ42に代えて、例
えば、スライドスイッチ、押ボタンスイッチ、スナップ
スイッチ、プッシュプルスイッチ、ロータリスイッチ、
ディジタルスイッチ等でも良い。更に、ゲーム制御基板
ボックス40内には、キースイッチ42の操作により設
定された確率を表示するための設定確率表示器43a,
43b,43cが設けられている。なお、本実施例にお
ける後に詳述する遊技内容においては、上記した確率の
変更設定(ソフト的に高確率になったり低確率になった
りはするが)を行えないものとして説明する。また、図
中、38は、打球発射装置であり、打球モータ39を備
えている。更に、図中、26aは、機構板26に形成さ
れた開口であり、遊技盤15の裏面突出構造物がこの開
口26a内に収まるように構成されている。また、図
中、25は、電源スイッチであり、これを操作すること
により電源を一旦切った後再投入することができ、電源
の立ち上げに伴うゲーム制御基板41のゲーム制御用マ
イクロコンピュータ160をリセットすることができ
る。
【0022】以上、弾球遊技機の一例としてカード処理
器70が付設されたパチンコ遊技機1について説明した
が、このパチンコ遊技機1の遊技盤15の具体的な構成
について図1を参照して説明する。図1は、遊技盤15
の正面図である。図において、遊技盤15のほぼ円状に
設けられた誘導レール80の内側が遊技領域81として
構成され、該遊技領域81のほぼ中央に特別可変入賞球
装置120が配置されている。特別可変入賞球装置12
0は、可変表示装置を構成する複数(2つ)の可変表示
器122a,122bと、特定入賞領域135と、可変
入賞球装置を構成する一対の玉受部材140a,140
bと、を含み、可変表示器122a,122bの表示結
果が予め定めた特定表示結果となったことに関連して特
別可変入賞球装置120に導かれた入賞玉が特定入賞領
域135に誘導されて後述する特定入賞玉検出器136
をONさせたときに、特定遊技状態の一種である権利発
生遊技状態を生起せしめるようになっている。なお、特
別可変入賞球装置120の構成については、後に詳述す
る。
【0023】また、遊技領域81には、複数の入賞口8
2、86、89、99a,99b、100(この100
は、正確な意味で入賞口ではない)、109a〜109
cと、ランプを内蔵する風車ランプ111a,111b
と、風車(符号なし)と、サイドランプ112a,11
2bと、アウト口110と、障害釘(符号なし)等とが
それぞれ配設されている。まず、複数の入賞口のうち、
入賞口82は、特別可変入賞球装置120の上部に1つ
の取付板に受口式の入賞口85と一対の玉受部材83を
有する入賞口とを一体的に配置される可変入賞球装置8
2を構成するもので、下部の玉受部材83は、ソレノイ
ド84によって開閉され、閉じた状態で上部に位置する
入賞口85によって打玉の入賞が阻止されるようになっ
ている。ところで、玉受部材83は、後に詳述する通過
口装置100に打玉が通過して特別可変入賞球装置12
0に設けられる可変表示器122a,122bが予め定
めた特定表示結果となったときに、所定時間(例えば、
5.9秒)開放し、その開放中に受け入れた入賞玉を特
別可変入賞球装置120に導くようになっている。ただ
し、権利発生遊技状態の継続中においては、可変表示器
122a,122bが予め定めた特定表示結果となって
も、玉受部材83の開放時間が極めて短い時間(例え
ば、0.5秒)となるように制御される。したがって、
玉受部材83の上記したような制御は、特定遊技状態消
滅防止制御手段(以下、権利発生遊技状態消滅防止制御
手段という)を構成するものである。
【0024】また、特別可変入賞球装置120の左側方
に配置される入賞口89は、始動入賞口89と言われる
もので、図5に示すように、遊技盤15の表面に取り付
けられる取付基板90を有し、該取付基板90の外周部
に円状に障害枠91が突設され、該障害枠91の内部に
図示しないモータ98(図9のブロック図に符号を表
示)によって正逆回転せしめられる回転体93が設けら
れている。障害枠91の上部には、玉入口92が形成さ
れ、左側方には、玉出口95が形成されている。また、
回転体93には、打玉を1個受け入れる玉受部94が形
成され、前記玉入口92の位置と若干ずれた位置の取付
基板90に入球口96が穿設されている。また、入球口
96の裏面下方には、始動入賞玉検出器97が設けられ
ている。
【0025】しかして、上記のように構成される回転体
付始動入賞口89においては、図6に示すように、通常
時反時計方向に回転しているので、玉入口92から入っ
た打玉Pが玉受部94に受け入れられた場合において
も、玉出口95から再度遊技領域81に放出されて入賞
玉として処理されないので、通常の遊技状態において始
動入賞口89への打玉の入賞に基づく出玉率が必要以上
に高くなることを抑制している。一方、権利発生遊技状
態になると、回転体93が時計方向に回転せしめられる
ため、玉入口から入った打玉Pが玉受部94に受け入れ
られた場合には、入球口96に受け入れられて始動入賞
玉検出器97をONせしめる。そして、始動入賞玉検出
器97をONさせると、特別可変入賞球装置120に設
けられる可変入賞球装置を構成する玉受部材140a,
140bが一定時間(例えば、9.5秒)が経過するま
で、又はその一定時間が経過するまでの間に所定個数
(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放する。
なお、回転体93の回転周期は、玉受部材140a,1
40bの開放時間とほぼ同じように設定されている。
【0026】ここで、権利発生遊技状態における遊技内
容を簡単に説明すると、前記したように、可変表示器1
22a,122bの表示結果が予め定められた表示結果
となって打玉が特定入賞領域135に誘導され特定入賞
玉検出器136をONさせると、権利発生遊技状態(制
御的には、特別装置が作動すると言う)となる。そし
て、権利発生遊技状態が継続しているときに、打玉が始
動入賞口89に入賞して始動入賞玉検出器97をONさ
せると、玉受部材140a,140bが上述した開放動
作を行う。そして、そのような開放動作は、権利発生遊
技状態が継続している限り、打玉が始動入賞口89に入
賞する毎に繰り返される。ただし、権利発生遊技状態の
継続は、権利発生遊技状態中に再度可変表示器122
a,122bの表示結果が予め定められた表示結果とな
って打玉が特定入賞領域135に誘導され特定入賞玉検
出器136をONさせたとき、又は、始動入賞口89に
所定個数(例えば、16個)の打玉が入賞したときに終
了するようになっている。
【0027】なお、始動入賞口89への入賞は、「所定
個数−1」個までの入賞玉が記憶され、その記憶値に基
づいて玉受部材140a,140bが開放動作される
が、所定個数に達して権利発生状態が消滅した時には、
所定個数に達した時点での開放動作(それが16回以下
の開閉動作であっても)が終了した後には、以降の開放
動作が行われない。したがって、始動入賞口89への入
賞と玉受部材140a,140bの開放動作とが交互に
行われることが望ましいが、本実施例においては、前記
したように、回転体93の回転周期によって始動入賞口
89への入賞が玉受部材140a,140bの開放時間
とほぼ等しい間隔でしか入賞しないようになっているの
で、始動入賞口89への入賞と玉受部材140a,14
0bの開放動作とが交互に行われる可能性が高くなって
いる。また、本実施例においては、権利発生遊技状態と
なったときには、可変入賞球装置82の玉受部材83の
開放時間が短くなるので、再度の特定入賞領域135へ
の入賞も生じ難いようになっている。
【0028】一方、特別可変入賞球装置120の右側方
に配置される入賞口86は、それ自体単なる入賞口であ
るが、その前面に臨むように作動回数表示LED87が
設けられている。この作動回数表示LED87は、本実
施例においては、後述するように権利発生遊技状態が短
い間隔を置いて連続して複数回(3回)生起する可能性
が高いので、その複数回の表示をカウントダウン方式で
表示するものである。また、入賞口86には、肩ランプ
88を内蔵している。
【0029】また、特別可変入賞球装置120の斜め左
右下部側方に設けられる入賞口99a,99bは、袖入
賞口99a,99bと言われるもので、その内部に袖ラ
ンプ99c,99dを内蔵している。更に、遊技領域8
1の下方に横方向に配置される入賞口109a〜109
cは、単に打玉を入賞させる通常の入賞口109a〜1
09cを構成するものである。ただし、このうちの左右
の入賞口109b,109cへの打玉の入賞に基づいて
払い出される景品玉数は、他の入賞口への入賞に基づい
て払い出される景品玉数(例えば、15個)よりも少な
くなる(例えば、7個)ように設定されている。
【0030】上記した入賞口99aの右側に配置される
入賞口100は、通過口装置100と言われるもので、
取付基板101に突設された中空正方形状の通過枠10
2に通過スイッチ103を内蔵している。しかして、打
玉が通過枠102を通過して通過スイッチ103をON
させたときには、前記可変表示器122a,122bの
変動を開始させ、一定時間(例えば、5.5秒以上)が
経過したときに、表示結果を導出させるものである。な
お、通過口装置100は、通過した打玉を再度遊技領域
81に放出させるものであるが、これを入賞口として形
成しても良い。また、通過口装置100は、上述したよ
うに可変表示器122a,122bを変動させ、間接的
に可変入賞球装置82の玉受部材83を開放せしめるも
のであるため、打玉が特別可変入賞球装置120の特定
入賞領域135に導かれるか否かに大きく関与してい
る。しかして、図7に示すように、通過枠102の上部
の取付基板101の後面からソレノイド106の作動に
より出没する可動部材105を設け、通常の状態におい
ては、図8に示すように、ソレノイド106をOFFと
してプランジャ108に周設されたスプリング107の
付勢力により可動部材105を取付基板101の後方に
退避させ(図7(B)の状態)、権利発生遊技状態の継
続中においては、ソレノイド106をONとしてスプリ
ング107の付勢力に抗してプランジャ108を吸引し
て可動部材105を取付基板101の前方に突出させる
(図7(C)の状態)。このように通過口装置100を
構成することにより、権利発生遊技状態消滅防止制御手
段を構成することができる。ただし、前記した玉受部材
83の制御による権利発生遊技状態消滅防止制御手段と
この通過口装置100による権利発生遊技状態消滅制御
手段との両方を同時に採用しても良いが、いずれか一方
を採用すれば十分である。なお、通過口装置100の取
付基板101には、通過枠102の上部に打玉の通過し
得る間隔で一対の障害突起104が突設されている。
【0031】遊技領域81に設けられる風車のうち、前
記可変入賞球装置82の左右側方に設けられる風車ラン
プ111a,111bは、前記した肩ランプ88、袖ラ
ンプ99c,99d、及び遊技領域81の両端部に設け
られるサイドランプ112a,112b等共に、権利発
生遊技状態中等に所定の態様で表示制御されるようにな
っている。なお、それらのランプと同じ機能を有するも
のとして遊技領域81の外周を飾るレール飾りランプ1
13や、パチンコ遊技機1の上部を飾る前記遊技効果ラ
ンプ18がある。また、遊技領域81の最下方には、い
ずれの入賞口又は入賞装置にも入賞しなかったアウト玉
を回収するアウト口110が設けられている。
【0032】一方、遊技盤15の裏面には、図示しない
が、入賞玉集合カバー体が取り付けられ、該入賞玉集合
カバー体に特別可変入賞球装置120の特定入賞領域1
35に誘導された入賞玉を検出する特定入賞玉検出器1
36や、可変入賞球装置を構成する後述する玉受部材1
40a,140bに入賞した入賞玉を検出する入賞玉検
出器144が設けられている。このうち、入賞玉検出器
144は、玉受部材140a,140bの開放中に受け
入れられた入賞玉を計数するために使用されるもので、
玉受部材140a,140bの開放時間を規制するもの
である。
【0033】次に、遊技領域81の中央に配置される特
別可変入賞球装置120の構成について図2乃至図4を
参照して説明する。図2は、特別可変入賞球装置120
の正面図であり、図3は、特別可変入賞球装置120の
入賞空間44内に設けられる回転体130の構造を示す
部分斜視図であり、図4は、回転体130の他の構造を
示す平面図である。図において、特別可変入賞球装置1
20は、前記遊技盤15の表面に取り付けられる取付基
板121を有し、その取付基板121に可変表示器12
2a,122bと可変入賞球装置を構成する玉受部材1
40a,140bとが一体的に形成されている。具体的
には、取付基板121の上部前面に可変表示器122
a,122bが設けられ、その左右に通過記憶表示LE
D123が複数(4つ)設けられている。この通過記憶
表示LED123は、可変表示器122a,122bの
変動中に前記通過口装置100を通過した打玉を記憶表
示するもので、可変表示器122a,122bの変動を
留保するものである。
【0034】しかして、可変表示器122a,122b
は、ドット・マトリックスLEDで構成され、左側の可
変表示器122aは、0〜9の10種類の数字を順次変
動表示し、右側の可変表示器122bは、0〜9までの
数字とFの英文字の11種類の数字を順次変動表示する
ようになっている。そして、それらの停止時の図柄の組
合せ(表示結果)が「3・3」「7・7」の組合せとな
ったときには、特定表示結果が表示されたと判定されて
前記したように玉受部材83を一定時間開放する。ま
た、この特定表示結果が表示される確率は、変化するよ
うに制御され、例えば、通常の遊技状態においては、1
/330の低確率で特定表示結果が導出され、奇数回目
の権利発生遊技状態が終了した時点で1/33の高確率
に変更され、その高確率となった後の権利発生遊技状態
の成立により低確率に変更する。なお、当りであるか否
かの決定、及び停止時に可変表示器122a,122b
に表示される図柄の決定は、通過スイッチ103の作動
時又は変動開始時に予め定めたランダム数の中から1つ
の値を抽出することにより行われる。また、当りである
か否かの決定は、実際に可変表示器122a,122b
に表示される図柄の組合せを判定することにより行って
も良い。なおまた、上記した高確率及び低確率の値を前
記したキースイッチ42で変更できるものでも良い。例
えば、低確率を1/330〜1/300の範囲、高確率
をそれに対応する1/33〜1/30の範囲でそれぞれ
複数段階(例えば、3段階)で変更設定しても良い。
【0035】また、可変表示器122a,122bの下
方には、入賞空間124が形成されている。この入賞空
間124には、前記可変入賞球装置82の玉受部材83
によって受け止められた入賞玉が誘導されてモータ13
7(図示しない;図9のブロック図に符号を表示)によ
って回転する回転体130によって通常入賞領域129
又は特定入賞領域135のいずれかに振り分けられるも
のである。しかして、入賞空間124内の構成を図3を
参照して説明すると、前記玉受部材83に受け入れられ
た入賞玉は、コ字状に形成された玉通路125を流下し
て玉転動板128の中央部に誘導されて玉出口126か
ら回転体130に導かれるものである。この玉転動板1
28は、前後から前方寄りに形成される通常入賞領域1
29に向かって下り傾斜するように入賞空間124内に
形成されるものである。ところで、玉通路125は、流
下する入賞玉を一列に整列して誘導するものであるが、
先頭の入賞玉P1が回転体130に到達して停止したと
きに、その先頭の入賞玉P1から4個目の入賞玉P4が
停留する位置の両側に玉流出口127a,127b(1
27aは図示せず)が形成され、図3の矢印によって示
されるように、玉転動板128の両側方を通って通常入
賞領域129に導かれるようになっている。したがっ
て、玉通路125には、3個の入賞玉P1〜P3が待機
貯留され、それ以上の入賞玉は、貯留されることなく通
常入賞領域129に誘導される。
【0036】上記した玉通路125の流下端に形成され
る玉出口126には、回転体130が臨んでいる。この
回転体130は、囲い枠131に囲まれて水平方向に回
転するもので、その外周に入賞玉を1個受け入れる受入
凹部132a,132b、133が複数(3つ)形成さ
れている。この受入凹部のうち、2つの受入凹部132
a,132bは、上下方向に貫通しており、1つの受入
凹部133には、底板が形成されている。このため、受
入凹部132a,132bに受け入れられた入賞玉は、
移動する過程で回転体130を載置している底板に形成
される通常入賞開口134から落下して前記通常入賞領
域129に導かれる。一方、受入凹部133に受け入れ
られた入賞玉は、通常入賞開口134から落下すること
なく、玉転動板128の前方中央に形成される特定入賞
領域135に誘導される。
【0037】また、回転体130は、上記したように図
示しないモータ137によって回転駆動せしめられる
が、該モータ137は、常時一定速度(例えば、10r
pm)で回転しており、前記玉受部材83が開放される
前後の期間に亘って所定の位置で一時停止され、その
後、回転を継続する。この場合、玉通路125に3個の
入賞玉が貯留された場合には、その3個の入賞玉のうち
いずれか1つの入賞玉が確実に受入凹部133に受け入
れられて特定入賞領域135に導かれて権利発生遊技状
態を生起せしめる。なお、回転体130を所定の位置で
停止するために、図示しない停止位置検出器138(図
9のブロック図に符号を表示)が設けられている。
【0038】ところで、図4に示すように、囲い枠13
1の左側方部に切欠部131aを形成し、回転体130
を正逆回転可能に制御できるようにすることにより、権
利発生遊技状態消滅防止制御手段とすることができる。
即ち、通常の遊技状態においては、回転体130を時計
回転方向に回転制御しておけば、上記で説明した通りに
受入凹部132a,132b、133によって入賞玉が
通常入賞領域129か特定入賞領域135のいずれかに
振り分けられる。しかし、権利発生遊技状態の継続中に
おいては、回転体130を反時計回転方向に回転制御せ
しめることにより、すべての受入凹部132a,132
b、133に受け入れられた入賞玉は、切欠部131a
から通常入賞領域129に導かれて、特定入賞領域13
5に決して導かれることはない。このため、特定入賞領
域135への再入賞に基づく権利発生遊技状態の消滅を
防止することができる。また、この場合にも、前記した
玉受部材83の制御による権利発生遊技状態消滅防止制
御手段、通過口装置100による権利発生遊技状態消滅
制御手段、及びこの回転体130による権利発生遊技状
態消滅制御手段のすべてを同時に採用しても良いが、い
ずれか1つ又は2つを組合せたものを採用すれば十分で
ある。なお、権利発生遊技状態の継続中に回転体130
を反時計方向だけでなく、時計方向と反時計方向とを交
互に回転制御せしめても、権利発生遊技状態の消滅を抑
制することができる。
【0039】入賞空間124の構成は、以上の通りであ
るが、入賞空間124の下方の取付基板121の下方に
は、入賞領域139が形成され、該入賞領域139への
打玉の入賞を制御するために一対の玉受部材140a,
140bが開閉自在に設けられている。具体的には、玉
受部材140a,140bは、周知のリンク機構を介し
て開閉ソレノイド141a,141bに連結され、該開
閉ソレノイド141a,141bよって開閉駆動される
ものである。即ち、開閉ソレノイド141a,141b
がONしたときには、玉受部材140a,140bが開
放され、遊技領域81を落下する打玉を受け止めて入賞
領域139に導いて入賞玉とし、その入賞玉を前記した
入賞玉検出器144によって検出している。なお、上記
した入賞領域139の前方は、下部装飾板145によっ
て覆われている。また、本実施例においては、可変入賞
球装置を構成する玉受部材140a,140bを特別可
変入賞球装置120と一体的に設けたものを示したが、
これを別体に構成して遊技盤15に配置しても良い。同
様に可変表示器122a,122bも特別可変入賞球装
置120と別体に構成して配置しても良い。
【0040】また、上記した入賞領域139内の後面壁
には、7セグメントLEDからなる表示器142、14
3が設けられている。一方(図示左側)の表示器142
は、開成回数表示LED142と言われるもので、権利
発生中における玉受部材140a,140bの開放回数
を表示するものである。また、他方(図示右側)の表示
器143は、入賞個数表示LED143と言われるもの
で、始動入賞に基づく玉受部材140a,140bの1
回の開放中に受け入れられた入賞玉数を表示するもので
ある。
【0041】しかして、開成回数表示LED142は、
権利発生遊技状態が生起されたときに「6」という数字
を点滅表示し、玉受部材140a,140bの開放状態
が終了する毎に順次点滅する数字をカウントダウンして
「0」の点滅とし、更に、玉受部材140a,140b
の開放状態が終了する毎に「9」〜「1」の点灯状態の
数字をカウントダウンするものである。つまり、数字の
点滅状態は、二桁の数字の一の位の数値を表示するもの
であり、数字の点灯状態は、一桁の数字の一の位の数値
を表示するものである。これにより、玉受部材140
a,140bの開放回数の残余回数を容易に理解するこ
とができる。また、入賞個数表示LED143は、権利
発生遊技状態時には、玉受部材140a,140bの1
回の開放中に受け入れられた入賞玉数を表示するもので
あるが、異常発生時には、異常の種類に応じた数字を表
示するようになっている。なお、開成回数表示LED1
42も異常発生時に「E」の文字を表示するようになっ
ている。
【0042】特別可変入賞球装置120には、上記した
構成以外に、特別可変入賞球装置120の装飾効果を高
めるために、図2に示すように、役物ランプ146、1
47飾りLED148〜151が主として入賞空間12
4及び入賞領域139内に設けられている。
【0043】以上、特別可変入賞球装置120を含む弾
球遊技機の遊技盤15の構成について説明してきたが、
それらの遊技装置は、図9に示す遊技制御回路によって
制御される。図9は、遊技制御回路をブロック構成で示
す回路図であり、MPU、ROM、RAM、入出力回路
を含む基本回路160によって制御される。しかして、
基本回路160は、スイッチ回路161を介して始動入
賞玉検出器97、入賞玉検出器144、特定入賞玉検出
器136、通過スイッチ103、及び停止位置検出器1
38からの検出信号が入力され、アドレスデコード回路
162から基本回路160及びスイッチ回路161にチ
ップセレクト信号が与えられる。また、電源投入時に初
期リセット回路163から基本回路160にリセット信
号が与えられ、所定時間毎に定期リセット回路164か
ら基本回路160に定期リセット信号が与えられる。
【0044】一方、基本回路160からは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、モータ回路1
69を介してモータ98、137に駆動信号が与えら
れ、音回路170を介してスピーカ7に音声信号が与え
られる。また、基本回路160からは、外部に大当り信
号(本実施例の場合は、権利発生信号)を出力する大当
り情報出力回路171に駆動信号が与えられる。また、
LED回路172を介して可変表示器122a,122
b、作動回数表示LED142、通過記憶表示LED1
23、入賞個数表示LED143、開成回数表示LED
142、及び飾りLED149〜151に表示制御信号
が与えられ、ソレノイド回路173を介してソレノイド
84、106及び開閉ソレノイド141a,141bに
駆動信号を与えている。更に、ランプ回路174を介し
て遊技効果ランプ18、肩ランプ88、袖ランプ99
c,99d、風車ランプ111a,111b、サイドラ
ンプ112a,112b、レール飾りランプ113、及
び役物ランプ146、147に表示制御信号が送られ
る。なお、上記した装置や回路には、電源回路175か
ら各種の電圧を有する電力が供給されている。
【0045】以上、説明した遊技制御回路の具体的な動
作の一例を図10乃至図16に示すタイミングチャート
及び説明図を参照して説明する。まず、図10乃至図1
3を参照して可変表示器122a,122bの可変表示
動作について説明する。図10は、通過口装置100を
打玉が通過したときの可変表示器122a,122bの
可変表示制御を示すタイミングチャートである。図11
及び図12は、打玉が通過口装置100を通過したとき
に決定される当り図柄の選択方法を説明する説明図であ
る。図13は、可変表示器122a,122bが特定表
示結果を導出する確率の変化を示すタイミングチャート
である。
【0046】図において、通過口装置100に打玉が通
過して通過スイッチ103をONさせ、通過信号T1が
導出されると、その通過信号T1の立ち上がり時に高確
率時であればランダムAから、低確率時であればランダ
ムBからそれぞれ1つの値が抽出される。ランダムA
は、図11に示すように、高確率時に当り図柄か否かを
決定するためのランダム数であり、電源投入後「0〜3
2」の33通りの数値が刻々と変動しており、ランダム
Bは、図12に示すように、低確率時に当り図柄か否か
を決定するためのランダム数であり、電源投入後「0〜
329」の330通りの数値が刻々と変動している。ま
た、図10に示すように、通過信号T1導出後、0.0
08秒又は0.014秒経過したときにランダム1及び
ランダム2から1つの値が抽出される。このランダム1
及びランダム2は、それぞれ可変表示器122a,12
2bに表示される図柄を決定するもので、図11及び図
12に示すように、ランダム1の場合には、「0〜9」
までの10通りの数値が刻々と変化し、ランダム2の場
合には、「0〜10」までの11通りの数値が刻々と変
化している。しかして、ランダムA又はランダムBから
抽出された数値が例えば、「2」であるときには、当り
と判断され、その時抽出されたランダム1の値が奇数の
ときに可変表示器122a,122bに「3・3」を表
示し、ランダム1の値が偶数のときに可変表示器122
a,122bに「7・7」を表示する。一方、ランダム
A又はランダムBから抽出された数値が「2」以外のと
きには、外れと判断され、その時抽出されたランダム1
とランダム2の値がそのまま可変表示器122a,12
2bに表示される図柄となる。ただし、偶然当り図柄と
一致した場合には、ランダム1に「1」を加算して、外
れ図柄にして表示するようになっている。
【0047】ところで、高確率時と低確率時では、当り
図柄が表示される確率が大きく異なるが、この確率の変
動は、図13に示すように制御される。即ち、電源投入
後、最初の権利発生遊技状態の終了(特別装置の作動停
止)までは、低確率による可変表示動作が行われるが、
最初の特別装置の作動停止に基づいて低確率から高確率
に変更される。このため、2回目の権利発生遊技状態が
極めて短い周期で生起する可能性がある。しかして、2
回目の権利発生遊技状態が生起すると、高確率から低確
率に変更され、その後、2回目の権利発生遊技状態の終
了に基づいて低確率から高確率に変更される。この結
果、3回目の権利発生遊技状態も極めて短い周期で生起
する可能性がある。そして、3回目の権利発生遊技状態
が生起すると、高確率から低確率に変更されるが、3回
目の権利発生遊技状態が終了しても、今度は、低確率か
ら高確率への変更が行われない。つまり、本実施例にお
いては、一度権利発生遊技状態になると、短い周期で権
利発生遊技状態が3回出現し、以後、その動作を繰り返
すように制御されるものである。なお、上記のような確
率変動は、任意に設定すれば良く、必ずしも、上記した
実施例のように制御する必要はない。
【0048】上記したように、通過信号T1の導出時
に、可変表示器122a,122bに表示される図柄が
当りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図
柄も決定され、それらの決定が終了した後(本実施例に
おいては、通過信号T1導出後0.016秒〜0.02
2秒経過後)、可変表示器122a,122bの変動が
同時に開始される。しかして、一方の可変表示器122
aの変動表示においては、基本時間(5.504秒)の
間、1図柄の変動時間が0.128秒で1周期が1.2
80秒(変動速度Aと表示)に設定されて、基本時間が
経過すると、停止図柄がセットされてその変動表示が停
止される。
【0049】一方、他方の可変表示器122bの変動表
示においては、最初に停止する可変表示器122aに表
示される停止図柄が当り図柄でないとき(リーチ状態で
ないとき)と、当り図柄であるとき(リーチ状態のと
き)とでは、異なる態様で変動表示される。そこで、ま
ずリーチ状態でないときの変動表示について説明する
と、基本時間として最初に停止する可変表示器122a
の変動が停止するまでの時間が設定され、その基本時間
の間1図柄の変動時間が0.128秒で1周期が1.4
08秒(変動速度Bと表示)に設定されて変動表示して
いる。そして、基本時間終了後、一定時間(1.544
秒)経過後に、停止図柄がセットされてその変動表示が
停止される。なお、基本時間経過後の一定時間における
変動速度も変動速度Bに設定されている。
【0050】次に、リーチ状態のときの変動表示につい
て説明すると、最初に停止する可変表示器122aの変
動が停止するまでの間、変動速度が変動速度Bに設定さ
れて変動表示しており、その時間が経過した後、1図柄
の変動時間が0.384秒で1周期が4.224秒(変
動速度Cと表示)の最も変動速度の遅い速度が設定され
て、相対的に長い一定時間(4.608秒)変動表示し
て停止する。ただし、停止図柄の設定は、前記基本時間
が経過したときに設定されている。
【0051】上記のようにして可変表示器122a,1
22bが変動表示を停止した以降の遊技が図14及び図
15に示される。図14は、停止図柄が当りとなった場
合の可変入賞球装置82の動作を示すタイミングチャー
トであり、図15は、停止図柄が外れとなった場合であ
って通過記憶がある場合の可変表示器122a,122
bの変動表示態様を示すタイミングチャートである。そ
こで、先に図15を参照して、外れの場合について説明
すると、2つの可変表示器122a,122bの変動表
示が停止した後、一定時間(0.512秒)が経過した
時点で確認のため、停止図柄の組合せが当りであるか否
かの判定が行われる。その結果、外れと判定されたとき
には、微少時間(0.016秒)の経過後に再度可変表
示器122a,122bの変動表示を開始する。
【0052】次に図14を参照して、当りの場合につい
て説明すると、2つの可変表示器122a,122bの
変動表示が停止した後、一定時間(0.512秒)が経
過した時点で確認のため、停止図柄の組合せが当りであ
るか否かの判定が行われる。その結果、通常の遊技状態
において当りと判定されたときには、判定後比較的長く
設定された一定時間(6.000秒)が経過した後に可
変入賞球装置82の一定時間(5.888秒)の開放動
作が行われる。このため、比較的多くの打玉が可変入賞
球装置82に入賞する可能性がある。そして、開放時間
の経過した後において、通過記憶がある場合でも直ちに
可変表示器122a,122bの変動表示が開始される
のではなく、比較的長く設定された一定時間(8.01
6秒)が経過した後に変動表示が開始される。また、権
利発生遊技状態の継続中において当りと判定されたとき
には、一定時間(6.000秒)が経過した後に可変入
賞球装置82の比較的短い一定時間(0.500秒)の
開放動作が行われる。このため、ほとんど打玉が可変入
賞球装置82に入賞しないか、あるいは入賞しても1〜
2個となる可能性が高い。このため、権利発生遊技状態
の継続中に再度入賞玉が特定入賞領域135に導かれる
可能性が低くなり、権利発生遊技状態の消滅を抑制する
ことができる。なお、通常時の可変入賞球装置82の開
放を0.5秒×10回としても良い。更に、通常時と権
利発生遊技状態時とでは、可変入賞球装置82の玉受部
材83の開口角度が異なるようにしても良い。
【0053】ところで、可変入賞球装置82の一定時間
の開放の前後において、常時回転していた特別可変入賞
球装置120の回転体130の回転が停止されるが、そ
の停止制御は、停止位置検出器138の検出信号に基づ
いて実行される。しかして、判定後の停止位置検出器1
38の検出信号の導出(この場合、0〜6.000秒の
巾がある)に基づいて回転体130のモータ137が停
止される。そして、そのような停止状態は、少なくとも
可変入賞球装置82の開放動作が終了するまで継続され
(このため、停止時間は5.888秒〜11.888秒
の巾を有することになる)、更に、可変入賞球装置82
の開放動作が終了した後、2秒経過したときに、回転体
130の回転が開始される。また、権利発生遊技状態に
なると、回転体130が反時計方向に回転制御せしめる
ことにより、図4に示すような構造の場合には、権利発
生遊技状態の継続中に可変入賞球装置82に受け入れら
れて特別可変入賞球装置120に到達した入賞玉は、す
べて切欠部131aから通常入賞領域129に導かれ
て、権利発生遊技状態が消滅することがない。
【0054】上記のように可変入賞球装置82の開放中
に受け入れられた打玉が特別可変入賞球装置120内の
回転体130に形成される受入凹部133に誘導されて
特定入賞領域135に入賞して特定入賞玉検出器136
をONさせると、権利発生遊技状態となる。そして、こ
の権利発生遊技状態中に遊技領域81を落下する打玉が
始動入賞口89に入賞して始動入賞玉検出器97をON
させると、図16に示すように、始動信号S1が導出さ
れる。図16は、始動入賞口89に打玉が入賞したとき
の可変入賞球装置としての玉受部材140a,140b
の動作を示すタイミングチャートである。図において、
始動信号S1が導出されると、玉受部材140a,14
0bが連続して一定時間(9.504秒)開放される。
そして、この開放時間を含めてそれより僅かに長い時間
(0.304秒だけ長い)が経過するまでの間に打玉が
始動入賞口89に入賞しても、それに基づく開放が直ち
に行われることはなく、玉受部材140a,140bの
開放動作が終了した後に、権利発生遊技状態が継続して
いることを条件として、前記始動入賞口89への入賞に
基づく玉受部材140a,140bの開放動作が行われ
る。ただし、本実施例においては、始動入賞口89への
打玉の連続入賞が不可能であり且つ開放時間とほぼ同じ
周期でしか始動入賞口89への打玉の入賞が許容されな
いので、玉受部材140a,140bの開放中に打玉が
始動入賞口89に入賞することは、ほとんどあり得な
い。
【0055】上記した実施例(第1実施例)において
は、入賞玉が特定入賞領域135に入賞することが権利
発生遊技状態の発生・消滅に直接的に影響するものを示
したが、図17に示すように、間接的に権利発生遊技状
態の発生・消滅に影響するものでも良い。図17に示す
遊技内容について簡単に説明する。なお、図17に示す
実施例(第2実施例)における遊技盤15aに配置され
る遊技装置は、第1実施例に係る遊技盤15に配置され
る遊技装置と、始動入賞口を除いてほぼ同じである(こ
のため、同一の符号を付した)が、動作において、大き
く異なる。即ち、通過枠102を打玉が通過すると、可
変入賞球装置82の玉受部材83が直ちに短い時間(例
えば、0.5秒)開放する。そして、その短い時間の開
放中に玉受部材83に受け入れられた入賞玉が特定入賞
領域135に導かれたときには、可変表示器122aが
変動を開始し、その停止時の表示結果が予め定めた特定
表示図柄(例えば、7)となったときに、権利発生遊技
状態となる。このように権利発生遊技状態を特定入賞領
域135への入賞玉の入賞に基づいて間接的に発生させ
ている。
【0056】そして、権利発生遊技状態の継続中に、打
玉が通過始動口89aを通過して通過スイッチ89bを
ONすると、可変表示器122bが変動を開始し、一定
時間(例えば、10秒)経過したときにその変動を停止
し、その表示結果が例えば、奇数であるときに玉受部材
140a,140bが一定時間(例えば、9.8秒)が
経過するまで、あるいは所定個数の入賞玉が発生するま
で開放し、以下、通過始動口89aを通過する毎に上記
した動作を繰り返す。また、権利発生遊技状態の継続中
は、通過口装置100の可動部材105が前方に突出す
るので、打玉が通過枠102を通過することができず、
このため、可変入賞球装置102の玉受部材83が開放
せず、結果的に入賞玉を特定入賞領域135に導くこと
ができないので、権利発生遊技状態の消滅が防止され
る。なお、可動部材105を突出させることに代えて、
権利発生遊技状態の継続中は、通過スイッチ89bの検
出機能を不能動化させるか、あるいは所定個数だけ記憶
させてそれ以上を無効とするようにしても良い。この点
については、第1実施例も同様である。
【0057】なお、上記した第2実施例においては、入
賞玉が特定入賞領域135を通過して可変表示器122
aが特定表示図柄となったときに、ただちに権利発生遊
技状態となるものとして説明したが、特定入賞領域13
5の下流側に入賞玉を一時的に停留する振分装置(この
振分装置の上流側に変動表示開始用のスイッチを設け
る)を配置し、可変表示器122aが特定表示図柄を表
示したときに振分装置で停留していた入賞玉を特定入賞
玉検出器に向けて流下させ、その特定入賞玉検出器がO
Nしたときに権利発生遊技状態とし、一方、可変表示器
122aが特定表示図柄以外の図柄を表示したときに振
分装置で停留していた入賞玉を通常の入賞通路に導くよ
うに構成しても良い。この場合における権利発生遊技状
態消滅防止手段としては、権利発生遊技状態の継続中
は、振分装置を停止させ且つ変動表示開始用スイッチの
検出信号を可変表示器122aを変動させることなく記
憶するか、あるいは権利発生遊技状態の継続中は、変動
表示開始用スイッチを不能動化させるか、又は変動表示
開始用スイッチは能動化させたままで、振分装置による
入賞玉の誘導を常時通常の入賞通路に導き可変表示器1
22aに特定表示図柄が表示されないようにソフト的に
制御する。
【0058】以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の構
成及び作用について説明してきたが、本実施例によれ
ば、打玉が特定入賞領域135に入賞したことに基づい
て権利発生遊技状態になると、権利発生状態消滅防止制
御手段が作用して打玉が特定入賞領域135に誘導され
難い遊技状態、即ち、可変入賞球装置82の玉受部材8
3の開放時間を極めて短くした遊技状態、可変入賞球装
置82を開放させるための通過口装置100に可動部材
105を突出させて打玉を通過枠102に通過させない
遊技状態、あるいは特別可変入賞球装置120内に設け
られる回転体130を逆回転させて特別可変入賞球装置
120に入賞した入賞玉を特定入賞領域135に導かな
い遊技状態を出現させるので、遊技者が弾発操作等の変
更をしなくても、打玉の特定入賞領域135への再度の
入賞に基づく特定遊技状態の消滅を完全に防止又は抑制
することができる。
【0059】なお、上記した実施例においては、特定遊
技状態消滅防止制御手段として、各種の態様を示した
が、それ以外の態様、例えば、特定入賞領域135に蓋
をしたり、あるいは特定入賞玉検出器136を不能動化
したり、更に、特定遊技状態の発生・消滅に係る可変表
示装置の動作を不能動化したりすることが考えられる。
また、上記した実施例においては、パチンコ遊技機1と
してカード処理器70を付設したものを示したが、通常
のパチンコ遊技機であっても良い。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、打玉が特定入賞領域に入賞した
ことに基づいて特定遊技状態になると、特定遊技状態消
滅防止制御手段が作用して打玉が特定入賞領域に誘導さ
れ難い遊技状態を出現させるので、遊技者が弾発操作等
の変更をしなくても、打玉の特定入賞領域への再度の入
賞に基づく特定遊技状態の消滅を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチン
コ遊技機に設けられる遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤に設けられる特別可変入賞球装置の正面
図である。
【図3】特別可変入賞球装置の内部構造を示す斜視図で
ある。
【図4】同じく特別可変入賞球装置の内部構造を示す平
面図である。
【図5】遊技盤に設けられる回転体付始動入賞口の正面
図である。
【図6】回転体付始動入賞口の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図7】遊技盤に設けられる通過口装置を示す正面図と
側方断面図である。
【図8】通過口装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】遊技動作を制御する制御回路のブロック図であ
る。
【図10】通過口装置を打玉が通過したときの可変表示
器の可変表示制御を示すタイミングチャートである。
【図11】打玉が通過口装置を通過したときに決定され
る当り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【図12】同じく打玉が通過口装置を通過したときに決
定される当り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【図13】可変表示器が特定表示結果を導出する確率の
変化を示すタイミングチャートである。
【図14】可変表示器の表示結果が当りとなったときの
可変入賞球装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図15】可変表示器の表示結果が外れのときの可変表
示器の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】始動入賞時の可変入賞球装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図17】他の遊技内容を奏する遊技盤の正面図であ
る。
【図18】パチンコ遊技機とカード処理器の正面図であ
る。
【図19】パチンコ遊技機とカード処理器の背面図であ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 15 遊技盤 82 可変入賞球装置 83 玉受部材 84 ソレノイド 100 通過口装置 102 通過枠 103 通過スイッチ 105 可動部材 120 特別可変入賞球装置 135 特定入賞領域 140a,140b 玉受部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定入賞領域への打玉の入賞に基づいて
    特定遊技状態となり、該特定遊技状態の継続中に打玉が
    始動入賞口に入賞する毎に可変入賞球装置を所定期間開
    放し、その開放が始動入賞を条件として最大限予め定め
    られた回数行うことが許容されると共に、その許容回数
    に達する以前に打玉が前記特定入賞領域に再度入賞した
    ことに基づいて前記特定遊技状態を消滅するように制御
    される弾球遊技機において、前記始動入賞口を、前記可変入賞球装置の開放時間とほ
    ぼ同じ回転周期で回転して打玉を始動入賞とする回転体
    付始動入賞口として構成すると共に、前記可変入賞球装
    置よりも上方の遊技領域に配置する一方、 前記特定遊技状態の継続中に、打玉が前記特定入賞領域
    に誘導され難い遊技状態を出現する特定遊技状態消滅防
    止制御手段を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
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JP2001087480A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機用図柄変動または役物変動用の始動開始・非始動選択装置、及び、パチンコ機用図柄変動または役物変動用の始動開始・非始動選択装置を備えたパチンコ機
JP3773240B2 (ja) * 2000-11-15 2006-05-10 マルホン工業株式会社 パチンコ遊技機
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