JP3213060B2 - 往復動機械 - Google Patents

往復動機械

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JP3213060B2
JP3213060B2 JP18599692A JP18599692A JP3213060B2 JP 3213060 B2 JP3213060 B2 JP 3213060B2 JP 18599692 A JP18599692 A JP 18599692A JP 18599692 A JP18599692 A JP 18599692A JP 3213060 B2 JP3213060 B2 JP 3213060B2
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達也 鈴木
利雄 井上
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば往復動空気圧縮
機等の往復動機械に関し、特に、運転時に振動の発生を
抑えることができるようにした往復動機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に従来技術による往復動
機械として往復動空気圧縮機を例に挙げて示す。
【0003】図中、1は駆動源としての電動モータを示
し、該電動モータ1はモータケース2と後述するステー
タ5、回転軸6およびロータ9等から構成されている。
ここで、モータケース2は、一端側が隔壁部3Aによっ
て閉塞されたケース本体3と、該ケース本体3の他端側
を施蓋した有蓋筒状の蓋体4とから構成されている。ま
た、ケース本体3には隔壁部3Aの端面から軸方向一側
に向けて胴部3Bが一体形成され、該胴部3Bは隔壁部
3A等と共に後述のクランクケース11を構成してい
る。
【0004】5は電動モータ1のステータを示し、該ス
テータ5はケース本体3の内周側に固定されている。
【0005】6は電動モータ1の回転軸を示し、該回転
軸6は、ケース本体3の隔壁部3A中央に設けた軸受7
と蓋体4の中央に設けた軸受8とに軸支され、該回転軸
6の一側端はクランクケース11内へと突出する出力軸
部6Aとなっている。9はモータケース2内で回転軸6
に設けられたロータを示し、該ロータ9は前記ステータ
5と径方向で対向し、該ステータ5との間の電磁力の作
用により回転軸6を回転駆動するようになっている。
【0006】10はケース本体3の胴部3B先端側に取
付けられたカバーを示し、該カバー10は有蓋筒状に形
成され、該カバー10の蓋部10Aには回転軸6の出力
軸部6A先端側が挿通される挿通穴10Bが穿設されて
いる。そして、該カバー10は前記ケース本体3の隔壁
部3Aおよび胴部3Bと共に支持体としてのクランクケ
ース11を構成している。
【0007】12はシリンダを示し、該シリンダ12は
筒状に形成されたシリンダ本体13と、該シリンダ本体
13の上側を閉塞するように固着されたシリンダヘッド
14とから構成され、シリンダ本体13は前記クランク
ケース11上にボルト(図示せず)等を介して搭載され
ている。また、シリンダヘッド14には吸込口14A、
吐出口14Bおよび図示しない吸込弁、吐出弁等が設け
られ、吸込口14Aにはエアクリーナ15が取付けられ
ている。そして、シリンダ12にはシリンダ本体13内
にピストン16が挿嵌され、該ピストン16は後述する
連接棒18によってシリンダ本体13内を上下方向に往
復動する。
【0008】17は前記クランクケース11内に回転可
能に設けられたクランク軸を示し、該クランク軸17
は、クランクケース11内に突出した回転軸6の出力軸
部6Aと、該出力軸部6Aの外周側に固着された後述す
るフライホイール20のクランク部20Eとから構成さ
れている。
【0009】18は基端側が大端部18Aとなり、先端
側が小端部18Bとなった連接棒を示し、該連接棒18
は大端部18Aがフライホイール20のクランク部20
Eに回動可能に連結され、小端部18Bが前記ピストン
16にピストンピン19を介して回動可能に連結されて
いる。そして、該連接棒18はクランク軸17の回転に
応じてピストン16をシリンダ本体13内で往復動させ
る。
【0010】20はクランク軸17の回転を円滑化する
ためのフライホイールを示し、該フライホイール20
は、挿通穴20Aが形成された軸方向に伸長するボス部
20Bと、該ボス部20Bの外周から径方向外向きに突
出した略円板状のホイール部20Cと、該ホイール部2
0Cの外周側から軸方向一側に向けて突出し、短尺の筒
状に形成されたウエイト部20Dと、ホイール部20C
の端面から軸方向に向けて突出し、ボス部20Bに対し
偏心して形成された短尺筒状のクランク部20Eとから
大略構成されている。
【0011】そして、該フライホイール20は回転軸6
の出力軸部6Aにボス部20Bが挿通穴20Aを介して
嵌合固着され、クランク部20Eには連接棒18の大端
部18Aが回動可能に連結されている。
【0012】また、該フライホイール20のウエイト部
20Dには、クランク部20Eの偏心方向に対応した外
周側部位に円弧状の切欠き20Fが形成され、該切欠き
20Fはウエイト部20Dの外周側部位を部分的に軽量
化することにより、クランク軸17の回転時における回
転バランスをとるバランサ21を構成している。ここ
で、該バランサ21を構成する切欠き20Fはホイール
部20Cよりも図4中の左側に形成され、クランク部2
0Eから軸方向に大きく離間している。
【0013】22は前記カバー10の外側に位置して出
力軸部6Aの突出端側に固着されたファンを示し、該フ
ァン22は電動モータ1の回転軸6により回転駆動さ
れ、シリンダ12および電動モータ1等に冷却風を供給
する。
【0014】従来技術による往復動空気圧縮機は以上の
如く構成され、電動モータ1により回転軸6を回転駆動
すると、該回転軸6の出力軸部6Aおよびフライホイー
ル20のクランク部20Eからなるクランク軸17の回
転が連接棒18を介してピストン16に伝えられ、該ピ
ストン16はシリンダ12内で上下方向に往復動する。
そして、該ピストン16の往復動によりシリンダ12内
には吸込口14Aを介してエアクリーナ15から外気が
引込まれ、これをシリンダ12内で圧縮することによ
り、吐出口14Bから圧縮空気を吐出させる。
【0015】ここで、回転軸6の出力軸部6Aに固着さ
れたフライホイール20は大きな慣性モーメントを有し
ているから、ピストン16がシリンダ12内で往復動す
る間に該ピストン16に作用する負荷が吸込工程と吐出
工程とで変動してもこれを吸収してクランク軸17の回
転を均一化するようになっている。また、フライホイー
ル20に切欠き20Fを設けることにより形成したバラ
ンサ21はクランク軸17および回転軸6の回転時にお
ける回転バランスをとり、クランク軸17に直結された
電動モータ1の回転軸6が回転時に激しく振動するのを
抑えるようになっている。
【0016】そして、クランクケース11の外部に設け
たファン22は回転軸6と一体回転して電動モータ1お
よびシリンダ12等に冷却風を供給し、これらを外部か
ら冷却するようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、フライホイール20のウエイト部20D外
周側に、クランク部20Eから軸方向に離間して切欠き
20Fを形成し、該切欠き20Fによりフライホイール
20のウエイト部20Dにバランサ21を一体形成する
ようにしているから、該バランサ21はケース本体3の
隔壁部3Aに回転軸6を回動可能に取付けた軸受7の位
置から比較的大きく離間しており、クランク軸17の回
転時にこのバランサ21から僅かでも芯振れが発生する
と、回転軸6の出力軸部6Aには比較的大きな振動が生
じるという問題がある。
【0018】また、回転軸6の出力軸部6Aが振動する
と、ケース本体3の隔壁部3Aに対して回転軸6を回転
可能に支持した軸受7にはこの振動により比較的大きな
荷重が繰返し加わり、軸受7が早期に摩耗してしまうと
いう問題がある。
【0019】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は運転時に発生するクランク軸の
振動を確実に抑えることができ、軸受等の寿命を向上で
きるようにした往復動機械を提供することを目的として
いる。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する手段は、フライホイールの外周
側に連接棒と対面する位置に切欠きを設けることによ
り、該フライホイールにクランク軸の回転バランスをと
るバランサを一体形成したことにある。
【0021】
【作用】上記構成により、フライホイールに形成したバ
ランサをクランク軸と連接棒との取付位置に近接させて
配設でき、支持体に設けた軸受とバランサとの離間寸法
を小さくすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3を用
いて詳述する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】図中、31は本実施例による往復動空気圧
縮機で用いるフライホイールを示し、該フライホイール
31は図1、図2に示す如く、従来技術で述べたフライ
ホイール20とほぼ同様に構成され、挿通穴31Aが形
成されたボス部31B、ホイール部31C、ウエイト部
31Dおよびクランク部31Eを有しているものの、該
フライホイール31ではホイール部31Cおよびウエイ
ト部31Dの外周側に円弧状の切欠き31Fを設けるこ
とにより、フライホイール31にバランサ32を一体形
成している。
【0024】ここで、該フライホイール31は回転軸6
の出力軸部6Aにボス部31Bが挿通穴31Aを介して
嵌合固着され、連接棒18の大端部18Aが連結された
クランク部31Eは回転軸6の出力軸部6Aと共にクラ
ンク軸33を構成している。そして、フライホイール3
1の切欠き31Fは連接棒18の大端部18Aと対面す
るようにホイール部31Cの外周側等に設けられ、クラ
ンク軸33の回転バランスをとるバランサ32は回転軸
6の軸受7に対して比較的近接して配設されている。
【0025】本実施例による往復動空気圧縮機は以上に
述べた構成を有するもので、その基本的な作動において
は従来技術で述べたものと格別差異はない。
【0026】然るに、本実施例では、フライホイール3
1にはホイール部31C、ウエイト部31Dの外周側で
連接棒18と対面する位置に円弧状の切欠き31Fを設
けることにより、クランク軸33の回転バランスをとる
バランサ32をフライホイール31に一体形成したか
ら、クランク部31Eとバランサ32とを近接させるこ
とができ、ケース本体3の隔壁部3Aに対して回転軸6
を回転可能に支持した軸受7とバランサ32との離間寸
法を確実に小さくできる。
【0027】従って本実施例では、往復動空気圧縮機の
運転時に発生するクランク軸33の振動を確実に低減す
ることができ、回転軸6を回転可能に支持した軸受7に
繰返し荷重が作用するのを効果的に防止できると共に、
軸受7の寿命を向上でき、当該往復動空気圧縮機の静粛
性と耐久性を向上させることができる。
【0028】なお、前記実施例では、フライホイール3
1のホイール部31C、ウエイト部31Dの外周側に、
円弧状の切欠き31Fを形成するものとして説明した
が、本発明のフライホイールはこれに限るものではな
く、例えば図3に示す変形例の如く、切欠き31F′を
ホイール部31Cおよびウエイト部31Dの外周側から
内周側に貫通させて円弧状の貫通穴として形成してもよ
く、この場合には、切欠き31F′の周方向長さ(切欠
き角度)を比較的小さくすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り、本実施例によれば、
フライホイールの外周側には連接棒と対面する位置に切
欠きを設けることにより、該フライホイールにクランク
軸の回転バランスをとるバランサを一体形成したから、
連接棒に対するクランク軸の取付位置にバランサを近接
させて、該バランサと軸受との離間寸法を小さくでき、
該軸受に繰返し荷重が作用するのを効果的に低減でき
る。従って、軸受の早期摩耗を防止することができ、当
該往復動機械の耐久性や静粛性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による往復動空気圧縮機を示す
縦断面図である。
【図2】図1中のフライホイールを拡大して示す斜視図
である。
【図3】フライホイールの変形例を示す図2と同様の斜
視図である。
【図4】従来技術による往復動空気圧縮機を示す縦断面
図である。
【図5】図4中のフライホイールを拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 電動モータ(駆動源) 3A 隔壁部 6 回転軸 6A 出力軸部 7 軸受 11 クランクケース(支持体) 12 シリンダ 16 ピストン 18 連接棒 31 フライホイール 31E クランク部 31F,31F′切欠き 32 バランサ 33 クランク軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 35/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、該支持体上に設けられたシリ
    ンダと、該シリンダ内を往復動するピストンと、前記支
    持体に軸受を介して回転可能に設けられ、一端側が該支
    持体内に伸長する自由端となり、他端側が該支持体の外
    部で駆動源に連結されるクランク軸と、基端側が該クラ
    ンク軸に回動可能に連結され、先端側が前記ピストンに
    回動可能に連結された連接棒と、前記支持体内に位置し
    て前記クランク軸の一端側に設けられた円板状のフライ
    ホイールとからなる往復動機械において、前記フライホ
    イールの外周側には前記連接棒と対面する位置に切欠き
    を設けることにより、該フライホイールに前記クランク
    軸の回転バランスをとるバランサを一体形成したことを
    特徴とする往復動機械。
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CN104081051A (zh) * 2012-01-31 2014-10-01 Ulvac机工株式会社 泵装置
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