JP3213041B2 - 電磁誘導型センサのセンサ回路 - Google Patents

電磁誘導型センサのセンサ回路

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JP3213041B2 JP03558692A JP3558692A JP3213041B2 JP 3213041 B2 JP3213041 B2 JP 3213041B2 JP 03558692 A JP03558692 A JP 03558692A JP 3558692 A JP3558692 A JP 3558692A JP 3213041 B2 JP3213041 B2 JP 3213041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導型センサのセ
ンサ回路に係り、特にセンサコイルに励磁信号を印加し
て、該センサコイルのインダクタンスの変化により、タ
ーゲットの変位を検出する電磁誘導型センサのセンサ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上アクチュエータ、磁気軸受装置
等においては、ターゲットの変位(固定されたセンサ側
のヨークよりの距離の変化)を検出するのに、センサコ
イルのインダクタンスがターゲットの変位により変化す
ることを利用した電磁誘導型センサが用いられる場合が
ある(例えば、センサ技術1990年7月号 Vol. 1
0,No. 8,第86頁)。
【0003】図2は、係る従来の電磁誘導型センサのセ
ンサ回路の一例である。センサコイル3は、固定された
センサ側ヨーク2に巻回されたコイルである。変位測定
対象のターゲット4は、固定されたセンサ側のヨーク2
に対して浮上した状態で位置し、ターゲット4と対向す
るヨーク2の変位に対応してセンサコイル3のインダク
タンスが変化する。即ち、ターゲット4がヨーク2に近
づくと磁気回路の磁気抵抗が小さくなり、センサコイル
3のインダクタンスは増大し、反対にターゲット4がヨ
ーク2より離れると、磁気回路の磁気抵抗は増大し、イ
ンダクタンスは減少する。
【0004】センサ回路は、センサコイル3と、抵抗と
がブリッジ状に接続され、発振器1より比較的高い周波
数(1〜100kHz)の正弦波のキャリア信号が印加さ
れる。抵抗の中点と、センサコイル3の中点は、差動増
幅回路6に接続される。ターゲット4の変位により、イ
ンダクタンスが変化することによって発振器のキャリア
信号はAM変調され、センサコイルの中点より取出され
た信号が差動増幅回路6で増幅される。
【0005】差動増幅回路6の後段には、ノイズ成分を
カットする目的で、バンドパスフィルタ(BPF)7が
接続され、発振器1のキャリア周波数成分のみが通過す
る。バンドパスフィルタ7の出力信号は、同期検波回路
10に入力され、AM変調された差動増幅回路6の出力
信号が全波整流検波され、ローパスフィルタにより高周
波成分が除去されターゲットの変位に相当する低周波数
成分のみが取り出される。
【0006】図3は、他の従来の電磁誘導型センサのセ
ンサ回路の例である。この例においては、検波装置13
は、サンプルホールド回路8を用いて検波を行ってい
る。信号整形回路9は、位相調整回路、コンパレータ、
マルチバイブレータとからなり、AM変調されたキャリ
ア信号のピークを、サンプルホールド回路8によりホー
ルドする。AM変調されたキャリア信号のピークをホー
ルドすることにより、効率の高い検波を行うことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る図
2、図3に示す従来の電磁誘導型センサのセンサ回路に
おいては、検波装置13により検波された信号は、キャ
リア周波数を基本波とする高調波成分をかなり含み、こ
れをローパスフィルタ11で除去するものであった。セ
ンサ回路がフィードバックループ内に組み込まれたとき
に、不安定な状態とならないようにローパスフィルタ1
1によって、キャリア信号周波数帯域の信号ゲインは非
常に小さく、例えば−60dB程度にしておく必要があ
る。キャリア周波数の信号ゲインを非常に小さくするた
めには、キャリア周波数に対して、はるかに低い周波数
帯域を通過帯域とするローパスフィルタを設定しなけれ
ばならない。
【0008】キャリア周波数が、センサの検出対象の周
波数帯域と比較して、十分に高い周波数とすることがで
きる場合は、特に係るローパスフィルタの設定周波数
が、低すぎるということによる、センサの検出対象の周
波数特性の劣化(低下)という問題は生じない。しか
し、キャリア周波数を1kHz〜10kHzなどの低い周波
数を使用せざるを得ない場合には、かなり低い通過周波
数帯域のローパスフィルタを設定することになり、例え
ば、磁気軸受装置に用いられる電磁誘導型センサ等にお
いては、検出対象の周波数帯域は0〜3kHz程度必要な
ことから、センサの検出対象の周波数特性を劣化(低
下)させるという問題が生ずることになる。
【0009】本発明は、係る従来技術の問題点に鑑み、
低いキャリア信号周波数を使用しても、電磁誘導型セン
サの検出帯域を狭くすることのない、即ち、検出帯域の
周波数特性を劣化することなく、安定動作する電磁誘導
型センサのセンサ回路を提供する。
【課題を解決するための手段】本発明は、10kHz程度
以下の周波数のキャリア信号を発生する発振器と、該キ
ャリア信号をターゲットの変位によりAM変調するセン
サコイルと、該AM変調された信号を増幅する増幅回路
と、該増幅回路の出力信号を検波し、ターゲットの変位
に相当する信号を取り出す検波装置とからなり、前記検
波装置に、前記キャリア信号の周波数の基本波成分を主
として除去する帯域除去フィルタと、前記検出対象の周
波数帯域を通過させる広い帯域幅を有するローパスフィ
ルタとを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】検波装置に、キャリア信号の周波数の帯域除去
フィルタを備えたことより、キャリア信号の基本波成分
を除去することができる。即ち、ローパスフィルタはキ
ャリア信号周波数の除去の役割を果たす必要がなくなる
ので、信号ゲインを非常に小さくする必要がなくなる。
従って、キャリア周波数を比較的低い周波数に設定した
場合でも、ローパスフィルタの除去帯域を高い周波数帯
に(通過周波数帯域を広く)設定することが可能とな
り、検出対象の周波数帯域をカバーすることができる。
それ故、安定動作のため、変位信号の高調波成分を非常
に小さく抑えると電磁誘導型センサの周波数特性を損な
ってしまうという従来技術の問題点が解決される。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電磁誘導型セン
サのセンサ回路である。図示するように、検波装置13
の最終段にノッチフィルタ12を具備する。ノッチフィ
ルタ12は、発振器1のキャリア信号の周波数を−60
dB程度に除去する帯域除去フィルタ(バンドエリミネイ
トフィルタ)である。
【0012】ローパスフィルタ(LPF)11の通過帯
域は、電磁誘導センサの検出帯域を十分にカバーするよ
うに高く設定される。従来は、ローパスフィルタ11
は、キャリア周波数成分の除去が大きな目的であった
が、ノッチフィルタ12により、この役割が分担される
ので、ローパスフィルタ11の通過(除去)帯域は、キ
ャリア周波数の基本波成分と無関係に設定することが可
能となる。
【0013】ローパスフィルタ11及びノッチフィルタ
12を除く他の電磁誘導型センサのセンサ回路の構成
は、図2又は図3に示す従来の技術と変わらない。即
ち、発振器1はキャリアとなる信号を発生し、センサコ
イル3に印加する。センサコイル3のインダクタンス
は、ヨーク2とターゲット4の距離、即ち、ターゲット
4の変位に応じて変化する。従って、差動増幅回路6に
入力されるセンサコイル3の出力は、発振器1のキャリ
ア信号の振幅が、インダクタンスの値に応じて変化した
ものとなる。即ち、ターゲット4の変位によって、AM
変調されたキャリア信号となる。そして、検波装置13
によって、検波復調することにより、ターゲットの変位
に応じた変位信号が取り出される。
【0014】検波装置13による検波復調に際して、同
期検波回路10で、全波整流又はサンプルホールド回路
による包絡線の検波がされる。この際、キャリア信号周
波数を基本波とする高調波が発生するので、センサ回路
をフィードバック系に組込んで安定動作するためには、
この高調波成分を−60dB程度迄除去する必要がある。
図1に示す実施例においては、高調波成分の除去をロー
パスフィルタ11及びノッチフィルタ12によって分担
して行っている。
【0015】同期検波回路10で発生する高調波成分
は、キャリア周波数を基本波とする高調波と、その整数
倍の高次の高調波である。そして、量的に大きいのは、
キャリア周波数の基本波成分である。従って、これをキ
ャリア信号の周波数帯域を除去する帯域除去フィルタで
あるノッチフィルタ12によって処理することにより、
高調波成分の主要部分を除去することができる。
【0016】残りの高調波成分は、キャリア周波数の整
数倍の高次の高調波成分等である。これは、電磁誘導型
センサの検出に必要な帯域、例えば0〜3kHzと比較し
て、通常十分に高い周波数となる。従って、ローパスフ
ィルタ11により、係る高調波成分を、電磁誘導型セン
サの周波数特性を損ねることなく、除去することができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
電磁誘導型センサのセンサ回路によれば、出力される変
位信号には、高調波成分が十分に除去されているので、
フィードバックループ系内にセンサ回路が組込まれても
安定に動作することが可能である。又、ローパスフィル
タの通過帯域を高く取ることが可能となるので、センサ
の検出帯域を損ねないよう、即ち、センサの周波数特性
を低下させることなく、高調波成分を除去することが可
能となる。即ち、本発明によれば、安定に動作し、且
つ、周波数特性の良好な電磁誘導型センサのセンサ回路
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電磁誘導型センサのセンサ
回路の説明図。
【図2】従来の電磁誘導型センサのセンサ回路の説明
図。
【図3】従来の電磁誘導型センサのセンサ回路の説明
図。
【符号の説明】
1 発振器 2 センサヨーク 3 センサコイル 4 ターゲット 6 増幅回路 7 バンドパスフィルタ 8 サンプルホールド回路 10 同期検波回路 11 ローパスフィルタ 12 ノッチフィルタ 13 検波装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10kHz程度以下の周波数のキャリア信
    号を発生する発振器と、該キャリア信号をターゲットの
    変位によりAM変調するセンサコイルと、該AM変調さ
    れた信号を増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力信号
    を検波し、ターゲットの変位に相当する信号を取り出す
    検波装置とからなり、 前記検波装置に、前記キャリア信号の周波数の基本波成
    分を主として除去する帯域除去フィルタと、前記検出対
    象の周波数帯域を通過させる広い帯域幅を有するローパ
    スフィルタとを備えたことを特徴とする電磁誘導型セン
    サのセンサ回路。
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