JP3212887U - 工具軸と刃物台との結合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】刃物台に強固に当接して緩むことを防ぎ、構造が簡素で、加工が容易で、組み立てやすい、工具軸と刃物台との結合構造を提供する。【解決手段】工具軸と刃物台との結合構造1は、工具軸10と、刃物台20と、少なくとも1つの押さえ部材30とを備える。工具軸10には第1の取付け部11が軸方向で設けられる。第1の取付け部11には少なくとも1つの第1の孔部31が横方向で形成される。各第1の孔部31は第1の中心軸線上にある。刃物台20には第1の取付け部11に挿着される第2の取付け部21が軸方向で設けられる。第2の取付け部21には少なくとも1つの第2の孔部が横方向で形成される。各第2の孔部は第2の中心軸線上にある。第1の取付け部11と第2の取付け部21とが軸方向で互いに当接し合うと、各第2の中心軸線と、対応する第1の中心軸線との位置がずれて重ならない状態となる。【選択図】図1
Description
本考案は、工具に関し、特に、工具軸と刃物台との結合構造に関する。
様々な加工作業を行うため、刃物が磨耗することは避けられず、カッターは頻繁に交換する必要があった。カッターは、刃物を取り付ける刃物台と、装置に取り付ける工具軸とに分けられ、刃物台と工具軸とがボルトで固定されているため、交換するときは刃物台から簡単に外すことができ、1セットのカッターよりも刃物台が軽いため、交換にかかる時間は少なく、作業の難易度は低かった。
しかし、従来の固定方式では単純にねじが螺合されているだけであったため、加工途中で固定したねじが緩み、刃物台と工具軸との相対位置がずれ、加工品質に悪影響を与える虞があった。
そのため、上述した従来技術の問題点を改善し、新規性及び進歩性を有する工具軸と刃物台との結合構造が求められていた。
本考案の目的は、刃物台に強固に当接して緩むことを防ぎ、構造が簡素で、加工が容易で、組み立てやすい、工具軸と刃物台との結合構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、工具軸と、刃物台と、少なくとも1つの押さえ部材と、を備えた工具軸と刃物台との結合構造であって、前記工具軸には、第1の取付け部が軸方向で設けられ、前記第1の取付け部には、少なくとも1つの第1の孔部が横方向で形成され、各前記第1の孔部は、第1の中心軸線上にあり、前記刃物台には、前記第1の取付け部に挿着される第2の取付け部が軸方向で設けられ、前記第2の取付け部には、少なくとも1つの第2の孔部が横方向で形成され、各前記第2の孔部は、第2の中心軸線上にあり、前記第1の取付け部と前記第2の取付け部とが軸方向で互いに当接し合うと、各前記第2の中心軸線と、対応する前記第1の中心軸線との位置がずれて重ならない状態となり、少なくとも1組の互いに対応し合う前記第1の孔部及び前記第2の孔部に前記押さえ部材が挿設され、前記押さえ部材が軸方向で強固に当接されることを特徴とする工具軸と刃物台との結合構造が提供される。
以下、本考案の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本考案が限定されるものではない。
図1〜図4を参照する。図1〜図4に示すように、本考案の一実施形態に係る工具軸と刃物台との結合構造1は、少なくとも工具軸10と、刃物台20と、少なくとも1つの押さえ部材30とから構成されてなる。
工具軸10には、第1の取付け部11が軸方向で設けられる。第1の取付け部11には、少なくとも1つの第1の孔部31が横方向で形成されている。各第1の孔部31は、第1の中心軸線32上にある。刃物台20には、第1の取付け部11に挿着される第2の取付け部21が軸方向で設けられる。第2の取付け部21には、少なくとも1つの第2の孔部33が横方向で形成されている。各第2の孔部33は、第2の中心軸線34上にある。第1の取付け部11と第2の取付け部21とが軸方向で当接し合うと、各第2の中心軸線34と、対応する第1の中心軸線32との位置がずれて重ならない状態となる。少なくとも1組の互いに対応した第1の孔部31及び第2の孔部33に押さえ部材30が挿設され、押さえ部材30が軸方向で強固に当接される。第1の中心軸線32と第2の中心軸線34との位置がずれているため、押さえ部材30が挿設されると、刃物台20を工具軸10の軸方向で当接させる押圧力が発生し、押圧力の反作用力により、加工するときに発生する振動により押さえ部材30が離脱したり刃物台20が緩んだりすることを防ぐ。本実施形態において、第1の中心軸線32及び第2の中心軸線34は、工具軸10の軸方向で0.5mm〜0.8mmずれている。
本実施形態において、第1の取付け部11の両側には、互いに対応した2つの第1の孔部31が形成されているが、2個以上の第1の孔部31が等角度間隔又は任意の間隔に配列されている。第1の取付け部11及び第2の取付け部21は、何れか一方が挿入口12を有し、他方がプラグ22を有する。さらに詳細には、第1の取付け部11の第1の端面13に挿入口12が凹設され、第2の取付け部21の第2の端面23には、プラグ22が突設されているが、挿入口12とプラグ22とを互いに交換して第2の取付け部21及び第2の端面23にそれぞれ設けてもよい。第1の端面13と第2の端面23とは互いに当接され、挿入口12の槽底面14とプラグ22の末端面24とは互いに離間されて当接されていない状態にしてもよい。
好ましくは、プラグ22の周面25と挿入口12の槽壁15との間には、可撓部40が圧設される。可撓部40は、これらだけに限定されないが、ゴム、プラスチック(例えば、テフロン(登録商標)の自己潤滑材料)でもよい。さらに詳細には、プラグ22の周面25には、少なくとも1つの環溝26が形成される。可撓部40は、少なくとも1つの環溝26に収容され、少なくとも1つの環溝26から径方向で突出した可撓性リング41を少なくとも1つ含む。本実施形態の可撓部40は、1つの環溝26と、1つの可撓性リング41と、を有しているが、プラグ22の軸方向で2つ以上の環溝及び可撓性リングが設けられてもよい。少なくとも1つの可撓性リング41により、工具軸10上に刃物台20を仮固定して取り付けやすくすることができる上、振動の発生を防いで切り屑、切削液などの異物が工具軸と刃物台との結合構造1内に進入することを防ぐこともできる。
好ましくは、挿入口12の槽底には、拡槽16が径方向で形成されている。プラグ22は、第2の端面23に接続する環状凹部27を有する。プラグ22の一部は拡槽16に入り込む。環状凹部27及び環溝26により、カッターが残留した材料に干渉することを防ぎ、第1の端面13と第2の端面23とを確実に当接させることができる。
好ましくは、各押さえ部材30は、テーパー縮小端35を有する。各第2の孔部33は、テーパー縮小端35に対向するテーパー拡大口36を含む。テーパー縮小端35は、テーパー拡大口36に押し当てられる。テーパー縮小端35及びテーパー拡大口36はテーパ状構造であるため、押さえ部材30を螺合するときに発生する分力により、刃物台20が軸方向で工具軸10と強固に接合される。押さえ部材30も第2の孔部33に容易に導入される。各押さえ部材30は、好ましくは止めねじの螺合部材である。各第1の孔部31はねじ孔である。各テーパー縮小端35の形状は円錐状であり、各第2の孔部33は円錐孔である。
本実施形態において、第1の端面13には、互いに対向する2つのピン17が径方向で突設されているが、2個以上のピン17が等角度間隔又は任意の間隔に配列されてもよい。第2の端面23には、2つのピン17を収容する挿通孔28が径方向に凹設されている。各ピン17は、径方向面内の凸面171を有する。各挿通孔28は、径方向面外の凹面281を含む。凸面171と凹面281との形状は互いに対応して当接される。2つのピン17は、トルクの一部を受け、取り付けるときに位置決めすることができ、弧面設計によりピン17及び挿通孔28を製造する難易度が下がる上、組立て易い。
上述したことから分かるように、本考案の工具軸と刃物台との結合構造は、第1の取付け部及び第2の取付け部に、中心軸線がずれた第1の孔部と第2の孔部とが横方向に形成され、押さえ部材のテーパー縮小端が刃物台の第2の孔部に挿設されて刃物台に押し当てられるとともに、プラグの周面に設けられた可撓部か、取付け部の端面に配置されたピンとにより、容易に組立てて高い防振効果が得られる。
1 工具軸と刃物台との結合構造
10 工具軸
11 第1の取付け部
12 挿入口
13 第1の端面
14 槽底面
15 槽壁
16 拡槽
17 ピン
20 刃物台
21 第2の取付け部
22 プラグ
23 第2の端面
24 末端面
25 周面
26 環溝
27 環状凹部
28 挿通孔
30 押さえ部材
31 第1の孔部
32 第1の中心軸線
33 第2の孔部
34 第2の中心軸線
35 テーパー縮小端
36 テーパー拡大口
40 可撓部
41 可撓性リング
171 凸面
281 凹面
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13 第1の端面
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16 拡槽
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28 挿通孔
30 押さえ部材
31 第1の孔部
32 第1の中心軸線
33 第2の孔部
34 第2の中心軸線
35 テーパー縮小端
36 テーパー拡大口
40 可撓部
41 可撓性リング
171 凸面
281 凹面
Claims (9)
- 工具軸と、刃物台と、少なくとも1つの押さえ部材と、を備えた工具軸と刃物台との結合構造であって、
前記工具軸には、第1の取付け部が軸方向で設けられ、前記第1の取付け部には、少なくとも1つの第1の孔部が横方向で形成され、各前記第1の孔部は、第1の中心軸線上にあり、
前記刃物台には、前記第1の取付け部に挿着される第2の取付け部が軸方向で設けられ、前記第2の取付け部には、少なくとも1つの第2の孔部が横方向で形成され、各前記第2の孔部は、第2の中心軸線上にあり、前記第1の取付け部と前記第2の取付け部とが軸方向で互いに当接し合うと、各前記第2の中心軸線と、対応する前記第1の中心軸線との位置がずれて重ならない状態となり、
少なくとも1組の互いに対応し合う前記第1の孔部及び前記第2の孔部に前記押さえ部材が挿設され、前記押さえ部材が軸方向で強固に当接されることを特徴とする工具軸と刃物台との結合構造。 - 前記第1の取付け部及び前記第2の取付け部は、何れか一方が挿入口を有し、他方がプラグを有することを特徴とする請求項1に記載の工具軸と刃物台との結合構造。
- 前記第1の取付け部の端面には、前記挿入口が凹設され、
前記第2の取付け部の端面には、前記プラグが突設されることを特徴とする請求項2に記載の工具軸と刃物台との結合構造。 - 前記第1の取付け部の端面と、前記第2の取付け部の端面とは当接し合うことを特徴とする請求項3に記載の工具軸と刃物台との結合構造。
- 前記プラグの周面と前記挿入口の槽壁との間には、可撓部が圧設されることを特徴とする請求項2に記載の工具軸と刃物台との結合構造。
- 前記可撓部は、前記プラグの周面に設けられることを特徴とする請求項5に記載の工具軸と刃物台との結合構造。
- 前記プラグの周面には、少なくとも1つの環溝が形成され、
前記可撓部は、前記環溝に収容され、前記環溝から径方向で突出した可撓性リングを少なくとも1つ有することを特徴とする請求項6に記載の工具軸と刃物台との結合構造。 - 各前記押さえ部材は、テーパー縮小端を有し、
各前記第2の孔部は、テーパー縮小端に対向するテーパー拡大口を有し、
前記テーパー縮小端は、前記テーパー拡大口に押し当てられることを特徴とする請求項1に記載の工具軸と刃物台との結合構造。 - 前記第1の取付け部の端面には、前記挿入口が凹設され、
前記第2の取付け部の端面には、前記プラグが突設され、
前記挿入口の槽底には、拡槽が径方向で形成され、
前記プラグは、前記第2の取付け部の端面に接続される環状凹部を有し、
前記プラグの一部は前記拡槽に入り込み、
前記第1の取付け部の端面と、前記第2の取付け部の端面とは互いに当接し合い、
各前記押さえ部材は、テーパー縮小端を有し、
各前記第2の孔部は、前記テーパー縮小端に対向するテーパー拡大口を有し、
前記テーパー縮小端は、前記テーパー拡大口に押し当てられ、
前記第1の取付け部の端面には、少なくとも1つのピンが径方向で突設され、
前記第2の取付け部の端面には、前記少なくとも1つのピンを収容する少なくとも1つの挿通孔が径方向で形成され、
各前記ピンは、径方向面内の凸面を有し、各前記挿通孔は、径方向面外の凹面を有し、前記凸面と前記凹面との形状は互いに対応して当接し合うことを特徴とする請求項7に記載の工具軸と刃物台との結合構造。
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TW105215222 | 2016-10-06 | ||
TW105215222U TWM534643U (zh) | 2016-10-06 | 2016-10-06 | 車刀桿與車刀座結合結構 |
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ID=58399633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017003413U Active JP3212887U (ja) | 2016-10-06 | 2017-07-26 | 工具軸と刃物台との結合構造 |
Country Status (2)
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JP (1) | JP3212887U (ja) |
TW (1) | TWM534643U (ja) |
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TWI716311B (zh) * | 2020-04-08 | 2021-01-11 | 心源工業股份有限公司 | 可迫緊穩固結合的切削刀具 |
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2016
- 2016-10-06 TW TW105215222U patent/TWM534643U/zh unknown
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2017
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