JP3212748B2 - ストラットマウントのシール部およびその形成方法 - Google Patents
ストラットマウントのシール部およびその形成方法Info
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Description
サスペンションに用いるストラットマウントと車体パネ
ルとの間に挟装するダストシールのシール部およびその
形成方法に関するものである。
のシール部として、内筒体および外筒体と一体に弾性体
を加硫成形する際に、その加硫成形によってシール部を
も同時に形成するものが知られている(例えば特公平3
−61857号公報参照)。このものは、上記外筒体の
外周部から半径方向外方に突出する取付フランジと上記
外筒体との境界部に外筒体の外周囲全周に収容凹溝を形
成し、かつ、この収容凹溝を画成する外筒体の壁面に通
孔を貫通して形成し、上記弾性体の加硫成形時に上記通
孔から加硫ゴムの一部を上記収容凹溝内に流入させて、
その加硫ゴムによって上記収容凹溝内から上方に突出す
るシール部材を一体成形するようにしている。
ストラットマウントのシール部の場合、構造上、上記外
筒体の下端外周囲とシール部材との間に凹溝部が形成さ
れるためこの凹溝部に水や塵などが溜り易く、車体パネ
ルへの組付けに際し、上記塵などがシール部材と車体パ
ネル側の取付部表面との間に噛み込まれた状態で取付け
られる結果、ダストシールとしての機能の低下を招くお
それがある。
般に、防錆処理のためにディッピング塗装法もしくはス
プレー塗装法による塗装処理が施されているが、近年の
防振特性向上および耐久性向上の観点より防錆処理後の
上記金具表面の平坦度向上および耐蝕性向上が求めら
れ、この要求に基いて塗装法についてカチオン電着塗装
法への変更が望まれている。すなわち、ディッピング塗
装による場合、上記車体パネル側に当接される取付フラ
ンジの表面の平坦度としてあまり高いものが期待できな
いため、車体パネル側との密着不良に起因して高周波防
振特性の低下を招く場合があり、加えて、上記ディッピ
ング塗装による場合、耐蝕性としてあまり高いものが期
待できないため、耐久性としてはそう高いものが期待で
きなかった。このため、高水準の平坦度が期待でき、か
つ、より高い耐蝕性を実現できるカチオン電着塗装への
変更が望まれている。ところが、上記カチオン電着塗装
法の場合、ディッピング塗装法に比べ高温での焼き付け
が必要であるため、上記金具に対してゴムの加硫接着後
に上記カチオン電着塗装法を適用することができないと
いう不都合がある。
だけを考えれば、カチオン電着塗装を行った後の金具に
対し、弾性体とは別に加硫成形したシール部材を接着剤
を用いて後付けすることが考えられる(例えば特開平2
−57709号公報,特開平3−7012号公報参
照)。ところが、この場合、上記シール部材の成形のた
めの金型を別に必要とする上、その成形のための工数が
加わり、作業が煩雑となる上、コストの増大を招くとい
う不都合が生じる。
部材をも加硫成形により形成する上記従来のストラット
マウントのシール部の場合、そのシール部材が弾性体と
同じ天然ゴムにより形成されるため、例えば真夏の直射
日光により熱せられた車体から加熱されて熱劣化を生じ
たり、オゾンアタックにより亀裂を生じたりし易く、シ
ール性能の低下を招き易いという問題がある。
たものであり、その目的とするところは、電着塗装後の
金具表面に耐熱性、耐オゾン性などに優れたシール部材
を工数の増大を招くことなく形成し、シール性向上、耐
久性向上および防振特性の向上などを可能とすることに
ある。
に、請求項1記載の発明は、ストラットマウントとし
て、筒軸を上下方向に向けた内筒体と、この内筒体を囲
む外筒体と、両者を連結する弾性体と、上記外筒体の外
周部に一体に形成されて半径方向外方に突出する環状の
取付フランジと、この取付フランジの上下一方の面に設
けられた環状のシール部材とを備えるものとする。上記
ストラットマウントが取付けられる車体パネルに上記外
筒体が挿入される環状開口部を形成し、この環状開口部
の近傍位置の車体パネルと、上記取付フランジの一方の
面との間に上記シール部材が挟み付けられてなるものを
前提とする。このものにおいて、上記取付フランジの一
方の面側に、内周側フランジ面と、外周側フランジ面
と、上記内周側フランジ面の外周縁から半径方向外方側
に斜め下向きに延びて上記内周側フランジ面と外周側フ
ランジ面との間に段部を全周にわたって形成する第1テ
ーパ面とを形成する。そして、上記シール部材を、上記
第1テーパ面の全周に天然ゴム以外のエラストマーが硬
化した状態で帯状に形成して取付ける。加えて、上記車
体パネルの開口部に、上記第1テーパ面と相対向して間
に上記シール部材を斜め上下方向に挟み付けるよう半径
方向内方側に斜め上向きに延びる第2テーパ面を全周に
わたって形成する構成とするものである。
明において、エラストマーをシリコーンで構成するもの
である。
マウントが、内筒体と、この内筒体を囲む外筒体と、両
者を連結する弾性体と、上記外筒体の外周部に一体に形
成されて半径方向外方に突出する環状の取付フランジ
と、この取付フランジの一方の面に固着された環状のシ
ール部材とを備えており、このシール部材が車体パネル
との間で挟み付けられてなるストラットマウントのシー
ル部を形成するものを前提とする。このものにおいて、
準備工程と塗布工程と硬化工程とを備える構成とするも
のである。すなわち、準備工程として、所定粘度を有す
る、天然ゴム以外の液状エラストマーが注出されるノズ
ルを上記取付フランジのテーパ面に向けて近接配置す
る。次の塗布工程として、上記ノズルが上記テーパ面に
沿って周方向に相対移動するよう上記ノズルと取付フラ
ンジとを相対移動させながら上記エラストマーを上記ノ
ズルから注出して、注出したエラストマーを上記テーパ
面に沿って塗布する。そして、硬化工程として、塗布さ
れたエラストマーを硬化させて上記テーパ面に固着させ
るものとする。。
記載の発明において、エラストマーをシリコーンで構成
するものである。
ストラットマウント側の取付フランジの一方の面側の第
1テーパ面に形成されたシール部材が、車体パネル側に
形成された第2テーパ面によって上記取付フランジ側に
対して斜め上下方向に圧縮力を受けた状態で挟み付けら
れるため、上記車体パネルとシール部材との密着が確実
に図られる。しかも、上記シール部材が弾性体の加硫成
形素材である天然ゴム以外のエラストマーにより形成さ
れているため、天然ゴムにより形成する場合と比べ、耐
熱性、耐オゾン性に優れ、シール性能を長期にわたり維
持して耐久性の向上が図られる。
してシリコーンを用いているため、請求項1記載の発明
による上記作用が確実に得られる上、特に耐熱性および
耐オゾン性に優れ、耐久性およびシール性のより向上が
可能となる。
の後、塗布工程において、所定の粘度を有する液状エラ
ストマーをノズルから注出しながらノズルおよび取付フ
ランジを相対移動させることにより、その取付フランジ
の一方の面に上記ノズルの相対移動軌跡に沿って上記液
状エラストマーが帯状に塗布されて付着する。そして、
硬化工程において、上記液状エラストマーがその自重に
より上記取付フランジに面接着しながら硬化することに
より上記取付フランジ上にシール部材が固着した状態で
形成される。このため、シール部材の形成のための金型
などの必要はなく、しかも、ノズルと取付フランジとを
相対移動させることにより液状エラストマーを塗布する
ため、シール部材が所定の形成位置に確実にかつ容易に
形成される上、その形成位置の自由な設定が可能とな
る。しかも、上記取付フランジに予めカチオン電着塗装
などの処理を施しても、シール部材の形成ための金型お
よび加硫成形などのための工数が不要である上、そのシ
ール部材の取付フランジへの接着のための工数も不要と
なる。このため、工数の増大を招くことなく防振特性、
耐久性およびシール性の向上が可能となる。
ラストマーとしてシリコーンを用いているため、請求項
3記載の発明による作用が確実に得られる。
る。
ストラットマウントを示し、1は筒軸Xが車両の上下方
向に向いた内筒体、2はこの内筒体1を同軸に囲む外筒
体、3は両者1,2を連結する筒状弾性体、4は上記外
筒体2に一体に形成されてその下端外周囲から半径方向
外方に突出する環状の取付フランジ、5はこの取付フラ
ンジ4の上面に設けられた環状のシール部材、6は上記
取付フランジ4を取付ける車体パネルである。
下方向;以下、単に上下方向という)の中間部位が半径
方向に膨出されて膨出部1aが形成されている。この膨
出部1aは、上記内筒体1と弾性体3とが一体加硫成形
されることにより上記弾性体3の内周面側から外方に食
い込んだ状態となっており、これにより、両者1,3の
上下方向への保持力の強化が図られている。そして、上
記内筒体1には図示しないストラットロッドが内装され
て上記内筒体1は車輪側と連結されるようになってい
る。
ように、上記外筒体2の下端外周囲から半径方向外方に
拡がる環状の内周側フランジ部41と、この内周側フラ
ンジ部41の外周囲から半径方向外方側に斜め下向きに
延びる環状のテーパ壁部42と、このテーパ壁部42の
周囲から半径方向外方に拡がる所定形状の外周側フラン
ジ部43とからなる。そして、上記取付フランジ4の上
面側には、上記内周側フランジ部41によって内周側フ
ランジ面41aが、上記テーパ壁部42によって半径方
向外方に対して斜め上方に向いた第1テーパ面としての
上向きテーパ面42aが、また、上記外周側フランジ部
43によって外周側フランジ面43aがそれぞれ形成さ
れており、上記上向きテーパ面42aと外周側フランジ
面43aとの交差部位に段部として半径方向外方に対し
て斜め上方に臨む凹段部44が全周にわたって形成され
ている。
えばプレス成形などの手段により外金具7として一体に
形成され、その全体にカチオン電着塗装が施されてい
る。そして、このカチオン電着塗装後の上記取付フラン
ジ4の上面側には上記シール部材5が上記凹段部44に
沿って全周に形成されている。このシール部材5は、所
定硬度に硬化した状態のシリコーンゴムにより形成され
ており、上記凹段部44を構成するテーパ面42aと外
周側フランジ面43aとにまたがってこれら42a,4
3aに固着した状態で形成されている。
付け位置には円形の開口部61が貫通して形成されてお
り、この開口部61は上記取付フランジ4の凹段部44
と対応する内径を有している。上記開口部61には、開
口縁部から半径方向内方に対して斜め上方に屈曲された
屈曲縁62が全周にわたって形成されており、この屈曲
縁62の下面により上記上向きテーパ面43aと相対向
する第2テーパ面としての下向きテーパ面62aが形成
されている。そして、上記車体パネル6の下面に上記フ
ランジ4の外周側フランジ面42aが密着するよう両者
6,42を貫通するボルト・ナット8,8,8により締
め付けられることにより、上記下向きテーパ面62aが
上記シール部材5を上向きテーパ面43a側に圧縮変形
させ、上記シール部材5が上記下向きテーパ面62aと
上記上向きテーパ面43aとの間の空間を埋めた状態で
挟み付けられている。これら上向きテーパ面43aと、
シール部材5と、下向きテーパ面62aとによって、シ
ール部が構成されているなお、図2中、9は当金、31
は係合縁であり、この係合縁31は上記弾性体3の下端
外周縁から半径方向外方に突出して内周側フランジ部4
1の下面と係合するようになっている。そして、上記当
金9は上記係合縁31に取付けられて上記係合を補強す
るようになっている。
2の下面に当接して配設された環状ブロック、11はこ
のブロック10を上記取付フランジ4に取付けるための
環状の保持金具である。この保持金具11は上記取付フ
ランジ4の下面側に配置されて外周側フランジ部42の
下面に溶着などにより固定されている。そして、この保
持金具11に外嵌されて上記ブロック10が保持され、
このブロック10はサスペンションスプリング12の上
端にわずかに内嵌した状態でそのサスペンションスプリ
ング12の上端を定着させるようになっている。
法について説明する。
する一方、外筒体2および取付フランジ4よりなる外金
具7を例えばプレス加工などにより形成する。この外金
具7にカチオン電着塗装を施し冷却後、シール部材5の
形成を行う。そして、内筒体1と一体にされた弾性体3
を外金具7内に圧入して互いに結合させる。
示す形成装置13を用いて準備工程、塗布工程および硬
化工程により行われる。上記形成装置13は上部フレー
ム14により支持されたヘッド部15と、下部フレーム
16により支持された保持部17とから基本構成されて
いる。上記ヘッド部15は上記上部フレーム14に設け
られた上下方向のガイドレール14aにより上下動可能
に保持されるとともに、水平軸Y回りに首振り可能に支
持されている。そして、上記ヘッド部15の下端には下
向きにノズル18が突出されており、このノズル18は
貯留タンク19から圧送された所定粘度の液状シリコー
ンゴムを注出するようになっている。一方、上記保持部
17は、上記外金具7を保持した状態で、モータ20の
駆動により垂直軸Z回りに回転作動されるようになって
いる。なお、上記液状シリコーンゴムは、注出により肉
盛りができる程度の粘度(例えば250000cP程度
の粘度)を有する半流動状のものに設定されており、具
体的には無溶剤型シリコーン系1207B(株式会社ス
リーボンド商品名)が用いられる。
の上面を上方に向けた状態で保持させ、上記ヘッド部1
5の上下位置および首振り角度の調整により上記ノズル
18が上記取付フランジ4の凹段部44に向くように所
定位置にセットして準備工程を行う。上記ノズル18
は、図5に詳細を示すように、上記凹段部44近傍の上
向きテーパ面42aに近接して相対向するように配置す
る。この際、上記ヘッド部15の首振り角度の調整によ
り上記ノズル18の取付フランジ4に対する注出方向
を、形成するシール部材5の形状に応じて、例えば図5
に二点鎖線で示す範囲で変化させたり、上記垂直軸Z回
りの回転方向に対して斜めに傾けたりすればよい。
ーンゴムの注出を開始するとともにモータ20を駆動さ
せて外金具7を1回転させて塗布工程を行う。これによ
り、半流動状のシリコーンゴムによりなる帯が上記上向
きテーパ面42aの全周にわたって塗布され、上記塗布
工程は最初の注出開始位置に戻って上記帯が連続するこ
とにより上記注出および回転作動を停止させる。
ま、もしくは、保持部17から取り出して室温で上記シ
リコーンゴムを硬化させる硬化工程を行う。この硬化工
程により、上記シリコーンゴムが凹段部44を構成する
上向きテーパ面42aおよび外周側フランジ面43aと
接着し、所定の伸び変形(例えば400%の伸び変形)
が可能な程度に硬化される。これにより、取付フランジ
4の上面にシール部材5が固着した状態で形成される。
ール部の作用・効果について説明する。
に形成され、そして、このシール部材5が車体パネル6
の下向きテーパ面62aにより斜め上下方向に圧縮され
た状態で挟み付けられるため、上記車体パネル6とシー
ル部材5との密着を確実に図ることができる。その上、
外周側フランジ面43aの上記車体パネル6の下面への
接合に際し、上記シール部材5は下向きテーパ面62a
に押されて上記上向きテーパ面42aに沿うよう斜め上
方に圧縮変形するため、このシール部材5の外周側フラ
ンジ面43aと車体パネル6の下面との間への噛み込み
を防止することができる。このため、ボルト8により締
め付けられる上記外周側フランジ面43aと車体パネル
6の下面とを確実に密着した状態に接合することができ
る。これにより、この車体パネル6への接合面間の密着
と相俟って、上記シール部材5における車体外部から内
部への水や塵の侵入を確実に遮断することができる。し
かも、上記シール部材5が弾性体3の加硫成形素材であ
る天然ゴムではなく、シリコーンゴムにより形成されて
いるため、特に耐熱性、耐オゾン性に優れ、シール性能
を長期にわたり維持して耐久性の向上を図ることができ
る。
ランジ4をシール部材5の形成部位に沿って移動させな
がら、所定粘度の液状シリコーンゴムをノズル18によ
り注出することにより塗布し、その後、これを硬化する
ことにより行うようにしているため、シール部材の形成
のための金型が不要であり、この金型および金型を用い
た成形、脱型およびばり取りなどの工数を省略すること
ができる上、その金型成形後のシール部材の接着の工数
をも省略することができる。しかも、上記ノズル18に
より液状シリコーンゴムの注出を行う一方、取付フラン
ジ4側を回転させることによりシール部材5の形成を行
うようにしているため、シール部材5を確実に真円位置
に形成することができ、かつ、上記取付フランジ4の所
定の回転作動を行うだけであるため、その作業を容易に
行うことができる。さらに、シール部材の形成位置の変
更に際し、上記ノズル18もしくは取付フランジ4の移
動経路を変化させるだけでよく、上記シール部材の形成
位置および形状変更の自由度を大幅に向上させることが
できる。また、上記取付フランジ4側に予めカチオン電
着塗装を施しているため、金具類の耐蝕性を従来のスプ
レー塗装法などと比べ大幅に向上させることができ、ス
トラットマウントの耐久性の大幅な向上を図ることがで
きる。
得る各種断面形状のシール部材5a〜5fと、これらを
形成するための各種断面形状のノズル18a〜18fと
を示している。
ものはノズル18aの先端開口部の断面形状を偏平にし
て、上向きテーパ面42aに偏平な断面形状のシール部
材5aを形成するようにしたものである。
の断面形状を三角形にして、上向きテーパ面42aに断
面形状が三角形のシール部材5bを形成するようにした
ものである。
の断面形状を図7のものより鋭角な三角形にして、凹段
部44に断面形状が鋭角な三角形のシール部材5cを形
成するようにしたものである。
の断面形状を矩形にして、上向きテーパ面42aに断面
形状が矩形のシール部材5dを形成するようにしたもの
である。
部の断面形状を略半円形にして、上向きテーパ面42a
に断面形状が略半円形のシール部材5eを形成するよう
にしたものである。
部の断面形状を頂点が一側に偏った波形にして、テーパ
面42aの上側位置に上方に突出する波形断面形状のシ
ール部材5fを形成するようにしたものである。
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、シール部材5,5a,
…の形成材料であるエラストマーとしてシリコーンゴム
を用いているが、これに限らず、例えば1〜3成分形の
シリコーン系を用いてもよく、また、例えば1成分形で
は無溶剤型の変性シリコーン系、ポリサルファイド系も
しくはポリウレタン系、溶剤型のブチルゴム系、また
は、エマルジョン型のアクリル系もしくはブタジエン−
スチレンゴム系を用いることができ、2成分形では変性
シリコーン系、ポリサルファイド系もしくはポリウレタ
ン系を用いることができる。
ンジ4のテーパ壁部42の上面である上向きテーパ面4
2aとし、第2テーパ面を車体パネル6の屈曲縁62の
下面である下向きテーパ面62aとしているが、これに
限らず、逆に、第1テーパ面を上記テーパ壁部42の下
面とし、第2テーパ面を上記屈曲縁62の上面としても
よい。
パ面42aと外周側フランジ面43aとの交差させて構
成しているが、例えば図12に44aとして示すよう
に、その交差部を溝状として構成し、この溝状の凹段部
44aにシール部材5gを設けてもよい。
で硬化させるようにしているが、これに限らず、加熱下
で熱硬化させるようにしてもよい。
とし取付フランジ側を可動とし、この取付フランジを移
動させることにより取付フランジの所定位置に環状のシ
ール部材を形成するようにしているが、これに限らず、
逆にノズル側を可動とし取付フランジ側を固定とし、ノ
ズルを取付フランジに対して移動することにより取付フ
ランジの所定位置へのシール部材の形成を行うようにし
てもよい。
明におけるストラットマウントのシール部によれば、シ
ール部材を取付フランジの第1テーパ面に設け、そし
て、このシール部材を車体パネルの第2テーパ面により
斜め上下方向に圧縮させた状態で挟み付けるようにして
いるため、上記車体パネルとシール部材との密着を確実
に図ることができる。その上、外周側フランジ面の上記
車体パネルへの接合に際し、上記シール部材は上記第2
テーパ面に押されて上記第1テーパ面に沿うよう斜め上
方に圧縮変形するため、このシール部材の外周側フラン
ジ面と車体パネルの下面との間への噛み込みを防止する
ことができる。このため、ボルトにより締め付けられる
上記外周側フランジ面と車体パネルとを確実に密着した
状態に接合することができる。これにより、この車体パ
ネルへの接合面間の密着と相俟って、上記シール部材の
配設されたシール部において車体外部からの水や塵の侵
入を確実に遮断することができる。さらに、上記シール
部材を天然ゴム以外のエラストマーにより形成している
ため、天然ゴムにより形成した場合と比べ耐熱性、耐オ
ゾン性に優れ、シール性能を長期にわたり維持して耐久
性の向上を図ることができる。
ーとしてシリコーンを用いているため、上記請求項1記
載の発明による効果が確実に得られる上、特に耐熱性お
よび耐オゾン性に優れ、耐久性およびシール性のより向
上を図ることができる。
ラットマウントのシール部の形成方法において、準備工
程の後、塗布工程において、ノズルを取付フランジのシ
ール部材の形成部位に沿って相対移動させながら、その
ノズルから所定粘度の液状エラストマーを注出すること
により塗布し、その後、硬化工程においてこれを硬化す
ることにより、上記取付フランジの所定位置にシール部
材が固着した状態のシール部を形成することができる。
このため、シール部材自体の製作のための金型を不要と
することができる上、この金型および金型を用いた成
形、脱型などの工数を省略することができ、さらに、そ
の金型成形後のシール部材の取付フランジへの接着の工
数をも省略することができる。しかも、上記相対移動の
作動精度を高めることによりシール部材の所定位置への
形成を確実に行うことができ、かつ、その作業を容易に
行うことができる。さらに、シール部材の形成位置の変
更に際しても、上記ノズルもしくは取付フランジの相対
移動経路を変化させるだけでよく、金型を用いてその都
度成形する場合と比べ、上記シール部材の形成位置もし
くは形状変更に対する自由度を大幅に向上させることが
できる。また、上記取付フランジ側に予めカチオン電着
塗装を施しても、不都合なくシール部の形成を行うこと
ができ、従来のスプレー塗装法などと比べ金具類の大幅
な耐蝕性の向上が可能となり、ストラットマウントの耐
久性の大幅な向上が可能となる。
記エラストマーとしてシリコーンを用いているため、請
求項3記載の発明による効果を確実に得ることができ
る。
図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ストラットマウントが、筒軸を上下方向
に向けた内筒体と、この内筒体を囲む外筒体と、両者を
連結する弾性体と、上記外筒体の外周部に一体に形成さ
れて半径方向外方に突出する環状の取付フランジと、こ
の取付フランジの上下一方の面に設けられた環状のシー
ル部材とを備えており、上記ストラットマウントが取付
けられる車体パネルには上記外筒体が挿入される環状開
口部が形成され、この環状開口部の近傍位置の車体パネ
ルと、上記取付フランジの一方の面との間に上記シール
部材が挟み付けられてなるストラットマウントのシール
部において、 上記取付フランジの一方の面側には、内周側フランジ面
と、外周側フランジ面と、上記内周側フランジ面の外周
縁から半径方向外方側に斜め下向きに延びて上記内周側
フランジ面と外周側フランジ面との間に段部を全周にわ
たって形成する第1テーパ面とが形成されており、 上記シール部材は、上記第1テーパ面の全周に天然ゴム
以外のエラストマーが硬化した状態で帯状に取付けられ
て形成されており、 上記車体パネルの開口部には、上記第1テーパ面と相対
向して間に上記シール部材を斜め上下方向に挟み付ける
よう半径方向内方側に斜め上向きに延びる第2テーパ面
が全周にわたって形成されていることを特徴とするスト
ラットマウントのシール部。 - 【請求項2】 請求項1において、エラストマーがシリ
コーンであるストラットマウントのシール部。 - 【請求項3】 ストラットマウントが、内筒体と、この
内筒体を囲む外筒体と、両者を連結する弾性体と、上記
外筒体の外周部に一体に形成されて半径方向外方に突出
する環状の取付フランジと、この取付フランジの一方の
面に固着された環状のシール部材とを備えており、この
シール部材を車体パネルとの間で挟み付けてなるストラ
ットマウントのシール部の形成方法において、 所定粘度を有する、天然ゴム以外の液状エラストマーが
注出されるノズルを上記取付フランジの一方の面に向け
て近接配置する準備工程と、 上記ノズルが上記一方の面に沿って周方向に相対移動す
るよう上記ノズルと取付フランジとを相対移動させなが
ら上記エラストマーを上記ノズルから注出して、注出し
たエラストマーを上記一方の面に沿って塗布する塗布工
程と、 塗布されたエラストマーを硬化させて上記一方の面に固
着させる硬化工程とを備えていることを特徴とするスト
ラットマウントのシール部の形成方法。 - 【請求項4】 請求項3において、エラストマーがシリ
コーンであるストラットマウントのシール部の形成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08867993A JP3212748B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ストラットマウントのシール部およびその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08867993A JP3212748B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ストラットマウントのシール部およびその形成方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06300076A JPH06300076A (ja) | 1994-10-25 |
JP3212748B2 true JP3212748B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=13949524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08867993A Expired - Lifetime JP3212748B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ストラットマウントのシール部およびその形成方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3212748B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3753065B2 (ja) * | 2001-12-21 | 2006-03-08 | 東海ゴム工業株式会社 | 弾性シールリング |
JP5429061B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-02-26 | 株式会社デンソー | 樹脂成形品の加工方法 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP08867993A patent/JP3212748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06300076A (ja) | 1994-10-25 |
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