JP3212518B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JP3212518B2
JP3212518B2 JP26593496A JP26593496A JP3212518B2 JP 3212518 B2 JP3212518 B2 JP 3212518B2 JP 26593496 A JP26593496 A JP 26593496A JP 26593496 A JP26593496 A JP 26593496A JP 3212518 B2 JP3212518 B2 JP 3212518B2
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章 酒井
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株式会社桜井グラフィックシステムズ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント配線板製造用の基板
等に代表される板材にインク等をパターン印刷するため
の装置の1つとして、スクリーン印刷機が知られてい
る。この種の印刷機は、スクリーン、スキージ、スキー
ジを水平移動させる駆動手段、スクリーンの一辺側を支
点として他辺側を持ち上げることによりスクリーンを版
離れさせる駆動手段等を備えている。この印刷機による
と、インクが載せられたスクリーン上をスキージが刷り
始め端側から刷り終わり端側へ摺動する結果、印刷テー
ブル上の板材に対してインクが塗布される。なお、この
ようなスキージング動作の最中において、印刷機は同時
に版離れ動作も行なう。印刷終了後においては、前記ス
クリーン上をスクレーパが刷り終わり端側から刷り始め
端側へ摺動する結果、スクリーン上の残存インクが刷り
始め端側まで掻き戻される。そして、これと同様の動作
を繰り返し行なうことにより、複数枚の板材に対して連
続的に印刷がなされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スクリーン
の一端側を持ち上げて版離れさせる場合、回動支点の位
置をスクリーンの非持ち上げ側端かつ版枠とスクリーン
部との境界付近に設定することにより、刷り伸びを最小
限に止められることが知られている。従って、版サイズ
が変わると、おのずと支点の最適位置も変わることにな
る。
【0004】しかし、上記従来のスクリーン印刷機で
は、版サイズに応じて支点の位置を変更することは構造
的にできなかったため、刷り伸びを最小限に止めるべく
その都度版離れ量を調整する必要があった。ところが、
版離れ量の調整作業は面倒かつ困難なものであり、塗布
膜の不均一化及びそれに伴うパターン形成精度の低下を
完全には避けることができなかった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、版離れ量の調整が不要であるにも
関わらず、どのような版サイズであってもスクリーンの
刷り伸びを最小限に止めることができるスクリーン印刷
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、スクリーンの上方に
配置されたスキージを同スクリーンの面方向に沿って移
動させることにより被印刷物への印刷を行い、前記スク
リーンの一辺側を支点として他辺側を持ち上げることに
より同スクリーンを前記被印刷物から版離れさせるスク
リーン印刷機において、前記支点の位置を変更する支点
位置可変機構を設け、前記支点位置可変機構は、前記ス
クリーンを支持する補助枠における同スクリーンの非持
ち上げ側端に前記スキージの移動方向に沿って延びるよ
うに設けられるガイド部材と、そのガイド部材に対して
摺動可能に係止する係止部位を有する連結手段とを備え
ことを特徴とするスクリーン印刷機をその要旨とす
る。
【0007】
【0008】請求項に記載の発明は、スクリーンの上
方に配置されたスキージを同スクリーンの面方向に沿っ
て移動させることにより被印刷物への印刷を行い、前記
スクリーンの一辺側を支点として他辺側を持ち上げるこ
とにより同スクリーンを前記被印刷物から版離れさせる
スクリーン印刷機において、前記支点の位置を変更する
支点位置可変機構を設け、前記支点位置可変機構は、前
記スクリーンを支持する補助枠における同スクリーンの
非持ち上げ側端に設けられた第1のガイド部材と、前記
補助枠を昇降可能に支持する支持体に設けられた第2の
ガイド部材と、両ガイド部材に対して摺動可能に係止す
る係止部位を有する連結手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0009】請求項に記載の発明は、請求項におい
て、前記連結手段は、前記第1のガイド部材に対して摺
動可能に係止する第1の係止プレートと、前記第1の係
止プレートと対向して配置されるとともに前記第2のガ
イド部材に対して摺動可能に係止する第2の係止プレー
トと、前記両係止プレートを前記ガイド部材に固定する
固定具と、前記両係止プレート同士を連結する連結軸
と、その連結軸を回動可能に支承すべく前記両係止プレ
ートのうちの少なくともいずれかに設けられた軸受けと
によって構成されていることを特徴としている。
【0010】請求項に記載の発明は、請求項におい
て、前記両ガイド部材は、ともに前記スキージの移動方
向に沿って延びるガイドレールであることを特徴として
いる。
【0011】請求項に記載の発明は、請求項または
において、前記固定具は、回動操作によって前記ガイ
ドレールを挟持するロックレバーであることを特徴とし
ている。
【0012】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1〜に記載の発明によると、版サイズが変わった場
合であっても、持ち上げ動作時における支点の位置を最
適の位置、即ちスクリーンの非持ち上げ側端かつ版枠と
スクリーン部との境界付近の位置に設定することができ
る。従って、版離れ量の調整を行なわなくともスクリー
ンの刷り伸びを最小限に止めることができ、ひいてはパ
ターンの形成精度も向上する。また、困難かつ面倒な版
離れ量調整作業が不要になることにより、間接的に生産
性が向上する。
【0013】また、補助枠に設けられたガイド部材に対
する連結手段の係止部位の係止位置を適宜変更すること
により、支点の位置を最適化することができる。
【0014】請求項に記載の発明によると、補助枠に
設けられた第1のガイド部材に対する連結手段の係止部
位の係止位置を適宜変更することにより、支点の位置を
最適化することができる。その際、支持体に設けられた
第2のガイド部材に対する連結手段の係止部位も変更可
能であるため、支点位置の調整作業がより行いやすくな
っている。
【0015】請求項に記載の発明によると、軸受けに
よって回動可能に支承されている連結軸を、スクリーン
の非持ち上げ側端かつ版枠とスクリーン部との境界付近
の位置に配置することで、同連結軸を支点とすることが
できる。このようにすると、持ち上げ動作時においてス
クリーンを支持する補助枠の持ち上げ側端をスムーズに
持ち上げることができ、もって確実な版離れを達成する
ことができる。
【0016】請求項に記載の発明によると、両ガイド
部材がともにスキージの移動方向に沿って延びるガイド
レールであるため、版サイズに応じて支点の位置をスク
リーンの面方向にスライドさせて変更することができ
る。
【0017】請求項に記載の発明によると、ロックレ
バーを所定方向に回動操作することによりガイドレール
が挟持されると、係止プレートがガイドレールに対して
摺動不能となり、持ち上げ動作の支点の位置が決定され
る。また、ロックレバーを反対方向に回動操作すること
によりガイドレールが釈放されると、係止プレートがガ
イドレールに対して摺動可能となり、前記支点の位置が
変更しうる状態となる。つまり、このような構成である
と、支点位置の調整作業をよりいっそう容易に行なうこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のスクリーン印刷機1を図1〜図14に基づき詳細
に説明する。
【0019】図1に示されるように、本実施形態のスク
リーン印刷機1を構成する装置本体2の上面中央部に
は、ガラス基板等の被印刷物SBを載置するための印刷
テーブル3が水平に配置されている。この印刷テーブル
3は、装置本体2の上面中央部に突設されたテーブルリ
フタ4の先端に昇降可能かつ回転可能に設けられてい
る。印刷テーブル3の上面には、被印刷物SBを真空吸
着により固定するための吸引孔(図示略)が多数形成さ
れている。
【0020】印刷テーブル3の両脇には、支持体5の一
部を構成する昇降用アクチュエータとしての複数のサー
ボモータ6が配置されている。上方に向かって延びるこ
れらの先端には、同じく支持体5の一部を構成する長尺
状の支持フレーム7が被印刷物SBの搬送方向に沿って
取り付けられている。これらの支持フレーム7は、長手
方向に沿って延びる摺動溝を有している。前記摺動溝に
はそれぞれ搬送フレーム8が係合しているとともに、同
溝には第1の駆動手段15を構成するボールねじ9及び
ナット10が収容されている。また、左右一対の搬送フ
レーム8の上面には、枠状をした支持ブラケット11が
水平に架設されている。支持フレーム7の上面にはガイ
ドレール12が設けられている。一方、搬送フレーム8
の下面には、前記ガイドレール12に対して摺動可能に
係合する被ガイド部13が設けられている。従って、ボ
ールねじ9に連結するACサーボモータ14を駆動する
と、支持ブラケット11全体が前後方向(即ち図1の紙
面直交方向)に向かって往復動するようになっている。
また、前記サーボモータ6を伸縮させると、支持ブラケ
ット11全体が昇降するようになっている。
【0021】図1,図3に示されるように、支持ブラケ
ット11の下方には、スキージ23及びスクレーパ22
等を備える移動印刷体21が設置されている。支持ブラ
ケット11の下面側中央部には、駆動手段としてのAC
サーボモータ24が前後方向に一対かつ下向きに連設さ
れている。これらのACサーボモータ24の出力軸に
は、それぞれスキージホルダ27とスクレーパホルダ2
6とが固定されている。そして、前記スキージホルダ2
7にはスキージ23が取付けられ、前記スクレーパホル
ダ26にはスクレーパ22が取付けられている。従っ
て、同モータ24を駆動すると、スキージ23及びスク
レーパ22が昇降するようになっている。支持ブラケッ
ト11においてACサーボモータ24の取付け部位の両
側には、ガイドロッド28が一対設けられている。同ガ
イドロッド28の自由端には、前記ホルダ25,26が
各々固定されている。一方、同ガイドロッド28の固定
端は、支持ブラケット11に対して摺動可能となってい
る。従って、これらのガイドロッド28により、スキー
ジ23及びスクレーパ22が昇降する時に垂直方向にガ
イドされるようになっている。即ち、本実施形態の移動
印刷体21は、スキージ23、スクレーパ22、ACサ
ーボモータ24、スキージホルダ27、スクレーパホル
ダ26、ガイドロッド28を備えている。また、この移
動印刷体21は、第1の駆動手段を構成する前記ACサ
ーボモータ14を駆動することにより、支持ブラケット
11とともに前後方向に往復動するようになっている。
【0022】なお、スキージ23とスクレーパ22との
間の領域には、図示しないインク吐出ノズルによりイン
クが供給されるようになっている。このノズルは、図示
しない別のACサーボモータ及びボールねじにより、移
動印刷体21とは独立して前後方向に往復動する。
【0023】図1,図3等に示されるように、移動印刷
体21と印刷テーブル3との間には、同印刷テーブル3
よりもひとまわり大きな矩形状の補助枠31が配置され
ている。同補助枠31は、太さの等しい2本の金属製棒
材31A,31Bと、それらよりも細くて太さの等しい
2本の金属製棒材31C,31Dとを平行に組むことに
よって形成されている。棒材31C,31Dはスキージ
23を有する移動印刷体21の移動方向に平行に配置さ
れる一方、棒材31A,31Bはその方向と直交するよ
うに配置されている。なお、補助枠31において棒材3
1Aがある側を持ち上げ側端S1 と、棒材31Bがある
側を非持ち上げ側端S2 とこれ以降呼ぶことにする。
【0024】この補助枠31の棒材31C,31Dに
は、版枠34を補助枠31の下面側に保持するためのス
クリーンホルダ33がそれぞれ取付けられている。な
お、版サイズの変更に対応すべく、これらのスクリーン
ホルダ33同士の離間距離は調節可能となっている。そ
して、前記スクリーンホルダ33は、図4等に示される
ように、スクリーン32の一部である版枠34を上下方
向から挟持することにより水平状態に保持する。また、
このような版枠34の下端面側には、塗布形成されるべ
きパターンに対応した所定のマスキングが施された矩形
状かつ肉薄のスクリーン部35が展張されている。この
スクリーン部35の表面には乳剤の塗膜が形成されてい
る。
【0025】図4に示されるように、支持フレーム7に
は、第2の駆動手段41を構成するケーシング42が固
着されている。図4〜図7に示されるように、このケー
シング42内には、ACサーボモータ43、支持部材4
4、カップリング45、ボールねじ46、ナット47、
リミットスイッチ(図示略)、連結ブロック48、回動
連結軸49等が収容されている。
【0026】前記支持部材44の上端部にはモータ固定
片44aが突設されており、そのモータ固定片44aの
下方には一組のボールねじ支持片44b,44dが突設
されている。ACサーボモータ43は、前記モータ固定
片44aの上面に下向きに固定されている。下方に突出
している同モータ43の出力軸52には、カップリング
45を介してボールねじ46が連結されている。ボール
ねじ46の上端は、上側のボールねじ支持片44bにあ
る軸受け53に対して回転可能に支持されている。一
方、同ボールねじ46の下端は、下側のボールねじ支持
片44dにある軸受け54に対して回転可能に支持され
ている。
【0027】また、両ボールねじ支持片44b,44d
の間には、左右一対に円柱状のガイドロッド44cが設
けられている。連結ブロック48の両端部には貫通孔が
形成さられており、それらは前記ガイドロッド44cに
対して摺動可能に挿通されている。また、同連結ブロッ
ク48の中央部にも貫通孔が形成されており、そこには
前記ボールねじ46に螺合されているナット47が嵌着
されている。従って、ACサーボモータ43を回転させ
ると、ナット47及び連結ブロック48がガイドレール
44cにガイドされつつ昇降するようになっている。つ
まり、モータ43の回転運動が上下方向の直線運動に変
換される。
【0028】前記連結ブロック48の側面には回動連結
軸49が突設されている。ケーシング42から飛び出し
た回動連結軸49の突出端側は、軸受け50によって回
動可能に支承されている。そして、この軸受け50の外
面は、補助枠31側に設けられた固定部材51に対して
連結されている。即ち、補助枠31及びスクリーン32
の持ち上げ側端S1 は、第2の駆動手段41を介して間
接的に支持フレーム7に支持されていると把握すること
ができる。ゆえに、前記ACサーボモータ43を所定方
向に回転させると、ナット48等とともに回動連結軸4
9や軸受け50が上動する。すると、スクリーン32の
非持ち上げ側端S2 が支点となり、持ち上げ側端S1 が
持ち上げられる結果、同スクリーン32が被印刷物SB
から徐々に版離れするようになっている。
【0029】次に、補助枠31の非持ち上げ側端S2 に
設けられている支点位置可変機構61を図8〜図14に
基づいて説明する。図10等に示されるように、本実施
形態の支点位置可変機構61は、大まかにいって、第1
及び第2のガイド部材としての第1及び第2のガイドレ
ール62,63と、両ガイドレール62,63に対して
摺動可能に係止する係止部位を有する連結手段64とを
備えている。また、本実施形態において連結手段64
は、第1及び第2の係止プレート65,66、固定具と
してのロックレバー67、連結軸68、軸受け69等に
よって構成されている。
【0030】長尺状金属部材である第1のガイドレール
62は、補助枠31を構成する棒材31C,31Dの非
持ち上げ端側S2 に対して取付けプレート70を介して
固定されている。同じく長尺状金属部材である第2のガ
イドレール63は、支持フレーム7の内側面に対して直
接的かつ水平に設けられている。なお、これらのガイド
レール62,63は、互いに対向する位置関係にあり、
かつ移動印刷体21の移動方向に延びている。
【0031】連結手段64を構成する第1の係止プレー
ト65は、略T字状をした金属部材である。第1の係止
プレート65の片側面には、係止部位としての一対の摺
動ブロック71が所定間隔を隔てるようにして固定され
ている。それらの摺動ブロック71は、前記第1のガイ
ドレール62に対して摺動可能に係止されている。
【0032】金属部材である第2の係止プレート66
は、第1の係止プレート65と対向するようにして配置
されている。第2の係止プレート66の片側面にも、係
止部位としての一対の摺動ブロック71が所定間隔を隔
てるようにして固定されている。それらの摺動ブロック
71は、前記第2のガイドレール63に対して摺動可能
に係止されている。
【0033】第2の係止プレート66の重心付近に設け
られた挿通孔73には、連結軸68の一端部が回動不能
に挿通されている。連結軸68のもう一方の端部は、第
1の係止プレート65の重心付近に設けられた軸受け6
9に対して回動可能に支承されている。従って、この連
結軸68により両係止プレート65,66が、さらにい
えば補助枠31側と支持フレーム7側とが連結されてい
る。なお、この連結軸68は、持ち上げ動作を行なう際
には回動の支点Pとなる。
【0034】図11等に示されるように、両係止プレー
ト65,66の両端部においてガイドレール62,63
の上面側には、ねじ孔を有する上側把持片74が固着さ
れている。この上側把持片74のねじ孔には、ロックレ
バー67が上方から螺入されている。ロックレバー67
のねじ部の先端は、スペーサ75を貫通してその下面側
に突出し、かつガイドレール62,63の下面側にある
下側把持片76のねじ孔に螺入されている。従って、ロ
ックレバー67を時計回りに回動操作すると、両把持片
74,76によりガイドレール62,63が上下方向か
ら挟持される。ゆえに、係止プレート65,66がガイ
ドレール62,63に対して摺動不能となり、持ち上げ
動作の支点Pの位置が決定されるようになっている。ま
た、ロックレバー67を反時計回りに回動操作すると、
ガイドレール62,63が釈放され、係止プレート6
5,66がガイドレール62,63に対して摺動可能と
なる。なお、持ち上げ動作時における支点Pの位置は、
スクリーン32の非持ち上げ側端S2 かつ版枠34とス
クリーン部35との境界付近の位置に合致するよう設定
したときに最適となる。
【0035】次に、このスクリーン印刷機1の一連の動
作を説明する。まず、所定の版サイズのスクリーン32
を補助枠31にセットするとともに、スクリーン32と
印刷テーブル3とを接近させてスクリーン32を印刷テ
ーブル3に重ね合わせる。このような初期状態では、移
動印刷体21は持ち上げ側端S1 に位置している。な
お、あらかじめスキージ23の前方にインクを供給して
おくとともに、ACサーボモータ24の駆動によりスキ
ージ23のみを下動させて圧接状態としておく。次に、
ACサーボモータ14を駆動することにより、移動印刷
体21を非持ち上げ側端S2 に向かって所定速度で水平
移動させる。すると、スキージ23がスクリーン部35
に摺接しながら移動する結果、インクがスクリーン部3
5の非マスキング部を通過し、かつ被印刷物SBの表面
に付着する。このとき、最も適した持ち上げ動作が連動
して行われることで、スクリーン32が被印刷物SBか
ら版離れする。
【0036】印刷工程終了後におけるインク返し工程で
は、スキージ23とスクレーパ22との位置関係を切り
換え、スクレーパ22のみを圧接状態とする。そして、
ACサーボモータ14を駆動することにより、印刷移動
体23を持ち上げ側端S1 に向かって水平移動させる。
その結果、スクリーン部35上に残存するインクがスク
レーパ22によって掻き戻されるようになっている。
【0037】さて、版サイズの異なるスクリーン32を
使用する場合には、以下のような調整作業が行なわれる
(図12,図13,図14(b) 参照)。図12は版サイ
ズの大きいスクリーン32を使用した場合の様子を示し
ており、第1及び第2の係止プレート65,66の位置
が最も左側寄り、つまり非持ち上げ側端S2 寄りとなっ
ている。そして、持ち上げ動作時に回動支点Pとなる連
結軸68の中心は、版枠34とスクリーン部35との境
界付近の位置(つまり最適位置)に設定されている。こ
こで、版サイズの小さいスクリーン32を使用する場
合、版枠34とスクリーン部35との境界付近の位置は
右側に、即ち持ち上げ側端S1 にいくぶんずれることに
なる。従って、この場合には図13に示されるように、
両係止プレート65,66の係止位置を持ち上げ側端S
1 にずらして再び固定することにより、連動軸68の中
心を新たな最適位置に変更すればよい。
【0038】図14(a)には、比較のために従来例が
概略的に示されている。同図では、大きいスクリーン3
2の版枠34の非持ち上げ側端S2 下部が常に支点Pと
なるようになっている。従って、持ち上げ動作時にはこ
の部位を中心としてスクリーン32が回動することで、
版離れが達成されることになる。しかし、これを小さい
スクリーン32に変更した場合には、それに付随して支
点Pの位置を変更することはできない。よって、支点P
の位置の最適化を図ることができず、結果的にスクリー
ン32に刷り伸びが生じやすくなる。これとは逆に、図
14(b)に示される本実施形態では、版サイズに応じ
た支点Pの位置の最適化が可能になっている点が優れて
いる。
【0039】さて、本実施形態において特徴的な作用効
果を以下に列挙する。 (1)本実施形態のスクリーン印刷機1では、上述した
ような支点位置可変機構61を設けている。よって、版
サイズが変わった場合であっても、持ち上げ動作時にお
ける支点Pの位置を最適位置に設定することができる。
従って、版離れ量の調整を行なわなくともスクリーン3
2の刷り伸びを最小限に止めることができ、ひいてはパ
ターンの形成精度も向上させることができる。また、困
難かつ面倒な版離れ量調整作業が不要になることによ
り、間接的に生産性が向上する。
【0040】(2)また、このスクリーン印刷機1で
は、第1のガイドレール62に対する連結手段63の係
止部位(即ち摺動ブロック71)の係止位置を適宜変更
することにより、支点Pの位置を最適化することができ
る。その際、第2のガイドレール63に対する連結手段
63の摺動ブロック71の係止位置も変更することが可
能である。このため、いずれか片方のみが位置変更可能
である構成に比べて、調整作業がより行いやすいという
利点がある。
【0041】(3)このスクリーン印刷機1では、軸受
け69によって回動可能に支承されている連結軸68を
最適位置に配置することで、同連結軸68を支点Pとす
ることができる。このようにすると、持ち上げ動作時に
おいてスクリーン32を支持する補助枠31の持ち上げ
側端S1 をスムーズに持ち上げることができ、もって確
実な版離れを達成することができる。
【0042】(4)このスクリーン印刷機1では、両ガ
イド部材がともにスキージ23の移動方向に沿って延び
るガイドレール62,63となっている。このため、支
点Pの位置を版サイズに応じてスクリーン32の面方向
にスライドさせて変更することができる。このことも調
整作業の容易化に貢献している。
【0043】(5)このスクリーン印刷機1では、ロッ
クレバー67を所定方向に回動操作することによりガイ
ドレール62,63が挟持されると、係止プレート6
5,66がガイドレール62,63に対して摺動不能と
なる。よって、このとき持ち上げ動作時の支点Pの位置
が決定される。また、ロックレバー67を反対方向に回
動操作することによりガイドレール62,63が釈放さ
れると、係止プレート65,66がガイドレール62,
63に対して摺動可能となる。よって、このとき支点P
の位置が任意の位置に変更しうる状態となる。つまり、
このような構成であると、装置の分解等を伴うこともな
いので、支点Pの位置の調整作業をよりいっそう容易に
行なうことができる。
【0044】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)第1、第2の駆動手段は、ACサーボモータ1
4,43以外の高精度モータを利用したものであっても
よく、さらにはモータ以外のもの、例えばエアシリンダ
等のアクチュエータなどを利用したものであってもよ
い。
【0045】(2)固定具としてのロックレバー67に
代えて、例えばねじ等のようなその他の固定具を用いる
ことも可能である。 (3)正しい固定位置がわかるように、あらかじめガイ
ドレール62,63にマーク等を付しておくことがよ
い。このようにすると、支点Pの位置の調整をより容易
にかつ正確に行なうことができる。
【0046】(4)連結軸68を支承する軸受け69
は、支持フレーム7側である第2の係止プレート66に
設けられていてもよく、また両方の係止プレート65,
65に設けられていてもよい。
【0047】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項において、前記ロックレバーは、各係
止プレートにおいて複数箇所に設けられていることを特
徴とするスクリーン印刷機。この構成であると、ガイド
レールの固定がより確実なものとなる。
【0048】(2) 請求項において、前記
連結軸及び前記軸受けは、前記係止プレートにおける重
心付近に配置されていることを特徴とするスクリーン印
刷機。この構成であると重量バランスがとれる。
【0049】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「被印刷物: プリント配線板製造用のガラス基板、樹
脂基板、セラミックス基板等の絶縁性板材や、通常の
紙、皮革、金属板等をいう。」
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜に記
載の発明によれば、版離れ量の調整が不要であるにも関
わらず、どのような版サイズであってもスクリーンの刷
り伸びを最小限に止めることができるスクリーン印刷機
を提供することができる。また、困難かつ面倒な版離れ
量調整作業が不要になることにより、間接的に生産性を
向上させることができる。
【0051】請求項に記載の発明によれば、支点位置
の調整作業がより行いやすくなる。請求項に記載の発
明によれば、補助枠の持ち上げ側端をスムーズに持ち上
げることができるため、確実な版離れを達成することが
できる。
【0052】請求項に記載の発明によれば、版サイズ
に応じて支点の位置をスクリーンの面方向にスライドさ
せて変更することができるため、支点位置の調整作業が
より行ないやすくなる。
【0053】請求項に記載の発明によると、ロックレ
バーの回動操作であるため、支点位置の調整作業がより
いっそう容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態におけるスクリ
ーン印刷機を示す概略全体図。
【図2】スクリーン印刷機におけるスキージング動作及
び版離れ動作を説明するための概略正面図。
【図3】スクリーン印刷機のスクリーン、補助枠、支持
体等の配置関係を説明するための概略平面図。
【図4】第1の駆動手段の設置箇所周辺の様子を示す一
部破断側面図。
【図5】第1の駆動手段の設置箇所周辺の様子を示す一
部破断正面図。
【図6】第1の駆動手段の拡大正断面図。
【図7】第1の駆動手段の拡大側断面図。
【図8】支点位置可変機構の設置箇所周辺の様子を示す
部分平面図。
【図9】支点位置可変機構の設置箇所周辺の様子を示す
部分側面図。
【図10】支点位置可変機構の拡大側断面図。
【図11】(a),(b)はロックレバーを示す側面
図。
【図12】大きな版サイズのときの図9のA−A線断面
図。
【図13】小さな版サイズのときの図9のA−A線断面
図。
【図14】(a)は従来例におけるスクリーンの回動支
点位置を示す概略図、(b)は本実施形態におけるスク
リーンの回動支点位置を示す概略図。
【符号の説明】
1…スクリーン印刷機、7…支持体の一部である支持フ
レーム、21…スキージ、31…補助枠、32…スクリ
ーン、61…支点位置可変機構、62…第1のガイド部
材としての第1のガイドレール、6…第2のガイド部
材としての第2のガイドレール、6…連結手段、65
…第1の係止プレート、66…第2の係止プレート、6
7…固定具としてのロックレバー、68…連結軸、69
…軸受け、SB…被印刷物としてのガラス基板、S1 …
スクリーンの持ち上げ側端、S2…スクリーンの非持ち
上げ側端。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーンの上方に配置されたスキージを
    同スクリーンの面方向に沿って移動させることにより被
    印刷物への印刷を行い、前記スクリーンの一辺側を支点
    として他辺側を持ち上げることにより同スクリーンを前
    記被印刷物から版離れさせるスクリーン印刷機におい
    て、 前記支点の位置を変更する支点位置可変機構を設け 前記支点位置可変機構は、前記スクリーンを支持する補
    助枠における同スクリーンの非持ち上げ側端に前記スキ
    ージの移動方向に沿って延びるように設けられるガイド
    部材と、そのガイド部材に対して摺動可能に係止する係
    止部位を有する連結手段とを備える ことを特徴とするス
    クリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 スクリーンの上方に配置されたスキージを
    同スクリーンの面方向に沿って移動させることにより被
    印刷物への印刷を行い、前記スクリーンの一辺側を支点
    として他辺側を持ち上げることにより同スクリーンを前
    記被印刷物から版離れさせるスクリーン印刷機におい
    て、 前記支点の位置を変更する支点位置可変機構を設け、 前記支点位置可変機構は、前記スクリーンを支持する補
    助枠における同スクリーンの非持ち上げ側端に設けられ
    た第1のガイド部材と、前記補助枠を昇降可能に支持す
    る支持体に設けられた第2のガイド部材と、両ガイド部
    材に対して摺動可能に係止する係止部位を有する連結手
    段とを備えることを特徴とするスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、前記第1のガイド部材に
    対して摺動可能に係止する第1の係止プレートと、前記
    第1の係止プレートと対向して配置されるとともに前記
    第2のガイド部材に対して摺動可能に係止する第2の係
    止プレートと、前記両係止プレートを前記ガイド部材に
    固定する固定具と、前記両係止プレート同士を連結する
    連結軸と、その連結軸を回動可能に支承すべく前記両係
    止プレートのうちの少なくともいずれかに設けられた軸
    受けとによって構成されていることを特徴とする請求項
    に記載のスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】 前記両ガイド部材は、ともに前記スキージ
    の移動方向に沿って延びるガイドレールであることを特
    徴とする請求項に記載のスクリーン印刷機。
  5. 【請求項5】 前記固定具は、回動操作によって前記ガイ
    ドレールを挟持するロックレバーであることを特徴とす
    る請求項またはに記載のスクリーン印刷機。
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