JP3212499U - 卓上カレンダー - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで製作可能な、2色以上の多色印刷又はフルカラー印刷により名入れがされた卓上カレンダーを提供する。【解決手段】カレンダー用紙群21が台座12にリング25を介して回動可能に綴じられた卓上カレンダー本体11と、前記卓上カレンダー本体11とは別個に2色印刷以上の多色印刷又はフルカラー印刷により名入れが行われた名入れプレート31と、を有し、前記名入れプレート31が前記台座12に貼付されてなる。名入れプレート31は、基材32がシート材又は板材であり、皺にならずまた台座12に貼付する際に皺が入らない。【選択図】図1
Description
本考案は、卓上カレンダーに関する。
卓上カレンダーは、月単位で印刷された月めくりカレンダーを捲ることが可能なようにリングを介して台座に綴じられたもの、月めくりカレンダーを写真立てのような自立可能な枠内に立て掛け、該当月のカレンダーが表面となるように順次差し替えるものなどが一般的である。以降、前者をリング綴じ型卓上カレンダー、後者を枠型卓上カレンダーと呼ぶ。
卓上カレンダーには、リング綴じ型卓上カレンダー、枠型卓上カレンダー以外にも、カレンダーをスタンドに立て掛けるタイプの卓上カレンダー(例えば特許文献1参照)、ノート又は手帳としても利用可能なノートカレンダーとも呼ばれる卓上カレンダーがある(例えば特許文献2)。
卓上カレンダーは、販売促進用のグッズとして利用されることも多く、この場合、リング綴じ型の卓上カレンダーであれば台座に、枠型の卓上カレンダーであれば枠に社名、電話番号等が印刷された上で顧客に配布される。台座等に社名、電話番号等を入れることは、通常、名入れと呼ばれる。
卓上カレンダーへ名入れを行う場合、500部程度までの小ロットの場合、箔押し、シルク印刷等による1色名入れが主流である。2色以上の多色印刷又はフルカラー印刷は、コストも高く納期も長くなるため、現在、小ロットの名入れには殆ど採用されていない。
特許文献3及び特許文献4では、枠型の卓上カレンダーの枠体に直接印刷により名入れを行うと手間がかかり、コスト的にも不利であるとし、表示板に名入れを行い、表示板の裏に嵌合突起、枠体に嵌合穴を設けこれらを嵌合し固定する方法、紙等に名入れを行い、これを枠体と透明プレートとで挟み込み固定する方法が提案されている。
特許文献3及び特許文献4に記載の方法は、枠体に直接名入れのための印刷を行わないため印刷コストは低く抑えることができるが、名入れを行った表示板又は紙と枠体とを結合するための構造が複雑であり、部品数も多くなりこの部分がコスト高となる。
本考案の目的は、低コストで製作可能な、2色以上の多色印刷又はフルカラー印刷により名入れがされた卓上カレンダーを提供することである。
本考案は、カレンダー用紙群が台座に回動可能に綴じられた卓上カレンダー本体と、前記卓上カレンダー本体とは別個に印刷により名入れが行われた名入れプレートと、を有し、前記名入れプレートが前記台座に貼付されてなる卓上カレンダーである。
本考案の卓上カレンダーにおいて、前記名入れプレートの基材は、シート材又は板材であり、皺にならずまた前記台座に貼付する際に皺が入らないことを特徴とする。
また本考案の卓上カレンダーは、前記名入れプレートへの名入れが、2色印刷以上の多色印刷又はフルカラー印刷により行われていることを特徴とする。
また本考案の卓上カレンダーは、前記卓上カレンダー本体に代えて、卓上カレンダー本体が、枠体内にカレンダー用紙群を立て掛けるように差し込むタイプの卓上カレンダーであり、前記台座に代えて、前記名入れプレートが前記枠体に貼付されていることを特徴とする。
本考案によれば、低コストで製作可能な、2色以上の多色印刷又はフルカラー印刷により名入れがされた卓上カレンダーを提供することができる。
図1は、本考案の第1実施形態の卓上カレンダー1の構成を示す分解斜視図、図2は、本考案の第1実施形態の卓上カレンダー1の斜視図である。
本考案の第1実施形態の卓上カレンダー1は、側面視が三角形の自立可能な卓上カレンダー本体11と、社名あるいは店舗名、住所、電話番号等が記載された名入れプレート31とを含み、名入れプレート31が卓上カレンダー本体11の台座12に貼付されてなる。
卓上カレンダー本体11は、従来からある公知の卓上カレンダーと同様の構成からなり、側面視が三角形の筒状の台座12にカレンダー用紙群21がリング25を介して回動可能に綴じられたリング綴じ型卓上カレンダー、あるいは三角スタンド型卓上カレンダーと呼ばれるものである。
台座12は、表部13、底部14、裏部15を有し、表部13と裏部15との間に底部14が挟まれるように配置され、厚手の紙で一体的に形成されている。表部13と底部14、底部14と裏部15との境界には折り目16、17が、表部13の上部及び裏部15の上部には、リング25が嵌り込む綴じ孔18が設けられている。
台座12は、表部13の上部及び裏部15の上部とを合わせ、各々の綴じ孔18にリング25が嵌め込まれ、側面視が三角形の筒状に形作られている。また台座12は、底部14に底部14を2分する折り目19が長手方向に設けられており、これにより冊子状に折り畳むことが可能である。
カレンダー用紙群21は、月単位で日付、曜日等の暦情報が記載された月めくりカレンダー用紙12枚と、1枚の表紙及び1枚の保護用シートの計14枚で構成される。カレンダー用紙群21は、素材がいずれも紙であり、上部に綴じ孔22が設けられている。このカレンダー用紙群21は、台座12の表部13に重ねられた状態で綴じ孔22にリング25が挿通され、リング25を起点に回動自在に台座12に綴じられている。
卓上カレンダー本体11は、カレンダー用紙群21の上下方向の長さが、台座12の表部13の上下方向の長さに比較して短く設定され、台座12の表部13の下部に名入れ用のスペースAが設けられている。従来の卓上カレンダーでは、このスペースAに直接、社名等が印刷され名入れが行われるが、本卓上カレンダー1では、このスペースAに名入れプレート31が貼付されることで名入れが行われる。
名入れプレート31は、社名、電話番号、ロゴマーク等が印刷されたプレートである。本実施形態の名入れプレート31では、店舗名等が印刷されているが、社名あるいは店舗名、電話番号等ともにロゴマーク等が印刷されたものであってもよい。なお名入れプレートは、広告機能を発揮することから広告プレート、広告掲載プレートと呼ぶこともできる。
名入れプレート31は、基材32が透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)からなるシートであり、短冊状の形状を有し、基材32の表面に直接、店名、住所等が印刷されている。貼付前の基材32の裏面には粘着剤(図示省略)、さらには粘着剤を保護する剥離紙33が取付けられている。
基材32の素材は、PETに限定されるものではなく、他の合成樹脂、合成紙、紙、金属、木等であってもよい。また基材32の厚さも特定の厚さに限定されるものではない。
但し、名入れプレート31には、皺にならずまた台座12に貼付する際に皺が入らず簡単に貼付できるものを用いる。このため基材32がフィルム状のものは好ましくなくい。例えば、合成樹脂性の基材32であれば厚さが大凡0.25mm以上であれば皺にならず、また台座12に貼付する際に皺が入らず簡単に貼付できる。
但し、名入れプレート31には、皺にならずまた台座12に貼付する際に皺が入らず簡単に貼付できるものを用いる。このため基材32がフィルム状のものは好ましくなくい。例えば、合成樹脂性の基材32であれば厚さが大凡0.25mm以上であれば皺にならず、また台座12に貼付する際に皺が入らず簡単に貼付できる。
基材32への印刷方法は、特に限定されるものではないが、例えば基材32がPETシートであればUVインクジェット印刷により光沢に優れる名入れプレート31を得ることができる。UVインクジェット印刷は、版を必要としないため小ロットの2色印刷以上の多色印刷、フルカラー印刷を低コストで実現できる。
店舗名等が印刷された名入れプレート31は、台座12のスペースAの部分に貼付される。名入れプレート31は、フィルム状のシールなどと異なり柔軟性に乏しいため、皺にならずまた台座12に貼付する際に皺が入らずスピーディかつきれいに貼付できる。
以上のように卓上カレンダー1は、卓上カレンダー本体11の台座12に直接、印刷により名入れを行うのではなく、別途、製作された名入れ済の名入れプレート31を卓上カレンダー本体11の台座12に貼付することにより名入れされた卓上カレンダー1を製作する。
このような卓上カレンダー1は、シート状の名入れプレート31を用い、これに印刷により名入れを行うため、2色印刷以上の多色印刷、フルカラー印刷を低コストで実現できる。また名入れプレート31は、皺にならずまた台座12に貼付する際に皺が入らないので簡単にかつきれいに貼付できる。以上により小ロットの卓上カレンダー1であれば、フルカラー印刷により直接、台座12に名入れを行う卓上カレンダーに比較し、1/10程度のコストで製作することができる。
また本考案の卓上カレンダーは、名入れに卓上カレンダー本体11とは別に製作された名入れプレート31を使用するため、卓上カレンダーの台座12に直接、印刷し名入れを行う方法に比較して、装飾性、デザイン性に優れる卓上カレンダーを製作することができる。
本考案の卓上カレンダーにおいて、名入れプレート31は、皺にならずまた貼付する際に皺が入らない、2色印刷以上の多色印刷又はフルカラー印刷が可能であれば基材を自由に選択することができる。このため基材の素材の選択により装飾性、デザイン性を高めることができる。また名入れプレート31の形状により装飾性、デザイン性を高めることもできる。
図3は、本考案の卓上カレンダー1の名入れプレート31として使用可能な他の名入れプレートである。図3(a)に示す名入れプレート31は、周縁を波形にすることでデザイン性を高めている。図3(b)に示す名入れプレート31は、両サイドを山型にすることでデザイン性を高めている。また図3(c)に示す名入れプレート31は、両サイドを半円形状にすることでデザイン性を高めている。もちろん名入れプレート31の外観形状がこれ以外のものであってもよい。
以上、第1実施形態の卓上カレンダー1を用いて、本考案の卓上カレンダーを説明したが、本考案の卓上カレンダーは、上記実施形態に示す卓上カレンダーに限定されるものではない。例えば、第1実施形態の卓上カレンダー1では、台座12の表部13の下部のスペースAに名入れプレート31を貼付することで名入れを行ったが、台座12の表部13の右側、左側にスペースがあれば、スペースAに代えて、又はスペースAと共にそのスペースに名入れプレート31を貼付し名入れを行ってもよい。
また卓上カレンダー本体の型式もリング綴じ型卓上カレンダーに限定されるものでない。枠型卓上カレンダーなど幅広い卓上カレンダーに適用することができる。枠型卓上カレンダーであれば、枠体の表部に名入れプレートを貼付すればよい。このように本考案の卓上カレンダーは、卓上カレンダー本体に名入れ前の既製品の卓上カレンダーのほぼ全種類を利用することができる。また卓上カレンダー本体は、日めくりの卓上カレンダーであってもよい。
第1実施形態の卓上カレンダー1では、名入れプレート31は粘着材を介して台座12に貼付されるが、印刷により名入れされた名入れプレート31を接着材で貼付してもよい。
名入れプレートは、基材の厚さが0.2〜1mm程度のシート材、板材を基本とするが、装飾性を高めるため厚さが2〜10mm程度あるような基材を使用してもよい。このような名入れプレートであっても、卓上カレンダー本体に貼付する前に名入れ用の印刷を行うため2色印刷以上の多色印刷又はフルカラー印刷された名入れプレートを安価に製作することができる。
また当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる考案の範囲内のものと解釈される。
1 卓上カレンダー
11 卓上カレンダー本体
12 台座
21 カレンダー用紙群
31 名入れプレート
32 基材
A 名入れ用スペース
11 卓上カレンダー本体
12 台座
21 カレンダー用紙群
31 名入れプレート
32 基材
A 名入れ用スペース
Claims (4)
- カレンダー用紙群が台座に回動可能に綴じられた卓上カレンダー本体と、
前記卓上カレンダー本体とは別個に印刷により名入れが行われた名入れプレートと、
を有し、
前記名入れプレートが前記台座に貼付されてなる卓上カレンダー。 - 前記名入れプレートの基材は、シート材又は板材であり、皺にならずまた前記台座に貼付する際に皺が入らないことを特徴とする請求項1に記載の卓上カレンダー。
- 前記名入れプレートへの名入れが、2色印刷以上の多色印刷又はフルカラー印刷により行われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の卓上カレンダー。
- 前記卓上カレンダー本体に代えて、卓上カレンダー本体が、枠体内にカレンダー用紙群を立て掛けるように差し込むタイプの卓上カレンダーであり、
前記台座に代えて、前記名入れプレートが前記枠体に貼付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の卓上カレンダー。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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2017
- 2017-07-03 JP JP2017003000U patent/JP3212499U/ja active Active
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