JP3212488U - 電線取外し工具 - Google Patents

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圭太 北野
圭太 北野
田中 秀人
秀人 田中
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Abstract

【課題】電線の交換を容易にすることができる電線取外し工具を提供する。【解決手段】電線取外し工具6は、基部20と、基部20に対して回動可能に設けられた押え部40と、基部20及び押え部40により外嵌され、内部に電線を保持可能な電線保持部30と、押え部40に挿通されたボルトと、ボルトに螺合されたナット52と、を有し、押え部40にはボルトの挿通領域に所定の幅方向の長さを有する空間部49sが形成され、空間部49s内にナット52が配置された電線保持具2から電線を取り外す際に用いる電線取外し工具であって、軸線方向に沿って筒状に延び、ナット52を外嵌可能な筒状部を有し、筒状部には、軸線方向に直交する方向の長さが空間部49sの幅方向の長さ以下である縮径部67aが形成されていることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本考案は、電線保持具から電線を取り外す際に用いる電線取外し工具に関するものである。
従来から、高圧電線等の電線は、地面と絶縁する必要がある。このため、電柱等の支持体に絶縁体で形成された懸垂がいしが取り付けられ、懸垂がいしに水密クランプ等のクランプ部材が設けられ、クランプ部材に電線が保持されている(下記の特許文献1参照)。
例えば、クランプ部材では、電線は、半筒状に形成された一対の樹脂製の半筒状部材内に挿通されている。一対の半筒状部材は複数の金属製の部材に外嵌され、複数の金属製の部材はボルト・ナットにより固定されている。電線を交換する際には、ボルト・ナットを緩めて、複数の金属製の部材どうしを分離させ、一対の半筒状部材を離間させて、電線を取り出すことができる。
特許第2983821号公報
しかしながら、複数の金属製の部材を固定しているボルト・ナットが腐食して錆びてしまうと、ボルトがナットから外れない。このため、ドライバー等の工具で錆を落とした後でなければ、ボルトが緩まらないという問題点がある。また、ボルトを緩めることができても、金属製の部材と樹脂製の半筒状部材とが固着していまい、金属製の部材どうしを分離させることができず、クランプ部材を工具でたたいて外力を加えたりしなければ、分離させることができないという問題点がある。
そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電線の交換を容易にすることができる電線取外し工具を提供する。
上記目的を達成するために、本考案は以下の手段を採用している。
すなわち、本考案に係る電線取外し工具は、基部と、該基部に対して回動可能に設けられた押え部と、前記基部及び前記押え部により外嵌され、内部に電線を保持可能な電線保持部と、前記押え部に挿通されたボルトと、該ボルトに螺合されたナットと、を有し、前記押え部には前記ボルトの挿通領域に所定の幅方向の長さを有する空間部が形成され、該空間部内に前記ナットが配置された電線保持具から前記電線を取り外す際に用いる電線取外し工具であって、軸線方向に沿って筒状に延び、前記ナットを外嵌可能な筒状部を有し、該筒状部には、前記軸線方向と直交する方向の長さが前記空間部の前記幅方向の長さ以下である縮径部が形成されていることを特徴とする。
このように構成された電線取外し工具では、ナットは、押え部に挿通されたボルトに螺合されるとともに、押え部に形成された空間部内に配置されている。縮径部における軸線方向と直交する方向の長さは空間部の幅方向の長さ以下であるため、筒状部を空間部内に挿入して、筒状部でナットを外嵌することができる。筒状部でナットを外嵌してナットの回転を抑えた状態で、ボルトを緩めることができる。よって、錆等によりボルトを緩めづらいときでも、筒状部でナットを抑えて共回りを防止できる。したがって、ボルトを容易に緩めて、基部及び押え部に外嵌されていた電線保持部から電線を取り出して、電線の交換をすることができる。
また、本考案に係る電線取外し工具では、前記縮径部は、前記筒状部の一部が切除されて構成されていてもよい。
このように構成された電線取外し工具では、縮径部は筒状部の一部が切除されて構成されているため、縮径部を容易に設けることができる。
また、本考案に係る電線取外し工具では、基部と、金属で形成され該基部に対して回動可能に設けられた押え部と、前記基部及び前記押え部により外嵌され、樹脂で形成され内部に電線を保持可能な電線保持部と、前記押え部に挿通されたボルトと、該ボルトに螺合されたナットと、を有し、前記基部には前記ボルトを挿通可能な貫通孔が形成され、前記押え部には前記ボルトの挿通領域に所定の幅方向の長さを有する空間部が形成され、該空間部内に前記ナットが配置された電線保持具から前記電線を取り外す際に用いる電線取外し工具であって、軸線方向に延びる軸線部と、該軸線部の一端部に設けられ、把持可能な把持部と、該軸線部の他端部に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に延びる当接部と、を備え、前記当接部は、前記押え部における前記基部から離間する回動方向の後側の面において、前記空間部の幅方向の両側に当接可能であることを特徴とする。
このように構成された電線取外し工具では、当接部を貫通孔に挿通して、押え部における基部から離間する回動方向の後側の面において、空間部の幅方向両側に当接部を当接させる。この状態で、把持部を握り、把持部の端部等をハンマーでたたく等して、押え部に基部から離間する回動方向の力を加える。よって、金属で形成された押え部と樹脂で形成された電線保持部とが固着してしまっていても、押え部を基部から離間する回動方向に回動させることができる。したがって、押え部を基部から離間する方向に容易に回動させて、基部及び押え部に外嵌されていた電線保持部から電線を取り出して、電線の交換をすることができる。
本考案に係る電線取外し工具によれば、電線の交換を容易にすることができる。
本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す斜視図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す断面図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す正面図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具を示す斜視図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具を電線保持部に装着した状態を示す斜視図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具を電線保持部に装着した状態を示す断面図である。 本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具を電線保持部に装着した状態を示す正面図である。 本考案の第二実施形態に係る電線取外し工具を示す斜視図である。 本考案の第二実施形態に係る電線取外し工具の使用状態を示す断面図である。 本考案の第二実施形態に係る電線取外し工具の使用状態を示す斜視図である。 本考案の第二実施形態の変形例に係る電線取外し工具の使用状態を示す斜視図である。
(第一実施形態)
本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具について、図面を用いて説明する。
図1は、本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す斜視図である。図2は、本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す断面図である。図3は、本考案の第一実施形態に係る電線取外し工具の使用対象となる電線保持具を示す正面図である。
本実施形態に係る電線取外し工具は、水密クランプ(電線保持具)から電線を取り外す際に使用するものである。
電柱、腕金等の支持物(不図示)に、上下方向に連設された複数の懸垂がいしのうち最上端に位置する懸垂がいしが支持されている。図1に示すように、最下端に位置する懸垂がいし1B(1)は、水密クランプ2を支持している。水密クランプ2は、高圧電線等の絶縁電線Eを保持している。
まず、懸垂がいし1及び水密クランプ2の構成について説明する。
(懸垂がいし)
図1から図3に示すように、懸垂がいし1は、がいし本体11と、ピン金具12と、キャップ13と、一対のキャップ金具14と、を有している。複数の懸垂がいし1が上下方向に連設されている。
ここで、絶縁電線Eの延在方向をY方向と称し、一方側(図3の紙面右側)を+Y側と称し、他方側(図3の紙面左側)を−Y側と称する。また、Y方向と直交する方向且つ水平方向をX方向と称し、一方側(図2の紙面右側)を+X側と称し、他方側(図2の紙面左側)を−X側と称する。
がいし本体11は、陶器で形成され、絶縁体である。がいし本体11の下面には、環状且つ同心円状に下方に突出するリブ(不図示)が複数設けられている。
ピン金具12は、がいし本体11の下端部から下方に延びている。ピン金具12には、X方向に貫通する挿通孔12hが形成されている。
キャップ13は、がいし本体11の上端部に設けられている。一対のキャップ金具14は、キャップ13の上端部から、所定間隔を有して上方に突出している。各キャップ金具14には、X方向に貫通する挿通孔(不図示)が形成されている。
一対のキャップ金具14の間には、上側に配置された他の懸垂がいし1のピン金具12が配置されている。下側のキャップ金具14の一方側の挿通孔から挿通されたボルト18は、上側の懸垂がいし1のピン金具12の挿通孔に挿通され、下側のキャップ金具14の他方側の挿通孔に挿通され、ナット(不図示)に締結されている。
(水密クランプ)
水密クランプ2は、基体(基部)20と、保持部材(電線保持部)30と、押え部材(押え部)40と、締付ボルト51及びナット52と、を備えている。本実施形態では、基体20、押え部材40、締付ボルト51及びナット52は金属製であり、保持部材30は樹脂製である。
基体20は、一対の取付部21と、連結部22と、基部本体部28と、を有している。
一対の取付部21は、X方向に所定間隔を有して配置されている。各取付部21には、X方向に貫通する挿通孔21hが形成されている。一方側の取付部21の挿通孔21hから挿通された連結ボルト24は、最下端に位置する懸垂がいし1Bのピン金具12の挿通孔12hに挿通され、他方側の取付部21の挿通孔21hに挿通され、ナット25に締結されている。連結ボルト24には、回り止めのため割ピン26が設けられている。連結部22は、一対の取付部21の下端部どうしを連結している。
基部本体部28は、連結部22に連続して下方に延びている。基部本体部28には、基部本体部28を貫通しX方向を向く貫通孔28hが形成されている。貫通孔28hは、上下方向に長い形状をなしている。
保持部材30は、鉛直断面視半筒状に形成され、対向配置された一対の半筒状部材31で構成されている。一対の半筒状部材31は、Y方向に延び、上下方向に対向配置されている。保持部材30は、基体20及び保持部材30により外嵌されている。
各半筒状部材31において、対向する側には、対向する半筒状部材31から離間する方向に凹む凹溝32が形成されている。対向する半筒状部材31の間において、凹溝32間に、絶縁電線Eが配置されている。
押え部材40は、軸支部41と、外嵌部43と、傾斜壁部44aと、折曲壁部44bと、ボルト支持部45と、有している。
軸支部41は、Y方向に沿って延びている。軸支部41には、Y方向に延びる挿通孔(不図示)が形成されている。当該挿通孔には、ピン42(図2参照)が挿通されている。つまり、押え部材40は、ピン42を介して、基部本体部28に回動可能に軸支されている。
外嵌部43は、半筒状部材31の外面に沿って配置されている。傾斜壁部44aは、外嵌部43から一対立設されている。各傾斜壁部44aは、X方向に沿って配置されている。一対の傾斜壁部44aは、Y方向に離間して配置されている。傾斜壁部44aは、上方に向かうにしたがって次第にX方向の長さが短くなるように形成されている。
外嵌部43及び一対の傾斜壁部44aの間には、空間部49sが形成されている。
折曲壁部44bは、各傾斜壁部44aの−X方向の端部から折曲されている。折曲壁部44bは、Y方向に沿って配置されている。
ボルト支持部45は、空間部49sの−X側において、一対の傾斜壁部44aどうしを連結している。ボルト支持部45には、基体20に形成された貫通孔28hが向く方向に沿ってボルト孔45hが形成されている。
座金53が、基体20を貫通する貫通孔28hの外周面に支持されている。座金53に挿通された締付ボルト51は、押え部材40のボルト孔45hに挿通され、ナット52に螺合されている。ナット52は、正面視略正六角形状をなしている。締付ボルト51には、回り止めのため割ピン54が設けられている。ナット52及び締付ボルト51のナット52側の部分は、押え部材40の空間部49s内に配置されている。
(電線取外し工具)
次に、上記の水密クランプ2に保持された絶縁電線Eを水密クランプ2から取り外す際に使用されるソケット(電線取外し工具)6について説明する。
図4は、ソケット6を示す斜視図である。
図4に示すように、ソケット6は、軸線O1方向に延びる有底円筒状に形成されるとともに、切り欠きが形成されている。ソケット6は、底部61と、被嵌合部62と、筒状部66と、を有している。
底部61は、軸線O1と直交する断面が略円形状をなしている。被嵌合部62は、底部61の軸線O1方向の一方側の面から突出している。被嵌合部62は、軸線O1と直交する断面が略正六角形状をなしている。被嵌合部62には、軸線O1方向一方側の面から突出し、軸線O1と直交する断面が略円形状をなす円形状部64が設けられている。
筒状部66は、底部61の軸線O1方向の他方側の面から突出している。筒状部66の内面には、ナット52に対応する略正六角形状をなしている。
筒状部66の軸線方向の他方側の端部には、筒状部66の一部が切除された、つまり厚み方向(径方向)に貫通する切欠き部67が形成されている。切欠き部67は、筒状部66における対向する箇所に一対形成されている。切欠き部67は、筒状部66を正面視して、略矩形状をなしている。
本実施形態では、後述するように、ソケット6がナット52を外嵌した状態で、筒状部66における切欠き部67の周りの縮径部(残った部分)67aのY方向の長さL1(図7参照)は、上記の水密クランプ2の空間部49sのY方向の長さL2と略同一となっている。なお、縮径部67aのY方向の長さL1は、空間部49sのY方向の長さL2以下となっていればよい。
筒状部66には、対向する箇所に、貫通孔66hが形成されている。貫通孔66hには、紐68が挿通されている。紐68の一端部は、紐68の他の箇所と結ばれている。紐68の他端部には、フック69が設けられている。フック69は、湾曲形成された湾曲部69aに対して、係合片69bが開閉可能に設けられている。
(電線取外し方法)
次に、上記のソケット6を使用して、絶縁電線Eを水密クランプ2から取り外す方法について説明する。
図5は、ソケット6を水密クランプ2の保持部材30に装着した状態を示す斜視図である。図6は、ソケット6を水密クランプ2の保持部材30に装着した状態を示す断面図である。図7は、ソケット6を水密クランプ2の保持部材30に装着した状態を示す正面図である。
図5から図7に示すように、水密クランプ2の傾斜壁部44aの間に形成された空間部49sに、ソケット6を挿入する。この際に、ソケット6の対向する切欠き部67が、Y方向の両側、つまり+Y側及び−Y側に位置するように配置する。ソケット6の筒状部66における切欠き部67の周りの縮径部(残った部分)67aのY方向の長さL1は、空間部49sのY方向の長さL2と略同一であるため、ソケット6は傾斜壁部44aと干渉することなく、ソケット6の内部にナット52を嵌合する位置まで−X方向に進む。ソケット6の内部にナット52を嵌合させた状態で、ソケット6の被嵌合部62をラチェットスパナ等の工具(不図示)に嵌め込み、ナット52の回転を抑えた状態で、レンチ等の工具(不図示)で締付ボルト51を緩める。これにより、締付ボルト51がナット52から外れる。
次に、押え部材40を基体20に対して回動させて、押え部材40を上側の半筒状部材31から離間させる。次に、上下に対向する半筒状部材31を互いに離間させて、絶縁電線Eを取り外すことができる。
本実施形態によれば、ナット52は、押え部材40に挿通された締付ボルト51に螺合されるとともに、押え部材40に形成された空間部49s内に配置されている。縮径部67aにおける軸線O1方向と直交する方向の長さL1は空間部49sのY方向の長さL2と略同一であるため、筒状部66を空間部49s内に挿入して、筒状部66にナット52を外嵌することができる。筒状部66でナット52を外嵌してナット52の回転を抑えた状態で、締付ボルト51を緩めることができる。よって、錆等により締付ボルト51を緩めづらいときでも、筒状部66でナット52を抑えて共回りを防止できる。したがって、締付ボルト51を容易に緩めて、基体20及び押え部材40に外嵌されていた保持部材30から絶縁電線Eを取り出して、絶縁電線Eの交換をすることができる。
また、縮径部67aは筒状部66の一部を切除して、厚み方向に貫通するように形成すればよいため、縮径部67aを容易に設けることができる。
(第二実施形態)
次に、本考案の第二実施形態に係る電線取外し工具について、主に図8から図11を用いて説明する。
以下の実施形態及び変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8は、本考案の第二実施形態に係る電線取外し工具を示す斜視図である。
図8に示すように、本実施形態に係る打撃金具(電線取外し工具)7は、把持部71と、被打撃部72と、延出部(軸線部)73と、当接部74と、を有している。
把持部71は、軸線O2方向に延び、円柱状をなしている。被打撃部72は、把持部71の一端部に設けられている。被打撃部72は、軸線O2方向と直交する端面が円形状をなしている。延出部73は、把持部71の他端部から、軸線O2方向に延びている。当接部74は、延出部73の端部に設けられている。当接部74は、軸線O2方向と直交する方向に延びている。
次に、上記の打撃金具7を使用して、絶縁電線Eを水密クランプ2から取り外す方法について説明する。
図9は、打撃金具7の使用状態を示す断面図である。
図9に示すように、締付ボルト51及びナット52を取り外した後に、水密クランプ2の貫通孔28hの−X側から打撃金具7を入れる。この際に、当接部74の幅方向(軸線O2と直交する方向)の長さが貫通孔28hのY方向の長さよりも長い場合には、当接部74の幅方向を上下方向に沿わせて(図9に示す二点鎖線の状態にして)、貫通孔28hに挿通させる。次に、当接部74を、水密クランプ2の押え部材40の折曲壁部44bの−X側の面(基体20から離間する回動方向の後側の面)44cに当接させる。この際に、当接部74の幅方向がY方向(図3参照)を向くようにして、当接部74が折曲壁部44bと当接する面積を大きく確保する。つまり。当接部74は、空間部49sのY方向の両側で、折曲壁部44bの面44cに当接している。
図10は、打撃金具7の使用状態を示す斜視図である。
図10に示すように、打撃金具7の把持部71を把持し、被打撃部72をハンマー等の工具80でたたく。打撃金具7から水密クランプ2の押え部材40に力が伝達され、押え部材40が基体20から外れて、ピン42を中心に、基体20から離間する方向に回動する。次に、対向する半筒状部材31どうしを離間させて、絶縁電線Eを取り外すことができる。
本実施形態によれば、当接部74を、貫通孔28hに挿通して、押え部材40の折曲壁部44bの面4cに当接させる。この状態で、把持部71を握り、把持部71の被打撃部72を工具80でたたいて、押え部材40に基体20から離間する回動方向の力を加える。よって、金属で形成された押え部材40と樹脂で形成された保持部材30とが固着してしまっていても、押え部材40を基体20から離間する方向に回動させることができる。したがって、押え部材40を基体20から離間する方向に容易に回動させて、基体20及び押え部材40に外嵌されていた保持部材30から絶縁電線Eを取り出して、絶縁電線Eの交換をすることができる。
(変形例)
図11は、本考案の第二実施形態の変形例に係る電線取外し工具の使用状態を示す斜視図である。
図11に示すように、打撃金具7の端部には、被打撃部72が設けられておらず、図4に示すソケット6の被嵌合部62(図4参照。以下同じ。)が嵌合可能な嵌合穴(不図示)が設けられていてもよい。打撃金具7の嵌合穴にソケット6の被嵌合部62を嵌合させ、ソケット6の円筒状の筒状部66内にボルト81を配置する。ボルト81の頭部82をハンマー等の工具80でたたいてもよい。
本変形例によれば、電力の大きさにより、懸垂がいし1のがいし本体11Aの径方向の長さが長くても、打撃金具7にソケット6を接続し、ソケット6にボルト81を接続することで、工具80で打撃する位置をがいし本体11の端部11bから離間させることができる。よって、打撃金具7で打撃する際に、打撃金具7とがいし本体11とが干渉することがない。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本考案の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す第一実施形態では、ソケット6の縮径部67aは筒状部66の径方向に貫通するように形成されているが、本考案はこれに限られない。縮径部は、筒状部66を貫通するのではなく、筒状部66の厚みを薄くするように形成してもよい。
1…懸垂がいし
2…水密クランプ(電線保持具)
6…ソケット(電線取外し工具)
7…打撃金具(電線取外し工具)
20…基体(基部)
28h…貫通孔
30…保持部材(電線保持部)
31…半筒状部材
40…押え部材(押え部)
41…軸支部
42…ピン
43…外嵌部
44a…傾斜壁部
45…ボルト支持部
45h…ボルト孔
49s…空間部
51…締付ボルト
52…ナット
61…底部
62…被嵌合部
66…筒状部
67…切欠き部
67a…縮径部
71…把持部
72…被打撃部
73…延出部(軸線部)
74…当接部
E…絶縁電線

Claims (3)

  1. 基部と、該基部に対して回動可能に設けられた押え部と、前記基部及び前記押え部により外嵌され、内部に電線を保持可能な電線保持部と、前記押え部に挿通されたボルトと、該ボルトに螺合されたナットと、を有し、前記押え部には前記ボルトの挿通領域に所定の幅方向の長さを有する空間部が形成され、該空間部内に前記ナットが配置された電線保持具から前記電線を取り外す際に用いる電線取外し工具であって、
    軸線方向に沿って筒状に延び、前記ナットを外嵌可能な筒状部を有し、
    該筒状部には、前記軸線方向に直交する方向の長さが前記空間部の前記幅方向の長さ以下である縮径部が形成されていることを特徴とする電線取外し工具。
  2. 前記縮径部は、前記筒状部の一部が切除されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線取外し工具。
  3. 基部と、金属で形成され該基部に対して回動可能に設けられた押え部と、前記基部及び前記押え部により外嵌され、樹脂で形成され内部に電線を保持可能な電線保持部と、前記押え部に挿通されたボルトと、該ボルトに螺合されたナットと、を有し、前記基部には前記ボルトを挿通可能な貫通孔が形成され、前記押え部には前記ボルトの挿通領域に所定の幅方向の長さを有する空間部が形成され、該空間部内に前記ナットが配置された電線保持具から前記電線を取り外す際に用いる電線取外し工具であって、
    軸線方向に延びる軸線部と、
    該軸線部の一端部に設けられ、把持可能な把持部と、
    該軸線部の他端部に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に延びる当接部と、を備え、
    前記当接部は、前記押え部における前記基部から離間する回動方向の後側の面において、前記空間部の幅方向の両側に当接可能であることを特徴とする電線取外し工具。
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