JP3212220U - 食品用容器 - Google Patents

Abstract

【課題】特にフルーツなどの食品を保存するための食品用容器を提供する。【解決手段】食品用容器は、受け箱１０と、２つの取っ手２０と、２つの蓋３０を有し、該受け箱１０に収納空間１１が形成され、該２つの取っ手２０は、Ｕ字形を呈し、対称に受け箱１０に連接され、それぞれの該受け箱１０と連接する箇所に湾曲可能な取っ手連接部Ｃが形成され、その間に係合し合う取っ手組立構造２１が設けられ、それぞれの取っ手連接部Ｃの近傍に折り線２２２が形成され、該２つの蓋３０は、受け箱１０に対して展開している状態において対称の状態で該受け箱１０に連接され、それぞれの受け箱１０と連接する箇所が湾曲可能であり、それぞれが、対応する取っ手２０と受け箱１０との囲まれる範囲内に位置する。製造する時、廃棄材料を大幅に減少させると共に、材料を有効的に利用することができる。【選択図】図１

Description

本考案は、特にフルーツなどの食品を保存するための食品用容器に関するものである。

既存の食品用容器は、例えば、台湾実用新案公第４２４７８号に開示されており、本体と、蓋と、２つの取っ手を有する。そのうち蓋は、本体の寸法に対応するように、本体の一側に連接され、該本体と蓋との連接方向を第一方向とし、該２つの取っ手は、反対方向に延出するように本体の相対する両側に連接され、該２つの取っ手と本体との連接方向を第二方向とし、該第一方向と第二方向とは互いに垂直する方向に位置する。尚、既存の食品用容器を使用する時は、蓋を折って本体をカバーし、２つの取っ手を折って互いに組合せて持ち運びやすくするように、持ち手を構成する。

しかしながら、既存の食品用容器は、以下に示すような欠点を有する。
１．第一方向と第二方向とが互いに垂直することから、製造する時、その蓋は、本体と取っ手の囲まれる範囲内に位置するように設けられることはないため、該蓋の周囲の材料を利用していない。そのため、蓋の周囲の材料を廃棄しなければならないと共に、製造する時も、材料を大面積に用意する必要があり、材料の無駄であった。
２．２つの取っ手は、互いに組合せて持ち運びやすい持ち手を構成するが、この状態では蓋を開けることができず、使用上不便であり、改良する必要があった。

本考案に係る食品用容器は、収納空間が形成される受け箱と、Ｕ字形を呈し、対称に前記受け箱に連接され、それぞれの該受け箱と連接する箇所に湾曲可能な取っ手連接部が形成され、その間に係合し合う取っ手組立構造が設けられ、それぞれの取っ手連接部の近傍に折り線が形成される、２つの取っ手と、前記受け箱に対して展開している状態において対称の状態で該受け箱に連接され、それぞれの受け箱と連接する箇所が湾曲可能であり、それぞれが、対応する取っ手と受け箱との囲まれる範囲内に位置する２つの蓋、を有するものを提供する。

かかる食品用容器において、そのうちの一方の取っ手の少なくとも一端における、取っ手連接部の近傍に２つの凹凸部が形成され、該２つの凹凸部は、折り線の両側に形成されると共に、着脱可能に互いに組み合わされることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記凹凸部と折り線との距離が同一であることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記各取っ手の両端における、取っ手連接部の近傍に２つの凹凸部が形成されることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記２つの凹凸部が互いに凹凸嵌合されることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記各取っ手の内周縁は、ちょうど蓋の外周縁と対応するように形成されることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記収納空間に複数の収納凹部がそれぞれ配列するように形成されることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記取っ手組立構造は、２つの取っ手にそれぞれ形成されると共に、それぞれが互いに凹凸嵌合される、２対の凹凸構造であることが好ましい。

かかる食品用容器において、前記受け箱における、取っ手連接部の近傍にそれぞれ結合構造が形成され、該結合構造は、その対応する凹凸部に組み合わされることが好ましい。

本考案の食品用容器は、前記の構造を有するので、以下の効果が得られる。
１．２つの蓋３０は、受け箱１０に対して展開している状態で受け箱１０の両側に連接されると共に、その対応する取っ手２０と受け箱１０の囲まれる範囲内に位置するように設けられる。よって、製造する時、食品用容器の材料を切ったり折ったりして受け箱、取っ手、蓋をそれぞれ構成するために、材料に複数の溝が作られるが、それらの溝との間の材料しか廃棄材料にならないので、廃棄材料を大幅に減少させることができ、材料を有効に利用することができる。
２．２つの取っ手２０を受け箱１０に対して右側または左側に倒すように折ると、該２つの取っ手２０が受け箱１０に対して折り畳まれて収納状態となり、収納状態とすれば、複数の食品用容器を幾つも重ねることができる。このため、収納空間を節約することができる。また、２つの取っ手２０を受け箱１０に対して右側または左側に倒すように折った状態でも、２つの蓋３０を自由自在に開閉できるので、受け箱１０内の食品を簡単に取り出すことができる。

本考案に係る食品用容器の実施例の斜視図である。 本考案に係る食品用容器の実施例の平面図である。 本考案に係る食品用容器において、２つの蓋を閉じた状態を示す動作図である。 本考案に係る食品用容器において、２つの取っ手を組み合せた状態を示す動作図である。 本考案に係る食品用容器において、２つの取っ手を受け箱の一側に折って収納した状態を示す動作図である。 図５のＡ−Ａ線の断面図である。 本考案に係る食品用容器を収納状態としながら２つの蓋を開けた状態を示す動作図である。 本考案に係る食品用容器の他の実施例の斜視図である。 本考案に係る食品用容器の他の実施例において、２つの取っ手を受け箱の一側に折って収納した状態を示す部分拡大断面図である。

図１及び図２に示すように、本考案に係る食品用容器の実施例は、一体成形であり、受け箱１０と、２つの取っ手２０と、２つの蓋３０を有する。
そのうち、受け箱１０に収納空間１１が形成され、該収納空間１１は、実際の需要に応じた適当な位置に複数の収納凹部１２がそれぞれ設けられる。該２つの取っ手２０はそれぞれＵ字形を呈し、対称の状態で受け箱１０の相対する両側に連接される。該各取っ手２０における、受け箱１０と連接する箇所は湾曲可能な構成であり、すなわち、該各取っ手２０の端部と受け箱１０との連接箇所に取っ手連接部Ｃが形成される。

前記２つの蓋３０はそれぞれ、受け箱１０に対して展開している状態で、かつ対称の状態で受け箱１０の両側に連接されると共に、その対応する取っ手２０と受け箱１０に囲まれる範囲内に位置するように形成される。その受け箱１０と連接する箇所は湾曲可能な構成であり、この構成によれば、該２つの蓋３０と受け箱１０との連接方向は、取っ手２０と受け箱１０との連接方向と同一である。
また、前記各取っ手２０の内周縁は、ちょうど蓋３０の外周縁に対応するように形成されることから、製造する時、食品用容器の材料を切ったり折ったりして受け箱１０、取っ手２０、蓋３０を構成するために、材料に複数の溝を作るが、それらの溝との間の部分しか廃棄材料にならないので、廃棄材料を大幅に減少させて材料を有効に利用することができる。

前記２つの取っ手２０の間に取っ手組立構造２１が設けられ、該取っ手組立構造２１により２つの取っ手２０が対応するように折り畳んで組み合わせることができる。
また、前記取っ手組立構造２１は、２つの取っ手２０にそれぞれ形成される２対の凹凸構造であり、該凹凸構造は、凹凸形状を利用して組み合わせることにより、完全に係合される。この構成によれば、該２つの取っ手２０を受け箱１０に対して折り畳むように組み合わせる時、取っ手組立構造２１により２つの取っ手２０を組み合させるように係合させるので、該２つの取っ手２０が持ち運びやすくするための持ち手となる。

前記各取っ手２０に２つの折り線２２２が形成され、該２つの折り線２２２はそれぞれ、取っ手２０の取っ手連接部Ｃの近傍に形成される。該各折り線２２２と取っ手連接部Ｃとの距離は同一であり、該２つの取っ手２０を取っ手組立構造２１により互いに組み合させると、該２つの取っ手２０を折り線２２２により受け箱１０の右側または左側に折って倒れて収納可能となる（図５）。
一方の取っ手２０の少なくとも一端における取っ手連接部Ｃの両側に２つの凹凸部２１１、２２１が形成されることが好ましく、該２つの凹凸部２１１、２２１は、折り線２２２の両側に形成されると共に、互いに組み合わされて完全に係合することができる。該２つの取っ手２０を受け箱１０に対して折って組み合させてから、該凹凸部２１１、２２１により受け箱１０の右側または左側に位置決められる（図５）。尚、該凹凸部２１１、２２１と折り線２２２との距離は同一であることが好ましい。
更に、両方の取っ手２０の両端における、取っ手連接部Ｃの近傍の両側に２つの凹凸部２１１、２２１が形成されることが好ましく、該２つの取っ手２０を受け箱１０に対して折り畳むように組み合せてから、該凹凸部２１１、２２１により受け箱１０の右側または左側に位置決められる。

図３及び図４に示すように、本考案に係る食品用容器を使用する時は、食品を受け箱１０に置いてから２つの蓋３０を閉じて受け箱１０をカバーし、そして、２つの取っ手２０を、それぞれの取っ手連接部Ｃを介して受け箱１０に対して折り、取っ手組立構造２１により互いに組み合わせて係合すれば、２つの取っ手２０が持ち手となる。

図４及び図５に示すように、前記２つの取っ手２０をそれぞれ折り線２２２により受け箱１０に対して垂直状態（図４）に折ってから右側または左側に倒れるように折り、その対応する凹凸部２１１、２２１を組み合させて掛止すると、該２つの取っ手２０を受け箱１０に対して収納状態となる（図５）。
収納状態となった複数の食品用容器を何層にも重ねれば、空間の節約となる。また、図５乃至図７に示すように、前記２つの取っ手２０を受け箱１０に対して右側または左側に倒すように折ると、２つの蓋３０を自由自在に開閉でき、例えば、図６に示すように、該２つの蓋３０を開けて受け箱１０内の食品を取り出すこともできる。また、前記２つの凹凸部２１１、２２１を取り外して図４の状態にもどせば、使用者にとって持ち運びやすくなるので、使用上非常に便利である。

本考案に係る食品用容器における取っ手組立構造２１の数量に制限はなく、本実施例においては、２つの取っ手２０を取っ手組立構造２１により互いに組み合わせることにより、持ち運びやすい持ち手となり、また、前記各取っ手２０を折り線２２２に沿って受け箱１０に対して折り畳めば、収納状態とすることができる。
尚、取っ手２０の凹凸部２１１、２２１は省いてもよい。さらに、その２つの取っ手２０を折り線２２２に沿って受け箱１０に対して右側または左側に折り畳んで収納状態としても、２つの蓋３０を自由自在に開閉できる。

図８及び図９に示すように、本考案に係る食品用容器における他の実施例は、殆ど第一実施例と同一であるが、以下の点において異なる。即ち、その受け箱１０における、取っ手連接部Ｃの近傍にそれぞれ結合構造１３が形成され、該結合構造１３は、その対応する凹凸部２２１に組み合わされることから、２つの取っ手２０を受け箱１０に対して折って収納状態とする時は、凹凸部２２１及び結合構造１３を組み合せることにより取っ手２０が位置決めされる。

１０ 受け箱
１１ 収納空間
１２ 収納凹部
１３ 結合構造
２０ 取っ手
２１ 取っ手組立構造
２１１、２２１ 凹凸部
２２２ 折り線
３０ 蓋
Ｃ 取っ手連接部

Claims (10)

1. 収納空間が形成される受け箱と、
   Ｕ字形を呈し、対称に前記受け箱に連接され、それぞれの該受け箱と連接する箇所に湾曲可能な取っ手連接部が形成され、その間に係合し合う取っ手組立構造が設けられ、それぞれの取っ手連接部の近傍に折り線が形成される、２つの取っ手と、
   前記受け箱に対して展開している状態において対称の状態で該受け箱に連接され、それぞれの受け箱と連接する箇所が湾曲可能であり、それぞれが、対応する取っ手と受け箱との囲まれる範囲内に位置する２つの蓋と、を有することを特徴とする、
   食品用容器。
2. 前記２つの取っ手のうち一方の取っ手の少なくとも一端における、取っ手連接部の近傍に２つの凹凸部が形成され、該２つの凹凸部は、折り線の両側に形成されると共に、着脱可能に互いに組み合わされることを特徴とする請求項１に記載の食品用容器。
3. 前記凹凸部と折り線との距離が同一であることを特徴とする請求項２に記載の食品用容器。
4. 前記各取っ手の両端における、取っ手連接部の近傍に２つの凹凸部が形成されることを特徴とする請求項２に記載の食品用容器。
5. 前記２つの凹凸部が互いに凹凸嵌合されることを特徴とする請求項２に記載の食品用容器。
6. 前記各取っ手の内周縁は、ちょうど蓋の外周縁と対応するように形成されることを特徴とする請求項１に記載の食品用容器。
7. 前記収納空間に複数の収納凹部がそれぞれ配列するように形成されることを特徴とする請求項５に記載の食品用容器。
8. 前記取っ手組立構造は、２つの取っ手にそれぞれ形成されると共に、それぞれが互いに凹凸嵌合される、２対の凹凸構造であることを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の食品用容器。
9. 前記受け箱における、取っ手連接部の近傍にそれぞれ結合構造が形成され、該結合構造は、その対応する凹凸部に組み合わされることを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の食品用容器。
10. 前記受け箱における、取っ手連接部の近傍にそれぞれ結合構造が形成され、該結合構造は、その対応する凹凸部に組み合わされることを特徴とする請求項８に記載の食品用容器。

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