JP3212182B2 - 後輪操舵装置の制御方法 - Google Patents

後輪操舵装置の制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の4輪
操舵システム(4WS)において、後輪を電子的に操舵
する後輪操舵装置の制御方法に関し、詳しくは、ヨーレ
ートセンサ故障時の対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、後輪操舵制御は車速感応式であ
って、低速域では後輪を逆相操舵して小回り性能を向上
し、中高速域では後輪を同相操舵し、且つ車速に応じて
転舵比を可変制御して車両の安定性を図ることが基本に
なっている。ところで車両は路面状態、左右後輪の駆動
力やグリップ力の違い、横風等の外乱により、車体の垂
直軸回りのヨーイング運動(自転運動)を生じる。そし
てこれら外乱によりドライバの技量とは無関係に車両の
挙動が変化して、安定性を損なうことが知られている。
【0003】ところで近年、車両のヨーイング運動のヨ
ーレート(回転角速度)を高い精度で直接検出するヨー
レートセンサが開発されてきている。このヨーレートセ
ンサによると、前輪操舵の場合のみならず、路面状態、
横風等の外乱に対する車両の挙動の変化も迅速に検出す
ることができる。このためヨーレートを積極的に用い、
種々の外乱に対しても車両の安定性を図るように後輪操
舵する制御方法が提案されている。
【0004】ここでヨーレートセンサのヨーレートを用
いた後輪操舵制御では、ハンドル角の比例ゲインを操縦
性を加味して逆相方向に設定し、ヨーレートの比例ゲイ
ンを安定性を加味して同相方向に設定し、これら両者に
より目標後輪舵角を演算し、逆相舵角比例制御とヨーレ
ートフィードバック制御で後輪操舵することが考えられ
る。ところでこの制御方法によると、ヨーレートセンサ
が故障した場合は、車両を安定側に保つ同相制御を失
い、逆相制御モードに保持されて後輪が急激に逆相操舵
され、回頭性の過大によりスピンする等の不具合を招く
おそれがある。このためヨーレートセンサの故障時に
は、後輪操舵の変動を抑えて走行の安定性を保つように
フェイルセーフすることが望まれる。
【0005】従来、上記ヨーレートを用いた後輪操舵制
御に関しては、例えば特開平2−193771号公報の
先行技術がある。この先行技術において、左右車輪の路
面μが異なる場合を対象とし、この状態で加減速してヨ
ーレートを発生した場合は、ヨーレートを低減するよう
に後輪操舵制御することが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、ヨーレートセンサが正常な場合の
ヨーレート低減制御であるから、ヨーレートセンサの故
障時のフェイルセーフには適応できない。
【0007】本発明は、このような点に鑑み、ヨーレー
トを用いた後輪操舵制御において、ヨーレートセンサ故
障時に走行の安定性を保つようにフェイルセーフするこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ヨーレートとヨーレート係数により設定され
る同相方向成分と、ハンドル角とハンドル角係数により
設定される逆相方向成分とに基づいて目標後輪舵角を演
算し、この目標後輪舵角に基づいて後輪を自動的に操舵
する後輪操舵装置において、ヨーレートを検出するヨー
レートセンサの故障の有無を判定し、センサ故障の場合
は故障直前のハンドル角と後輪舵角により比例ゲインを
算出し、この比例ゲインとハンドル角により目標後輪舵
角を算出して後輪操舵制御することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記制御方法による本発明では、車両走行時に
ヨーレート、ヨーレート係数、ハンドル角、ハンドル角
係数により目標後輪舵角が演算され、この目標後輪舵角
に基づき後輪操舵装置が作動する。このため車速、ハン
ドル角、または横風等の外乱により車両の挙動が変化す
る場合のヨーレートにより、後輪が所望の舵角等を得る
ように自動的に同相または逆相に操舵され、低速時の旋
回性、高速時と外乱に対する安定性が良くなる。一方、
ヨーレートセンサが故障すると、故障直前のハンドル角
と後輪舵角により比例ゲインを算出し、この比例ゲイン
とハンドル角により目標後輪舵角を算出して制御するよ
うに切換わることで、逆相方向のハンドル角係数により
後輪が急激に逆相操舵して車両の挙動が変化することが
防止される。そして故障後はハンドル角に対して後輪が
比例ゲインにより故障直前と同じ比例関係で操舵され、
車両の走行進路の安定性が確保される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において、車両の駆動系と4輪操舵系の概略
について説明する。先ず、車両1においてエンジン2が
クラッチ3、変速機4に連結され、変速機4の出力側が
フロントデフ5、車軸6等を介して前輪7に伝動構成さ
れる。また変速機4の出力側は、プロペラ軸8、リヤデ
フ9、車軸10等を介して後輪11にも伝動構成され、
4輪駆動走行する。また4輪操舵系として、前輪操舵装
置20と後輪操舵装置30を有する。
【0011】前輪操舵装置20は、ハンドル21を有す
るステアリングシャフト22が、油圧式の制御バルブ2
3とパワーシリンダ24、ロッド25、ナックルアーム
26を介して前輪7に連結され、ハンドル操作により前
輪7を手動操舵するように構成される。後輪操舵装置3
0は、電動モータ31を有し、このモータ31が減速用
のウォームギヤ32を介して偏芯軸33に連結され、こ
の偏芯軸33からリンク34、レバー35、ナックルア
ーム36等を介して後輪11に連結され、モータ駆動に
より後輪11を自動操舵するように構成される。また異
常時にモータ電源を切った場合には、ウォームギヤ32
の非可逆性により後輪11を路面外力に対して所定の舵
角状態に保持する。
【0012】制御系として、ハンドル角θを検出するハ
ンドル角センサ40、ハンドル角速度dθを検出するハ
ンドル角速度センサ41、後輪舵角Erを検出する後輪
舵角センサ42、後輪舵角速度ωrを検出する後輪舵角
速度センサ43を有する。また車両の回頭状態に応じた
回転角速度のヨーレートγを検出するヨーレートセンサ
44を有する。更に、制御用車速Vを演算するため前左
車輪速Nfrを検出する前左車輪速センサ45、後右車
輪速Nrlを検出する後右車輪速センサ46を有し、こ
れらセンサ信号が制御ユニット50に入力して電気的に
処理され、後輪の操舵方向、舵角、舵角速度に応じたモ
ータ信号をモータ31に出力する。
【0013】制御ユニット50は、前左車輪速Nfrと
後右車輪速Nrlが入力する車速算出部51を有し、制
御用の車速Vを、V=(Nfr+Nrl)/2により算
出する。車速Vはハンドル角係数設定部52に入力し
て、ハンドル角係数Kθを車速Vの関数で設定し、同時
にヨーレート係数設定部53に入力して、ヨーレート係
数Kγを同様に車速Vの関数で設定する。ハンドル角係
数Kθは、図3(a)の舵角ゲインマップのように車速
全域で逆相であり、低中速域において車速Vが低いほど
値の絶対値が減少変化する特性である。ヨーレート係数
Kγは、同図のヨーレートゲインマップのように車速全
域で同相であり、車速Vの上昇に応じて緩やかに増大変
化する特性である。そこでこのマップを参照して両係数
Kθ、Kγを設定する。
【0014】ハンドル角θとハンドル角係数Kθは乗算
部54に入力して両者の乗算値Kθ・θを算出し、ヨー
レートγとヨーレート係数Kγも乗算部55に入力して
両者の乗算値Kγ・γを算出する。これら2つの乗算値
Kθ・θ、Kγ・γは目標後輪舵角演算部56に入力
し、目標後輪舵角ETを、 ET=Kγ・γ+Kθ・θ により算出する。従って、Kγ・γの項は車両を安定側
に保つ安定要素であり、Kθ・θの項は旋回を促進する
旋回要素である。
【0015】ここでヨーレートγは車速全域で旋回や外
乱による車両回頭状態に応じて発生し、この係数Kγが
車速Vの増大関数の特性であるため、車速Vが大きいほ
どKγ・γの値が大きくなる。ハンドル角θは一般に中
高速域では非常に小さく、このため係数Kθが逆相方向
に小さい特性でもKθ・θの値は零付近になる。そこで
中高速域でヨーレートγを検出すると、Kγ・γの値に
より目標後輪舵角ETは同相方向になって、安定性重視
で制御される。ハンドル角θの大きい低速域では逆相方
向のKθ・θの値により旋回性重視で制御され、このと
きヨーレートγの同相方向のKγ・γの値で安定側に補
正される。
【0016】目標後輪舵角ETと後輪舵角Erは偏差算
出部57に入力して偏差EDを、ED=ET−Erによ
り算出する。この偏差EDは目標後輪転舵速度設定部5
8に入力し、図3(b)のマップにより偏差EDに応じ
た目標後輪転舵速度ωoを設定する。更に、目標後輪転
舵速度ωoと後輪舵角速度ωrは速度差算出部59に入
力して速度差ωdを、ωd=ωo−ωrにより算出す
る。そして速度差ωdは制御量設定部60に入力して、
速度差ωdに応じた比例成分の制御量Kpを設定し、駆
動部61により制御量Kpに応じた正転または逆転のモ
ータ電流Iをモータ31に供給するように構成される。
【0017】上記制御系において、ヨーレートセンサ故
障時のフェイルセーフについて説明する。先ず、ヨーレ
ートγが入力するセンサ故障判定部62を有し、センサ
信号により故障の有無を判定する。ここでヨーレートセ
ンサ44の出力特性は、例えば図4のように設定され、
正常時は1.5〜3Vである。このため1.5V以下ま
たは3V以上の場合に、センサの断線、暴走等の故障を
判定する。故障信号はウォーニングランプ63に入力し
て点灯し、故障制御部64に入力して故障時モードに切
換える。
【0018】ここでヨーレートセンサ44故障時は、ハ
ンドル角θのみによる制御となるため、図3(a)の逆
相のものに対して安定走行可能な別のハンドル角比例ゲ
インに変更する。即ち、故障直前のハンドル角θ’と後
輪舵角Er’により臨時比例ゲインKθ’を、Kθ’=
Er’/θ’により算出する。また図5に示す第1世代
の比例ゲインKθ”を設定し、これら比例ゲインKθ’
またはKθ”を選択的に使用して目標後輪舵角ETを算
出する。そして目標後輪舵角ETが故障時の後輪舵角E
r’を越えない限りにおいて、後輪操舵制御するように
構成される。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。先
ず、エンジン2を運転し、変速機4の変速動力が駆動系
により前輪7と後輪11に伝達することで、車両1が4
輪駆動で走行する。このときドライバがハンドル21を
操作すると、前輪操舵装置20により前輪7が転舵して
手動操舵される。また図6のフローチャートが所定時間
毎に実行して、走行、ハンドル操作、車両の回頭等の状
態により後輪操舵制御される。
【0020】即ち、ステップS1でハンドル角θ、ヨー
レートγ、後輪舵角Er、後輪舵角速度ωrを読込み、
ステップS2で車速Vを算出する。そしてステップS3
でヨーレートセンサ44の故障の有無を判定し、正常な
場合はステップS4に進み、直進走行認識フラグをクリ
アし、ステップS5でヨーレートセンサ故障フラグをク
リアする。その後ステップS6に進み車速Vに応じてハ
ンドル角係数Kθとヨーレート係数Kγを設定し、ステ
ップS7で目標後輪舵角ETをハンドル角θとその係数
Kθ、ヨーレートγとその係数Kγにより演算する。そ
の後ステップS8で目標後輪舵角ETと後輪舵角Erと
の偏差EDを算出し、ステップS9で目標後輪転舵速度
ωoを設定し、ステップS10で目標後輪転舵速度ωo
と後輪舵角速度ωrとの速度差ωdを算出し、ステップ
S11で速度差ωdに応じた制御量Kpを定め、ステッ
プS12で制御量Kpのモータ電流Iを出力してモータ
31を駆動する。
【0021】このため後輪操舵装置30では、モータ3
1によりウォームギヤ32、偏芯軸33が回転し、リン
ク34、レバー35が左右に揺動して後輪11が自動的
に操舵される。この場合に後輪11は同相または逆相
で、所望の舵角や舵角速度を得るように、逆相舵角比例
制御とヨーレートフィードバック制御される。
【0022】従って、発進等の低速時にハンドル21を
大きく切ると、目標後輪舵角ETがKθ・θの値により
負になり、後輪11が逆相操舵して小回り旋回される。
このとき急旋回したり、路面μにより車両が回頭してヨ
ーレートγが大きくなると、Kγ・γの値により後輪1
1の逆相操舵が減少補正され、車両の挙動が安定化され
る。中高速時の旋回では目標後輪舵角ETが主としてK
γ・γの値により正になって後輪11が同相操舵され、
このため旋回時の車両の安定性が良くなる。この場合の
ハンドル角θ、ヨーレートγ、両係数Kθ、Kγ、目標
後輪舵角ETの関係を示すと、図7のようになる。また
横風等の外乱で車両が左右に急激に回頭すると、ヨーレ
ートγが大きく増減変化してこの車両1の挙動変化が迅
速に検出される。そしてKγ・γの値により後輪11は
車両1が回頭するにもかかわず同相状態を保持するよう
に操舵される。このため車両1は横風により流されない
ように安定して対向した姿勢になり、且つスムースに元
の進路に戻る。
【0023】一方、ヨーレートセンサ44が故障する
と、ステップS3からステップS13に進み直進走行認
識フラグをチェックし、ステップS14でヨーレートセ
ンサ故障フラグをチェックし、ステップS15に進みウ
ォーニングランプ63を点灯する。そしてステップS1
6で故障直前のハンドル角θ’と後輪舵角Er’とによ
りハンドル角θの臨時比例ゲインKθ’を算出し、ステ
ップS17でこの臨時比例ゲインKθ’とハンドル角θ
により目標後輪舵角ETを算出する。その後ステップS
18で目標後輪舵角ETと故障時の後輪舵角Er’を比
較して、目標後輪舵角ETの方が小さい場合はステップ
S19に進む。そしてハンドル角θの絶対値を零付近の
設定値θsと比較し、零より大きい場合はステップS8
以降に進む。そこで図8のように旋回のピークを過ぎた
時点t1で故障した場合は、後輪11がハンドル角θに
対して臨時比例ゲインKθ’により故障前と同じ比例関
係で実線のように操舵される。このため一点鎖線のよう
に逆相操舵して車両の挙動が急激に変化することが防止
され、故障後も略同一の進路を保って走行が安定化する
ようにフェイルセーフされる。
【0024】ステップS18で目標後輪舵角ETが故障
時の後輪舵角Er’より大きくなると、ステップS19
に進んで故障時の後輪舵角Er’に制限される。このた
め図8の時点t2で故障した場合は、後輪11が破線の
ように制限して操舵され、後輪11の操舵量が増大する
場合の危険性が未然に防止される。そしてステップS2
0でハンドル角θが零に戻ったことを判定すると、ステ
ップS21に進み図5の比例ゲインKθ”を用いて目標
後輪舵角ETを算出し、ステップS22で直進走行認識
フラグを、ステップS23でヨーレートセンサ故障フラ
グを各々セットする。そこでこれ以降はステップS13
からステップS21に進んで比例ゲインKθ”による第
一世代の制御モードに保持され、後輪11がハンドル角
θのみにより適正に操舵制御される。またステップS1
4からステップS17に進むことでヨーレートセンサ4
4の故障後は、後輪舵角Er’,臨時比例ゲインKθ’
の設定は1回だけ行っている。
【0025】尚、ヨーレートセンサ44が正常に戻った
場合は、ハンドル角θが零でヨーレートγも零の場合
に、元の制御に復帰すれば良い。制御系の遅れを考慮し
て進み補償する場合は、ハンドル角速度も加味すれば良
い。
【0026】またセンサ故障時にハンドル角θを切り足
す場合の制御においては、後輪舵角Er’を固定とし、
ハンドル角θのみを順次新しい値を用いて臨時比例ゲイ
ンKθ’を更新し、更新した比例ゲインKθ’とハンド
ル角θにより目標後輪舵角ETを算出しても良い。この
制御でも後輪舵角の増大が実質的に制限されて、安定性
が確保される。さらに実施例の中では、ヨーレートセン
サの故障時のほぼ直進走行の際に第1世代の後輪操舵と
することを説明したが、目標後輪舵角を零としても良
い。以上、本発明の実施例について説明したが、これの
みに限定されない。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によると、
逆相舵角比例制御とヨーレートフィードバック制御によ
り後輪を自動的に操舵する後輪操舵装置において、ヨー
レートセンサ故障時には故障直前のハンドル角と後輪舵
角による臨時比例ゲインに切換えるように制御するの
で、逆相のハンドル角係数で車両の挙動が変化すること
が防止され、臨時比例ゲインにより安定した走行状態を
確保できる。センサ故障後は後輪舵角の増大を制限する
ので、車両の安定性が一層増す。ハンドル角が零に戻っ
た後はハンドル角のみによる適正な制御モードになるの
で、後輪をハンドル角と車速により適確に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後輪操舵装置の制御方法に適した
制御系を示すブロック図である。
【図2】車両の駆動系と4輪操舵系の概略を示す構成図
である。
【図3】ハンドル角係数、ヨーレート係数、目標後輪転
舵速度のマップを示す図である。
【図4】ヨーレートセンサの出力特性を示す図である。
【図5】第一世代のハンドル角比例ゲインを示す図であ
る。
【図6】ヨーレートセンサの正常と故障の場合の後輪操
舵制御を示すフローチャートである。
【図7】左右旋回時の後輪操舵の状態を示す図である。
【図8】ヨーレートセンサ故障時の後輪操舵の状態を示
す図である。
【符号の説明】
30 後輪操舵装置 31 電動モータ 40 ハンドル角センサ 44 ヨーレートセンサ 50 制御ユニット 52 ハンドル角係数設定部 53 ヨーレート係数設定部 56 目標後輪舵角演算部 62 故障判定部 64 故障制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 117:00 B62D 117:00 137:00 137:00 (56)参考文献 特開 平2−262471(JP,A) 特開 平5−8746(JP,A) 特開 平2−204180(JP,A) 特開 平3−178879(JP,A) 特開 平4−135976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 - 6/06 B62D 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーレートとヨーレート係数により設定
    される同相方向成分と、ハンドル角とハンドル角係数に
    より設定される逆相方向成分とに基づいて目標後輪舵角
    を演算し、この目標後輪舵角に基づいて後輪を自動的に
    操舵する後輪操舵装置において、ヨーレートを検出する
    ヨーレートセンサの故障の有無を判定し、センサ故障の
    場合は故障直前のハンドル角と後輪舵角により比例ゲイ
    ンを算出し、この比例ゲインとハンドル角により目標後
    輪舵角を算出して後輪操舵制御することを特徴とする後
    輪操舵装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 センサ故障時にハンドル角が零に戻った
    以降は、比例ゲインを車速の関数で設定して目標後輪舵
    角を算出することを特徴とする請求項1記載の後輪操舵
    装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 センサ故障時にハンドル角が増大する場
    合に、後輪舵角が故障直前のものより増大しないように
    制限するか、または後輪舵角を故障直前のものに固定し
    た状態で新しいハンドル角により比例ゲインを更新する
    ことを特徴とする請求項1記載の後輪操舵装置の制御方
    法。
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