JP3211908U - 携帯端末用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】留部が着脱可能でありながら、美感を向上させることができる携帯端末用ケースを提供する。【解決手段】本考案の携帯端末用ケース10は、携帯端末を固定する固定部20と、固定部20を介在させて携帯端末の裏面を覆う第1覆部31と、開閉可能に携帯端末の表面を覆う第2覆部40と、第1覆部31側から曲がって第2覆部40に留めることで、第2覆部40を携帯端末の表面を覆った状態に維持させる留部50と、を備える携帯端末用ケースであって、留部50は、着脱可能に固定部20と第1覆部31との間に装着されている。【選択図】図2

Description

本考案は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末を保護するための携帯端末用ケースに関するものである。
従来から携帯端末を保護するために携帯端末用ケースが利用されている。特許文献1には、ベース部、ヒンジ部および蓋部で形成した覆い体と、携帯端末を嵌め込むボックスとを有する携帯型情報端末用カバーが開示されている。この携帯型情報端末用カバーには、蓋部の開放を止めることができる止め片が設けられている。
実用新案登録第3198976号公報
近年、携帯端末用ケースはファッションの一部として認知されており、使用者は自分の好みに合ったデザインの携帯端末用ケースを選択して利用している。したがって、使用者は長期に亘って同じ携帯端末用ケースを利用していると、そのデザインに飽きてしまうことがある。
特許文献1に開示された携帯型情報端末用カバーは、使用者に対してデザインが飽きさせないように考慮した構成になっていないという問題がある。
本考案は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、留部が着脱可能でありながら、美感を向上させることができる携帯端末用ケースを提供することを目的とする。
本考案の携帯端末用ケースは、携帯端末を固定する固定部と、前記固定部を介在させて前記携帯端末の裏面を覆う第1覆部と、開閉可能に前記携帯端末の表面を覆う第2覆部と、前記第1覆部側から曲がって前記第2覆部に留まることで、前記第2覆部を前記携帯端末の表面を覆った状態に維持させる留部と、を備える携帯端末用ケースであって、前記留部は、着脱可能に前記固定部と前記第1覆部との間に装着されていることを特徴とする。
本考案によれば、留部が着脱可能でありながら、携帯端末用ケースの美感を向上させることができる。
第1の実施形態の携帯端末用ケースを示す分解斜視図である。 携帯端末用ケースを組み付けた状態を示す斜視図である。 留部を着脱する場合を説明するための図である。 留部により第2覆部が開かないように留めている状態を示す図である。 留部の変形例を示す斜視図である。 第2の実施形態の携帯端末用ケースを示す分解斜視図である。 携帯端末用ケースを組み付けた状態を示す斜視図である。 留部を着脱する場合を説明するための図である。 留部により第2覆部が開かないように留めている状態を示す図である。
以下、本考案に係る実施形態の携帯端末用ケースについて図面を参照して説明する。携帯端末用ケースは、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末を覆うことで、汚れや外力等から携帯端末を保護する。図1に示すように、本実施形態では、携帯端末100は、所定の厚みで略矩形の平板状に形成され、一方側の広い面が表示面を有する表側であり、他方側の広い面が裏側となるものを想定する。以下では、携帯端末の一方側の広い面を表面といい、他方側の広い面を裏面というものとする。また、各図では、必要に応じて上側を矢印Upで示し、下側を矢印Loで示し、右側を矢印Rで示し、左側を矢印Lで示している。ここで、上側とは使用者が直立して鉛直状態の携帯端末100を正視したときに上になる側をいい、下側とはその反対側をいうものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の携帯端末用ケース10の分解斜視図である。図2は、本実施形態の携帯端末用ケース10を組み付けた状態を示す斜視図である。
携帯端末用ケース10は、固定部20と、覆部30と、留部50とを備える。
まず、固定部20について説明する。
固定部20は、携帯端末100を着脱可能に固定する。固定部20は、板状部21と、側部23とを有する。板状部21は、携帯端末100の裏面と略同一の大きさであり、携帯端末100を固定したときに携帯端末100の裏面に対面する。また、板状部21は、携帯端末100のカメラレンズを露出するためのカメラ孔22を有する。側部23は、板状部21の外周縁から一体で形成され、変形可能である。携帯端末100を固定部20に装着する場合、側部23を変形させながら、固定部20内に携帯端末100を挿入することで、携帯端末100の表面側の外周縁と側部23の先端とが係合して、携帯端末100が固定部20に固定される。また、固定部20は、板状部21の一部が覆部30に例えば接着されること等で結合される。なお、固定部20は、例えばポリカーボネート等の樹脂材料が用いられる。
次に、覆部30について説明する。
覆部30は、第1覆部31と、第2覆部40と、連結部43とを有する。覆部30は、連結部43で曲げることで、携帯端末100を第1覆部31と第2覆部40とで挟み込むようにして覆い、携帯端末100を保護する。
第1覆部31は、固定部20に固定された状態の携帯端末100を裏面側から覆う。すなわち、第1覆部31は、固定部20を介在させた状態で携帯端末100の裏面側を覆う。第1覆部31は、携帯端末100の裏面よりも大きい板状の略矩形状である。第1覆部31は、外観面の材質としてポリウレタン(合成皮革)、天然皮革等が用いられ、内側面の材質としてポリウレタン、マイクロファイバー等が用いられ、芯材としてスポンジ、ポリカーボネート等が用いられる。また、第1覆部31は、携帯端末100のカメラレンズを露出するためのカメラ孔32を有する。
更に、第1覆部31は、左右方向の略中央に上下に沿った屈曲部33を有する。第1覆部31は、屈曲部33に沿って山型に折り曲げ可能である。また、第1覆部31は、内側面に突状部34a,34bと、突状部37a,37bとを有する。突状部34a,34bと、突状部37a,37bとは、それぞれ第1覆部31の板厚とほぼ同一の厚みで隆起し、隆起した面が平面である。
突状部34a,34bは屈曲部33よりも右側に偏った位置で、互いに上下に離れて配置される。また、突状部34a,34bは、両者の間の隙間が屈曲部33側よりも第1覆部31の外周縁側の方が狭くなるように段部35を有する。すなわち、第1覆部31の外周縁側の隙間36aが狭く、屈曲部33側の隙間36bが広く形成される。突状部34a,34bは、例えば、板状のポリカーボネート等の樹脂材料を用いたり、第1覆部31の芯材を厚くしたりすることで構成することができる。
突状部37a,37bは屈曲部33よりも左側に偏った位置で、互いに上下に離れて配置される。また、突状部37a,37bは、両者の間の隙間38が上述した隙間36bよりも広く形成される。突状部37a,37bは、例えばスポンジ等が用いられる。なお、突状部37a,37bは、第1覆部31の芯材を厚くすることで構成してもよい。
また、第1覆部31は、突状部34a,34bの隆起した面が固定部20の板状部21の裏面と例えば接着剤等により結合される。第1覆部31と、固定部20の板状部21とを結合した状態では、第1覆部31の内側面と板状部21の裏面との間には、隙間36a、36bによって挿通孔が形成される。一方、突状部37a,37bの隆起した面は固定部20の板状部21の裏面との間で当接するだけであって結合されない。
また、第1覆部31は、留部50を装着する装着部としての磁石39が隙間36bに対応する位置に埋設されている。
第2覆部40は、携帯端末100を使用しない場合には携帯端末100の表面を覆い(閉じるという)、携帯端末100を使用する場合に携帯端末100の表面を露出させる(開くという)。このように、第2覆部40は、固定部20に固定された状態の携帯端末100の表面を覆ったり、表面を露出したりして、開閉可能である。また、第2覆部40は、携帯端末100の表面よりも大きい板状の略矩形状である。第2覆部40は、外観面の材質としてポリウレタン(合成皮革)、天然皮革等が用いられ、内側面の材質としてポリウレタン、マイクロファイバー等が用いられ、芯材としてスポンジ、ポリカーボネート等が用いられる。
また、第2覆部40は、内側面にカード等を収納できる収納部41が形成される。また、第2覆部40は、連結部43側とは反対側である、外周縁側の端部に磁石42が埋設される。
連結部43は、第1覆部31と第2覆部40との間を曲げ可能に連結する。連結部43は、例えば、第1覆部31および第2覆部40に含まれる芯材を省略したり、芯材と内側面の材質とを省略したりすることで、曲げ可能に構成される。したがって、連結部43は、携帯端末100を挟んで第1覆部31と第2覆部40とを重なり合った状態にすることができる。
次に、留部50について説明する。
留部50は、第2覆部40を携帯端末100の表面を覆った状態に維持させる。留部50は、フラップ部51と、抜止め部53とを有する。
フラップ部51は、板状であって、可撓性を有している。本実施形態のフラップ部51は左右方向に長い帯状である。ここで、フラップ部51は、板厚が上述した突状部34a,34bの厚みよりも薄く、上下方向の幅が突状部34aと突状部34bとの間の隙間36aよりも短い。また、フラップ部51の先端には、磁石52が埋設される。フラップ部51の磁石52は、上述した第2覆部40の磁石42と吸着する。なお、磁石52および磁石42は、何れか一方を磁石に吸着可能な部材に変更してもよい。
抜止め部53は、板状であって、フラップ部51と一体で形成される。本実施形態の抜止め部53は、上下方向に長い帯状である。ここで、抜止め部53は、板厚が上述した突状部34a,34bの厚みよりも薄く、上下方向の幅が突状部34aと突状部34bとの間の隙間36aよりも長く、隙間36bよりも短い。また、抜止め部53は、被装着部としての磁石54が埋設されている。磁石54は、上述した第1覆部40の磁石39と吸着する。
なお、フラップ部51および抜止め部53は、材質として例えば、ポリウレタン(合成皮革)、天然皮革等が用いられる。
次に、携帯端末用ケース10を組み付けた状態について説明する。
図1および図2に示すように、留部50は、抜止め部53が突状部34aと突状部34bとの間の隙間36bに位置する。また、留部50は、フラップ部51のうち抜止め部53側が、突状部34aと突状部34bとの間の隙間36aに位置する。このとき、留部50の抜止め部53に埋設された磁石54は、第1覆部31の隙間36bに対応する位置に埋設された磁石39に吸着する。また、第1覆部31のうち突状部34a,34bの隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とが結合されている。なお、第1覆部31のうち突状部37a,37bの隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とは結合されておらず、当接した状態である。
このように組み付けられた状態では、留部50は、フラップ部51の一部と抜止め部53とが、固定部20と第1覆部31との間に位置する。すなわち、留部50は、固定部20と第1覆部31との間に装着される。
ここで、本実施形態の携帯端末用ケース10は留部50が着脱可能である。
以下では、携帯端末用ケース10から留部50を離脱させたり(取り外し)、装着したり(取り付け)する場合について説明する。
まず、留部50を離脱させる場合について説明する。
図3は、図1および図2に示す矢印A方向から見た図である。図3に示すように、使用者は第1覆部31を屈曲部33に沿って山型に折り曲げることで、第1覆部31のうち突状部37a,37bの隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とを離間させることができる。このとき、固定部20と第1覆部31との間から、留部50の抜止め部53の先端が露出する。使用者は、抜止め部53の磁石54と第1覆部31の磁石39との間で吸着している磁力に抗して、抜止め部53を図3に示す矢印方向に引っ張り出す。したがって、固定部20と第1覆部31との間を通して留部50を携帯端末用ケース10から離脱させることができる。
次に、留部50を装着させる場合について説明する。
使用者は第1覆部31を屈曲部33に沿って山型に折り曲げることで、第1覆部31の突状部34aと突状部34bとの間の隙間36bが露出する。留部50を離脱させる場合とは逆に、使用者は留部50のフラップ部51の先端を隙間36bに差し込むように挿入する。使用者は留部50の抜止め部53が段部35に近接するまで、あるいは、当接するまでフラップ部51を挿入することで、抜止め部53の磁石54と第1覆部31の磁石39とが磁力により吸着する。したがって、留部50は固定部20と第1覆部31との間に装着される。なお、留部50が装着された状態では、外観上において留部50のフラップ部51は固定部20と第1覆部31との間から単に外側に向かって延出している構造にしか見えず、留部50が着脱可能な構造であることを目立たないようにすることができる。
図4は、図1および図2に示す矢印A方向から見た図であり、留部50により第2覆部40が開かないように留めている状態を示す図である。
図4に示すように、第2覆部40を閉じた状態で、固定部20と第1覆部31との間から延出している留部50のフラップ部51を曲げて、フラップ部51の磁石52と、第2覆部40の磁石42とを吸着させる。したがって、留部50により第2覆部40が携帯端末100の表面を覆った状態に維持させることができる。
また、留部50のフラップ部51が外力によりフラップ部51の先端側に向かって引っ張られたとしても、抜止め部53と段部35とが当接することから、留部50が携帯端末用ケース10から引き抜かれることを防止することができる。
図5は、留部の変形例を示す図である。なお、上述した留部50と同様の構成は同一符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)は、リバーシブル型の留部60を示す図である。留部60は一方側の面61aと他方側の面61bとで異なるデザインが施されている。ここで、異なるデザインとは、異なる色、模様、絵柄、材質等が含まれる。なお、異なる材質は、一方側の面61aの材質と、他方側の面61bの材質とを変えることで実現できる。したがって、使用者は留部60を離脱させてから、外観面が異なる面になるように留部60の面を反転させた上で固定部20と第1覆部31との間に装着する。このように留部60のデザインを変えることで、使用者は携帯端末用ケース10の印象の変化を楽しむことができる。
図5(b)は、任意の形状が付された留部62を示す図である。留部62はフラップ部51の先端に星型形状63が施されている。なお、星型形状63に限られず、円、楕円、多角形状等の図形、キャラクター等の形状等であってもよい。使用者は離脱させた留部を留部62に取り替えて、固定部20と第1覆部31との間に装着する。このように留部62のデザインを変えることで、使用者は携帯端末用ケース10の印象の変化を楽しむことができる。なお、留部62を装着するには、星型形状63が容易に挿通できるように、星型形状63の大きさに応じて、第1覆部31の突状部34aと突状部34bとの隙間36aを拡大させておくことが好ましい。
このように、本実施形態によれば、留部50は着脱可能に固定部20と第1覆部31との間に装着されている。したがって、留部50は着脱可能でありながら、留部50の装着されている位置を目立たないように構成することができるので、携帯端末用ケース10の美感を向上させることができる。また、異なるデザインの留部50に取り替えることで、使用者は携帯端末用ケース10の印象の変化を楽しむことができる。
また、本実施形態によれば、第1覆部31の内側面と板状部21の裏面との間に、隙間36a、36bによって挿通孔を有することから、留部50の装着されている位置から、挿通孔を通して留部50を固定部20と第1覆部31との間から外側に向かって延出させることができる。
また、本実施形態によれば、第1覆部31は留部50を装着する装着部としての磁石39を有し、留部50は装着部に装着される被装着部としての磁石54を有する。したがって、通常の使用において、意図しない留部50の離脱を防止することができる。なお、磁石39および磁石54は、何れか一方を磁石に吸着可能な部材(強磁性体)に変更してもよい。
また、装着部および被装着部は、磁石である場合に限られず、留部50が装着された状態を保持でき、かつ、保持を解除できる構造であればよい。したがって、装着部および被装着部が一対のホック、一対の面ファスナー等であってもよく、装着部および被装着部の少なくとも一方が粘着シート等であってもよい。
なお、装着部は、第1覆部31に設ける場合に限られず、固定部20の板状部21の裏面に設けてもよい。
また、本実施形態によれば、第1覆部31は一部が屈曲部33により固定部20と離れるように屈曲可能であり、留部50は第1覆部31が屈曲した状態で着脱される。このように、第1覆部31を屈曲した状態にすることで容易に留部50を着脱することができる。
(第2の実施形態)
図6は、本実施形態の携帯端末用ケース70の分解斜視図である。図7は、本実施形態の携帯端末用ケース70を組み立てた状態を示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
携帯端末用ケース70は、固定部20と、覆部80と、留部90とを備える。
まず、覆部80について説明する。
覆部80は、第1覆部81と、第2覆部40と、連結部43とを有する。
第1覆部81は、内側面に突状部82と、突状部83とを有する。突状部82,83は、それぞれ第1覆部81の板厚とほぼ同一の厚みで隆起し、隆起した面が平面である。突状部82,83は、例えば、板状のポリカーボネート等の樹脂材料を用いたり、第1覆部81の芯材を厚くしたりすることで構成することができる。
突状部82は屈曲部33よりも右側に偏った位置で、上下に亘って配置される。また、突状部83は屈曲部33よりも左側に偏った位置で、上下に亘って配置される。突状部83は、上下方向の中央の一部が切り欠かれることで、屈曲部33側に隙間84が形成される。
また、第1覆部81は、留部90を装着する装着部としての磁石85が隙間84に対応する位置に埋設されている。また、第1覆部81は、上下方向の略中央であって磁石85と屈曲部33との間に挿通孔86を有する。挿通孔86は、後述する留部90のフラップ部91が挿通される長孔である。挿通孔86の長手方向の孔径は、隙間84の上下方向の長さよりも短い。
次に、留部90について説明する。
留部90は、第2覆部40を携帯端末100の表面を覆った状態に維持させる。留部90は、フラップ部91と、抜止め部93とを有する。
フラップ部91は、板状であって、可撓性を有している。本実施形態のフラップ部91は、第1の実施形態の留部50のフラップ部51よりも長い帯状である。また、フラップ部91は、板厚が上述した突状部83の厚みと同様である。また、フラップ部91は、上下方向の幅が挿通孔86の長手方向の孔径よりも短い。したがって、フラップ部91の先端からフラップ部91を挿通孔86内に挿通させることができる。また、フラップ部91の先端には、磁石92が埋設される。フラップ部91の磁石92は、第2覆部40の磁石42と吸着する。
抜止め部93は、板状であって、フラップ部91と一体で形成される。本実施形態の抜止め部93は、上下方向に長い帯状である。ここで、抜止め部93は、板厚が上述した突状部83の厚みと同様である。また、抜止め部93は、上下方向の幅が突状部83の隙間84よりも短く、挿通孔86の長手方向の孔径よりも長い。また、抜止め部93は、被装着部として磁石94が埋設されている。磁石94は、第2覆部40の磁石85と吸着する。
なお、フラップ部91および抜止め部93は、材質として例えば、ポリウレタン(合成皮革)、天然皮革等が用いられる。
次に、携帯端末用ケース70を組み立てた状態について説明する。
留部90のフラップ部91の先端を、図6の一点鎖線で示すように、挿通孔86に挿通させることで、フラップ部91は挿通孔86から第1覆部81の外観面側に延出する。一方、留部90の抜止め部93は突状部83の隙間84に位置する。このとき、留部90の抜止め部93に埋設された磁石94は、第1覆部81の隙間84に対応する位置に埋設された磁石85に吸着する。また、第1覆部81のうち突状部82の隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とが結合されている。なお、第1覆部81のうち突状部83の隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とは結合されておらず、当接した状態である。
このように組み付けられた状態では、留部90は、抜止め部93が、固定部20と第1覆部81との間に位置する。すなわち、留部90は、固定部20と第1覆部81との間に装着される。
ここで、本実施形態の携帯端末用ケース70は留部90が着脱可能である。
以下では、携帯端末用ケース70から留部90を離脱させたり(取り外し)、装着したり(取り付け)する場合について説明する。
まず、留部90を離脱させる場合について説明する。
図8は、図6および図7に示す矢印B方向から見た図である。図8に示すように、使用者は第1覆部81を屈曲部33に沿って山型に折り曲げることで、第1覆部81のうち突状部83の隆起した面と、固定部20の板状部21の裏面とを離間させることができる。このとき、第1覆部81の隙間84内に位置する、留部90の抜止め部93が露出する。使用者は、抜止め部93の磁石94と第1覆部81の磁石85との間で吸着している磁力に抗して、抜止め部93を隙間84から離した上で、図8に示す矢印方向に引っ張り出す。したがって、挿通孔86を通して留部90を携帯端末用ケース70から離脱させることができる。
次に、留部90を装着させる場合について説明する。
使用者は第1覆部81を屈曲部33に沿って山型に折り曲げることで、第1覆部81の挿通孔86が露出する。留部90を離脱させる場合とは逆に、使用者は留部90のフラップ部91の先端を挿通孔86に差し込むように挿入する。使用者は留部90の抜止め部93が挿通孔86に近接するまで、あるいは、当接するまでフラップ部91を挿入することで、抜止め部93の磁石94と第1覆部81の磁石85とが磁力により吸着する。したがって、留部90は固定部20と第1覆部81との間に装着される。なお、留部90が装着された状態では、外観上において留部90のフラップ部91は第1覆部81の挿通孔86から外観面側に単に延出している構造にしか見えず、留部90が着脱可能な構造であることを目立たないようにすることができる。
図9は、図6および図7に示す矢印B方向から見た図であり、留部90により第2覆部40が開かないように留めている状態を示す図である。
図9に示すように、第2覆部40を閉じた状態で、第1覆部81の挿通孔86から延びる留部90のフラップ部91を曲げて、フラップ部91の磁石92と、第2覆部40の磁石42とを吸着させる。したがって、留部90により第2覆部40が携帯端末100の表面を覆った状態に維持させることができる。
また、留部90のフラップ部91が外力によりフラップ部91の先端側に向かって引っ張られたとしても、抜止め部93と挿通孔86の周縁とが当接することから、留部90が携帯端末用ケース70から引き抜かれることを防止することができる。
また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、留部90を着脱して留部90のデザインを変えることで、使用者は携帯端末用ケース70の印象の変化を楽しむことができる。
このように、本実施形態によれば、留部90は着脱可能に固定部20と第1覆部81との間に装着されている。したがって、留部90は着脱可能でありながら、留部90の装着されている位置を目立たないように構成することができるので、携帯端末用ケース70の美感を向上させることができる。また、異なるデザインの留部90に取り替えることで、使用者は携帯端末用ケース70の印象の変化を楽しむことができる。
また、本実施形態によれば、第1覆部81は挿通孔86を有することから、留部90の装着されている位置から、挿通孔86を通して留部90を第1覆部81の外観面側に延出させることができる。
また、本実施形態によれば、第1覆部81は留部90を装着する装着部としての磁石85を有し、留部90は装着部に装着される被装着部としての磁石94を有する。したがって、通常の使用において、意図しない留部90の離脱を防止することができる。なお、磁石85および磁石94は、何れか一方を磁石に吸着可能な部材(強磁性体)に変更してもよい。
また、装着部および被装着部は、磁石である場合に限られず、留部90が装着された状態を保持でき、かつ、保持を解除できる構造であればよい。したがって、装着部および被装着部が一対のホック、一対の面ファスナー等であってもよく、装着部および被装着部の少なくとも一方が粘着シート等であってもよい。
なお、装着部は、第1覆部81に設ける場合に限られず、固定部20の板状部21の裏面に設けてもよい。
また、本実施形態によれば、第1覆部81は一部が屈曲部33により固定部20と離れるように屈曲可能であり、留部90は第1覆部81が屈曲した状態で着脱される。このように、第1覆部81を屈曲した状態にすることで容易に留部90を着脱することができる。
以上、本考案を上述した実施形態により説明したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更等が可能であり、各実施形態を組み合せてもよい。
上述した実施形態では、留部50は携帯端末用ケース10に付き一つ設ける場合について説明したが、この場合に限られず、複数設けてもよい。例えば、留部50を2つ設ける場合には、上下に離した位置にそれぞれ着脱可能に設けることができる。
また、上述した実施形態では、留部50はフラップ部51の先端に磁石52が埋設され、第2覆部40の磁石42と吸着することにより、第2覆部40が開かないように留める場合について説明したが、この場合に限られず、第2覆部40が開かないように留めることができれば、どのような構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、覆部30は第1覆部31と第2覆部40とが左右に位置する、いわゆる横開き型であったが、この場合に限らず、第1覆部31と第2覆部40とが上下に位置する、いわゆる縦開き型であってもよい。この場合、留部50は第1覆部31の上側または下側から延出するように構成してもよく、上述した実施形態と同様に側方から延出するように構成してもよい。
10:携帯端末用ケース 20:固定部 30:覆部 31:第1覆部 33:屈曲部 36a:隙間 36b:隙間 40:第2覆部 43:連結部 50:留部 51:フラップ部 53:抜止め部 54:磁石 60:留部 63:留部 70:携帯端末用ケース 80:覆部 81:第1覆部 90:留部 91:フラップ部 93:抜止め部 94:磁石 100:携帯端末

Claims (5)

  1. 携帯端末を固定する固定部と、
    前記固定部を介在させて前記携帯端末の裏面を覆う第1覆部と、
    開閉可能に前記携帯端末の表面を覆う第2覆部と、
    前記第1覆部側から曲がって前記第2覆部に留めることで、前記第2覆部を前記携帯端末の表面を覆った状態に維持させる留部と、を備える携帯端末用ケースであって、
    前記留部は、着脱可能に前記固定部と前記第1覆部との間に装着されていることを特徴とする携帯端末用ケース。
  2. 前記固定部と前記第1覆部との間に、または、前記第1覆部に挿通孔を有し、
    前記留部は、前記挿通孔を通して着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末用ケース。
  3. 前記固定部または前記第1覆部は、前記留部を装着する装着部を有し、
    前記留部は、前記装着部に装着される被装着部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末用ケース。
  4. 前記第1覆部は、一部が前記固定部と離れるように屈曲可能であって、
    前記留部は、前記第1覆部が屈曲した状態で着脱されることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の携帯端末用ケース。
  5. 異なるデザインの複数の前記留部を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の携帯端末用ケース。
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