JP3211659U

JP3211659U - 喫煙具用ケース装置

Info

Publication number: JP3211659U
Application number: JP2017002176U
Authority: JP
Inventors: 豊榊田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2017-05-16
Filing date: 2017-05-16
Publication date: 2017-07-27
Anticipated expiration: 2027-05-16

Abstract

【課題】タバコ等の喫煙具を携帯するのに便利であるとともに、喫煙する際には手間がほとんどかからず簡便にタバコ本体を取り出してスムーズに喫煙することができる実用性が高い喫煙具用ケース装置を提供する。【解決手段】喫煙原料を含むタバコ本体を１個又は複数個収納し上部に開閉蓋が設けられたタバコ収納箱と、タバコ本体を加熱させて喫煙するための喫煙具と、を一体的に携帯するための喫煙具用ケース装置１０であり、タバコ収納箱を出し入れ可能に収容する第１収容部１２と、喫煙具を出し入れ可能に収容する第２収容部１４と、を備え、第１収容部１２は、上面側が開口３０され、タバコ収納箱の開閉蓋を外部に露出させた状態で下部側を収容するとともに該収容したタバコ収納箱の下部を締め付けて保持する締め付け手段１６と、タバコ収納箱の下部の締め付け手段１６からの滑り止め部材１８と、を備えた。【選択図】図１

Description

本考案は、タバコや電子タバコ装置等の喫煙具を携帯し、喫煙するのに便利な喫煙具用ケース装置に関する。

従来、タバコ葉を紙で巻いた紙巻きタバコの先端にライター等で火をつけて燃やして喫煙する使い捨ての紙巻きタバコが広く普及していたが、近年では、喫煙原料を含む液体やタバコ葉を加工したもの等を電気的に加熱して喫煙する電子タバコ装置等も次第に広がっている。例えば、図８に示すように、電子タバコ装置１００は、タバコ葉等の喫煙原料を含み円柱状に成形されたタバコ本体１０２を、加熱装置を内蔵した電子タバコ機１０４に装着し、電子タバコ機１０４の電源を入れてタバコ本体１０２を加熱しながら喫煙することができる。電子タバコ装置は、タバコ本体１０２から副流煙や臭いがほとんど発生せず、従来の紙巻きタバコに比べて受動喫煙による健康被害も少ないとされており、注目され需要も拡大している。図８の電子タバコ装置１００では、電子タバコ機１０４は、加熱装置等を作動させるためのバッテリーを内蔵しているが、電子タバコ機１０４を充電するための充電ケース装置１０６がセットになっており、充電ケース装置１０６の蓋１０６ａを開閉して電子タバコ機１０４を充電ケース装置１０６内に収容させた状態で充電できるようになっている。例えば、電子タバコ装置１００用のタバコ本体１０２は、従来の紙巻きタバコ同様に複数個をタバコ収納箱１０８に入れて販売されており、喫煙者は、タバコ収納箱１０８の開閉蓋１０８ａを開けてタバコ本体１０２を一本ずつ取り出して、電子タバコ機１０４に装着して喫煙する。

電子タバコ装置１００とタバコ本体を収納したタバコ収納箱１０８とを含む喫煙具一式を携帯する際には、喫煙者の衣類のポケットに入れたり、バッグ等に入れたりする場合もあるが、例えば、特許文献１の小物ケースのように、２つの収容部分が一体的に設けられ、それぞれの収容部分に開閉自在に設けられた蓋付のケースが利用される場合がある。例えば、２つの収容部分がそれぞれ、タバコ収納箱１０６と電子タバコ装置１０４の充電ケース装置のサイズに合わせて形成された電子タバコ装置専用のケースも市販されている。

特開２００３−１２５８３３号公報

しかしながら、特許文献１の小物ケースや従来の電子タバコ装置専用のケースのように、電子タバコ装置１００とタバコ収納箱１０８を収容する２つの収容部それぞれに蓋が設けられている構造では、電子タバコを喫煙するためにタバコ収納箱から一本のタバコ本体を取り出す際には、タバコ収納箱が収容されている収容部の蓋を開けて、タバコ収納箱を該収容部から取り出し、タバコ収納箱からタバコ本体一本を取り出して電子タバコ機に装着し、タバコ収納箱をケースの収納部に戻して、該収納部の蓋を閉じる、といった多くの操作が必要であることから、手間がかかり使い勝手が悪い問題があった。

本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、タバコ等の喫煙具を携帯するのに便利であるとともに、喫煙する際には手間がほとんどかからず簡便にタバコ本体を取り出してスムーズに喫煙することができる実用性が高い喫煙具用ケース装置を提供することにある。

上記課題を解決するために本考案は、喫煙原料を含むタバコ本体１０２を１個又は複数個収納し上部に開閉蓋１０８ａが設けられたタバコ収納箱１０８と、タバコ本体１０２を加熱させて喫煙するための喫煙具（１００）と、を一体的に携帯するための喫煙具用ケース装置であり、タバコ収納箱１０８を出し入れ可能に収容する第１収容部１２と、第１収容部１２に一体的に設けられ、喫煙具（１００）を出し入れ可能に収容する第２収容部１４と、を備え、第１収容部１２は、上面側が開口３０され、タバコ収納箱１０８の開閉蓋１０８ａを外部に露出させた状態で下部側を収容するとともに該収容したタバコ収納箱１０８ａの下部を締め付けて保持する締め付け手段１６と、タバコ収納箱１０８の下部の締め付け手段１６からの滑り止め部材１８と、を備えた喫煙具用ケース装置１０から構成される。

また、締め付け手段１６は、タバコ収納箱１０８の下部を緊締、解放可能に締め付けるベルト装置３２を含むこととしてもよい。

また、ベルト装置３２は、可撓性のベルト本体３４と、ベルト本体３４と協働してタバコ収納箱１０８の下部を収容状態で締め付ける固定部３８であって、ベルト本体３４を挿通させる孔３６が穿孔された固定部３８と、タバコ収納箱１０８の下部を締め付けた状態で固定部３８の孔３６を挿通させたベルト本体３４の先端部を該固定部３８に対して係止させる係止手段４０と、を有することとしてもよい。

また、使用者の衣類等に第１収容部１２及び第２収容部１４を吊支させるための吊支手段５２が設けられたこととしてもよい。

また、滑り止め部材１８は、締め付け手段１６の内壁に設けられ、摩擦により滑り止めするゴム材を有することとしてもよい。

また、タバコ本体を喫煙するための喫煙具は、タバコ本体１０２を装着し電気的に加熱して喫煙する電子タバコ機１０４と、電子タバコ機１０４を内部に収容して充電可能な充電ケース装置１０６と、を有する電子タバコ装置１００であり、第２収容部１４は、一端側を開口４４し、電子タバコ装置１００を出し入れ自在に収容する中空ケース体４６と、中空ケース体４６の開口側に設けられ、該中空ケース体４６内に収容した電子タバコ装置１００を保持するように該開口側に開閉自在に接続された保持蓋部４８と、を有することとしてもよい。

本考案の喫煙具用ケース装置によれば、喫煙原料を含むタバコ本体を１個又は複数個収納し上部に開閉蓋が設けられたタバコ収納箱と、タバコ本体を加熱させて喫煙するための喫煙具と、を一体的に携帯するための喫煙具用ケース装置であり、タバコ収納箱を出し入れ可能に収容する第１収容部と、第１収容部に一体的に設けられ、喫煙具を出し入れ可能に収容する第２収容部と、を備え、第１収容部は、上面側が開口され、タバコ収納箱の開閉蓋を外部に露出させた状態で下部側を収容するとともに該収容したタバコ収納箱の下部を締め付けて保持する締め付け手段と、タバコ収納箱の下部の締め付け手段からの滑り止め部材と、を備えたことから、タバコ収納箱の開閉蓋を開閉操作できるように上部を露出させた状態で第１収容部に確実に保持できるので、喫煙時にタバコ収納箱からタバコ本体を取り出す際には、タバコ本体の取り出し操作を手間がかからず簡単、スムーズかつスピーディに行うことができる。その結果、喫煙具一式を良好に携帯できると同時に、使い勝手がよく実用性が高い。

また、締め付け手段は、タバコ収納箱の下部を緊締、解放可能に締め付けるベルト装置を含む構成とすることにより、ベルトの締め付け構造による簡単な構成で締め付け手段を具体的に実現でき、低コストで製造できる。

また、ベルト装置は、可撓性のベルト本体と、ベルト本体と協働してタバコ収納箱の下部を収容状態で締め付ける固定部であって、ベルト本体を挿通させる孔が穿孔された固定部と、タバコ収納箱の下部を締め付けた状態で固定部の孔を挿通させたベルト本体の先端部を該固定部に対して係止させる係止手段と、を有する構成とすることにより、ベルト装置を簡単な構成で具体的に実現できるとともに、ベルト本体等の操作によって緊締、解放操作を簡単に行え、タバコ収納箱の収納保持、取り外し操作を手軽に行うことができる。

また、使用者の衣類等に第１収容部及び第２収容部を吊支させるための吊支手段が設けられた構成とすることにより、喫煙具用ケース装置を衣類やバッグ等に取付けて持ち運びできるので便利である。

また、滑り止め部材は、締め付け手段の内壁に設けられ、摩擦により滑り止めするゴム材を有する構成とすることにより、簡単な構成で滑り止め部材を具体的に実現でき、低コストで製造できる。

また、タバコ本体を喫煙するための喫煙具は、タバコ本体を装着し電気的に加熱して喫煙する電子タバコ機と、電子タバコ機を内部に収容して充電可能な充電ケース装置と、を有する電子タバコ装置であり、第２収容部は、一端側を開口し、電子タバコ装置を出し入れ自在に収容する中空ケース体と、中空ケース体の開口側に設けられ、該中空ケース体内に収容した電子タバコ装置を保持するように該開口側に開閉自在に接続された保持蓋部と、を有する構成とすることにより、喫煙具としての電子タバコ装置を確実に収容保持して落下させることなく持ち運びすることができる。

本考案の第１の実施形態に係る喫煙具用ケース装置の斜視図である。図１の喫煙具用ケース装置の正面図である。図１の喫煙具用ケース装置の平面図である。図１の喫煙具用ケース装置のＡ−Ａ線断面拡大図である。図１の喫煙具用ケース装置の作用説明図である。図１の喫煙具用ケース装置の作用説明図である。図１の喫煙具用ケース装置を携帯する際の一例を示す説明図である。。従来の電子タバコ装置の概略説明図である。

以下、添付図面を参照しつつ本考案の喫煙具用ケース装置の実施の形態について説明する。本考案の喫煙具用ケース装置は、例えば、喫煙原料を含むタバコ本体を収納したタバコ収納箱とタバコ本体を加熱して喫煙するための喫煙具とを一体的に携帯するためのタバコケース装置である。図１ないし図７は、本考案に係る喫煙具用ケース装置の第１の実施形態を示している。本実施形態では、喫煙具用ケース装置１０に収容する喫煙具の一例として、例えば、図８に示すような、電気的にタバコ本体を加熱する電子タバコ装置１００の例で説明する。なお、電子タバコ装置１００については、背景技術で説明した同一部材には同一符号を付して説明する。図１、図２、図３に示すように、喫煙具用ケース装置１０は、タバコ本体を収納したタバコ収納箱１０８を収容する第１収容部１２と、タバコ本体を加熱させるための喫煙具（１００）を収容する第２収容部１４と、を備え、第１収容部１２は、タバコ収納箱１０８の締め付け手段１６と、滑り止め部材１８と、を有している。

本実施形態では、図８に示すように、例えば、電子タバコ装置１００及びタバコ本体１０２、タバコ収納箱１０８は、上述したように従来周知のものである。電子タバコ装置用のタバコ本体１０２は、タバコ葉を喫煙原料として含み、一方に長い円柱状に成形されているとともに、１本又は複数本が中空矩形箱状のタバコ収納箱１０８内に収納される。タバコ収納箱１０８は、例えば、底壁と四つの側壁と天壁とでタバコ本体１０２を収容する中空内部空間を閉鎖するとともに、側壁の上部側の一部が分断されて、天壁と側壁の一部で開閉自在な開閉蓋１０８ａを形成している。図８では、タバコ本体１０２は、タバコ収納箱１０８内に中心軸を縦方向にして２列に並列されて収納されており、喫煙する際には、開閉蓋１０８ａを開いて一本ずつ取り出され、開閉蓋１０８ａは閉鎖される。電子タバコ装置１００は、例えば、タバコ本体１０２を装着して喫煙するための加熱装置と電源としてのバッテリーを備えた電子タバコ機１０４と、電子タバコ機１０４を内部に収容した状態で充電する充電ケース装置１０６と、を備えている。例えば、電子タバコ装置１００を携帯する際には、電子タバコ機１０４を充電ケース装置１０６の開閉自在な蓋１０６ａを開いて内部に収納し、該蓋１０６ａを閉じた状態で充電しながら持ち運ぶことができ、喫煙時には充電ケース装置１０６の蓋１０６ａを開けて取り出して使用される。

図１、図３、図４に示すように、第１収納部１２は、タバコ収納箱１０８を出し入れ可能に収納して保持するタバコ収納箱用の収納手段である。第１収納部１２は、タバコ収納箱１０８の下部側を嵌合状に収容する収容空間を有するとともに、締め付け手段１６と、滑り止め部材１８と、を備えている。第１収納部１２は、締め付け手段１６と滑り止め部材１８とを協働させて、該収納部からタバコ収納箱１０８を保持して、該タバコ収納箱の離脱防止を図れるようになっている。

本実施形態では、第１収納部１２は、例えば、平面視略矩形状の底壁部２０と、該底壁２０の前端から立ち上がった正面壁部２２と、正面壁部２２と一体的に形成され底壁部２０の右端から立ち上がった右側壁部２４と、正面壁部２２と対向した背面壁部２６と、後述のベルト装置３２で形成され右側壁部２４と対向して配置される左側壁部２８と、を含み、上面側を開口３０し、かつ平面視でタバコ収納箱１０８のサイズと略同じサイズとなる中空の収容空間を形成している。第１収容部１２の各壁部２０〜２８は、例えば、皮革素材等のある程度の可撓性がある素材で形成されている。左側壁部２８は、例えば、一方に長く形成され、一端を背面壁部２６に固定したベルト本体３４の一部で構成されており、該ベルト本体３４の先端側を正面壁部２２の左端部側に穿孔されたベルト通し孔３６を挿通させた状態で、該ベルト本体３４の基部側部位で形成されている。図２、図４に示すように、第１収容部１２は、正面壁部２２及び右側壁部２４の立ち上がり高さが、タバコ収納箱１０８の高さ中間位置程度に設定されており、タバコ収納箱１０８の上部に形成されている開閉蓋１０８ａを開閉操作できるように外部に露出させた状態で下部側を収容する。第１収容部１２の背面壁部２６は、例えば、タバコ収納箱１０８の開閉蓋１０８ａの開閉部分よりも高い高さで設けられている。タバコ収納箱１０８は、開閉蓋のヒンジ側の側壁が正面側を向けて収容されるが、開閉蓋１０８ａが背面壁部２６に当着するので、該開閉蓋１０８ａが自然に開閉するのを防止できる。開閉蓋１０８ａを開閉する際には、ある程度強制的に開閉動作することで、第１収容部１２にタバコ収納箱１０８を収容した状態で開閉操作することができる。

第１収容部１２において、正面壁部２２と背面壁部２６と右側壁部２４及び左側壁部２８を形成するベルト本体３４は、それらの壁部で形成する収容空間内に収容したタバコ収納箱１０８の下部を締め付けて保持する締め付け手段１６を構成する。図１、図３、図５に示すように、本実施形態では、締め付け手段１６は、該ベルト本体３４を有するベルト装置３２を含み、タバコ収納箱１０８の下部を緊締、解放可能に締め付ける。具体的には、ベルト装置３２は、可撓性のベルト本体３４と、ベルト通し孔３６が穿孔された正面壁部２２と背面壁部２６と右側面部２６とによって構成される固定部３８と、ベルト本体３４と固定部３８とを係止する係止手段４０と、を有する。ベルト本体３４の先端を固定部３８の正面壁部２２のベルト通し孔３６を挿通させた状態でベルト本体３４を引き締めることにより、ベルト本体３４と固定部３８とが協働してタバコ収納箱１０８の下部を収容状態で締め付けて保持する。係止手段４０は、タバコ収納箱１０８の下部を締め付けた状態で固定部３８のベルト通し孔３６を挿通させたベルト本体３４の先端部を該固定部３８に対して係止させる緊締状態保持手段である。係止手段４０は、例えば、固定部３８の正面壁部２２の外面に固定された雄型ホック４２ａと、雄型ホック４２ａと係合するようにベルト本体３４のベルト通し孔３６よりも先端側位置に固定された雌型ホック４２ｂと、を含み、ベルト本体３４のベルト通し孔３６より先端側を正面壁部２２に重ね合わせた状態で着脱自在に係着してベルト本体を係止する。例えば、雄型ホック４２ａと雌型ホック４２ｂは２組設けられており、ベルト本体３４と固定部３８とがタバコ収納箱１０８の下部を締め付ける位置で同時に係止されるように設定されている。なお、ベルト本体３４と固定部３８の構造は、上述の構成に限らず、例えば、正面壁部をベルト本体３４で構成し、右側壁部に通し孔を設ける構成としてもよい。また、固定部３８は、例えば、リング等の金具、その他任意の構成としてもよい。また、係止手段４０は、例えば、面ファスナ等その他任意のもので構成してもよい。固定部３８と係止手段４０は、バックル装置等で一体的に構成してもよい。

図１、図３、図４に示すように、滑り止め部材１８は、タバコ収納箱の下部の締め付け手段１６からの滑り止め手段である。本実施形態では、滑り止め部材１８は、例えば、締め付け手段１６を形成している正面壁部２２、右側壁部２４、背面壁部２６の各内壁に設けられ、摩擦により滑り止めするゴム材を有する。ゴム材は、例えば、クッション性がある発泡性のウレタンゴムからなり、シート状又は帯状に形成されて、各壁の内壁に接着剤や両面テープ等の固定手段で固定されており、上記の締め付け手段１６のベルト装置３２によりタバコ収納箱１０８を締め付けた状態で該タバコ収納箱１０８に密着して、確実に摩擦力を作用させて滑り止めする。なお、滑り止め部材１８は、正面壁部２２、背面壁部２６、右側壁部２４の少なくとも一つに設けることとしてもよいし、ベルト本体３４を含むタバコ収納箱１０８に当着する全ての内壁部に設けることとしてもよい。

図１、図３、図４に示すように、第２収納部１４は、第１収容部１２に一体的に設けられ、電子タバコ装置１００を出し入れ可能に収容する喫煙具用の収容手段である。本実施形態では、第２収容部１４は、一端側を開口４４し電子タバコ装置１００を出し入れ自在に収容する中空ケース体４６と、中空ケース体４６の開口４４側に設けられた保持蓋部４８と、を有する。中空ケース体４６は、例えば、その一部が第１収容部１２の背面壁部２６と共通しており、第１収容部１２と一体的に形成されている。中空ケース体４６は、例えば、皮革素材等からなり、前後上下を閉鎖する周壁４６１〜４６４と、その右端側に少なくとも一部を閉鎖する側端壁部４６５と、を有し、左側に開口４４が設けられ、内部に該開口４４に連通する電子タバコ装置１００の収容空間が設けられている。中空ケース体４６の第１収容部側の周壁４６１は、上述の背面壁部２６からなり、他の３つの周壁４６２〜４６４とともに一体的に形成されている。中空ケース体４６の側端壁部４６５は、第１収容部１２の右側壁部２４と一体的に設けられており、中空ケース体４６の右端側の下部側を閉鎖し、上部側は収容空間と外部とが連通するように形成されている。なお、中央ケース体の右端全体を閉鎖するように形成してもよい。また、中空ケース体４６の側端壁部４６５は、例えば、中央ケース体４６内に電気タバコ装置１００を収容した状態で、充電ケース装置１０６と家庭用電源とを接続するための電源コード用の差し込み孔が穿孔されている。中空ケース体４６の上部の周壁４６２は、上に凸の円弧状に形成されている。中空ケース体４６の上部の周壁４６２には、複数の丸穴が形成されており、中空ケース体４６に電子タバコ装置１００を収容した際に、電子タバコ装置１００の各種の表示ランプ（図示せず）等を確認できるようになっている。本実施形態では、中空ケース体４６は、例えば、電子タバコ装置１００の充電ケース装置１０６の外形サイズに合わせた大きさで形成されており、該電子タバコ装置１００を嵌合状に収容しつつ、その一部、例えば、充電ケース装置の蓋１０６ａ部分が外部に出るように設けられている。

図１、図３、図５に示すように、保持蓋部４８は、該開口４４側に開閉自在に係合するように設けられ、中空ケース体４６内に収容した電子タバコ装置１００の離脱を防止して保持する第２収容部１４側の保持手段である。保持蓋部４８は、例えば、中空ケース体４６の後面側の周壁４６３に一端を固定して一方に長く形成された帯状部４９ａと、該後面側の周壁４６３に対向した第１収容部側の周壁４６１に固定され該帯状部４９ａの他端部と着脱自在に接続する係着基部４９ｂと、を有する。帯状部及び係着基部は、例えば、中空ケース体４６の周壁同様に皮革素材からなる。帯状部４９ａは、例えば、中空ケース体４６の上下幅より狭い幅で形成されており、帯状部４９ａの先端部には、雌型ホック５０ａが固定されている。係着基部４９ｂは、周壁４６１から開口４４側端縁から突設されており、帯状部４９ａの雌型ホック５０ａに着脱自在に係合する雄型ホック５０ｂが固定されている。帯状部４９ａを係着基部４９ｂから離脱させた状態では、電子タバコ装置１００を中空ケース体４６から出し入れ可能となり、電子タバコ装置１００を中空ケース体４６内に収容した状態で、帯状部４９ａを該電子タバコ装置１００の外部に突出した部分に係合させながら係着基部４９ｂに係着させて、該電子タバコ装置１００の収容状態を保持する。

図１、図２、図７に示すように、本実施形態では、第１収容部１２及び第２収容部１４を含む喫煙具用ケース装置１０を使用者の衣類等に吊支させるための吊支手段５２が設けられている。吊支手段５２は、例えば、カラビナやナスカンのように一部を開閉できるリング状の接続金具５４と、該接続金具５４に連係された丸カン５６とを有し、第２収容部のケース本体に対して皮革等の可撓性素材からなる小片を２つ折りに折り曲げて輪状に固定された接続部５８を介して連結されている。例えば、吊支手段５２の接続金具５４を介して、使用者ＭのズボンのベルトループＶＲに着脱自在に装着して、携帯することができる。本実施形態では、吊支手段５２は、図７に示すように、使用者ＭのズボンのベルトループＶＲに吊支させた状態で、第２収容部１４の中央ケース体４６の開口４４側が上向きとなるように設けられているが、これに限らず、吊支方向は、例えば、第１収容部１２の開口が上向きとなる方向やその他任意でもよい。

次に、本実施形態に係る喫煙具用ケース装置１０の作用について説明する。図６（ａ）に示すように、例えば、喫煙具用ケース装置１０に電子タバコ装置１００を収容する際には、第２収容部１４の保持蓋部４８を離脱して、開口４４から中空ケース体４６内に収容し、保持蓋部を係着して、第２収容部１４に収容する。図５、図６（ｂ）に示すように、喫煙具用ケース装置１０に電子タバコ装置１００を収容する際には、第１収容部ベルト装置３２のベルト本体３４の係止手段を解除してフリーとし、第１収容部内にタバコ収納箱１０８の下部を収容する。ベルト本体３４を緊締する前の状態では、正面壁部２２がその素材の可撓性によりある程度撓むので、比較的スムーズにタバコ収納箱１０８の下部を収容することができる。図６（ｃ）に示すように、ベルト本体３４を引っ張ってベルト本体３４と固定部３８とによりタバコ収納箱１０８の下部を締め付け、ベルト本体３４を固定部３８に係止手段４０を介して固定して締め付け状態で保持する。この収容状態では、図４に示すように、第１収容部１２の内壁の滑り止め部材１８がタバコ収納箱１０８に密着状に当接し、有効に摩擦による滑り止め機能を発揮する。また、タバコ収納箱の開閉蓋１０８ａは、背面壁部２６に当接するので、自然にタバコ収納箱の開閉蓋が開いて内部のタバコ本体が落下するのを防止できる。喫煙具用ケース装置１０に、タバコ収納箱１０８と電子タバコ装置１００を収容した状態で携帯する際には、図７に示すように、例えば、使用者の衣類（例えば、ズボンのベルトループＶＲ）に吊支手段５２を介して吊支させる。この吊支状態でも、第１収容部１２の締め付け手段１６と滑り止め部材１８との協働により、タバコ収納部１０８の上部の開閉蓋が露出した状態であっても確実に保持することができ、該第１収容部１２から離脱して落下するのを防止でき、良好に携帯することができる。喫煙する際には、例えば、保持蓋部４８を開いて電子タバコ装置１００の第２収容部１４に収容した状態で充電ケース装置１０６の蓋１０６ａを開き、電子タバコ機１０４を取り出す。充電ケース装置１０６の蓋を閉じて、保持蓋部４８を係着する。図６（ｃ）の二点鎖線に示すように、第１収容部１２に収容状態でタバコ収納部１０８の開閉蓋１０８ａを開いて、該タバコ収納部１０８からタバコ本体１０２を取り出し、タバコ収納箱の開閉蓋を閉じる。取り出したタバコ本体を電子タバコ機に装着して喫煙することができる。タバコ収納箱１０８は、第１収容部に収容した状態でも開閉蓋を覆う部材等がなく、開閉蓋１０８ａの開閉操作を行えるように露出された状態で第１収容部に保持させた状態で行えるので、タバコ本体の取り出し操作を簡便に、スムーズかつスピーディに行うことができる。その結果、使い勝手がよく、喫煙具携帯用のケース装置としての実用性を向上できる。

以上説明した本考案の喫煙具用ケース装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。

本考案の喫煙具用ケース装置は、例えば、喫煙原料を含むタバコ本体と電子タバコ装置等のタバコ本体を加熱させるための種々の喫煙具とを含む喫煙具一式をまとめて携帯するのに好適に利用できる。

１０喫煙具用ケース装置
１２第１収納部
１４第２収納部
１６締め付け手段
１８滑り止め部材
３０開口
３２ベルト装置
３４ベルト本体
３６ベルト通し孔
３８固定部
４０係止手段
４６中空ケース状本体
４８保持蓋部
５２吊支手段
１００電子タバコ装置
１０２タバコ本体
１０４電子タバコ機
１０６充電ケース装置
１０８タバコ収納箱

Claims

喫煙原料を含むタバコ本体を１個又は複数個収納し上部に開閉蓋が設けられたタバコ収納箱と、タバコ本体を加熱させて喫煙するための喫煙具と、を一体的に携帯するための喫煙具用ケース装置であり、
タバコ収納箱を出し入れ可能に収容する第１収容部と、
第１収容部に一体的に設けられ、喫煙具を出し入れ可能に収容する第２収容部と、を備え、
第１収容部は、上面側が開口され、タバコ収納箱の開閉蓋を外部に露出させた状態で下部側を収容するとともに該収容したタバコ収納箱の下部を締め付けて保持する締め付け手段と、
タバコ収納箱の下部の締め付け手段からの滑り止め部材と、を備えたことを特徴とする喫煙具用ケース装置。
締め付け手段は、タバコ収納箱の下部を緊締、解放可能に締め付けるベルト装置を含むことを特徴とする請求項１記載の喫煙具用ケース装置。
ベルト装置は、可撓性のベルト本体と、
ベルト本体と協働してタバコ収納箱の下部を収容状態で締め付ける固定部であって、ベルト本体を挿通させる孔が穿孔された固定部と、
タバコ収納箱の下部を締め付けた状態で固定部の孔を挿通させたベルト本体の先端部を該固定部に対して係止させる係止手段と、を有することを特徴とする請求項２記載の喫煙具用ケース装置。
使用者の衣類等に第１収容部及び第２収容部を吊支させるための吊支手段が設けられたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の喫煙具用ケース装置。
滑り止め部材は、締め付け手段の内壁に設けられ、摩擦により滑り止めするゴム材を有することを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の喫煙具用ケース装置。
タバコ本体を喫煙するための喫煙具は、タバコ本体を装着し電気的に加熱して喫煙する電子タバコ機と、電子タバコ機を内部に収容して充電可能な充電ケース装置と、を有する電子タバコ装置であり、
第２収容部は、一端側を開口し、電子タバコ装置を出し入れ自在に収容する中空ケース体と、
中空ケース体の開口側に設けられ、該中空ケース体に収容した電子タバコ装置を保持するように該開口側に開閉自在に係合する保持蓋部と、を有することを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の喫煙具用ケース装置。