JP3211590U - 鍋蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】食用油などの飛沫を効果的に防ぐことのできる鍋蓋を提供する。【解決手段】蓋本体10Aと、蓋本体10Aの中心より同心円状に設けられた複数の排気孔20と、この排気孔と対峙するように設けられた、同心円よりも径大な飛散抑止体10Bとを有する。飛散抑止体10Bは蓋本体10Aに対して所定の間隔を保持して対向配置されている。食用油などの飛沫は油分を多く含んだ蒸気であるが、この飛沫が調理鍋30から四方に飛散しても、蓋本体10Aでその飛沫の大部分を防ぐと共に、複数の排気孔20を通過した蒸気の一部は上面に対向する飛散抑止体10Bの内壁まで上昇するうちに冷やされて蒸気が消失する。【選択図】図5

Description

この考案は、各種調理用として使用される鍋蓋、特に調理中に食用油などの飛沫によって調理人が火傷をしたりすることのないようにして安全な調理を実現できる鍋蓋に関する。
鍋を使用して調理を行う場合、その具材によっては食用油を使用する。野菜や魚介の天ぷら、トンカツ、鶏肉、メンチやコロッケなど多種多様な揚げ物には、調理鍋が使用される。
調理鍋には蓋が付き物である。調理鍋の用途によって多種多様な大きさや形を持った鍋が市販されているので、その用途に合わせた鍋蓋が存在する。
食用油を用いて調理する場合には、食用油の加熱温度は150〜200℃の範囲内となる。このような温度に加熱されると、具材を調理しているときに、食用油が鍋の面から四方に飛散し、その飛沫の一部が調理人の腕に飛び跳ねたりして火傷したりすることはよく経験する。食用油は四方に飛散するため調理台上などに油分を多く含んだ飛沫が落ち、調理台を汚したりすることもある。
そのため、食用油を使用した調理中はできるだけ蓋をし、ときどき蓋を開けて揚げ具合を見るようにした方が好ましい。蓋は多少湾曲したものが使用され、調理鍋の大きさに合ったものが使用される。鍋蓋に関連する文献のうち幾つかを列挙すると以下のようなものが挙げられる。
特許文献1は、煮こぼれを無くすために考案されたもので、鍋蓋が二重構造となっていて、下蓋に複数の孔を空け、上蓋にも同様な孔を空けておき、上蓋を下蓋に対して回動自在に取り付けてある。鍋の中の煮物が沸騰し始めると、煮汁がこぼれ落ちる。そのとき上蓋を回して下蓋の孔と一致させて、鍋の中の蒸気を孔から排気させることで、煮汁がこぼれないようにしている。
特許文献2では、蓋本体に複数の孔を設け、把持部に設けられたフランジ(蒸気排出量調整部材)の下面に設けられた隙間を、この孔と対向させて蒸気の通路(逃げ道)を作ることで、鍋の中の圧力を調整する炊飯・煮炊き用鍋が開示されている。
特許文献3では、蓋本体に対してこれを覆うようにほぼ半球状の椀部を設け、蓋本体に設けられた複数の排気孔に対し、椀部の天頂部に一個所空孔を設けた構成が開示されている。
実用新案登録第3124612号 特開2012−61260号 特開2015−51333号
ところで、上述した特許文献1〜3に開示された技術は、何れも特に食用油のように調理鍋の外側に飛び散ると、その飛沫が危険であったりする場合にこれを防護する機能を備えた鍋蓋としては全く配慮されていない。
特許文献1の場合、下蓋と上蓋の双方の孔を貫通させたときには鍋の中の圧力が減少する反面、これらの孔から厚い蒸気(煮汁の蒸気)が吹き上げるので、蒸気を塞ぐことはできない。そのため、鍋の中味が食用油などであると、飛沫であっても高温であるため火傷などするおそれがある。
特許文献2の場合には、蒸気を排気するための隙間が1個所であるため、食用油などのような比較的高温な蒸気の場合には充分な排気量を確保できなくなる虞があり、蓋を余分に開閉しなければなないなどの使用上の不便さが残る。
特許文献3では、天頂部のみに孔が空いているため、この天頂部からまだ厚い蒸気が吹き上げてくるので、食用油のような油分を含んだ高温の蒸気の場合にはその危険性を回避することは困難である。
そこでこの考案は上述した課題を解決したものであって、食用油のような比較的高温の飛沫や蒸気などを直接触れないように工夫した鍋蓋を提案するものである。
上述した課題を解決するため、請求項1記載の考案に係る鍋蓋は、蓋本体と、この蓋本体の中心より同心円状に設けられた複数の排気孔と、この排気孔と対峙するように設けられた、上記同心円よりも径大な飛散抑止体とを有し、この飛散抑止体は上記蓋本体に対して所定の間隔を保持して対向配置されたことを特徴とする。
請求項2記載のこの考案に係る鍋蓋は請求項1記載の鍋蓋であって、蓋本体は、上記排気孔より蓋本体中心に向かってドラ鉢状で緩やかに湾曲した膨出部を有することを特徴とすることを特徴とする。
請求項3記載のこの考案に係る鍋蓋は、請求項2記載の鍋蓋であって、上記膨出部に設けられた排気孔は、調理鍋内の蒸気を排気するに充分な径を有することを特徴とする。
以上説明したようにこの考案に係る鍋蓋は、蓋本体に複数の排気孔を形成すると共に、これら複数の排気孔と対峙するように飛散抑止体を対向配置したものである。
これによれば、高温の蒸気(湯気や飛沫、水蒸気など)は複数の排気孔に導かれるまでの行程で多少温度が下がると共に、排気孔を通過して上昇した蒸気は飛散抑止体の内面に沿いながら外部に排気されるために、蒸気は冷やされて殆ど消失してしまう。そのため、調理をする人が高温の蒸気に触れたりすることがないので、安全である。油分を含んだ蒸気などは、室内に放散する割合が非常に少なくなることから、調理台や台所の壁などに蒸気が付着して油っぽくなるおそれもなくなり、安全で清潔感を保てる。
この考案に係る鍋蓋の一例を示す側面図である。 その平面図である。 上部の飛散抑止体を外した蓋本体の平面図である。 図1の断面図である。 この考案に係る鍋蓋の使用状態の一例を示す図である。
[実施例]
続いて、この考案に係る鍋蓋の一例を、図面を参照して説明する。
図1は、この考案に係る鍋蓋10の一例であって、鍋蓋10は蓋本体10Aと、その上面に設けられた飛散抑止体10Bと、把持部10Cとで構成される。蓋本体10Aと飛散抑止体10Bは、加工性、価格などの面から何れもアルミ材が使用される。
蓋本体10Aは鍋30(図5参照)の開口端縁を蓋することができる程度の大きさで、ほぼ平坦面からなる平坦部14を有すると共に、その中心に向かって若干膨れあがり、丸味を帯びた膨出部12を有する。
平坦部14は鍋30の開口端縁よりも若干多き目であって、開口端縁に接する程度の口径を有するもので、この例では図1〜図4に示すように、鍋30のサイズに合うように、3タイプの鍋30に合わせて、複数の段部14A〜14Cが設けられ、それぞれの段部14A〜14Cが各開口端縁の当接面として利用される。鍋蓋10が単品専用である場合には、内側の2つの段部14Aと14Bは不要になる。
最内周の段部14Aと連なるようにこの平坦部14と一体に膨出部12が設けられる。膨出部12は鍋30の中から立ちのぼる湯気や蒸気などが周囲に発散しないで、中心部に向かうように多少の膨らみを持った盛り上がりのあるドラ鉢形状となされている。勿論単に皿状であってもよい。膨出部12の形状は、図示の例に限定されるものではなく、丸味を帯びた傘に類似の形状であってもよい。
図3に示すように膨出部12の中心Pに対し、同心円状に複数の排気孔20が穿設される。排気孔20は、鍋30から立ちのぼる湯気や、水蒸気あるいは油分を多く含んだ蒸気などを膨出部12の内面に沿いながらこれら複数の排気孔20を介して蓋本体10Aの外部に逃がすためのものである。このような目的に合致していれば、排気孔20の個数、サイズなどは特に拘泥しない。この例では、蓋本体10Aの外径が20〜24cmの鍋蓋に適用したので、この場合には中心より6〜8cm程度の同心円上に等間隔(45°程度)に、直径が6〜8mmの排気孔20がトータル8個穿設されている。
このような個数とサイズに選定したのは、蓋本来の機能(熱さを逃がさないための煮蓋としての機能)を損なうことなく、蒸気特に油分を含んだ蒸気(湯気や、水蒸気をも含む)を有効に、蓋本体10Aの上部に排気できるようにするためである。排気孔20の径が大きく、穿設個数が多かったり、これとは逆に、排気孔20の径が小さ過ぎたり、穿設個数が少ないと、蓋本来の機能を発揮できなくなるおそれがあるからである。
蓋本体10Aの上方には、膨出部12と対向するように飛散抑止体10Bが設けられる。飛散抑止体10Bは複数の排気孔20より排気された蒸気をできるだけ四方に飛散・放散させないでその内壁面に沿って流れるようにして、蒸気の流れを抑止しながら、蒸気を適度に冷やして蒸気を消失させるために使用される。
そのため、飛散抑止体10Bは、図1や図4に示すように緩やかな笠型であって、ドラ鉢状に似た形状となされた椀体が使用され、その外径は少なくとも膨出部12に形成された排気孔20を包み込むような大きさに選定されると共に、膨出部12に対して所定の間隙を保持して対峙するようにスペーサ22を介して、膨出部12に取り付け固定される。
この例では、図4に示すように把持部10Cの内側に雌ねじ24が嵌通固定されており、この雌ねじ24に対して、膨出部12の内側よりスペーサ22を介して雄ネジ26を締め付けることで、飛散抑止体10Bが膨出部12したがって蓋本体10Aに所定の間隙を保持して固定される。その間隔は適宜選定し得るも、蒸気を効率よく消失させるためには、1〜2cm程度の空きがあった方がよい。把持部10Cはコルクやプラスチックなどの耐熱性を有する取っ手が用いられる。
蓋本体10Aを食用油用として使用する場合には、蓋本体10Aを始めとして飛散抑止体10Bが油で汚れ易い。この鍋蓋10は、雄ネジ26を外すことで、蓋本体10A,飛散抑止体10Bを簡単に分解することができるので、個別に洗浄でき、常に清潔な鍋蓋10として使用できるように工夫されている。雄ネジ26を膨出部12に固定した構成を採用する場合には、把持部10C側を回転させることで分解できる。
このような構成を採用したこの考案に係る鍋蓋10は、図5のように使用される。鍋30としては調理用の鍋であっても、口径の小さいものから、大きいもの、底の浅いものから、深いもの、把持部の付いているもの、付いていないもの、と様々な形状や、サイズの鍋が市販されている。この考案に係る鍋蓋10は何れの形状、サイズの鍋に対しても適用できる。
図5の例は一般的な鍋30の断面図を示す。この例では鍋蓋10の最大口径に対応した鍋30を使用した場合であって、最外周の段部(第1の段部)14Cが鍋30の開口端縁に当接して、鍋30に蓋をすることができる。
鍋30には調理の目的に応じた出汁や具材が入れられたりするが、食用油を使用した揚げ物の例の場合には、揚げ物に適した温度(160〜190℃程度)まで加熱される。加熱されると油分を含んだ蒸気が鍋30全体に立ちのぼる。具材によっても相違するが、水分を多く含んだ天ぷらなどの具材の場合、具材が投入されてからしばらくすると、油が跳ね上がる。この油跳ねなどの油の飛沫によって火傷をしたりすることがある。そのため、具材を投入し終わったら、できるだけ早く鍋蓋10を使用して蓋を閉じる。
油面から立ちのぼった油滴などの蒸気40は膨出部12に阻まれるので、蒸気40は膨出部12の内壁に沿ってその中心部に向かう。中心部に向かう行程で蒸気40は多少冷やされ、冷やされながら蒸気40の一部は膨出部12に設けられた複数の排気孔20を介して外部に逃げる。この蒸気の逃げによって鍋30の中の圧力が過度に高まるのを防ぐこともできる。
排気孔20を通過した蒸気40はさらにゆらゆらと上昇して、飛散抑止体10Bの内面に到達する。飛散抑止体10Bは外気温であるため、飛散抑止体10Bの内面によって蒸気40はさらに冷やされ、殆どの場合飛散抑止体10Bの内部で蒸気40が消失する。
したがって油分を含んだ蒸気40が飛散抑止体10Bの四方に洩れて、調理人が火傷をしたり、台所の壁に付着したりすることが少なくなる。実際に、この考案に係る鍋蓋を使用して体験すれば、その効果が大きいことを実感できる。
鍋蓋10の材質としてはアルミ材を使用したが、ステンレス材や、耐熱強化ガラス材(透明ガラス)などを使用することもできる。
この考案に係る鍋蓋は、煮物や特に食用油を使用した鍋料理などに適用して好適である。
10 鍋蓋
10A 蓋本体
10B 飛散抑止体
10C 把持部
12 膨出部
14 平坦部
14A〜14C 段部
20 排気孔

Claims (3)

  1. 蓋本体と、
    この蓋本体の中心より同心円状に設けられた複数の排気孔と、
    この排気孔と対峙するように設けられた、上記同心円よりも径大で、お椀状をなす蒸気の飛散抑止体とを有し、
    この飛散抑止体は上記蓋本体に対して所定の間隔を保持して対向配置された
    ことを特徴とする鍋蓋。
  2. 上記蓋本体は、上記排気孔より蓋本体中心に向かってドラ鉢状で、緩やかに湾曲した膨出部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の鍋蓋。
  3. 上記膨出部に設けられた排気孔は、調理鍋内の蒸気を排気するに充分な径と個数を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の鍋蓋。
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