JP3211332U - 指輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な改修により、その一部からベビーリングを作り出すことが可能なマリッジリングを提供する。【解決手段】内側リング(2)の外周溝に外側リング(3)が取り付けられた二重のマリッジリング(1)であり、内側リング(2)と外側リング(3)とは固定ピンで固定されている。固定ピンは外側リング(3)と内側リング(2)とを貫く貫通孔に挿入された状態で抜けないように内側リング(2)及び外側リング(3)と係止又は固着されている。固定ピンの材質は内側リング(2)の材質と同一であり、外側リング(3)には装飾部材(4)が取り付けられている。外側リング(3)は内側リング(2)から取り外して加工することによりベビーリングになる。【選択図】図2

Description

本考案は、一部を分離してベビーリング等とすることが可能なマリッジリング,エンゲージリング等の指輪に関するものである。
結婚の際に二人の愛の証しとして夫婦でマリッジリング(結婚指輪)を交換するという習慣がある。また、婚約の際に男性から女性にエンゲージリング(婚約指輪)を贈ることもよく行われる。
夫婦にとって想いのこもった指輪とするために、実用新案登録第3036603号公報に提案されているように、メッセージ,夫婦のイニシャル,記念日などをマリッジリングに刻印することも多い。
夫婦間に子が生まれると家族としての絆が生まれるが、マリッジリングはもともと夫婦間の愛の証しであり、子も含めた家族の愛を示す証しとしての意味合いは乏しい。せっかくのマリッジリングが夫婦間の愛の証しだけにとどまってしまうのは勿体ない。そこで、込められた愛を生まれた子にも承継し、子も含めた家族の愛の証しにもなる指輪が求められる。
また、結婚後にマリッジリングやエンゲージリングを身につける機会が少なくなり、保管されたままになってしまうことがある。ひどい場合には宝石・金・プラチナの買い取りに出されてしまうこともある。愛や幸せの想いや願いの込められたマリッジリング等が単なるアクセサリーのように扱われるのは残念である。マリッジリング等が、いつまでも家族の絆の象徴として有効に活用されることが望まれる。
実用新案登録第3036603号公報
本考案は、夫婦の愛の証しであるマリッジリング等から分離して作られるベビーリングを介して夫婦の愛を子に承継し、家族の愛や幸せを願う象徴とすることのできる指輪を提供することを課題とする。
請求項1記載の指輪(1)は、外周側に環状の外周溝(2a)を有した内側リング(2)と、該外周溝(2a)に嵌まり込むように該内側リング(2)の外周側に配された外側リング(3)と、該内側リング(2)と該外側リング(3)とを固定する固定ピン(6)を備えた指輪(1)であって、該外側リング(3)の外周側から該内側リング(2)の内周側まで貫通する通孔(2b),(3a)が設けられており、該通孔(2b),(3a)に該固定ピン(6)が挿入されており、該固定ピン(6)の一方の端部(6b)は内側リング(2)又は外側リング(3)のいずれか一方のリングに固着されており、該固定ピン(6)の他方の端部(6a)は他方のリングに係止又は固着されていることを特徴とする。
これによれば、内側リング(2)と、その外周側に位置する外側リング(3)とから成るデザイン性の高い二重のマリッジリング(結婚指輪)とすることができ、固定ピン(6)により外側リング(3)が内側リング(2)から外れてしまうことを防止できる。そして、固定ピン(6)の周囲を切除すれば外側リング(3)を内側リング(2)から取り外すことができ、サイズ調整などを行うことにより外側リング(3)をベビーリング(30)に作り替えることができる。母親が常に身についていたマリッジリング(1)の一部を分離させてベビーリング(30)とすることができるため、母親の中から生まれてきた赤ちゃんとイメージを重ね合わせることができ想いのこもった記念品となる。
請求項2記載の指輪は、請求項1の指輪(1)において、固定ピン(6)の材質は、内側リング(2)の材質と同一であることを特徴とする。
これによれば、材質が同じなので両者の色や質感が同じとなる。そのため、内側リング(2)に露出した固定ピン(6)の先端部分(6b)が目立たず、デザイン的に違和感がない。また、ベビーリング(30)を作るために外側リング(3)を外した際にも、内側リング(2)の外周溝(2a)に露出する固定ピン(6)の断面が目立たない。
請求項3記載の指輪は、請求項1又は請求項2記載の指輪(1)において、外側リング(3)には少なくとも装飾部材(4)又は宝石(5)のいずれかが取り付けられていることを特徴とする。
これによれば、外側リング(3)をベビーリング(30)に加工することにより、装飾部材(4)又は宝石(5)のいずれか、又は両方が付いた意匠性の高いベビーリング(30)とすることができる。
本考案によればデザイン的に優れた二重リングのマリッジリング等の指輪の一部を、簡単な加工でベビーリングに改修することができるので、赤ちゃんが誕生したときに想いのこもった記念品とすることができる。そして、マリッジリング等にこめられた夫婦の永遠の愛を願う気持ちがベビーリングを介して赤ちゃんにも受け継がれ、家族の幸せを願う象徴となる。
実施例1の指輪を示した図。 実施例1の指輪の斜視図。 実施例1のリング固定部分の断面図。 実施例1のリング固定の工程を説明する断面図。 外側リングの取外加工の一例を説明する図。 外側リングの取外加工の一例を説明する図。 外側リングの取外加工の一例を説明する図。 取り外した外側リングを示した図。 取り外した外側リングの加工を説明する図。 ベビーリングを示した図。 実施例2のリング固定部分の断面図。 実施例3のリング固定の工程を説明する断面図。 実施例3のリング固定の工程を説明する断面図。 実施例3のリング固定部分の断面図。
以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。
図1は本実施例のマリッジリング(1)を示した図であり、図2はその斜視図である。この指輪(1)は指と接する内周側の内側リング(2)と、その内側リング(2)の外周側に配された外側リング(3)とからなる二重のリングである。
内側リング(2)と外側リング(3)の材質は特に限定されるものではないが、本実施例では内側リング(2)はプラチナ合金、外側リング(3)は金(ゴールド)の合金とした。ここで、両者を別の材質としたのは内側リング(2)と外側リング(3)の色味を変えて、デザイン的にアクセントとなるようにしたためである。もちろんデザインにより使用する材質を反対にしたり、内側リング(2)と外側リング(3)を同じ材質で作るようにしても良い。
内側リング(2)の外周には環状に外周溝(2a)が設けられており、この外周溝(2a)に外側リング(3)が嵌め込まれている。外側リング(3)には装飾部材(4)が取り付けられている。この外側リング(3)は後にベビーリング(30)になるため、たとえ一時的であっても赤ちゃんの指にはめることを考慮して、装飾部材(4)は鋭角のあるデザインよりも丸みのあるデザインとする方が好ましい。本実施例では子の幸せを願う親の気持ちを意識して四つ葉のクローバーをモチーフとした装飾と、デザイン性を高めるために四つ葉の真ん中に小さなダイヤモンドなどの宝石(5)を配している。もちろん装飾部材(4)のデザインはこれに限られるものではなく、他のモチーフの装飾としても良いし、モチーフを用いず小さな宝石(5)を外側リング(3)に直接取り付けるようにしてもよい。更にシンプルなデザインを好む人向けには、装飾部材(4)も宝石(5)もないものにしても良いが、後にベビーリング(30)という記念品になるのであるから、装飾部材(4)が付いていた方が記念や想い出になりやすい。
内側リング(2)の内周面には顧客の希望により記念日,名前,メッセージなどの刻印(8)をあしらうことができる。
外側リング(3)は内側リング(2)の外周溝(2a)に嵌めただけでは、指輪(1)を指に装着中でも外側リング(3)が回ってしまう。また、外部から強い力が加わった場合は、外側リング(3)が内側リング(2)の外周溝(2a)から外れてしまうおそれもある。
そこで本考案では、固定ピン(6)で外側リング(3)と内側リング(2)とを固定している。図3は外側リング(3)と内側リング(2)とを固定した箇所の断面図であり、図1においてA−A線で示した部分の断面である。
図4は外側リング(3)と内側リング(2)との固定の工程を説明する断面図である。内側リング(2)には外周側から内周側に貫通する通孔(2b)が設けられている。また、外側リング(3)にも外周側から内周側に貫通する通孔(3a)が設けられている。この内側リング(2)の通孔(2b)と、外側リング(3)の通孔(3a)とは連通するように位置している。すなわち、通孔(2b)と通孔(3a)により、外側リング(3)の外周側から内側リング(2)の内周側まで貫通する貫通孔が形成される。
本実施例では内側リング(2)の外周溝(2a)に外側リング(3)を嵌める前の段階でそれぞれ通孔(2b)と通孔(3a)を穿孔したが、外側リング(3)を内側リング(2)の外周溝(2a)に嵌めた後に、一度に外側リング(3)と内側リング(2)を貫くように穿孔しても良い。
外側リング(3)の通孔(3a)の外周側開口部付近は外周側に行くほど径が大きくなるような「すり鉢状」のテーパー部(3b)が形成されている。
外側リング(3)の外周側から通孔(3a)に固定ピン(6)を挿入する。固定ピン(6)は外側リング(3)の通孔(3a)と内側リング(2)の通孔(2b)を通って、先端部(6b)が内側リング(2)の内周面に達する。
固定ピン(6)の前記先端部(6b)と反対側の端には頭部(6a)が形成されている。頭部(6a)の径は通孔(3a)の径よりも大きく、上端はドーム状となっている。また、頭部(6a)の下方は先端部(6b)側に行くほど径が小さくなるようなテーパー部(6c)が形成されている。この固定ピン(6)のテーパー部(6c)は、前記の外側リング(3)の通孔(3a)に形成されたテーパー部(3b)と対応する傾き,大きさとなっている。そのため、固定ピン(6)を通孔(3a)と通孔(2b)に挿入して行くと、固定ピン(6)のテーパー部(6c)と、通孔(3a)のテーパー部(3b)とが当接し、それ以上リング内周側に侵入できなくなる。
固定ピン(6)の先端部(6b)は内側リング(2)の内周面に達しているので、先端部(6b)の周囲を溶接して固定ピン(6)を内側リング(2)に固定する。溶接箇所(7)の周囲は研磨し、固定ピン(6)の先端部(6b)と内側リング(2)の内周面とか面一になるように整形する。固定ピン(6)の材料は内側リング(2)の材料と同じ材料を用いた。そのため、両者の色や質感は同じとなり、内側リング(2)の内周面を見ても、固定ピン(6)の頭部(6b)や溶接部(7)があることはほとんどわからない。
固定ピン(6)の先端部(6b)を内側リング(2)に固定したことにより、内側リング(2)と外側リング(3)も固定される。もし外側リング(3)に力が加わっても、外側リング(3)の通孔(3a)のテーパー部(3b)は固定ピン(6)のテーパー部(6c)と当接して係止されるため外側リング(3)はそれ以上外周側に移動できない。これにより、力が加わっても内側リング(2)と外側リング(3)とが意図せずに分離してしまうことがなくなる。
固定ピン(6)の頭部(6a)は、外側リング(3)の外周側にドーム状に突出する。この部分も研磨して外側リング(3)の表面と面一にすることはできるが、本実施例では意図的に突出した頭部(6a)を残している。露出した頭部(6a)をデザイン上のアクセントとして活かすと共に、母親と胎内の赤ちゃんとを繋ぐ「へその緒」の「へそ」をイメージさせるためである。
母親の指と接している内側リング(2)と、後にベビーリング(30)となる外側リング(3)とを繋いでいるのが固定ピン(6)であり、「へその緒」と同じように母子を繋いでいることから、頭部(6a)も「へそ」をイメージできるデザインにしているのである。固定ピン(6)はプラチナ合金であるので、表面を整えることで美しいワンポイントとなる。
尚、固定ピン(6)による固定箇所は外側リング(3)に取り付けられた装飾部材(4)と約180度離れた反対側の箇所にした。それは固定ピン(6)による固定作業をする際に装飾部材(4)が近くにあると作業しにくいということもあるが、指輪(1)装着時に固定ピン(6)の頭部(6a)が手のひら側に位置するようにするためでもある。通常、指輪(1)をする際には装飾部材(4)が手の甲側に来るように装着する。すると、反対側に位置する固定ピン(6)の頭部(6a)は手のひら側になる。人間の手の構造から、手の甲を見るより手のひらを見る方が自然な動作となる。ふと手のひらを見たときに、「へその緒」をイメージさせる固定ピン(6)の頭部(6a)が目に入り、将来生まれてくるであろう自分の赤ちゃんを連想し、より幸せや期待を感じることができる。
赤ちゃんが生まれた後に、赤ちゃんの親は指輪(1)を購入したジュエリーショップに連絡してベビーリング(30)への加工を依頼する。依頼を受けたジュエリーショップは外側リング(3)を内側リング(2)から外して、ベビーリング(30)に加工する。図5は、外側リング(3)を取り外す加工の一例を説明する図である。グラインダー、ヤスリなどで固定ピン(6)の頭部(6a)側から外側リング(3)ごと切削し、テーパー部(6c)より内周側まで削り取る。その際には内側リング(2)まで傷つけないように注意する。
切削により固定ピン(6)のテーパー部(6c)と、外側リング(3)のテーパー部(3b)との係合が無くなるので、外側リング(3)を引き上げて固定ピン(6)から抜き取り、内側リング(2)の外周溝(2a)から外すことができる。切削した部分の外側リング(3)は厚みが薄くなっているので、ニッパーなどで切断して外しても良い。
本実施例では、グラインダーで固定ピン(6)の頭部(6a)周辺を切削して外したが、他の方法で外しても良い。例えば図6のように固定ピン(6)の頭部(6a)側からドリルでドリル孔(11)を開けて固定ピン(6)のテーパー部(6c)を削り取っても良い。又、図7に示すように、固定ピン(6)の頭部(6a)の近傍をニッパー,ハサミなどを使って切除しても良い。いずれの場合も固定ピン(6)の頭部(6a)やテーパー部(6c)を切除する作業となるので、この作業は出産の際に「へその緒」を切ることをイメージさせる。
外側リング(3)を外した後には、内側リング(2)の外周溝(2a)には固定ピン(6)の残った部分が露出するので、研磨や溶接などにより外周溝(2a)と面一にする。先述のように固定ピン(6)と内側リング(2)は材質が同じなので、加工後も違和感がない。これにより内側リング(2)は外周に溝を有したデザインのマリッジリングとなる。内側リング(2)の内周面には手を加えないので、刻印(8)が消えてしまうこともない。
図8は内側リング(2)から取り外した外側リング(3)を示した図である。ベビーリングのリング径は小さいので、外側リング(3)のままでは長すぎる。そこで、外側リング(3)を適当な箇所で切断する。図9は切断した外側リング(3)を示した図であり、(31a),(31b)はその切断面である。
そして、切断面(31a)と切断面(31b)とが面で接するようにハンマーなどで外側リング(3)をリング状に変形させていき、切断面(31a)と切断面(31b)とが接した状態で両者間を溶接し、研磨すれば図10に示すような小さなベビーリング(30)が完成する。本実施例では日本工業規格(JIS)規格のサイズで言えば0号程度のサイズの指輪にした。このベビーリング(30)には、もともと外側リング(3)に付けられていた装飾部材(4)や宝石(5)がそのまま活かされる。
母親が常に身につけていた指輪(1)の一部から作られたベビーリング(30)であるので、母親はベビーリング(30)に自分の分身である赤ちゃんとイメージを重ね合わすことができる。そのため単に後から購入したベビーリングでは得られない想いのこもった記念品とすることができる。
ところで、本考案の指輪には副次的なメリットも生じる。マリッジリングは結婚前に準備することがほとんどであるが、結婚後に新婚夫婦が新居に移転することも多い。そうするとジュエリーショップが結婚後に結婚指輪やエンゲージリングのお手入れ、サイズ直し等のアフターサービスの案内を送ろうとしても、顧客の住所がわからず連絡をとることができないことがままある。本考案によれば、赤ちゃんの出産を機に顧客はマリッジリングの一部をベビーリングに加工する依頼をするので、ジュエリーショップは顧客と再度接触を持つことができる。これによりジュエリーショップは顧客の現在の連絡先などを確認することができ、その後のアフターサービスの案内などをしていくことができる。よって、ジュエリーショップにとっても顧客にとっても都合が良い。
尚、指輪(1)から外側リング(3)を外してベビーリング(30)に加工する費用は当初から指輪の価格に含めておいてもよいし、加工の際に別途加工代金をジュエリーショップに支払うようにしても良い。
もし顧客が希望するならジュエリーショップに依頼して、第二子のために新しい外側リング(3)を今までの内側リング(2)に装着するようにしても良い。これは第一子のベビーリング(30)作成と同時である必要なく、例えば第二子の妊娠がわかった段階に依頼しても良い。また、赤ちゃんとは関係なく、好みの意匠の施された外側リング(3)を取り付けるようにして指輪のデザインの変化を楽しむようにしても良い。
実施例1では外側リング(3)のテーパー部(3b)に固定ピン(6)のテーパー部(6c)を当接させることにより外側リング(3)が内側リング(2)から外れないように固定した。それに対し、本実施例ではテーパー部同士の当接ではなく、固定ピン(6)と外側リング(3)との溶接により両者を固定した点が異なる。
図11は本実施例における内側リング(2)と外側リング(3)との固定部分の断面図である。固定ピン(6)はテーパーのない形状であり、頭部(6a)の径も固定ピン(6)の径より大きくならないようにしている。よって、固定ピン(6)として特に形状に特殊性のない柱状の金属棒を使用することができる。
内側リング(2)の外周溝(2a)に外側リング(3)が嵌まった状態で、固定ピン(6)を通孔(3a)と通孔(2b)を貫通させる。そして内側リング(2)の内周側の溶接箇所(7)で溶接する。次いで外側リング(3)の外周側に突出した固定ピン(6)の周囲の溶接箇所(9)を溶接する。そして、溶接跡の研磨と共に頭部(6a)をドーム状に形を整える。
ベビーリング(30)を作るために外側リング(3)を外す際には溶接部分(9)を切除する。すると外側リング(3)と固定ピン(6)との固定状態が解消され、外側リング(3)を内側リング(2)から外すことができる。その他については実施例1と同様である。
実施例1は外側リング(3)の外周側から固定ピン(6)を挿入して固定した。それに対し、本実施例は内側リング(2)の内周側から固定ピン(16)を挿入して固定した点が異なる。
図12と図13は、本実施例のリング固定の工程を説明する断面図であり、図14はできあがった本実施例のリング固定部分の断面図である。(16)は本実施例に用いた固定ピンであり、実施例1の固定ピン(6)とは形状が異なる。頭部(16a)の径は通孔(2b)、通孔(3a)の内径より小さくなっている。又、頭部(16a)と反対側の端部は通孔(2b)、通孔(3a)の内径より径の大きな底部(16b)が形成されている。そして底部(16b)から頭部(16a)側に向かって径が小さくなっていくテーパー部(16c)が形成されている。
内側リング(2)の通孔(2b)には内周側には前記の固定ピン(16)のテーパー部(16c)と対応するテーパー部(2c)が設けられている。固定する際には内側リング(2)の外周溝(2a)に外側リング(3)を嵌め、内側リング(2)の通孔(2b)と、外側リング(3)の通孔(3a)が連通する状態にする。そして、内側リング(2)の内周側から通孔(2b)に固定ピン(16)を挿入する。その際には頭部(16a)から差し入れる。
固定ピン(16)を最後まで挿入すると、固定ピン(16)のテーパー部(16c)が通孔(2b)のテーパー部(2c)と当接し、それ以上差し入れられない状態となる。その状態で底部(16b)とその周囲となる内側リング(2)とを溶接する。図において(17)がその溶接箇所である。それにより第13図に示すような状態となる。この状態では固定ピン(16)の頭部(16a)は、外側リング(3)の外周側に突出している。
次に、突出している固定ピン(16)の頭部(16a)をかしめて変形させる。これにより頭部(16a)の径は外側リング(3)の通孔(3a)の径より大きくなるので、外側リング(3)は固定ピン(16)によって内側リング(2)から外れないように固定される。かしめた頭部(16a)はデザイン的に美しくなるようにヤスリなどで形を整え、研磨して仕上げる。
ベビーリング(30)を作るために外側リング(3)を外す際には頭部(16a)を切除する。すると外側リング(3)と固定ピン(16)との係合状態が解消され、外側リング(3)を内側リング(2)から外すことができる。その他については実施例1と同様である。
本考案の指輪は、二重のリングからなるマリッジリング等を加工して、その一部をベビーリングとすることができるが、希望があればベビーリングではなく別の目的の指輪に加工しても良い。例えば、子どもが成人した際の記念として、成人した子どもの指のサイズに合わせた成人記念リングに加工するようなことも可能である。もともと外側リング(3)は内側リング(2)に比べて内径が大きいため、成人が使用するリングにも問題なく加工することができる。
1 指輪(マリッジリング)
2 内側リング
2a 外周溝
2b 通孔
3c 通孔のテーパー部(実施例3)
3 外側リング
3a 通孔
3b 通孔のテーパー部
4 装飾部材
5 宝石
6 固定ピン
6a 固定ピンの頭部
6b 固定ピンの先端部
6c 固定ピンのテーパー部
7 溶接箇所
8 刻印
9 溶接箇所
11 ドリル孔
16 固定ピン
16a 固定ピンの頭部
16b 固定ピンの底部
16c 固定ピンのテーパー部
17 溶接箇所
30 ベビーリング
31a 切断面
31b 切断面

Claims (3)

  1. 外周側に環状の外周溝(2a)を有した内側リング(2)と、
    該外周溝(2a)に嵌まり込むように該内側リング(2)の外周側に配された外側リング(3)と、
    該内側リング(2)と該外側リング(3)とを固定する固定ピン(6)を備えた指輪(1)であって、
    該外側リング(3)の外周側から該内側リング(2)の内周側まで貫通する通孔(2b),(3a)が設けられており、
    該通孔(2b),(3a)に該固定ピン(6)が挿入されており、
    該固定ピン(6)の一方の端部(6b)は内側リング(2)又は外側リング(3)のいずれか一方のリングに固着されており、該固定ピン(6)の他方の端部(6a)は他方のリングに係止又は固着されている
    ことを特徴とする指輪(1)。
  2. 前記固定ピン(6)の材質は、前記内側リング(2)の材質と同一である
    ことを特徴とする請求項1の指輪(1)。
  3. 前記外側リング(3)には少なくとも装飾部材(4)又は宝石(5)のいずれかが取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の指輪(1)。
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