JP3211305B2 - カセット・オートチェンジャー - Google Patents

カセット・オートチェンジャー

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JP3211305B2 JP31973891A JP31973891A JP3211305B2 JP 3211305 B2 JP3211305 B2 JP 3211305B2 JP 31973891 A JP31973891 A JP 31973891A JP 31973891 A JP31973891 A JP 31973891A JP 3211305 B2 JP3211305 B2 JP 3211305B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体やデ
ィスク状記録媒体を収納した各種のカセットを自動的に
交換しながら、長時間に亘る連続記録及び/又は再生を
行うためのカセット・オートチェンジャーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、テレビジョン放送局
用のカセット・オートチェンジャーとして、大小大きさ
が異なる複数種類のカセットを自動的に交換しながら、
長時間に亘る連続ビデオ再生や録画編集等を行うように
したものを先に出願している(例えば、特開平1−15
1448号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来例によれば、
大小カセットの使い分けにより、小カセットでコマーシ
ャル等の短時間ものの放映等を行い、大カセットでニュ
ースや各種番組等の長時間ものの放映を行うことができ
る便利さがある。しかし、この従来例では、テープの記
録フォーマットが同一種類のカセットしか取り扱うこと
ができなかったために、記録フォーマットが互いに異な
る各種のビデオカメラで撮影したような記録フォーマッ
トが互いに異なる複数種類のカセットを使い分けること
は全くできなかった。即ち、テープ幅が3/4インチ、
1/2インチ、8mm等の記録フォーマットが異なる複
数種類のカセットを混載しようとした場合、例えば3/
4インチの大カセットの収納棚内には、1/2インチ、
8mm等の中、小の異種カセットが容易に誤挿入されて
しまうと言う問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、記録フォーマットが互いに異なる
複数種類のカセットを使い分けることが可能なカセット
・オートチェンジャーにおいて、挿入されるカセットの
大きさが指定されている収納棚へ大きさが異なる異種の
カセットが誤って挿入されることを未然に防止すること
ができるカセット・オートチェンジャーを提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のカセット・オートチェンジャーは、記録媒
体が収納されていて、大きさが異なる複数種類のカセッ
トと、これら複数種類のカセットが大きさ別に収納され
た複数種類の収納棚と、これら複数種類のカセットを選
択的に記録及び/又は再生する記録再生装置と、上記複
種類の収納棚と上記記録再生装置との間で上記複数
のカセットを選択的に搬送する搬送機とを備えたカセ
ット・オートチェンジャーにおいて、上記複数種類の収
納棚のうち、大きいカセットが挿入される大きい収納棚
カセット挿入方向の前方側の位置には、挿入される
きいカセットの前端面に形成されているカット面の両端
近傍部を同時に検出する2個のカセットセンサーを設
け、上記複数種類の収納棚のうち、小さいカセットが挿
入される小さい収納棚のカセット挿入方向の前方側の位
置には、挿入される小さいカセットの前端面に形成され
ているカット面の一部を検出する1個のカセットセンサ
ーを設けたものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明のカセット・オ
ートチェンジャーは、複数種類の収納棚のうち、大きい
カセットが挿入される大きい収納棚では、その収納棚の
カセット挿入方向の前方側の位置に設けられている2個
のカセットセンサーが、その収納棚に挿入された大きい
カセットの前端面に形成されているカット面の両端近傍
部を同時に検出することにより、その大きい収納棚への
大きいカセットの正しい挿入を検出することができるよ
うにし、小さいカセットが挿入される小さい収納棚で
は、その収納棚のカセット挿入方向の前方側の位置に設
けられている1個のカセットセンサーが、その収納棚に
挿入される大きいカセットの前端面に形成されているカ
ット面の一部を検出することにより、その小さい収納棚
への小さいカセットの正しい挿入を検出することができ
るようにしたものである。 従って、大きい収納棚に大き
いカセットが前後及び上下に反転された状態で誤挿入さ
れた時や、小さい収納棚に小さいカセットが前後及び上
下に反転された状態で誤挿入された時には、各カセット
センサーはこれらのカセットのカット面を検出すること
ができず、これら大きいカセット及び小さいカセットの
誤挿入を検出することができるものである。 そして、大
きい収納棚に異種のカセットである小さいカセットが誤
って挿入された時には、大きいカセットと小さいカセッ
トとの幅寸法の違いにより、その大きい収納棚のカセッ
ト挿入方向の前方側の位置に設けられていて、その収納
棚に挿入された大きいカセットの前端面のカット面の両
端近傍部を同時に検出することにより、その大きい収納
棚への大きいカセットの正しい挿入を検出する2個のカ
セットセンサーが小さいカセットの前端面のカット面を
同時に検出することができない(2個のカセットセンサ
ーのうちの一方のカセットセンサーは小さいカセットの
カット面を検出することができても、他方のカセットセ
ンサーは小さいカセットから幅方向の外側に外れてしま
うので、そのカット面を検出することができない。)こ
とから、大きい収納棚への異種のカセットである小さい
カセットの間違った挿入をその2個のカセットセンサー
によって検出することがでるものである。 故に、大きい
収納棚のカセット挿入方向の前方側の位置に設けられて
いて、その収納棚に挿入された大きいカセットの前端面
に形成されているカット面の両端近傍部を同時に検出す
ることにより、その大きい収納棚への大きいカセットの
正しい挿入を検出する2個のカセットセンサーと、小さ
い収納棚のカセット挿入方向の前方側の位置に設けられ
ていて、その収納棚に挿入された小さいカセットの前端
面に形成されているカット面の一部を検出することによ
り、その小さい収納棚への小さいカセットの正しい挿入
を検出する1個のカセットセンサーとによって、大きい
収納棚及び小さい収納棚にそれぞれ挿入される大きいカ
セット及び小さいカセットのカセットの前後及び上下が
反転された状態で誤挿入されるそれぞれのカセット誤挿
入を検出することができ、しかも、大きい収納棚に設け
られている2個のカセットセンサーが、その大きい収納
棚への異種のカセットである小さいカセットの間違った
挿入も検出することができるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明をテレビジョン放送局用のビデ
オカセットのオートチェンジャーに適用した一実施例を
図を参照して説明する。
【0008】
【カセット・オートチェンジャーの概要説明】まず、図
1〜図3によって、カセット・オートチェンジャーの概
要を説明する。
【0009】カセット・オートチェンジャー本体(以下
単に本体と記載する)1は、前後各一対、合計4本の支
柱2a、2bと、これらの左右両側面及び背面を覆う外
装3とによって正面が開放された縦長の筐体によって構
成されていて、正面には開閉扉4が取り付けられてい
る。また、前後各一対の支柱2a、2b間には前後各一
対の取付フレーム5a、5bが垂直に配置されている。
【0010】そして、この本体1内の上部側には上下複
数段の収納棚ユニット6a〜6dが収納され、下部側に
は記録再生装置である上下複数段のVTR7a、7b等
が収納されている。そして、上下複数段の収納棚ユニッ
ト6a〜6dには、テープの記録フォーマットや大きさ
が異なる複数種類のビデオカセットをそれぞれ複数づつ
収納できる複数の収納棚8a〜8dが設けられている。
そしてこのカセット・オートチェンジャーでは、例え
ば、記録媒体である磁気テープの記録フォーマットが互
いに異なる8ミリカセット9aと、Sサイズ(小型)、
Mサイズ(中型)、Lサイズ(大型)の3種類のデジタ
ルカセット(以下単にS、M、Lサイズカセットと記載
する)9b、9c、9dとを複数の収納棚8a〜8dに
種類別にユニット化して混載している。なお、8ミリカ
セット9aはSサイズカセット9bと比べて外径及び厚
さが共に小さい。そして、S、M、Lサイズカセット9
b、9c、9dは厚さが同じで、外径が3種類の大きさ
に形成されている。また、上下複数段のVTR7a、7
bとして、例えばS、M、Lサイズカセット9b、9
c、9dを選択的に記録及び/又は再生することができ
るデジタル方式のVTR7aと、8ミリカセット9aを
記録及び/又は再生する8ミリVTR7b等とを混載し
ている。
【0011】そして、複数の収納棚ユニット6a〜6d
及びVTR7a、7bの前面を揃え、かつこれらの前面
を本体1の正面側(図2で下側のこと)を向けて上下一
列状に配置している。そして、これらの前面に沿って上
下方向に昇降される自走式の搬送機10が設けられてお
り、搬送機10はカセット受け渡し用のハンドブロック
11を有している。そして、収納棚ユニット6a〜6d
及びVTR7a、7bの前面の左側(図1で左側のこ
と)には、これらの種類を示す種類検出部12が縦一列
状に配置されていて、搬送機10にはこれらの種類検出
部12を読み取る種類検出センサー(フォトカプラ等)
13が取り付けられている。なお、本体1内にはVTR
7a、7b及び搬送機10のコントロールボックス14
が収納されている。
【0012】そして、このカセット・オートチェンジャ
ーでは、複数の収納棚ユニット6a〜6dの複数の収納
棚8a〜8dにそれぞれ指定されたカセット9a〜9d
をオペレータが手で予め収納しておく。そして、搬送機
10を上下に搬送し、種類検出センサー13によって全
種類検出部12を走査して各収納棚8a〜8d及びVT
R7a、7bの種類を検出する。そして、搬送機10の
ハンドブロック11によって指定された収納棚8a〜8
dから指定されたカセット9a〜9dを自動的に抜き取
る。そして、その抜き取ったカセット9a〜9dを指定
されたVTR7a、7bまで搬送した後、これらのVT
R7a、7bのカセット挿入口15a、15bに自動的
に挿入して記録及び/又は再生を行う。そして、この動
作の繰り返しにより、記録フォーマットや大きさが互い
に異なるカセット9a〜9dを巧みに使い分けながら、
長時間に亘る連続ビデオ再生や録画編集等を行うことが
できる。
【0013】
【VTRユニットの説明】次に、図4〜図8によって、
VTRユニットを説明する。
【0014】まず、図7に示される前後各一対、合計4
本の垂直な取付フレーム5a、5bの前面及び内側対向
面には、図8に示すように上下多数段のネジ切りされた
取付穴21が一定ピッチで形成されている。
【0015】次に、S、M、Lサイズカセット9b、9
c、9dに共通の大型VTR7aがユニット化されてい
て、このVTR7aの左右両側面には左右一対のスライ
ドレール22が水平に取り付けられている。これらのス
ライドレール22図8に示すように内側レール23、
中間レール24、外側レール25の3つのレールと、こ
れらの間に2重に介在された多数のボール26とによっ
て構成されている。そして、内側レール23が複数のネ
ジ27によってVTR7aの左右両側に水平に固定さ
れ、外側レール25が前後一対のブラケット25aを介
して複数のネジ28によって前後各一対の取付フレーム
5a、5bの取付穴21に着脱自在に固定されている。
【0016】そして、VTR7aの前面側の左右両側部
に固着された左右一対のブラケット29を上下複数のネ
ジ30によって前面側の左右一対の取付フレーム5aの
前面側の複数の取付穴21に着脱自在に固定することに
より、VTR7aが本体1内の所定位置に交換可能に取
り付けられている。なお、左側のブラケット29の所定
高さ位置の前面に種類検出部12が取り付けられてい
る。
【0017】従って、左右一対のブラケット29のネジ
30を外した後、左右一対のスライドレール22の内側
レール23と外側レール25との間で中間レール24を
ボール26によってスライドさせながら、VTR7aを
本体1に対して図6及び図7に鎖線で示すように矢印a
方向に抜き差しすることにより、VTR7aを他の機種
と自由に交換することができる。この際、スライドレー
ル22のボール26によって、重量の重いVTR7aを
矢印a方向に軽くスライドさせることができる。
【0018】
【収納棚ユニットの説明】次に、図9〜図16によっ
て、収納棚ユニット6a〜6dを説明する。
【0019】まず、図10〜図12は、大カセットであ
るLサイズカセット9dを収納する収納棚ユニット6d
を示したものであり、ユニット本体41内の左右両側に
Lサイズカセット9dの左右方向の長さに合せた大間隔
で取り付けられた左右一対の垂直な棚枠42を取り付
け、これら棚枠42の対向面に例えば上下3段の水平な
棚板43を相対向する状態に形成し、これらの各棚板4
3によって上下3段の収納棚8dを形成している。な
お、棚枠42及び棚板43の前端である各収納棚8dの
開口端にはカセット案内用のテーパー面44a、44b
が形成されている。
【0020】そして、ユニット本体41の左右両側板4
1aの前面側の左右両側部に固着された左右一対のブラ
ケット45を上下一対のネジ46によって前面側の左右
一対の取付フレーム5aの前面側の複数の取付穴21に
着脱自在に固定することにより、収納棚ユニット6dが
本体1内の上下方向の希望する位置に交換可能に取り付
けられている。なおこの際、左右一対の取付フレーム5
aの前面側に取付穴21と同一ピッチで取り付けられて
いる左右各一対の位置決めピン47に左右一対のブラケ
ット45を挿入し収納棚ユニット6dの上下方向及び左
右方向の位置決めを行う。また、左側のブラケット45
の前面側の所定高さ位置に種類検出部12が取り付けら
れている。
【0021】次に、図13及び図14は中カセットであ
るMサイズカセット9cを収納する収納棚ユニット6c
を示したものである。この収納棚ユニット6cは、収納
棚ユニット6dと合同形状のユニット本体41内に左右
一対の棚枠42をMサイズカセット9cの左右方向の長
さに合せた中間隔で取り付けたものであり、その他の構
成は収納棚ユニット6dと同一である。
【0022】次に、図15及び図16は小カセットであ
るSサイズカセット9bを収納する収納棚ユニット6b
を示したものである。この収納棚ユニット6bは、収納
棚ユニット6dと合同形状のユニット本体41内の左右
2箇所に、左右各一対、合計4つの棚枠42をSサイズ
カセット9bの左右方向の長さに合せた小間隔で取り付
けて、例えば上下3段の水平な収納棚8bを左右2箇
所、合計6個形成したものであり、その他の構成は収納
棚ユニット6dと同一である。
【0023】従って、これらの収納棚ユニット6b〜6
dによれば、ユニット本体41の大きさが互いに同一で
あり、取付フレーム5a、5bに対する取付方法も同一
であるから、これらの収納棚ユニット6b〜6dをそれ
ぞれ本体1内の希望する位置に自由に交換して取り付け
ることができる。そして、各収納棚ユニット6b〜6d
の各収納棚8b〜8dにS、M、Lサイズカセット9b
〜9dを収納する。
【0024】以上のように、このカセット・オートチェ
ンジャーによれば、記録フォーマットや大きさが異なる
複数種類のカセット9a〜9d及びこれらを記録及び/
又は再生する複数種類のVTR7a、7bをユーザーの
希望に合せて自由にしかも、極めて簡単にセットするこ
とができる。
【0025】なお、8ミリカセット9aの収納ユニット
6aについての説明を省略するが、この収納棚ユニット
6aも収納棚ユニット6b〜6dと同じ大きさで同じ取
付方法によって取付フレーム5aに交換可能に取り付け
られている。但し、図1に示すように、この収納棚ユニ
ット6aには、厚さの小さい8ミリカセット9aを例え
ば上下4段で左右3列、合計12個収納できるように構
成されている。また、VTR7bもこれらの収納棚ユニ
ット6a〜6dと同じ取付方法によって取付フレーム5
aに交換可能に取り付けられる。そして、これらの収納
棚ユニット6a〜6dの左側のブラケット45の所定高
さ位置の前面に種類検出部12が取り付けられている。
【0026】
【収納棚への異種カセット挿入判別機構の説明】次に、
図9〜図16によって、収納棚8a〜8dへの異種カセ
ットの挿入判別機構を説明する。
【0027】まず、収納棚ユニット6b、6c、6dの
各収納棚8b〜8dを構成する棚枠42及び棚板43の
左右方向の間隔L1、L2、L3、L4、L5、L6
が、S、M、Lサイズカセット9b、9c、9dの左右
方向の長さに合せて3つの大きさに設定されている。そ
して、収納棚ユニット6b、6c、6dの各ユニット本
体41の背面板41bには各収納棚8b、8c、8dと
同一高さ内にそれぞれ左右一対の誤挿入防止レバー51
が取り付けられている。なお、図12に示すように、こ
れらの誤挿入防止レバー51は背面板41bに水平な支
点ピン52を介して上下方向である矢印b、b′方向に
回転自在に取り付けられ、これらの誤挿入防止レバー5
1の後端にはシャッター53が一体成形されている。そ
して、これら各誤挿入防止レバー51は自重により矢印
b方向に回転して水平状態で停止するように構成されて
いる。また、これら各誤挿入防止レバー51のシャッタ
ー53によってON−OFFされるカセットセンサー
(フォトカプラ等)54が背面板41bに取り付けられ
ている。なお、背面板41bの内側には各収納棚8b、
8c、8dと同一高さ内に各一対のクッションゴム55
が取り付けられ、各棚板43の前端にはカセットストッ
パー56が水平な支点ピン57を介して上下方向である
矢印c、c′方向に回転自在に取り付けられ、捩りバネ
58によって矢印c′方向に回転付勢されている。ま
た、全収納棚ユニット6a〜6dに共通の3組のカセッ
ト喰み出しセンサー59a、59bがこれらの収納棚ユ
ニット6a〜6dの前面側における中央部と左右両側部
との3箇所にそれぞれ上下から相対向されて配置されて
いる。なお、これらの各カセット喰み出しセンサー59
a、59bは発光素子と受光素子とによって構成された
光センサーによって構成されている。
【0028】そこで、図10〜図12によって、収納棚
8d内へのLサイズカセット9dの正しい挿入を説明す
る。
【0029】まず、カセット9dの前端面91の上部に
はカット面92が形成されている。そこで、図12の中
段に示すように、カット面92を前向きにして、カセッ
ト9dを収納棚8dの左右一対の棚板43上に矢印d方
向から水平に正しく挿入する。
【0030】すると、図12の下段に示すように、カセ
ット9dのカット面92上に左右一対の誤挿入防止レバ
ー51が乗り上げて、これら左右一対の誤挿入防止レバ
ー51が矢印b′方向に押し上げられて、これらのシャ
ッター53によって左右一対のカセットセンサー54が
同時にOFFされて、収納棚8d内にカセット9dが正
しく挿入されたことが左右一対のカセットセンサー54
によって検出される。即ち、左右一対のカセットセンサ
ー54がカセット9dのカット面92を検出する。な
お、カセット9dが収納棚8d内に完全に挿入された
時、カセット9dの前端面91が左右一対のクッション
ゴム55に当接されると同時に、左右一対のカセットス
トッパー56が捩りバネ58によって矢印c′方向に回
転して、これらのカセットストッパー56によってカセ
ット9dの後端面93が位置決めされ、3組のカセット
喰み出しセンサー59a、59bが全てONとなり、カ
セット9dが収納棚8d内に正しく、かつ、完全に挿入
されたことが検出される。
【0031】次に、収納棚8d内へのカセット9dの誤
挿入を説明する。
【0032】図12の上段に鎖線で示すように、カセッ
ト9dの前後方向の向きを逆にしたり、カセット9dの
上下方向の向きを逆にした(この時にはカット面92が
下側に来る)ような誤挿入時には、左右一対の誤挿入防
止レバー51がカット面92に乗り上げることができな
いために、左右一対のカセットセンサー54がON状態
を保ち、誤挿入を検出することになる。なおこの時、3
組のカセット喰み出しセンサー59a、59bもOFF
状態を保ち、カセット9dの喰み出しを検出する。
【0033】ところで、収納棚8bの棚枠42の左右方
向の間隔L2はM、Lサイズカセット9c、9dより小
さいので、この収納棚8b内へのカセット9c、9dの
間違った挿入は構造的に不可能である。
【0034】しかし、例えば、Mサイズカセット9cの
挿入が指定されている収納棚8c内へそれより小さいサ
イズの異種のカセットである例えばSサイズカセット9
bを正しい向きで間違って挿入することは可能である。
しかし、収納棚8c内にSサイズカセット9bが正しい
向きで間違って挿入された時には、Mサイズカセット9
cより横幅が小さいSサイズカセット9bでは収納棚8
cの左右一対のカセットセンサー54を同時にOFFす
ることができない。従って、収納棚8c内への異種のカ
セットであるSサイズカセット9bの間違った挿入が検
出され、収納棚8cへのSサイズカセット9bの間違っ
た挿入が禁止されることになる。
【0035】また、3/4インチのデジタルカセット9
b、9c、9dと左右の大きさが同じである1/2イン
チのカセットであれば、これらを各収納棚8b〜8dの
左右一対の棚板43上に誤挿入することが可能である。
しかし、1/2インチのカセットは3/4インチのデジ
タルカセット9b、9c、9dより厚さが小さいので、
左右一対の誤挿入防止レバー51を矢印b′方向に押し
上げて、左右一対のカセットセンサー54を同時にOF
Fすることができないので、やはり異種カセットの誤挿
入が検出される。
【0036】以上のように、このカセット・オートチェ
ンジャーは、1つのカセット・オートチェンジャー内で
記録フォーマットや大きさが異なる複数種類のカセット
9a〜9dを混載しておき、これらをそれぞれ専用のV
TR7a、7bによって選択的に記録及び/又は再生す
るものでありながら、複数の収納棚8c等に記録フォー
マットや大きさが異なる異種カセット9b等を間違っ
て挿入してしまうことを未然に防止することができるの
で、搬送機10が各VTR7a、7bに異種カセット
を間違って挿入する事故が全く発生しない。
【0037】
【種類検出部の説明】次に、図17及び図18によって
種類検出部12と種類検出センサー13を説明する。
【0038】前述したように、収納棚ユニット6a〜6
d及びVTR7a、7bの前面の左側に縦一列状に配置
された各種類検出部12は、図17及び図18に示すよ
うに、ブラケット29、45の前面の所定高さ位置に上
下一対のビス61によって固着された垂直板62で形成
されている。そして、これらの垂直板62の先端に沿っ
て上下複数段に形成された信号素子63によって、各収
納棚ユニット6a〜6d及びVTR7a、7bの種類を
表示している。この信号素子63は切欠き63aと突片
63bとによって形成されていて、収納棚ユニット6a
〜6d及びVTR7a、7bのそれぞれの種類に合せ
て、例えば、5ビットで32種類のデータをそれぞれ区
別して表示している。
【0039】そして、搬送機10に取り付けられた種類
検出センサー(フォトカプラ等)13が垂直板62の信
号素子63を上下方向である矢印e方向に走査すること
によって切欠き63aで「1」信号を読み取り、突片6
3bで「0」信号を読み取るようにして、各検出部12
の種類を5ビットのデータとして判別することができ
る。なおこの際、各垂直板62の上エッジ62a(又は
下エッジ62b)を種類センサー13が検出することに
よって、各収納棚ユニット6a〜6b及びVTR7a、
7bの高さを検出し、これらの高さ位置から下方(又は
上方)へのカウントによって各収納棚ユニット6a〜6
d内の指定された収納棚8a〜8dやVTR7a、7b
のカセット挿入口15a、15bの位置を検索するよう
に構成されている。なお、図25に示すように、搬送機
10の一方のブラケット83aに原点センサー86が取
り付けられ、一方の取付フレーム5aの上下両端に搬送
機10の原点と上限及び下限を示す検出部87が取り付
けられている。そして、カセット・オートチェンジャー
に電源が投入されると、搬送機10が一度上下にに走行
されて、原点センサー86が原点検出部87を検出して
停止するイニシャル動作が行われる。そしてこの後に、
上記の収納棚8a〜8dやVTR7a、7bの位置を検
索する。
【0040】以上のように、このカセット・オートチェ
ンジャーは、各収納棚ユニット6a〜6d及びVTR7
a、7bの検出部12を搬送機10の種類センサー13
で読み取ることによって、これら各収納棚ユニット6a
〜6d及びVTR7a、7bの種類を判別し、搬送機1
0によるカセット搬送動作を制御することができるの
で、収納棚ユニット6a〜6dやVTR7a、7bを他
の種類のものに交換しても、搬送機10がこれら収納棚
ユニット6a〜6dやVTR7a、7bの種類を自動的
に判別することができる。従って、ユーザーの希望に合
せて収納棚ユニット6a〜6dやVTR7a、7bを交
換しても、記録フォーマットや大きさの異なる複数種類
のカセット9a〜9dの自動交換動作を常に正確に行え
る。
【0041】
【自走式の搬送機と走行ガイドの説明】次に、図19〜
図26によって、自走式の搬送機と走行ガイドを説明す
る。
【0042】まず、図2及び図3に示すように、搬送機
10の上下方向の移動スペースの全域に亘って、左右一
対のラック71が垂直に設置されている。そして、これ
ら左右一対のラック71の後部にはスライドレール72
と固定レール73が左右一対の取付フレーム74a、7
4bに取り付けられて垂直に設置されている。
【0043】次に、図19〜図26に示すように、搬送
機本体75の後部側にはピニオン軸76が左右に貫通す
る状態で水平に取り付けられていて、このピニオン軸7
6の左右両端に固着された左右一対のピニオン77が左
右一対のラック71に噛合されている。
【0044】次に、図22〜図25に示すように、スラ
イドレール72は一方の取付フレーム74aに固着され
た断面形状がほぼコ字状をなす垂直なスライダーガイド
78と、このスライダーガイド78内で上下方向にスラ
イドされるスライダー79とを有している。そして、ス
ライダー79内には前後一対の垂直状をなす長円形溝8
0内に多数のボール81が遊嵌されていて、これらのボ
ール81がスライダーガイド78の前後方向の対向面に
形成された一対のガイド溝82内に遊嵌されている。従
って、図25に示すように、スライダーガイド78内で
のスライダー79の左右方向(矢印f方向)及び前後方
向(矢印g方向)の動き(ガタツキ)がガイド溝82に
よって規制されて、スライダー78がスライダーガイド
79内で上下方向である矢印e方向にのみ円滑にスライ
ドできるように構成されている。そして、搬送機本体7
5の後部側の左右両端部に左右一対のブラケット83
a、83bが固着されていて、一方のブラケット83a
の外側にスライダー79が固着されている。また、他方
のブラケット83bの外側に取り付けられた前後、上下
各一対、合計4つのガイドローラ84が他方の取付フレ
ーム74bに固着された垂直な固定ガイドレール73の
前後両面に当接されている。そして、スライドレール7
2と、固定ガイドレール73及びガイドローラ84とに
よって、左右一対の走行ガイド85a、85bが構成さ
れている。
【0045】次に、図25及び図26に示すように、搬
送機本体75内にブラケット94を介して駆動手段であ
るモータ95が取り付けられ、そのモータ軸95aに固
着されたギア96が中間軸97に固着されたギア98に
噛合されている。そして、中間軸97はピニオン軸76
に直交していて、中間軸97に固着されたウォーム99
がピニオン軸76に固着されたウォームホイール100
に噛合されている。なお、中間軸97は搬送機本体75
の内側に取り付けられたほぼコ字状の取付枠101によ
って支持されている。なお、搬送機本体75の左右両端
の上部には左右一対のカセット摺動ガイド102が水平
に取り付けられている。
【0046】以上のように構成された搬送機10は、モ
ータ95によりギア96、98、中間軸97、ウォーム
99、ウォームホイール100、ピニオン軸76を介し
て左右一対のピニオン77を回転駆動し、これらのピニ
オン77を左右一対のラック71に沿って上下方向であ
る矢印方向に転動することによって、左右一対の走行
ガイド85a、85bによって案内しながら、搬送機1
0を上下方向である矢印e方向に高速で円滑に自走す
る。
【0047】この際、搬送機10の左右一対の走行ガイ
ド85a、85bのうち、一方をスライドレール72に
構成し、他方を固定ガイドレール73とガイドローラ8
4とによって構成し、スライドレール72によって搬送
機10の左右方向(矢印f方向)及び前後方向(矢印g
方向)の動き(ガタツキ)を規制している。そして、左
右一対の取付フレーム74a、74bの曲り等に対して
は、他方の走行ガイド85bの固定レール73に対する
ガイドローラ84の矢印f方向のすべりによって吸収で
きるように構成されている。従って、左右一対の取付フ
レーム74a、74bに曲り等があっても、搬送機10
を何等支障なく、しかも、円滑に走行案内することがで
き、その上、省スペース化も合せて達成することができ
る。
【0048】即ち、図27に示すように、搬送機10の
左右方向(矢印f方向)及び前後方向(矢印g方向)の
動きの規制を全て固定レールとガイドローラとによって
行おうとすると、矢印g方向と平行な固定レール111
とこれの左右両側面に当接される左右、上下各一対、合
計4つのガイドローラ112とからなる左右方向規制機
構113及び矢印f方向と平行な固定レール114とこ
れの前後両側面に当接される前後、上下各一対、合計4
つのガイドローラ115とからなる前後方向規制機構1
14の2組が必要になる。この結果、固定レール11
1、114及びガイドローラ112、115が多数必要
となり、構造が複雑化してコスト高になるばかりか、左
右方向スペースS1及び前後方向スペースS2を多くと
らなければならなくなる。
【0049】しかし、図25に示すように、ガイドレー
ル72を用いた走行ガイド85aは、左右方向スペース
S3及び前後方向スペースS4を、図27の左右方向ス
ペースS1及び前後方向スペースS2に比べて非常に小
さくできる。また、一方の走行ガイド85aのスライド
レール72によって搬送機10の左右方向(矢印f方
向)及び前後方向(矢印g方向)の動きを簡単に規制で
きるので、他方の走行ガイド85bは、前後方向(矢印
g方向)を規制するだけで良く、図27に示した固定レ
ール111や4つのガイドローラ112は省略できる。
【0050】
【ハンドブロックの駆動機構の概要説明】次に、図19
〜図21及び図28によって、ハンドブロック11の駆
動機構の概要を説明する。
【0051】搬送機本体75の上部に取り付けられたハ
ンドブロック11は、駆動部材であるスライダー121
と回転アーム122とによって収納棚8a〜8d及びV
TR7a、7bに対するカセット出し入れ方向である矢
印g方向と、その直交方向である矢印f方向との2方向
の水平面内で移動可能に取り付けられている。
【0052】即ち、搬送機本体75内に固着された左右
一対の取付板123間に矢印f方向と平行な送りネジ1
24とガイド軸125とが水平に取り付けられ、スライ
ダー121に水平に取り付けられたナット126とスラ
スト軸受127とが送りネジ124とガイド軸125と
に嵌合されている。そして、搬送機本体75内に取り付
けられたモータ128のモータ軸128aに固着された
タイミングプーリ129と送りネジ124の端部に固着
されたタイミングプーリ130との外周にタイミングベ
ルト131が巻き掛けられている。そして、モータ12
8によりタイミングベルト131を介して送りネジ12
4を回転駆動して、ナット126をネジ送りすることに
より、スライダー121を搬送機本体75内でガイド軸
125に沿って矢印f方向に直線的にスライド駆動する
ように構成している。
【0053】また、スライダー121の下部に減速機付
のモータ132が上向きで垂直に取り付けられていて、
そのモータ132の上端に垂直に突出された出力軸13
2aに水平な回転アーム122の一端122aが固着さ
れ、回転アーム122の他端122bの上部に垂直な取
付軸133を介してハンドブロック11が取り付けられ
ている。そして、モータ132の出力軸132aと一体
に回転アーム122を矢印h方向に回転駆動する。そし
て、スライダー121によってハンドブロック11を矢
印f方向に直線的に移動するようにし、回転アーム12
2の矢印h方向の回転運動と、スライダー121の矢印
f方向の直線運動との合成運動によって、ハンドブロッ
ク11を矢印g方向に直線的に移動するように構成した
ものである。
【0054】
【ハンドブロックの駆動機構の詳細説明】次に、図28
〜図34及び図36及び図53によって、ハンドブロッ
ク11の駆動機構の詳細を説明する。
【0055】まず、図28〜図34に示すように、スラ
イダー121のスライダーベース121aの下部に減速
機付のモータ132が上向きで垂直に複数のネジ141
によって取り付けられていて、その出力軸132aがス
ライダーベース121aの上方に垂直に突出されてい
る。そして、出力軸132aの外周にフランジ付のスリ
ーブ142が複数のネジ143によって固着され、その
フランジ142aに水平な回転アーム122の一端12
2aが複数のネジ144によって固着されている。そし
て、スリーブ142の外周に隙間を有して同一軸心状に
挿入された円筒軸145がスライダーベース121a上
に複数のネジ146によって固着され、その円筒軸14
5の上端の内周でスリーブ142の外周をベアリング1
47を介して支持している。そして、円筒軸145の上
端の外周に固定タイミングプーリ148が形成されてい
る。
【0056】次に、回転アーム122の他端に垂直な取
付軸133の下端133aが上方から挿入され、その下
端133aが上部の含油軸受151と下部のベアリング
152とによって上下間隔を隔てて回転自在に支持され
ている。なお、下部のベアリング152の取付板153
が回転アーム122の取付台154に複数のネジ155
によって取り付けられている。そして、取付軸133の
下端133aで含油軸受151とベアリング152との
間の外周に固定タイミングプーリ148と同一直径の回
転タイミングプーリ156が圧入等にて固着されてい
て、これら固定タイミングプーリ148と回転タイミン
グプーリ156との外周に回転制御手段であるタイミン
グベルト157が巻き掛けられている。そして、回転ア
ーム122に取り付けられた一対のテンションプーリ1
58a、158bによってタイミングベルト157が緊
張されている。なお、回転アーム122は固定タイミン
グプーリ148、回転タイミングプーリ156及びタイ
ミングベルト157の外周を上方から覆うカバー形状に
形成されている。また、回転アーム122の回転角を検
出するエンコーダが円筒軸145の外周でスライダーベ
ース121a上に取り付けられた複数のセンサー(フォ
トカプラ等)161と回転アーム122と一体に回転す
回転板162とによって構成されている。
【0057】次に、図36及び図53に示すように、取
付軸133に取付アーム159がネジ163によって水
平に固着され、そのアーム159の先端の上部に回り止
めピン160が垂直に取り付けられている。そして、ハ
ンドブロック11には垂直な取付穴164が設けられ、
この取付穴164内には上下一対のスリーブ165が取
り付けられている。また、ハンドブロック11の取付穴
164の近傍位置から水平に突出された突片166の先
端には溝167が形成されている。そして、ハンドブロ
ック11がスリーブ165によって取付軸133の上端
133b側の外周に上方から挿入されてアーム159上
に当接され、突片166の溝167が回り止めピン16
0の外周に挿入されている。従って、ハンドブロック1
1は回り止めピン160によって取付軸133と一体に
回転するように構成されている。なお、ハンドブロック
11の全体が取付軸133及び回り止めピン160に対
して上下方向である矢印i、i′方向に昇降自在に構成
されている。
【0058】以上のように構成されたハンドブロック1
1の駆動機構によれば、図30に示すように、モータ1
32によって出力軸132aを矢印j、j′方向に正逆
回転駆動すると、スリーブ142を介して回転アーム1
22が出力軸132aと一体に矢印h、h′方向に正逆
回転駆動される。この際、回転アーム122はスライダ
ーペース121a上に固着されている固定タイミングプ
ーリ148の外周で回転されるため、回転アーム122
の回転に伴って、固定タイミングプーリ148の外周で
のタイミングベルト157の位相が変化する。すると、
タイミングベルト157が回転タイミングプーリ156
を介して取付軸133を出力軸132aの回転方向と逆
方向である矢印k、k′方向に同じ回転角分回転駆動す
る。そして、取付軸133が回り止めピン160と一体
にハンドブロック11を矢印k、k′方向に回転駆動す
る。
【0059】この結果、出力軸132aの回転量が取付
軸133の逆回転量によってキャンセルされた形にな
り、ハンドブロック11は矢印f方向に対して平行な姿
勢を保ったままで、矢印h、h′方向に平行運動される
ことになる。
【0060】従って、このカセット・オートチェンジャ
ーによれば、図33に示すように、回転アーム122の
矢印h、h′方向の回転運動と、スライダー121の矢
印f、f′方向の直線運動との同期をとることによっ
て、これら回転運動と直線運動との合成運動によって、
ハンドブロック11を矢印f方向に対する平行姿勢を保
ったままで(ハンドブロック11を常に収納棚8a〜8
dやVTR7a、7bに平行に向けたままの姿勢で)、
カセット出し入れ方向である矢印g、g′方向と平行に
直線運動させることができる。なお、図33の(A)
(左側)は、搬送機10のセンターP1上でハンドブロ
ック11を矢印g、g′方向と平行に直線運動させる場
合を示し、図33の(B)(中央)は、搬送機10の右
サイドP2上でハンドブロック11を矢印g、g′方向
に直線運動させる場合を示し、図33の(C)(右側)
は、搬送機10の左サイドP3でハンドブロック11を
矢印g、g′方向と平行に直線運動させる場合を示して
いる。そして、左右両サイドP2、P3間であれば、ど
の位置でも、ハンドブロック11を矢印g、g′方向と
平行に直線運動させることができるので、収納棚8a〜
8dやVTR7a、7bに対するカセット9a〜9dの
受け渡し位置を左右両サイドP2、P3間で矢印f方向
に自由に選択することができる。
【0061】そして、図33の上段と下段とに示すよう
に、回転アーム122をスライダー121に対して矢印
g方向に180°反転させることによって、ハンドブロ
ック11を収納棚8a〜8dやVTR7a、7bに平行
に向けたままの姿勢を保って矢印g方向に最も大きなス
トロークで直線運動させることができるが、回転アーム
122はスライダー121を中心に矢印h、h′方向に
小スペース内で回転するだけである。
【0062】なお、図34の(A)(左側2列)は、こ
のカセット・オートチェンジャーのハンドブロック11
による小カセット(例えば8ミリカセット)8aと大カ
セット(例えばLサイズカセット)8dとの矢印g方向
の出し入れに要する回転アーム122の移動スペースを
示している。また、図34の(B)(右側2列)は、ハ
ンドブロック11の送り機構を矢印f方向の第1送り機
構(送りネジ等)71と、矢印g方向の第2送り機構
(送りネジ等)72とに分割した場合における、ハンド
ブロック11による小カセット8aと大カセット8dと
の矢印g方向の出し入れに要する第2送り機構72の占
有スペースを示している。そして、これら両者を比較す
ると、回転アーム122の移動スペースの方が、第2送
り機構72の占有スペースに比べて矢印g方向において
スペースS5相当分だけ小さくできることが明らかであ
る。
【0063】なお、この実施例では取付軸133の回転
制御手段としてタイミングベルト157を使用したが、
固定タイミングプーリ148と回転タイミングプーリ1
56を共にギアに変更し、これらのギアの間をギアで連
結したギア列で回転制御手段を構成することもできる。
【0064】
【ハンドブロックの説明】次に、図35〜図42によっ
て、ハンドブロック11の詳細を説明する。
【0065】まず、ハンドブロック本体181は平面形
状がほぼT形に形成され、正面形状が縦長の長方形状の
枠型に形成されている。そして、ハンドブロック本体1
81の正面181aにはカセット厚さ方向である上下一
対のカセット挟持部を構成する左右各一対の平行なカセ
ット挟持ピン182、183が上下に間隔を隔てて水平
に取り付けられている。この際、上部の左右一対のカセ
ット挟持ピン182は左右方向(図35で左右方向)の
間隔が小さく、垂直なスライダー184の正面に直角に
固着されていて、これらのカセット挟持ピン182は上
下方向である矢印m、m′方向に昇降自在に構成されて
いる。また、下部の左右一対のカセット挟持ピン183
は左右方向の間隔が大きく、ハンドブロック本体181
の正面181aの左右両側位置に直角に固着されてい
る。
【0066】次に、ハンドブロック本体181内の上下
壁181b、181c間に左右一対のガイド軸185と
1本の送りねじ186とが三角形配置で平行でかつ垂直
に取り付けられている。そして、スライダー184が左
右一対のガイド軸185にスラスト軸受184aを介し
て上下に昇降自在に挿通され、スライダー184に埋設
されたナット187が送りネジ186に螺合されてい
る。そして、ハンドブロック本体181内にはモータ1
88と垂直な中間軸189とが取り付けられていて、モ
ータ軸188aに固着されたギア190が中間軸189
に遊嵌されたトルクリミッターギア191に噛合され、
トルクリミッターギア191と中間軸189との間にト
ルクリミッター192が介在され、中間軸189に固着
されたギア193が送りネジ186に固着されたギア1
94に噛合されている。また、中間軸189に固着され
たシャッター円板195とハンドブロック本体181内
に取り付けられたセンサー(フォトカプラ等)196と
によって開き量制御手段であるエンコーダ197が構成
されている。また、スライダー184に取り付けられた
シャッター板198によってON−OFFされてカセッ
ト挟持ピン182の上限位置と下限位置とを検出する上
限センサー199及び下限センサー200がハンドブロ
ック本体181内に取り付けられている。
【0067】そして、図42の(A)(B)に示すよう
に、トルクリミッター192の一例としては、トルクリ
ミッターギア191に一体に形成した円筒部191a内
に円筒状の外輪202を圧入等にて固着し、中間軸18
9の外周に挿入した円筒状の内輪203をピン204に
よって中間軸189に固着し、これら内外輪202、2
03間に中間軸189と平行な複数、例えば4本のコロ
205を挿入し、これらのコロ205を外輪202の4
つの凹部206に保持された4つの圧縮コイルバネ20
7によって内輪203の外周面と外輪202の内周面に
形成した4つのクサビ状の摩擦面208との間に押圧さ
せるように構成したコロ式トルクリミッターを採用して
いる。なお、円筒部191aの開放端には封止具209
が取り付けられている。
【0068】そして、このトルクリミッター192は、
入力側のトルクリミッターギア191が矢印n方向に回
転駆動される際に、その回転トルクをコロ205を介し
て出力側の中間軸189に伝えるが、中間軸189の負
荷が一定のトルク値以下の時には、中間軸189をトル
クリミッターギア191と一体に回転し中間軸189の
負荷が一定のトルク値以上になると、摩擦面208に対
するコロ205のすべりにより、トルクリミッターギア
191に対する中間軸189の回転すべりを発生させ
る。なお、トルクリミッターギア191が矢印n′方向
に逆回転する時には、上記回転すべりが全く発生せずノ
ンスリップ状態となり、中間軸189の負荷の大小に拘
らず、中間軸189をトルクリミッターギア191と一
体に回転させる。
【0069】
【ハンドブロックの動作説明】次に、ハンドブロック1
1の動作を図41によって説明する。
【0070】
【原点サーチ動作】まず、カセット・オートチェンジャ
ーに電源が投入されると、モータ188が正回転され、
ギア190、191、トルクリミッター192、中間軸
189、ギア193、194を介して送りネジ186が
正回転駆動される。すると、送りネジ186によるナッ
ト187のネジ送り動作によってスライダー184が左
右一対のガイド軸185によって案内されて矢印m′方
向に下降され、スライダー184と一体にカセット挟持
ピン182が矢印m′方向に平行に下降される。そし
て、シャッター板198を下限センサー200が検出し
た位置がカセット挟持ピン182の下限位置に相当する
原点であり、左右一対のカセット挟持ピン182がこの
原点まで下降された時にモータ188が停止される。
【0071】
【カセット挟持動作】次に、カセット挟持命令が出る
と、モータ188が逆回転され、送りネジ186が逆回
転駆動される。そして、送りネジ186によるナット1
87のネジ送り動作によってスライダー184が左右一
対のガイド軸185によって案内されて矢印m方向に上
昇され、スライダー184と一体にカセット挟持ピン1
82が矢印m方向に平行に上昇されて、カセット挟持ピ
ン182がカセット挟持ピン183に対して上方に開か
れる。この時のトルクリミッター192の回転方向は図
42の(B)に示す矢印n′方向であり、中間軸189
はノンスリップ状態で回転し、エンコーダ197によっ
てカセット挟持ピン183に対するカセット挟持ピン1
82の開き量H1が正確にカウントされる。
【0072】そして、カセット挟持命令が出された時点
で、挟持するために指定されたカセットの厚さ情報が判
明しているので、このカセットの厚さ情報に基づいて、
カセット挟持ピン183に対するカセット挟持ピン18
2の開き量H1をエンコーダ197によってカウントし
て、所定の値に調整してモータ188を停止する。な
お、上限センサー199によってスライダー184の矢
印m方向の暴走を防止する。
【0073】そして、カセット挟持ピン182と183
との間に、図37及び図38に示すように、厚さが異な
るカセット9a、9d等が矢印g′方向から水平に挿入
されたことが後述するカセット傾きセンサー237、2
38によって検出されると、モータ188が再び正回転
され、送りネジ186の正回転駆動によってスライダー
184と一体にカセット挟持ピン182が矢印m′方向
に再び平行に下降される。そして、図37及び図38に
示すように、下部の左右一対のカセット挟持ピン183
上に上部の左右一対のカセット挟持ピン182によって
厚さが異なるカセット9a、9d等をこれらの厚さに対
応して矢印m′方向から平行に押え込むようにして、こ
れらのカセット9a、9d等を厚さの変化に拘らず、平
行なカセット挟持ピン182、183によって、最も安
定の良い姿勢に挟持する。
【0074】この際、カセット挟持命令が出された時
に、カセット挟持ピン183に対するカセット挟持ピン
182の開き量H1を、予め挟持するために指定された
カセットの厚さに応じて最適な値に設定するので、カセ
ット挟持ピン182、183間に厚さが異なるカセット
9a、9d等が水平に挿入された後に、カセット挟持ピ
ン182を極く僅かな量だけ矢印m′方向に下降するだ
けで、厚さが異なるカセット9a、9d等を瞬時に挟持
することができる。従って、挟持しようとするカセット
の厚さがその都度変化しても、これら厚さが異なるカセ
ットの挟持動作を常に素早く行える。
【0075】また、図41において、カセット挟持ピン
182を矢印m′方向に下降駆動して、図37及び図3
8に示すように、カセット9a、9d等を挟持する際、
トルクリミッター192の回転方向は図42の(B)に
示す回転すべりが発生可能な矢印n方向である。そし
て、図37及び図38に示すように、カセット挟持ピン
182がカセット挟持ピン183上にカセット9a、9
d等を矢印m′方向から挟み込んだ時、カセット挟持ピ
ン182には矢印m方向の反発力、即ち負荷が働く。そ
して、この負荷が一定のトルク値を越えた時点で、トル
クリミッター192の出力側である中間軸189に回転
すべりが発生して、カセット挟持ピン182の矢印m′
方向の下降駆動を自動的に停止させる。そして、中間軸
189が回転すべりによって停止したことがエンコーダ
197によって検出されることにより、カセット挟持ピ
ン182、183によるカセット9a、9dの挟持完了
が検出されて、モータ188が停止される。
【0076】従って、このカセット・オートチェンジャ
ーによれば、厚さが異なるカセットを常に一定の値の挟
持力で、常に安定良く挟持することができ、カセットの
厚さの変化によってカセットの挟持力が過大となり、カ
セットを不測に破損してしまうような事故を未然に防止
できる。
【0077】また、このカセット・オートチェンジャー
によれば、カセット挟持ピン182を矢印m、m′方向
に直線的に駆動する駆動系の最終段階に摩擦の大きな送
りネジ186を使用しているので、カセット挟持ピン1
82、183間でカセットを挟持したままの状態で、カ
セット・オートチェンジャーの電源が不測に切れたとし
ても、カセットの自重によってカセット挟持ピン182
が矢印m方向へ押し上げられて不測に開き、挟持してい
るカセットを落下してしまうような不都合が全く発生し
ない。
【0078】また、送りネジ186によってカセット挟
持ピン182に矢印m′方向のカセット挟持力を付与し
ているにも拘らず、トルクリミッター192によってカ
セットの挟持力を常に一定の値に保持できるので、カセ
ットを挟持した時、スライダー184のナット187が
送りネジ186に喰い込んで送りネジ186をロックし
てしまうような事故は全く発生しない。
【0079】なお、図43の(A)は、上下のカセット
挟持ピン211、212をハンドブロック本体181に
それぞれ回転支点213、214を介して上下方向であ
る矢印o方向に回転自在に取り付け、モータ215によ
って回転駆動される送りネジ216でナット217を介
して駆動部材218を矢印p方向に駆動し、この駆動部
材218によってカセット挟持ピン211、212を回
転支点213、214を中心に互いに逆方向である矢印
o方向に回転駆動するようにしたものである。
【0080】しかし、この方式では、図43の(B)
(C)(D)に示すように、様々の厚さT1、T2、T
3のカセット219、220、221を回転式のカセッ
ト挟持ピン211、212によって厚さ方向から挟持し
ようとすると、例えば、カセット219、221に対し
てはカセット挟持ピン211、213を平行にして安定
良く挟持することができなくなる。従って、これらのカ
セット219、221の挟持状態が非常に不安定にな
り、カセット収納棚とVTRとの間でのカセット搬送中
の僅かな振動等によってこれらのカセット219、22
1がカセット挟持ピン211、212間から簡単に脱落
してしまう問題がある。また、カセット収納棚やVTR
に対するカセット出し入れ動作も不確実になると言う問
題もある。
【0081】これに対して、このカセット・オートチェ
ンジャーによれば、図37及び図38に示すように、水
平なカセット挟持ピン183に対して水平なカセット挟
持ピン182を上下方向である矢印m、m′方向に平行
移動させるようにして、厚さが様々に異なるカセット9
a、9d等を厚さ方向から常に平行に挟持するので、こ
れら厚さが様々に異なるカセット9a、9b等をそれぞ
れ最も安定の良い姿勢で挟持することができる。従っ
て、収納棚8a〜8dやVTR7a、7bに対する様々
の厚さのカセット9a〜9dの出し入れ動作を常に安定
良く確実に行える上に、収納棚8a〜8dとVTR7
a、7bとの間での搬送機10による様々の厚さのカセ
ット9a〜9dの搬送動作を常に安定良く確実に行え
て、その搬送中にカセット9a〜9dがカセット挟持ピ
ン182、183間から不測に脱落するような事故が全
く発生しない。
【0082】
【カセット摺動ガイドの説明】次に、図44〜図47に
よって、左右一対のカセット摺動ガイド102について
説明する。
【0083】まず、搬送機本体75の左右両端部の上部
に水平に取り付けられた左右一対のカセット摺動ガイド
102はカセット出し入れ方向である矢印g方向と平行
な所定の巾W1の帯状板で形成されている。そして、こ
れら左右一対のカセット摺動ガイド102の搬送機本体
75に対する高さH2はハンドブロック11の下部の左
右一対のカセット挟持ピン183の上端面とほぼ面一状
の高さに設定されている。そして、これら左右一対のカ
セット摺動ガイド102の左右方向の外側間隔W2及び
左右方向の内側間隔W3と、最大カセットであるLサイ
ズカセット9dの左右長さ方向の巾W4と、次に大きい
Mサイズカセット9cの左右長さ方向の巾W5との関係
は、W2>W4>W3>W5に設定されている。
【0084】そして、図44及び図45に示すように、
ハンドブロック11のカセット挟持ピン182、183
によってLサイズカセット9dを挟持して、収納棚8d
やVTR7aに対して矢印g方向に出し入れする際、ハ
ンドブロック11は搬送機10のセンターP1上でカセ
ット9dを挟持して、矢印g方向の直線運動によってカ
セット9dの出し入れを行う。
【0085】この際、Lサイズカセット9dは重量が重
く、ハンドブロック11の各左右一対、合計4つのカセ
ット挟持ピン182、183のみではそのカセット9d
を支えることが困難になる。しかし、この時、カセット
9dの左右両端を左右一対のカセット摺動ガイド102
上に乗せて、これらのカセット摺動ガイド102上でカ
セット9dを矢印g方向に摺動させるようにして出し入
れすることができ、重量が重いLサイズカセット9dを
極めて安定良く、スムーズに出し入れすることができ
る。また、左右一対のカセット摺動ガイド102によっ
てカセット9dを支えることによって、カセット挟持ピ
ン182、183にかかる負担(荷重)を少なくできる
ので、安全性が非常に高い。
【0086】一方、図46及び図47に示すように、8
ミリカセット9a、Sサイズカセット9bやMサイズカ
セット9cは重量が軽く、ハンドブロック11の4つの
カセット挟持ピン182、183のみによって十分に安
定良く挟持して矢印g方向に出し入れすることができ
る。しかも、カセット摺動ガイド102、Lサイズカセ
ット9d、Mサイズカセット9cの左右横巾方向の関係
をM2>W4>W3>W5に設定してあることから、ハ
ンドブロック11を左右一対のカセット摺動ガイド10
2の内側間隔W3内で十分な余裕を持って左右方向であ
る矢印f方向に自由に移動させることが可能である。
【0087】そして、このことによって、8ミリカセッ
ト9a、Sサイズカセット9b、Mサイズカセット9c
をハンドブロック11によって挟持して矢印g方向に直
線的に出し入れする位置を内側間隔W3内で左右方向で
ある矢印f方向に自由に選択することが可能となる。
【0088】以上の結果、図1に示すように、例えば最
も小さい8ミリカセット9aを収納棚ユニット6a内に
左右横方向に3列で収納したり、次に小さいSサイズカ
セット9bを収納棚ユニット6b内に左右横方向に2列
で収納すると言うように、搬送機10のセンターP1に
対するカセット9a〜9dの収納位置を矢印f方向に自
由に設定できる。従って、記録フォーマットが異なる複
数種類のカセット9a〜9dを省スペース内でコンパク
トにカセットに収納できる上に、VTR7a、7bのカ
セット挿入口15a、15bの左右横方向の位置ずれに
も何等の支障も生じないので、記録フォーマットが異な
るあらゆる種類のカセット9a〜9dを収納し、これら
を記録及び/又は再生するあらゆる機種のVTR7a、
7bを搭載したカセット・オートチェンジャーを実現で
きる。
【0089】
【ハンドブロックのカセット傾き検出機構の説明】次
に、図48〜図52によって、ハンドブロック11に取
り付けられたカセット傾き検出機構について説明する。
【0090】まず、図48〜図50に示すように、ハン
ドブロック本体181の左右両側面181dで正面18
1a側に偏った位置に左右一対の取付板231が固着さ
れていて、これらに左右一対のカセット検出レバー23
2、233がそれぞれ回動支点234を中心にして矢印
Q、Q′方向に回転自在に取り付けられている。そし
て、これらのカセット検出レバー232、233はそれ
ぞれ引張バネ235によって矢印Q′方向に回転付勢さ
れ、図48に鎖線で示すように、これらのカセット検出
レバー232、233がそれぞれストッパー236に当
接された時、これらの先端232a、233aがハンド
ブロック本体181の正面181aから前方である矢印
g方向に僅かに突出される。そして、これらのカセット
検出レバー232、233の後端部に形成されたシャッ
ター板232b、233bによってON−OFFされる
左右一対のカセット傾きセンサー(フォトカプラ等)2
37、238が左右一対の取付板231に取り付けられ
ている。
【0091】このカセット傾き検出機構によれば、図4
8及び図50に示すように、上下のカセット挟持ピン1
82、183で、例えばカセット9bを挟持するため
に、これらのカセット挟持ピン182、183をカセッ
ト9bの上下に矢印g方向に挿入する際、ハンドブロッ
ク11に対する水平面内でのカセット9bの傾きが全く
ない時には、図50に実線で示すように、カセット9b
の後端面93がハンドブロック本体181の正面181
aに平行に当接される。するとこの時には、図48に実
線で示すように、その後端面93によって左右一対のカ
セット検出レバー232、233が回動支点234を中
心に引張バネ235に抗して矢印Q方向に回転されて、
これらのシャッター板232a、233aが左右一対の
カセット傾きセンサー237、238によって検出され
る。そして、左右一対のカセット傾きセンサー237、
238が共にカセット9bの後端面93を検出した時に
は、ハンドブロック11に対する水平面内でのカセット
9bの傾きが全くないものと判断する。そして、この時
に限り、カセット挟持ピン182を矢印m′方向に下降
して、カセット挟持ピン182、183間でカセット9
bを厚さ方向から挟持する。
【0092】一方、図50に鎖線で示すように、カセッ
ト挟持ピン182、183をカセット9bの上下に矢印
g方向に挿入した時に、ハンドブロック11に対する水
平面内でのカセット9bの矢印r、r′方向の傾きがあ
った時には、左右一対のカセット傾きセンサー237、
238のうちの何れか一方しか、カセット9bの後端面
93を検出することができない。従って、この時は、カ
セット挟持ピン182を矢印m′方向に下降する前に、
ハンドブロック11全体をカセット9bに対して矢印g
方向に押し付けて、カセット9bの後端面93がハンド
ブロック本体181の正面181aに平行に当接される
ように、カセット9bの姿勢を修正する。なお、このカ
セット9bの傾きの修正動作によって、搬送機10とカ
セット9bとの矢印g、g′方向の相対距離のバラツキ
を自動的に吸収できる。そして、この後にカセット挟持
ピン182を矢印m′方向に下降して、カセット挟持ピ
ン182、183間でカセット9bを厚さ方向から挟持
する。
【0093】なお、図51は、VTR7aからの例えば
カセット9bの抜き取り動作を説明するものであって、
図51の(A)に示すように、VTR7aのカセット挿
入口15aから矢印g′方向に吐き出されるカセット9
bは、これらの構造上、常に定まった正しい姿勢とはな
らず、ハンドブロック11に対して水平面内での傾きが
生じている場合が多い。そこで、図51の(B)に示す
ように、ハンドブロック11でカセット9bの後端面9
3を一度矢印g方向に押し込んで、図51の(C)に示
すように、ハンドブロック11に対する水平面内でのカ
セット9bの傾きがないように修正する。そして、この
後に、ハンドブロック11でカセット9bを挟持して、
図51の(D)(E)に示すように、ハンドブロック1
1によってカセット9bをVTR7aのカセット挿入口
15aから矢印g′方向に抜き取る。
【0094】なお、図52はカセット傾きセンサー23
7、238の変形例を示したものであって、図52の
(A)は、発光素子239から照射された光Fをカセッ
ト9bの後端面93で反射して、受光素子240で受光
する位置によって、カセット9bの傾きを検出するよう
にしたものである。また、図52の(B)は、発光素子
239から照射した光Fをミラー241で反射して受光
素子240で受光するようにしておき、カセット9bの
後端面93が光Fを遮る位置によって、カセット9bの
傾きを検出するようにしたものである。また、図52の
(C)は、発光素子239と受光素子240との間に光
ファイバー242、243を配置し、光ファイバー24
2、243間の光Fをカセット9bの後端面93が遮る
位置によって、カセット9bの傾きを検出するようにし
たものである。なお、この他にも、カセット傾きセンサ
ー237、238を単純にマイクロスイッチ等の機械式
センサーに置換することもできる。また、カセット傾き
センサーは1個でも良い。
【0095】このカセット・オートチェンジャーによれ
ば、ハンドブロック11によってカセット9a〜9dを
挟持する際、カセット傾きセンサー237、238によ
ってハンドブロック11に対する水平面内でのカセット
9a〜9dの傾きを検出することができる。そして、カ
セット9a〜9dの傾きを検出できるので、カセット9
a〜9dの傾きを修正することができる。また、この修
正動作によって、搬送機10とカセット9a〜9dとの
相対距離のバラツキも吸収できる。従って、カセット9
a〜9dを常に正しい姿勢でハンドブロック11によっ
て挟持することができるので、カセット9a〜9dの収
納棚8a〜8dやVTR7a、7bに対する受け渡しを
常にスムーズに行え、また、搬送機10によるカセット
9a〜9dの搬送を常に安定良く行える。
【0096】
【ハンドブロックの自動調芯機構の説明】次に、図53
〜図60によって、ハンドブロック11の自動調芯機構
について説明する。
【0097】まず、図53に示すように、ハンドブロッ
ク本体181の送りネジ186の後部に垂直な取付孔1
64が形成され、その内部に上下一対のスリーブ165
が取り付けられている。そして、ハンドブロック本体1
81の後端の下部から一側方に水平に突出された突片1
66の先端に溝167が形成されている。そして、ハン
ドブロック本体181が上下一対のスリーブ165によ
って回転アーム122の垂直な取付軸133の外周に上
下方向である矢印i、i′方向に昇降自在に挿入され、
アーム166の溝167が垂直な回り止めピン160に
矢印i、i′方向に昇降自在に挿入されていて、ハンド
ブロック11全体が取付軸133及び回り止めピン16
0に対して自重に抗して上下方向である矢印i、i′方
向に昇降自在に取り付けられている。なお、通常はハン
ドブロック11が自重によりアーム159上に当接され
ている。
【0098】このように構成しておくことにより、ハン
ドブロック11と各収納棚8a〜8dやVTR7a、7
bのカセット挿入口15a、15bとの間に相対的な多
少の上下位置ずれが生じても、図12に示したように、
各収納棚8a〜8dやカセット挿入口15a、15bの
開口端の上下にテーパー面44b等を形成しておくだけ
で、ハンドブロック11全体の矢印i、i′方向の自動
調芯機能によって、カセット8a〜8dの受け渡しを常
にスムーズに行える。
【0099】次に、図54〜図56によって、収納棚8
bからのSサイズカセット9bの抜き取り動作を説明
し、図57〜図59によって搬送機10から収納棚8b
へのカセット9bの挿入動作を説明する。なおここで
は、収納棚8bとハンドブロック11とが上下方向に±
3mmまで相対的な位置ずれが生じても、カセット9b
のスムーズな受け渡しを行えるようにしている。また、
収納棚8bとカセット9bとの高さ方向の隙間は1mm
として、収納棚8bの開口端の下面には6mmのテーパ
ー面44bが形成されている。
【0100】まず、図54によって、収納棚8bからカ
セット9bを抜き取る際で、収納棚8bとハンドブロッ
ク11との相対高さが設計センターに一致している場合
を説明する。
【0101】この時には、図54の(A)に示すように
カセット挟持ピン182、183がカセット9bに対し
て上下に3mmの隙間を持った状態で、図54の(B)
に示すようにカセット9bに矢印g方向から近づき、図
54の(C)に示すようにカセット挟持ピン182、1
83をカセット9bの上下に挿入する。そして、前述し
たカセット傾きセンサー237、238によるカセット
9bの傾き検出後に、カセット挟持ピン182を矢印
m′方向に下降して、図54の(D)に示すようにカセ
ット挟持ピン182、183でカセット9bを厚さ方向
から挟持する。するとこの時、ハンドブロック11全体
が自重に抗して取付軸133に沿って矢印i方向に3m
m上昇する。そして、図54の(E)に示すようにハン
ドブロック11によってカセット9bを収納棚8bから
矢印g′方向に抜き取り、図54の(F)に示すように
収納棚8bからカセット9bを矢印g′方向に完全に抜
き取った時、ハンドブロック11全体が自重によって取
付軸133に沿って矢印i′方向に3mm下降して元に
戻る。
【0102】次に、図55によって、収納棚8bからカ
セット9bを抜き取る際で、ハンドブロック11が収納
棚8bの設計センターに対して上方に3mmずれた場合
を説明する。
【0103】この時には、図55の(A)に示すように
カセット9bに対してカセット挟持ピン182が上方に
6mmの隙間を持ち、カセット挟持ピン183が0mm
の隙間を持った状態で、これらのカセット挟持ピン18
2、183が図55の(C)に示すようにカセット9b
の上下に矢印g方向から挿入される。そして、図55の
(C)に示すように、カセット挟持ピン182、183
によってカセット9bを厚さ方向から挟持した時も、図
55の(F)に示すように、ハンドブロック11によっ
てカセット9bを収納棚8bから矢印g′方向に完全に
抜き取った時も、ハンドブロック11は取付軸133に
対して同じ高さを保持する。
【0104】次に、図56によって、収納棚8bからカ
セット9bを抜き取る際で、ハンドブロック11が収納
棚8bの設計センターに対して下方に3mmずれた場合
を説明する。
【0105】この時には、図56の(A)に示すように
カセット9bに対してカセット挟持ピン182が0mm
の隙間を持ち、カセット挟持ピン183が6mmの隙間
を持った状態で、これらのカセット挟持ピン182、1
83が図56の(C)に示すようにカセット9bの上下
に矢印g方向から挿入される。そして、図56の(C)
に示すようにカセット挟持ピン182、183によって
カセット9bを厚さ方向から挟持した時、ハンドブロッ
ク11全体が自重に抗して取付軸133に沿って矢印i
方向に6mm上昇する。そして、図56の(F)に示す
ようにハンドブロック11によってカセット9bを収納
棚8bから矢印g′方向に完全に抜き取った時、ハンド
ブロック11全体が自重によって取付軸133に沿って
矢印i′方向に6mm下降して元に戻る。
【0106】次に、図57によって、カセット9bを収
納棚8bに挿入する際で、収納棚8bとハンドブロック
11との相対高さが設計センターに一致している場合を
説明する。
【0107】この時には、図57の(A)に示すように
ハンドブロック11によって挟持したカセット9bを収
納棚8bに対して上方に4mm、下方に3mmの隙間を
持たせた状態で、図57の(B)に示すようにカセット
収納棚8bに矢印g方向に近づけ、図57の(C)に示
すようにカセット9bの先端をテーパー面44bで案内
して収納棚8bに挿入する。するとこの時、ハンドブロ
ック11全体が自重に抗して取付軸133に沿って矢印
i方向に3mm上昇する。そこで、図57の(C)に示
すようにカセット挟持ピン182を矢印m方向に6mm
上昇してカセット9bの挟持を解除すると、図57の
(D)に示すように、ハンドブロック11全体が自重に
よって取付軸133に沿って矢印i′方向に3mm下降
して元に戻り、カセット9bに対してカセット挟持ピン
182、183共に上下3mmの隙間ができる。そこ
で、図57の(E)に示すようにハンドブロック11に
よってカセット9bを収納棚8bに矢印g方向に完全に
挿入した後、図57の(F)に示すようにハンドブロッ
ク11を収納棚8bから矢印g′方向に抜き取る。
【0108】次に、図58によって、カセット9bを収
納棚8bに挿入する際で、ハンドブロック11が収納棚
8bの設計センターに対して上方に3mmずれた場合を
説明する。
【0109】この時には、図58の(A)に示すよう
に、カセット9bを収納棚8bに対して上方に1mm、
下方に0mmの隙間を持たせた状態で、図58の(C)
に示すようにカセット9bの先端を収納棚8b内に挿入
した後、図58の(D)に示すように、カセット挟持ピ
ン182を矢印i方向に6mm上昇してカセット9bの
挟持を解除する。しかしこの時、ハンドブロック11全
体は取付軸133に対して全く上下動しない。
【0110】次に、図59によって、カセット9bを収
納棚8bに挿入する際で、ハンドブロック11が収納棚
8bの設計センターに対して下方に3mmずれた場合を
説明する。
【0111】この時には、図59の(A)に示すよう
に、カセット9bを収納棚8bに対して上方に7mm、
下方に6mmの隙間を持たせた状態で、図59の(C)
に示すようにカセット9bの先端をテーパー面44bで
案内して収納棚8bに矢印g方向から挿入する。この
時、ハンドブロック11全体が自重に抗して取付軸13
3に沿って矢印i方向に6mm上昇する。そして、図5
9の(D)に示すようにカセット挟持ピン182を矢印
m方向に6mm上昇してカセット9bの挟持を解除する
と、ハンドブロック11全体が自重によって取付軸13
3に沿って矢印i′方向に6mm下降して元に戻り、カ
セット9bに対してカセット挟持ピン182、183に
上方に0mm、下方に6mmの隙間が持たされる。
【0112】以上のように、このカセット・オートチェ
ンジャーによれば、ハンドブロック11全体に上下方向
である矢印i、i′方向の自動調芯機能を持たせてある
ので、搬送機10と収納棚8a〜8d及びVTR7a、
7bとの間に相対的な多少の上下位置ずれが生じていて
も、収納棚8a〜8dやVTR7a、7bに対するカセ
ット9a〜9bの受け渡しを常にスムーズに行えて、シ
ステム全体の信頼性が高い。カセット9a〜9dの受け
渡し時の搬送機10と収納棚8a〜8d及びVTR7
a、7bとの上下方向の相対的な位置ずれに対して十分
な余裕を持つことができるので、構成部品やその組立精
度、搬送機10の各収納棚8a〜8dやVTR7a、7
dに対する停止位置の精度を厳しくする必要がなくな
り、全体のコストダウンを図ることができる。搬送機1
0を厳密な位置へ停止するための特別なサーボ回路等を
不要にできる。収納棚8a〜8dやVTR7a、7bの
カセット挿入口15a、15bの開口端にテーパー44
b等があれば十分であり、特にVTR7a、7bは専用
機でなく、極く普通の市販品をそのまま使用できる。
【0113】なお、図60はハンドブロック11の自動
調芯機能の変形例を示したものであって、図60の
(A)はハンドブロック11を圧縮コイルバネ251に
よって取付軸133の上端のフランジ252に下方から
押圧させるようにしたものであり、図60の(B)は圧
縮コイルバネ253とハンドブロック11との重量がバ
ランスする位置でハンドブロック11を浮遊させるよう
にしたものである。
【0114】これら図60の(A)(B)の何れの方式
も、収納棚8a〜8dやVTR7a、7bへのカセット
9a〜9dの挿入時にカセット9a〜9dの前端面91
のカット面92を利用してハンドブロック11全体を圧
縮コイルバネ251、253に抗して矢印i′方向に下
降させることが可能であるから、収納棚8a〜8d及び
VTR7a、7bと搬送機10との相対的な位置ずれ量
に対する余裕を大きく取ることができる。また、図60
の(A)は、カセット8a〜8dを垂直に立てて使用す
る際に特に有利である。また、図60の(B)は、ハン
ドブロック11全体をカセット受け渡しの設計センター
に保持し易く、ハンドブロック11全体の重量を圧縮コ
イルバネ253が支えているので、ハンドブロック11
全体の特に上方への自動調芯動作をスムーズに行える。
【0115】
【カセットの強制押し込み機構の説明】次に、図61及
び図62によって、Sサイズカセット9bを強制的に押
し込む機構について説明する。
【0116】図41で説明したように、このカセット・
オートチェンジャーでは、ハンドブロック11の上下の
カセット挟持ピン182、183の開き量H1を無段階
で自由に調整することができる。
【0117】そこで、図61及び図62に示すように、
Sサイズカセット9bをVTR7a内に挿入する際、ま
ず、図61の(A)及び図62の(A)に示すように、
ハンドブロック11のカセット挟持ピン182、183
間でカセット9bを厚さ方向から挟持した状態で、図6
1の(B)及び図62の(B)に示すように、カセット
9bをVTR7aのカセット挿入口15a内に矢印g方
向に挿入する。そして、図62の(B)に示すように、
カセット挟持ピン182、183の先端がVTR7aの
フロントパネル16に衝突する直前の位置まで、カセッ
ト9bをカセット挿入口15a内に挿入した時点で、ハ
ンドブロック11を停止する。そして、図62の(C)
に示すように、カセット挟持ピン182、183を開い
てカセット9bの挟持を解除した後、ハンドブロック1
1を矢印g′方向に一度後退させる。次に、図61の
(C)に示すようにカセット挟持ピン182、183の
開き量H1をカセット9bの厚さ以下に縮小すると共
に、搬送機10を上方に移動させて、カセット挟持ピン
182、183をカセット9bの厚さ内の高さ位置に設
定する。そして、図61の(C)及び図62の(D)に
示すように、ハンドブロック11を矢印g方向に再び移
動して、カセット挟持ピン182、183によってカセ
ット9bの後端面93を矢印g方向に押して、カセット
9bの前端面91がVTR7a内のカセット挿入検出ス
イッチ261をONするまで完全に挿入する。そして、
この後、図62の(E)に示すように、ハンドブロック
11を矢印g′方向に後退させて、カセット挟持ピン1
82、183をVTR7a内から完全に抜き取る。
【0118】このようなカセット9bの強制押し込み機
構を持つことにより、S、Lサイズカセット9b、9d
を共用できるVTR7aにおいて、Lサイズカセット9
dを確実に挟持する目的で、カセット挟持ピン182、
183をある程度長くした場合でも、VTR7aのフロ
ントパネル16等にカセット挟持ピン182、183を
干渉させることなく、Sサイズカセット9bをVTR7
aの奥深い位置(VTR7a内のカセット挿入検出スイ
ッチ261を確実にONできる位置)まで常に確実に押
し込むことができる。特に、S、Lサイスカセット9
b、9dを共用するVTR7aでは、VTR7a内に選
択的に挿入されたカセット9a、9bの前端面91を同
一面に揃える必要があって、カセット挿入検出スイッチ
261がVTR7a内の奥深い位置に設けられているの
で、特に有効である。また、カセット9bを挟持するた
めのカセット挟持ピン182、183を利用してカセッ
ト9bをVTR7a内に強制的に押し込む方式であるか
ら、カセット9bをVTR7a内に機械的に取り込むた
めの特別な機構や駆動装置を省略できて、コストダウン
を図ることができる。
【0119】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。また本
発明はビデオカセットのオートチェンジャーに限定され
ることなく、その他の各種のテープ状記録媒体やディス
ク状記録媒体を収納した各種のカセットのオートチェン
ジャーに適用可能である。
【0120】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のカセッ
ト・オートチェンジャーは次のような効果を奏する。
【0121】大きい収納棚のカセット挿入方向の前方側
の位置に設けられていて、その収納棚に挿入された大き
いカセットの前端面に形成されているカット面の両端近
傍部を同時に検出することにより、その大きい収納棚へ
の大きいカセットの正しい挿入を検出する2個のカセッ
トセンサーと、小さい収納棚のカセット挿入方向の前方
側の位置に設けられていて、その収納棚に挿入された小
さいカセットの前端面に形成されているカット面の一部
を検出することにより、その小さい収納棚への小さいカ
セットの正しい挿入を検出する1個のカセットセンサー
とによって、大きい収納棚及び小さい収納棚にそれぞれ
挿入される大きいカセット及び小さいカセットのカセッ
トの前後及び上下が反転された状態で誤挿入されるそれ
ぞれのカセット誤挿入を検出することができ、しかも、
大きい収納棚に設けられている2個のカセットセンサー
が、その大きい収納棚への異種のカセットである小さい
カセットの間違った挿入も検出することができるように
したので、記録フォーマットに応じて大きさが異なる複
数種類のカセットを1つのカセット・オートチェンジャ
ーに混載してこれら複数種類のカセットを使い分ける
際、オペレータや搬送機による各収納棚への異種のカセ
ットの間違った挿入を未然に防止することができると共
に、各収納棚に各カセットが前後及び上下に反転された
状態で誤挿入されるカセット誤挿入も未然に防止するこ
とができる。従って、その記録フォーマットが異なる複
数種類のカセットの自動交換動作を正確に行える。
【0122】大きい収納棚への大きいカセットの正しい
挿入を検出するための2個のカセットセンサーが、その
収納棚への大きいカセットの誤挿入を検出するセンサー
と、その大きい収納棚への小さいカセットである異種の
カセットの間違った挿入を検出するセンサーとを兼用し
てい、小さい収納棚への小さいカセットの正しい挿入を
検出するための1個のセンサーが、その収納棚への小さ
いカセットの誤挿入を検出するセンサーを兼用している
ので、カセット・オートチェンジャー全体のセンサーの
数を大幅に減少することができて、カセット・オートチ
ェンジャーの大幅なコストダウンを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカセット・オートチェ
ンジャー全体の正面図である。
【図2】カセット・オートチェンジャー全体の概略平面
図である。
【図3】カセット・オートチェンジャー全体の概略側面
図である。
【図4】収納棚ユニットとVTRの正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図5のVTRの引き出しを説明する側面図であ
る。
【図7】VTRを引き出すスライドレールを説明する概
略平面図である。
【図8】同上のスライドレールの拡大断面図である。
【図9】収納棚ユニットを示す斜視図である。
【図10】Lサイズカセットの収納棚ユニットの正面図
である。
【図11】図10の水平断面平面図である。
【図12】図10の垂直断面側面図である。
【図13】Mサイズカセットの収納棚ユニットの正面図
である。
【図14】図13の水平断面平面図である。
【図15】Sサイズカセットの収納棚ユニットの正面図
である。
【図16】図15の水平断面平面図である。
【図17】種類検出部と種類検出センサーを示す斜視図
である。
【図18】図17の側面図である。
【図19】搬送機の正面図である。
【図20】搬送機の平面図である。
【図21】搬送機の側面図である。
【図22】搬送機の走行ガイドを説明する平面図であ
る。
【図23】図22のA−A矢視での側面図である。
【図24】図22のB−B矢視での側面図である。
【図25】搬送機のスライドレールとピニオン駆動部と
を説明する平面図である。
【図26】図25のピニオン駆動部の側面図である。
【図27】搬送機の走行ガイドの他の例を説明するため
の平面図である。
【図28】搬送機のハンドブロックの駆動機構を示す斜
視図である。
【図29】ハンドブロックの回転アームを示す垂直断面
側面図である。
【図30】ハンドブロックの回転アームを示す水平断面
平面図である。
【図31】回転アームの回転基部を示す垂直断面側面図
である。
【図32】図31の水平断面平面図である。
【図33】ハンドブロックを回転アームによって直線運
動させるための説明図である。
【図34】ハンドブロックを回転アームによって直線運
動させるものと、送りネジ等によって直線運動させるも
のとのスペースを比較するための説明図である。
【図35】ハンドブロックの正面図である。
【図36】ハンドブロックの平面図である。
【図37】大カセットを挟持した時のハンドブロックの
側面図である。
【図38】小カセットを挟持した時のハンドブロックの
側面図である。
【図39】図35のC−C矢視での平面図である。
【図40】図36のD−D矢視での側面図である。
【図41】ハンドブロックのカセット挟持ピンの開閉機
構を説明する概略断面側面図である。
【図42】図42の(A)はハンドブロックのカセット
挟持ピン開閉機構中のトルクリミッターの垂直断面側面
図であり、図42の(B)は図42の(A)のE−E矢
視での平面図である。
【図43】回転式カセット挟持ピンを用いた大、中、小
カセットの挟持動作を説明する概略側面図である。
【図44】大カセットをカセット摺動ガイドで案内して
ハンドブロックによって出し入れする時の平面図であ
る。
【図45】図44の正面図である。
【図46】小カセット等をハンドブロックによって出し
入れする時の平面図である。
【図47】図46の正面図である。
【図48】カセット傾き検出機構を説明するハンドブロ
ックの側面図である。
【図49】図48の正面図である。
【図50】ハンドブロックに対するカセットの傾き検出
動作を説明する平面図である。
【図51】ハンドブロックによるカセットの傾き修正動
作を説明する図面である。
【図52】カセット傾き検出機構の変形例を示す側面図
である。
【図53】ハンドブロックの自動調芯機構を説明する一
部切欠き側面図である。
【図54】カセット抜き取り時の自動調芯動作を説明す
る図面である。
【図55】カセット抜き取り時の自動調芯動作を説明す
る図面である。
【図56】カセット抜き取り時の自動調芯動作を説明す
る図面である。
【図57】カセット挿入時の自動調芯動作を説明する図
面である。
【図58】カセット挿入時の自動調芯動作を説明する図
面である。
【図59】カセット挿入時の自動調芯動作を説明する図
面である。
【図60】ハンドブロックの自動調芯機構の変形例を示
す一部切欠き側面図である。
【図61】ハンドブロックによるカセットの強制押し込
み機構を説明する図面である。
【図62】ハンドブロックによるカセットの強制押し込
み機構を説明する図面である。
【符号の説明】
7a、7b VTR(記録再生装置) 8a、8b、8c、8d 収納棚 9a、9b、9c、9d カセット 10 搬送機 43 棚板 54 カセットセンサー 91 カセットの前端面 92 カセットのカット面 L4、L5、L6 棚板の左右方向の間隔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体が収納されていて、大きさが異な
    複数種類のカセットと、これら複数種類のカセットが
    大きさ別に収納された複数種類の収納棚と、これら複数
    種類のカセットを選択的に記録及び/又は再生する記録
    再生装置と、上記複数種類の収納棚と上記記録再生装置
    との間で上記複数種類のカセットを選択的に搬送する搬
    送機とを備えたカセット・オートチェンジャーにおい
    て、 上記複数種類の収納棚のうち、大きいカセットが挿入さ
    れる大きい収納棚のカセット挿入方向の前方側の位置に
    は、挿入される大きいカセットの前端面に形成されてい
    カット面の両端近傍部を同時に検出する2個のカセッ
    トセンサーを設け、上記複数種類の収納棚のうち、小さいカセットが挿入さ
    れる小さい収納棚のカセット挿入方向の前方側の位置に
    は、挿入される小さいカセットの前端面に形成されてい
    るカット面の一部を検出する1個のカセットセンサーを
    設け たことカセット・オートチェンジャー。
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