JP3210973B2 - 被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装置 - Google Patents
被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装置Info
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- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットパック、常温パ
ックまたは低温パックなどにより例えば麺つゆ、ソー
ス、ミソ、その他適宜調味料および適宜の食品あるいは
飲料水、医薬品、化粧品などを内容物として充填したプ
ラスチックフイルムからなる包装物またはプラスチック
成型容器、ビン、金属容器（缶詰缶も含む）などを、循
環する冷却用または加温用液体に浮遊回転させて冷却ま
たは加温させるようにした被冷却物または被加温物の浴
式冷却・加温装置に関するものである。
ックまたは低温パックなどにより例えば麺つゆ、ソー
ス、ミソ、その他適宜調味料および適宜の食品あるいは
飲料水、医薬品、化粧品などを内容物として充填したプ
ラスチックフイルムからなる包装物またはプラスチック
成型容器、ビン、金属容器（缶詰缶も含む）などを、循
環する冷却用または加温用液体に浮遊回転させて冷却ま
たは加温させるようにした被冷却物または被加温物の浴
式冷却・加温装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ホットパック、常温パックまた
は低温パックなどにより例えば麺つゆ、ソース、その他
適宜の食品を内容物として封入し、所要量および所要大
きさ毎に区分けしてプラスチックフイルムなどで熱シー
ルし、カットされた個別包装物を冷却する装置、または
前記内容物を封入し、所要量および所要大きさ毎に区分
けしてプラスチックフイルムなどで熱シールされた袋状
部からなる連続包装物を冷却または加温する装置として
は、例えば特開平２−１９１１２９号公報に示すごとく
従来例として周知である。
は低温パックなどにより例えば麺つゆ、ソース、その他
適宜の食品を内容物として封入し、所要量および所要大
きさ毎に区分けしてプラスチックフイルムなどで熱シー
ルし、カットされた個別包装物を冷却する装置、または
前記内容物を封入し、所要量および所要大きさ毎に区分
けしてプラスチックフイルムなどで熱シールされた袋状
部からなる連続包装物を冷却または加温する装置として
は、例えば特開平２−１９１１２９号公報に示すごとく
従来例として周知である。
【０００３】この公報には、例えば前記個別包装物をベ
ルトコンベア上に山積状に堆積して気体によって冷却す
る装置や、前記個別包装物を所要数の山積状もしくは一
個づつネット状ベルトコンベア上に載架した状態で冷却
水槽内を通過させて所要温度に冷却する装置が所載され
ている。また、前記連続包装物は熱処理装置の熱処理タ
ンク内に収納された水，冷却ガス，湯，または蒸気など
の熱処理媒体中を連続して通過することにより熱処理さ
れる。この場合の通過は、例えば熱処理タンク内に上下
に配設されたドラムの周面を螺旋状に複数回巻回する
か、または８の字状に複数回巻回して移送され、その間
に前記ドラムによって前記連続包装物が圧扁作用と部分
的な屈曲作用とを同時に受けて、内容物が強制的に流動
攪拌され、全面的に冷却または加温される装置が所載さ
れている。
ルトコンベア上に山積状に堆積して気体によって冷却す
る装置や、前記個別包装物を所要数の山積状もしくは一
個づつネット状ベルトコンベア上に載架した状態で冷却
水槽内を通過させて所要温度に冷却する装置が所載され
ている。また、前記連続包装物は熱処理装置の熱処理タ
ンク内に収納された水，冷却ガス，湯，または蒸気など
の熱処理媒体中を連続して通過することにより熱処理さ
れる。この場合の通過は、例えば熱処理タンク内に上下
に配設されたドラムの周面を螺旋状に複数回巻回する
か、または８の字状に複数回巻回して移送され、その間
に前記ドラムによって前記連続包装物が圧扁作用と部分
的な屈曲作用とを同時に受けて、内容物が強制的に流動
攪拌され、全面的に冷却または加温される装置が所載さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の冷却・加温装置によれば、いずれも広い冷却・加温ス
ペースを要していた。また前記個別包装物または前記連
続包装物の全面に対する冷却・加温処理が、いずれも包
装物の芯部にまで達し難く、冷却・加温処理効率が甚だ
悪かったばかりでなく、フイルムに傷も付きやすく、特
に前記連続包装物を熱処理装置の熱処理タンク内に収納
された水，冷却ガス，湯，または蒸気などの熱処理媒体
中のドラムの周面を螺旋状に複数回巻回するか、または
８の字状に複数回巻回して移送させる方法にあっては、
この連続包装物の袋状部が小さい場合（例えば５〜１０
ｃｍ×５〜１０ｃｍ以下）はよいが、大きい場合（例え
ば１０〜１５ｃｍ×１０〜１５ｃｍ以上）には装置が大
型となり、広い設置面積を必要とし、コスト高となるば
かりでなく、容積が大となるため、より一層冷却・加温
処理効率が悪くなるという問題点があった。
の冷却・加温装置によれば、いずれも広い冷却・加温ス
ペースを要していた。また前記個別包装物または前記連
続包装物の全面に対する冷却・加温処理が、いずれも包
装物の芯部にまで達し難く、冷却・加温処理効率が甚だ
悪かったばかりでなく、フイルムに傷も付きやすく、特
に前記連続包装物を熱処理装置の熱処理タンク内に収納
された水，冷却ガス，湯，または蒸気などの熱処理媒体
中のドラムの周面を螺旋状に複数回巻回するか、または
８の字状に複数回巻回して移送させる方法にあっては、
この連続包装物の袋状部が小さい場合（例えば５〜１０
ｃｍ×５〜１０ｃｍ以下）はよいが、大きい場合（例え
ば１０〜１５ｃｍ×１０〜１５ｃｍ以上）には装置が大
型となり、広い設置面積を必要とし、コスト高となるば
かりでなく、容積が大となるため、より一層冷却・加温
処理効率が悪くなるという問題点があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の被冷却物または
被加温物の浴式冷却・加温装置は、上記課題を解決する
ことを目的とし、被冷却物または被加温物を供給する供
給口および被冷却物または被加温物を取り出す取出口を
設け、かつ内部に被冷却物または被加温物を所定方向に
移送させるための網面状で構成した螺旋状スクリューと
被冷却物または被加温物の取り出し装置とを回転自在に
設けた水流経路体と、前記取出口側の下方に設けた冷却
用液体または加温用液体を供給するタンクと、このタン
クと前記水流経路体の供給口側との間に設けた冷却用ま
たは加温用液体を循環させるための水流用循環ポンプ
と、前記供給口から水流経路体内に供給し前記循環する
冷却用または加温用液体に浮遊させた被冷却物または被
加温物を前記螺旋状スクリュー間で回転攪拌させるため
に設けた複数の噴流ノズルと、前記水流経路体の側面部
に穿設した前記複数の噴流ノズルに対応した噴流ノズル
用孔と、前記噴流ノズル側にこれら噴流ノズルを囲むよ
うにして設けたカバー体と、このカバー体内と前記噴流
ノズルとの間に設けたノズル用循環ポンプとより構成し
たことを特徴とするものである。
被加温物の浴式冷却・加温装置は、上記課題を解決する
ことを目的とし、被冷却物または被加温物を供給する供
給口および被冷却物または被加温物を取り出す取出口を
設け、かつ内部に被冷却物または被加温物を所定方向に
移送させるための網面状で構成した螺旋状スクリューと
被冷却物または被加温物の取り出し装置とを回転自在に
設けた水流経路体と、前記取出口側の下方に設けた冷却
用液体または加温用液体を供給するタンクと、このタン
クと前記水流経路体の供給口側との間に設けた冷却用ま
たは加温用液体を循環させるための水流用循環ポンプ
と、前記供給口から水流経路体内に供給し前記循環する
冷却用または加温用液体に浮遊させた被冷却物または被
加温物を前記螺旋状スクリュー間で回転攪拌させるため
に設けた複数の噴流ノズルと、前記水流経路体の側面部
に穿設した前記複数の噴流ノズルに対応した噴流ノズル
用孔と、前記噴流ノズル側にこれら噴流ノズルを囲むよ
うにして設けたカバー体と、このカバー体内と前記噴流
ノズルとの間に設けたノズル用循環ポンプとより構成し
たことを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】図１は、本発明による被冷却物または被加温
物の浴式冷却・加温装置の好適な一実施例を示す平面
図、図２は同概略側断面図、図３は本発明装置の水流経
路体とカバー体と噴流ノズルおよび螺旋状スクリューの
実施例を略示的に示す概略断面図、図４は本発明装置の
水流経路体とカバー体と噴流ノズルおよび取り出し装置
の実施例を略示的に示す概略断面図である。
物の浴式冷却・加温装置の好適な一実施例を示す平面
図、図２は同概略側断面図、図３は本発明装置の水流経
路体とカバー体と噴流ノズルおよび螺旋状スクリューの
実施例を略示的に示す概略断面図、図４は本発明装置の
水流経路体とカバー体と噴流ノズルおよび取り出し装置
の実施例を略示的に示す概略断面図である。
【０００７】図１〜図４において、１０は後記冷却用ま
たは加温用液体２３を循環させる例えばほぼ円筒状水流
経路体で、この水流経路体１０の一方側には、被冷却物
または被加温物１１を供給する供給口１０ａが設けられ
ている。この被冷却物または被加温物１１は、例えばホ
ットパック、常温パックまたは低温パックなどにより例
えば麺つゆ、ソース、ミソ、その他適宜調味料および適
宜の食品あるいは飲料水、医薬品、化粧品などを内容物
として充填したプラスチックフイルムなどからなる包装
物またはプラスチック成型容器、ビン、金属容器（缶詰
缶も含む）などである。
たは加温用液体２３を循環させる例えばほぼ円筒状水流
経路体で、この水流経路体１０の一方側には、被冷却物
または被加温物１１を供給する供給口１０ａが設けられ
ている。この被冷却物または被加温物１１は、例えばホ
ットパック、常温パックまたは低温パックなどにより例
えば麺つゆ、ソース、ミソ、その他適宜調味料および適
宜の食品あるいは飲料水、医薬品、化粧品などを内容物
として充填したプラスチックフイルムなどからなる包装
物またはプラスチック成型容器、ビン、金属容器（缶詰
缶も含む）などである。
【０００８】前記水流経路体１０の他方側には、被冷却
物または被加温物１１を取り出す取出口１０ｂが設けら
れている。この水流経路体１０の内部には、被冷却物ま
たは被加温物１１を所定方向に移送させるための網面状
で構成した螺旋状スクリュー１２と被冷却物または被加
温物１１の取り出し装置１３とがそれぞれ回転自在に設
けられている。この螺旋状スクリュー１２を網面状に構
成したので、水流経路体１０内における水流の抵抗は極
めて少ない。１４は前記螺旋状スクリュー１２の回転軸
であり、一対の軸受１５，１５ａによって回転自在に軸
支されている。一方の軸受１５は、水流経路体１０の供
給口１０ａ側の側面部に適宜取り付けられており、他方
の軸受１５ａは、水流経路体１０内に垂下し設けた軸受
取付金具１５ｂに固設されている。前記回転軸１４の一
方端部１４ａには、適宜の連動機構１６を介してモータ
１７が取り付けられている。
物または被加温物１１を取り出す取出口１０ｂが設けら
れている。この水流経路体１０の内部には、被冷却物ま
たは被加温物１１を所定方向に移送させるための網面状
で構成した螺旋状スクリュー１２と被冷却物または被加
温物１１の取り出し装置１３とがそれぞれ回転自在に設
けられている。この螺旋状スクリュー１２を網面状に構
成したので、水流経路体１０内における水流の抵抗は極
めて少ない。１４は前記螺旋状スクリュー１２の回転軸
であり、一対の軸受１５，１５ａによって回転自在に軸
支されている。一方の軸受１５は、水流経路体１０の供
給口１０ａ側の側面部に適宜取り付けられており、他方
の軸受１５ａは、水流経路体１０内に垂下し設けた軸受
取付金具１５ｂに固設されている。前記回転軸１４の一
方端部１４ａには、適宜の連動機構１６を介してモータ
１７が取り付けられている。
【０００９】１８は前記取り出し装置１３の回転軸であ
り、一対の軸受１９，１９ａによって回転自在に軸支さ
れている。前記一方の軸受１９は、前記水流経路体１０
の取出口１０ｂ側の側面部に適宜取り付けられており、
他方の軸受１９ａは、前記水流経路体１０内に垂下し設
けた軸受取付金具１９ｂに固設されている。前記回転軸
１８の一方端部１８ａには、適宜の連動機構１９ｃを介
してモータ２０が取り付けられている。２１は前記取出
口１０ｂの下方に設けられているベルトコンベアであ
り、２２はこのベルトコンベア２１の下方に設けたタン
クである。このタンク２２には、前記取り出し装置１３
の回転により前記水流経路体１０から取り出される被冷
却物または被加温物１１とともに冷却用液体または加温
用液体２３が供給され、溜められる。２４はこのタンク
２２と前記水流経路体１０の供給口１０ａ側との間に設
けた冷却用または加温用液体２３を循環させるための水
流用循環ポンプであり、２５は調節バルブである。この
調節バルブ２５を調節することによって、前記水流経路
体１０内の水流速を前記螺旋状スクリュー１２の回転速
度に合わせてコントロールし、前記被冷却物または被加
温物１１に対する水流のスピードおよび撹拌力のバラン
スを調整するものである。
り、一対の軸受１９，１９ａによって回転自在に軸支さ
れている。前記一方の軸受１９は、前記水流経路体１０
の取出口１０ｂ側の側面部に適宜取り付けられており、
他方の軸受１９ａは、前記水流経路体１０内に垂下し設
けた軸受取付金具１９ｂに固設されている。前記回転軸
１８の一方端部１８ａには、適宜の連動機構１９ｃを介
してモータ２０が取り付けられている。２１は前記取出
口１０ｂの下方に設けられているベルトコンベアであ
り、２２はこのベルトコンベア２１の下方に設けたタン
クである。このタンク２２には、前記取り出し装置１３
の回転により前記水流経路体１０から取り出される被冷
却物または被加温物１１とともに冷却用液体または加温
用液体２３が供給され、溜められる。２４はこのタンク
２２と前記水流経路体１０の供給口１０ａ側との間に設
けた冷却用または加温用液体２３を循環させるための水
流用循環ポンプであり、２５は調節バルブである。この
調節バルブ２５を調節することによって、前記水流経路
体１０内の水流速を前記螺旋状スクリュー１２の回転速
度に合わせてコントロールし、前記被冷却物または被加
温物１１に対する水流のスピードおよび撹拌力のバラン
スを調整するものである。
【００１０】２６は前記供給口１０ａから水流経路体１
０内に供給し前記循環する冷却用または加温用液体２３
に浮遊させた被冷却物または被加温物１１を前記螺旋状
スクリュー１２間で回転させるための共通配管２６ａに
設けた複数の噴流ノズルである。２７は前記水流経路体
１０の水流方向に沿った側面部に穿設した前記複数の噴
流ノズル２６に対応した噴流ノズル用孔である。２８は
前記噴流ノズル２６側にこれら噴流ノズル２６を囲むよ
うにして設けたカバー体であり、２９はこのカバー体２
８内と前記噴流ノズル２６の共通配管２６ａとの間に設
けたノズル用循環ポンプである。３０は調節バルブであ
る。この調節バルブ３０によって、前記被冷却物または
被加温物１１の回転撹拌をコントロールするべく前記ノ
ズル用循環ポンプ２９の循環水量を調整することができ
る。
０内に供給し前記循環する冷却用または加温用液体２３
に浮遊させた被冷却物または被加温物１１を前記螺旋状
スクリュー１２間で回転させるための共通配管２６ａに
設けた複数の噴流ノズルである。２７は前記水流経路体
１０の水流方向に沿った側面部に穿設した前記複数の噴
流ノズル２６に対応した噴流ノズル用孔である。２８は
前記噴流ノズル２６側にこれら噴流ノズル２６を囲むよ
うにして設けたカバー体であり、２９はこのカバー体２
８内と前記噴流ノズル２６の共通配管２６ａとの間に設
けたノズル用循環ポンプである。３０は調節バルブであ
る。この調節バルブ３０によって、前記被冷却物または
被加温物１１の回転撹拌をコントロールするべく前記ノ
ズル用循環ポンプ２９の循環水量を調整することができ
る。
【００１１】前記噴流ノズル２６は、被冷却物または被
加温物１１の形状や大きさおよび比重などの条件によっ
て流量および吹き出し角度、長さを任意設定している。
前記噴流ノズル２６および螺旋状スクリュー１２によっ
て前記冷却用または加温用液体２３に浮遊している被冷
却物または被加温物１１を回転移送させると、前記水流
経路体１０はほぼ円筒状になっているので、被冷却物ま
たは被加温物１１の表面および内容物に傷がつくことな
く、急速に連続冷却または加温されることになる。な
お、前記水流主経路体１０の大きさおよび長さを変える
ことにより、多種の冷却およびホールド加温（温度維
持）条件に対応することができる。
加温物１１の形状や大きさおよび比重などの条件によっ
て流量および吹き出し角度、長さを任意設定している。
前記噴流ノズル２６および螺旋状スクリュー１２によっ
て前記冷却用または加温用液体２３に浮遊している被冷
却物または被加温物１１を回転移送させると、前記水流
経路体１０はほぼ円筒状になっているので、被冷却物ま
たは被加温物１１の表面および内容物に傷がつくことな
く、急速に連続冷却または加温されることになる。な
お、前記水流主経路体１０の大きさおよび長さを変える
ことにより、多種の冷却およびホールド加温（温度維
持）条件に対応することができる。
【００１２】次に本発明の被冷却物または被加温物の浴
式冷却・加温装置の作用について説明する。冷却水より
なる冷却用液体２３を使用して被冷却物１１を冷却する
際は、冷却用液体２３を前記水流経路体１０に供給し、
水流用循環ポンプ２４によって水流経路体１０とタンク
２２との間で循環させる。そして、前記被冷却物１１を
前記水流経路体１０の供給口１０ａから供給して冷却用
液体２３に浮遊させ、この冷却用液体２３を前記噴流ノ
ズル２６によって回転させながら前記被冷却物１１を螺
旋状スクリュー１２によって順次回転移送させ、取出口
１０ｂ側に流す。前記被冷却物１１は、回転する取り出
し装置１３によって取出口１０ｂから取り出され、ベル
トコンベア２１上に載置され、所定位置に移送される。
このように、冷却用液体２３を使用して被冷却物１１を
冷却することにより、プラスチックフイルムからなる包
装物の場合は、フイルムのシール強度を向上させること
ができ、またはプラスチック成型容器、ビン、金属容器
（缶詰缶も含む）などでは、前記冷却用液体２３を使用
して被冷却物１１を短時間に冷却することにより、被冷
却物１１の内容物の褐変（変色）防止効果を得ることが
できる。
式冷却・加温装置の作用について説明する。冷却水より
なる冷却用液体２３を使用して被冷却物１１を冷却する
際は、冷却用液体２３を前記水流経路体１０に供給し、
水流用循環ポンプ２４によって水流経路体１０とタンク
２２との間で循環させる。そして、前記被冷却物１１を
前記水流経路体１０の供給口１０ａから供給して冷却用
液体２３に浮遊させ、この冷却用液体２３を前記噴流ノ
ズル２６によって回転させながら前記被冷却物１１を螺
旋状スクリュー１２によって順次回転移送させ、取出口
１０ｂ側に流す。前記被冷却物１１は、回転する取り出
し装置１３によって取出口１０ｂから取り出され、ベル
トコンベア２１上に載置され、所定位置に移送される。
このように、冷却用液体２３を使用して被冷却物１１を
冷却することにより、プラスチックフイルムからなる包
装物の場合は、フイルムのシール強度を向上させること
ができ、またはプラスチック成型容器、ビン、金属容器
（缶詰缶も含む）などでは、前記冷却用液体２３を使用
して被冷却物１１を短時間に冷却することにより、被冷
却物１１の内容物の褐変（変色）防止効果を得ることが
できる。
【００１３】また、温水よりなる加温用液体２３を使用
して被加温物１１を加温する際は、加温用液体２３を前
記水流経路体１０に供給し、水流用循環ポンプ２４によ
って水流経路体１０とタンク２２との間で循環させる。
そして、前記被加温物１１を前記水流経路体１０の供給
口１０ａから供給して加温用液体２３に浮遊させ、この
加温用液体２３を前記噴流ノズル２６によって回転させ
ながら前記被加温物１１を螺旋状スクリュー１２によっ
て順次回転移送させ、取出口１０ｂ側に流す。前記被加
温物１１は、回転する取り出し装置１３によって取出口
１０ｂから取り出され、ベルトコンベア２１上に載置さ
れ、所定位置に移送される。このように、加温用液体２
３を使用して被加温物１１を任意の時間ホールド加温
（温度維持）することにより、容器内面の殺菌効果を得
ることができる。
して被加温物１１を加温する際は、加温用液体２３を前
記水流経路体１０に供給し、水流用循環ポンプ２４によ
って水流経路体１０とタンク２２との間で循環させる。
そして、前記被加温物１１を前記水流経路体１０の供給
口１０ａから供給して加温用液体２３に浮遊させ、この
加温用液体２３を前記噴流ノズル２６によって回転させ
ながら前記被加温物１１を螺旋状スクリュー１２によっ
て順次回転移送させ、取出口１０ｂ側に流す。前記被加
温物１１は、回転する取り出し装置１３によって取出口
１０ｂから取り出され、ベルトコンベア２１上に載置さ
れ、所定位置に移送される。このように、加温用液体２
３を使用して被加温物１１を任意の時間ホールド加温
（温度維持）することにより、容器内面の殺菌効果を得
ることができる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被冷却物
または被加温物の浴式冷却・加温装置によれば、水流経
路体とタンクとの間で循環させる前記冷却用または加温
用液体を噴流ノズルによって回転攪拌させながら螺旋状
スクリューで移送させることにより装置を長くすること
なく、被冷却物または被加温物が各種の大きさのもので
あっても表面温度の変化を早めさせ、冷却・加温作用を
被冷却物または被加温物の芯部にまで迅速に波及させる
ことができ、狭いスペースにおいても多量の前記被冷却
物または被加温物の表面温度および芯部の温度（芯温）
を急速に冷却・加温させることができるとともに、表面
および内容物を損傷させることなく、冷却・加温処理効
率を良好にしながら被冷却物または被加温物をスムーズ
に確実に移送することができる効果を有するばかりでな
く、水流経路体の取出口側にベルトコンベアなどの移送
装置が設けられているので、作業者が取り出し場所に居
なくても被冷却物または被加温物を容易にして、短時間
に所定位置に確実に移送し取り出すことができ、全自動
化が可能となるなどの効果を有する。
または被加温物の浴式冷却・加温装置によれば、水流経
路体とタンクとの間で循環させる前記冷却用または加温
用液体を噴流ノズルによって回転攪拌させながら螺旋状
スクリューで移送させることにより装置を長くすること
なく、被冷却物または被加温物が各種の大きさのもので
あっても表面温度の変化を早めさせ、冷却・加温作用を
被冷却物または被加温物の芯部にまで迅速に波及させる
ことができ、狭いスペースにおいても多量の前記被冷却
物または被加温物の表面温度および芯部の温度（芯温）
を急速に冷却・加温させることができるとともに、表面
および内容物を損傷させることなく、冷却・加温処理効
率を良好にしながら被冷却物または被加温物をスムーズ
に確実に移送することができる効果を有するばかりでな
く、水流経路体の取出口側にベルトコンベアなどの移送
装置が設けられているので、作業者が取り出し場所に居
なくても被冷却物または被加温物を容易にして、短時間
に所定位置に確実に移送し取り出すことができ、全自動
化が可能となるなどの効果を有する。
【図１】本発明による被冷却物または被加温物の浴式冷
却・加温装置の好適な一実施例を示す平面図である。
却・加温装置の好適な一実施例を示す平面図である。
【図２】同側面図である。
【図３】本発明装置の水流経路体とカバー体と噴流ノズ
ルおよび螺旋状スクリューの実施例を略示的に示す概略
断面図である。
ルおよび螺旋状スクリューの実施例を略示的に示す概略
断面図である。
【図４】本発明装置の水流経路体とカバー体と噴流ノズ
ルおよび取り出し装置の実施例を略示的に示す概略断面
図である。
ルおよび取り出し装置の実施例を略示的に示す概略断面
図である。
１０ ほぼ円筒状水流経路体、１０ａ 供給口、１０ｂ
取出口、１１ 被冷却物または被加温物、１２ 螺旋
状スクリュー、１３ 取り出し装置、１４ 回転軸、１
４ａ 回転軸１４の一方端部、１５，１５ａ 軸受、１
５ｂ 軸受取付金具、１６ 連動機構、１７ モータ、
１８ 回転軸、１８ａ 回転軸１８の一方端部、１９，
１９ａ 軸受、１９ｂ 軸受取付金具、１９ｃ 連動機
構、２０モータ、２１ ベルトコンベア、２２ タン
ク、２３ 冷却用液体または加温用液体、２４ 水流用
循環ポンプ、２５ 調節バルブ、２６ 噴流ノズル、２
６ａ 共通配管、２７ 噴流ノズル用孔、２８ カバー
体、２９ ノズル用循環ポンプ、３０ 調節バルブ。
取出口、１１ 被冷却物または被加温物、１２ 螺旋
状スクリュー、１３ 取り出し装置、１４ 回転軸、１
４ａ 回転軸１４の一方端部、１５，１５ａ 軸受、１
５ｂ 軸受取付金具、１６ 連動機構、１７ モータ、
１８ 回転軸、１８ａ 回転軸１８の一方端部、１９，
１９ａ 軸受、１９ｂ 軸受取付金具、１９ｃ 連動機
構、２０モータ、２１ ベルトコンベア、２２ タン
ク、２３ 冷却用液体または加温用液体、２４ 水流用
循環ポンプ、２５ 調節バルブ、２６ 噴流ノズル、２
６ａ 共通配管、２７ 噴流ノズル用孔、２８ カバー
体、２９ ノズル用循環ポンプ、３０ 調節バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−295475（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−257921（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−12489（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25D 1/02 A23L 3/02 A23L 3/36 F25D 9/00
Claims (1)
- 【請求項１】 被冷却物または被加温物を供給する供給
口および被冷却物または被加温物を取り出す取出口を設
け、かつ内部に被冷却物または被加温物を所定方向に移
送させるための網面状で構成した螺旋状スクリューと被
冷却物または被加温物の取り出し装置とを回転自在に設
けた水流経路体と、前記取出口側の下方に設けた冷却用
液体または加温用液体を供給するタンクと、このタンク
と前記水流経路体の供給口側との間に設けた冷却用また
は加温用液体を循環させるための水流用循環ポンプと、
前記供給口から水流経路体内に供給し前記循環する冷却
用または加温用液体に浮遊させた被冷却物または被加温
物を前記螺旋状スクリュー間で回転させるために設けた
複数の噴流ノズルと、前記水流経路体の側面部に穿設し
た前記複数の噴流ノズルに対応した噴流ノズル用孔と、
前記噴流ノズル側にこれら噴流ノズルを囲むようにして
設けたカバー体と、このカバー体内と前記噴流ノズルと
の間に設けたノズル用循環ポンプとより構成したことを
特徴とする被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05095794A JP3210973B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05095794A JP3210973B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225072A JPH07225072A (ja) | 1995-08-22 |
| JP3210973B2 true JP3210973B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=12873304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05095794A Expired - Fee Related JP3210973B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 被冷却物または被加温物の浴式冷却・加温装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3210973B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004082406A1 (ja) * | 2003-03-19 | 2004-09-30 | Ryubi Co., Ltd. | 食品の殺菌方法及びこの方法によって得られた容器詰め食品 |
| CN106477112A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-03-08 | 南京睿宇物联网科技有限公司 | 一种饮品包装机 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP05095794A patent/JP3210973B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07225072A (ja) | 1995-08-22 |
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