JP3210812U - 回転工具用太番線締め付け治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】太番線を高いトルクで締め付ける場合にあっても、捩れを抑制してトルクを効果的に作用させる回転工具用太番線締め付け治具を提供する。【解決手段】回転工具Aの回転駆動される治具固定具Bに装着されて、治具固定具を回転させることにより太番線を捩って締め付ける太番線締め付け治具1であって、先端に太番線が絡められるフック部1aが形成され、基端に治具固定具へ嵌合固定される装着部1bが形成され、フック部と装着部との間に、より大きな外径を有する大径部1cが形成されている。【選択図】図2
Description
本考案は、番線の結束作業を、回転工具を用いて行なう際に用いられる結束ジグに係わり、特に、太番線の結束に好適に用いられる回転工具用太番線締め付け治具に関する。
一般に、建設現場等においては種々の部材を番線で結束することが行なわれている。
たとえば、鉄筋を組み上げる際には、この鉄筋の交差部を比較的細めの結束線によって結束することが行なわれている。
たとえば、鉄筋を組み上げる際には、この鉄筋の交差部を比較的細めの結束線によって結束することが行なわれている。
前述した結束作業は人力によって行なわれることが多いが、たとえば、特許文献1に示されるように、結束作業の負担軽減や結束状態を高品質に保つこと等を目的として、前記番線を、回転工具を用いて結束する技術も提案されている。
この技術は、回転工具に番線結束用の治具を取り付け、この治具に前記番線を絡めるとともに、この治具を前記回転工具によって回転させることにより、前記番線を捩って前記鉄筋の結束を行なうようにしている。
前述した技術によって、前記番線の捻りを、回転工具を用いて行なうことにより、作業者の負担が軽減され、また、捻り具合を極力一定にして均一な結束を行なうことができるようになった。
しかしながら、このような技術においても、なお、次のような改善すべき問題点が残されている。
すなわち、前述した技術は、比較的細めの番線を対象にした治具を用いていることにより、太めの番線の捻りには適さないといった問題点である。
すなわち、太めの番線を捩るには、その太さに応じて大きなトルクが必要となり、この大きなトルクを、前述したような比較的細めの番線を対象とした治具にかけると、この治具自体に捩れが発生して、前記トルクを前記番線に効果的に作用させることができない。
このような不具合を避けるためには、前記治具を太くして、高負荷時における前記治具の捩れを抑制する必要がある。
しかしながら、前記治具を固定する回転工具の治具固定具は、その固定可能な治具の太さが決められており、したがって、前記治具の太さも自ずと制限され、前述した高負荷への対応ができていないのが現状である。
本考案は、前述した従来の技術において残されている問題点を解決せんとしてなされたもので、規制の回転工具を用いて太番線を捩る際に、この太番線を捩るトルクを効果的に前記太番線に伝達することが可能な回転工具用太番線締め付け治具を提供することを解決すべき課題とする。
本考案の回転工具用太番線締め付け治具は、前述した課題を解決するために、回転工具の回転駆動される治具固定具に装着されて、この治具固定具によって回転させられることにより太番線を捩って締め付けるようにした太番線締め付け治具であって、先端に前記太番線が絡められるフック部が形成され、基端に前記治具固定具へ嵌合固定される装着部が形成され、前記フック部と前記装着部との間に、これらのフック部および装着部の外径よりも大きな外径を有する大径部が形成されていることを特徴としている。
このような構成とすることにより、前記回転工具用太番線締め付け治具は、その装着部を前記回転工具の治具固定具に装着することによって、前記回転工具に取り付けられる。
ここで、前記装着部を前記治具固定具に装着した状態において、前記大径部が前記治具固定具の近傍に位置させられて、前記装着部の前記治具固定具からの突出量が短く設定されている。
これより、前記フック部に太番線を絡めた状態で、前記回転工具を駆動すると、この回転工具によって前記回転工具用太番線締め付け治具が回転させられ、これに伴って、前記フック部に絡められている太番線が締め付けられる。
前記回転工具によって発生させられるトルクは、前記治具固定具から、前記装着部および大径部を経て前記フック部へ伝わり、このトルクによって前記太番線の締め付けが行なわれる。
そして、前記トルクにより、前記装着部、前記大径部、および、前記フック部のそれぞれに捩れが生じるが、前記大径部においては、その外径が太く設定されていることにより捩れ量が小さく抑えられる。
また、前記装着部および前記フック部においては、前記大径部が形成されている分、これらの長さが短く設定されており、これによって、これらの装着部およびフック部の捩れ量も小さく抑えられる。
特に、前記装着部は、前記治具固定具からの突出量が小さく抑えられていることにより捩れ領域が少なく、この結果、その捩れ量が極めて小さい。
このように、前記装着部、前記大径部、および、前記フック部のそれぞれの部位において捩れ量が小さく抑えられ、これによって、前記治具固定具によって与えられるトルクが前記太番線に効果的に伝わり、この太番線の締め付けが良好に行なわれる。
また、前記装着部を、前記大径部と別体に構成するとともに、断面を非真円形状とし、前記大径部に、その基端側から前記装着部が嵌合させられる凹部を形成し、かつ、この凹部の断面形状を前記装着部の断面形状と略同一形状とした構成とすることができる。
これにより、前記装着部を、前記大径部に対して着脱可能な構成とすることができる。
このような構成とすることにより、前記装着部を共通部材として、前記フック部および大径部を交換することが可能となり、締め付ける太番線の種類や結束位置等に応じて前記フック部を交換することができる。
このような構成とすることにより、前記装着部を共通部材として、前記フック部および大径部を交換することが可能となり、締め付ける太番線の種類や結束位置等に応じて前記フック部を交換することができる。
前記装着部の断面や大径部の凹部の形状は、正6角形とすることが好ましい。
このような構成とすることにより、前記装着部の前記大径部との収まりを良くして、良好なトルク伝達を確保することができる。
このような構成とすることにより、前記装着部の前記大径部との収まりを良くして、良好なトルク伝達を確保することができる。
また、前記大径部と前記フック部との間に、前記大径部から前記フック部へ向かって漸次断面形状が減少する応力調整部を設けることが好ましい。
このような構成とすることにより、前記大径部から前記フック部へトルクが伝わる際に生じる応力を、前記大径部から前記フック部へ向けて緩やかに変化させることができる。
この結果、応力集中箇所をなくして耐久性を向上させることができる。
この結果、応力集中箇所をなくして耐久性を向上させることができる。
本考案の回転工具用太番線締め付け治具によれば、太番線を高いトルクで締め付ける場合にあっても、捩れを抑制して前記トルクを前記太番線に効果的に作用させることができる。
以下、本考案の一実施形態を図1ないし図5を参照して説明する。
図1中、符号1は、本実施形態に係わる回転工具用太番線締め付け治具(以下、太番線締め付け具と略称する)を示す。
図1中、符号1は、本実施形態に係わる回転工具用太番線締め付け治具(以下、太番線締め付け具と略称する)を示す。
この太番線締め付け具1は、後述する回転工具Aの回転駆動される治具固定具Bに装着されて、この治具固定具Bによって回転させられることにより太番線Tを捩って締め付けるようにしたもので、先端に前記太番線Tが絡められるフック部1aが形成され、基端に前記治具固定具へ嵌合固定される装着部1bが形成され、前記フック部1aと前記装着部1bとの間に、これらのフック部1aおよび装着部1bの外径よりも大きな外径を有する大径部1cが形成された構成となっている。
前記フック部1a、前記装着部1b、および、前記大径部1cは、本実施形態においては一体に形成されており、前記フック部1a、および、前記大径部1cの断面形状が円形となされ、前記装着部1bの断面形状が正6角形となされている。
また、前記装着部1bは、その長さが、この装着部1bを前記治具固定具Bに嵌合固定した状態において、前記大径部1cの前記装着部1b側の端面を前記治具固定具Bの前面の至近位置に位置させる長さに形成されている。
すなわち、図2に示すように、前記装着部1bの、前記治具固定具Bからの突出長さgが短くなるように設定されている。
さらに、本実施形態においては、前記大径部1cと前記フック部1aとの間に、前記大径部1cから前記フック部1cへ向かって断面形状が漸次減少する応力調整部1dが設けられている。
このように構成された本実施形態の太番線締め付け具1は、その装着部1bを前記回転工具Aの治具固定具Bに嵌合固定することによって、この回転工具Aに装着される。
ついで、前述したように前記回転工具Aに装着された本実施形態の太番線締め付け具1を用いて太番線Tを締め付ける際の手順について説明する。
まず、図3および図4に示すように、手作業により太番線Tを捩って仮締めし、その両端部を揃えておく。
これより、図5に示すように、前記太番線Tのねじり部分に前記太番線締め付け具1の前記フック部1aを引っ掛ける。
次いで、前述したように揃えられた両端部を掴んだ状態で、前記太番線締め付け具1を前記回転工具Aによって回転させることにより、前記太番線Tを締め付ける。
これによって、前記太番線Tによる結束を行なうことができる。
これによって、前記太番線Tによる結束を行なうことができる。
このような前記太番線締め付け具1による太番線Tの締め付けに際し、前記太番線締め付け具1にトルクが掛かり、このトルクが前記太番線締め付け具1に、この太番線締め付け具1を捩るように作用する。
ここで、前記装着部1bにおける捩れは、この装着部1bの、前記治具固定具Bから突出した部位に生じる。
しかしながら、前記装着部1bの前記治具固定具Bからの突出長さgが、前述したように短く設定されていることにより、この装着部1bにおける捩れ量が小さく抑えられる。
しかしながら、前記装着部1bの前記治具固定具Bからの突出長さgが、前述したように短く設定されていることにより、この装着部1bにおける捩れ量が小さく抑えられる。
また、前記大径部1cにおける捩れ量は、この大径部1cの外径が大きく設定されていることにより捩れ剛性が高く、この結果、この大径部1cにおける捩れ量が小さく抑えられる。
さらに、前記フック部1aは、前記大径部1cを設けたことにより、前記太番線締め付け具1の全長に占める長さが短く、これによって、このフック部1aにおける捩れ量も小さく抑えられる。
このように、本実施形態の太番線締め付け具1においては、その全体の捩れ量が小さく抑えられる。
この結果、前記回転工具Aによって与えられるトルクが、前記太番線Tに効果的に伝達されて、この太番線Tの締め付けが安定して行なわれる。
この結果、前記回転工具Aによって与えられるトルクが、前記太番線Tに効果的に伝達されて、この太番線Tの締め付けが安定して行なわれる。
また、本実施形態においては、前記フック部1aと前記大径部1cとの間を、断面形状が漸次減少する応力調整部1dとしていることにより、前記大径部1cから前記フック部1aへ向かう応力変化が緩やかになり、前記大径部1cと前記フック部1a間に応力集中箇所が生じることを防止して、この応力集中による破損を防止することができる。
なお、前記実施形態に示した形状または構成は一例であって、適用する太番線Tの形状、あるいは、太番線締め付け具1の設計要求等に基づき種々変更可能である。
たとえば、締め付ける太番線の太さが異なる場合、この太番線の太さに応じたフック部を備えた太番線締め付け具を用いる必要が生じる場合がある。
これに対応するために、図6に示すように、太番線締め付け具10の装着部10bを、大径部10cと別体に構成するとともに、その断面を非真円形状(図示例では正6角形)に形成し、前記大径部10cに、その基端側から前記装着部10aが嵌合させられる凹部11を形成するとともに、この凹部11の断面形状を前記装着部10aの断面形状と略同一形状とし、前記大径部10cに、締め付ける太番線Tの形状に合わせたフック部10aを連設した構成とすることができる。
そして、図7に示すように、前記装着部10aを前記大径部10cの前記凹部11に嵌合させることにより、選択されたフック部10aを備えた太番線締め付け具10を構成することができる。
1 (回転工具用)太番線締め付け具
1a フック部
1b 装着部
1c 大径部
1d 応力調整部
2 凹部
10 太番線締め付け具
10a フック部
10b 装着部
10c 大径部
11 凹部
A 回転工具
B 治具固定具
T 太番線
1a フック部
1b 装着部
1c 大径部
1d 応力調整部
2 凹部
10 太番線締め付け具
10a フック部
10b 装着部
10c 大径部
11 凹部
A 回転工具
B 治具固定具
T 太番線
Claims (5)
- 回転工具の回転駆動される治具固定具に装着されて、この治具固定具によって回転させられることにより太番線を捩って締め付けるようにした太番線締め付け治具であって、先端に前記太番線が絡められるフック部が形成され、基端に前記治具固定具へ嵌合固定される装着部が形成され、前記フック部と前記装着部との間に、これらのフック部および装着部の外径よりも大きな外径を有する大径部が形成されていることを特徴とする回転工具用太番線締め付け治具。
- 前記装着部が、前記治具固定具に嵌合固定された状態において、前記大径部を前記治具固定具の至近位置に位置させる長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転工具用太番線締め付け治具。
- 前記装着部が、前記大径部と別体に構成されているとともに、断面が非真円形状に形成され、前記大径部には、その基端側から前記装着部が嵌合させられる凹部が形成され、かつ、この凹部の断面形状が前記装着部の断面形状と略同一形状となされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転工具用太番線締め付け治具。
- 前記装着部の断面形状が正6角形となされていることを特徴とする請求項3に記載の回転工具用太番線締め付け治具。
- 前記大径部と前記フック部との間に、前記大径部から前記フック部へ向かって漸次断面形状が減少する応力調整部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の回転工具用太番線締め付け治具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017001336U JP3210812U (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 回転工具用太番線締め付け治具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3677736A4 (en) * | 2018-05-03 | 2021-05-26 | Guangdong Shunde Huayan Electronic Technology Co., Ltd. | REPLACEABLE GUN HEAD AND STEEL BAR STRAPPING MACHINE AND ITS OPERATING PROCEDURE |
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- 2017-03-28 JP JP2017001336U patent/JP3210812U/ja not_active Expired - Fee Related
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