JP3210696U - 糸巻き付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装材により包装された物品に糸を巻き付ける場合において、物品の美観の向上を図れる糸巻き付け装置を提供する。【解決手段】糸巻き付け装置1は、物品を支持する支持部7と、包装材の広がりを抑制する抑制部9A,9Bと、支持部7に支持される物品の姿勢を保持する保持部11と、物品に糸を巻き付ける糸巻き部5と、を備え、糸巻き部5は、物品に糸を巻き付ける位置において、物品と糸との間に抑制部9A,9Bの少なくとも一部を介在させて物品に糸を巻き付け、抑制部9A,9Bは、物品に糸が巻き付けられた後、物品と糸との間から引き抜かれる方向に移動する。【選択図】図1
Description
本考案は、糸巻き付け装置に関する。
従来の糸巻き付け装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の糸巻き付け装置は、モータで回転される回転軸に固定された回転体と、回転端に環状に配置されて着脱自在に装着された複数のロッドと、を備える。糸巻き付け装置では、ロッドにより形成された空間に物品が挿入され、回転体が回転しながら物品の外周面に糸がらせん状に巻き付けられる。
糸を巻き付ける対象となる物品として、包装材で包装されるものがある。包装材は、糸を巻き付けるときに広がり得る。したがって、包装材によって包装される物品に対して、糸をきれいに巻き付けることは容易ではない。また、一般的に、物品に糸を巻き付けるときには、物品から糸が外れることを防止するために、糸と物品との間に隙間が生じないように、糸にテンションを与えて巻き付ける。しかしながら、物品のなかには、糸が巻き付けられた後に加熱処理等が施されることで、物品の中身が膨張するものがある。この場合、従来のように糸を物品に巻き付けると、膨張した物品に糸が食い込み、物品の美観が損なわれる。
本考案の一側面は、包装材により包装された物品に糸を巻き付ける場合において、物品の美観の向上を図れる糸巻き付け装置の提供を目的とする。
本考案の一側面に係る糸巻き付け装置は、包装材により包装された物品に糸を巻き付ける糸巻き付け装置であって、物品を支持する支持部と、包装材の広がりを抑制する抑制部と、支持部に支持される物品の姿勢を保持する保持部と、物品に前記糸を巻き付ける糸巻き部と、を備え、糸巻き部は、抑制部及び物品を含む位置において、物品と糸との間に抑制部が位置するように物品に糸を巻き付け、抑制部は、物品に糸が巻き付けられた後、物品と糸との間から引き抜かれる方向に移動する。
本考案の一側面に係る糸巻き付け装置は、包装材の広がりを抑制する抑制部を備える。これにより、包装材によって包装される物品に糸を巻き付ける場合であっても、包装材の広がりを抑制できる。また、保持部によって物品の姿勢が保持されるため、物品の所定の位置に確実に糸を巻き付けることができる。そのため、糸巻き付け装置では、物品に対して糸をきれいに巻き付けることができる。また、糸巻き付け装置では、抑制部及び物品を含む位置において、物品と糸との間に抑制部が位置するように物品に糸を巻き付け、物品に糸を巻き付けた後で物品と糸との間から抑制部を引き抜く。これにより、抑制部が物品と糸との間に入り込んでいる分、物品と糸との間に隙間が生じる。すなわち、糸に所定の弛みを持たせることができる。これにより、物品が膨張した場合であっても、糸が物品に食い込むことを防止できる。したがって、糸巻き付け装置では、糸を巻き付けた物品の美観の向上を図れる。
一実施形態においては、保持部は、物品に糸が巻き付けられた後、抑制部が引き抜かれる方向とは反対側の方向に移動し、物品を押し出してもよい。この構成では、物品と糸との間から抑制部を確実に引き抜くことができる。また、支持部に支持される物品を押し出す方向に保持部が移動するため、支持部から物品を排出できる。したがって、支持部から物品を取り除く作業が省略できるため、作業効率の向上が図れる。
一実施形態においては、抑制部は、2つの円柱部材で構成されていてもよい。この構成では、包装材の広がりを2箇所で抑制するため、包装材の広がりを効果的に抑制できる。また、円柱部材とすることにより、物品及び抑制部を含んで糸が巻き付けられたときに、抑制部に接触する糸に破損が生じることを抑制できる。更に、抑制部を引き抜くときに、物品及び糸に破損が生じることを抑制できる。
一実施形態においては、保持部は、略鉛直方向上側から物品を押さえ付けてもよい。この構成では、物品の姿勢を良好に保持できるため、物品の所定の位置に、より一層確実に糸を巻き付けることができる。
一実施形態においては、物品は、略三角形状を呈しており、抑制部は、物品における一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材の広がりを抑制してもよい。略三角形状を呈する物品では、一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材が広がり易い。したがって、物品における一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材の広がりを抑制部で抑制することにより、略三角形状を呈する物品に対して、糸をきれいに巻き付けることができる。
一実施形態においては、抑制部は、一の頂点から遠ざかる方向において、物品と糸との間から引き抜かれてもよい。この構成では、略三角形状を呈する物品において、物品と糸との間から抑制部をスムーズに引き抜くことができる。
本考案の一側面によれば、包装材により包装された物品に糸を巻き付ける場合において、物品の美観の向上を図れる。
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明においては、図1の「左右方向」を「前後方向」、図1の「上下方向」を「左右方向」とする。
図1に示されるように、糸巻き付け装置1は、支持装置3と、巻き付け装置(糸巻き部)5と、制御装置6(図3参照)と、を備える。糸巻き付け装置1は、図5に示されるように、包装材Pにより包装された物品Aに糸Yを巻き付ける。本実施形態では、物品Aは、粽(ちまき)である。物品Aは、粽の材料となる餅米等が包装材Pである竹の皮で包装される。物品Aは、加熱される(蒸される)前の粽である。物品Aは、略三角形状を呈する。糸Yは、例えば、たこ糸である。
図1及び図2に示されるように、支持装置3は、糸Yが巻き付けられる物品Aを支持する。支持装置3は、支持部7と、抑制部9A,9Bと、保持部11と、を備える。
支持部7は、物品Aを支持する。支持部7は、物品Aが載置される載置部7aを有する。載置部7aは、板部材である。載置部7aは、三角形状を呈する。載置部7aの一角は、平坦に切り欠かれる。載置部7aの切り欠き部分には、突出部7bが設けられる。突出部7bは、帯状を呈する。突出部7bは、前方に延在する。突出部7bは、図5及び図6に示されるように、物品Aを支持する位置に含まれる。
支持部7は、側部7c,7dを有する。側部7c及び側部7dは、支持部7の2つの辺に沿って設けられる。側部7cは、突出部7bが設けられた三角形の一角を形成し得る一辺に配置される。側部7cは、載置部7aの縁において、載置部7aに対して略直角に立設される。側部7cは、例えば、支持部7を構成する部材の一部を折り曲げることで、載置部7aと一体に形成される。側部7cは、例えば、載置部7aの後部から載置部7aの中央部よりも前方の位置付近まで設けられる。
側部7dは、突出部7bが設けられた三角形の一角を形成し得る一辺に配置される。すなわち、側部7dは、側部7cが設けられる載置部7aの一辺と向かい合う一辺(交差し得る一辺)に配置される。側部7dは、載置部7aの縁において、載置部7aに対して略直角に立設される。側部7cは、例えば、支持部7を構成する部材の一部を折り曲げることで、載置部7aと一体に形成される。側部7dは、例えば、載置部7aの後部から載置部7aの中央部よりも前方の位置付近まで設けられる。
抑制部9A,9Bは、物品Aの包装材Pの広がりを抑制する。抑制部9A,9Bは、物品Aにおける一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材Pの広がりを抑制する。抑制部9A及び抑制部9Bのそれぞれは、突出部7bが設けられた三角形の一角を形成し得る2つの辺に沿うように配置される。
抑制部9Aは、抑制部材13Aと、ガイド部15Aと、ガイドレール17Aと、を含んで構成される。抑制部材13Aは、例えば、円柱部材である。抑制部材13Aの一端は、ガイド部15Aの前部に接続される。ガイド部15Aは、ガイドレール17Aに摺動自在に設けられる。ガイドレール17Aは、支持部7の側部7cに固定される。ガイドレール17Aは、側部7cの外面に、側部7cの延在方向に沿って配置される。ガイドレール17Aは、その延在方向が、載置部7aと略平行に配置される。抑制部9Aは、ガイド部15Aがガイドレール17Aに沿って摺動することにより移動する。
抑制部9Bは、抑制部材13Bと、ガイド部15Bと、ガイドレール17Aと、を含んで構成される。抑制部材13Bは、例えば、円柱部材である。抑制部材13Bの一端は、ガイド部15Bの前部に接続される。ガイド部15Bは、ガイドレール17Bに摺動自在に設けられる。ガイドレール17Bは、支持部7の側部7dに固定される。ガイドレール17Bは、側部7dの外面に、側部7dの延在方向に沿って配置される。ガイドレール17Bは、その延在方向が、載置部7aと略平行に配置される。抑制部9Bは、ガイド部15Bがガイドレール17Bに沿って摺動することにより移動する。
抑制部9A及び抑制部9Bは、第1駆動部22により駆動される。具体的には、抑制部9Aのガイド部15A及び抑制部9Bのガイド部15Bには、移動部19が接続される。ガイド部15A及びガイド部15Bのそれぞれは、移動部19に対して、摺動自在に接続される。具体的には、ガイド部15A及びガイド部15Bのそれぞれは、移動部19の延在方向に沿って摺動する。
移動部19は、第1駆動部22により駆動される。本実施形態では、第1駆動部22は、シリンダである。第1駆動部22は、固定部材23により、支持部7に固定される。第1駆動部22の動作は、制御装置6(図3参照)により制御される。移動部19は、第1駆動部22のロッド20に接続される。これにより、移動部19は、第1駆動部22の駆動により、ロッド20の延在方向(前後方向)に沿って移動する。ガイド部15A及びガイド部15Bは、移動部19の移動に応じて、ガイドレール17A及びガイドレール17Bに沿って摺動する。具体的には、ガイド部15A及びガイド部15Bは、移動部19が前方(図1における左側)に移動すると、この移動に伴って前方に移動する。
ガイド部15A及びガイド部15Bは、移動部19が後方(図1における右側)に移動すると、この移動に伴って後方に移動する。すなわち、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bは、第1駆動部22の駆動による移動部19の移動により、前後方向(図1における左右方向)に移動する。抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bは、互いに先端部が近づく(それぞれの先端部が突出部7bに近づく位置)第1位置(図5及び図6に示す位置)と、互いに先端部が遠ざかる(それぞれの先端部が突出部7bから遠ざかる位置)第2位置(図7及び図8に示す位置)と、に移動する。
保持部11は、支持部7に支持される物品Aの姿勢を保持する。保持部11は、支持部7の載置部7a上に位置する。保持部11は、支持部7の前方位置において、抑制部9Aと抑制部9Bとの間に配置される。図2に示されるように、保持部11は、本体部24と、接続部25と、押圧部26と、を有する。本体部24は、直方体状を呈する。接続部25は、本体部24の上部に配置される。接続部25は、例えば、板部材であり、本体部24よりも前方に突出する。なお、本体部24と接続部25とは、一体に形成されてもよい。
押圧部26は、接続部25の前部に配置される。押圧部26は、円形の棒状部材である。押圧部26は、左右方向に延在するように配置される。押圧部26は、物品Aを押さえ付ける。具体的には、押圧部26は、物品Aを略鉛直方向上側から押さえ付ける。すなわち、保持部11は、略鉛直方向上側から物品Aを押さえ付ける。
保持部11は、第2駆動部30により駆動される。本実施形態では、第2駆動部30は、シリンダである。第2駆動部30は、固定部材23により、支持部7に固定される。第2駆動部30の動作は、制御装置6(図3参照)により制御される。保持部11は、第2駆動部30のロッド28に接続される。具体的には、ロッド28は、本体部24の後面に接続される。保持部11は、第2駆動部30の駆動により、前後方向に移動する。保持部11は、物品Aの姿勢を保持する第1位置(図5及び図6に示す位置)と、物品Aを排出する第2位置(図8に示す位置)と、に移動する。
巻き付け装置5は、物品Aに糸Yを巻き付ける。巻き付け装置5は、支持装置3と対向する位置に配置される。巻き付け装置5は、駆動部32と、回動部34と、締結部36と、を有する。
駆動部32は、回動部34を駆動させる。駆動部32は、回動部34を回動させる駆動源32a(図3参照)を有する。駆動源32aは、例えば、モータである。駆動源32aの動作は、制御装置6(図3参照)により制御される。なお、駆動部32は、ギア等を介して、回動部34を回動させてもよい。図4に示されるように、駆動部32は、回動部34が物品Aの周囲を回動するように駆動せる。具体的には、駆動部32は、前後方向から見て、回動部34の軌道が円形となるように、回動部34を駆動する。
回動部34は、物品Aに糸Yを巻き付ける。回動部34は、長尺状の部材である。回動部34の一端は、駆動部32に接続される。回動部34の他端には、糸保持部34aが設けられる。糸保持部34aは、糸Yを保持する。糸Yは、例えば、駆動部32側から繰り出される。
締結部36は、物品Aに巻き付けられた糸Yを結ぶ。締結部36は、回動部34の糸保持部34aとの協働により、物品Aに巻き付けた糸Yを結ぶ。回動部34の糸保持部34aと締結部36とにより糸Yを結ぶ方法は、公知の技術が採用され得る。
続いて、糸巻き付け装置1の動作について、図5〜図8を参照して説明する。
図5及び図6に示されるように、最初に、物品Aを糸巻き付け装置1にセットする。物品Aをセットするとき、糸巻き付け装置1では、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bは、第1位置に位置する。また、保持部11は、第1位置に位置する。作業者は、物品Aが支持部7の前方部に支持されるように物品Aをセットする。また、作業者は、図5に示されるように、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bに上に、物品Aにおける一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材Pが位置するように、物品Aをセットする。
また、作業者は、保持部11により物品Aの姿勢が保持されるように、物品Aをセットする。具体的には、図6に示されるように、保持部11の押圧部26により物品Aが略鉛直方向上側から押圧される位置に物品Aをセットする。このとき、物品Aにおける一の頂点が上方を向くように、物品Aをセットすることが好ましい。また、物品Aが保持部11の本体部24に当接する位置に、物品Aをセットすることが好ましい。なお、物品Aをセットする場合、保持部11が第1位置に位置していてもよいし、物品Aを支持部7上に配置した後で、保持部11が第1位置に位置してもよい。
物品Aを支持装置3にセットした後、巻き付け装置5の動作を開始させる。具体的には、例えば、作業者は、糸巻き付け装置1の動作を開始させるボタン(図示省略)を押下する。制御装置6は、ボタンが押下されると、巻き付け装置5の駆動部32の駆動源32aを作動させる。これにより、巻き付け装置5が動作を開始する。巻き付け装置5は、物品Aの略中央部に糸Yを巻き付ける。巻き付け装置5は、回動部34により物品Aに糸Yを巻き付け、締結部36により糸Yを結ぶ。このとき、巻き付け装置5は、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bを少なくも一部を介在させて、物品Aに糸Yを巻き付ける。これにより、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bは、物品Aと糸Yとの間に位置する。また、図6に示されるように、巻き付け装置5は、支持部7の突出部7bの一部を含んで、糸Yを物品Aに巻き付ける。
巻き付け装置5によって物品Aに糸Yが巻き付けられると、制御装置6は、第1駆動部22を作動させる。具体的には、制御装置6は、第1駆動部22のロッド20を後方に移動させる。これにより、移動部19が後方に移動し、これに伴って抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bが後方に移動し、図7に示されるように、抑制部材13A及び抑制部材13Bが第2位置に位置する。その結果、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bは、物品Aと糸Yとの間から引き抜かれる。すなわち、抑制部材13A及び抑制部材13Bは、物品Aの一の頂点から遠ざかる方向に引き抜かれる。
続いて、制御装置6は、第2駆動部30を作動させる。具体的には、制御装置6は、第2駆動部30のロッド28を前方に移動させる。これにより、保持部11が前方に移動し、図8に示されるように、保持部11が第2位置に位置する。すなわち、保持部11は、抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bとは反対側の方向に移動する。これにより、保持部11が支持部7上から物品Aを排出する。なお、制御装置6が第1駆動部22及び第2駆動部30を作動させるタイミングは、同時であってもよい。すなわち、抑制部9A及び抑制部9Bの移動と、保持部11の移動とが同時に開始されてもよい。
続いて、制御装置6は、第1駆動部22を作動させる。具体的には、具体的には、制御装置6は、第1駆動部22のロッド20を前方に移動させる。これにより、移動部19が前方に移動し、これに伴って抑制部9Aの抑制部材13A及び抑制部9Bの抑制部材13Bが前方に移動し、図1に示されるように、抑制部材13A及び抑制部材13Bが第1位置に位置する。また、制御装置6は、第2駆動部30を作動させる。具体的には、制御装置6は、第2駆動部30のロッド28を後方に移動させる。これにより、保持部11が前方に移動し、図1に示されるように、保持部11が第1位置に位置する。
以上説明したように、本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、包装材Pの広がりを抑制する抑制部9A,9Bを備える。これにより、包装材Pによって包装される物品Aに糸Yを巻き付ける場合であっても、包装材Pの広がりを抑制できる。また、保持部11によって物品Aの姿勢が保持されるため、物品Aの所定の位置に確実に糸Yを巻き付けることができる。そのため、糸巻き付け装置1では、物品Aに対して糸Yをきれいに巻き付けることができる。また、糸巻き付け装置1では、抑制部9A,9B及び物品Aを含む位置において、物品Aと糸Yとの間に抑制部9A,9Bが位置するように物品Aに糸Yを巻き付け、物品Aに糸Yを巻き付けた後で物品Aと糸Yとの間から抑制部9A,9Bを引き抜く。これにより、抑制部9A,9Bが物品Aと糸Yとの間に入り込んでいる分、物品Aと糸Yとの間に隙間が生じる。すなわち、糸Yに所定の弛みを持たせることができる。これにより、物品Aが膨張した場合であっても、糸Yが物品Aに食い込むことを防止できる。したがって、糸巻き付け装置1では、糸Yを巻き付けた物品Aの美観の向上を図れる。
本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、保持部11は、物品Aに糸Yが巻き付けられた後、抑制部9A,9Bが引き抜かれる方向とは反対側の方向に移動し、物品Aを押し出す。この構成では、物品Aと糸Yとの間から抑制部9A,9Bを確実に引き抜くことができる。また、支持部7に支持される物品Aを押し出す方向に保持部11が移動するため、支持部7から物品Aを排出できる。したがって、支持部7から物品Aを取り除く作業が省略できるため、作業効率の向上が図れる。
本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、抑制部9A及び9Bのそれぞれは、円柱部材である抑制部材13A及び抑制部材13Bを含んで構成される。この構成では、包装材Pの広がりを2箇所で抑制するため、包装材Pの広がりを効果的に抑制できる。また、円柱部材とすることにより、物品A及び抑制部9A,9Bを含んで糸Yが巻き付けられたときに、抑制部9A,9Bに接触する糸Yに破損が生じることを抑制できる。更に、抑制部9A,9Bを引き抜くときに、物品A及び糸Yに破損が生じることを抑制できる。
本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、保持部は、略鉛直方向上側から物品を押さえ付ける。この構成では、物品Aの姿勢を良好に保持できるため、物品Aの所定の位置に、より一層確実に糸Yを巻き付けることができる。
本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、物品Aは、略三角形状を呈する。抑制部9A,9Bは、物品Aにおける一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材Pの広がりを抑制する。略三角形状を呈する物品Aでは、一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材Pが広がり易い。したがって、物品Aにおける一の頂点を共有する2つの辺に位置する包装材Pの広がりを抑制部9A,9Bで抑制することにより、略三角形状を呈する物品Aに対して、糸Yをきれいに巻き付けることができる。
本実施形態に係る糸巻き付け装置1では、抑制部9A,9Bは、一の頂点から遠ざかる方向において、物品Aと糸Yとの間から引き抜かれる。この構成では、略三角形状を呈する物品Aにおいて、物品Aと糸Yとの間から抑制部9A,9Bをスムーズに引き抜くことができる。
以上、本考案の実施形態について説明してきたが、本考案は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、抑制部9A,9Bの抑制部材13A,13Bが円柱部材である形態を一例に説明した。しかし、抑制部の抑制部材は、他の形状を呈していてもよい。
上記実施形態では、支持部7が三角形状を呈する形態を一例に説明した。しかし、支持部の形状はこれに限定されない。
上記実施形態では、物品Aとして、粽を一例に説明した。しかし、物品は、包装材により包装された他のものであってもよい。また、糸巻き付け装置1は、包装材により包装されていない物品に糸を巻き付けることも可能である。
上記実施形態では、抑制部9A,9Bは、抑制部材13A,13Bが設けられたガイド部15A,15Bがガイドレール17A,17Bを摺動する形態を一例に説明した。しかし、抑制部9A,9Bの抑制部材13A,13Bは、他の機構により移動してもよい。
上記実施形態では、抑制部9A,9Bが移動部19を介して第1駆動部22により駆動される形態を一例に説明した。しかし、抑制部9A,9Bは、それぞれ個別に駆動されてもよい。
上記実施形態では、第1駆動部22及び第2駆動部30がシリンダである形態を一例に説明した。しかし、第1駆動部22及び第2駆動部30は、他の駆動機構であってもよい。
1…糸巻き付け装置、5…巻き付け装置(糸巻き部)、7…支持部、9A,9B…抑制部、11…保持部、A…物品、P…包装材、Y…糸。
Claims (6)
- 包装材により包装された物品に糸を巻き付ける糸巻き付け装置であって、
前記物品を支持する支持部と、
前記包装材の広がりを抑制する抑制部と、
前記支持部に支持される前記物品の姿勢を保持する保持部と、
前記物品に前記糸を巻き付ける糸巻き部と、を備え、
前記糸巻き部は、前記物品に前記糸を巻き付ける位置において、前記物品と前記糸との間に前記抑制部の少なくとも一部を介在させて前記物品に前記糸を巻き付け、
前記抑制部は、前記物品に前記糸が巻き付けられた後、前記物品と前記糸との間から引き抜かれる方向に移動する、糸巻き付け装置。 - 前記保持部は、前記物品に前記糸が巻き付けられた後、前記抑制部が引き抜かれる方向とは反対側の方向に移動し、前記物品を押し出す、請求項1に記載の糸巻き付け装置。
- 前記抑制部は、2つの円柱部材で構成される、請求項1又は2に記載の糸巻き付け装置。
- 前記保持部は、略鉛直方向上側から前記物品を押さえ付ける、請求項1〜3のいずれか一項に記載の糸巻き付け装置。
- 前記物品は、略三角形状を呈しており、
前記抑制部は、前記物品における一の頂点を共有する2つの辺に位置する前記包装材の広がりを抑制する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の糸巻き付け装置。 - 前記抑制部は、前記一の頂点から遠ざかる方向において、前記物品と前記糸との間から引き抜かれる、請求項5に記載の糸巻き付け装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3210696 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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