JP3210591U - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン風量が多く、取り扱い容易でメンテナンスし易い空気清浄機を提供する。【解決手段】第1の空洞と第2の空洞との間に略円環形の第1の導電体領域を有して第1の電極構造18を複数有する第1の電極10と、第1の空洞より大径の略円形の第3の空洞と第4の空洞との間に略円環形の第2の導電体領域を有して第2の電極構造28を複数有する第2の電極20と、第1の電極10と第2の電極20との間に空隙を設けて固定する電極固定手段60と、第1の電極構造18と第2の電極構造28の中心軸上に延在する複数の第3の電極構造38を有する、第3の電極30と、を備え、第1の電極10と第2の電極20に負電圧を印加し、第3の電極30に正電圧を印加することにより、第1の電極構造18および第2の電極構造28と第3の電極構造38との間でコロナ放電を発生して第1および第2の電極構造18、28から第3の電極構造38と離間する方向へのイオンの風を生ずる。【選択図】図1

Description

本考案は、イオン風を発生する空気清浄機に関する。特に、ファンを備えずにイオン風を発生する空気清浄機に関する。
従来から、コロナ放電によりイオン風を発生する装置が知られている。従来の装置では、第1電圧が供給され、第1空洞パターンを有する第1金属層及び第1空洞パターンと異なる第2空洞パターンを有する第2金属層とをギャップを設けて積層し、第1及び第2空洞パターンの中心軸に配置する電極との間に電位差を発生させて、コロナ放電によりイオン風を発生する。かかる装置では、コロナ放電によりイオン風を発生するが、イオン風の量を高めることが望まれていた。そこで、前記の電極を複数備える空気清浄機が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許第5461736号公報 特許第5773231号公報
しかし、特許文献1および特許文献2に開示された発明では、第1金属層および第2金属層に複数の空洞パターンを形成することは開示されているが、空洞パターンの中心軸に配置する電極の構造に関しては特に言及されていない。そこで、例えば平板に棒状の電極を立設することが考えられるが、棒状の電極の安定性が悪く、取り扱いが難しく、メンテナンス時などに破損し易く、実用的とは言い難いのが実情である。特に特許文献1に開示された発明では、電極は先が尖った針状とされ、触れると危険なものであった。
そこで本考案は、イオン風の量が多く、かつ、取り扱いが容易で、メンテナンスをし易い空気清浄機を提案することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案の第1の態様に係る空気清浄機は、例えば図1〜3に示すように、導電体板に、略円形の第1の空洞12と、第1の空洞12と同軸である略円環形の第2の空洞14とが形成され、第1の空洞12と第2の空洞14との間に略円環形の第1の導電体領域16を有して第1の電極構造18を複数有する第1の電極10と、導電体板に、第1の空洞12より大径の略円形の第3の空洞22と、第3の空洞22と同軸である略円環形の第4の空洞24とが形成され、第3の空洞22と第4の空洞24との間に略円環形の第2の導電体領域26を有して第2の電極構造28を複数有し、第1の電極構造18と第2の電極構造28とが同軸となるように第1の電極10と積層される第2の電極20と、第1の電極10と第2の電極20との間に空隙を設けて固定する電極固定手段60と、第1の電極構造18と第2の電極構造28の中心軸上で、第1の電極構造18および第2の電極構造28から離間した位置に延在する第3の電極構造38であって、第1の電極構造18、第2の電極構造28、第3の電極構造38の順に配置される複数の第3の電極構造38と、複数の第3の電極構造38における第2の電極構造28からの遠位端37を固定支持する第3の電極板32とを有する、第3の電極30と、を備え、第1の電極10と第2の電極20に負電圧を印加し、第3の電極30に正電圧を印加することにより、第1の電極構造18と第3の電極構造38並びに第2の電極構造28と第3の電極構造38との間でコロナ放電を発生して第1の電極構造18および第2の電極構造28から第3の電極構造38と離間する方向へのイオンの風を生ずる。
このように構成すると、第1の電極構造と第3の電極構造並びに第2の電極構造と第3の電極構造との間でコロナ放電を発生して第1の電極構造および第2の電極構造28から第3の電極構造38と離間する方向へのイオンの風を生ずるので、大量のイオンの風を発生することができる。かつ、電極固定手段で第1の電極と第2の電極とを固定し、また、複数の第3の電極構造を第3の電極板で固定支持するので、取り扱いが容易でメンテナンスをし易い空気清浄機となる。
本考案の第2の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第1の態様の空気清浄機1において、第3の電極構造38は、第2の電極構造28から遠位部分が平板36で形成され、平板36が隣接する他の第3の電極構造38の平板36と一体に形成される。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第3の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第1または第2の態様の空気清浄機1において、第3の電極部分の平板36で形成された部分が、第3の電極板32に当接する部分35と、第3の電極板32を貫通する部分34とを有する。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第4の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第3の態様の空気清浄機1において、第3の電極部分の平板36で形成されて第3の電極板32を貫通する部分34は、第3の電極板32に形成された貫通穴33を貫通し、貫通する部分34の弾性により穴33に嵌合する。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第5の態様に係る空気清浄機は、例えば図6に示すように、第4の態様の空気清浄機1において、第3の電極板32は、第3の電極構造38の平板で形成された部分36に沿って折り曲げられた折り曲げ部分31を有し、折り曲げ部分31で第3の電極部分38の平板36の面外方向への傾きを抑える。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第6の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第1ないし第5のいずれかの態様の空気清浄機1において、第3の電極構造38の第2の電極構造28からの近位端39が、平面に形成される。このように構成すると、メンテナンス等で第3の電極構造の先端に触れてしまっても、平面であるために安全である。
本考案の第7の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第1ないし第6のいずれかの態様の空気清浄機1において、第1の電極構造18と第3の電極構造38との距離L1は、第2の電極構造28と第3の電極構造38との距離L2より長い。このように構成すると、小径で密度が濃くなる第1の電極構造が、大径で密度が薄くなる第2の電極構造が第3の電極より遠くなり、コロナ放電が弱まるので、全体として密度が均等なイオン風を吹き出し易い。
本考案の第8の態様に係る空気清浄機は、例えば図1および図4に示すように、第1ないし第7のいずれかの態様の空気清浄機1において、導電体板に、第3の空洞22より大径の略円形の第5の空洞42が形成され、第5の空洞42の周縁の導電体領域である第4の電極構造48を複数有し、第4の電極構造48と第1の電極構造18および第2の電極構造28とが同軸となるように、第2の電極20と第3の電極30の間に第1の電極10および第2の電極20と積層される第4の電極40であって、電極固定手段60により固定される第4の電極40をさらに備え、第4の電極40に負電荷が印加される。このように構成すると、第1の電極構造と第3の電極構造および第2の電極構造と第3の電極構造とに加え、第4の電極構造と第3の電極構造との間にもコロナ放電を発生して第4の電極構造から第3の電極構造と離間する方向へのイオンの風を生ずるので、大量のイオンの風を発生することができる。さらに、電極固定手段で第1の電極と第2の電極に加え、第4の電極を固定するので、取り扱いが容易でメンテナンスをし易い空気清浄機となる。
本考案によれば、大量のイオンの風を発生することができ、かつ、取り扱いが容易でメンテナンスをし易い空気清浄機となる。
本考案の実施形態である空気清浄機の要部の一部断面図である。 第1の電極の平面図である。 第2の電極の平面図である。 第4の電極の平面図である。 積層し、電極固定手段で固定した第1、第2および第4の電極の平面図である。 第3の電極の斜視図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。図1は、空気清浄機1の要部の断面図である。空気清浄機1は、要部として、積層して電極固定手段60にて固定した第1の電極10と第2の電極20と第4の電極40と、これらの電極に対向する第3の電極30を有する。図示は省略するが、空気清浄機1は、第1の電極10と第2の電極20と第4の電極40に負電圧を、第3の電極30に正電圧を印加する電源と、これらを固定して収容し、外気を取り入れイオン風を吹出すケーシングと、空気清浄機1の作動と停止を行うスイッチとを有する。空気清浄機1では、要部で生成されたイオン風はケーシングで形成されたノズルを通って噴出される。
図2は、第1の電極10の平面図である。第1の電極10は、導電体の板で形成される。導電体の板は、典型的には鉄、銅、アルミニウム等の金属板であるが、導電性のセラミックス等で形成されてもよい。第1の電極10には、複数の第1の電極構造18が形成される。具体的には、第1の電極構造18は、次のように形成される。略円形の第1の空洞12と略円環形の第2の空洞14とが同軸に形成される。ここで、略円形の第1の空洞12が円形であると、第3の電極構造38から距離が均一になるので、均一なコロナ放電が得られ、イオン風も均一になる。しかし、コロナ放電が有られる限り、略円形の第1の空洞12は多角形、楕円、おにぎり形状等であってもよい。略円環形の第2の空洞14は、第1の空洞12の回りに第1の導電体領域16を形成するように、第1の空洞12と同軸に形成される。同軸という場合、厳密に同軸でなく、第1の導電体領域16が形成される範囲でずれていてもよい。略円環形の第2の空洞14は、例えば3つの扇形空洞14a、14b、14cと、扇形空洞14a、14b、14cの間の部分であって、第1の導電体領域16を支持するための継ぎ部分14d、14e、14fで構成される。扇形空洞と継ぎ部分の数は、3つに限定されず、2つでも、4つ以上でもよい。このように第1の導電体領域16を形成することにより、第1の導電体領域16が、特にその内縁が、第3の電極部分38との間でコロナ放電を生ずる第1の電極構造18となる。
第1の電極10は、7つの第1の電極構造18を有する。このように複数の第1の電極構造18を有すると、多くのコロナ放電により大量のイオン風を生ずることができる。また、7つの第1の電極構造18は、互いに等距離となるように配置される。このように配置すると均等なイオン風を得ることができる。なお、第1の電極構造18の数は、7つに限られず、要求されるイオン風の量により、任意に変更することができる。第1の電極10には、その4隅に電極固定手段用の貫通孔50が形成される。
図3は、第2の電極20の平面図である。第2の電極20は、第1の電極10と類似の部材であるので、異なる点を説明し、重複した説明は省略する。第2の電極20には、複数の第2の電極構造28が形成される。具体的には、第2の電極構造28は、次のように形成される。第1の空洞12に対応する略円形の第3の空洞22と、第2の空洞14に対応する略円環形の第4の空洞24とが同軸に形成される。ここで、第3の空洞22は第1の空洞12より大径である。すなわち、第2の電極構造28は第1の電極構造18より大径である。略円環形の第4の空洞24は、例えば3つの扇形空洞24a、24b、24cと、扇形空洞24a、24b、24cの間の部分であって、第2の導電体領域26を支持するための継ぎ部分24d、24e、24fで構成される。なお、第4の空洞24の外径は、第2の空洞14の外径と同径であるが、必ずしも同径には限定されない。これらの外径を同径とすることで、コロナ放電により生ずるイオン風の滑らかな経路を構成できる。
図4は、第4の電極40の平面図である。第4の電極40は、第1の電極10および第2の電極20と類似の部材であるので、異なる点を説明し、重複した説明は省略する。第4の電極40には、第4の電極構造48が形成される。具体的には、第4の電極構造48は、次のように形成される。略円形の第5の空洞42が形成される。ここで、第5の空洞42は第2の空洞14および第4の空洞24と同径である。第5の空洞42の周縁の導体領域が第4の電極構造48となる。すなわち、第4の電極構造48は第2の電極構造28より大径である。なお、第5の空洞42の外径は、第2の空洞14および第4の空洞24の外径と同径であるが、必ずしも同径には限定されない。これらの外径を同径とすることで、コロナ放電により生ずるイオン風の滑らかな経路を構成できる。
図5は、第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40を積層して、第1の電極10側から(図1の上方から)見た平面図である。本実施例では7つの、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第3の電極構造48が同軸になるように、第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40は積層される。図1に示すように、積層された第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40は、電極固定手段60で固定される。すなわち、第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40の導体板には電極固定手段60が貫通する貫通孔50が形成される。電極固定手段60を、各電極10、20、40の貫通孔50を通して、両端をカシメたり、あるいはねじ止めすることにより固定する。電極固定手段60は、中空ピン、割ピン、ハトメ、ねじとナットなど、公知のものでよい。その際に、第1の電極10と第2の電極20の間、および第2の電極20と第4の電極40の間にはスペーサ62を挟むことにより、第1の電極10と第2の電極20の間、および第2の電極20と第4の電極40の間に空隙を設ける。スペーサ62により、電極間の空隙の大きさを決めることができるので、用途に応じて変更が容易である。
図1および図6を参照して、第3の電極30の構成について説明する。第3の電極30は、第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40と対向して配置され、それらとの間にコロナ放電を生ずる電極である。第3の電極30は、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第3の電極構造48の中心軸上に延在する棒状の第3の電極構造38を有する。第3の電極構造38の先端39、すなわち、第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40側の近位端は、平面に形成される。ここでいう平面には、先端39の周縁に丸みや面取りが設けられ、あるいは、先端39が全体として滑らかな回転楕円形状(単軸回りの回転体)である場合を含む。
第3の電極構造38の他端側(第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40からの遠位端側)は、平板36で形成される。平板36は、横方向(図1における左右方向)に延在し、隣接する第3の電極構造38の平板36と一体に形成される。即ち、図1に示す第3の電極30では、1枚の平板36から3本の第3の電極構造38が突出する。図6には、1枚の平板36から2本の第3の電極構造38が突出するものも示される。第3の電極構造38の数量と配置は、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第3の電極構造48の数量と配置に合わせて、適宜選択される。
第3の電極30の平板36は、第3の電極板32に固定され、立設される。第3の電極板32は、第1の電極10等と同様に導体板で形成され、第1の電極10等と平行に配置される。平板36は、第3の電極構造38の第1の電極10等からの遠位端37で第3の電極板32に当接する部分35を有する。さらに、平板36から遠位端37を超えて延在する第3の電極板32を貫通する部分34が形成される。電極板を貫通する部分34は、下が開いたC形あるいは円環形で部材の幅が狭く形成される。すなわち、C形あるいは円環形を弾性的に狭めることが可能である。ここで、第3の電極板32を貫通した部分にC形あるいは円環形の最大径(図1の左右方向)が来る。第3の電極板32には電極板を貫通する部分34が貫通する貫通穴33が形成される。貫通穴33の径(図1の左右方向)は、電極板を貫通する部分34の最大径と同じか僅かに狭い。よって、電極板を貫通する部分34が貫通穴33を貫通することにより、電極板を貫通する部分34の弾性で貫通穴33と嵌合するとともに、第3の電極板32を持ち上げる方向の力を生ずる。したがって、当接する部分35と電極板を貫通する部分34とで平板36が第3の電極板32を挟み、しっかりと固定される。
図6で示すように、第3の電極板32は、平板36に沿って折り曲げられた折り曲げ部分31を有する。折り曲げ部分31が平板36の両側に形成されることにより、平板36が面外方向に傾くことを防止する。このように、簡単な構造で第3の電極構造38および平板36は、第3の電極板32に固定される。
次に、空気清浄機1の作用について説明する。第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40に負電圧を、第3の電極30に正電圧を印加することにより、第3の電極構造38と第1の電極構造18との間、第3の電極構造38と第2の電極構造28との間、第3の電極構造38と第4の電極構造48との間にコロナ放電を生じる。印加する電位差は、電極構造の間隔や大きさにより変化する。第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40の電圧は、同じでよいが、異なっていてもよい。同じ電圧を印加する場合には、積層された第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40に1つの端子を接続することになるので、構造が単純になる。
コロナ放電により、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第4の電極構造48から、第3の電極構造38から離れる方向(図1の上方向)のイオン風が形成される。すなわち、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第4の電極構造48で空気が+イオン化されるので、正電圧を印加された第3の電極構造38から離れる方向にイオン風が生成される。第1の電極構造18、第2の電極構造28および第4の電極構造48、すなわち3か所でイオン風が形成されるので、大量のイオン風が流れることになる。
ここで、第1の電極構造18と第3の電極構造38との距離L1は、第2の電極構造28と第3の電極構造38との距離L2より長い。また、第4の電極構造48と第3の電極構造38の距離L4を、第2の電極構造28と第3の電極構造38との距離L2より短くする。小径の第1の電極構造18では密度の高いイオン風が、より大径の第2の電極構造28では、より密度の低いイオン風が、さらに大径の第4の電極構造48では、更に密度の低いイオン風が生成される。しかし、第3の電極構造38との距離が長いとコロナ放電も弱くなるので、生成されるイオン風は低密度になる。よって、L1>L2>L4とすることにより、全体として均等な密度のイオン風が生成され易い。特に、第1の電極構造18、第2の電極構造28および第4の電極構造48を、第3電極を中心として放物面上に配置することが好ましい。放物面上に配置されることで、密度の均一なイオン風が生成され易い。なお、距離L1、L2、L4は上記には限定されず、他の関係であっても、同じ距離であってもよい。
空気清浄機1では、第3の電極構造38と第1の電極構造18、第2の電極構造28、第4の電極構造48の組合せを、例えば7つ備えることにより、大量のイオン風を噴出することが可能になる。このように、空気清浄機1によれば、簡便な構造で、大量のイオン風が得られる。
また、空気清浄機1では、積層された第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40が電極固定手段60で固定され、一塊となっているので、取り扱いが容易である。さらに、第3の電極30は、一列分の第3の電極構造38が平板36により一体にされ、当接する部分35と貫通する部分34とで第3の電極板32に固定される。しかも、貫通する部分34の弾性により第3の電極板32の貫通穴33に嵌合すると共に第3の電極板32を挟んで、しっかりと固定する。加えて、第3の電極板32の折り曲げ部分31で平板36を両側から挟み、第3の電極構造38および平板36が面外方向に傾かないように固定される。よって、第3の電極30も簡単な構造で立体的に形成される。また、第3の電極構造38の先端39が平面であるので、メンテナンス時等に触れてしまっても、けがをしにくい。よって、取り扱いが容易でメンテナンスをし易い空気清浄機となる。
これまでの説明では、空気清浄機1は第1の電極10、第2の電極20および第4の電極40を有していたが、第4の電極40を有していなくてもよい。その分、イオン風の量は少なくなるが、用途等によっては、十分なイオン風が得られる。また、第1の電極10、第2の電極20、第4の電極40に加え、第5の電極(不図示)、第6の電極(不図示)等を備えてもよい。加えられるこれらの電極は、第1の電極10、第2の電極20と同様に、略円環状の導電体領域を有して電極構造を複数有し、第1の電極構造18等と同軸になるように第1の電極10等と積層される。
これまでの説明では、第3の電極構造38と平板36は、当接する部分35と貫通する部分34とで、貫通する部分34の弾性を用いて、第3の電極板32に固定されるものとしていたが、はんだ付け等の溶着または接着剤を用いた接着または部材の折り曲げによる固定等、公知の方法で固定してもよい。
これまでの説明では、第3の電極構造38と平板36は、第3の電極板32の折り曲げ部分31で両側から挟まれて面外方向への傾きを抑えられるものとしていたが、平板36と第3の電極板32に固定されるリブあるいは、複数の平板36間をつなぐリブ等、公知の方法で面外方向への傾きを抑えてもよい。
本考案による空気洗浄機は、イオン風の生成により、室内空間、車内空間、容器内空間などの空間内を漂うウィルスや化学物質を分解し、空気の除菌や消臭をすることができる。
1 空気清浄機
10 第1の電極
12 第1の空洞
14 第2の空洞
14a、b、c 扇形空洞
14d、e、f 継ぎ部分
16 第1の導電体領域
18 第1の電極構造
20 第2の電極
22 第3の空洞
24 第4の空洞
24a、b、c 扇形空洞
24d、e、f 継ぎ部分
26 第2の導電体領域
28 第2の電極構造
30 第3の電極
31 折り曲げ部分
32 第3の電極板
33 貫通穴
34 電極板を貫通する部分
35 電極板に当接する部分
36 第3の電極構造の平板
37 第3の電極構造の遠位端
38 第3の電極構造
39 第3の電極構造の先端
40 第4の電極
42 第5の空洞
48 第4の電極構造
50 貫通孔
60 電極固定手段
62 スペーサ
本考案の第3の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第2の態様の空気清浄機1において、第3の電極構造38の平板36で形成された部分が、第3の電極板32に当接する部分35と、第3の電極板32を貫通する部分34とを有する。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第4の態様に係る空気清浄機は、例えば図1に示すように、第3の態様の空気清浄機1において、第3の電極構造38の平板36で形成されて第3の電極板32を貫通する部分34は、第3の電極板32に形成された貫通穴33を貫通し、貫通する部分34の弾性により穴33に嵌合する。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
本考案の第5の態様に係る空気清浄機は、例えば図6に示すように、第4の態様の空気清浄機1において、第3の電極板32は、第3の電極構造38の平板で形成された部分36に沿って折り曲げられた折り曲げ部分31を有し、折り曲げ部分31で第3の電極構造38の平板36の面外方向への傾きを抑える。このように構成すると、複数の第3の電極構造を第3の電極板に容易に固定できる。
図2は、第1の電極10の平面図である。第1の電極10は、導電体の板で形成される。導電体の板は、典型的には鉄、銅、アルミニウム等の金属板であるが、導電性のセラミックス等で形成されてもよい。第1の電極10には、複数の第1の電極構造18が形成される。具体的には、第1の電極構造18は、次のように形成される。略円形の第1の空洞12と略円環形の第2の空洞14とが同軸に形成される。ここで、略円形の第1の空洞12が円形であると、第3の電極構造38から距離が均一になるので、均一なコロナ放電が得られ、イオン風も均一になる。しかし、コロナ放電が有られる限り、略円形の第1の空洞12は多角形、楕円、おにぎり形状等であってもよい。略円環形の第2の空洞14は、第1の空洞12の回りに第1の導電体領域16を形成するように、第1の空洞12と同軸に形成される。同軸という場合、厳密に同軸でなく、第1の導電体領域16が形成される範囲でずれていてもよい。略円環形の第2の空洞14は、例えば3つの扇形空洞14a、14b、14cと、扇形空洞14a、14b、14cの間の部分であって、第1の導電体領域16を支持するための継ぎ部分14d、14e、14fで構成される。扇形空洞と継ぎ部分の数は、3つに限定されず、2つでも、4つ以上でもよい。このように第1の導電体領域16を形成することにより、第1の導電体領域16が、特にその内縁が、第3の電極構造38との間でコロナ放電を生ずる第1の電極構造18となる。

Claims (8)

  1. 導電体板に、略円形の第1の空洞と、該第1の空洞と同軸である略円環形の第2の空洞とが形成され、前記第1の空洞と前記第2の空洞との間に略円環形の第1の導電体領域を有して第1の電極構造を複数有する第1の電極と;
    導電体板に、前記第1の空洞より大径の略円形の第3の空洞と、該第3の空洞と同軸である略円環形の第4の空洞とが形成され、前記第3の空洞と前記第4の空洞との間に略円環形の第2の導電体領域を有して第2の電極構造を複数有し、前記第1の電極構造と前記第2の電極構造とが同軸となるように前記第1の電極と積層される第2の電極と;
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に空隙を設けて固定する電極固定手段と;
    前記第1の電極構造と前記第2の電極構造の中心軸上で、前記第1の電極構造および前記第2の電極構造から離間した位置に延在する第3の電極構造であって、前記第1の電極構造、前記第2の電極構造、該第3の電極構造の順に配置される複数の第3の電極構造と、該複数の第3の電極構造における前記第2の電極構造からの遠位端を固定支持する第3の電極板とを有する、第3の電極と;を備え
    前記第1の電極と前記第2の電極に負電圧を印加し、前記第3の電極に正電圧を印加することにより、前記第1の電極構造と前記第3の電極構造並びに前記第2の電極構造と前記第3の電極構造との間でコロナ放電を発生して前記第1の電極構造および前記第2の電極構造から前記第3の電極構造と離間する方向へのイオンの風を生ずる、
    空気清浄機。
  2. 前記第3の電極構造は、前記第2の電極構造から遠位部分が平板で形成され、該平板が隣接する他の前記第3の電極構造の平板と一体に形成される、
    請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記第3の電極部分の平板で形成された部分が、前記第3の電極板に当接する部分と、前記第3の電極板を貫通する部分とを有する、
    請求項1または2に記載の空気清浄機。
  4. 前記第3の電極部分の平板で形成されて前記第3の電極板を貫通する部分は、前記第3の電極板に形成された貫通穴を貫通し、貫通する部分の弾性により該穴に嵌合する、
    請求項3に記載の空気清浄機。
  5. 前記第3の電極板は、前記第3の電極構造の平板で形成された部分に沿って折り曲げられた折り曲げ部分を有し、該折り曲げ部分で前記第3の電極部分の平板の面外方向への傾きを抑える、
    請求項4に記載の空気清浄機。
  6. 前記第3の電極構造の前記第2の電極構造からの近位端が、平面に形成される、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  7. 前記第1の電極構造と前記第3の電極構造との距離は、前記第2の電極構造と前記第3の電極構造との距離より長い、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  8. 導電体板に、前記第3の空洞より大径の略円形の第5の空洞が形成され、前記第5の空洞の周縁の導電体領域である第4の電極構造を複数有し、前記第4の電極構造と前記第1の電極構造および前記第2の電極構造とが同軸となるように、前記第2の電極と前記第3の電極の間に前記第1の電極および第2の電極と積層される第4の電極であって、前記電極固定手段により固定される第4の電極をさらに備え;
    前記第4の電極に負電荷が印加される、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の空気清浄機。
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