JP3210282B2 - 医療用バッグ及びその製造方法 - Google Patents

医療用バッグ及びその製造方法

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JP3210282B2 JP01773198A JP1773198A JP3210282B2 JP 3210282 B2 JP3210282 B2 JP 3210282B2 JP 01773198 A JP01773198 A JP 01773198A JP 1773198 A JP1773198 A JP 1773198A JP 3210282 B2 JP3210282 B2 JP 3210282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸液バッグ、薬液バッ
グ、血液バッグ等の可撓性合成樹脂製医療用バッグとそ
の製造方法に関するもので、特に医療用バッグの構成材
料が押し出し成形時から最終製品に至るまで外気と全く
接触することなく無菌、無塵の条件で医療用バッグを製
造する方法と本体の少なくとも一箇所に輸液口を装着し
た医療用バッグを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、使用されている医療用バッグは、
バッグ本体が2枚の可撓性合成樹脂製シートから形成さ
れているものやチューブ状の可撓性合成樹脂から形成さ
れているものがある。前者の場合は、前記2枚のシート
間に、輸液口等を介在させて該シートの周囲を溶着して
袋状に形成していた。他方、後者の場合は、前記チュー
ブを所定の寸法に切断して切断により形成された開口端
部に輸液口等を介在させて、該開口端部を溶着して袋状
に形成していた。
【0003】
【従来技術の課題】しかしながらこれらの方法では、シ
ート又はチューブの端部を溶着して、袋状に形成する場
合、輸液口等をシート又はチューブの端部に介在させる
ためバッグ本体の内面が外気にさらされるので、その間
に細菌はもとより微粒子、微小なゴミ、輸液口等の切り
クズがバッグ本体内面に付着することがあり、衛生的に
好ましくない。またシート又はチューブ端部の広い面積
を溶着するため多大な電力を消費し必ずしも経済的では
なかった。そこで本発明者は、以上の課題を解決するた
めに鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、次の各工程よりなる医療用バッグの製
造方法を提供する。 医療用バッグの構成材料を溶融状態でチューブ状に押
し出す工程、 底部を高温状態にした口部を前記チューブの側面に溶
着する工程、 前記チューブの側面に対して垂直方向から成形装置で
押圧して、チューブの幅方向の中央部に通路を残して融
着部を前記口部の上下に位置するように形成し、該融着
部を形成する際にチューブの縦方向に薬液を収納するバ
ッグ本体を形成する工程、 前記通路を溶着した後、前記融着部を切断する工程、
又は前記通路を溶着すると同時に切断する工程、
【0005】[2]本発明は、薬液を収納するための
とう性のバッグ本体12下端の中央に口部13の上端
が装着され、バッグ本体12の両端部の中央付近から
バッグ本体12の上端部と下端部に向けて延設され、バ
ッグ本体12の上端部と下端部の中央よりに向けて傾斜
した斜面を有する細長い島状の融着部9aを、前記口部
13と直接接しないようにバッグ本体12の四隅に四箇
所形成し、 前記融着部9aを形成したバッグ本体12の
両端部の上端部から下端部に亘って、バッグ本体12の
両端部の中央付近を除いて前記融着部9aと重なるよう
に二次融着部9bを形成した医療用バッグを提供する。
【0006】
【作用】最初から最終工程に至るまで、医療用バッグの
内部が外気と接することがなく、完全に無菌、無塵の状
態で医療用バッグを製造することができる。また薬液の
取り出しも袋状の医療用バッグ本体(チューブ)の最も
低い位置に溶着された口部を針で貫通するのみで容易に
行うことができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の医療用バッグの製造装置1A
の概略図で図2は図1のA矢視図、図3は図2のB矢視
図である。製造装置1Aは押出成形機1とチューブの押
し出し金型2(以下、金型2)と成形手段(成形装置
3)と口部の供給装置3aから構成されている。金型2
の後方部には無菌エアーの供給ライン5とエアーの回収
ライン7が装着され、無菌エアーの供給ライン5とエア
ーの回収ライン7の各ノズル5a、7aは金型2の下部
に配置されている。成形装置3は駆動軸8aとコンベヤ
8bからなりコンベヤ8bの表面には所定の間隔をおい
てローラー8が設けられている。口部の供給装置3a
は、押し出しチューブ4方向に口部13を搬送するアー
ム3bからなり、口部13の底部は加熱されて高温状態
に維持される。
【0008】押出成形機1から溶融樹脂を金型2内に押
出して、金型2のノズルからチューブ4状に押し出す。
溶融状態のチューブ4の側面に底部を高温状態に維持し
た口部13を溶着して成形装置3に搬送する。チューブ
4と口部13の底部は要するにお互いに溶着できる程度
の高温状態に維持されておれば良い。チューブ4への口
部13の装着位置は供給装置3aの供給位置を適宜変更
することにより自由に設定することができる。前記チュ
ーブ4を前記口部13の溶着方向に対して垂直方向から
成形装置3でローラー8により押圧することにより図2
に示すように融着部9が形成される。融着部9の中央に
は通路10が形成される。融着部9は細長い島状に等間
隔、同一形状に形成される。このようにすることで後述
するように口部13から中の薬液が排出しやすくなる。
なお融着部9の形状等はコンベヤ8bの表面に装着した
ローラー8の形状、配置等を調整することにより自由に
変更することができる。口部13のチューブ4への供給
間隔、装着間隔もチューブ4に形成する融着部9の形状
に応じて自由に設定することができる。
【0009】チューブ4は無菌エアーの供給ライン5に
よりエアーを供給しながら成形されるので膨らんだ形状
を維持することができる。また、エアーの回収ライン7
をチューブ4内と連通させることにより高温状態のチュ
ーブ4から蒸発(気化)するチューブ4の可塑剤等の添
加剤の揮発成分を回収ライン7から回収することができ
るので、医療用バッグとして成形した後、医療用バッグ
内面に付着することがないので衛生的である。押し出し
チューブ4は成形装置3の入口付近でローラー8に押圧
され内部空間が狭くなるので(狭路)前記供給ライン5
のノズル5aからチューブ4内に導入されたエアーは狭
路付近のチューブ4の壁面にはね返されてノズル7a、
回収ライン7を経て外部に排出される。
【0010】図1に示すようにチューブ4を一時的に受
台8eに載置して、コンベヤ8dと駆動軸8cより構成
される搬送台11(搬送手段:チューブを水平に搬送で
きるように調整されている。)に水平に横たえた状態で
搬送する。また金型2からのチューブ4の引き取り速度
は成形装置3のコンベヤ8bと搬送台11のコンベヤ8
dの駆動速度を制御器(図示せず)を介して連動制御す
ることにより自由に設定することができる。
【0011】チューブ4は溶着及び/又は切断手段(例
えばシール機と切断機、シール機兼切断機)より通路1
0をシール機(図示せず)により溶着し、この溶着部に
沿って切断機(図示せず)によって切断する。またシー
ル機兼切断機(図示せず)を用いて溶着と切断は同時に
一括して行うことができる。切断により前記細長い島状
の溶着部9は、図4のように本体12の中央から端部に
向って傾斜した斜面状の融着部9aとなる(9bは通路
10をシール機により溶着することにより形成された二
次溶着部である)。以上のようにして図4のような医療
用バッグ15を得ることができる。
【0012】医療用バッグ15は本体12の縦方向(長
さ方向)の両側に前記斜面状の融着部9aを形成し、該
融着部9a、9aの間に口部13が配置される。本体1
2の構成材料は可撓性であるから薬液の自重で本体12
の口部13を装着した側の底部は湾曲する。このため口
部13の位置が相対的に端部の低い位置設定されている
ので図5のように注射針を口部13に穿刺して薬液を排
出するときは本体12内に残留することなく速かに排出
することができる。
【0013】さらに本発明においては、図6に示すよう
な搬送手段(チューブ4を水平に搬送できるように調整
されたコンベヤ28cと駆動軸28dから構成される搬
送台62とチューブ4の保形金型64よりなる)より、
保形金型64の間にチューブ4を上下より固定して水平
に搬送し、最後に保形金型64より出してシール機兼切
断機57(以下、シール機57)を用いて前記通路10
を溶着すると同時に融着部9を、切断することにより、
医療用バッグを得ることができる。尚、前記シール機5
7により通路10の溶着、融着部9の切断を同時に行う
代わりにシール機(図示せず)より通路10を溶着した
後、切断機(図示せず)により融着部9を切断しても良
い。保形金型64は例えばバッグの形状に対応する溝部
を形成した上下の金型より構成される。
【0014】
【発明の作用効果】 医療用バッグの各構成部材の押し出しから、最終形状
の医療用バッグの製造工程に至るまで、医療用バッグの
内部が外気と接することがないので、完全に無菌、無塵
の状態で医療用バッグを製造することができる。 高温状態のチューブを押圧するのみで融着しさらにチ
ューブの幅と較べてはるかに面積の狭い通路を溶着する
のみで密封することができるので消費電力が少く経済効
果が高い。 チューブの構成材料中の添加剤がチューブ内面に残留
することがないので衛生的である。 口部は高温状態で同高温状態の押出チューブに溶着す
るものであるからバッグ本体に取付けが容易であり強固
に固定することができる。また、本体と別に製造するこ
とができるので、輸液の目的に応じた医療用針のサイズ
に合致した口部を採用することができる。 口部を袋(チューブ)の端部の低い位置に設けている
ので薬液をスムーズに排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用バッグの製造装置の概略図
【図2】図1の装置により成形されたチューブの概略図
(図1のA矢視図の拡大図)
【図3】図2のB矢視図
【図4】本発明の医療用バッグの概略図
【図5】医療用バッグの使用状態図
【図6】チューブの搬送台付近の概略図
【符合の説明】
1A 医療用バッグの製造装置 1 押し出し成形機 2 金型 3 成形装置 3a 口部の供給装置 3b アーム 4 チューブ 5、6b 無菌エアーの供給ライン 5a ノズル 6a ノズル 7、27 エアーの回収ライン 7a ノズル 8 ローラー 8a、8c、28d 駆動軸 8b、8d、28c コンベヤ 8e 受台 9 融着部 9a 融着部 9b 二次融着部 10 通路 11 チューブの搬送台 12 本体 13 口部 14 薬液 15 医療用バッグ 57 シール機 62 搬送台 64 保形金型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程よりなることを特徴とする医
    療用バッグの製造方法。 医療用バッグの構成材料を溶融状態でチューブ状に押
    し出す工程、 底部を高温状態にした口部を前記チューブの側面に溶
    着する工程、 前記チューブの側面に対して垂直方向から成形装置で
    押圧して、チューブの幅方向の中央部に通路を残して融
    着部を前記口部の上下に位置するように形成し、該融着
    部を形成する際にチューブの縦方向に薬液を収納するバ
    ッグ本体を形成する工程、 前記通路を溶着した後、前記融着部を切断する工程、
    又は前記通路を溶着すると同時に切断する工程、
  2. 【請求項2】薬液を収納するための可とう性のバッグ本
    12下端の中央に口部13の上端が装着され、バッグ本体12の両端部の中央付近からバッグ本体12
    の上端部と下端部に向けて延設され、バッグ本体12の
    上端部と下端部の中央よりに向けて傾斜した斜面を有す
    る細長い島状の融着部9aを、前記口部13と直接接し
    ないようにバッグ本体12の四隅に四箇所形成し、 前記融着部9aを形成したバッグ本体12の両端部の上
    端部から下端部に亘って、バッグ本体12の両端部の中
    央付近を除いて前記融着部9aと重なるように二次融着
    部9bを形成したことを特徴とする医療用バッグ。
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