JP3210161U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物取り出し時の作業性に優れる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、組立状態でそれぞれ対向し合う各一対の長さ面パネル1、2及び幅面パネル3、4と、長さ面パネル1、2の上縁から延出する蓋形成フラップ5、6とを備え、一方の幅面パネル3、4の上部に、この幅面パネル3、4の上縁及び左右一対の側縁を接続する一対の第1山折り線3aと、一対の第1山折り線3aの下端部同士を接続する第1谷折り線3bとが形成され、蓋形成フラップ5、6の一方の幅面パネル側の側部に、一方の幅面パネル3、4側の側縁及び蓋形成フラップ5、6の延出方向両端縁を接続する一対の第2山折り線5a、6aと、一対の第2山折り線5a、6aの内側端部同士を接続する第2谷折り線5b、6bとが形成され、一対の第1山折り線3a及び一対の第2山折り線5a、6aを山折りし、第1谷折り線3b及び第2谷折り線5b、6bを谷折りすることで開口5cを形成可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
食品や肥料、農薬等の粉体、粒体などを収容するために、段ボールシート、ボール紙等から組み立てられる包装箱が用いられている。この包装箱は、例えば隣接する側壁の角部に左右方向に延びる切り取り部片を有しており、この切り取り部片を切り取り、この切り取り部片の上側部分を上方に折り返すことで開口を形成可能に構成されている(特表平8−503676号公報参照)。この包装箱は、この開口から内容物を排出可能に構成されている。
特表平8−503676号公報
しかしながら、上記公報に記載の包装箱は、開口を形成するために切り取り部片を切り取る必要がある。この切り取り部片は、切り取り後廃棄することを要する。そのため、上記公報に記載の包装箱によると、作業者は内容物を取り出す作業とは別途、切り取り片を廃棄することが必要となり、作業効率が悪い。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、内容物取り出し時の作業性に優れる箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートは、組立時に四角筒状部を構成し、組立状態でそれぞれ対向し合う一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、少なくとも一方の上記長さ面パネルの上縁から延出する蓋形成フラップとを備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、一方の上記幅面パネルの上部に、この幅面パネルの上縁及び左右一対の側縁を接続する一対の第1山折り線と、上記一対の第1山折り線の下端部同士を接続する第1谷折り線とが形成され、上記蓋形成フラップの上記一方の幅面パネル側の側部に、上記一方の幅面パネル側の側縁及び上記蓋形成フラップの延出方向両端縁を接続する一対の第2山折り線と、上記一対の第2山折り線の内側端部同士を接続する第2谷折り線とが形成され、上記一対の第1山折り線及び一対の第2山折り線を山折りし、上記第1谷折り線及び第2谷折り線を谷折りすることで開口を形成可能に構成されている。
当該箱用シートは、一方の幅面パネルの上部に形成される一対の第1山折り線及び蓋形成フラップの上記幅面パネル側の側部に形成される一対の第2山折り線を山折りし、かつ一対の第1山折り線の下端部同士を接続する第1谷折り線及び一対の第2山折り線の内側端部同士を接続する第2谷折り線を谷折りすることで、側面視で上記幅面パネルの上部が左右方向外側に突出し、かつ蓋形成フラップの上記一方の幅面パネル側の側部が上側に突出した開口を形成することができる。詳細には、当該箱用シートは、上記幅面パネルの上部が下側から上側に向けて、かつ幅方向両端から中央部に向けて左右方向外側に突出し、蓋形成フラップの側部が幅方向内側から外側に向けて、かつ延出方向両端から中央部に向けて上側に突出したくちばし状の開口を形成することができる。そのため、当該箱用シートを組立ててなる包装箱は、容器を開口側に傾けることでこの開口から内容物を取り出すことができる。当該箱用シートは、上記一対の第1山折り線、一対の第2山折り線、第1谷折り線及び第2谷折り線を折り曲げることで開口を形成可能であり、開口形成時に切り取り片等の廃棄物を生じない。そのため、当該箱用シートは、内容物取り出し時の作業性に優れる。
上記一対の第1山折り線が、上記一方の幅面パネルの左右方向中心位置を基準として線対称に形成されており、上記一対の第1山折り線及び第1谷折り線によって囲まれる領域の形状が、上記一対の第2山折り線及び第2谷折り線によって囲まれる領域の形状と等しいとよい。このように、上記一対の第1山折り線が、上記一方の幅面パネルの左右方向中心位置を基準として線対称に形成されており、上記一対の第1山折り線及び第1谷折り線によって囲まれる領域の形状が、上記一対の第2山折り線及び第2谷折り線によって囲まれる領域の形状と等しいことによって、上記開口を容易に形成することができる。また、この構成によると、上記開口を画定する幅面パネルの上縁の幅方向中央部側に内容物を容易に集約することができ、この内容物が取出し時に意図しない方向に排出されることを確実に抑制することができる。
上記一対の第1山折り線の上端部同士が離間しているとよい。このように、上記一対の第1山折り線の上端部同士が離間していることによって、上記一対の第1山折り線の間の領域から内容物を容易かつ確実に取り出すことができる。また、上記一対の第1山折り線の上端部同士が接続していると、この内要物の取り出し時に接続部分に負荷が集中し、この接続部分が破損等するおそれがある。これに対し、上記一対の第1山折り線の上端部同士が離間していることで、内容物の取り出し時に上記一方の幅面パネルが破損等することを抑制することができる。
上記一方の幅面パネルの上縁から延出する蓋内フラップを備え、上記蓋内フラップに、上記一方の幅面パネルの上縁を基準として上記一対の第1山折り線と線対称に形成され、上記一方の幅面パネルの外側に折り重ねられて上記一対の第1山折り線と同時に山折りされる一対の第3山折り線が形成されているとよい。上記一方の幅面パネルの外側に幅内フラップを折り重ね、上記一対の第1山折り線と同時に一対の第3山折り線を折り曲げることで、上記開口の下側部分の強度を高めることができる。そのため、内容物の取り出しに起因して開口の下側部分が摩耗や破損することを抑制することができる。
上記一対の長さ面パネルに、組立状態で上記第1山折り線の下端部及び第2山折り線の内側端部を接続する一対の第4山折り線が形成されているとよい。このように、上記一対の長さ面パネルに、組立状態で上記第1山折り線の下端部及び第2山折り線の内側端部に連続する一対の第4山折り線が形成されていることで、上記開口をより容易かつ確実に形成することができる。
なお、本明細書において、「左右」とは、組立状態で想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、これらの用語は、当該箱用シートの使用時の向きを制限することを企図するものではない。「山折り」とは、組立状態で外側に凸に折り曲げることをいい、「谷折り」とは、組立状態で内側に凸に折り曲げることをいう。
以上説明したように、本考案に係る箱用シートは内容物取り出し時の作業性に優れる。
本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる包装箱を示す模式的斜視図である。 図2の包装箱の開口形成手順を示す模式的部分斜視図である。 図2の包装箱の図3の開口形成手順の次の手順を示す模式的斜視図である。 図2の包装箱の開口形成状態を示す模式的正面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シートは1枚のシートからなる。当該箱用シートは箱型に組み立て可能に構成されている。当該箱用シートは、組立時に四角筒状部を構成し、組立状態でそれぞれ対向し合う一対の長さ面パネル(第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2)並びに一対の幅面パネル(第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4)と、一対の長さ面パネル1,2の上縁から延出する一対の蓋形成フラップ(第1蓋形成フラップ5及び第2蓋形成フラップ6)と、一対の幅面パネル3,4の上縁から延出する一対の蓋内フラップ(第1蓋内フラップ7及び第2蓋内フラップ8)とを備える。また、当該箱用シートは、一対の長さ面パネル1,2及び一対の幅面パネル3,4の下縁から延出する下フラップ9〜12と、第1長さ面パネル1の第1幅面パネル3との連接側と反対側の端縁から延出する糊代部13とを備える。なお、図1において、太い実線は箱用シートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線は箱用シートの表面に筋押しして形成される罫線又はハーフカット線を示す。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる包装箱の形状を維持できる程度の強度を有している限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製のシートが好ましく、段ボールシート及びボール紙が特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
第1長さ面パネル1、第2長さ面パネル2、第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4は各々略方形状に形成されている。第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2は略同形状に形成されている。また、第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4は略同形状に形成されている。第1長さ面パネル1、第2長さ面パネル2、第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4の上下方向長さは略等しい。また、第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2の左右方向長さは第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4の左右方向長さより大きい。
第1長さ面パネル1、第2長さ面パネル2、第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4の上下方向長さは、当該箱用シートを組み立ててなる包装箱に収容する内容物の種類によって適宜設定可能であるが、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2の左右方向長さとしては、当該箱用シートを組み立ててなる包装箱に収容する内容物の種類によって適宜設定可能であるが、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4の左右方向長さとしては、当該箱用シートを組み立ててなる包装箱に収容する内容物の種類によって適宜設定可能であるが、例えば5cm以上20cm以下とすることができる。なお、当該箱用シートは、後述するように第1幅面パネル3の上側に形成される開口から粉体、粒体等の内容物を排出できるよう構成されている。このような点から、第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2の左右方向長さに対する第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4の左右方向長さの比の下限としては、0.30が好ましく、0.40がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.70が好ましく、0.55がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、内容物の排出効率が十分に高くならないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、内容物を意図した位置に確実に排出し難くなるおそれがある。
当該箱用シートを包装箱に組み立てる手順について説明する。当該箱用シートを包装箱に組み立てる手順としては、まず第1長さ面パネル1を第1幅面パネル3の内面に折り重ね、続いて第2幅面パネル4を第2長さ面パネル2の内面に折り重ね、糊代部13を第2幅面パネル4の内面に貼着することで第1長さ面パネル1、第1幅面パネル3、第2長さ面パネル2及び第2幅面パネル4を無端状に接続する。次に、第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2が対向し、かつ第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4が対向するように広げることで四角筒状部を形成する。続いて4つの下フラップ9〜12を順次係合するように内側に折り曲げることで底部を形成する。さらに、一対の蓋内フラップ7,8を内側に折り曲げたうえ、第2蓋形成フラップ6を内側に折り曲げ、続いて第1蓋形成フラップ5を内側に折り曲げて蓋部を形成する。蓋部の形成手順について詳しく説明すると、当該箱用シートは、第1蓋形成フラップ5の延出方向先端縁から先端側に突出する第1差込み片14と、第1蓋形成フラップ5及び第1差込み片14の連接部に形成される第1スリット15と、第2長さ面パネル2の上端から下方に延在する一対の切込みによって画定され、第2長さ面パネル2の上部から上方に突出する第2差込み片16と、第2差込み片16を挟んで第2長さ面パネル2及び第2蓋形成フラップ6の連接部に形成される第2スリット17とを有している。当該箱用シートは、第2蓋形成フラップ6及び第1蓋形成フラップ5をこの順で内側に折り曲げると共に、第1差込み片14を第2スリット17に挿入し、さらに第2差込み片16を第1スリット15に差し込むことで蓋部が形成される。これにより、図2の包装箱21が組み立てられる。
第2蓋形成フラップ6には、取っ手(不図示)を取り付けるための一対の取っ手取り付け孔6cが形成されている。また、第1蓋形成フラップ5には、組立状態で一対の取っ手取り付け孔6cと重なる部分に開口5cが形成されている。当該箱用シートは、これにより一対の取っ手取り付け孔6に取っ手を取り付け、この取っ手を把持することで包装箱21を容易に傾けることができ、内容物の取り出し作業性を向上することができる。
(開口形成機構)
当該箱用シートは、組立状態で第1幅面パネル3及び一対の蓋形成フラップ5,6間に開口を形成可能に構成されている。当該箱用シートは、上記開口を形成するための構成として、第1幅面パネル3の上部に、第1幅面パネル3の上縁及び左右一対の側縁を接続する一対の第1山折り線3a及び一対の第1山折り線3aの下端部同士を接続する第1谷折り線3bが形成され、かつ一対の蓋形成フラップ5,6の第1幅面パネル3側の側部に、第1幅面パネル3側の側縁及び一対の蓋形成フラップ5,6の延出方向両端縁を接続する各一対の第2山折り線5a,6a並びに各一対の第2山折り線5a,6aの内側端部同士(第1幅面パネル3と反対側の端部同士)を接続する第2谷折り線5b,6bが形成されている。第1蓋形成フラップ5に形成される一対の第2山折り線5a、及び第2蓋形成フラップ6に形成される一対の第2山折り線6aは、組立状態で重なるよう設けられている。また、第1蓋形成フラップ5に形成される第2谷折り線5a、及び第2蓋形成フラップ6に形成される第2谷折り線6bは、組立状態で重なるよう設けられている。また、当該箱用シートは、上記開口を形成するための構成として、第1蓋内フラップ7に、第1幅面パネル3の上縁を基準として一対の第1山折り線3aと線対称に形成される一対の第3山折り線7aが形成されている。第1蓋内フラップ7は略方形状に形成されており、一対の第3山折り線7aの先端は第1蓋内フラップ7の延出方向先端側の角部に位置するよう形成されている。さらに、当該箱用シートは、上記開口を形成するための構成として、一対の長さ面パネル1,2に、組立状態で第1山折り線3aの下端部及び第2山折り線5a,6aの内側端部に連続する一対の第4山折り線1a,2aが形成されている。各山折り線1a〜3a,5a〜7a及び各谷折り線3b,5b,6bはそれぞれ直線状に形成されている。
図3〜図5を参照して、開口Xの形成手順について説明する。まず、包装箱21の組立状態から一旦一対の蓋形成フラップ5,6の係合を解除する。そして、図3に示すように、第1蓋内フラップ7を第1幅面パネル3の外側に折り重ねた後、再度一対の蓋形成フラップ5,6を組み合わせることで蓋部を形成する。このとき、一対の第3山折り線7aは第1幅面パネル3の上縁を基準として一対の第1山折り線3aと線対称に形成されているので、一対の第3山折り線7a及び一対の第1山折り線3aは重なり合う。
次に、図4に示すように、一対の第4山折り線1a,2aを山折りしつつ、一対の第1山折り線3a及びこの一対の山折り線3aに重ねられた一対の第3山折り線7aを同時に山折りし、第1谷折り線3bを谷折りすると共に、各一対の第2山折り線5a,6aを山折りし、第2谷折り線5b,6bを谷折りする。これにより、図5に示すように、幅面パネル3の上部が下側から上側に向けて、かつ幅方向両端から中央部に向けて左右方向外側に突出し、一対の蓋形成フラップ5,6の側部が蓋形成フラップ5,6の幅方向内側から外側に向けて、かつ延出方向両端から中央部に向けて上側に突出したくちばし状の開口Xが形成される。
当該箱用シートは、第1蓋内フラップ7を有しており、この第1蓋内フラップ7に一対の第1山折り線3aと同時に山折りされる一対の第3山折り線7aが形成されているので、第1幅面パネル3の外側に第1幅内フラップ7を折り重ねることで、開口Xの形成を阻害することなく、第1蓋内フラップ7によって開口Xの下側部分の強度を高めることができる。そのため、当該箱用シートは、内容物の取り出しに起因して開口Xの下側部分が摩耗や破損することを抑制することができる。
一対の第1山折り線3aが第1幅面パネル3の左右方向中心位置を基準として線対称に形成されており、一対の第1山折り線3a及び第1谷折り線3bによって囲まれる領域の形状が、各一対の第2山折り線5a,6a及び第2谷折り線5b,6bによって囲まれる領域の形状と等しいことが好ましい。この構成によると、例えば第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2の第4山折り線1a,2aが形成される側の角部を内側に押し込むことで一対の第1山折り線3a及び各一対の第2山折り線5a,6aに同程度の折り曲げ圧を加えることができるので、比較的容易に開口Xを形成することができる。また、この構成によると、開口Xを画定する第1幅面パネル3の上縁の幅方向中央部側に内容物を容易に集約することができ、この内容物が取出し時に意図しない方向に排出されることを確実に抑制することができる。
また、一対の第1山折り線3aの上端部同士は離間していることが好ましい。一対の第1山折り線3aの上端部同士が接続されていると、内容物を排出する際に比較的強度が弱くなりやすい上記接続部分に負荷が集中し、この接続部分が破損しやすい。これに対し、一対の第1山折り線3aの上端部同士が離間していることによって、内容物の排出に起因する破損等を抑制しつつ、一対の第1山折り線3aの間の領域から内容物を容易かつ確実に取り出すことができる。
一対の第1山折り線3aの上端部同士が離間している場合、第1幅面パネル3の上縁の左右方向長さに対する一対の第1山折り線3aの上端部同士の間隔の比の下限としては、0.04が好ましく、0.08がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.20が好ましく、0.15がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、内容物を排出する際に一対の第1山折り線3a間の領域に負荷が集中し過ぎるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、内容物が意図しない範囲にまで排出されるおそれがある。
第1幅面パネル3の上縁に対する一対の第1山折り線3aの傾斜角度の下限としては、35°が好ましく、45°がより好ましい。一方、上記傾斜角度の上限としては、65°が好ましく、55°がより好ましい。上記傾斜角度が上記下限に満たないと、十分に大きな開口Xを形成し難くなるおそれがある。逆に、上記傾斜角度が上記上限を超えると、内容物排出時に意図しない量が排出されるおそれや、内容物排出時の負荷により第1幅面パネル3の上部が破損等するおそれがある。
第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2の上縁に対する第4山折り線1a,2aの傾斜角度の下限としては、30°が好ましく、40°がより好ましい。一方、上記傾斜角度の上限としては、60°が好ましく、50°がより好ましい。また、上記傾斜角度としては、45°が最も好ましい。上記傾斜角度が上記範囲外であると開口Xの形成が困難になり、例えば一対の第1山折り線3a及び各一対の第2山折り線5a,6aを同時に折り曲げることができなくなるおそれがある。
第1幅面パネル3の上下方向長さに対する第1幅面パネル3の上縁及び第1谷折り線3b間の上下方向距離の比の下限としては、0.15が好ましく、0.20がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.35が好ましく、0.30がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、十分に大きな開口Xを形成し難くなるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、開口Xが大きくなり過ぎることで、内容物排出時に意図しない量の内容物が排出されるおそれや、内容物排出時の負荷により第1幅面パネル3の上部が破損等するおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、第1幅面パネル3の上部に形成される一対の第1山折り線3a及び一対の蓋形成フラップ5,6の第1幅面パネル3側の側部に形成される各一対の第2山折り線5a,6aを山折りし、かつ一対の第1山折り線3aの下端部同士を接続する第1谷折り線3b及び各一対の第2山折り線5a,6aの内側端部同士を接続する第2谷折り線5b,6bを谷折りすることで、側面視で第1幅面パネル3の上部が左右方向外側に突出し、かつ一対の蓋形成フラップ5,6の第1幅面パネル3側の側部が上側に突出したくちばし状の開口Xを形成することができる。そのため、当該箱用シートを組立ててなる包装箱21は、容器を開口X側に傾けることでこの開口Xから内容物を取り出すことができる。当該箱用シートは、一対の第1山折り線3a、各一対の第2山折り線5a,6a、第1谷折り線3b及び第2谷折り線5b,6bを折り曲げることで開口Xを形成可能であり、開口形成時に切り取り片等の廃棄物を生じない。そのため、当該箱用シートは、内容物取り出し時の作業性に優れる。さらに、当該箱用シートは、開口Xの下縁を画定する第1幅面パネル3の上縁が幅方向両端から中央に向けて左右方向外側に突出しているので、この中央部側に内容物を集約しつつ内容物を確実かつ効率的に取り出すことができる。
当該箱用シートは、一対の長さ面パネル1,2に、組立状態で第1山折り線3aの下端部及び第2山折り線5a,6aの内側端部に連続する一対の第4山折り線1a,2aが形成されているので、一対の第4山折り線1a,2aの折り曲げによって開口Xをより容易かつ確実に形成することができると共に、この開口Xの形状を安定的に保持することができる。
[その他の実施形態]
なお、本考案に係る箱用シートは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば上記実施形態では、一対の長さ面パネルの上縁からそれぞれ蓋形成フラップが延出する構成について説明したが、当該箱用シートは一方の長さ面パネルの上縁のみから蓋形成フラップが延出してもよい。また、蓋形成フラップによって四角筒状部の上部開口を密閉するための具体的接続構造は特に限定されるものではなく、公知の構造を採用することが可能である。
当該箱用シートは、第1幅面パネルの上縁から延出する第1蓋内フラップを有しなくてもよい。当該箱用シートは、組立状態で内部に収容される内容物の種類によっては上記開口の下側部分の強度を高めなくてもよい場合がある。この場合、上記第1蓋内フラップを有しないことで、開口の形成作業の容易化を図ることができる。
一対の長さ面パネルには必ずしも一対の第4山折り線が形成されていなくてもよい。当該箱用シートは、例えば一対の長さ面パネルの開口形成側の角部を内側に押し込むことで開口を形成することができる。そのため、内容物を排出する際にのみ一時的に開口を形成したい場合等には、一対の第4山折り線が形成されていない場合でも上記角部の押し込みにより一時的に形成される開口から内容物を排出することができる。
上記下フラップの具体的個数及び形状は、当該箱用シートを組み立ててなる包装箱の底部を形成可能である限り特に限定されるものではない。
以上のように、本考案の箱用シートは、内容物取り出し時の作業性に優れるので、農薬等などの粉体、粒体等を収容するのに適している。
1 第1長さ面パネル
1a 第4山折り線
2 第2長さ面パネル
2a 第4山折り線
3 第1幅面パネル
3a 第1山折り線
3b 第1谷折り線
4 第2幅面パネル
5 第1蓋形成フラップ
5a 第2山折り線
5b 第2谷折り線
5c 開口
6 第2蓋形成フラップ
6a 第2山折り線
6b 第2谷折り線
6c 取っ手取り付け孔
7 第1蓋内フラップ
7a 第3山折り線
8 第2蓋内フラップ
9〜12 下フラップ
13 糊代部
14 第1差込み片
15 第1スリット
16 第2差込み片
17 第2スリット
21 包装箱
X 開口

Claims (5)

  1. 組立時に四角筒状部を構成し、組立状態でそれぞれ対向し合う一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
    少なくとも一方の上記長さ面パネルの上縁から延出する蓋形成フラップと
    を備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、
    一方の上記幅面パネルの上部に、この幅面パネルの上縁及び左右一対の側縁を接続する一対の第1山折り線と、上記一対の第1山折り線の下端部同士を接続する第1谷折り線とが形成され、
    上記蓋形成フラップの上記一方の幅面パネル側の側部に、上記一方の幅面パネル側の側縁及び上記蓋形成フラップの延出方向両端縁を接続する一対の第2山折り線と、上記一対の第2山折り線の内側端部同士を接続する第2谷折り線とが形成され、
    上記一対の第1山折り線及び一対の第2山折り線を山折りし、上記第1谷折り線及び第2谷折り線を谷折りすることで開口を形成可能に構成されている箱用シート。
  2. 上記一対の第1山折り線が、上記一方の幅面パネルの左右方向中心位置を基準として線対称に形成されており、
    上記一対の第1山折り線及び第1谷折り線によって囲まれる領域の形状が、上記一対の第2山折り線及び第2谷折り線によって囲まれる領域の形状と等しい請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記一対の第1山折り線の上端部同士が離間している請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記一方の幅面パネルの上縁から延出する蓋内フラップを備え、
    上記蓋内フラップに、上記一方の幅面パネルの上縁を基準として上記一対の第1山折り線と線対称に形成され、上記一方の幅面パネルの外側に折り重ねられて上記一対の第1山折り線と同時に山折りされる一対の第3山折り線が形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記一対の長さ面パネルに、組立状態で上記第1山折り線の下端部及び第2山折り線の内側端部に連続する一対の第4山折り線が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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