JP3209948U - 注出口付き包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】流路形成部材において内容液の付着による液垂れが起こりにくい注出口付き包装袋を提供する。【解決手段】内容液を収容する包装袋と、包装袋から内容液を取り出す注出口を有する流路形成部材4と、を備える。流路形成部材4は、内容液の流路および注出口を有する筒体部と、筒体部の流路に形成された散液部材24とを有する。散液部材24には、内容液が流出する複数の散液孔30が形成されている。少なくとも1つの散液孔30dは、流路の内面に達して形成されている。【選択図】図4
Description
本考案は、注出口付き包装袋に関する。
近年、薬剤などの内容液を収容する包装袋として、内容液の注ぎ出しを容易にするための注出口が形成された注出口付き包装袋が用いられている。注出口は、例えば、出口栓体によって形成されている(例えば、特許文献1を参照)。前記出口栓体は、例えば、筒部と、前記筒部内に設けられたフィルターとを備える。フィルターには複数の小孔が形成されている。前記包装袋は、前記小孔を通して内容液を散布することができる。
前記包装袋では、内容液の液滴が前記出口栓体の筒部の内周面に付着することがある。この液滴は、出口栓体を開栓する際の液垂れの原因となることがあった。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたものであって、流路形成部材において内容液の付着による問題が起こりにくい注出口付き包装袋の提供を目的のひとつとする。
前記課題を達成するため、本考案の一態様は、内容液を収容する包装袋と、前記包装袋から前記内容液を取り出す注出口を有する流路形成部材と、を備え、前記流路形成部材は、前記内容液の流路および前記注出口を有する筒体部と、前記筒体部の前記流路に形成された散液部材とを有し、前記散液部材は、前記内容液が流出する複数の散液孔が形成され、前記散液孔のうち少なくとも1つは、前記流路の内面に達して形成されている、注出口付き包装袋を提供する。
前記散液部材は、前記内容液の流出方向に凸となる湾曲凸形の板状に形成され、前記散液孔は、前記散液部材を厚さ方向に貫通して形成されていることが好ましい。
前記包装袋は、重ね合わされる一対の胴部フィルムと、前記一対の胴部フィルムの間に介装される底部フィルムと、を備え、前記一対の胴部フィルムは、側縁部の少なくとも一部が側縁シール部において互いに接合され、前記一対の胴部フィルムと前記底部フィルムとは、周縁部の一部が底部シール部において互いに接合され、少なくとも1つの前記側縁シール部には、取手部を形成する切断線が形成され、前記切断線は、前記底部シール部に達して形成されていることが好ましい。
前記切断線は、主部と、前記主部の両端部からそれぞれ湾曲して形成された第1湾曲部および第2湾曲部とを有し、前記第1湾曲部のうち前記主部またはその延長線に対して垂直な方向に最も離れた第1最離点と、前記第2湾曲部のうち前記主部またはその延長線に対して垂直な方向に最も離れた第2最離点とを結ぶ直線を最離仮想線としたとき、前記第1湾曲部および第2湾曲部の先端は、前記最離仮想線上にあるか、または前記最離仮想線に比べて前記主部に近い位置にあることが好ましい。
前記側縁シール部の側縁に対する前記最離仮想線の角度は、5°〜45°であることが好ましい。
本考案の一態様によれば、散液孔が流路の内面に達しているため、筒体部の内周面に内容液の液滴が残っている場合でも、液滴は散液孔を通して包装袋内に流れる。内容液が流路形成部材に残りにくいことから、再使用時における残留内容液の液だれを防ぐことができる。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態を説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本実施形態における注出口付き包装袋5の構成を示す平面図である。図2は、注出口付き包装袋5の一部を拡大して示す平面図である。以下、図1における上下および左右に即して各部位の位置関係を説明する場合がある。
図1に示すように、注出口付き包装袋5は、内容液を収容する包装袋1と、流路形成部材4とを備えている。
包装袋1は、2枚の胴部フィルム(フィルム)2,2と、底部フィルム3とから構成されたスタンディングパウチである。
胴部フィルム2は、概略、矩形状に形成されている。2枚の胴部フィルムは、互いに平面形状が同一である。
底部フィルム3は、折り線3aが内向きとなるように折り重ねられて一対の胴部フィルム2,2の下部同士の間に介装されている。
図1に示すように、注出口付き包装袋5は、内容液を収容する包装袋1と、流路形成部材4とを備えている。
包装袋1は、2枚の胴部フィルム(フィルム)2,2と、底部フィルム3とから構成されたスタンディングパウチである。
胴部フィルム2は、概略、矩形状に形成されている。2枚の胴部フィルムは、互いに平面形状が同一である。
底部フィルム3は、折り線3aが内向きとなるように折り重ねられて一対の胴部フィルム2,2の下部同士の間に介装されている。
一対の胴部フィルム2,2と底部フィルム3とは重ねられ、充填口13を除いて周縁部がヒートシールされることで一体に形成されている。注出口付き包装袋5は、側縁シール部5b、5bと、底部シール部5aと、を有している。
側縁シール部5b、5bは、胴部フィルム2,2の左右両側の側縁部がシールされることで形成されている。
底部シール部5aは、胴部フィルム2,2の下部と、底部フィルム3とが、互いに対向する面においてシールされることで形成されている。
側縁シール部5b、5bは、胴部フィルム2,2の左右両側の側縁部がシールされることで形成されている。
底部シール部5aは、胴部フィルム2,2の下部と、底部フィルム3とが、互いに対向する面においてシールされることで形成されている。
第1未シール部15Aは、側縁シール部5b、5bおよび底部シール部5aに囲まれた部分であり、胴部フィルム2,2がシール(接着または接合)されることなく、相互に分離可能に重なり合った部分である。第1未シール部15Aは、胴部フィルム2,2間に収容部1aを形成する。
図1では、シール部の範囲を示すため、シール部に網かけハッチングを付した。
図1では、シール部の範囲を示すため、シール部に網かけハッチングを付した。
胴部フィルム2,2の上端部に位置する充填口13は、内容液の充填のために開放されている。注出口付き包装袋5は、充填口13を通して、収容部1aに内容液を充填することができる。なお、収容部1a内に内容液が充填された後は、胴部フィルム2,2の上端部が他の部分と同じようにシールされることにより、充填口13は閉止される。
収容部1a内に内容液が充填された後の注出口付き包装袋5は、内容液の重さによって底部フィルム3が押し広げられて底面積が増すことにより、スタンディング姿勢をとることができる。
収容部1a内に内容液が充填された後の注出口付き包装袋5は、内容液の重さによって底部フィルム3が押し広げられて底面積が増すことにより、スタンディング姿勢をとることができる。
側縁シール部5b、5bのうち一方の側縁シール部5bである第1側縁シール部5b1には、取手部17を形成するためのスリット状の切断線18が形成されている。取手部17は、最離仮想線L2(図2参照)と胴部フィルム2の側縁5cとの間の帯状部分である。
図7に示すように、注出口付き包装袋5は、利用者が切断線18に手を差し入れて取手部17を把持することによって吊持することができる。
切断線18によって囲まれた遊離片19(図1参照)は、最離仮想線L2で折り曲げられて取手部17に重ねられ、取手部17とともに把持される。取手部17に遊離片19が重ねられるため、包装袋1にかかる荷重は分散しやすくなり、包装袋1の破断は起こりにくくなる。
図7に示すように、注出口付き包装袋5は、利用者が切断線18に手を差し入れて取手部17を把持することによって吊持することができる。
切断線18によって囲まれた遊離片19(図1参照)は、最離仮想線L2で折り曲げられて取手部17に重ねられ、取手部17とともに把持される。取手部17に遊離片19が重ねられるため、包装袋1にかかる荷重は分散しやすくなり、包装袋1の破断は起こりにくくなる。
図1および図2に示すように、切断線18は、主部51と、第1湾曲部52と、第2湾曲部53とを有する。
主部51は、直線状に形成されている。主部51の形成方向は、第1側縁シール部5b1の長手方向に沿う方向でもよいし、第1側縁シール部5b1の長手方向に対して交差する方向であってもよい。
主部51は、直線状に形成されている。主部51の形成方向は、第1側縁シール部5b1の長手方向に沿う方向でもよいし、第1側縁シール部5b1の長手方向に対して交差する方向であってもよい。
図2に示すように、第1湾曲部52は、主部51の一方の端部51aから側縁5c側に湾曲した円弧状の部分である。第1湾曲部52のうち、主部51またはその延長線54に対して垂直な方向に最も離れた点を第1最離点56という。
第2湾曲部53は、主部51の他方の端部51bから側縁5c側に湾曲した円弧状の部分である。第2湾曲部53のうち、主部51またはその延長線54に対して垂直な方向に最も離れた点を第2最離点57という。
第1最離点56と第2最離点57とを通る直線を最離仮想線L2という。最離仮想線L2は、第1湾曲部52および第2湾曲部53を通る接線にほぼ一致する。側縁5c(第1側縁シール部5b1の側縁5c)に対する最離仮想線L2の角度は、例えば約5°である。
第2湾曲部53は、主部51の他方の端部51bから側縁5c側に湾曲した円弧状の部分である。第2湾曲部53のうち、主部51またはその延長線54に対して垂直な方向に最も離れた点を第2最離点57という。
第1最離点56と第2最離点57とを通る直線を最離仮想線L2という。最離仮想線L2は、第1湾曲部52および第2湾曲部53を通る接線にほぼ一致する。側縁5c(第1側縁シール部5b1の側縁5c)に対する最離仮想線L2の角度は、例えば約5°である。
第1湾曲部52の先端52a、および第2湾曲部53の先端53aは、最離仮想線L2に比べて主部51に近い位置にある。そのため、利用者が取手部17を把持して注出口付き包装袋5を吊持した際には(図7参照)、包装袋1にかかる荷重は特定箇所に集中せず、分散して作用する。詳しくは、内容液による荷重は、第1湾曲部52および第2湾曲部53の先端52a,53aには集中せず、他の箇所(例えば、第1最離点56および第2最離点57)にも分散して作用する。よって、先端52a,53aにおける胴部フィルム2および底部フィルム3の破断を防ぐことができる。
なお、第1湾曲部52の先端52a、および第2湾曲部53の先端53aは、最離仮想線L2上にあってもよい。
なお、第1湾曲部52の先端52a、および第2湾曲部53の先端53aは、最離仮想線L2上にあってもよい。
切断線18の一部、詳しくは主部51の一部および第2湾曲部53は、底部シール部5aに達して形成されている。底部シール部5aは、胴部フィルム2,2だけでなく底部フィルム3も積層された部分であるため、側縁シール部5bに比べて強度が高い。そのため、注出口付き包装袋5では、利用者が取手部17を把持して注出口付き包装袋5を吊持した際に切断線18の端部における包装袋1の破断が起こりにくい。
側方シール部15a,15bは、注出口付き包装袋5の上側の隅部すなわち上辺14aと側辺14bとの間に、上辺14aおよび側辺14bに対して傾斜して形成されている。側方シール部15bは、側縁シール部5b、5bのうち他方の側縁シール部5bである第2側縁シール部5b2に連なって形成されている。
一方の側方シール部15aと他方の側方シール部15bとの間の第2未シール部15Bには、流路形成部材4が設けられている。
一方の側方シール部15aと他方の側方シール部15bとの間の第2未シール部15Bには、流路形成部材4が設けられている。
図3は、流路形成部材4を示す一部断面図である。図4は、流路形成部材4を中心軸方向から見た図である。図5は、流路形成部材4の基部22の、中心軸に直交する断面を模式的に示す図であり、図3におけるI−I断面に相当する図である。図6は、流路形成部材4の散液板24および筒体部23を厚さ方向(筒体部23の中心軸C2方向)から見た図である。
図3に示すように、流路形成部材4は、本体部21と、キャップ41とを備えている。本体部21は、基部22と、筒体部23と、散液板24(散液部材)とを備えている。
図3に示すように、流路形成部材4は、本体部21と、キャップ41とを備えている。本体部21は、基部22と、筒体部23と、散液板24(散液部材)とを備えている。
図4に示すように、基部22は、例えば、天壁部25と、一対の側壁部26,26とを有する有蓋筒状とされる。C1は基部22の中心軸である。
天壁部25は、例えば、端部に向かって徐々に幅が狭くなる長板状とされる。天壁部25は、例えば、中心軸C1に垂直である。
側壁部26は、側壁部25の周縁部から、中心軸C1に沿って延出する(図3参照)。側壁部26は、例えば、中心軸C1と平行な中心軸を有する円筒面に沿う湾曲板状とされている。一対の側壁部26,26は、内周面26a,26a(凹面)(図5参照)が向かい合い、両端部26c,26cで一体に接合されている。
図4に示すL1は、中心軸C1と平行に見て、側壁部26の一方の端部26cと他方の端部26cとを通る仮想線(中央仮想線L1)である。中央仮想線L1は、基部22の長手方向に沿う。中央仮想線L1は、図1に示すスタンディング姿勢において最大傾斜線に沿う。
天壁部25は、例えば、端部に向かって徐々に幅が狭くなる長板状とされる。天壁部25は、例えば、中心軸C1に垂直である。
側壁部26は、側壁部25の周縁部から、中心軸C1に沿って延出する(図3参照)。側壁部26は、例えば、中心軸C1と平行な中心軸を有する円筒面に沿う湾曲板状とされている。一対の側壁部26,26は、内周面26a,26a(凹面)(図5参照)が向かい合い、両端部26c,26cで一体に接合されている。
図4に示すL1は、中心軸C1と平行に見て、側壁部26の一方の端部26cと他方の端部26cとを通る仮想線(中央仮想線L1)である。中央仮想線L1は、基部22の長手方向に沿う。中央仮想線L1は、図1に示すスタンディング姿勢において最大傾斜線に沿う。
図5に示すように、側壁部26,26の外周面26b,26bには、全周にわたって胴部フィルム2,2(第2未シール部15B)が固定されている。胴部フィルム2が側壁部26の外周面26bに固定された部分を固定シール部16という。固定シール部16は、胴部フィルム2が側壁部26の外周面26bに隙間なく密着することで形成される。
一対の胴部フィルム2,2のうち一方の胴部フィルム2は、一方の側壁部26の外周面26bに接合され、他方の胴部フィルム2は、他方の側壁部26の外周面26bに接合されている。
流路形成部材4のうち、固定シール部16が形成された領域以外の領域は胴部フィルム2,2に接着されていない。流路形成部材4の基部22以外の部分は、包装袋1の外部に位置する。
一対の胴部フィルム2,2のうち一方の胴部フィルム2は、一方の側壁部26の外周面26bに接合され、他方の胴部フィルム2は、他方の側壁部26の外周面26bに接合されている。
流路形成部材4のうち、固定シール部16が形成された領域以外の領域は胴部フィルム2,2に接着されていない。流路形成部材4の基部22以外の部分は、包装袋1の外部に位置する。
図3に示すように、筒体部23は、例えば円筒状とされる。筒体部23は、基部22の側壁部25から、基部22の中心軸C1に沿って、側壁部26とは反対の方向に突出している。23aは筒体部23の基端部であり、23bは筒体部23の突出方向の先端部である。筒体部23の内部空間は、内容液の流路23eとなる。
筒体部23の外周面23cには、フランジ部27と、係止突起28と、ネジ部29とが形成されている。C2は筒体部23の中心軸であり、その方向は基部22の中心軸C1の方向と一致する。筒体部23の先端部23bの開口は、注出口23fである。
流路形成部材4は、筒体部23の先端部23bが図1に示す流路方向A1(斜め上方)に向くように配置される。
筒体部23の外周面23cには、フランジ部27と、係止突起28と、ネジ部29とが形成されている。C2は筒体部23の中心軸であり、その方向は基部22の中心軸C1の方向と一致する。筒体部23の先端部23bの開口は、注出口23fである。
流路形成部材4は、筒体部23の先端部23bが図1に示す流路方向A1(斜め上方)に向くように配置される。
散液板24は、例えば円形の板状であり、筒体部23の内部に設けられている。散液板24の周縁部24aは全周にわたって筒体部23の内周面23dに一体に接合されている。散液板24の中心軸C3の方向は、筒体部23の中心軸C2の方向と一致する。
散液板24は、外方(中心軸C2に沿って基端部23aから先端部23bに向かう方向)に凸となる湾曲凸状に形成されている。散液板24は、例えば球面に沿う形状である。散液板24の断面(中心軸C2に沿う断面)の形状は、例えば円弧状である。散液板24が湾曲凸状であるため、散液孔30から流出する内容液は広範囲に広がりやすくなる。
なお、散液板24の形状は、球面に沿う形状でなくてもよく、例えば楕円球面に沿う形状、多面形などであってもよい。中心軸C3に沿う散液板24の断面の形状は、円弧状に限らず、楕円弧状、V字状等であってもよい。
なお、散液板24の形状は、球面に沿う形状でなくてもよく、例えば楕円球面に沿う形状、多面形などであってもよい。中心軸C3に沿う散液板24の断面の形状は、円弧状に限らず、楕円弧状、V字状等であってもよい。
図6に示すように、散液板24は、複数の散液孔30を有する。散液孔30は、散液板24を厚さ方向に貫通して形成されている。散液板24の厚さ方向から見たときの散液孔30の形状は、例えば円形である。なお、散液孔30の形状は、円形に限らず、楕円形、多角形(三角形、四角形など)等であってよい。
複数の散液孔30は、中央散液孔30aと、複数の第1列散液孔30bと、複数の第2列散液孔30cと、2つの周縁散液孔30dとを含む。
中央散液孔30aは、中心軸C3と平行に見て、散液板24の中央に形成されている。
複数の第1列散液孔30bは、中心軸C3と平行に見て、中心軸C3を中心とする第1円31に沿って配列されている。
複数の第2列散液孔30cは、中心軸C3と平行に見て、中心軸C3を中心とする第2円32に沿って配列されている。第2円32の直径は第1円31の直径より大きく、散液板24の外径より小さい。
第1列散液孔30bは、第2列散液孔30cに比べて内周側(散液板24の内周寄り)の位置に形成されている。第2列散液孔30cは、散液板24の周縁部24aに比べて内周側(散液板24の内周寄り)の位置に形成されている。
中央散液孔30aは、中心軸C3と平行に見て、散液板24の中央に形成されている。
複数の第1列散液孔30bは、中心軸C3と平行に見て、中心軸C3を中心とする第1円31に沿って配列されている。
複数の第2列散液孔30cは、中心軸C3と平行に見て、中心軸C3を中心とする第2円32に沿って配列されている。第2円32の直径は第1円31の直径より大きく、散液板24の外径より小さい。
第1列散液孔30bは、第2列散液孔30cに比べて内周側(散液板24の内周寄り)の位置に形成されている。第2列散液孔30cは、散液板24の周縁部24aに比べて内周側(散液板24の内周寄り)の位置に形成されている。
周縁散液孔30dの周縁30d1は散液板24の周縁部24aに達している。すなわち、周縁散液孔30dの周縁30d1は筒体部23の内周面23d(流路23eの内面)に達している。
2つの周縁散液孔30d,30dは、散液板24の中心軸C3について回転対称となる位置に形成されている。周縁散液孔30d,30dの中心C4,C4は、中心軸C1,C2,C3に沿う方向から見て、前述の中央仮想線L1上にある。そのため、流路形成部材4が中心軸C1,C2,C3を中心として180°反転した姿勢となった場合でも、周縁散液孔30d,30dの位置に変動はない。よって、注出口付き包装袋5では、図1に示すスタンディング姿勢において散液板24の最も低い位置に周縁散液孔30dがあるため、流路形成部材4内の内容液の液滴を確実に除去できる。
なお、散液板24は2つの周縁散液孔30d,30dを有するが、周縁散液孔の数は2に限らず、1でもよいし、2以上の任意の数であってもよい。例えば、散液板は、周方向に等間隔に4つの周縁散液孔が形成されていてもよい。
2つの周縁散液孔30d,30dは、散液板24の中心軸C3について回転対称となる位置に形成されている。周縁散液孔30d,30dの中心C4,C4は、中心軸C1,C2,C3に沿う方向から見て、前述の中央仮想線L1上にある。そのため、流路形成部材4が中心軸C1,C2,C3を中心として180°反転した姿勢となった場合でも、周縁散液孔30d,30dの位置に変動はない。よって、注出口付き包装袋5では、図1に示すスタンディング姿勢において散液板24の最も低い位置に周縁散液孔30dがあるため、流路形成部材4内の内容液の液滴を確実に除去できる。
なお、散液板24は2つの周縁散液孔30d,30dを有するが、周縁散液孔の数は2に限らず、1でもよいし、2以上の任意の数であってもよい。例えば、散液板は、周方向に等間隔に4つの周縁散液孔が形成されていてもよい。
図3に示すように、キャップ41は、蓋板部42と、蓋板部42の周縁から延出する筒部43とを備えている。筒部43は、筒部本体44と、筒部本体44に連結されたリング部45とを備えている。筒部本体44には、筒体部23のネジ部29に螺合するネジ部46が形成されている。
キャップ41を開栓方向に回転させると、筒部本体44は回転に従って上昇する一方、リング部45は筒体部23の係止突起28に係止するため、リング部45が筒部本体44から切り離される。これによって、キャップ41が開栓されたことが示される。
キャップ41を開栓方向に回転させると、筒部本体44は回転に従って上昇する一方、リング部45は筒体部23の係止突起28に係止するため、リング部45が筒部本体44から切り離される。これによって、キャップ41が開栓されたことが示される。
図1に示すように、胴部フィルム2および底部フィルム3として使用するフィルムとしては、例えば、基材フィルムにシーラントフィルムが積層された積層体が用いられる。基材フィルムは、例えば二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等からなるフィルムである。シーラントフィルムは、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂からなるフィルムである。
前記積層体を製造する方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。
基材フィルムとシーラントフィルムとの間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。この場合、注出口付き包装袋5の強度を高めるために基材フィルムを複数枚積層してもよい。気体や紫外線のバリア性を高めるため、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、セラミック等の無機質蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムなどを用いた基材フィルムを用いてもよい。
基材フィルムとシーラントフィルムとの間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。この場合、注出口付き包装袋5の強度を高めるために基材フィルムを複数枚積層してもよい。気体や紫外線のバリア性を高めるため、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、セラミック等の無機質蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムなどを用いた基材フィルムを用いてもよい。
注出口付き包装袋5の寸法は特に限定されないが、例えば、注出口付き包装袋5の高さ(図1に示すY方向長さ)は、例えば100〜500mmである。注出口付き包装袋5の幅(両側端間の最大幅:X方向長さ)は、例えば70〜300mmである。切断線18の全長は、例えば50〜150mmである。切断線18の全幅は、例えば15〜50mmである。
注出口付き包装袋5の使用方法について説明する。
図1に示すように、充填口13を通して、収容部1aに内容液を充填する。胴部フィルム2,2の上端部が他の部分と同じようにシールされることにより、充填口13は閉止される。これにより、内容液が包装袋1の収容部1aに封入される。
内容液としては、例えば園芸用の薬剤を例示できる。前記薬剤としては、除草剤、害虫除去剤などがある。
図1に示すように、充填口13を通して、収容部1aに内容液を充填する。胴部フィルム2,2の上端部が他の部分と同じようにシールされることにより、充填口13は閉止される。これにより、内容液が包装袋1の収容部1aに封入される。
内容液としては、例えば園芸用の薬剤を例示できる。前記薬剤としては、除草剤、害虫除去剤などがある。
キャップ41を流路形成部材4の本体部21から取り外した後、図7に示すように、切断線18に手を差し入れて取手部17を把持することによって注出口付き包装袋5を吊持する。これにより、流路形成部材4の筒体部23は斜め下に向き、内容液は、流路形成部材4の散液孔30を通して流出する(図3参照)。散液板24が湾曲凸状であるため、散液孔30から流出する内容液は広範囲に広がりやすい。そのため、内容液を広く均一に散布できる。
内容液の散布が終了したら、図1に示すように、注出口付き包装袋5を、底部フィルム3を下にしたスタンディング姿勢とし、キャップ41を本体部21に装着する。再使用の際には、再びキャップ41を外し、注出口付き包装袋5を吊持することによって内容液を散布する。
内容液の散布が終了したら、図1に示すように、注出口付き包装袋5を、底部フィルム3を下にしたスタンディング姿勢とし、キャップ41を本体部21に装着する。再使用の際には、再びキャップ41を外し、注出口付き包装袋5を吊持することによって内容液を散布する。
図6に示すように、注出口付き包装袋5では、周縁散液孔30d,30dが筒体部23の内周面23d(流路23eの内面)に達している。そのため、注出口付き包装袋5の使用後、筒体部23の内周面23dに付着した内容液の液滴は周縁散液孔30dを通して包装袋1内に流れるため、内周面23dに残りにくい。そのため、注出口付き包装袋5を再使用する際における残留内容液の液だれを防ぐことができる。
以上、本考案の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本考案の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本考案は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態においては、第1側縁シール部5b1の側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は約5°であるが、側縁5cに対する最離仮想線L2の角度はこれに限定されない。
図8〜図10は、注出口付き包装袋5の第1〜第3変形例である注出口付き包装袋5A,5B,5Cを示す平面図である。注出口付き包装袋5A,5B,5Cでは、側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は約15°、約30°、約45°である。
図2、図8〜図10に示すように、側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は5°〜45°が好ましい。最離仮想線L2の角度が5°以上であると、内容液を散布しやすい。最離仮想線L2の角度が45°以下であると、内容液の散布範囲を広くできる。また、散布した内容液が利用者の足にかかりにくい。側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は、内容液の散布範囲等を考慮して選択することができる。
切断線の第1湾曲部および第2湾曲部の先端は、第1湾曲部および第2湾曲部を通る接線に比べて主部に近い位置、または当該接線上にあることが好ましい。
図8〜図10は、注出口付き包装袋5の第1〜第3変形例である注出口付き包装袋5A,5B,5Cを示す平面図である。注出口付き包装袋5A,5B,5Cでは、側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は約15°、約30°、約45°である。
図2、図8〜図10に示すように、側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は5°〜45°が好ましい。最離仮想線L2の角度が5°以上であると、内容液を散布しやすい。最離仮想線L2の角度が45°以下であると、内容液の散布範囲を広くできる。また、散布した内容液が利用者の足にかかりにくい。側縁5cに対する最離仮想線L2の角度は、内容液の散布範囲等を考慮して選択することができる。
切断線の第1湾曲部および第2湾曲部の先端は、第1湾曲部および第2湾曲部を通る接線に比べて主部に近い位置、または当該接線上にあることが好ましい。
1…包装袋、2…胴部フィルム、3…底部フィルム、4…流路形成部材、5,5A,5B,5C…注出口付き包装袋、5a…底部シール部、5b…側縁シール部、5b1…第1側縁シール部、5c…側縁、17…取手部、18…切断線、23…筒体部、23d…内周面(流路の内面)、23e…流路、23f…注出口、24…散液板(散液部材)、30…散液孔、51…主部、52…第1湾曲部、52a…先端、53…第2湾曲部、53a…先端、54…延長線、56…第1最離点、57…第2最離点、L2…最離仮想線。
Claims (5)
- 内容液を収容する包装袋と、
前記包装袋から前記内容液を取り出す注出口を有する流路形成部材と、を備え、
前記流路形成部材は、前記内容液の流路および前記注出口を有する筒体部と、前記筒体部の前記流路に形成された散液部材とを有し、
前記散液部材は、前記内容液が流出する複数の散液孔が形成され、
前記散液孔のうち少なくとも1つは、前記流路の内面に達して形成されている、注出口付き包装袋。 - 前記散液部材は、前記内容液の流出方向に凸となる湾曲凸形の板状に形成され、
前記散液孔は、前記散液部材を厚さ方向に貫通して形成されている、請求項1に記載の注出口付き包装袋。 - 前記包装袋は、重ね合わされる一対の胴部フィルムと、前記一対の胴部フィルムの間に介装される底部フィルムと、を備え、
前記一対の胴部フィルムは、側縁部の少なくとも一部が側縁シール部において互いに接合され、
前記一対の胴部フィルムと前記底部フィルムとは、周縁部の一部が底部シール部において互いに接合され、
少なくとも1つの前記側縁シール部には、取手部を形成する切断線が形成され、前記切断線は、前記底部シール部に達して形成されている、請求項1または2に記載の注出口付き包装袋。 - 前記切断線は、主部と、前記主部の両端部からそれぞれ湾曲して形成された第1湾曲部および第2湾曲部とを有し、
前記第1湾曲部のうち前記主部またはその延長線に対して垂直な方向に最も離れた第1最離点と、前記第2湾曲部のうち前記主部またはその延長線に対して垂直な方向に最も離れた第2最離点とを結ぶ直線を最離仮想線としたとき、
前記第1湾曲部および第2湾曲部の先端は、前記最離仮想線上にあるか、または前記最離仮想線に比べて前記主部に近い位置にある、請求項3に記載の注出口付き包装袋。 - 前記側縁シール部の側縁に対する前記最離仮想線の角度は、5°〜45°である、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の注出口付き包装袋。
Priority Applications (1)
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JP2017000453U JP3209948U (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 注出口付き包装袋 |
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JP2017000453U Active JP3209948U (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 注出口付き包装袋 |
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2017
- 2017-02-03 JP JP2017000453U patent/JP3209948U/ja active Active
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