JP3209101U - ナス環 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナス環本体に弾性線材からなる留め具を設けたナス環において、フック部に装着されているリング部材が外れてしまう不具合を回避することの可能なナス環を提供する。【解決手段】ナス環本体2に弾性線材からなる留め具20を設け、このナス環本体にリング部材を着脱可能に装着するナス環1において、ナス環本体は、リング部材挿通用の開口3を設けた一対の脚部4、5と、これに連接されるフック部6とを備え、留め具20は、一対の脚部の一方の脚部に留め具の一端部20aが回動付勢可能に支持されるとともに、他端部20bが他方の脚部に当接可能に設けられ、一対の脚部の先端部4a、5aと留め具20との間隔Tと、リング部材の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tの関係を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、留め具を設けたナス環本体に、リング部材などの取付体を着脱可能に装着するナス環に関し、詳しくは取付体に起因する留め具の開放誤動作を阻止するナス環の構造に関する。
一般にナス環は、留め具を設けたナス環本体に、リング部材などの取付体を着脱可能に装着して構成されるものであり、この取付体は、留め具によってナス環本体からの離脱が阻止される。
留め具には、両端を内側に曲げた略U字状の弾性線材を用い、この略U字状の一側と他側の長さを変えて、当該留め具の端部をナス環本体に係着した際に一方向に回動付勢されるものが知られている(特許文献1)。なお、留め具としては、コイルばねに弾性付勢されるスライドピンや開閉ロッドを用いたものも知られている(特許文献2〜4)。
前記特許文献に記載されたナス環のうち、弾性線材を用いた留め具のものは、スライド方式を採用する留め具に比べて、部品点数が少なく構造が簡単で安価に製造できる利点がある一方で、次のような不都合がある。
すなわち、ナス環の円弧状のフック部に装着される取付体は、フック部に装着し易いように、円環状のリング部材を用いることが多い。そして、この種従来のナス環の場合、取付体たるリング部材に何らかの外力が加わって動くと、外側に位置しているリング部材が、留め具にリング部材を装着するときの動作状況と同じように、外側から留め具を押し開けるように働いて、結果、フック部に装着されているリング部材が外れてしまう不具合を生じる。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、ナス環本体に弾性線材からなる留め具を設けたナス環において、リング部材に何らかの外力が加わって動いても、フック部に装着されているリング部材が外れてしまう不具合を回避することの可能なナス環を提供するものである。
本考案は、実施例で用いた符号を付して記すと、ナス環本体2に弾性線材からなる留め具20を設け、このナス環本体2にリング部材10を着脱可能に装着するナス環1において、
前記ナス環本体2は、前記リング部材10挿通用の開口3を設けた一対の脚部4、5と、前記脚部4、5の各下部4b、5bにその両端部が連接されるフック部6とを備え、
前記留め具20は、前記一対の脚部4、5の一方の脚部4に当該留め具20の一端部20aが回動付勢可能に支持されるとともに、他端部20bが前記他方の脚部5に当接可能に設けられ、
前記一対の脚部4、5の先端部4a、5aと前記留め具20との間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tであることを特徴とするナス環1である。
前記ナス環本体2は、前記リング部材10挿通用の開口3を設けた一対の脚部4、5と、前記脚部4、5の各下部4b、5bにその両端部が連接されるフック部6とを備え、
前記留め具20は、前記一対の脚部4、5の一方の脚部4に当該留め具20の一端部20aが回動付勢可能に支持されるとともに、他端部20bが前記他方の脚部5に当接可能に設けられ、
前記一対の脚部4、5の先端部4a、5aと前記留め具20との間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tであることを特徴とするナス環1である。
以上のように構成される本考案のナス環は、実施例の図面を参照して説明すると、図1に示す構成を備えたナス環1において、例えば鍵Kを保持したリング部材10を図2に示すように、ナス環本体10に装着するものである。
すなわち、図3に示すように、鍵Kを保持したリング部材10を、開口3から挿入し、リング部材10にて、留め具20をその弾性付勢力に抗して押圧し(図4)、これにより前述したように、リング部材10をナス環本体10に装着する(図2)。
本考案のナス環1は、図5に示すように、間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tであるため、リング部材10に何らかの外力が加わって動いても、図6のA部にて示されるように、リング部材10は脚部5の先端部5aを越えることができない。これにより、後述する、T>tを充足しない構造のもの(図8〜図10)とは異なり、フック部6からのリング部材10の離脱を阻止することができる。
他方、図8に示すように、間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tを充足しない場合、例えば、T<tである場合は、リング部材10に何らかの外力が加わって動いたとき、図9に示されるように、リング部材10は脚部5の先端部5aを越えてしまう。そのため、脚部5の先端部5aを越えたリング部材10は、開口3から挿入して、留め具20をその弾性付勢力に抗して押圧し(図10)、これまでフック部6およびこれに連接している脚部5に係止されていたリング部材10は、ナス環本体2から離脱することとなる。
以上のとおり、本考案によれば、リング部材に何らかの外力が加わって動いても、フック部に装着されているリング部材が外れてしまう不具合を回避することの可能なナス環を得ることができる。
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本例のナス環は、図1〜図7に示すように、ナス環本体2に弾性線材からなる留め具20を設け、このナス環本体2にリング部材10を着脱可能に装着するナス環1である。
ナス環本体2は、リング部材10挿通用の開口3を設けた一対の脚部4、5と、脚部4、5の各下部4b、5bにその両端部が連接されるフック部6とを備える。なお、本例のナス環本体2には、脚部4の上部に、ストラップ30を挿通するための孔7が形成されている。
本例の留め具20は、特許文献1に記載された留め具と同様に、両端を内側に曲げた略U字状の弾性線材を用い、この略U字状の一側と他側の長さを変えて、当該留め具の端部をナス環本体2の窪み穴8に係着した際に、一方向に回動付勢されるように構成されているものである。
留め具20は、本例の場合、前記一対の脚部4、5の一方の脚部4に当該留め具20の一端部20aが回動付勢可能に支持されるとともに、他端部20bが前記他方の脚部5に当接可能に設けられる。なお、留め具20の他端部20bが前記他方の脚部5に当接する場合に、留め具20の他端部20bが収まりよく且つ確実に当接保持されるように、脚部5の下部近傍のフック部6に溝部6aが設けられている。
さらに、本例のナス環1においては、前記一対の脚部4、5の先端部4a、5aと留め具20間の間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間に、T>tとなる関係を備えている。
このように、本例のナス環1は、間隔Tと、前記リング部材10の内径のうちの最大内径tとの間において、T>tであるため、リング部材10に何らかの外力が加わって動いても、リング部材10は脚部5の先端部5aを越えることができない。これにより、フック部6からのリング部材10の離脱を阻止することができる。
本例のナス環1において、リング部材10は円形状を呈しているが楕円形状のものであってもよい。この場合は、楕円形状の長径が最大内径tとなる。また、上記実施例では、リング部材10は脚部5の先端部5aを越えることができない場合を例にとって説明したが、一方の脚部4の先端部4aの場合も同様であることは勿論である。以上のように、本考案は、上記実施例で示したものに限られずに、本考案の目的達成に資する適宜の改変を施すことができるものである。
本考案は、ナス環本体に弾性線材からなる留め具を設けたナス環において、リング部材に何らかの外力が加わって動いても、フック部に装着されているリング部材が外れてしまう不具合を回避することの可能なナス環として好適に利用することができる。
1 ナス環
2 ナス環本体
3 (リング部材挿通用の)開口
4 (一方の)脚部
4a 先端部
4b 下部
5 (他方の)脚部
5a 先端部
5b 下部
6 フック部
6a 溝部
7 孔
8 窪み穴
10 リング部材
20 留め具
20a 一端部
20b 他端部
30 ストラップ
T 間隔
t 最大内径
K 鍵
2 ナス環本体
3 (リング部材挿通用の)開口
4 (一方の)脚部
4a 先端部
4b 下部
5 (他方の)脚部
5a 先端部
5b 下部
6 フック部
6a 溝部
7 孔
8 窪み穴
10 リング部材
20 留め具
20a 一端部
20b 他端部
30 ストラップ
T 間隔
t 最大内径
K 鍵
Claims (1)
- ナス環本体(2)に弾性線材からなる留め具(20)を設け、このナス環本体(2)にリング部材(10)を着脱可能に装着するナス環(1)において、
前記ナス環本体(2)は、前記リング部材(10)挿通用の開口(3)を設けた一対の脚部(4)、(5)と、前記脚部(4)、(5)の各下部(4b)、(5b)にその両端部が連接されるフック部(6)とを備え、
前記留め具(20)は、前記一対の脚部(4)、(5)の一方の脚部(4)に当該留め具(20)の一端部(20a)が回動付勢可能に支持されるとともに、他端部(20b)が前記他方の脚部(5)に当接可能に設けられ、
前記一対の脚部(4)、(5)の先端部(4a)、(5a)と前記留め具(20)との間隔(T)と、前記リング部材(10)の内径のうちの最大内径(t)との間において、T>tであることを特徴とするナス環(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005989U JP3209101U (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | ナス環 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005989U JP3209101U (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | ナス環 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3209101U true JP3209101U (ja) | 2017-03-02 |
Family
ID=58185814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016005989U Expired - Fee Related JP3209101U (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | ナス環 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3209101U (ja) |
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2016
- 2016-12-15 JP JP2016005989U patent/JP3209101U/ja not_active Expired - Fee Related
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