JP3208879U - 壁体用基礎構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工条件の厳しい場所(例えば、鉄道に近接する場所や狭隘な場所等)でも杭の打設が容易な壁体用基礎構造を提供する。【解決手段】法面SFに設けられる防風壁Wの基礎を構成する壁体用基礎構造1は、法面SFの法尻SB側において、鉛直方向に延びるように設けられる直杭2と、法面SFの法肩ST側において、杭先端部に近付くほど法面SFの法肩ST側に向かって直杭2から離れる形態で斜めに延びるように設けられる斜杭3と、直杭2の杭頭部と斜杭3の杭頭部とに亘って設けられると共に防風壁Wを支持するフーチング4と、を備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、法面に設けられる壁体の基礎を構成する壁体用基礎構造に関する。
上記のような壁体用基礎構造として、例えば、特許文献1に記載の壁体用基礎構造が知られている。特許文献1に記載の壁体用基礎構造では、壁体(文献では「遮音壁」)が杭(文献では「鋼管杭」)に支持されている。
特許文献1に記載の壁体用基礎構造のように、壁体の横断方向における杭の本数が一本であると、杭一本当たりの負担力が大きくなるため、杭の口径が大きくなると共に杭長が長くなる傾向にある。この場合、杭の口径が大きくなると、杭の打設に大型の施工機械が必要になるため、施工条件の厳しい場所(例えば、鉄道に近接する場所や狭隘な場所等)では、杭の打設が困難である。
上記状況に鑑み、杭の打設が容易な壁体用基礎構造が要望されている。
本考案の特徴は、
法面に設けられる壁体の基礎を構成する壁体用基礎構造であって、
前記法面の法尻側において、鉛直方向に延びるように設けられる直杭と、
前記法面の法肩側において、杭先端部に近付くほど前記法面の法肩側に向かって前記直杭から離れる形態で斜めに延びるように設けられる斜杭と、
前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部とに亘って設けられると共に前記壁体を支持するフーチングと、を備えていることにある。
法面に設けられる壁体の基礎を構成する壁体用基礎構造であって、
前記法面の法尻側において、鉛直方向に延びるように設けられる直杭と、
前記法面の法肩側において、杭先端部に近付くほど前記法面の法肩側に向かって前記直杭から離れる形態で斜めに延びるように設けられる斜杭と、
前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部とに亘って設けられると共に前記壁体を支持するフーチングと、を備えていることにある。
ここで、本考案において、「鉛直方向」という用語には、鉛直方向及び略鉛直方向の意味が含まれるものとする。
本特徴構成によれば、壁体が受ける水平力を杭軸方向の抵抗力として負担するように、直杭及び斜杭が配置されている。これにより、杭一本当たりの負担力が小さくなるため、小口径の杭を採用することができる。したがって、施工機械の小型化が可能であり、杭を容易に打設することができる。
さらに、本考案において、
前記直杭は、前記壁体に対して前記法面の法尻側にオフセットした位置に設けられていると好適である。
前記直杭は、前記壁体に対して前記法面の法尻側にオフセットした位置に設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、直杭を法肩からできるだけ離れた位置に設けることができる。例えば、鉄道盛土の法面に壁体を設ける場合、直杭を軌道からできるだけ離れた位置に設けることができる。これにより、列車運転中であっても直杭の打設が可能である。
さらに、本考案において、
前記法面の横断面視において、前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部との間が離間していると好適である。
前記法面の横断面視において、前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部との間が離間していると好適である。
本特徴構成によれば、直杭の杭先端部と斜杭の杭先端部との間隔が広がることになるため、基礎構造としての安定性を向上させることができる。
さらに、本考案において、
前記直杭及び前記斜杭は、回転圧入式の杭であり、
前記直杭の杭頭部及び前記斜杭の杭頭部に、それぞれ、回転圧入力を作用させるためのフランジ部が設けられており、
前記フランジ部は、前記フーチングに定着する部分としても機能すると好適である。
前記直杭及び前記斜杭は、回転圧入式の杭であり、
前記直杭の杭頭部及び前記斜杭の杭頭部に、それぞれ、回転圧入力を作用させるためのフランジ部が設けられており、
前記フランジ部は、前記フーチングに定着する部分としても機能すると好適である。
本特徴構成によれば、直杭及び斜杭を打設する際には、フランジ部を、回転圧入力を作用させるための部分(回転圧入力作用部)として使用することができると共に、直杭及び斜杭の打設完了後には、そのフランジ部をフーチングに定着する部分(定着部)として使用することができる。すなわち、回転圧入力作用部と定着部とを別々に設けなくても、一つのフランジ部を、回転圧入力作用部と定着部との両方に使用することができる。
さらに、本考案において、
回転圧入用の工具が接続される接続部を有する治具が、前記フランジ部に取付可能であると好適である。
回転圧入用の工具が接続される接続部を有する治具が、前記フランジ部に取付可能であると好適である。
本特徴構成によれば、フランジ部に治具を取り付けるだけで、直杭及び斜杭を工具によって容易に回転圧入することができる。
本考案を実施するための形態について、図面に基づき説明する。
図1及び図2には、盛土の法面SFに設けられる防風壁W(本考案に係る「壁体」に相当)の基礎を構成する壁体用基礎構造1を示している。防風壁Wは、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)製の防風壁(FRP高欄)である。壁体用基礎構造1は、直杭2と、斜杭3と、フーチング4と、を備えている。直杭2、斜杭3及びフーチング4は、法面SFの縦断方向において、複数配置されている。本実施形態では、例えば、鉄道盛土を想定している。なお、盛土高や法面勾配は、図1に示す盛土高や法面勾配に限定されるものではない。
直杭2は、法面SFの法尻SB側において、鉛直方向に延びるように設けられている。直杭2は、回転圧入式の鋼管杭である。直杭2の杭頭部には、回転圧入力を作用させるためのフランジ部2aが設けられている。直杭2の外周部には、回転翼2bが設けられている。
直杭2は、防風壁Wに対して法面SFの法尻SB側にオフセットした位置に設けられている。具体的には、直杭2の軸心C2は、防風壁Wにおける壁厚Tの中心C1よりも法面SFの法尻SB側に位置している。
斜杭3は、法面SFの法肩ST側において、杭先端部に近付くほど法面SFの法肩ST側に向かって直杭2から離れる形態で斜めに延びるように設けられている。斜杭3の傾斜角度αは、約30度に設定されている。斜杭3は、回転圧入式の鋼管杭である。斜杭3の杭頭部には、回転圧入力を作用させるためのフランジ部3aが設けられている。斜杭3の外周部には、回転翼3bが設けられている。
直杭2及び斜杭3は、法面SFの縦断方向において、直杭2の軸心C2と斜杭3の軸心C3とが同じ位置になるように、等間隔で配置されている(図3参照)。本実施形態では、直杭2の杭長と斜杭3の杭長とが同じであるが、直杭2の杭長と斜杭3の杭長とが異なっていてもよい。この場合、直杭2の杭長が斜杭3の杭長よりも長くてもよいし、あるいは、斜杭3の杭長が直杭2の杭長よりも長くてもよい。
法面SFの横断面視において、直杭2の杭頭部と斜杭3の杭頭部との間が離間している。具体的には、杭頭部において、直杭2の軸心C2と斜杭3の軸心C3との間に、法面SFの横断方向の間隔Dが設定されている。
フーチング4は、直杭2の杭頭部と斜杭3の杭頭部とに亘って設けられている。フーチング4には、防風壁Wが梁5を介して支持されている。直杭2及び斜杭3を打設完了後、鋼製型枠(図示省略)に鉄筋コンクリートを打設することにより、フーチング4を施工する。
図4に示すように、フランジ部2a・3aには、治具6がボルト7によって取付可能である。治具6は、金属板によって構成されており、回転圧入用の電動トルクレンチTW(本考案に係る「回転圧入用の工具」に相当)が接続される接続部6aを有している。
フランジ部2a・3aに、治具6をボルト7によって取り付けた後、電動トルクレンチTWを用いて直杭2及び斜杭3を回転圧入することができる。直杭2及び斜杭3を回転圧入後、治具6を取り外すことになる。フランジ部2a・3aは、フーチング4に定着する部分としても機能する。
このような構成によれば、防風壁Wが受ける水平力P(風荷重)を杭軸方向の抵抗力として負担するように、直杭2及び斜杭3が配置されている。これにより、杭一本当たりの負担力が小さくなるため、小口径の杭を採用することができる。したがって、作業員が電動トルクレンチTWを用いて、杭を容易に打設することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、防風壁Wが鉄道盛土の法面SFに設けられているが、例えば、道路盛土や宅地盛土等の法面に設けられていてもよいし、あるいは、切土の法面に設けられていてもよい。
(1)上記実施形態では、防風壁Wが鉄道盛土の法面SFに設けられているが、例えば、道路盛土や宅地盛土等の法面に設けられていてもよいし、あるいは、切土の法面に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、法面SFの横断方向において、斜杭3が一本しか設けられていないが、斜杭3とは別の斜杭が更に設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、直杭2は、防風壁Wに対して法面SFの法尻SB側にオフセットした位置に設けられているが、防風壁Wに対して法面SFの法肩ST側にオフセットした位置に設けられていてもよい。あるいは、直杭2は、防風壁Wの直下(法面SFの横断方向において、防風壁Wにおける壁厚Tの中心C1と直杭2の軸心C2とが同じになる位置)に設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、法面SFの縦断方向において、直杭2の軸心C2と斜杭3の軸心C3とが同じ位置であるが、直杭2の軸心C2と斜杭3の軸心C3とが異なる位置であってもよい。すなわち、直杭2及び斜杭3が千鳥状に配置されていてもよい。
(5)上記実施形態では、法面SFの横断面視において、直杭2の杭頭部と斜杭3の杭頭部との間が離間しているが、直杭2の杭頭部と斜杭3の杭頭部とが、法面SFの縦断方向に一直線上に並んでいてもよい。
(6)上記実施形態では、本考案に係る「壁体」が防風壁Wであるが、防音壁や高欄、立入防止柵等であってもよい。
本考案は、防風壁の基礎を構成する壁体用基礎構造の他、防音壁や高欄、立入防止柵等の基礎を構成する壁体用基礎構造にも利用可能である。
1 壁体用基礎構造
2 直杭
2a フランジ部
3 斜杭
3a フランジ部
4 フーチング
5 梁
6 治具
6a 接続部
SB 法尻
SF 法面
ST 法肩
TW 電動トルクレンチ(回転圧入用の工具)
W 防風壁(壁体)
2 直杭
2a フランジ部
3 斜杭
3a フランジ部
4 フーチング
5 梁
6 治具
6a 接続部
SB 法尻
SF 法面
ST 法肩
TW 電動トルクレンチ(回転圧入用の工具)
W 防風壁(壁体)
Claims (5)
- 法面に設けられる壁体の基礎を構成する壁体用基礎構造であって、
前記法面の法尻側において、鉛直方向に延びるように設けられる直杭と、
前記法面の法肩側において、杭先端部に近付くほど前記法面の法肩側に向かって前記直杭から離れる形態で斜めに延びるように設けられる斜杭と、
前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部とに亘って設けられると共に前記壁体を支持するフーチングと、を備えている壁体用基礎構造。 - 前記直杭は、前記壁体に対して前記法面の法尻側にオフセットした位置に設けられている請求項1に記載の壁体用基礎構造。
- 前記法面の横断面視において、前記直杭の杭頭部と前記斜杭の杭頭部との間が離間している請求項1又は2に記載の壁体用基礎構造。
- 前記直杭及び前記斜杭は、回転圧入式の杭であり、
前記直杭の杭頭部及び前記斜杭の杭頭部に、それぞれ、回転圧入力を作用させるためのフランジ部が設けられており、
前記フランジ部は、前記フーチングに定着する部分としても機能する請求項1から3の何れか一項に記載の壁体用基礎構造。 - 回転圧入用の工具が接続される接続部を有する治具が、前記フランジ部に取付可能である請求項4に記載の壁体用基礎構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005698U JP3208879U (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 壁体用基礎構造 |
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JP2016005698U JP3208879U (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 壁体用基礎構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP3208879U (ja) |
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- 2016-11-29 JP JP2016005698U patent/JP3208879U/ja active Active
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