JP3208849B2 - Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 - Google Patents

Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はBi−Sr−Ca−Cu
−O系超電導膜及びその製造方法に係り、特に、基板面
に対して(110)面が選択配向した超電導薄膜であっ
て、ジョセフソン接合デバイス、三端子デバイス等に極
めて有効なBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物系超電導薄膜は超電導臨界温度
(Tc)が高く、トランジスタ、ジョセフソン接合デバ
イス等の電子デバイスへの応用が期待されている。酸化
物高温超電導体をこれらの各種デバイスに利用する場
合、基板上に超電導体/絶縁体/超電導体のように順次
積層した構造とする必要がある。一般に、ジョセフソン
接合デバイス、三端子デバイス等のような積層構造デバ
イスを作製する場合、超電導物性のひとつであるコヒー
レンス長(ξ)が大きいほど、デバイス作製が容易であ
ることが知られている。即ち、コヒーレンス長の長いa
b結晶面に電流が流せる構造のデバイスにすることが、
得られるデバイスの特性面から有利であり、そのために
は基板面に対して膜がa軸又はb軸に配向していること
が重要である。
【0003】ところで、従来、酸化物系超電導薄膜を製
造する方法としては、スパッタリング法等の物理的気相
成長法(PVD法)及び化学的気相成長法(CVD法)
が知られている。これらのうち、PVD法では成膜速度
の下限が比較的CVD法における下限より大きく、PV
D法で速度を小さくすると成膜速度及び成膜組成が一定
しないという欠点がある。一方、CVD法はPVD法に
比べ、製造装置に要する経費、大型化への容易性、高い
スループット等の多くの有利な特長を持っている。
【0004】このようなことから、酸化物系超電導薄膜
は、CVD法により製造するのが工業的に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、酸化物系
超電導薄膜を各種デバイスに利用する場合、基板面に対
して膜の配向がa軸又はb軸、もしくは、それらに準じ
た配向であることが望ましいが、酸化物系超電導薄膜は
その結晶構造の大きな異方性から、c軸配向し易く、特
にBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜はc軸配向
し易かった。即ち、酸化物高温超電導体の大きな異方性
のために、酸化物高温超電導体のコヒーレンス長は、a
b軸方向に長く、c軸方向に短いという特性を持ってい
る。これがc軸配向膜を使って積層構造にしたデバイス
の特性向上にとって大きな問題点となっていた。従っ
て、積層構造にしたデバイスに流す超電導電流がコヒー
レンス長の長いab軸方向に流れるように配向した酸化
物高温超電導薄膜及びその製造技術が望まれていた。
【0006】しかして、従来において、スパッタリング
法によりa軸又はb軸が優先的に配向したBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜を形成した例、或いは、ス
パッタリング法や蒸着法により(119)面や(11
7)面が優先的に配向したBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜を形成した例はあるが、そのいずれもc軸
配向成分が混在しており、完全な配向膜とはいえなかっ
た。また、Tc、結晶性等に関しても、デバイスに適し
た特性とは言えなかった。
【0007】このようなことから、Tc、結晶性等の特
性に優れ、かつ選択的にa軸又はb軸配向した薄膜、或
いは選択的に(110)配向した薄膜、及びその製造技
術が望まれていた。
【0008】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
もので、ジョセフソン接合デバイス、三端子デバイス等
の作製に極めて好適な、基板面に対して選択的に(11
0)面が配向し、かつ、Tc、結晶性等の特性に優れた
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜は、MgOの [110]単
結晶よりなる基板に化学的気相成長法により成膜された
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜であって、該
基板面に対して(110)面が選択的に成長しているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、MgOの[110] 単結晶よ
りなる基板に、化学的気相成長法によりBi−Sr−C
a−Cu−O系超電導薄膜を成膜するにあたり、該基板
面に対して(110)面を選択的に成長させることを特
徴とする。
【0011】請求項3のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、請求項2の方法において、化
学的気相成長法における成膜温度が900℃以下である
ことを特徴とする。
【0012】請求項4のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、請求項2又は3の方法におい
て、化学的気相成長法による成膜の初期段階において、
核生成を行なうことにより、該基板面に対して(11
0)面をより選択的に成長させることを特徴とする。
【0013】請求項5のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、請求項4の方法において、S
r−Ca−Cu−O系薄膜を平均膜厚20Å以下の厚さ
に形成して核生成を行なうことを特徴とする以下に本発
明を詳細に説明する。
【0014】本発明のBi−Sr−Ca−Cu−O系超
電導膜を構成するBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
体としては、例えば、 Bi2 Sr2 Ca1 Cu2x Bi2 Sr2 Ca2 Cu3y 等の化学組成を有するものが挙げられる。特に、(11
0)配向度を強くするために、上記組成において、Bi
量を若干少なく、例えば、 Bi1.7-2.0 Sr2 Ca1 Cu2x の範囲(即ち、Biが1.7〜2.0の範囲)とするの
が好ましい。また、Tc(臨界温度)を向上させるため
に、上記組成に更にPbが一部含まれたものであっても
良い。
【0015】しかして、このような本発明のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導膜は、面指数 [110] のM
gOの単結晶基板上に、化学的気相成長法(CVD法)
により成膜される。
【0016】以下に本発明のBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の製造方法について説明する。
【0017】本発明のBi−Sr−Ca−Cu−O系超
電導薄膜は、化学組成に従った夫々の原料ガス、キャリ
アガス、酸化性ガスを用いて、MgO [110] 単結晶
上に薄膜を堆積するCVD法によって製造する。
【0018】本発明で用いる原料ガスとしては、Bi,
Sr,Ca,Cu等の各々の有機金属錯体が挙げられ
る。有機金属錯体の有機部分、即ち、錯体の配位子とし
ては、アセチルアセトン(以下、「acac」と略
記)、ジピバロイルメタン(以下、「DPM」と略
記)、シクロペンタジエン、その他下記構造式で示され
る化合物が挙げられる。 R−CO−CH2 −CO−C(CH33 (式中、Rは炭素数1〜4のフッ素化低級アルキル基を
示す。)これらの配位子を用いた場合には、金属錯体の
合成及び単離が容易であるため、原料ガスの調製に極め
て有利である。また有機金属錯体自体の蒸気圧が比較的
高いため、CVD用原料ガスとして最適である。その
他、配位子としては、フェニル基(以下、「ph」と略
記)、メチル基(以下、「Me」と略記)、エチル基
(以下、「Et」と略記)等のアルキル基、アリール基
も適用可能である。なお、上記構造式中Rで示されるフ
ッ素化低級アルキル基としては、具体的にはトリフルオ
ロメチル基、ペンタフルオロエチル基(以下、「PP
M」と略記)、ヘプタフルオロプロピル基等が挙げられ
る。
【0019】原料ガスとして用いられる具体的な有機金
属錯体としては、次のものを挙げることができる。 Bi(ph)3 ,Bi(DPM)3 ,BiMe3 ,Bi
Et3 ,Biアルコラート,Sr(DPM)2 ,Sr
(PPM)2 ,Ca(DPM)2 ,Ca(PPM)2
Cu(DPM)2 ,Cu(PPM)2 ,Cu(aca
c)2 本発明で原料ガスを反応器に供給するのに用いられるキ
ャリアガスとしては、Ar,He,Ne等の不活性ガ
ス、その他N2 等が挙げられる。
【0020】また、本発明で用いられる酸化性ガスとし
ては、O2 ,O3 ,Air,N2 O,NO,NO2 等が
挙げられる。更に、酸化力を高めるために、レーザーや
ランプを光源とする可視光や紫外光を酸化性ガスと併用
することや、上記酸化性ガスをプラズマ化することも可
能である。これらの酸化性ガスの全ガス中の分圧は、
0.01〜760torr、特に1〜100torrと
するのが好ましい。
【0021】成膜温度は300〜900℃とするのが好
ましい。成膜温度が300℃未満では原料ガスの分解が
困難となり、また、900℃を超えると薄膜の溶融が起
こるため、薄膜品質の劣化を招き好ましくない。なお、
得られる膜の特性の面からは、成膜温度が600℃未満
では超電導特性を示さず、820℃を超えると配向制御
が難しいことから、成膜温度は特に600〜820℃と
するのが好ましい。
【0022】成膜速度は特に制限はないが、0.1〜1
00nm/minとするのが好ましい。
【0023】本発明においては、このようなCVD法に
よる成膜の初期段階において、核生成を行なうことによ
り、形成されるBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄
膜の基板面に対する(110)面配向度をより一層向上
させることができる。
【0024】この核生成は、CVD法による成膜の初期
段階において、例えば、Bi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の構成元素のうちBiを除いた、Sr−Ca
−Cu−Oの4元系薄膜を平均膜厚20Å以下、好まし
くは10〜20Å程度に形成することにより行なうこと
ができる。
【0025】このようにして得られる本発明のBi−S
r−Ca−Cu−O系超電導膜の膜厚は、通常の場合、
100〜10000Åとするのが好ましい。
【0026】このような本発明のBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導膜は、一般にTcが50〜100Kの高
特性超電導体であり、基板面に対して(110)面が選
択的に成長しているため、各種デバイスに極めて有用で
ある。
【0027】
【作用】MgOの [110] 単結晶よりなる基板を用い
ることにより、CVD法により容易に、基板面に対して
(110)面が選択的に成長したBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導薄膜を得ることができる。
【0028】特に、CVD法による成膜の初期段階にお
いて核生成を行なうことにより、より一層(110)面
配向度を向上させることができる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。なお、以下において、ガス流量はcc/m
inを1atm,25℃に換算した値sccmで示す。
【0030】実施例1 原料ガスとして下記表1のものを用い、表2に示す基板
及び成膜条件でBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄
膜の製造を行なった。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】その結果、約3時間の成膜で約500Å厚
さの膜を形成することができた。得られたBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜の物性は下記の通りであっ
た。
【0034】 化学組成 :Bi2.0 Sr2 Ca1 Cu2x 臨界温度(Tc):約60〜70K XRDスペクトル:図1に示す。
【0035】実施例2 組成変化による配向度の違いを見るために、Biの量を
変化させた下記組成の膜を、実施例1と同様にして作製
し、得られたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜
のXRDスペクトルを図2〜図5に示した。
【0036】 化学組成 : XRDスペクトル Bi2.7 Sr2 Ca1 Cu2x : 図2に示す。 Bi2.3 Sr2 Ca1 Cu2x : 図3に示す。 Bi1.8 Sr2 Ca1 Cu2x : 図4に示す。 Bi1.6 Sr2 Ca1 Cu2x : 図5に示す。
【0037】化学組成がBi2.0 Sr2 Ca1 Cu2
x (2212)である膜のXRDスペクトルを示す図1
から明らかなように、基板であるMgO [110] 単結
晶のピーク及び(110),(220)の面指数に対応
するピークが強くでている。特に、面指数(220)に
対応するピークはかなりの強度で現われている。この結
果より、得られたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
薄膜は強い(110)配向をしていることが認められ
る。
【0038】また、図2、3は(2212)組成からB
iのみを増やした場合のXRDスペクトルである。図2
に見られるようにBiを2から2.7まで増やすと、も
はや強い(110)配向を示さなくなっている。逆に、
Bi量を減らした場合のXRDスペクトルを示す図4、
5のうち、図4からわかるように、Biを2から1.8
にわずかに減らしたほうが(2212)組成のものより
(220)ピークが強くでている。しかしながら、Bi
を更に減少させると、図5に見られるように再び(22
0)ピーク強度は減少する。このようなことから、化学
量論組成よりもわずかにBi量を減少させたほうが(1
10)配向度は強くなることが認められる。
【0039】実施例3 CVD法による成膜の初期段階における核生成による
(110)配向度への影響を見るために、実施例1にお
いて、成膜初期にSr,Ca,Cu,OのBiを抜かし
た4元の薄膜をそれぞれ平均膜厚が5、15、30Åと
なるように形成し、その上に実施例1と同様にしてBi
−Sr−Cu−O膜を500Å成膜した。得られたBi
−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜のXRDスペクト
ルを図6に、SEM写真を図7に示す。
【0040】図6から明らかなように成膜初期に膜厚1
5Åに核生成したものが最も(110)配向度が良い。
【0041】また、図7のSEMの写真で、長方形状に
白く見えている部分が(110)配向をした部分であ
る。膜全面を覆うには至っていないが、XRDスペクト
ルの結果と同様に初期の核生成の影響を確認することが
でき、膜厚15Åで核生成したものが最も(110)配
向成分が多い。
【0042】実施例4 次に膜厚15Åに核生成した後、Bi−Sr−Ca−C
u−O系超電導薄膜のBi量を減らした組成で成膜を行
なって、核生成とBi量の制御との組み合せによる効
果、更に膜厚との関係を調べた。
【0043】即ち、実施例3において、成膜初期におい
て平均膜厚15ÅとなるようにSr,Ca,Cu,Oの
4元の薄膜を形成した後、Bi量を減らした組成(Bi
1.8Sr2 Ca1 Cu2X )のBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導薄膜を3000Åの厚さに成膜した。得
られたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜のSE
M写真を図8に示す。
【0044】図8と図7とを比較すると、本実施例のB
i−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜では、膜全体を
(110)配向成分が覆っていることがわかる。
【0045】以上より、成膜の初期段階で核生成を行な
い、その後、Bi量を若干減らした組成でBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜を成膜するのが、(11
0)配向させるのには適していることが明らかである。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導膜及びその製造方法によれ
ば、各種デバイス材料として有用な、基板面に対して
(110)面が選択的に成長したBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導膜が、酸化物系超電導薄膜の成膜方法と
して工業的に有利なCVD法により提供される。
【0047】特に、CVD法による成膜の初期段階にお
いて核生成を行なうことにより、より一層(110)面
配向度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図2】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図3】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図4】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図5】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図6】実施例3で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図7】実施例3で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の結晶構造を示すSEM写真である。
【図8】実施例4で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の結晶構造を示すSEM写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩原 融 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター 超電導工学研究所内 (56)参考文献 特開 平2−97403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 C01G 1/00 CA(STN) EPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MgO [110] 単結晶よりなる基板に
    化学的気相成長法により成膜されたBi−Sr−Ca−
    Cu−O系超電導薄膜であって、該基板面に対して(1
    10)面が選択的に成長しているBi−Sr−Ca−C
    u−O系超電導薄膜。
  2. 【請求項2】 MgO [110] 単結晶よりなる基板
    に、化学的気相成長法によりBi−Sr−Ca−Cu−
    O系超電導薄膜を成膜するにあたり、該基板面に対して
    (110)面を選択的に成長させることを特徴とするB
    i−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記化学的気相成長法における成膜温度
    が900℃以下であることを特徴とする請求項2に記載
    のBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記化学的気相成長法による成膜の初期
    段階において、核生成を行なうことにより、該基板面に
    対して(110)面をより選択的に成長させることを特
    徴とする請求項2又は3に記載のBi−Sr−Ca−C
    u−O系超電導薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 Sr−Ca−Cu−O系薄膜を平均膜厚
    20Å以下の厚さに形成して核生成を行なうことを特徴
    とする請求項4に記載のBi−Sr−Ca−Cu−O系
    超電導薄膜の製造方法。
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