JP2606025B2 - Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 - Google Patents
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2606025B2 JP2606025B2 JP3255206A JP25520691A JP2606025B2 JP 2606025 B2 JP2606025 B2 JP 2606025B2 JP 3255206 A JP3255206 A JP 3255206A JP 25520691 A JP25520691 A JP 25520691A JP 2606025 B2 JP2606025 B2 JP 2606025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- superconducting thin
- based superconducting
- film
- plane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000010409 thin film Substances 0.000 title claims description 53
- 229910015901 Bi-Sr-Ca-Cu-O Inorganic materials 0.000 title claims description 23
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 26
- 239000010408 film Substances 0.000 claims description 25
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 15
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 claims description 14
- 229910002480 Cu-O Inorganic materials 0.000 claims description 12
- 229910002367 SrTiO Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 15
- 239000002887 superconductor Substances 0.000 description 7
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 6
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 6
- 125000000217 alkyl group Chemical group 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000005240 physical vapour deposition Methods 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 4
- 125000002524 organometallic group Chemical group 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 229910014454 Ca-Cu Inorganic materials 0.000 description 2
- YRKCREAYFQTBPV-UHFFFAOYSA-N acetylacetone Chemical compound CC(=O)CC(C)=O YRKCREAYFQTBPV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000012159 carrier gas Substances 0.000 description 2
- 150000004696 coordination complex Chemical class 0.000 description 2
- ZSWFCLXCOIISFI-UHFFFAOYSA-N cyclopentadiene Chemical compound C1C=CC=C1 ZSWFCLXCOIISFI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 2
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000000635 electron micrograph Methods 0.000 description 2
- 239000003446 ligand Substances 0.000 description 2
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 2
- YRAJNWYBUCUFBD-UHFFFAOYSA-N 2,2,6,6-tetramethylheptane-3,5-dione Chemical compound CC(C)(C)C(=O)CC(=O)C(C)(C)C YRAJNWYBUCUFBD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- CUJRVFIICFDLGR-UHFFFAOYSA-N acetylacetonate Chemical compound CC(=O)[CH-]C(C)=O CUJRVFIICFDLGR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 description 1
- 125000004432 carbon atom Chemical group C* 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 125000001495 ethyl group Chemical group [H]C([H])([H])C([H])([H])* 0.000 description 1
- 125000006343 heptafluoro propyl group Chemical group 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 125000002496 methyl group Chemical group [H]C([H])([H])* 0.000 description 1
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 1
- 125000006340 pentafluoro ethyl group Chemical group FC(F)(F)C(F)(F)* 0.000 description 1
- 125000001997 phenyl group Chemical group [H]C1=C([H])C([H])=C(*)C([H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000001878 scanning electron micrograph Methods 0.000 description 1
- 125000002023 trifluoromethyl group Chemical group FC(F)(F)* 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はBi−Sr−Ca−Cu
−O系超電導膜及びその製造方法に係り、特に、基板面
に対して(119)面(c軸が基板面に対し約48度傾
斜)が選択配向した超電導薄膜であって、ジョセフソン
接合デバイス、三端子デバイス等に極めて有効なBi−
Sr−Ca−Cu−O系超電導膜及びその製造方法に関
する。
−O系超電導膜及びその製造方法に係り、特に、基板面
に対して(119)面(c軸が基板面に対し約48度傾
斜)が選択配向した超電導薄膜であって、ジョセフソン
接合デバイス、三端子デバイス等に極めて有効なBi−
Sr−Ca−Cu−O系超電導膜及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】酸化物系超電導薄膜は超電導臨界温度
(Tc)が高く、トランジスタ、ジョセフソン接合デバ
イス等の電子デバイスへの応用が期待されている。酸化
物高温超電導体をこれらの各種デバイスに利用する場
合、基板上に超電導体/絶縁体/超電導体のように順次
積層した構造とする必要がある。一般に、ジョセフソン
接合デバイス、三端子デバイス等のような積層構造デバ
イスを作製する場合、超電導物性のひとつであるコヒー
レンス長(ξ)が大きいほど、デバイス作製が容易であ
ることが知られている。即ち、コヒーレンス長の長いa
b結晶面に電流が流せる構造のデバイスにすることが、
得られるデバイスの特性面から有利であり、そのために
は基板面に対して膜がa軸又はb軸に配向していること
が重要である。
(Tc)が高く、トランジスタ、ジョセフソン接合デバ
イス等の電子デバイスへの応用が期待されている。酸化
物高温超電導体をこれらの各種デバイスに利用する場
合、基板上に超電導体/絶縁体/超電導体のように順次
積層した構造とする必要がある。一般に、ジョセフソン
接合デバイス、三端子デバイス等のような積層構造デバ
イスを作製する場合、超電導物性のひとつであるコヒー
レンス長(ξ)が大きいほど、デバイス作製が容易であ
ることが知られている。即ち、コヒーレンス長の長いa
b結晶面に電流が流せる構造のデバイスにすることが、
得られるデバイスの特性面から有利であり、そのために
は基板面に対して膜がa軸又はb軸に配向していること
が重要である。
【0003】ところで、従来、酸化物系超電導薄膜を製
造する方法としては、スパッタリング法等の物理的気相
成長法(PVD法)及び化学的気相成長法(CVD法)
が知られている。これらのうち、PVD法では成膜速度
の下限が比較的CVD法における下限より大きく、PV
D法で速度を小さくすると成膜速度及び成膜組成が一定
しないという欠点がある。一方、CVD法はPVD法に
比べ、製造装置に要する経費、大型化への容易性、高い
スループット等の多くの有利な特長を持っている。
造する方法としては、スパッタリング法等の物理的気相
成長法(PVD法)及び化学的気相成長法(CVD法)
が知られている。これらのうち、PVD法では成膜速度
の下限が比較的CVD法における下限より大きく、PV
D法で速度を小さくすると成膜速度及び成膜組成が一定
しないという欠点がある。一方、CVD法はPVD法に
比べ、製造装置に要する経費、大型化への容易性、高い
スループット等の多くの有利な特長を持っている。
【0004】このようなことから、酸化物系超電導薄膜
は、CVD法により製造するのが工業的に有利である。
は、CVD法により製造するのが工業的に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、酸化物系
超電導薄膜を各種デバイスに利用する場合、基板面に対
して膜の配向がa軸又はb軸、もしくは、それらに準じ
た配向であることが望ましいが、酸化物系超電導薄膜は
その結晶構造の大きな異方性から、c軸配向し易く、特
にBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜はc軸配向
し易かった。即ち、酸化物高温超電導体の大きな異方性
のために、酸化物高温超電導体のコヒーレンス長は、a
b軸方向に長く、c軸方向に短いという特性を持ってい
る。これがc軸配向膜を使って積層構造にしたデバイス
の特性向上にとって大きな問題点となっていた。従っ
て、積層構造にしたデバイスに流す超電導電流がコヒー
レンス長の長いab軸方向に流れるように配向した酸化
物高温超電導薄膜及びその製造技術が望まれていた。
超電導薄膜を各種デバイスに利用する場合、基板面に対
して膜の配向がa軸又はb軸、もしくは、それらに準じ
た配向であることが望ましいが、酸化物系超電導薄膜は
その結晶構造の大きな異方性から、c軸配向し易く、特
にBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜はc軸配向
し易かった。即ち、酸化物高温超電導体の大きな異方性
のために、酸化物高温超電導体のコヒーレンス長は、a
b軸方向に長く、c軸方向に短いという特性を持ってい
る。これがc軸配向膜を使って積層構造にしたデバイス
の特性向上にとって大きな問題点となっていた。従っ
て、積層構造にしたデバイスに流す超電導電流がコヒー
レンス長の長いab軸方向に流れるように配向した酸化
物高温超電導薄膜及びその製造技術が望まれていた。
【0006】しかして、従来において、スパッタリング
法によりa軸又はb軸が優先的に配向したBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜を形成した例、或いは、ス
パッタリング法や蒸着法により(119)面や(11
7)面が優先的に配向したBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜を形成した例はあるが、そのいずれもc軸
配向成分が混在しており、完全な配向膜とはいえなかっ
た。また、Tc、結晶性等に関しても、デバイスに適し
た特性とは言えなかった。
法によりa軸又はb軸が優先的に配向したBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜を形成した例、或いは、ス
パッタリング法や蒸着法により(119)面や(11
7)面が優先的に配向したBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜を形成した例はあるが、そのいずれもc軸
配向成分が混在しており、完全な配向膜とはいえなかっ
た。また、Tc、結晶性等に関しても、デバイスに適し
た特性とは言えなかった。
【0007】このようなことから、Tc、結晶性等の特
性に優れ、かつ選択的にa軸又はb軸配向した薄膜、或
いは選択的に(119)又は(117)配向した薄膜、
及びその製造技術が望まれていた。
性に優れ、かつ選択的にa軸又はb軸配向した薄膜、或
いは選択的に(119)又は(117)配向した薄膜、
及びその製造技術が望まれていた。
【0008】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
もので、ジョセフソン接合デバイス、三端子デバイス等
の作製に極めて好適な、基板面に対して選択的に(11
9)面が配向し、かつ、Tc、結晶性等の特性に優れた
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜およびその製
造方法を提供することを目的とする。
もので、ジョセフソン接合デバイス、三端子デバイス等
の作製に極めて好適な、基板面に対して選択的に(11
9)面が配向し、かつ、Tc、結晶性等の特性に優れた
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のBi−Sr−
Ca−Cu−O系超電導薄膜は、ペロブスカイト構造を
持ったABO3 型酸化物の[110]単結晶よりなる基
板に成膜されたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄
膜であって、該基板面に対して(119)面が選択的に
成長していることを特徴とする。
Ca−Cu−O系超電導薄膜は、ペロブスカイト構造を
持ったABO3 型酸化物の[110]単結晶よりなる基
板に成膜されたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄
膜であって、該基板面に対して(119)面が選択的に
成長していることを特徴とする。
【0010】請求項2のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜は、請求項1のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜において、前記基板面が[110]に対し
て<110>方向に2〜10度傾斜していることを特徴
とする。
超電導薄膜は、請求項1のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜において、前記基板面が[110]に対し
て<110>方向に2〜10度傾斜していることを特徴
とする。
【0011】請求項3のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜は、請求項1又は請求項2のBi−Sr−C
a−Cu−O系超電導薄膜において、前記ABO3 型酸
化物として、特に、SrTiO3 ,NdGaO3 ,La
AlO3 又はYAlO3 を選択することを特徴とする。
超電導薄膜は、請求項1又は請求項2のBi−Sr−C
a−Cu−O系超電導薄膜において、前記ABO3 型酸
化物として、特に、SrTiO3 ,NdGaO3 ,La
AlO3 又はYAlO3 を選択することを特徴とする。
【0012】請求項4のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、ペロブスカイト構造を持った
ABO3 型酸化物の[110]単結晶よりなる基板に、
化学的気相成長法により該基板面に対して(119)面
を選択的に成長させることを特徴とする。
超電導薄膜の製造方法は、ペロブスカイト構造を持った
ABO3 型酸化物の[110]単結晶よりなる基板に、
化学的気相成長法により該基板面に対して(119)面
を選択的に成長させることを特徴とする。
【0013】請求項5のBi−Sr−Ca−Cu−O系
超電導薄膜の製造方法は、請求項4の方法において、化
学的気相成長法における成膜温度が600〜820℃で
あることを特徴とする。
超電導薄膜の製造方法は、請求項4の方法において、化
学的気相成長法における成膜温度が600〜820℃で
あることを特徴とする。
【0014】以下に本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明のBi−Sr−Ca−Cu−O系超
電導膜を構成するBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
体としては、例えば、 Bi2 Sr2 Ca1 Cu2 Ox Bi2 Sr2 Ca2 Cu3 Oy 等の化学組成を有するものが挙げられる。また、Tc
(臨界温度)を向上させるために、上記組成に更にPb
が一部含まれたものであっても良い。
電導膜を構成するBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
体としては、例えば、 Bi2 Sr2 Ca1 Cu2 Ox Bi2 Sr2 Ca2 Cu3 Oy 等の化学組成を有するものが挙げられる。また、Tc
(臨界温度)を向上させるために、上記組成に更にPb
が一部含まれたものであっても良い。
【0016】しかして、このような本発明のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導膜は、面指数[110]のペ
ロブスカイト構造酸化物(ABO3 型)の単結晶基板上
に、化学的気相成長法(CVD法)により成膜される。
−Ca−Cu−O系超電導膜は、面指数[110]のペ
ロブスカイト構造酸化物(ABO3 型)の単結晶基板上
に、化学的気相成長法(CVD法)により成膜される。
【0017】本発明で使用されるペロブスカイト構造の
基板としては、高品質の薄膜を製造するには、SrTi
O3 ,NdGaO3 ,LaAlO3 ,YAlO3 などが
好適である。より高品質な薄膜を得るためには(11
0)から<110>方向に2〜10度傾斜した結晶面で
あることが望ましい。なお、本明細書において<110
>の下線は、数字の上の線を示す。
基板としては、高品質の薄膜を製造するには、SrTi
O3 ,NdGaO3 ,LaAlO3 ,YAlO3 などが
好適である。より高品質な薄膜を得るためには(11
0)から<110>方向に2〜10度傾斜した結晶面で
あることが望ましい。なお、本明細書において<110
>の下線は、数字の上の線を示す。
【0018】以下に本発明のBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の製造方法について説明する。
O系超電導薄膜の製造方法について説明する。
【0019】本発明のBi−Sr−Ca−Cu−O系超
電導薄膜は、化学組成に従った夫々の原料ガス、キャリ
アガス、酸化性ガスを用いて、前述のペロブスカイト構
造を持ったABO3 型酸化物の[110]単結晶上に薄
膜を堆積するCVD法によって製造する。
電導薄膜は、化学組成に従った夫々の原料ガス、キャリ
アガス、酸化性ガスを用いて、前述のペロブスカイト構
造を持ったABO3 型酸化物の[110]単結晶上に薄
膜を堆積するCVD法によって製造する。
【0020】本発明で用いる原料ガスとしては、Bi,
Sr,Ca,Cu,等の各々の有機金属錯体が挙げられ
る。有機金属錯体の有機部分、即ち、錯体の配位子とし
ては、アセチルアセトン(以下、「acac」と略
記)、ジピバロイルメタン(以下、「DPM」と略
記)、シクロペンタジエン、その他下記構造式で示され
る化合物が挙げられる。
Sr,Ca,Cu,等の各々の有機金属錯体が挙げられ
る。有機金属錯体の有機部分、即ち、錯体の配位子とし
ては、アセチルアセトン(以下、「acac」と略
記)、ジピバロイルメタン(以下、「DPM」と略
記)、シクロペンタジエン、その他下記構造式で示され
る化合物が挙げられる。
【0021】R−CO−CH2 −CO−C(CH3 )3 (式中、Rは炭素数1〜4のフッ素化低級アルキル基を
示す。)これらの配位子を用いた場合には、金属錯体の
合成及び単離が容易であるため、原料ガスの調製に極め
て有利である。また有機金属錯体自体の蒸気圧が低いた
め、比較的高いため、CVD用原料ガスとして最適であ
る。その他、配位子としては、フェニル基(以下、「p
h」と略記)、メチル基(以下、「Me」と略記)、エ
チル基(以下、「Et」と略記)等のアルキル基、アリ
ール基も適用可能である。なお、上記構造式中Rで示さ
れるフッ素化低級アルキル基としては、具体的にはトリ
フルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基(以下、
「PPM」と略記)、ヘプタフルオロプロピル基等が挙
げられる。
示す。)これらの配位子を用いた場合には、金属錯体の
合成及び単離が容易であるため、原料ガスの調製に極め
て有利である。また有機金属錯体自体の蒸気圧が低いた
め、比較的高いため、CVD用原料ガスとして最適であ
る。その他、配位子としては、フェニル基(以下、「p
h」と略記)、メチル基(以下、「Me」と略記)、エ
チル基(以下、「Et」と略記)等のアルキル基、アリ
ール基も適用可能である。なお、上記構造式中Rで示さ
れるフッ素化低級アルキル基としては、具体的にはトリ
フルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基(以下、
「PPM」と略記)、ヘプタフルオロプロピル基等が挙
げられる。
【0022】原料ガスとして用いられる具体的な有機金
属錯体としては、次のものを挙げることができる。 Bi(ph)3 ,Bi(DPM)3 ,BiMe3 ,Bi
Et3 ,Biアルコラート,Sr(DPM)2 ,Sr
(PPM)2 ,Ca(DPM)2 ,Ca(PPM)2 ,
Cu(DPM)2 ,Cu(PPM)2 ,Cu(aca
c)2 本発明で原料ガスを反応器に供給するのに用いられるキ
ャリアガスとしては、Ar,He,Ne等の不活性ガ
ス、その他N2 等が挙げられる。
属錯体としては、次のものを挙げることができる。 Bi(ph)3 ,Bi(DPM)3 ,BiMe3 ,Bi
Et3 ,Biアルコラート,Sr(DPM)2 ,Sr
(PPM)2 ,Ca(DPM)2 ,Ca(PPM)2 ,
Cu(DPM)2 ,Cu(PPM)2 ,Cu(aca
c)2 本発明で原料ガスを反応器に供給するのに用いられるキ
ャリアガスとしては、Ar,He,Ne等の不活性ガ
ス、その他N2 等が挙げられる。
【0023】また、本発明で用いられる酸化性ガスとし
ては、O2 ,O3 ,Air,N2 O,NO,NO2 等が
挙げられる。更に、酸化力を高めるために、レーザーや
ランプを光源とする可視光や紫外光を酸化性ガスと併用
することや、上記酸化性ガスをプラズマ化することも可
能である。これらの酸化性ガスの全ガス中の分圧は、
0.01〜760torr、特に1〜100torrと
するのが好ましい。
ては、O2 ,O3 ,Air,N2 O,NO,NO2 等が
挙げられる。更に、酸化力を高めるために、レーザーや
ランプを光源とする可視光や紫外光を酸化性ガスと併用
することや、上記酸化性ガスをプラズマ化することも可
能である。これらの酸化性ガスの全ガス中の分圧は、
0.01〜760torr、特に1〜100torrと
するのが好ましい。
【0024】成膜温度は300〜900℃、特にTc、
結晶性の向上の観点から、600〜820℃とするのが
好ましい。成膜温度が300℃未満では原料ガスの分解
が困難となり、また、900℃を超えると薄膜の溶融が
起こるため、薄膜の品質の劣化を招き好ましくない。成
膜速度は特に制限はないが、100〜0.1nm/mi
nとするのが好ましい。
結晶性の向上の観点から、600〜820℃とするのが
好ましい。成膜温度が300℃未満では原料ガスの分解
が困難となり、また、900℃を超えると薄膜の溶融が
起こるため、薄膜の品質の劣化を招き好ましくない。成
膜速度は特に制限はないが、100〜0.1nm/mi
nとするのが好ましい。
【0025】このようにして得られる本発明のBi−S
r−Ca−Cu−O系超電導膜の膜厚は、通常の場合、
10〜1000nm程度とするのが好ましい。
r−Ca−Cu−O系超電導膜の膜厚は、通常の場合、
10〜1000nm程度とするのが好ましい。
【0026】このような本発明のBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導膜は、一般にTcが50〜100Kの高
特性超電導体であり、基板面に対して(119)面が選
択的に成長しているため、各種デバイスに極めて有用で
ある。
u−O系超電導膜は、一般にTcが50〜100Kの高
特性超電導体であり、基板面に対して(119)面が選
択的に成長しているため、各種デバイスに極めて有用で
ある。
【0027】
【作用】ペロブスカイト構造を持ったABO3 型酸化物
の[110]単結晶よりなる基板を用いることにより、
CVD法により容易に、基板面に対して(119)面が
選択的に成長したBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
薄膜を得ることができる。
の[110]単結晶よりなる基板を用いることにより、
CVD法により容易に、基板面に対して(119)面が
選択的に成長したBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
薄膜を得ることができる。
【0028】特に、請求項2、請求項3及び請求項5に
よれば、より一層高品質のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜が得られる。
よれば、より一層高品質のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜が得られる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。なお、以下において、ガス流量はcc/m
inを1atm,25℃に換算した値sccmで示す。
に説明する。なお、以下において、ガス流量はcc/m
inを1atm,25℃に換算した値sccmで示す。
【0030】実施例1 原料ガスとして下記表1のものを用い、表2に示す基板
及び成膜条件でBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜
の製造を行なった。
及び成膜条件でBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜
の製造を行なった。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】その結果、約6時間の成膜で約1900Å
(190nm)厚さの膜を形成することができた。得ら
れたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜の物性は下
記の通りであった。
(190nm)厚さの膜を形成することができた。得ら
れたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜の物性は下
記の通りであった。
【0034】 化学組成 :Bi2 Sr2 Ca1 Cu2 Ox 臨界温度(Tc):約63K XRDスペクトル:図1に示す如く、(119)の面指
数に対応するピークのみ。
数に対応するピークのみ。
【0035】図2に得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の抵抗−温度特性を示す。図中、(a)
は<100>方向に電流を流した場合、(b)は、<1
10>方向に電流を流した場合で、いずれもTcが約6
3Kであることがわかる。しかも、選択的に(119)
配向しているために、電流の流す方向((a)と
(b))が変わると、常電導状態での電気抵抗に約5倍
の差が認められる。
O系超電導薄膜の抵抗−温度特性を示す。図中、(a)
は<100>方向に電流を流した場合、(b)は、<1
10>方向に電流を流した場合で、いずれもTcが約6
3Kであることがわかる。しかも、選択的に(119)
配向しているために、電流の流す方向((a)と
(b))が変わると、常電導状態での電気抵抗に約5倍
の差が認められる。
【0036】図3には得られたBi−Sr−Ca−Cu
−O系超電導薄膜の表面の走査型電子顕微鏡写真を示
す。約48度傾斜した板状の結晶粒のみが認められ、選
択的に(119)配向していることがわかる。
−O系超電導薄膜の表面の走査型電子顕微鏡写真を示
す。約48度傾斜した板状の結晶粒のみが認められ、選
択的に(119)配向していることがわかる。
【0037】実施例2 [110]から<110>方向に約5度傾斜した表面を
持つSrTiO3 基板を用いたこと以外は実施例1と同
様にして成膜を行ない、得られたBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導薄膜のXRDスペクトルを図4に、抵抗
−温度特性を図5に、走査型電子線顕微鏡写真を図6に
それぞれ示す。
持つSrTiO3 基板を用いたこと以外は実施例1と同
様にして成膜を行ない、得られたBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導薄膜のXRDスペクトルを図4に、抵抗
−温度特性を図5に、走査型電子線顕微鏡写真を図6に
それぞれ示す。
【0038】これらの結果から、次のことが明らかであ
る。即ち、図4に示すように、XRDスペクトルでは
(119)の面指数に対応したピークのみで、ピーク強
度は実施例1で作製した薄膜より約7倍強くなってい
た。これは、図6の走査型電子線顕微鏡写真に示すよう
に、各結晶粒のサイズが大きくなり、しかも結晶粒の面
内での結晶方位がそろったためであることがわかる。即
ち、SrTiO3 基板表面を[110]から<110>
方向に約5度傾斜したために、基板表面に原子レベルの
ステップが<110>方向に形成され、これが結晶性の
改善によい影響を及ぼしたためであろう。
る。即ち、図4に示すように、XRDスペクトルでは
(119)の面指数に対応したピークのみで、ピーク強
度は実施例1で作製した薄膜より約7倍強くなってい
た。これは、図6の走査型電子線顕微鏡写真に示すよう
に、各結晶粒のサイズが大きくなり、しかも結晶粒の面
内での結晶方位がそろったためであることがわかる。即
ち、SrTiO3 基板表面を[110]から<110>
方向に約5度傾斜したために、基板表面に原子レベルの
ステップが<110>方向に形成され、これが結晶性の
改善によい影響を及ぼしたためであろう。
【0039】図5において、(a)は<100>方向に
電流を流した場合で、(b)は<110>方向に電流を
流した場合の特性である。Tcはどちらの方向でも63
Kであった。しかも、常電導状態における電気抵抗の異
方性は20倍となっており、実施例1のBi−Sr−C
a−Cu−O系超電導薄膜に比べて大きくなっていた。
これは実施例1のBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
薄膜に比べ、結晶性が向上したためである。
電流を流した場合で、(b)は<110>方向に電流を
流した場合の特性である。Tcはどちらの方向でも63
Kであった。しかも、常電導状態における電気抵抗の異
方性は20倍となっており、実施例1のBi−Sr−C
a−Cu−O系超電導薄膜に比べて大きくなっていた。
これは実施例1のBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導
薄膜に比べ、結晶性が向上したためである。
【0040】実施例3 [110]から<110>方向に約5度傾斜した表面を
持つSrTiO3 基板を用い、成膜温度800℃で作製
したこと以外は実施例1と同様にして成膜を行なった。
得られたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜の抵
抗−温度特性を図7に示す。なお、XRDスペクトル、
薄膜の表面形状は実施例2のBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜と同様であった。
持つSrTiO3 基板を用い、成膜温度800℃で作製
したこと以外は実施例1と同様にして成膜を行なった。
得られたBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜の抵
抗−温度特性を図7に示す。なお、XRDスペクトル、
薄膜の表面形状は実施例2のBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜と同様であった。
【0041】図7に示すように、本実施例のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導薄膜は、その抵抗−温度特性
が向上していることがわかる。即ち、臨界温度Tcは、
<100>方向に電流を流した場合((a))には約7
0Kで、<110>方向に電流を流した場合((b))
には約65Kであった。しかも、常電導状態における電
気抵抗の異方性は約200倍であった。
−Ca−Cu−O系超電導薄膜は、その抵抗−温度特性
が向上していることがわかる。即ち、臨界温度Tcは、
<100>方向に電流を流した場合((a))には約7
0Kで、<110>方向に電流を流した場合((b))
には約65Kであった。しかも、常電導状態における電
気抵抗の異方性は約200倍であった。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導膜及びその製造方法によれ
ば、各種デバイス材料として有用な、基板面に対して
(119)面が選択的に成長したBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導膜が、酸化物系超電導薄膜の成膜方法と
して工業的に有利なCVD法により提供される。
−Ca−Cu−O系超電導膜及びその製造方法によれ
ば、各種デバイス材料として有用な、基板面に対して
(119)面が選択的に成長したBi−Sr−Ca−C
u−O系超電導膜が、酸化物系超電導薄膜の成膜方法と
して工業的に有利なCVD法により提供される。
【0043】特に、請求項2、請求項3及び請求項5に
よれば、より一層高品質のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜が得られる。
よれば、より一層高品質のBi−Sr−Ca−Cu−O
系超電導薄膜が得られる。
【図1】実施例1で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図2】実施例1で得られた抵抗−温度特性を示すグラ
フである。
フである。
【図3】実施例1で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(3万
倍)である。
O系超電導薄膜の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(3万
倍)である。
【図4】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
O系超電導薄膜のXRDスペクトル線図である。
【図5】実施例2で得られた抵抗−温度特性を示すグラ
フである。
フである。
【図6】実施例2で得られたBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(3万
倍)である。
O系超電導薄膜の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(3万
倍)である。
【図7】実施例3で得られた抵抗−温度特性を示すグラ
フである。
フである。
フロントページの続き (72)発明者 塩原 融 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 杉本 常実 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 久保田 伸彦 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (56)参考文献 特開 平5−9100(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】 ペロブスカイト構造を持ったABO3 型
酸化物の[110]単結晶よりなる基板に成膜されたB
i−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜であって、該基
板面に対して(119)面が選択的に成長しているBi
−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜。 - 【請求項2】 前記基板面が[110]に対して<11
0>方向に2〜10度傾斜していることを特徴とする請
求項1に記載のBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄
膜。 - 【請求項3】 前記ABO3 型酸化物がSrTiO3 ,
NdGaO3 ,LaAlO3 又はYAlO3 であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のBi−Sr
−Ca−Cu−O系超電導薄膜。 - 【請求項4】 ペロブスカイト構造を持ったABO3 型
酸化物の[110]単結晶よりなる基板に、化学的気相
成長法により該基板面に対して(119)面を選択的に
成長させることを特徴とするBi−Sr−Ca−Cu−
O系超電導薄膜の製造方法。 - 【請求項5】 前記化学的気相成長法における成膜温度
が600〜820℃であることを特徴とする請求項4に
記載のBi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜の製造
方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255206A JP2606025B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 |
US07/950,127 US5342826A (en) | 1991-10-02 | 1992-09-24 | Bi-Sr-Ca-Cu-O superconducting thin film |
DE69228035T DE69228035T2 (de) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Dünne, supraleitende Schicht aus Bi-Sr-Ca-Cu-O-Typ-Oxid |
EP92116834A EP0535676B1 (en) | 1991-10-02 | 1992-10-01 | Bi-Sr-Ca-Cu-O system superconducting thin film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3255206A JP2606025B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597589A JPH0597589A (ja) | 1993-04-20 |
JP2606025B2 true JP2606025B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=17275499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3255206A Expired - Fee Related JP2606025B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606025B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2653003B2 (ja) * | 1991-06-28 | 1997-09-10 | 日本電気株式会社 | 酸化物超電導薄膜合成方法 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP3255206A patent/JP2606025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0597589A (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5128316A (en) | Articles containing a cubic perovskite crystal structure | |
CN1364321B (zh) | 多层制品及其制造方法 | |
Yoshida et al. | Surface morphology and growth mechanism of YBa2Cu3O7− y films by metalorganic chemical vapor deposition using liquid sources | |
US5151408A (en) | Process for preparing a-axis oriented high-temperature superconducting thin films | |
US5428005A (en) | Superconducting thin film of compound oxide and a process of preparing the same | |
JP2650513B2 (ja) | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導膜の製造方法 | |
US5602080A (en) | Method for manufacturing lattice-matched substrates for high-Tc superconductor films | |
US5110790A (en) | Superconducting thin films on potassium tantalate substrates | |
JP2606025B2 (ja) | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 | |
Malandrino et al. | Growth of epitaxial TlBaCaCuO a-axis oriented films on LaAlO3 buffer layers grown on SrTiO3 (100) substrates | |
JP3208849B2 (ja) | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 | |
EP0535676B1 (en) | Bi-Sr-Ca-Cu-O system superconducting thin film | |
JP2518121B2 (ja) | BiSrCaCuO系超電導膜の製造方法 | |
JP2606034B2 (ja) | BiSrCaCuO系超電導層と絶縁層とからなる多層膜、及びその製造方法 | |
JP2580859B2 (ja) | Bi―Sr―Ca―Cu―O系超電導超薄膜の製造方法 | |
US5240904A (en) | Process for preparing a-axis oriented superconducting oxide thin films | |
US5244873A (en) | Process for preparing a thin film of bi-type oxide superconductor | |
JPH05254995A (ja) | BiSrCaCuO系超電導層と酸化ビスマス絶縁層とからなる多層膜、及びその製造方法 | |
Sakai et al. | Growth of YBa2Cu4O8 thin films by metal-organic chemical vapor deposition | |
JPH06271319A (ja) | Bi−Sr−Ca−Cu−O系超電導薄膜及びその製造方法 | |
Kim et al. | Preparation of YBa/sub 2/Cu/sub 3/O/sub x/film deposited on various substrates by MOCVD Processing | |
Jun et al. | Fabrication of YBCO superconducting tape by metal organic chemical vapor deposition method | |
EP0531237A2 (en) | Increased grain size superconductive thin films and process for their preparation | |
Adachi et al. | Preparation of films of the carbonate compound (BaxSr1− x) 2Cu1+ yO2+ δ (CO3) 1− y by molecular beam epitaxy | |
JPH0764680B2 (ja) | 酸化物超伝導体薄膜用基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |