JP3208485U - スターラップ構造 - Google Patents

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【課題】柱または梁である鉄筋建築物構造体を補強するためのスターラップ構造を提供する。【解決手段】スターラップ構造10は、複数の折曲部102と、複数の直線部101とを含むことを特徴とする。前記複数の折曲部は、鉄筋で湾曲状になる形を有し、前記複数の直線部は、鉄筋で直線状になる形を有し、前記複数の折曲部のうち少なくとも一方に接続可能である。前記複数の折曲部と前記複数の直線部とは、互いに一体に接続されるとともに四角形状領域を形成し、前記スターラップ構造は、鉄筋建築物構造体を補強するために用いられる。【選択図】図1

Description

本考案は、鉄筋構造とし、特に、鉄筋建築物構造体を補強するためのスターラップ構造に関する。
台湾と日本は、環太平洋地震帯に位置し、地震活動の活発なプレート境界の場所に属する。2001〜2012年の12年間での観測データによれば、台湾地域では、地震が1年あたりおよそ22,000回発生し、その内、およそ500回が有感地震であることが示されている。特に、1999年9月21日に発生した「921大地震」と2016年2月6日に発生した「206大地震」は、いずれも、何棟もの建築物が倒壊し多い人員の死傷をもたらした。
地震による生命や財産の損失を避けるため、どのように安全かつ耐震な建築物を建築することが最も大事である。台湾の建築構造では、主に鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨造(SC)及び鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)の3種類に分けられている。鉄筋コンクリート造は、最も多く利用されている工法でもあり、総計の圧倒的多数を占めている。そのため、鉄筋コンクリート造を補強する技術は、人々の生命や財産の安全確保には非常に重要な意味を持っている。
家屋構造が地震力を受けると、鉄筋コンクリートの梁(または柱)の端部が大きなせん断力を受けるので、地震力によるせん断力に応じるために、従来の鉄筋コンクリートの梁(または柱)の端部は、常に、2つの梁のスターラップ筋(あばら筋)(または柱の帯筋(フープ))の配置を持つようになっている。
しかしながら、従来の梁のスターラップ筋(または柱の帯筋)では、各鉄筋同士間の間隔が小さく設計されており、その上、伝統方式である2つのスターラップ筋で、さらに最上部の鉄筋を加えて締結する方法により施工すると、梁主筋(または柱主筋)上方の梁のスターラップ筋(または柱の帯筋)が密集されるようになり、コンクリートを流れ込みにくく充実に打設できず、コンクリートと鉄筋の付着力の的確さに影響してしまう。
そこで、従来技術が生じた問題を解決することが可能なスターラップ構造が強く求められている。
これに鑑みて、本考案は、鉄筋建築物構造体を補強するためのスターラップ構造を提出した。ここで、鉄筋建築物構造体は、柱または梁である。
本考案に係るスターラップ構造は、複数の折曲部と、複数の直線部とを含むことを特徴とする。前記複数の折曲部は、鉄筋で湾曲状になる形を有し、前記複数の直線部は、鉄筋で直線状になる形を有し、前記複数の折曲部のうち少なくとも一方に接続可能である。前記複数の折曲部と前記複数の直線部とは、互いに一体に接続されるとともに四角形状領域を形成し、前記スターラップ構造は、鉄筋建築物構造体を補強するために用いられる。
本考案に係るスターラップ構造の一実施例では、前記複数の折曲部と前記複数の直線部とは、互いに接続し複数の長方形領域及び複数の四角形領域を形成し、前記複数の長方形領域は、多格状に並べられ、前記複数の四角形領域のうち少なくとも1つがこの四角形の中央に位置されている。
本考案に係るスターラップ構造の一実施例では、前記スターラップ構造が、角形筋、円形筋またはスパイラル筋をさらに含む。
本考案に係るスターラップ構造のいくつかの実施例では、前記スターラップ構造は、前記複数の折曲部と前記複数の直線部で形成した三角形領域をさらに含む。
本考案に係るスターラップ構造のいくつかの実施例では、前記鉄筋建築物構造体は、柱である。
本考案に係るスターラップ構造のいくつかの実施例では、前記鉄筋建築物構造体は、梁である。
本考案に係るスターラップ構造のいくつかの実施例では、前記スターラップ構造は、複数の略長方形の長方形領域を形成し、前記スターラップ構造は、長方形状のスパイラル状を呈する。
本考案に係るスターラップ構造の一実施例では、前記スターラップ構造は、8以上の折曲部を有する。
本考案に係るスターラップ構造の一実施例では、前記鉄筋建築物構造体は、梁と壁の結合体、梁と版の結合体、または梁と壁と版の結合体である。
本考案に係るスターラップ構造の一実施例では、前記鉄筋建築物構造体は、柱と壁の結合体、柱と版の結合体、または柱と壁と版の結合体であり、前記柱は、化粧柱を含む。
本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の梁構造を模式的に示す断面図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の梁構造を模式的に示す断面図である。 図1のスターラップ構造の使用時の模式図である。 本考案に係るスターラップ構造の実施例を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造の実施例を示す模式図である。 梁構造と柱構造との接合を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の柱構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図である。 図10のスターラップ構造を用いる柱構造の側面図である。 本考案のスターラップ構造の一実施例を示す模式図である。 本考案のスターラップ構造の他の実施例を示す模式図である。 図12及び図13のスターラップ構造の使用状態の模式図である。 図12及び図13のスターラップ構造の使用状態の模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋構造を示す模式図である。 図16Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋構造を示す模式図である。 図17Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋構造を示す模式図である。 図18Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いるもう一つの実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いるいくつかの変形例を示す模式図である。 本考案に係るスターラップ構造を用いるいくつかの変形例を示す模式図である。
本考案は、複数の折曲部と、複数の直線部とを含むことを特徴とするスターラップ構造を提供する。この複数の折曲部は、鉄筋で湾曲状になる形を有し、この複数の直線部は、鉄筋で直線状になる形を有し、複数の折曲部のうち少なくとも一方に接続可能である。複数の折曲部と複数の直線部とは、互いに一体に接続されるとともに四角形状領域を形成する。当該スターラップ構造は、鉄筋建築物構造体を補強するために用いられる。鉄筋建築物構造体は、柱または梁であってよい。
以下、スターラップ構造の複数の実施例を例に、本考案の様々な実施形態を説明する。しかしながら、本考案に係るスターラップ構造の態様及び配置の方法は、以下の例示的な実例に限定されず、その他の変形や修飾例であってもよい。
また、以下に図1ないし図6に示す実施例では、スターラップ構造は、梁主筋に巻き付けられたために用いられ、その梁主筋は、例えば地上に平行するか、柱構造に直交するようになっている。このスターラップ構造は、梁となる鉄筋建築物構造体を補強するために用いられるものである。
図1は、本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の梁構造を模式的に示す断面図である。図1に示す梁構造1では、スターラップ構造10は、複数の直線部101と、複数の折曲部102とを含む。この複数の折曲部102は、湾曲状を呈する柱状構造である。この複数の直線部101は、直線状を呈する柱状の構造で、複数の折曲部102の間に接続されている。複数の折曲部102と複数の直線部101とは、一体に成形されたスターラップ構造であって、複数の略長方形の長方形領域A1を形成するスターラップ構造10であり、複数の略長方形領域A1同士が交互にオーバーラップ領域A2を形成する。
このスターラップ構造10は、複数の梁主筋12に嵌め込んで梁構造1を形成するためのものである。少なくとも1つのオーバーラップ領域A2及び長方形領域A1の当該オーバーラップ領域A2でない部分は、それぞれ複数の梁主筋12に嵌め込むために用いられる。言い換えると、前記のオーバーラップ領域A2は、複数の梁主筋12が貫通可能となるように設けられる一方、各略長方形領域A1のオーバーラップ領域A2でない部分も、複数の梁主筋12が貫通可能となるように設けられている。
実施時に、構造の強さを増加するため、スターラップ構造10毎の先端及び末端は、それぞれ90度のフックまたは135度のフックとなるアンカー構造であってよい。図1に示すように、スターラップ構造10の先端及び末端は、全て135度のフックとなるが、それは例示だけであり、本考案は、このアンカー構造に対して特別に限定しない。
図2は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の梁構造を示す模式図である。図2に示すように、本実施例は、図1の一実施例と同様であり、両者の構造上の違いは、本実施例のスターラップ構造10Aは、複数の長方形領域A1で交互に複数のオーバーラップ領域A2を形成する構造である。図2に示すように、直線部101Aと折曲部102Aとで3つの長方形領域A1を囲んで形成し、かつ3つの長方形領域A1は、交互に2つのオーバーラップ領域A2を形成するが、本考案は、長方形領域A1の数量及びオーバーラップ領域A2の数量について限定せず、要求や実際の情況に応じて設計調整することができる。
図3は、図1のスターラップ構造の使用時の模式図である。例を挙げると、上段梁主筋121を高く上げるように上段梁主筋121を柱構造2の柱主筋に挿通することができる。次に、複数のスターラップ構造10を上げられた上段梁主筋121に嵌め込んで、かつ各スターラップ構造10は互いに隣接する。続いて、下段梁主筋122をスターラップ構造10に挿入してさらに柱主筋6に挿通する。最後に(図3に示すように)、相互の隣り合う各スターラップ構造10を所定間隔で配列し、さらに、スターラップ構造10と上段梁主筋121及び下段梁主筋122とを結束する。
図4及び図5は、本考案のスターラップ構造の実施例を示す模式図である。図4に示すように、本実施例では、スターラップ構造10Bは、複数の直線部101Bと、複数の折曲部102Bとを含む。この複数の折曲部102Bとこの複数の直線部101Bとは、一体に成形されたスターラップ構造であって、複数の略長方形の長方形領域A1を形成し、長方形領域A1が互いに重ね合いかつ相互に間隔Dを空いている。このスターラップ構造10Bは、複数の梁主筋に嵌め込むために用いられ、言い換えると、複数の略長方形領域A1で重なって形成したスターラップ構造10は、複数の梁主筋が挿通可能となるように設けられている。
実施時に、構造の強さを増加するため、スターラップ構造10B毎の先端及び末端は、それぞれ135度、90度のフックとなってもよい(図4に示すように)、或いは、スターラップ構造10Bの先端及び末端は、全て135度のフックとなる。
図5は、本考案に係るスターラップ構造の実施例を示す模式図である。図5に示すように、本実施例では、スターラップ構造10Cは、複数の直線部101Cと、複数の折曲部102Cとを含む。図5に示す実施例は、図4の実施例と同様であり、両者の構造上の違いは、図5に示す本実施例のスターラップ構造10Cは、3以上のスターラップ筋を例にする点である。しかしながら、本考案は、スターラップ構造の数量について限定せず、要求や実際の情況に応じて設計調整することができる。
他のいくつかの実施例では、さらに、本考案に係るスターラップ構造を用いる梁構造を予組み立て鉄筋構造にすれば、他の鉄筋構造とつないで建築物の構造体の一部分にすることができる。この予組み立て鉄筋構造は、モジュールの形で現場に取り付けて建築物を建築するようになっており、この予組み立て鉄筋構造は、前もって鉄筋を組み立てし成形するものであるため、工事現場で速やかに施工し、建築物の建築効率や正確さを増進することができ、建築物の構造安全問題を改善することができる。
図6は、梁構造と柱構造との接合を示す模式図である。図6に示すように、柱構造2と梁構造1Dとは、互いに重ね継ぐように固定されている。梁構造1Dは、複数のスターラップ構造10Dと、複数の梁主筋12Dとを含み、スターラップ構造10Dは、例えば、以上のいずれか1つのスターラップの実施例(10、10A、10Bまたは10C)、あるいはその他の本考案による修飾例や変更例である。
以下の図7ないし図15に示す実施例では、スターラップ構造は、柱主筋に嵌め付けられるために用いられ、柱主筋は、例えば地上または柱構造に直交する。この点について当業者に周知であるため、繰り返し説明しない。また、以下の実施例では、柱構造は、少なくともスターラップ構造と柱主筋とを含む。スターラップ構造は、少なくとも柱の帯筋を含み、柱の帯筋は、複数の折曲部と複数の直線部とを有する。このスターラップ構造は、柱となる鉄筋建築物構造体を補強するために用いられる。
図7は、本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の柱構造を示す模式図である。図7に示すように、スターラップ構造20は、1本の鉄筋を折り曲げて閉鎖な四角形の柱帯筋21を形成し、かつ、柱帯筋21は、複数の略長方形領域R1と、四角形領域R3とを含み、複数の略長方形領域R1は、多格状の配列であり、四角形領域R3と中央格領域R2とが互いに重ねて結束されている。閉鎖な四角形の柱帯筋21は、複数の柱主筋29が挿通可能となるように設けられていることによって、柱構造を形成する。
図8は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図である。図8に示すように、本実施例は、図7の実施例と同様であり、両者の構造上の違いは、本実施例のスターラップ構造20Aは、柱帯筋22と角形筋202とを含む。詳しく(図8に示すように)、本実施例の柱帯筋22の鉄筋は、折り曲げ時に四角形領域R3が取り囲まれず、もう一つの鉄筋を折り曲げて閉鎖な四角形の角形筋202を形成し、かつ、角形筋202は、多格状に並べられた複数の長方形領域R1のうちの中央格領域R2に重ねて結束されている。本実施例の柱帯筋22及び角形筋202は、複数の柱主筋29が挿通可能となるように設けられていることによって、柱構造を形成する。
図9は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図である。図9に示すように、本実施例が図8の実施例の構造との主な違いは、本実施例のスターラップ構造20Bは、柱の帯筋23と円形筋203とを含む点である。円形筋203は、もう一つの鉄筋を折り曲げて形成される。本実施例の柱の帯筋23及び円形筋203は、複数の柱主筋29が挿通可能となるように設けられていることによって、柱構造を形成する。
図10は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の柱構造を示す模式図であり、図11は、図10のスターラップ構造を用いる柱構造の側面図である。図10及び図11に示すように、本実施例のスターラップ構造20Cは、複数の柱帯筋24と、スパイラル筋204とを含む。本実施例のそれぞれの柱帯筋24も、上記した各実施例の柱帯筋と同様に、1本の鉄筋を折り曲げて閉鎖な四角形を形成し、本実施例におけるスパイラル筋204は、もう1本の鉄筋を折り曲げてスパイラル状に形成されている。図11に示すように、複数の柱帯筋24が、互いに間隔を空いて複数の柱主筋29に設けられ、各柱帯筋24の複数の略長方形領域R1は、多格状に並べられ、かつ、これらの柱帯筋24の中央垂直オーバーラップ領域R4にはスパイラル筋204が挿通され、スパイラル筋204とこれらの柱帯筋24とは互いに結束されている。このように、柱帯筋24及びスパイラル筋204は、複数の柱主筋29が挿通可能となるように設けられていることによって、柱構造を形成する。
また、本考案の他のいくつかの実施例では、スターラップ構造は、複数の折り曲げた鉄筋で繋いで形成された閉鎖的な多角形の柱帯筋を含み、閉鎖な多角形の複数の隅角部が折り曲げられて複数の結束エリアを形成する。これらの実施例では、このスターラップ構造は、複数の柱主筋に嵌め込むほか、鉄骨の柱にも嵌め込まれる。例を挙げると、閉鎖な多角形は、鉄骨の柱が貫くために供え、この複数の結束エリアは、複数の柱主筋に嵌め込んで結束するために設けられている。また、このスターラップ構造を用いる柱構造は、鉄骨を含んでもよい。以下に、実施例を例に挙げて説明する。
図12は、本考案のスターラップ構造の一実施例を示す模式図である。図12に示すように、スターラップ構造20Dは、2本の折り曲げられた鉄筋210、211を含む。工事時に、少なくとも2本の折り曲げられた鉄筋210、211が、溶接または結束によって閉鎖な多角形の鉄筋構造を形成し、柱の帯筋とすることができる。
鉄筋210は、複数の隅角部231で折り曲げられて複数の結束エリア232を形成し、鉄筋211は、隅角部231で折り曲げられて複数の結束エリア232を形成する。図12に示すように、鉄筋210は、3つの三角形の結束エリア232を折り曲げて形成し、鉄筋211は、1つの三角形の結束エリア232を折り曲げて形成する。
閉鎖な多角形は、鉄骨の柱が貫くために供え、複数の結束エリア232は、複数の柱主筋250が貫くために供えるとともに結束される。この工法は、後続の段落に説明する。また、実施時に、折り曲げられた鉄筋210、211の先端または末端は、135度のフックにであってよい。
図13は、本考案のスターラップ構造の他の実施例を示す模式図である。図13に示すように、スターラップ構造20Eは、折り曲げられた4本の鉄筋214〜217を含み、鉄筋214〜217毎は、隅角部231で折り曲げて結束エリア232を形成する。
工事時に、鉄筋214〜217は、溶接によって閉鎖的な多角形を形成して鉄筋構造を形成し、閉鎖な多角形は、鉄筋の柱が貫くために供え、複数の結束エリア232は、複数の柱主筋に挿通して結束するために供える。
前記の通り、図12及び図13のスターラップ構造は、複数の柱主筋の外、鉄骨の柱に嵌め込むこともできる。この例では、複数の柱帯筋を工事現場において溶接または結束することによって結びつける。このように、工事の利便性及び建物の構造強さの向上を両立させることができる。
例えば、鉄筋210と鉄筋211を鉄骨柱240に取り囲んで対にするとともに、スターラップ構造2Dを結束して形成し、鉄骨柱240をスターラップ構造2Dの閉鎖な多角形内に設置させる。同様な方法で複数のスターラップ構造2Dを形成し鉄骨柱240に嵌め込む。引き続いて、図14に示すように、複数本の柱主筋250をそれぞれ複数のスターラップ構造2Dの複数の結束エリア232に挿入する。鉄骨柱240の高さが柱主筋250の長さよりも大きいため、工事上、つなぐ方法で十分な長さを形成するのである。最後に、複数のスターラップ構造2Dを予め位置に固定し、複数の柱主筋250を結束エリア232に結束する。
図15は、図13のスターラップ構造の使用状態の模式図である。図15に示すように、梁と柱の交会箇所は、鉄筋214〜217で形成されたスターラップ構造20Eを用いればよい。まず、梁の上で穴をあけて、鉄筋214〜2171の一端を挿入させ、挿入した後、溶接してスターラップ構造20Eを形成する。
前記の通り、本考案の前記図7ないし図15の実施例のスターラップ構造は、労働者が結束固定するには必要な時間を減らし、工事の欠陥を減らすことができる。単一のスターラップ構造によって、建築物における柱構造の製作がより施工しやすくなる。また、柱は、このようなスターラップ構造を使うため、建築工程の工事効率と的確さを増進するとともに、従来構造よりも補強された柱構造体を実現することができる。また、本考案のいくつかの実施例では、このスターラップ構造による柱構造は、予組み立て鉄筋構造であるため、柱構造のモジュラー化を実現することができ、よって、工事の効率を増進可能で、建築物全体の構造の補強に役立つ。また、この鉄筋構造で形成した鉄筋コンクリート造は、建築物構造を補強する効果に達することができる。
本考案のもう一つの観点によって、単一の鉄筋で形成した一体成形のスターラップ構造を提供し、従来のスターラップ筋とつなぎ筋の効果を両立させることが可能で、労働者が結束固定する際に必要な時間や工事の欠陥を減らすことができる。また、この鉄筋構造は、主支持構造、例えば梁または柱を構成するほか、さらに延在構造、例えば壁、版または化粧柱などの必要な枠構造を構成することによって、建築工程の工事効率と的確さを増進することができ、かつ従来の構造よりも補強された構造体を実現することができ、従来の壁や化粧柱が別に定額外の帯筋を用いる必要があり、結束しにくく、並びに従来の構造強さが不足である問題を解決することができる。
図16Aは、本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋構造を示す模式図である。本実施例では、スターラップ構造31aは、単一の鉄筋を複数回折り曲げで製造される。このスターラップ構造31aは、複数の折曲部と、複数の直線部とを有し、ここで、これらの折曲部の数は、8以上である。本実施例では、このスターラップ構造31aは、8つの折曲部L1〜L8を有し、隣接する折曲部L1〜L8の間に直線部23a〜23gが配置されている。このスターラップ構造31aの第1端E1と第2端E2は、それぞれ折曲部L1とL8を有し、アンカー構造を形成し、その折り曲げ角度は、135度である。アンカー構造は、当業者に周知であるため、ここで繰り返し説明しない。
本実施例では、連続した2つの折曲部L6及びL7及びその連結した直線部23fと直線部23e、23gとの部分ブロックは、延在構造の枠体を構成する。その他の折曲部L1〜L5及びL8と直線部23a〜23d及び直線部23e、23gとの部分ブロックは、主支持構造が必要な枠体を構成する。説明すべくは、主支持構造が梁であってよい、延在構造が版または壁であってよいが、これらに限定されない。また、いくつかの実施例では、延在構造は、主支持構造の2側、3側、または4側へ延伸してもよい。
さらに、図16Aを参照すると、本実施例では、鉄筋構造3aは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31aとを含む。主筋30のそれぞれは、直線型の鉄筋で構成され、複数の主筋30は、軸方向上(図面に垂直な方向)に並べて2列形成されている。この複数のスターラップ構造31aは、径方向上にこの複数の主筋30に嵌め込まれ、隣接するスターラップ構造の間に距離を有する。また、折曲部L1、L5及びL8が主筋30に嵌め込まれる時、同一位置に位置し、直線部23gがさらに折り曲げられて折曲部L9を形成する。
図16Aに示すスターラップ構造31aは、事前に工場で作製しておいてもよい、スターラップ構造31が工事現場まで搬送されると、複数のスターラップ構造31aを主筋30の周りに直接に嵌め込んで結束することができ、このように、労働者が結束固定する際に必要な時間及び工事の欠陥を減らすことができる。また、主筋30とスターラップ構造31aとを含む鉄筋構造3aを工場内で前もって作製しておき、さらに現場まで搬送して施工すればよい。このように、建築構造において、例えば壁とドア、壁と窓または壁と柱、壁と梁などの境界箇所で鉄筋を結束しにくい問題を解決することができる。
図16Bは、図16Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。図16Bに示すように、鉄筋コンクリート造4aは、梁となる主支持構造32aと、壁となる延在構造33aとを含む。詳しくは、鉄筋コンクリート造4aは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31aと、コンクリートとを含む。例を挙げると、図16Aに示す主筋30とスターラップ構造31aとで形成した鉄筋構造3aを利用し、かつ型板の補助を介して、型板内にコンクリートを流れ込むことで、鉄筋コンクリート造4aを形成する。図16Bでは、点状エリアは、主筋30、スターラップ構造31a及びコンクリートで形成した、梁の部分に用いる主支持構造32aを表す。斜線エリアは、スターラップ構造31aとコンクリートとで形成した、建築物の壁や版体となる延在構造33aを表し、本実施例では壁である。また、いくつかの実施例では、スターラップ構造31aの延在構造33aは、代わって主支持構造32a(すなわち梁)の上方、下方または上下に配置して壁にすることもできる。また、他のいくつかの実施例では、スターラップ構造31aの延在構造33aは、代わって主支持構造32a(すなわち梁)の左側、右側または左右に配置して壁にすることもできる。
図17Aは、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋構造を示す模式図である。本実施例では、スターラップ構造31bは、単一の鉄筋を複数回折り曲げで製造される。このスターラップ構造31bは、複数の折曲部と、複数の直線部とを有し、ここで、これらの折曲部の数は、14以上である。本実施例では、このスターラップ構造31bは、16つの折曲部L1〜L16を有し、隣接する折曲部L1〜L16の間に直線部23a〜23oが配置されている。このスターラップ構造31bの第1端E1と第2端E2は、それぞれ折曲部L1とL16を有し、アンカー構造を形成し、その折り曲げ角度は、135度である。本実施例では、延在構造の枠体は、連続した2つの折曲部L14及びL15とその連結した直線部23n、直線部23m及び23oの部分ブロック、及び連続した2つの折曲部L2及びL3とその連結した直線部23B、直線部23a及び23cとの部分ブロックで構成されている。主支持構造が必要な枠体は、その他の折曲部L4〜L13及び直線部23d〜23Lと、直線部23a、23c、23m、23oとの部分ブロックで構成されている。本実施例では、主支持構造は柱であり、延在構造は、化粧柱または壁であってよいが、これに限定されない。
さらに、図17Aを参照すると、本実施例では、鉄筋構造3bは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31bとを含む。主筋30毎は、直線型の鉄筋で構成し、複数の主筋30は、軸方向上で長方形の構造に並べられている。複数のスターラップ構造31bは、径方向で複数の主筋30に嵌め込まれ、隣接するスターラップ構造の間に距離を有する。スターラップ構造31bは、工場で作製しておいてもよい、スターラップ構造31bが工事現場まで搬送されると、複数のスターラップ構造31bを主筋30の周りに直接に嵌め込んで結束することができ、このように、労働者が結束固定する際に必要な時間及び工事の欠陥を減らすことができる。また、主筋30とスターラップ構造31bとを含む鉄筋構造3bを工場内で前もって作製しておいてもよい、さらに現場まで搬送して施工し、このように、建築構造において、例えば壁とドア、壁と窓または、壁と柱、壁と梁などの境界箇所に鉄筋を結束しにくい問題を解決することができる。
図17Bは、図17Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。例を挙げると、図17Aに示す主筋30とスターラップ構造31bとで形成した鉄筋構造3bを利用し、かつ型板の補助を介して、型板内にコンクリートを流れ込むことで、鉄筋コンクリート造4bを形成する。図17Bでは、点状エリアは、主筋30、スターラップ構造31b及びコンクリートで形成した、梁の部分に用いる主支持構造32bを表す。斜線エリアは、スターラップ構造31bとコンクリートとで形成した、建築物の化粧柱となる延在構造33bを表す。
図18Aは、本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋構造を示す模式図であり、図18Bは、図18Aのスターラップ構造を用いる鉄筋コンクリート造の模式図である。本実施例では、鉄筋構造3cは、主筋30と、スターラップ構造31cとを含み、主筋30の特徴は、前記と同様であるため、ここで繰り返し説明しない。スターラップ構造31cは、折曲部L1〜L17と、直線部23a〜23pと有する。本実施例のスターラップ構造31cは、図17Aのスターラップ構造31bの構造とほぼ同様であり、その違いは、延在構造の領域が異なる点である。図18Bでは、鉄筋コンクリート造4cは、図18Aの鉄筋構造3cを、型板の補助を介して型板内にコンクリートを流れ込むことで形成される。図18Bでは、点状領域は、コンクリートを流れ込んで形成した、例えば柱である主支持構造32cを表す。双斜線領域は、コンクリートを流れ込んで形成した延在構造33cを表す。本実施例の延在構造33cは、建築物の壁として用い、主支持構造32cの片側面に接続されている。
図19は、本考案に係るスターラップ構造を用いる一実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図19に示すように、鉄筋コンクリート造4dは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31dと、コンクリートとを含む。スターラップ構造31dは、折曲部L1〜L21と、直線部23a〜23tとを有する。本実施例のスターラップ構造31dは、図17Aのスターラップ構造31bの構造とほぼ同様であり、その違いは、本実施例では2つの延在構造を有する点である。図19では、点状領域は、コンクリートを流れ込んで主支持構造32dを形成した、ここで柱であることを表す。斜線と双斜線領域は、2つの延在構造33dと33eを形成した、それぞれが建築物の化粧柱及び壁とし、かつそれぞれ柱の隣接する2側面上に接続されていることを表す。
図20は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図20に示すように、鉄筋コンクリート造4eは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31eと、コンクリートとを含む。本実施例では、スターラップ構造31eは、折曲部L1〜L21と、直線部23a〜23tとを有する。本実施例のスターラップ構造31eは、図19のスターラップ構造31dと同様であり、その違いは、本実施例では3つの延在構造を有する点である。図20に示すように、点状領域は、柱である主支持構造32eを表す。斜線と双斜線領域は、延在構造33f、33g及び33hを表し、ここで、延在構造33gは、建築物の化粧柱とし、延在構造33f及び33hは、建築物の壁として用い、延在構造33f、33g及び33hがそれぞれ主支持構造32eの3つの側面に接続されている。
図21は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図21に示すように、鉄筋コンクリート造4fは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31fと、コンクリートとを含む。スターラップ構造31fは、折曲部L1〜L9と、直線部23a〜23hとを有する。また、スターラップ構造31fの折曲部L1、L5、L9は、同一位置に位置し、上下に並べられている。図21では、点状領域は、主筋30、スターラップ構造31f及びコンクリートで形成した、梁の構造に用いる主支持構造32fを表す。斜線領域は、スターラップ構造31fとコンクリートで形成した、建築物の版とする延在構造33iを表す。
図22は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図22に示すように、鉄筋コンクリート造4gは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31gと、コンクリートとを含む。鉄筋コンクリート造4gは、梁となる主支持構造32gと、版となる延在構造33j及び33kとを有し、図21との違いは、版となる延在構造33j及び33kがそれぞれ主支持構造32gの両側に配置されている点である。ここで、折曲部L1、L9は、同一位置に位置し、上下に並べられている。
図23は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図23に示すように、鉄筋コンクリート造4hは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31hと、コンクリートとを含む。このスターラップ構造31hは、折曲部L1〜L12と、直線部23a〜23kとを有する。また、折曲部L1、L5は、同一位置に位置し、上下に並べられている。
図23では、点状領域は、主筋30、スターラップ構造31h及びコンクリートで形成した、梁の構造に用いられる主支持構造32hを表す。斜線領域は、スターラップ構造31hとコンクリートとで形成した、それぞれ建築物の壁と版である延在構造33L及び33mを表す。また、いくつかの実施例では、スターラップ構造も、2以上の延在構造を有してよい、例えば、2つが版の延在構造として梁とつなぎ、または、1つが版の延在構造として梁とつなぎ、もう1つが壁の延在構造としてこの版体の延在構造に繋がる。
図24は、本考案に係るスターラップ構造を用いる他の実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。図24に示すように、鉄筋コンクリート造4iは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造31i、とコンクリートとを含む。図24に示すように、この筋体20は、折曲部L1〜L13と、直線部23a〜23Lとを有する。また、折曲部L1、L5は、同一位置に位置し、上下に並べられている。
図24では、点状領域は、主筋30、スターラップ構造31i及びコンクリートで形成した、梁の構造に用いる主支持構造32iを表す。斜線領域は、スターラップ構造31iと、コンクリートとで形成した、それぞれ建築物の壁と版である延在構造33n及び33oを表す。ここで、延在構造33oが主支持構造32iに接続し、延在構造33nが延在構造33oに接続されている。
図25は、本考案に係るスターラップ構造を用いるもう一つの実施例の鉄筋コンクリ構造を示す模式図である。本実施例では、鉄筋コンクリート造4jは、複数の主筋30と、複数のスターラップ構造45と、コンクリートとを含む。この鉄筋コンクリート造4jは、1つの主支持構造40と、3つの延在構造41〜43を有し、ここで、主支持構造40は、建築物の柱で、延在構造41〜43は、この柱とつながる壁であり、合計で3つの壁を有する。主支持構造40内に複数の主筋44を有し、複数のスターラップ構造45(図中1つしか示さず)は、主筋44の周りに嵌め込まれ、隣接するスターラップ構造45の間は、間隔を有する。本実施例では、スターラップ構造45は、折曲部L1〜L26と、連結した複数の直線部とで構成される。本実施例では、延在構造は、3組の両連続した折曲部から構成し、その中、1組の折曲部L19及びL20とそれに接続された直線部とは、第1延在構造42が必要な枠を構成する。もう1組の折曲部L22及びL23とそれに接続された直線部とは、第2延在構造41が必要な枠を構成する。最後1組の折曲部L24及びL25とそれに接続された直線部とは、第3延在構造43が必要な枠を構成する。延在構造41〜43の間は、少なくとも1本の直線部を介して接続し、かつ、それぞれ主支持構造40の3側に配置されている。例を挙げると、主筋44とスターラップ構造45との間のスペースにコンクリートを流れ込むことで、鉄筋コンクリート造4jを形成する。
以上のように、本考案の前記図16Aないし図25の実施例の各スターラップ構造は、単一の鉄筋で形成した一体成形なスターラップ構造であるため、従来のスターラップ筋とつなぎ筋の効果を両立させることが可能で、労働者が結束固定する際に必要な時間や工事の欠陥を減らすことができる。また、単一のスターラップ構造により、建築物の柱及びその延在構造、例えば壁、版または化粧柱などが必要な鉄筋がより施工しやすくなり、従来の壁や化粧柱が別に定額外のスターラップ筋を用いる必要がある問題や結束しにくい問題を解決することができる。また、この鉄筋構造で形成した鉄筋コンクリート造を利用すれば、建築物構造を補強する効果に達することができる。
なお、本考案に係るスターラップ構造は、さらに、変更によりその他の場所に応用することができる。図26及び図27は、本考案に係るスターラップ構造を用いるいくつかの変形例を示す模式図である。図26に示すように、スターラップ構造501も、前記実施例のように、複数の折曲部と、複数の直線部とを有し、かつ相互交差して中央挿通孔領域CAを形成する。スターラップ構造501は、1本の鉄筋で取り囲んで形成してもよいし、複数の鉄筋で接続して構成しもよい。中央貫通孔領域CAは、略多角形になるとともに、少なくとも1本の配管508が貫通可能となるように設けられている。図26に示すように、スターラップ構造501は、梁貫通孔補強鉄筋構造を形成するために用いられ、震動時にせん断抵抗力を付与する。
また、図27は、本考案に係るスターラップ構造のいくつかの変形例を示す。図27に示すように、複数のスターラップ構造502は、少なくとも5角形状になり、かつ相互交差して中央挿通孔領域を形成する。複数のスターラップ構造502で形成した梁貫通孔補強鉄筋構造によって、梁を通過する配管509を貫通させる。配管509を取り付ける時に、配管509の梁内側寄りの両側に、それぞれスターラップ構造502を付加して、配管509の周りのせん断強さを増加する。そのため、震動する時に、スターラップ構造の502は、せん断抵抗力を提供することが可能で、配管509の位置でせん断力による割れを避けられ、構造全体を補強することができる。
前記図26及び図27の技術案による有利な効果は、スターラップ構造で梁貫通孔補強鉄筋構造を提供し、良好なせん断力を提供する上、比較的簡単な構造を有することによって、工事の難しさ及びコストを低下することができる。
上述したように、本考案の内容は、すでに以上のような実施例を例に説明したが、本考案は、これらの実施形態に限定されるものではない。いずれの本考案に属する技術分野における通常の知識を持つ当業者であれば、本考案の精神及び範囲から逸脱しない限り、様々な変更や修飾を加えることは当然可能であり、例えば、前記実施例に示す各技術内容を新しい実施形態に組み合わせまたは変更すると、これらの実施形態も、もちろん本考案に属するものと見なす。そのため、本考案が保護しようとする範囲も、後述の実用新案登録請求の範囲及びその定義した範囲に含まれる。
1、1A、1D 梁構造
10、10A〜10D スターラップ構造
101、101A〜101C 直線部
102、102A〜102C 折曲部
A1 長方形領域
A2 オーバーラップ領域
12、12D 梁主筋
121 上段梁主筋
122 下段梁主筋
2 柱構造
D 間隔
20、20A〜20E スターラップ構造
202 角形筋
203 円形筋
204 スパイラル筋
21〜24 柱帯筋
R1 長方形領域
R2 中央格領域
R3 四角形領域
R4 中央垂直オーバーラップ領域
29 柱主筋
210、211、214〜217 鉄筋
231 隅角部
232、233 結束エリア
240 鉄骨柱
250 柱主筋
E1 第1端
E2 第2端
L1〜L26 折曲部
23a〜23t 直線部
3a、3b、3c 鉄筋構造
30 主筋
31a〜31i スターラップ構造
32a〜32i 主支持構造
33a〜33o 延在構造
4a〜4j 鉄筋コンクリート造
40 主支持構造
41、42、43 延在構造
44 主筋
45 スターラップ構造
501、502 スターラップ構造
508、509 配管
CA 中央貫通孔領域

Claims (10)

  1. 鉄筋で湾曲状になる形を有する複数の折曲部と、
    鉄筋で直線状になる形を有し、前記複数の折曲部のうち少なくとも一方に接続可能である複数の直線部と、を含み、
    前記複数の折曲部と前記複数の直線部とは、互いに一体に接続されるとともに四角形状領域を形成し、かつ、鉄筋建築物構造体を補強するために用いられることを特徴とするスターラップ構造。
  2. 前記複数の折曲部と前記複数の直線部とは、互いに接続し複数の長方形領域及び複数の四角形領域を形成し、前記複数の長方形領域は、多格状に並べられ、前記複数の四角形領域のうち少なくとも1つがこの四角形の中央に位置されていることを特徴とする請求項1記載のスターラップ構造。
  3. 角形筋、円形筋またはスパイラル筋をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載のスターラップ構造。
  4. 前記複数の折曲部と前記複数の直線部で形成した三角形領域をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載のスターラップ構造。
  5. 前記鉄筋建築物構造体は、柱であることを特徴とする請求項1または2に記載のスターラップ構造。
  6. 前記鉄筋建築物構造体は、梁であることを特徴とする請求項1または2に記載のスターラップ構造。
  7. 複数の略長方形の長方形領域を形成し、長方形状のスパイラル状を呈することを特徴とする請求項6記載のスターラップ構造。
  8. 8以上の折曲部を有することを特徴とする請求項1記載のスターラップ構造。
  9. 前記鉄筋建築物構造体は、梁と壁の結合体、梁と版の結合体、または梁と壁と版の結合体であることを特徴とする請求項8記載のスターラップ構造。
  10. 前記鉄筋建築物構造体は、柱と壁の結合体、柱と版の結合体、または柱と壁と版の結合体であり、前記柱は、化粧柱を含むことを特徴とする請求項8記載のスターラップ構造。
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