JP3208365B2 - 電力ケーブル保護管ユニットの組立て方法 - Google Patents

電力ケーブル保護管ユニットの組立て方法

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JP3208365B2
JP3208365B2 JP27129797A JP27129797A JP3208365B2 JP 3208365 B2 JP3208365 B2 JP 3208365B2 JP 27129797 A JP27129797 A JP 27129797A JP 27129797 A JP27129797 A JP 27129797A JP 3208365 B2 JP3208365 B2 JP 3208365B2
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Kansai Electric Power Co Inc
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Kurimoto Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電力ケーブル保護
管を多列多段に組立ててなる保護管ユニットをトンネル
内に配管する場合の該保護管ユニットの組立て方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】保護管ユニットを台車上に搭載し押圧装
置を備えた起動車により上記台車をトンネル内に押し進
め、トンネル内において既設の保護管ユニットの各保護
管の受け口と台車上の各保護管の差し口とを接続したの
ち、台車を起動車から切り離し、起動車のみトンネル入
口の立坑まで後退させ、同様の作業を繰返してトンネル
の全長にわたり保護管ユニットを配管したのち、トンネ
ル内にモルタル充填し、保護管ユニットを台車と共にト
ンネル内に埋設するようにした配管装置及び配管方法は
従来から知られている(特開平5−344621号、特
開平5−344622号公報参照)。
【0003】また、上記の台車を保護管ユニットから分
離させ、全ての保護管ユニットの配管終了後、遠隔操作
により各台車を保護管ユニットから分離し、予め各台車
に連続したワイヤーを引張って台車を回収するようにし
た配管方法も知られている(特開平9−23524号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように台車を保
護管ユニットと共にトンネル内に埋設する方法は、台車
の再使用ができないためにコスト高になる問題がある。
このため、ユニット台車を回収することが望ましいが、
前述の特開平9−23524号公報に示された方法は、
トンネルの立坑間の全長にわたり接続される多数の保護
管ユニットと同数の台車が必要となるので、台車の数が
保護管ユニットの数だけ多数必要になると共に、その取
扱いが繁雑となり、台車の回収が可能であるとはいって
もコストの低減効果は不十分である。
【0005】そこで、この発明は1台の台車を繰返し使
用するようにして台車の数を減らすと共に、保護管ユニ
ットと共にモルタル中に埋設される部品の数を減らし
て、保護管の配管作業の大幅なコストの低減及び作業能
率の向上を図る場合の該保護管ユニットの組立方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、この発明は、基台の一端に当て板を立設
してなる組立て治具と、上記基台上に分離可能に載置さ
れた組立て枠とからなる保護管ユニット組立て装置を用
い、立坑外部において上記組立て枠によりケーブル保護
管を多列多段に組立てて保護管ユニットを構成したの
ち、上記保護管ユニットを組立て枠と共に組立て治具か
ら分離して立坑内に吊込み、立坑内のユニット台車上に
搭載するようにしたものである。
【0007】なお、上記の組立て枠が、保護管ユニット
の受け口側端部を支持すべく上記当て板の前面に所要の
間隔をおいて立設された端板と、上記端板から所要距離
差し口側に寄った位置において上記保護管ユニットと一
体化されかつその下面を支持する下枠と、上記端板と下
枠間とを連結する着脱自在の側枠とにより構成され、か
つ上記下枠の下面に一対の接地脚を設けたものを用いる
ことができる。
【0008】また、上記端板は、上記保護管ユニットを
構成する各ケーブル保護管の受け口が挿入される多列多
段の支持穴を有し、上記下枠は保護管ユニットの管枕を
貫通するステーを有し、上記端板及びステーの上端に吊
り環を設けたものも用いることができる。
【0009】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、実施形
態の配管装置は、ユニット台車1、駆動車2、電源車3
とから成る。駆動車2と電源車3とを一体化したものを
起動車という。立坑4からトンネル5の全長にわたりそ
の底に敷設されたH型鋼でなる案内レール6の両側面
を、上記のユニット台車1、駆動車2、電源車3の底面
に設けた一対の案内ローラ7で挟むと共に、トンネル5
の円弧状内壁面に左右一対の車輪8を接地させる(図3
参照)。立坑4の部分においては、図4に示すようにト
ンネル5の内壁に沿った傾斜面を有する平行2本の導入
レール10を案内レール6の両側に設け、その上に車輪
8を載せるようにしている。
【0010】上記の配管装置によってトンネル5内に配
管されるケーブル保護管9は、図5に示すように定尺の
強化プラスチック管の一端に受け口11、他端に差し口
12を設けたものである。受け口11は、該強化プラス
チック管の一端外周面にスペーサ13を介して受け口部
材14を固着し、更にその受け口部材14にカバー部材
15を被せ、受け口部材14の先端から突き出したカバ
ー部材15の先端部内面から受け口部材14の先端に至
るガイド部16を設け、そのガイド部16を先端側が拡
がるテーパ状に形成している。ガイド部16と受け口部
材14との間に挟んだパッキン17が該受け口部材14
の内周面に接着固定される。また、上記カバー部材15
の後端部に抜け止めピン18を挿入し、これを受け口部
材14の後端面に係合するようにしている。
【0011】上記のケーブル保護管9は、スペーサ13
及び受け口部材14を設けた管を製作したのち、別途成
形したカバー部材15を取付けるようにしたものであ
る。このカバー部材15は熱可塑性合成樹脂の成形品で
ある。
【0012】図5に一点鎖線で示すように、他のケーブ
ル保護管9の差し口12は上記のガイド部16で案内さ
れつつ受け口部材14内に強固に圧入される。パッキン
17は差し口12の外周面で圧縮され接続部でのシール
を行う。
【0013】上記のケーブル保護管9は、ユニット台車
1に搭載する前に立坑4の外部において図6に示した組
立て装置19により多列多段に組立てられ、保護管ユニ
ット21(図1、図2、図19、図20参照)を構成す
る。
【0014】組立て装置19は、図6に示すように組立
て治具22と組立て枠23とにより構成される。組立て
治具22は保護管ユニット21の大きさに合わせた基台
24とその一端に立設固定された当て板25とから成
り、その基台24に組立て枠23の所要数の位置決め突
起30、30’が設けられる。組立て枠23は、上記当
て板25の内側に沿って基台24上に立てられる端板2
6と下枠27及び2本の側枠28、28により構成さ
れ、端板26に5列5段の円形の支持穴29が設けられ
ている。この支持穴29は前記のケーブル保護管9の受
け口11が所要の余裕をもって挿通支持される大きさで
ある(図3参照)。
【0015】上記端板26の両側辺の下部に該端板26
を後述するユニット台車1と着脱自在して連結するため
の係止片40が設けられる(図3、図6、図10参
照)。
【0016】また、下枠27には図7に示すように、2
本のステー38が上向きに着脱自在に螺合立設されると
共に、その下枠27の両端の腕部31、31と、各腕部
31、31に前記側枠28、28との係合穴31’、3
1’が設けられ、これらの係合穴31’、31’と同じ
高さで前記端板26に受け部材32、32(図6参照)
が設けられ、各受け部材32、32に係合穴32’、3
2’が設けられる。2本の側枠28、28の両端部分の
ピン39がこれらの係合穴31’、32’にそれぞれ着
脱自在に挿入される。
【0017】これらの側枠28、28は後述のように、
立坑4からトンネル5内へ配管装置を押し進める前に取
外す必要があるが、万一の取外し忘れを防止するため
に、一方の側枠28に張出し部33を設け、その張出し
部33の外方への張出し幅をトンネル5の入口壁面と干
渉するように設定してある(図4参照)。その張出し部
33がトンネル5の入口に干渉すると、該張出し部33
に設けたセンサが作動し警報を発して取り外し忘れを作
業者に知らせるようにしている。
【0018】また、下枠27の中央部分には、図7に示
すように、一対の係合腕34がその下枠27の幅方向の
ピン50により揺動可能に垂設され、両方の係合腕34
が外方に開いた開状態と、自重により下方に垂れた閉状
態とがとれるようになっている。この係合腕34は、後
述のように、トンネル5内にモルタルを充填した際に保
護管ユニット21の浮き上がりを防止するために、案内
レール6に係合させるものである。上記の下枠27の下
面両端部に斜め外方に向けて接地脚35が設けられる。
【0019】上記の組立て枠23の組立て治具22に対
する位置決めのために、下枠27の下面に位置決め穴3
6が設けられ(図7参照)、また端板26の下端に設け
た支持板37に位置決め穴36’が設けられる(図6参
照)。上記の位置決め穴36、36’はそれぞれ基台2
4上の位置決め突起30、30’に嵌合される。
【0020】上記の組立て枠23の端板26の支持穴2
9にケーブル保護管9の受け口11部分を下段から順次
挿通し、当て板25に受け口11の先端を当てることに
より頭をそろえながら積み上げる(図8(a)参照)。
下枠27の上方においては管枕41を介在しながら積み
上げ、その管枕41を2本のステー38に挿通する。こ
のようにして、5列5段に積み上げたのち、ステー38
の上端に締付け部材42を挿通し、ナット43で締付け
る(図8(b)参照)。また、そのステー38の上端及
び端板26の上端に吊り環44、44を取付けて保護管
ユニット21の組立てを完了する。
【0021】次に、吊り環44に吊り具45を係止し、
その吊り具45を介してクレーン46(図1参照)によ
り組立て枠23及びこれと一体の保護管ユニット21を
立坑4に吊り込みユニット台車1上に搭載する。
【0022】ユニット台車1は、図9に示すように、前
後方向に伸びた平行2本の基枠1a、1aを有し、前記
の組立て枠23の端板26の位置決め穴36’に嵌合す
る一対の位置決め突部47、47が台車後端部の連結枠
1b上に設けられ、前端部に寄った位置に前記下枠27
の位置決め穴36に嵌合する一対の位置決め突部48、
48が各基枠1a、1a上に設けられる。
【0023】上記端板26の一側辺下部に設けられた前
記の係止片40をその両側から挟む一対の固定片49が
ユニット台車1の両側面に設けられる(図9、図10、
図11参照)。上記の係止片40と固定片49の楔穴に
楔51を軽く打ち込むことにより端板26がユニット台
車1に固定される。
【0024】前述した下枠27を受ける位置決め突部4
8は図12及び図13に示すように受け板52に設けら
れ、その受け板52はユニット台車1の各基枠1aに固
定したジャッキ53の昇降自在のピストンロッド54に
固定される。
【0025】上記のジャッキ53に接近して各基枠1a
の上面にその長さ方向(移動方向)に長い支持部材55
が取付けられる。この支持部材55はその上面に水平の
平坦面56と、その平坦面56の前端に連続し前方に下
降傾斜した傾斜面57とを有する。その平坦面56の高
さは前述のようにして下枠27を受けた受け板52の面
より若干の距離d(図12参照)だけ低い位置にあるよ
うに設定される。
【0026】下枠27は上記のように受け板52に載っ
た図12及び図13の状態が最も高い位置であり、ジャ
ッキ53の作動によりピストンロッド54が下降すると
図14のように支持部材55の平坦面56上に載り移
り、その平坦面56で支持される。また、後述のように
保護管ユニット21の接続完了後ユニット台車1が後退
すると、図15(a)(b)に示すように下枠27が傾
斜面57上に移動する。
【0027】下枠27には、前述のように一対の接地脚
35が設けられているが、前述のように下枠27が受け
板52上に載った状態では接地脚35はトンネル5の内
壁から最も離れた位置A(図13(b)参照)にあり、
ジャッキ53の下降により平坦面56に載った図14の
状態ではそれより若干接近した位置Bにある。更に、図
15に示すように下枠27が傾斜面57の上を相対的に
移動して下降すると、その途中で最も低い位置Cとな
り、トンネル5の内面に接地する。
【0028】上記ユニット台車1の基枠1aの中間部分
に設けられた連結枠1cの前端面に、開放部材61が前
方向きに突設され(図9参照)、その前端側(ユニット
台車(1)の進行方向側端部)が自由端となっている。
開放部材61はその断面形状が三角山形をなし、その両
側辺に前記の係合腕34の各内側辺が係合し、係合腕3
4を開放させる(図13、図14参照)。また、下枠2
7と一体の保護管ユニット21に対してユニット台車1
が後退すると、その後退の途中で係合腕34が開放部材
61の自由端から外れるため、係合腕34はその自重に
よって垂れ下がり案内レール6に係合する(図15参
照)。
【0029】また、ユニット台車1には後述する押圧装
置84の押圧力に対抗する反力支持機構としての制動装
置62が設けられる(図9参照)。制動装置62は図1
6に示すように、案内レール6の両側面を挟む一対の金
属製摩擦部材63がユニット台車1の後方を向くよう
に、案内レール6に対し一定の傾斜面をもってピン64
により水平面内で揺動可能に取付けられる。上記のピン
64にそれぞれセクタギヤ68、68が取付けられ、各
セクタギヤ68、68は相互に噛み合う。
【0030】一方セクタギヤ68の偏心位置に油圧シリ
ンダ66のピストンロッド67が連結される。摩擦部材
63が図16のように案内レール6から離れた状態から
油圧シリンダ66を作動させると、セクタギヤ68、6
8を介して摩擦部材63が連動し、一点鎖線で示すよう
に案内レール6の両側面に所要の押圧力で押し当てられ
ユニット台車1を制動し、強く制動することによりロッ
クする。
【0031】なお、上記ユニット台車1の各基枠1aの
外側に設けたさや管1dに図9、図13に示すように補
助台枠71がスライド可能に収納され、ケーブル保護管
9の長さに対応できるようになっている。一方の補助台
枠71の先端に2台のCCDカメラ72、72’が上向
き及び前向に取付けられ、他方の補助台枠71の先端に
同様のCCDカメラ72が上向きに取付けられ、更に、
そのカメラ72と並んで前照灯70が取付けられる。上
記の各カメラ72、72’は配管作業の様子を撮影し、
制御室に伝送するものである。
【0032】上記ユニット台車1の後端部上面に、図1
1に示すように押圧板74のガイド装置75が固定され
る。ガイド装置75はユニット台車1上に立設固定した
支持枠76と、その支持枠76の上下左右合計4箇所に
ガイド筒77が水平方向に固定され、各ガイド筒77に
ロッド78がスライド自在に挿通され、支持枠76と保
護管ユニット21の間に配置した押圧板74が各ロッド
78の先端に固定される。押圧板74は保護管ユニット
21の後端面(受け口11側)に対し適当な間隔をおい
て対面する。
【0033】また、上記押圧板74の後端面(駆動車2
側の面)の中央、即ち前記の4本のロッド78の中間部
分にこれらと平行の継手部材79が設けられ、その継手
部材79の後端に雌継手81が設けられる。
【0034】駆動車2は、連結ピン82によりユニット
台車1の後端部に連結され、またその前端部上面に支持
台83が設けられる。その支持台83の後面に油圧シリ
ンダにより構成された押圧装置84を水平方向に取付
け、そのピストンロッド85の先端に球面を有する雄継
手86を設け、前記の雌継手81と結合することにより
自在継手87を構成している。
【0035】上記の自在継手87はトンネル5のカーブ
に応じてユニット台車1と駆動車2が水平方向又は上下
方向に屈曲した場合に、その屈曲方向に力の伝達方向を
変えて押圧装置84の押圧力を押圧板74に伝える。
【0036】なお、駆動車2には、モータ、油圧ポンブ
等を含む駆動装置88が設置され(図2参照)、また反
力支持機構としての制動装置62(ユニット台車1のも
のと同一機構、図16参照)が設けられる。
【0037】電源車3は前記の駆動装置88を駆動する
ための蓄電池89が搭載され、前記の駆動車2の後端に
連結ピン91(図17参照)により着脱自在に連結され
る。電源車3を着脱自在に連結するのは、立坑4内に電
源車3を搬入する際の便宜のためであるが、万一その連
結が不完全なことがあると、トンネル5の上り勾配部分
においては、駆動車2から離れて電源車3のみが自走す
る危険がある。このため次のようなロック装置96を備
えている。
【0038】即ち、このロック装置96は前記の制動装
置62と同様に案内レール6を挟む一対のロック部材9
2とセクタギヤ93、93を備えると共に、電源車3の
前端面に突き出した平行2本の検知棒94を進退自在に
設け、その2本の検知棒94を一体に連結する連結バー
95から出たアームをピン95’により一方のセクタギ
ヤ93に連結する。これにより検知棒94の進退に応じ
てセクタギヤ93、93を連動させる。また連結バー9
5と一方のセクタギヤ93との間にばね97を介在させ
ることによりロック部材92を案内レール6に押し付け
る方向に付勢する。上記の検知棒94が駆動車2に押さ
れて後退すると(実線参照)、ロック部材92が案内レ
ール6から離れ、通常はその状態で使用される。何らか
の理由により電源車3が駆動車2から分離されると、ば
ね97の力で検知棒94が突き出す(一点鎖線参照)と
共に、ロック部材92が案内レール6に押圧され、ロッ
クする。
【0039】上記ロック装置96の手動操作装置として
の、ハンドル98及びこれに連結された連結ロッド99
を介してレバー100が設けられ、そのレバー100を
一方のセクタギヤ93に固定し、更に上記レバー100
にばね101の一端を連結し、これによりレバー100
及びセクタギヤ93を介してロック部材92をロック方
向へ付勢している。上記のハンドル98を操作すること
によりロック装置96を入り切りすることができる。
【0040】なお、上記の電源車3には、制御室との通
信設備102が設けられ(図2参照)、その通信設備1
02を通じて駆動装置88その他の各種の器機を制御室
内の作業者が遠隔制御を行う。またCCDカメラ72、
72’の画像信号を制御室で受信して、モニタ画面に表
示するようになっている。
【0041】実施形態の配管装置は以上のごときもので
あり、次にこれを用いて保護管ユニット21をトンネル
5内に配管する方法について説明する。
【0042】配管方法の工程は、工程順に大きく分けて
準備工程、組立て工程、搭載工程、接続工程、後退工程
とからなる。準備工程は、トンネル5の到達坑側の端部
に手作業により1台分の保護管ユニットを組立てる工程
である。手作業により組立てられた保護管ユニットは、
以後の工程におけるアンカーとなるよう前後方向の押圧
力に耐えられる程度に安定よく、かつ所要の位置精度を
もって組立てられる。
【0043】組立て工程においては、図6に示す組立て
装置19を用いて立坑4の外部において前述の要領で保
護管ユニット21を組立てる。
【0044】搭載工程においては、図1に示すように、
クレーン46を用いて組立て枠23及びこれと一体の保
護管ユニット21を立坑4内に吊り込み、ユニット台車
1上に搭載しその下枠27をユニット台車1上のジャッ
キ53に支持された受け板52上に載るせると共に、係
止片40と固定片49の嵌合部分に楔51を打ち込んで
端板26をユニット台車1に連結する(図10、図11
参照)。また、組立て枠23の両側枠28、28を取外
す。
【0045】接続工程は、制御室において、モニタ画面
を見ながら作業者が遠隔操作によって行う。即ち、電源
車3の電源によって駆動車2を駆動し、その電源車3、
駆動車2と共にユニット台車1をトンネル5内に押し進
め(図2参照)、ユニット台車1上の保護管ユニット2
1の各保護管9の差し口12を既設の保護管ユニット2
1の受け口11のガイド部16の開口範囲内に臨ませ
て、ユニット台車1の前進を停止させる(図18(a)
参照)。このとき、受け口11の中心線に対し差し口1
2の中心線は図18(a)に示すように若干の寸法D1
だけ高い位置にある。所定の基準高さをHとすると、こ
のとき受け口11の中心線は基準高さHの位置にある。
【0046】ジャッキ53のピストンロッド54を下降
させて、下枠27を支持部材55の平坦面56上に載せ
ると、差し口12は寸法D2 だけ下降するが、基準高さ
Hより寸法D3 だけ高い位置にある(図18(b)参
照)。なお、このとき、接地脚35は図13(b)に示
す位置Bにあり、トンネル5との接触は生じていない。
【0047】そこで、ユニット台車1及び駆動車2の制
動装置62を案内レール6に対してロックさせ反力支持
の準備を行ったのち、駆動車2上の押圧装置84を作動
させ、押圧板74によって保護管ユニット21の受け口
11側端面を押すと、保護管ユニット21は端板26の
支持穴29から抜け出しながら前進し、ガイド部16の
内面に押し当てられ(図18(b)の一点鎖線参照)、
その力で強制的に受け口11側をD3 だけ持ち上げ、両
者の中心線を合致させる(図18(c)参照)。差し口
12は受け口11の内部に所定の深さだけ押し込まれ
る。押し込みを停止させる時期は、差し口12側の目印
線103の位置をモニタ画面で見ながら作業者が判断す
る。
【0048】上記の接続は保護管ユニット21の全ての
保護管9について同時に行われるが、差し口12側と受
け口11側の多少の位置ずれは受け口11のテーパ状ガ
イド部16の最大径の大きさとそのガイド部16による
案内作用により吸収することができる。
【0049】上記のようにして接続を完了すると後退工
程に移る。後退工程は、制動装置62のロックを解除し
たのち、ユニット台車1、駆動車2及び電源車3を後退
させる。このとき先の工程で接続した保護管ユニット2
1の各保護管9はその受け口11と差し口12との結合
抵抗は相当強力であるので、特別の措置を講ずることな
くユニット台車1を後退させても、その上に搭載した保
護管ユニット21が既設の保護管ユニット21から抜け
出すことはない。万一、抜け出すおそれがあるときは押
圧装置84を作動させて押圧板74で押しながらユニッ
ト台車1、駆動車2及び電源車3を後退させるとよい。
【0050】ユニット台車1の後退によって下枠27が
支持部材55の平坦面56上を滑り、傾斜面57上に移
動しながら徐々に下降する。その途中で接地脚35がト
ンネル5の内壁面に接地するので(図13(b)の位置
C参照)、保護管ユニット21の荷重はトンネル5の内
面で支持されることになり、ユニット台車1は駆動車2
及び電源車3と共に後退する。その後退の初期において
保護管ユニット21の各保護管9の受け口11が端板2
6の支持穴29から抜け出る。
【0051】接地脚35の接地により差し口12側が下
がり、受け口11が支持穴29から抜け出すことによ
り、接続部分の高さがD3 だけ下降し、両者の中心線が
基準高さHの高さで揃うことになる(図18(d)参
照)。
【0052】なお、ユニット台車1の後退の途中で下枠
27の係合腕34が開放部材61から外れるため、係合
腕34が閉じて案内レール6に係合する。
【0053】図19及び図20は、このようにして配管
を完了したトンネル5内の様子を示している。トンネル
5内には保護管ユニット21のほか、下枠27、ステー
38及び管枕41及び締付け部材42、ナット43が残
されることになり、端板26はユニット台車1に搭載さ
れたまま立坑4に後退し、該ユニット台車1と共に再利
用される。
【0054】その後の作業としてはトンネル5の天井部
分に予め設けられた配管104を通じてモルタルをトン
ネル5内に充填することであるが、その際保護管ユニッ
ト21は下枠27とステー38とにより一体に結合され
ていると共に、下枠27の係合腕34により案内レール
6に係合されているので浮き上りが防止され、所定の設
定位置に埋設される。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明は立坑外部に設
置した組立て装置上で保護管ユニットを組立てることが
できるので、立坑内に組立てに必要なスペースを設ける
必要がない。また、上記の保護管ユニットを組立て枠と
共に組立て治具から分離して立て坑内に吊込むことがで
き、台車上で組立て、その台車と共に吊込む場合に比べ
重量が軽減される。
【0056】また、ユニット台車上の保護管をトンネル
内に残留させてユニット台車が後退する場合に、組立て
枠の端板を回収できるので、トンネル内に残留する部品
の数が少なくなり、配管作業のコストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立坑部分の断面図
【図2】トンネル内部の断面図
【図3】図2のIII −III 線の拡大断面図
【図4】図1のIV−IV線の拡大断面図
【図5】ケーブル保護管の一部省略断面図
【図6】組立て装置の一部省略分解斜視図
【図7】下枠の斜視図
【図8】(a)保護管ユニット吊込み時の正面図 (b)同上の一部拡大斜視断面図
【図9】ユニット台車部分の平面図
【図10】同上の一部斜視断面図
【図11】ユニット台車と駆動車の連結部分の断面図
【図12】ユニット台車上の一部拡大断面図
【図13】(a)図12のXIII−XIII断面図 (b)(a)図の一部拡大図
【図14】(a)ユニット台車の一部拡大断面図 (b)(a)図のb−b線の断面図
【図15】(a)ユニット台車の一部拡大断面図 (b)(a)図のb−b線の断面図
【図16】ユニット台車のブレーキ装置の平面図
【図17】電源車の平面図
【図18】(a)〜(d)差し口と受け口の接続状態を
示す断面図
【図19】接続完了状態のトンネルの断面図
【図20】図19のX−X線の断面図
【符号の説明】
1 ユニット台車 1a 基枠 1b、1c 連結枠 1d さや管 2 駆動車 3 電源車 4 立坑 5 トンネル 6 案内レール 7 案内ローラ 8 車輪 9 ケーブル保護管 10 導入レール 11 受け口 12 差し口 13 スペーサ 14 受け口部材 15 カバー部材 16 ガイド部 17 パッキン 18 抜止めピン 19 組立て装置 21 保護管ユニット 22 組立て治具 23 組立て枠 24 基台 25 当て板 26 端板 27 下枠 28 側枠 29 支持穴 30、30’ 位置決め突起 31 腕部 31’ 係合穴 32 受け部材 32’ 係合穴 33 張出し部 34 係合腕 35 接地脚 36、36' 位置決め穴 37 支持板 38 ステー 39 ピン 40 係止片 41 管枕 42 締付け部材 43 ナット 44 吊り環 45 吊り具 46 クレーン 47 位置決め突部 48 位置決め突部 49 固定片 50 ピン 51 楔 52 受け板 53 ジャッキ 54 ピストンロッド 55 支持部材 56 平坦面 57 傾斜面 61 開放部材 62 制動装置 63 摩擦部材 64 ピン 65 揺動アーム 66 油圧シリンダ 67 ピストンロッド 68 セクタギヤ 70 前照灯 71 補助台枠 72、72’ CCDカメラ 74 押圧板 75 ガイド装置 76 支持枠 77 ガイド筒 78 ロッド 79 継手部材 81 雌継手 82 連結ピン 83 支持台 84 押圧装置 85 ピストンロッド 86 雄継手 87 自在継手 88 駆動装置 89 蓄電池 91 連結ピン 92 ロック部材 93 セクタギヤ 94 検知棒 95 連結バー 95’ ピン 96 ロック装置 97 ばね 98 ハンドル 99 連結ロッド 100 レバー 101 ばね 102 通信設備 103 目印線 104 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 敬介 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 平9−163537(JP,A) 特開 平8−275326(JP,A) 特開 平5−344621(JP,A) 特開 平5−344622(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/06 H02G 9/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台の一端に当て板を立設してなる組立
    て治具と、上記基台上に分離可能に載置された組立て枠
    とからなる保護管ユニット組立て装置を用い、立坑外部
    において上記組立て枠によりケーブル保護管を多列多段
    に組立てて保護管ユニットを構成したのち、上記保護管
    ユニットを組立て枠と共に組立て治具から分離して立坑
    内に吊込み、立坑内のユニット台車上に搭載してから
    ンネル内に押込んで配管するようにした電力ケーブル保
    護管ユニットの組立て方法において、上記の組立て枠
    が、保護管ユニットの受け口側端部を支持すべく上記当
    て板の前面に所要の間隔をおいて立設された端板と、上
    記端板から所要距離差し口側に寄った位置において上記
    保護管ユニットと一体化されかつその下面を支持する下
    枠と、上記端板と下枠間とを連結する着脱自在の側枠と
    により構成され、かつ上記下枠の下面に一対の接地脚を
    設けたものであり、上記端板は、上記保護管ユニットを
    構成する各ケーブル保護管の受け口が所要の余裕をもっ
    て挿入される多列多段の支持穴を有し、上記保護管ユニ
    ットを組立て枠と共に組立て治具から分離して立坑内に
    吊込んだ後、該端板を上記ユニット台車に連結し、かつ
    上記側枠を取外してから、次の工程に移行することを特
    徴とする電力ケーブル保護管ユニットの組立て方法
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