JP7245688B2 - 管路敷設坑内での管の接合方法 - Google Patents
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本発明は、例えばシールド掘進機によって地下に形成された管路敷設坑内で管を接合して管路を形成する際の管の接合方法に関する。
従来、この種の管の接合方法としては、例えば図32~図34に示すように、管路敷設坑121内の軌条上を走行自在な第1搬送台車122上に第1管123を載せ、第1搬送台車122に連結バー124を介して連結された第2搬送台車125上に第2管126を載せて、第1管123および第2管126を搬送し、管路敷設坑121内の管路の最後尾の管127に第1管123と第2管126を接合するものがある。
このような管の接合方法では、先ず、図32に示すように、第1管123を載せた第1搬送台車122と第2管126を載せた第2搬送台車125とを前進させて最後尾の管127の手前側に停止させる。
次に、図33に示すように、連結バー124を取り外して第1搬送台車122と第2搬送台車125とを分離し、第1搬送台車122を前進させて、第1管123の一端部を最後尾の管127の他端部に接合する。
その後、第1管123の下方に枕部材128を設置して、第1管123を枕部材128に預け、第1搬送台車122を後進させて第1管123の下方から第1管123の手前側に抜き出す。
このようにして抜き出された空の第1搬送台車122を持ち上げて、第2搬送台車125上に載せられている第2管126内に回収する。
その後、図34に示すように、第2搬送台車125を前進させて、第2搬送台車125上の第2管126の一端部を、最後尾の管127に接合された第1管123の他端部に接合する。
尚、上記のような管の接合方法は例えば下記特許文献1に記載されている。
しかしながら上記の従来形式では、図33に示すように、第1管123を最後尾の管127に接合した後、第1管123の下方から第1管123の手前側に抜き出した第1搬送台車122を持ち上げて、第2搬送台車125上の第2管126内に移すため、第1搬送台車122が大型で重い場合、第1搬送台車122を持ち上げて第2搬送台車125上の第2管126内に移す作業に多大な手間と労力を要するといった問題がある。
本発明は、第1搬送台車を持ち上げて第2搬送台車上の第2管内に移す手間と労力を省くことができる管路敷設坑内での管の接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、管路敷設坑内の軌条上を走行自在な第1搬送台車上に第1管を載せ、第1搬送台車に連結部材を介して連結された第2搬送台車上に第2管を載せて、第1管および第2管を搬送し、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
第1管を載せた第1搬送台車と第2管を載せた第2搬送台車を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
第1管の他端部を持ち上げ、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
第1搬送台車を、後進させて、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、
第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合するものである。
第1管を載せた第1搬送台車と第2管を載せた第2搬送台車を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
第1管の他端部を持ち上げ、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
第1搬送台車を、後進させて、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、
第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合するものである。
これによると、第1管を最後尾の管に接合した後、第1搬送台車を第1管の手前側に抜き出し、第1搬送台車を第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管を最後尾の管に接合された第1管に接合するため、第1搬送台車を持ち上げて第2搬送台車上の第2管内に移す手間と労力を省くことができる。
本第2発明における管路敷設坑内での管の接合方法は、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合した後、第2管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車と第2搬送台車を第2管の下方から第2管の手前側に抜き出すものである。
これによると、第2管を最後尾の管に接合された第1管に接合した後、第1搬送台車と第2搬送台車を第2管の下方から第2管の手前側に抜き出すことにより、空になった第1および第2搬送台車を回収して、別の第1および第2管を第1および第2搬送台車で搬送して順次最後尾の管に接合する作業を繰り返すことができる。
本第3発明における管路敷設坑内での管の接合方法は、第1管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した後、最後尾の管に接合された第1管の下方の軌条を撤去して第1搬送台車に載せ、
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
撤去した軌条と共に第1搬送台車を、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込むものである。
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
撤去した軌条と共に第1搬送台車を、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込むものである。
これによると、撤去した軌条を第1搬送台車に載せた後、撤去した軌条と共に第1搬送台車を、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込むため、撤去した軌条を第1搬送台車と共に容易に回収することができる。
本第4発明における管路敷設坑内での管の接合方法は、取り外した連結部材を第2管内に移すものである。
これによると、第2管を最後尾の管に接合された第1管に接合した後、連結部材を第2管内から容易に回収することができる。
本第5発明における管路敷設坑内での管の接合方法は、第1管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した後、
第1管の他端部の下方に支持部材を設置し、
第1管の他端部を支持部材上に下して支持部材で支持するものである。
第1管の他端部の下方に支持部材を設置し、
第1管の他端部を支持部材上に下して支持部材で支持するものである。
これによると、第1搬送台車を第1管の下方から抜き出した後、第1管の他端部が支持部材で支持されるため、第1管の他端部が下方にずれるのを防止することができる。
本第6発明における管路敷設坑内での管の接合方法は、連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離した後、
第2搬送台車上に載せられている第2管を、第2搬送台車に備えられた昇降装置で持ち上げた状態で、第1搬送台車を第2管の下方に引き込むものである。
第2搬送台車上に載せられている第2管を、第2搬送台車に備えられた昇降装置で持ち上げた状態で、第1搬送台車を第2管の下方に引き込むものである。
これによると、第2搬送台車上に載せられている第2管を第2搬送台車の昇降装置で持ち上げることによって、第2管の下方のスペースが上方に拡大するため、第1搬送台車を第2管の下方に引き込むことが可能なスペースを、第2管の下方に確保することができる。
以上のように本発明によると、第1搬送台車を持ち上げて第2搬送台車上の第2管内に移す手間と労力を省くことができる。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1,図2,図20に示すように、1はシールド掘進機によって地中に構築された管路敷設抗であり、一次覆工が施工されている。管路敷設抗1内には、複数の管を接合してなる管路2と、左右一対のレール17(軌条の一例)とが敷設される。尚、両レール17はそれぞれ複数本の分割レール18を接合したものである。
また、管路敷設抗1内には、管を搬送する管搬送装置10と、管搬送装置10を走行させるバッテリーカー等の自走車両9とが備えられている。図1~図3に示すように、管搬送装置10は、第1管11を搬送する第1搬送台車12と、第2管14を搬送する第2搬送台車15と、第1搬送台車12と第2搬送台車15とを連結する連結装置16とを有している。
尚、管路2を構成している管、管路2の最後尾の管4、第1管11および第2管14はそれぞれ、ダクタイル鋳鉄管であり、一端部に挿し口19を有するとともに、他端部に受口20を有している。また、自走車両9は第2搬送台車15に着脱自在に連結されている。
図3,図4~図7に示すように、第1搬送台車12は、管路敷設抗1内のレール17上を走行自在であり、台車本体23と、台車本体23に設けられた複数の走行用車輪24と、台車本体23上に支持された第1管11を昇降させる複数の台車ジャッキ25(昇降装置の一例)と、撤去した分割レール18を仮置きする仮置き板26とを有している。
台車本体23は、第1管11を支持する前後一対の支持フレーム60と、両支持フレーム60間に連結される連結フレーム61とを有している。また、走行用車輪24はレール17上を転動自在であり、台車ジャッキ25は台車本体23に設けられ、仮置き板26は台車本体23の両側端に設けられている。
また、図1~図3,図5,図6,図8に示すように、第2搬送台車15は第1搬送台車12と同様の構成を有しており、台車本体23上には第2管14が支持される。尚、図8,図11~図15に示すように、第2搬送台車15の台車本体23は一端部に連結板27を有しており、連結板27には上下方向に貫通する係合孔31が形成されている。
連結装置16は、一端部が第1搬送台車12の台車本体23に着脱自在で且つ他端部が第2搬送台車15の台車本体23に着脱自在な連結部材28を有している。さらに、連結部材28は第1連結部材29と第2連結部材30とに分割可能である。
図3,図4,図7に示すように、第1連結部材29の一端部は第1連結ピン32を介して第1搬送台車12の台車本体23に着脱自在に連結され、図9,図10に示すように、第1連結部材29の他端部と第2連結部材30の一端部とは複数の中継連結ピン33を介して着脱自在に連結されている。
図11~図15に示すように、第2連結部材30は、下面が開放されたチャンネル状の部材であり、その他端部上面にサポート板39を有している。このサポート板39には、第2連結部材30を上下方向に貫通する保持孔40が形成されている。
第2連結部材30には係合ピン36(係合部材の一例)と切換装置37とが設けられている。係合ピン36は、第2連結部材30の保持孔40内に嵌め込まれ、第2搬送台車15の連結板27に係脱自在であり、図11,図12に示すように下方から係合孔31に突入して連結板27に係合する係合位置P1と、図13,図14に示すように係合位置P1から係合孔31の下方に落下して連結板27から離脱する離脱位置P2とに切り換え可能である。
切換装置37は、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えるものであり、係合位置P1の係合ピン36を下方から支持する支持板43と、管長方向Aにスライド自在な連動杆44と、外部から切換装置37を作動させるための操作レバー45とを有している。
支持板43は、第2連結部材30の他端内部において支持片47に支持され、管長方向Aへスライド自在である。また、連動杆44は第2連結部材30内に設けられ、操作レバー45は連動杆44の一端に設けられ、支持板43は連動杆44の他端に設けられている。
また、第2連結部材30の他端内部には、係合位置P1から離脱位置P2に落下した係合ピン36を下方から受け止める受止板56が設けられている。
尚、図9,図10,図11,図13に示すように、第2連結部材30の一端部には、上下方向に貫通し且つ管長方向Aに長い長孔48が形成されている。操作レバー45は第2連結部材30の内部から長孔48に挿通されて第2連結部材30の上方へ突出している。
また、図11,図13,図15に示すように、第2連結部材30の他端部には落下防止部材50が設けられている。この落下防止部材50は、係合ピン36が第2搬送台車15の連結板27に係合している状態の際に第2連結部材30が自重(および係合ピン36の自重と後述するコイルスプリング54の付勢力)によって落下するのを防止するための部材であり、第2連結部材30の上面に立設された立板51と、立板51の上端に設けられた横板52とで、逆L形状に構成されている。
図11に示すように、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15とが連結している場合、第2搬送台車15の連結板27が第2連結部材30のサポート板39と落下防止部材50の横板52との間に挟まれ、横板52が上方から連結板27に係合する。
尚、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15とを連結する際、横板52を上方から連結板27に係合させることにより、第2連結部材30の他端部を連結板27に仮に(一時的に)預けておくことができる。このため、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15との連結作業時においても、第2連結部材30が自重によって落下するのを防止することができ、上記連結作業が容易に行える。
また、第2搬送台車15の連結板27には、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に向かって付勢するコイルスプリング54が設けられている。このコイルスプリング54は、連結板27の上面に設けられた箱状の収納部材55内に収納されている。
上記のような切換装置37によると、図11,図12に示すように、係合ピン36は、係合位置P1に切り換えられている場合、支持板43上に支持された状態で、係合孔31に突入して連結板27に係合する。これにより、第2連結部材30と第2搬送台車15とが係合ピン36および連結板27を介して連結される。この際、コイルスプリング54は圧縮され、操作レバー45は連結位置P3に切り換えられている。
その後、図13,図14に示すように、操作レバー45を連結位置P3から切り離し位置P4に切り換えることにより、連動杆44が操作レバー45に連動して管長方向Aにスライドし、支持板43が係合ピン36の下方から前方へ退避する。これにより、係合ピン36が落下して、係合位置P1から離脱位置P2に切り換えられ、受止板56で受け止められる。このため、係合ピン36が係合孔31の下方に落下して連結板27から離脱し、図15に示すように第2連結部材30と第2搬送台車15との連結が解除される。
この際、係合ピン36は、コイルスプリング54によって係合位置P1から離脱位置P2に向かって付勢されているため、確実に離脱位置P2に切り換えられる。
図16~図18に示すように、80は管路敷設抗1内で管の開口端部を持ち上げるための持上用治具である。持上用治具80は、治具フレーム81と、第1管11の受口20の開口端部を管径方向Bにおいて挟む挟持機構82と、油圧式のジャッキ83とを有している。
治具フレーム81は、背板86と、背板86の両端に設けられた内側端板87および外側端板88とを有している。背板86には取っ手89が設けられている。
挟持機構82は、管径方向Bにおいて対向する一対の固定板91および可動板92と、固定板91に対して可動板92を移動させる移動部材93とを有している。固定板91は背板86に固定されている。ジャッキ83は、伸縮自在なラム84(伸縮部材の一例)を有しており、固定板91に取り付けられて外側端板88を貫通している。尚、挟持機構82で第1管11の受口20の開口端部を挟んだ状態で、ラム84は第1管11の外側において管径方向Bに伸縮自在である。
移動部材93は、外周に雄ねじを有するボルト体94と、ボルト体94の先端に設けられた係合片95とを有している。内側端板87には雌ねじを有するねじ孔90が形成されている。移動部材93のボルト体94は、雄ねじと雌ねじとが螺合した状態で、回転自在にねじ孔90に挿通されている。また、可動板92は上面に係合体96を有している。係止片95はボルト体94よりも大径であり、係止片95と係合体96とが係合している。
上記のような持上用治具80によると、図18の仮想線で示すように、受口20の開口端部を固定板91および可動板92との間に入れ、移動部材93を一方向に回して可動板92を固定板91に接近させる。これにより、管径方向Bにおける固定板91と可動板92との間隔Cが短縮され、受口20の開口端部が固定板91と可動板92との間に挟まれ、持上用治具80が受口20の開口端部に取付けられる。
このようにして、図19に示すように、2台の持上用治具80を受口20の開口端部の下部に取り付け、両持上用治具80のジャッキ83のラム84を伸長することにより、ラム84の先端が管路敷設抗1の内壁面5を押すため、第1管11の受口20が持ち上げられる。
また、移動部材93を逆方向に回して可動板92を固定板91から遠ざけることにより、管径方向Bにおける固定板91と可動板92との間隔Cが拡大され、持上用治具80を受口20の開口端部から取り外すことができる。
さらに、上記と同様に、持上用治具80を用いて第2管14の受口20を持ち上げたり、或いは、第1および第2管11,14の挿し口19を持ち上げることも可能である。
以下に、管路敷設抗1内で管搬送装置10および持上用治具80を用いて管を接合する接合方法を説明する。
図20に示すように、管搬送装置10の第1搬送台車12の台車本体23上に第1管11を載せ、第2搬送台車15の台車本体23上に第2管14を載せ、自走車両9を前進させて管搬送装置10を前方へ押すことにより、第1搬送台車12と第2搬送台車15とを前進させて第1管11と第2管14とを搬送し、第1管11の挿し口19(一端部)を管路2の最後尾の管4の受口20(他端部)に挿入して接合する。
この際、第1搬送台車12の台車ジャッキ25により第1管11の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
次に、図19,図21,図22に示すように、2台の持上用治具80を第1管11の受口20の開口端部の下部に取り付け、両持上用治具80のジャッキ83のラム84を伸長して第1管11の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第1管11が第1搬送台車12の上方に浮き上がる。
次に、図23に示すように、自走車両9を後進させて管搬送装置10を後方へ移動し、第1搬送台車12を第1管11の下方から第1管11の手前側に抜き出す。
次に、図6の仮想線および図24に示すように、第1管11の下方のレール17の分割レール18を撤去して第1搬送台車12の仮置き板26に載せる。
次に、図25に示すように、第1管11の受口側端部の下方にH型鋼等の支持部材63を設置し、持上用治具80のジャッキ83のラム84を短縮して、第1管11の受口側端部(他端部)を支持部材63上に下して支持部材63で支持する。その後、2台の持上用治具80を、第1管11の受口20の開口端部から取り外し、第2管14内に移して一時的に収納する。上記のように第1管11の受口側端部は支持部材63で支持されているため、第1管11の受口側端部が下方にずれるのを防止することができる。
次に、図26に示すように、連結部材28を取り外して第1搬送台車12と第2搬送台車15を分離する。すなわち、図7の仮想線で示すように第1連結ピン32を取り外して第1連結部材29と第1搬送台車12との連結を解除し、図10の仮想線で示すように中継連結ピン33を取り外して第1連結部材29と第2連結部材30との連結を解除し、第1連結部材29を第1搬送台車12と第2連結部材30との間から離脱させる。
さらに、図13,図14に示すように、操作レバー45を操作して連結位置P3から切り離し位置P4に切り換え、第2連結部材30と第2搬送台車15との連結を解除し、図15に示すように第2連結部材30を第2搬送台車15から離脱させる。これにより、連結部材28が第1搬送台車12と第2搬送台車15との間から取り外されて、第1搬送台車12と第2搬送台車15とが分離される。
尚、図26に示すように、上記のようにして取り外した第1連結部材29と第2連結部材30とを第2管14内に移して一時的に収納する。さらに、第2搬送台車15上に載せられている第2管14を台車ジャッキ25で持ち上げる。
その後、図27に示すように、第1搬送台車12を、押して後進させ、第2搬送台車15上の第2管14の下方に引き込む。これにより、第1搬送台車12は、撤去して仮置き板26に載せられた分割レール18と共に、第2管14の下方に引き込まれる。
尚、上記のように第2搬送台車15上の第2管14を台車ジャッキ25で持ち上げることにより、第2管14の下方のスペースが上方に拡大するため、第1搬送台車12を第2管14の下方に引き込むことが可能なスペース65を、第2管14の下方に確保することができる。
その後、図28に示すように、自走車両9を前進させて、第2搬送台車15を第1搬送台車12と共に前進させ、図29に示すように、第2搬送台車15上の第2管14の挿し口19を最後尾の管4に接合された第1管11の受口20に接合する。
この際、第2搬送台車15の台車ジャッキ25により第2管14の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
その後、図30に示すように、2台の持上用治具80を第2管14の受口20の開口端部の下部に取り付け、持上用治具80で第2管14の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第2管14が第2搬送台車15の上方に浮き上がる。
そして、図31に示すように、自走車両9と第1および第2搬送台車12,15を後進させて、第1および第2搬送台車12,15を第2管14の下方から第2管14の手前側に抜き出す。これにより、管路2の最後尾の管4に第1管11と第2管14とが接合され、上記接合工程を繰り返して行うことにより、管路敷設抗1内の管路2が延長される。
上記のような管の接合方法によると、空の第1搬送台車12を持ち上げて第2搬送台車15上の第2管14内に移す必要はなく、このような作業にかかる手間と労力を省くことができる。
また、空になった第1および第2搬送台車12,15を回収して、別の第1および第2管を第1および第2搬送台車12,15で搬送して順次最後尾の管に接合する作業を繰り返すことができる。
また、図6,図24に示すように、撤去した分割レール18を第1搬送台車12の仮置き板26に載せることにより、撤去した分割レール18を第1搬送台車12と共に容易に回収することができる。
また、第2管14を第1管11に接合した後、第1連結部材29と第2連結部材30とを第2管14内から容易に回収することができる。
また、図13~図15に示すように、操作レバー45を連結位置P3から切り離し位置P4に切り換えることにより、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えて、遠隔操作で第2連結部材30と第2搬送台車15との連結を解除することができる。このような操作レバー45の操作は係合ピン36から離れた箇所すなわち第2管14の挿し口19よりも前方の箇所で行えるため、遠隔操作で係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えることができる。従って、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換える際、第2搬送台車15上の第2管14が切り換えの邪魔になることはない。
上記実施の形態では、管路2に接合された管の受口20に別の管の挿し口19を挿入して管同士を接合しているが、管路2に接合された管の挿し口19に別の管の受口20を嵌めて管同士を接合してもよい。
上記実施の形態では、各管4、11、14はそれぞれ一端部に挿し口19を有するとともに他端部に受口20を有しているが、挿し口19と受口20とのいずれかのみを有する管を接合する場合にも適用できる。
上記各実施の形態では、第2搬送台車15の連結板27にコイルスプリング54を設けているが、コイルスプリング54を無くしてもよい。
1 管路敷設坑
2 管路
4 最後尾の管
11 第1管
12 第1搬送台車
14 第2管
15 第2搬送台車
17 レール(軌条)
19 挿し口(一端部)
20 受口(他端部)
25 台車ジャッキ(昇降装置)
28 連結部材
63 支持部材
2 管路
4 最後尾の管
11 第1管
12 第1搬送台車
14 第2管
15 第2搬送台車
17 レール(軌条)
19 挿し口(一端部)
20 受口(他端部)
25 台車ジャッキ(昇降装置)
28 連結部材
63 支持部材
Claims (6)
- 管路敷設坑内の軌条上を走行自在な第1搬送台車上に第1管を載せ、第1搬送台車に連結部材を介して連結された第2搬送台車上に第2管を載せて、第1管および第2管を搬送し、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
第1管を載せた第1搬送台車と第2管を載せた第2搬送台車を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
第1管の他端部を持ち上げ、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
第1搬送台車を、後進させて、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、
第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合することを特徴とする管路敷設坑内での管の接合方法。 - 第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合した後、第2管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車と第2搬送台車を第2管の下方から第2管の手前側に抜き出すことを特徴とする請求項1に記載の管路敷設坑内での管の接合方法。
- 第1管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した後、最後尾の管に接合された第1管の下方の軌条を撤去して第1搬送台車に載せ、
連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離し、
撤去した軌条と共に第1搬送台車を、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管路敷設坑内での管の接合方法。 - 取り外した連結部材を第2管内に移すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管路敷設坑内での管の接合方法。
- 第1管の他端部を持ち上げて、第1搬送台車と第2搬送台車を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した後、
第1管の他端部の下方に支持部材を設置し、
第1管の他端部を支持部材上に下して支持部材で支持することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管路敷設坑内での管の接合方法。 - 連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車を分離した後、
第2搬送台車上に載せられている第2管を、第2搬送台車に備えられた昇降装置で持ち上げた状態で、第1搬送台車を第2管の下方に引き込むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管路敷設坑内での管の接合方法。
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