JP3208341U - 排水管の清掃装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その手法の1例としては、周知のように排水管の内部に高圧水流を流すための下水管洗浄専用高圧ホースを挿入し、ホースの先部に備えるノズルから高圧水を前方に向けて噴射させて排水管の管壁内部に堆積している土砂を洗い流す手段が行われている。
特許文献1の管内清掃具は、管内壁に付着堆積した固着物を、本体先端にある円筒刃の振動によって破砕除去するための器具であって、該円筒刃に固定されこれを前後に振動させる振動体と、該振動体に固定された高圧水噴出チューブとを備え、管内壁に付着堆積した固着物を、本体先端にある円筒刃の振動によって破砕除去する構成を提供している。
従って、ノズルから前方に向けて噴出する高圧水流は、「管壁底部に堆積している土砂」の上面に沿って、その上部を流れ、管壁底部に堆積している土砂の排除にはあまり役に立たず、土砂の排除効率は極めて悪いという問題点があった。
即ち、高速道路等の自動車を走行させるための道路に沿って付設してある排水管の多くは、周知のように「硬質塩化ビニル製等の合成樹脂製」であって、その管壁は、衝撃に対して比較的弱体な性質を備える。
他の目的は、管内壁に付着堆積した土砂を排除する場合、上記の排水管が損傷し易い材質で形成されたパイプであってもこれを傷つける事少なくできる排水管の清掃方法及び排水管の清掃装置を提供しようとするものである。
他の課題、目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
上記中空の軸体20の外周壁面20aと、軸体20の外周壁面から離れた周囲に位置させる排水管10の内壁面11との間の空間位置には、上記軸体20の軸芯と同軸位置で回動するように備えさせてある水車43における複数の羽根板45を配列し、上記放射方向に向けて放出される掘起し用水噴出孔23からの高圧水を羽根板45が受けて水車43が回動するように構成してあり、
さらに、上記軸体20の外周位置には、上記軸体20の軸芯と同軸位置で回動するようにしてある回転ブラシ36を配設し、その回転ブラシ36は、上記水車43の後部側に位置させ、上記水車43によって駆動されるように水車43に連繋してあり、
さらに上記掘起し用水噴出孔23と、上記水車43の周囲に土砂70を残存させることができるに充分な間隙49とは、掘起し用水噴出孔23から排水管10の内壁面11に向けて放出される高圧噴水は上記水車43を回動させると共に、上記水車43の周囲の間隙49における上記排水管10の内壁に付着する土砂70に向かうようにして、土砂70を掘起し、土砂70に流動性を与えるようにしてあり、
さらに、上記回転ブラシ36の外形寸法は、周囲に位置させる排水管10の内壁面11の内形寸法に近づけた大きな寸法で、かつ、上記水車43の外形寸法よりも大きく構成し、
上記軸体20と、水車43と、回転ブラシ36とを、水車43が前部側に位置し、回転ブラシ36が後部側に位置する状態で排水管10の内部に挿入して、上記軸体20に備える掘起し用水噴出孔23からの高圧水23aを噴射させながら、前進させることにより、水車43の周囲における上記間隙49に位置する上記排水管10の内壁に付着する土砂70を次々と掘起し、続いて回転ブラシ36の回転により、土砂70に流動性を与えるように構成した。
このことは、排水管の流れ勾配が大きいときは、そのまま流動性の高くなっている泥状の土砂を下流に向けて流れ、排出させることを可能にし、排水管の流れ勾配が小さいときには、該排水管に水を流すことにより流動性の高くなっている泥状の土砂を、労少なく下流に向けて流すことを可能にする作業上の効果がある。
上記排水管10(10a、10b、10c、10d等)は、多くの場合、硬質塩化ビニル製等の合成樹脂材で製造されている。
軸体20の材質としては通常金属が用いられるが、通常用いられる下水管洗浄用の高圧水圧10〜20 MPaに充分に耐えうる材質であれば良い(なお本考案で用いられる他の材質についても、同様の考えで、技術常識に基づき材料を選定して用いれば良い)。30は軸体20の先端からの水漏れを防ぐための密閉用の蓋板。
図において26と27は噴出口29を形成するために、相互間に空間を隔てて2枚を並設した(夫々軸体20の外周面に固着してある)円板を示し、両者間の空間には清掃装置推進用水噴出孔25からの高圧水が噴射される。噴出孔25は任意複数(図示では4個を等間隔に配設してある)を備えさせている。28は後方へ向けて(矢印71方向へ向けて)の噴出口(複数の噴出孔であってもよいし、環状の噴出孔であっても良い)29を形成するための囲い板を示す。
このような構成により、清掃装置18は図2の状態において、後方へ向けての噴出口29から噴出する高圧水によって前方向に向けての推進力を得ることができ、高圧ホース64を前進操作することにより順次推進装置22によって清掃装置18は進行することができる。
上記の軸体20の外周位置において上記軸体20の軸芯と同軸位置で回動するようにしてある回転ブラシ36は、水車43によって駆動されるように水車43に後述の如くして連繋してある。
また、回転ブラシ36の外形寸法は、上記水車43の外形寸法よりも大きく構成して、図2のように管内を矢印73方向に前進させる場合、水車43が排水管10の内壁面に当たらないように(排水管10の内壁面を損傷させないように)構成してある。回転ブラシ36の刷毛40の数量、太さ、長さ及び素材(例えば合成樹脂製)等は、図2の土砂70を掻き出すにふさわしい弾力性のある刷毛40が得られるように周知の洗浄用ブラシに関わる技術的事項を利用すれば良い。39は軸体20の外周面20aと軸受け部材37aの内周面との間に形成される僅かな空間で、回転ブラシ36が回転するときに、ここに高圧水に基づく水膜が構成され、ベアリング効果ができる(軸体20の外周面と軸受け部材37aの内周面とが、実質的に機械的な摺擦なく回動することができる)ように構成してある。
なお、上記軸受け部材37aとしては、図示のような構成を開示したが、周知の軸受け、例えば平軸受、玉軸受、転がり軸受等を選択的に用いても良い。
そして上記軸体20の軸芯と同軸位置で回動するようにしてある。図において、44a、44bは、複数の羽根板45を両側で支持した状態で回動するようにした環状の側板である。1枚の側板44aは、上記回転ブラシ36の連繋部材37cに対して図示のように隣接させて一体回動を自在に、任意の場所に固着部を備えて連結してある。
なお、複数の掘起し用水噴出孔23から放射方向に向けて放出された高圧水流23aは排水管の内面11に向かう過程で羽根板45に衝突し、管壁内面11に沿う方向に角度を変え、排水管の内面11に向かい、土砂70を掘り起こす力となる。また、図6の羽根板45の数量、ピッチ等は、掘起し用水流孔23からの放射方向に向けての水流のすべてが羽根板45に当たった後、土砂70に向かうようにしても良いし、水流孔23の数と、羽根板45の数量を変える(ピッチを変更する)ことによって、組み合わせを変更し、羽根板45に当たる水流(水車43を回転駆動する水流)もあれば、直接土砂70に勢い良く向かう水流もあるようにしても良い。
また上記噴射により、上記高圧水23aは水車43の羽根板45に当たって水車43を回動させることになるので、その水車43の回動は、これと一体回動するようにしてある回転ブラシ36を回転させることになる。
回転ブラシ36が回転すると、上記掘起し用水噴出孔23からの高圧水23aを吹き付けて水を含ませてある土砂70を攪拌して、これに流動性を与えることになる。
図4において、67は、周囲の部材67bをやや傾斜させて後退させ、山形状に形成した刷毛基板で、これの前面側の周囲の基板67bの表面における環状位置(ドーナツ状の位置)には、夫々斜め外周方向に向けて突出させた前述した刷毛と同質の刷毛40aが周設させてある。よって、刷毛基板の中央位置67aにおいては刷毛は存在しない。基板67aにおける孔67cは、中空の軸体20における蓋板30に備えさせた孔30aから噴出する高圧水が前方に向けて噴出することを許容するための透孔である。
図5において、67(67a、67b)は図5に表れているように断面形状が箱型になるように形成してある刷毛基板で、これの前面側(67a)および4周の側面側(67b)の周囲の基板の表面には、夫々基板に垂直する状態で外周方向に向けて前述した刷毛と同質の刷毛40c、40dが突出状態で周設させてある。
5・・・主体部(梁部)、
6・・・道路(路盤)、
7・・・橋脚、
9・・・排水枡(呑み口)、
10・・・排水管、
10a・・・竪管、
10b・・・緯管(横方向に延設された幹線状の排水管)、
10c・・・エルボ状のパイプ、
10d・・・集合管、
11・・・排水管の内面、
18・・・清掃装置、
20・・・円筒状の中空の軸体、
21・・・中空部、
23・・・掘起し用水噴出孔、
24・・・軸受部潤滑用水噴出孔、
25・・・清掃装置推進用水噴出孔、
22・・推進装置、
26・・・円板、
27・・・円板、
28・・・囲い板、
29・・・噴出口、
30・・・蓋板、
36・・・回転ブラシ、
37・・・回転ブラシの基枠、37a・・・軸受け部材、
37b・・・刷毛保持部、
37c・・・連繋部材、
37d・・・補強部材、
38・・・ストッパー、
39・・・水室、
40・・・刷毛、
43・・・水車 、
44・・・側板、
45・・・羽根板、
46・・・保護環、
47・・・空間、
49・・・間隙、
51・・・接続部、
52・・・雌ねじ部、
53・・・中空部、
54・・・連結部材、
55・・・溶接手段による接続部、
60・・・接続具、
61・・・雄ねじ部、
62・・・ナット、
63・・・保護環、
64・・・下水管洗浄専用高圧水用ホース、
65、66・・・ブラシ、
70・・・土砂
Claims (5)
- 元部側の一端に高圧水用ホースを接続するための接続部を備える円筒状の中空の軸体の先部側においては、中空の軸体の周壁の複数箇所に対して、適当な間隔を隔てて、夫々予定される排水管の内壁に付着する土砂に向けて高圧水を放水することを可能に、放射方向に向けて高圧水を放出するようにしてある掘起し用水噴出孔を周設させ、
上記中空の軸体の外周壁面と、軸体の外周壁面から離れた周囲に位置させる排水管の内壁面との間の空間位置には、上記軸体の軸芯と同軸位置で回動するように備えさせてある水車における複数の羽根板を配列し、上記放射方向に向けて放出される掘起し用水噴出孔からの高圧水を羽根板が受けて水車が回動するように構成してあり、
さらに、上記水車の外形寸法は、周囲に位置させる排水管の内壁面の内形寸法よりも小さく形成して、水車の周囲に上記排水管の内壁に付着する土砂を残存させることができるに充分な間隙が残るように構成し、
さらに、上記軸体の外周位置には、上記軸体の軸芯と同軸位置で回動するようにしてある回転ブラシを配設し、その回転ブラシは、上記水車の後部側に位置させ、上記水車によって駆動されるように水車に連繋してあり、
さらに上記掘起し用水噴出孔と、上記水車の周囲に土砂を残存させることができるに充分な間隙とは、掘起し用水噴出孔から排水管の内壁面に向けて放出される高圧噴水は上記水車を回動させると共に、上記水車の周囲の間隙における上記排水管の内壁に付着する土砂に向かうようにして、土砂を掘起し、土砂に流動性を与えるようにしてあり、
さらに、上記回転ブラシの外形寸法は、周囲に位置させる排水管の内壁面の内形寸法に近づけた大きな寸法で、かつ、上記水車の外形寸法よりも大きく構成し、
上記軸体と、水車と、回転ブラシとを、水車が前部側に位置し、回転ブラシが後部側に位置する状態で排水管の内部に挿入して、上記軸体に備える掘起し用水噴出孔からの高圧水を噴射させながら、前進させることにより、水車の周囲における上記間隙に位置する上記排水管の内壁に付着する土砂を次々と掘起し、続いて回転ブラシの回転により、土砂に流動性を与えるように構成したことを特徴とする排水管の清掃装置。 - 上記水車の前側周縁に対して、水車の前端が排水管の内壁面に当接する場合にでも内壁面を傷付けるのを防止するように保護環を付設したことを特徴とする請求項1記載の排水管の清掃装置。
- 上記水車の前側に対して、中央部が突出して山形状になるようなブラシを付設したことを特徴とする請求項1記載の排水管の清掃装置。
- 上記回転ブラシの軸受け部材の内周面と、軸体の外周面との間には僅かな空間を備えさせ、そこには軸体の内側の中空部から高圧水を供給するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3記載の排水管の清掃装置。
- 上記軸体には、軸体の内部に向けて送られてくる高圧水を後方に向けて噴出させるような清掃装置推進用水噴出孔を備えさせた推進装置を付設したことを特徴とする請求項1乃至4記載の排水管の清掃装置。
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