JP3208172U - 霜受け皿 - Google Patents
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Abstract
【課題】霜受け皿の下側にも冷気が流れ込み、収納室内を容易にかつ均一に冷却することができると共に、冷却効率を向上させることができる霜受け皿およびそれを備えた冷却冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷却器の下方に配置され、すべての端が冷却器の端よりも外側に延出した形状を有し、外周に外部への水の流出を防ぐ外周流水壁部65が設けられ、少なくとも1つの開口部61a、61bが形成されている。【選択図】図3
Description
本考案は、冷却貯蔵庫室内に設けられた冷却器から滴下する水を受ける霜受け皿およびそれを備えた冷却冷蔵庫に関するものである。
従来、収納対象となる商品を所望の温度に保持する冷却冷蔵庫であるショーケースとして、図6に示すようなものが知られている。このようなショーケース101では、前面に透明な前面ガラス106が取り付けられた収納室110内に、2つの商品載置棚111、112が上下方向に設けられており、それぞれの商品載置棚111、112に商品が載置されるようになっている。
また、収納室110の上部には冷却器130が取り付けられると共に、商品載置棚111、112の下側に位置して冷媒パイプから構成される冷却器140、150がそれぞれ水平に取り付けられている。各冷却器130、140、150の下側にはダクト板131、141、151および霜受け皿160、170、180が各冷却器130、140、150に対してそれぞれ配置され、各冷却器160、170、180から滴下する水がダクト板131、141、151上を通って霜受け皿160、170、180にそれぞれ流れ込むようになっている。
霜受け皿160は、図7に示すように、隅部に排水口168が設けられた長方形状の板で構成され、その周囲に垂直上方に向かって外周流水壁部165が設けられている。なお、霜受け皿170、180も霜受け皿160と同様の構成となっている。
このような霜受け皿160、170、180が取り付けられたショーケース101では、各冷却器130、140、150によって冷却された冷気は、各冷却器130、140、150から下方に配置されたダクト板131、141、151の表面に沿って流れ、前面ガラス106方向またはショーケース101の背面107の方向に降下する。そして、底板103上に降下した冷気は前面ガラス106方向に移動し、前面ガラス106の内側を上昇する自然循環を形成する(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上述したような霜受け皿では、霜受け皿の下側に冷気が流れ込みにくく、収納室内を均一に冷却しにくいという問題があった。そして、その結果、収納室内の温度が下がりにくくなり、冷却効率が悪くなるという問題があった。
本考案は、霜受け皿の下側にも冷気が流れ込み、収納室内を容易にかつ均一に冷却することができると共に、冷却効率を向上させることができる霜受け皿を提供することを目的とする。
本考案の考案者は、上述した問題点に関して鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的な霜受け皿を見出した。
本考案に係る第1の態様は、冷却貯蔵庫室内の冷却器から滴下する水を受ける霜受け皿であって、冷却器の下方に配置され、すべての端が冷却器の端よりも外側に延出した形状を有し、外周に外部への水の流出を防ぐ外周流水壁部が設けられ、少なくとも1つの開口部が形成されていることを特徴とする霜受け皿にある。
かかる第1の態様では、霜受け皿の下側にも冷気を流れ込ませることができる。その結果、収納室内を容易にかつ均一に冷却することができる。
本考案に係る第2の態様は、冷却器の下方にダクト板が設けられ、すべての端がダクト板の端より外側に延出した形状を有し、開口部がダクト板の端より内側に形成されていることを特徴とする第1の態様に記載の霜受け皿にある。
かかる第2の態様では、冷気の流れを容易に制御することができるので、収納室内をより容易にかつ均一に冷却することができる。
本考案に係る第3の態様は、開口部の周囲に開口部への水の流入を防ぐ開口流水壁部が形成されていることを特徴とする第1または第2の態様に記載の霜受け皿にある。
かかる第3の態様では、霜受け皿に溜まった水が開口部から流れ出ることを防止することができるので、商品に水がかかるのを防止することができる。
本考案の第4の態様は、水を排出する排出口が設けられ、排出口が下方に位置するように傾斜していることを特徴とする第1〜3の態様の何れかに記載の霜受け皿にある。
かかる第4の態様では、霜受け皿に溜まった水を排出することができるので、霜受け皿から水があふれ出ることを防止することができる。
本考案の第5の態様は、金属で形成されていることを特徴とする第1〜4の態様の何れかに記載の霜受け皿にある。
かかる第6の態様では、霜受け皿の上方の温度を下方に素早く伝導させることができるので、収納室内を素早く冷却することができる。
本考案の第6の態様は、第1〜5の態様の何れかの霜受け皿が取り付けられた冷却貯蔵庫にある。
かかる第6の態様では、霜受け皿の下側にも冷気が流れ込み、収納室内を容易にかつ均一に冷却することができると共に、冷却効率を向上させることができる冷却冷蔵庫を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、本考案に係る霜受け皿の実施形態を説明する。なお、本考案は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
(実施形態1)
図1に本実施形態に係る霜受け皿が取り付けられたショーケースの概略斜視図を、図2に本実施形態に係る霜受け皿が取り付けられたショーケースの概略縦断側面図を示す。図1および図2に示すように、ショーケース1は、基台90と、基台90の上部に載置された収納室10とで構成されている。
収納室10は、一部がガラスで構成された天板2、底板3、一部がガラスで構成された左側板4、一部がガラスで構成された右側板5、透明ガラスからなる前面ガラス6および透明ガラスからなる引き戸式の背面扉7で形成されている。収納室10内には、背面扉7側の両隅部に棚支柱18が2つ立設されている。そして、この棚支柱18には、後端を係合することにより、略水平方向に保持されるブラケット15、16が取り付けられ、このブラケット15、16に支持されて商品載置棚11、12が架設されている。ブラケット15、16の先端部下側には発光ダイオードを取り付けた照明部19が設けられており、ブラケット15、16の下方に載置される商品を照らすことができるようになっている。
また、収納室10の上部には冷却器30が取り付けられると共に、商品載置棚11、12の下側に位置して冷媒パイプから構成される冷却器40、50がそれぞれ水平方向に取り付けられている。各冷却器30、40、50の下側に配置されるように、前面ガラス6側端部および背面扉7側端部が下方にそれぞれ屈曲した矩形状のダクト板31、41、51が商品載置棚11、12に金具(図示しない)で取り付けられ、さらにその下側に配置されるように霜受け皿60、70、80が商品載置棚11、12に金具(図示しない)で取り付けられており、各冷却器30、40、50から滴下する水がダクト板31、41、51上を通って霜受け皿60、70、80に流れ込むようになっている。なお、霜受け皿60、70、80は、前面ガラス6側に向かって下方に傾斜するようにそれぞれ取り付けられている。
ここで、霜受け皿60、70、80は同じ構成となっているので、代表して霜受け皿60について詳細に説明する。図3は霜受け皿60の概略斜視図であり、図4は霜受け皿60の概略上面図である。図3および図4に示すように、霜受け皿60は長方形状の板で構成されており、その長手方向中央部には、長方形状の2つの開口部61a、61bが形成されている。開口部61a、61bの周囲には、垂直上方に向かって開口流水壁部62a、62bがそれぞれ設けられており、霜受け皿60に水が溜まっても開口部61a、61bから水が流出するのを防止することができるようになっている。
霜受け皿60の周囲には、外側上方に向かって外周流水壁部65が設けられており、霜受け皿60に水が溜まっても外部に水が流出するのを防止することができるようになっている。
さらに、霜受け皿60の左手前側の隅部には、排水口68が設けられており、霜受け皿60に溜まった水を、排水口68に取り付けられた排水管(図示しない)を通して排出することができるようになっている。
霜受け皿60、70、80は、各霜受け皿60、70、80のそれぞれの上方に位置するダクト板31、41、51の端よりも、対応する端が外側に延出した形状(ダクト板31、41、51よりも大きい形状)であれば特に限定されない。霜受け皿60、70、80の形状をこのような形状とすることにより、各ダクト板31、41、51から滴下する水をすべて霜受け皿60、70、80で受けることができる。さらに、霜受け皿60、70、80を構成する材料も特に限定されないが、金属が好ましく、熱伝導率が16Wm−1以上の金属がより好ましい。材料として金属を用いることにより、霜受け皿60、70、80の上方の温度を下方に素早く伝導させることができるので、各霜受け皿60、70、80の下側の空気を素早く冷却することができる。その結果、収納室10内の温度を素早く均一化することができる。
次に、収納室10内の冷気の流れについて説明する。図2に示すように、冷却器30によって冷却された冷気は、ダクト板31に沿って前面ガラス6側または背面扉7に流れ、その一部が霜受け皿60上に流れ込む。そして、霜受け皿60上に流れ込んだ冷気の一部が開口部61a、61bを通って、霜受け皿60の下側に流れ込むことになる。同様に、冷却器40、50によって冷却された冷気も、霜受け皿70、80の下側に流れ込むことになる。その結果、従来の霜受け皿を用いた収納室と比較して、収納室10内を容易にかつ均一に冷却することができると共に、ショーケース1の冷却効率を向上させることができる。
(実施形態2)
(実施形態2)
実施形態1では、冷却器の下方にダクト板が設けられていたが、ダクト板は設けられていなくてもよい。すなわち、冷却器の下方には霜受け皿しか設けられていないようにショーケースを構成してもよい。ダクト板が存在しないことにより実施形態1のショーケースと比較すると冷却効果が小さくなるかもしれないが、このように構成しても実施形態1と同様の効果が得られる。
ただし、この場合には、霜受け皿は、冷却器の端よりも、対応する端が外側に延出した形状(対応する冷却器よりも大きい形状)とする必要がある。このように霜受け皿を構成することにより、冷却器から滴下する水はその冷却器の端から滴下することが多いので、各冷却器から滴下する水をすべて霜受け皿で受けることができる。
(実施形態3)
(実施形態3)
上述した実施形態では、霜受け皿の開口部は長方形状のものが2つ形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、円形状の開口部61Aを、列状に複数形成してもよい。このように開口部61Aを形成しても、開口部61Aの総面積が実施形態1に係る開口部の面積と同じであれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
なお、開口部の形状および大きさは特に限定されず、矩形、台形、星形、楕円形、三角形等であってもよく、その数も限定されない。
また、上述した実施形態では、開口部の周囲に沿うように開口流水壁部を形成したが、本考案はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、複数の開口部61Aを取り囲むように開口流水壁部62a、62bを形成してもよい。このように開口流水壁部を形成しても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、開口流水壁部を垂直上方に向うように形成したが、本考案はこれに限定されない。霜受け皿に水が溜まっても開口部から水が流出するのを防止することができるのであれば、例えば、開口部に向かって霜受け皿が上方に向かって凸部を形成するように(テーパ状となるように)開口流水壁部を形成してもよい。このように開口流水壁部を形成しても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態では、外周流水壁部を外側上方に向かうように形成したが、本考案はこれに限定されない。霜受け皿に水が溜まっても外部に水が流出するのを防止することができるのであれば、例えば、垂直上方に向うように外周流水壁部を形成してもよい。このように外周流水壁部を形成しても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、上述した実施形態では、冷却冷蔵庫の一例としてショーケースを挙げたが、本考案はこれに限定されない。冷却冷蔵庫としては、例えば家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫等であってもよい。
1 ショーケース
2 天板
3 底板
4 左側板
5 右側板
6 前面ガラス
7 背面扉
10 収納室
11、12 商品載置棚
15、16 ブラケット
18 棚支柱
19 照明部
30、40、50 冷却器
31、41、51 ダクト板
60、60A、70、80 霜受け皿
61a、61b、61A 開口部
62a、62b 開口流水壁部
65 外周流水壁部
68 排水口
90 基台
2 天板
3 底板
4 左側板
5 右側板
6 前面ガラス
7 背面扉
10 収納室
11、12 商品載置棚
15、16 ブラケット
18 棚支柱
19 照明部
30、40、50 冷却器
31、41、51 ダクト板
60、60A、70、80 霜受け皿
61a、61b、61A 開口部
62a、62b 開口流水壁部
65 外周流水壁部
68 排水口
90 基台
Claims (6)
- 冷却貯蔵庫室内の冷却器から滴下する水を受ける霜受け皿であって、
前記冷却器の下方に配置され、すべての端が前記冷却器の端よりも外側に延出した形状を有し、
外周に外部への水の流出を防ぐ外周流水壁部が設けられ、
少なくとも1つの開口部が形成されていることを特徴とする霜受け皿。 - 前記冷却器の下方にダクト板が設けられ、
すべての端が前記ダクト板の端より外側に延出した形状を有し、
前記開口部が前記ダクト板の端より内側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の霜受け皿。 - 前記開口部の周囲に前記開口部への水の流入を防ぐ開口流水壁部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の霜受け皿。
- 水を排出する排出口が設けられ、
前記排出口が下方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の霜受け皿。 - 金属で形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の霜受け皿。
- 請求項1〜5の何れかの霜受け皿が取り付けられた冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004966U JP3208172U (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 霜受け皿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004966U JP3208172U (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 霜受け皿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208172U true JP3208172U (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57708162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016004966U Active JP3208172U (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 霜受け皿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208172U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111735255A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-02 | 福州库菲思信息技术有限公司 | 一种除异味冰箱 |
-
2016
- 2016-10-14 JP JP2016004966U patent/JP3208172U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111735255A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-02 | 福州库菲思信息技术有限公司 | 一种除异味冰箱 |
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Legal Events
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