JP3207703U - 下敷き - Google Patents

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Abstract

【課題】下敷きの付加価値をより向上させる。【解決手段】第1シート12と第2シート24とを含む下敷き10は、第2シート24が、第1シート12に重ねられた状態から、第1シート12の上辺部を基端として捲り上げ可能に取り付けられている。第2シート24は、第1シート12との間に挟み込んだ筆記帳40の頁42に記載された情報44の視認性を抑制する視認性抑制手段28が、透明の部材に付与されて構成されている。従って、下敷き10は、二重シート構造での下敷き、又は第1シート12単独での下敷きとして利用されるだけでなく、第2シート24により筆記帳40の任意の頁42を覆うことによって、その頁42に記載された情報44の視認性を抑制することができる。このため、記載された情報44の視認性を事後的に制御するといった付加価値を付加し、下敷き10の付加価値をより向上させることができる。【選択図】図2

Description

本考案は、筆記帳に用いられる下敷きに関するものである。
手帳やノート等を含む筆記帳に用いられる下敷きとして、例えば、特許文献1に記載されたような下敷きが発案されている。特許文献1の下敷きは、罫線が付与されていることで、筆記帳への記入の補助を行うものである。
特開2011−156850号公報
ここで、上述したような下敷きには、更に別の機能を与えることで、付加価値をより一層向上させる余地がある。
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下敷きの付加価値をより向上させることにある。
(考案の態様)
以下の考案の態様は、本考案の構成を例示するものであり、本考案の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本考案の技術的範囲を限定するものではなく、考案を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願考案の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)筆記帳に用いられる平面視矩形の下敷きであって、第1シートと第2シートとを含み、該第2シートは、前記第1シートの表面側に重ねられた被覆状態から、前記第1シートの上辺部を基端として捲り上げ可能に、前記第1シートの上辺部に対して、前記第2シートの上辺部が取り付けられると共に、前記第1シートとの間に前記筆記帳の情報記載頁を挟み込んだ状態で、前記情報記載頁に記載された情報の視認性を抑制する視認性抑制手段が、透明の部材に付与されて構成されている下敷き(請求項1)。
本項に記載の下敷きは、手帳、ノート、メモ帳、帳面等といった筆記帳に用いられるものであり、平面視矩形で、第1シートと第2シートとの二重のシート構造を有している。そして、第1シートの表面側に第2シートが重ねられた状態で、第1シートの上辺部に対して、第2シートの上辺部が取り付けられている。このため、第2シートは、第1シートに重ねられた被覆状態から、第2シートの下辺部から上辺部へと向かって、第1シートの上辺部を基端として捲り上げ可能になっている。このような構造であるため、本項に記載の下敷きは、第1シートと第2シートとの双方が筆記帳の任意の同じ頁間に差し込まれる態様で、或いは、第1シートと第2シートとの間に筆記帳の任意の頁が挟み込まれる態様で、筆記帳に差し込まれて使用される。
更に、第2シートは、透明の部材に視認性抑制手段が付与されて構成されている。この視認性抑制手段は、第1シートと第2シートとの間に、筆記帳の任意の頁を挟み込んだ状態で、その頁に記載された情報の視認性を抑制するものである。従って、第1シートと第2シートとの間に挟み込まれた頁に記載された情報は、第2シートに付与された視認性抑制手段によって、視認性が抑制される。このように、本項に記載の下敷きは、第1シートと第2シートとの二重シート構造での下敷き、或いは、第1シート単独での下敷きとして利用されるだけでなく、第2シートにより筆記帳の任意の頁を覆うことによって、その頁に記載された情報の視認性を抑制するため、記載された情報の視認性を事後的に制御するといった付加価値が付加されているものである。
(2)上記(1)項において、前記第2シートは、前記視認性抑制手段として柄印刷が施されている下敷き(請求項2)。
本項に記載の下敷きは、第2シートが、透明の部材に、視認性抑制手段として柄印刷が施されて構成されているものである。ここでの柄印刷には、ドット柄、縞模様、同一の記号や絵を規則的又は不規則に連続して配置した柄、複数の異なる絵を配置した柄といった、任意の柄の印刷を含んでいる。このため、透明部材に柄印刷が施された第2シートは、筆記帳の任意頁を覆うことによって、その頁に記載された情報の一部を柄によって隠しつつ、柄が印刷されていない透明部分に重なる一部の情報は隠さない。これにより、内容の判別ができない程度まで、記載情報の視認性を抑制しながらも、例えば、情報が隠された相手に与える不快感(疎外感)が、情報の全体を不透明部材で隠す場合よりも軽減される。従って、第2シートが、簡易的な情報保護シートとして用いられるものとなる。
(3)上記(1)(2)項において、前記第2シートは、前記視認性抑制手段として着色が施されている下敷き(請求項3)。
本項に記載の下敷きは、第2シートが、透明の部材に、視認性抑制手段として着色が施されて構成されているものである。すなわち、第2シートは、例えば赤色や青色等の着色が施されて、所謂半透明の状態になる。これにより、第2シートは、筆記帳の任意頁を覆うことによって、その頁に記載された情報のうち、第2シートの色に対応した特定の色が重ね塗りされた情報や、第2シートの色と同系統の色で記載された情報のみを隠すことになる。このため、半透明の第2シートを被せることを念頭に、第2シートの色に対応した特定の色や同系統の色を利用して、筆記帳に情報を記載することで、第2シートによって任意の情報のみが隠される。従って、例えば学習等に用いる筆記帳に利用されることにより、学習等を効率よく行うためのツールとして使用されるものである。なお、上記(2)項に記載した柄印刷と、本項に記載した着色との双方が、第2シートに施されていてもよい。
(4)上記(1)から(3)項において、前記第1シートの上辺部の少なくとも一部に、前記第2シートの取り付け部分よりも平面方向に突出したインデックス部が設けられている下敷き(請求項4)。
本項に記載の下敷きは、第1シートの上辺部の少なくとも一部にインデックス部が設けられており、このインデックス部は、第2シートの取り付け部分よりも平面方向に突出しているため、被覆状態の第2シートによって覆われることがないものである。このため、このインデックス部に、下敷きの使用者に対して視認を促したい任意の情報、例えば、企業名や商品名を印刷することとすれば、企業名や商品名を浸透させるための販促品として利用されるものとなる。又、インデックス部は、本下敷きが筆記帳に挟み込まれた状態であっても、筆記帳の上端から突出し易い位置にあり、特に、第1シートと第2シートとの間に頁を挟み込んでいる状態では、筆記帳の上端から確実に突出する。このため、本項に記載の下敷きは、しおり等の代わりとして利用されるものともなる。
(5)上記(1)から(4)項において、前記第1シートの下辺部の少なくとも一部に、前記被覆状態の前記第2シートの下辺部よりも平面方向に突出したフッター部が設けられている下敷き(請求項5)。
本項に記載の下敷きは、第1シートの下辺部の少なくとも一部にフッター部が設けられており、このフッター部は、被覆状態の第2シートの下辺部よりも平面方向に突出しているため、被覆状態の第2シートによって覆われることがないものである。このため、このフッター部に、下敷きの使用者に対して視認を促したい任意の情報、例えば、企業名や商品名を印刷することとすれば、企業名や商品名を浸透させるための販促品として利用されるものとなる。
(6)上記(1)から(5)項において、平面視で、前記第1シートの上辺部と前記被覆状態の前記第2シートの上辺部との同位置に、上辺側に開口した切欠きが設けられている下敷き(請求項6)。
本項に記載の下敷きは、平面視で、第1シートの上辺部と被覆状態の第2シートの上辺部との同位置に、上辺側に開口した、例えば半円形等の切欠きが設けられているものである。すなわち、この切欠きは、第1シートに対する第2シートの取り付け部分を含む位置に、第1シートと第2シートとの双方を切欠いて設けられている。このため、この切欠きによって、上辺側から第1シートと第2シートとの間に通じる通路が形成される。従って、例えば、筆記帳への記載に用いるペン類のペンクリップ等が切欠きに差し込まれることで、ペン類が本下敷き、延いては筆記帳へ留められることとなる。
(7)上記(1)から(6)項において、前記第1シートの、右辺部と左辺部と下辺部との少なくとも何れか1つに、直線定規の目盛が印刷されている下敷き(請求項7)。
本項に記載の下敷きは、平面視矩形の第1シートの、上辺部を除く3辺、すなわち、右辺部と左辺部と下辺部との少なくとも何れか1つに、直線定規の目盛が印刷されていることで、長さの測定や直線の線引きに用いる直線定規の代わりとして利用されるものである。なお、第2シートに視認性抑制手段として柄印刷が施されている場合は、被覆状態の第2シートの、第1シートに印刷された目盛を覆う部分には、目盛の視認性が低下しないように、柄印刷を施さないことが好ましい。一方、第2シートに視認性抑制手段として着色が施されている場合は、第2シートの着色箇所が第1シートの目盛に重なった状態で、その着色の色や色の濃さが、第1シートの目盛が視認可能な色や範囲であれば、第2シートの、第1シートの目盛を覆う部分に着色が施されていても問題はない。
(8)上記(1)から(7)項において、前記第1シートに方眼が印刷されている下敷き(請求項8)。
本項に記載の下敷きは、第1シートに方眼が印刷されていることで、例えば、第1シートと第2シートとの間に挟み込んだ筆記帳の頁に対して、第2シートを捲り上げた状態で情報を書き込む際に、挟み込んだ頁を透かして第1シートの方眼が視認される。このため、筆記帳の頁に文字や図形等を書き込む際の配置の目安に、方眼が利用されることとなる。
(9)上記(1)から(8)項において、前記第1シートと前記第2シートとがポリプロピレン製である下敷き(請求項9)。
本項に記載の下敷きは、第1シートと第2シートとの双方が、比較的入手が容易で、強度や耐久性が高いポリプロピレン製であることで、コストを抑制しつつ、下敷きとして十分に機能する強度や耐久性を確保するものである。
本考案は上記のような構成であるため、下敷きの付加価値をより向上させることが可能となる。
本考案の実施の形態に係る下敷きの平面図である。 図1の下敷きの利用方法を説明するためのイメージ図である。 本考案の実施の形態に係る下敷きの、図1と異なる形態を例示する平面図である。
以下、本考案を実施するための形態を、添付図面に基づき説明する。なお、図面の全体にわたって、同一部分又は対応する部分は、同一符号で示している。なお、本明細書における「平面視矩形」とは、平面視で、上辺、下辺、右辺、左辺の4辺を有する形状であればよく、それらの各辺に切欠きや突出が設けられている形状や、各辺間の頂角が丸みを帯びた形状であっても、「平面視矩形」の範囲に含まれるものとする。
図1は、本考案の実施の形態に係る下敷き10を模式的に示す平面図である。図示のように、下敷き10は、平面視矩形のものであり、平面視矩形の第1シート12及び第2シート24を含む、二重のシート構造を有している。第1シート12は、ポリプロピレン製の白色シートであり、第2シート24は、ポリプロピレン製の透明シートである。そして、第2シート24は、第1シート12の表面側に重ねられた状態で、第2シート24の上辺部24aが、第1シートの上辺部12aに対して、例えば、溶着、粘着テープ、接着材等の適切な手段によって取り付けられている。このため、第2シート24は、その下辺部24bから上辺部24aに向かって、第1シート12への取り付け部分26を基端として捲り上げ可能になっている(図2参照)。なお、図1に示されている下敷き10の状態は、第2シート24が第1シート12の表面側に重ねられた被覆状態である。
第1シート12は、上辺部12aの少なくとも一部、本実施例では図1における左側部分に、第2シート24の取り付け部分26よりも平面方向(図1における上方向)へ突出したインデックス部14を備えている。更に、第1シート12は、下辺部12bの少なくとも一部に、被覆状態の第2シート24の下辺部24bよりも平面方向(図1における下方向)へ突出したフッター部16を備えている。本実施例では、第1シート12の下辺部12bの全体が、第2シート24の下辺部24bよりも平面方向に突出しており、下辺部12bの全体にわたってフッター部16が設けられている。又、第1シート12には、直線定規の目盛18と、方眼20とが印刷されている。本実施例では、第1シート12の右辺部12cに目盛18が印刷されており、上辺部12a近傍を除く第1シート12の略全面にわたって方眼20が印刷されているが、目盛18が第1シート12の下辺部12bや左辺部12dに印刷されていてもよく、方眼20の印刷範囲も任意である。
一方、第2シート24には、視認性抑制手段28が付与されている。本実施例では、第2シート24の、第1シート12への取り付け部分26近傍の領域と、被覆状態で第1シート12の目盛18に重なる領域とを除いた略全面に、視認性抑制手段28としてドット柄の柄印刷28Aが施されている。又、第2シート24の上辺部24aと、第1シート12の上辺部12aとの、平面視での同位置に、取り付け部分26の一部を切り欠くようにして、図1における上方向へ開口する半円形の切欠き30が設けられている。このため、切欠き30は、第1シート12と第2シート24との間の隙間に通じる開口部となる。更に、第2シート24には、第2シート24が捲り上げられた場合等に、第1シート12から第2シート24が剥がれるような方向に、取り付け部分26に対して加わる力を軽減するための、切欠き32及び切欠き34が設けられている。
次に、図2を参照して、本考案の実施の形態に係る下敷き10の使用方法について説明する。図2(a)に示すように、下敷き10は、第2シート24が、取り付け部分26を基端として、下辺部24bから上辺部24aへ向かって捲り上げ可能であるため、例えば、図2(b)に示すような状態で、筆記帳40に差し込まれて使用される。すなわち、図2(b)の状態では、第1シート12と第2シート24との間に筆記帳40の頁42を挟み込むようにして、頁42の下面側と上面側との夫々に、第1シート12と第2シート24とが差し込まれている。このため、頁42の上面側が第2シート24によって覆われ、頁42に記載された情報44が、第2シート24の柄印刷28Aによって隠されている。更に、図2(b)の状態では、インデックス部14が筆記帳40の上端よりも突出しており、又、第1シート12と第2シート24との間の隙間に通じる切欠き30の開口部が、僅かに開く状態になる。なお、図2(b)の状態から筆記帳40の頁42に記載する場合には、第2シート24を捲り上げればよい。又、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12と第2シート24との双方が、筆記帳40の頁42の下面側に差し込まれた状態で、通常の下敷きとして使用されてもよい。
ここで、本実施例における下敷き10の大きさは、インデックス部14及びフッター部16を含む第1シート12の大きさが、横122mm、縦216mm、厚さ0.5mmであり、切欠き部30、32、34を除く第2シート24の大きさが、横122mm、縦193mm、厚さ0.2mmである。このため、主にA5〜B6サイズの筆記帳に対応しているが、これらの大きさに限定されるものではない。又、第2シート24の両面は、第1シート12の表面よりも滑らかになっており、図2(b)に示すような状態で、第2シート24が頁42に対して捲り易く、又、第1シート12が筆記帳40に対して滑り難くなっている。
続いて、図3には、図1に示した実施例と異なる、本考案の実施の形態に係る下敷き60、70を示している。図3(a)に示す下敷き60は、第2シート24に施される柄印刷28Aとして、シマウマのゼブラ柄が用いられており、更に、第1シート12のインデックス部14に、シマウマの尾をイメージした絵が印刷されている。又、下敷き60は、第1シート12に、目盛18が印刷されているものの、図1に示したような方眼20が印刷されていない。このように、第2シート24に対して、視認性抑制手段28として施す柄印刷28Aには、模様、記号、絵等を含む任意の柄を使用してよく、又、第1シート12の、インデックス部14やフッター部16を含む各箇所への印刷内容や、印刷の有無も任意である。
他方、図3(b)に示す下敷き70は、第2シート24に対して、視認性抑制手段28として着色28Bが施されており、第2シート24が半透明になっているものである。この下敷き70は、主に学習用の筆記帳40に用いられるものであり、学習用の筆記帳40の頁42に記載された、着色28Bの色に対応する特定の色が重ね塗りされた情報44や、着色28Bの色と同系統の色で記載された情報44が、着色28Bによって隠される。このように、第2シート24に付与される視認性抑制手段28は、柄印刷28Aに限定されるものではなく、着色28Bであってもよいものである。又、主に学習の用途に用いられる下敷き70には、第1シート12に、直線定規の目盛18や方眼20に加えて、分度器や三角定規等の図が印刷されていてもよい。更に、図1、図2、図3(a)に示したような柄印刷28Aと、着色28Bとの双方が、第2シート24に施されていてもよい。
さて、上記構成をなす本考案の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、図1及び図2に示すように、平面視矩形で、第1シート12と第2シート24との二重のシート構造を有しており、手帳、ノート、メモ帳、帳面等といった筆記帳40に用いられるものである。そして、第1シート12の表面側に第2シート24が重ねられた状態で、第1シート12の上辺部12aに対して、第2シート24の上辺部24aが取り付けられている。このため、第2シート24は、第1シート12に重ねられた被覆状態から、第2シート24の下辺部24bから上辺部24aへと向かって、第1シート12の上辺部12aを基端として捲り上げ可能になっている。このような構造であるため、下敷き10は、第1シート12と第2シート24との双方が筆記帳40の任意の同じ頁間に差し込まれる態様で、或いは、図2(b)に示すように、第1シート12と第2シート24との間に筆記帳40の任意の頁42が挟み込まれる態様で、筆記帳40に差し込まれて使用される。
更に、第2シート24は、透明の部材に視認性抑制手段28が付与されて構成されている。この視認性抑制手段28は、第1シート12と第2シート24との間に、筆記帳40の任意の頁42を挟み込んだ状態で、その頁42に記載された情報44の視認性を抑制するものである。従って、第1シート12と第2シート24との間に挟み込まれた頁42に記載された情報44は、第2シート24に付与された視認性抑制手段28によって、視認性が抑制される。このように、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12と第2シート24との二重シート構造での下敷き、或いは、第1シート12単独での下敷きとして利用されるだけでなく、第2シート24により筆記帳40の任意の頁42を覆うことによって、その頁42に記載された情報44の視認性を抑制することができる。このため、記載された情報44の視認性を事後的に制御するといった付加価値を付加し、下敷き10の付加価値をより向上させることができる。
又、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第2シート24が、透明の部材に、視認性抑制手段28として、図1及び図2の例ではドット柄の柄印刷28Aが施されて構成されているものである。このため、透明部材に柄印刷28Aが施された第2シート24は、筆記帳40の任意頁42を覆うことによって、その頁42に記載された情報44の一部を柄によって隠しつつ、柄が印刷されていない透明部分に重なる一部の情報44は隠さない。これにより、図2(b)の右側の頁42´に記載された情報44と比較すると明らかなように、第2シート24によって覆われた左側の頁42に記載された情報44の如く、内容の判別ができない程度まで、記載情報44の視認性を抑制しながらも、例えば、情報44が隠された相手に与える不快感(疎外感)を、情報44の全体を不透明部材で隠す場合よりも軽減することができる。従って、第2シート24を、簡易的な情報保護シートとして用いることが可能となる。
更に、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12の上辺部12aの少なくとも一部、図1の例では左辺部12d側に、インデックス部14が設けられている。このインデックス部14は、第2シート24の取り付け部分26よりも平面方向(図1における上方向)に突出しているため、被覆状態の第2シート24によって覆われることがないものである。このため、このインデックス部14に、下敷き10の使用者に対して視認を促したい任意の情報、例えば、企業名や商品名を印刷することとすれば、企業名や商品名を浸透させるための販促品として利用することが可能となる。又、インデックス部14は、本下敷き10が筆記帳40に挟み込まれた状態であっても、筆記帳40の上端から突出し易い位置にあり、特に、図2(b)に示すような、第1シート12と第2シート24との間に頁42を挟み込んでいる状態では、筆記帳40の上端から確実に突出する。このため、本考案の実施の形態に係る下敷き10を、しおり等の代わりとして利用することも可能である。
又、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12の下辺部12bの少なくとも一部、図1の例では下辺部12bの全体に、フッター部16が設けられている。このフッター部16は、被覆状態の第2シート24の下辺部24bよりも平面方向(図1における下方向)に突出しているため、被覆状態の第2シート24によって覆われることがないものである。このため、上述したインデックス部14に加えて(或いは代えて)、このフッター部16に、下敷き10の使用者に対して視認を促したい任意の情報、例えば、企業名や商品名を印刷することとすれば、企業名や商品名を浸透させるための販促品として利用することができる。
又、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、平面視で、第1シート12の上辺部12aと被覆状態の第2シート24の上辺部24aとの同位置に、上辺側(図1における上側)に開口した、例えば半円形等の切欠き30が設けられているものである。すなわち、この切欠き30は、第1シート12に対する第2シート24の取り付け部分26を含む位置に、第1シート12と第2シート24との双方を切欠いて設けられている。このため、この切欠き30によって、上辺側から第1シート12と第2シート24との間に通じる通路が形成される。従って、例えば、図2(b)のような下敷き10の使用状態において、筆記帳40への記載に用いるペン類のペンクリップ等を切欠き30に差し込むことで、ペン類を本下敷き10、延いては筆記帳40へ留めることが可能となる。
更に、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、平面視矩形の第1シート12の、上辺部12aを除く3辺の少なくとも何れか1つ、図1の例では右辺部12cに、直線定規の目盛18が印刷されていることで、長さの測定や直線の線引きに用いる直線定規の代わりとして利用することができる。なお、図1の例のように、第2シート24に視認性抑制手段28として柄印刷28Aが施されている場合は、被覆状態の第2シート24の、第1シート12に印刷された目盛18を覆う部分には、目盛18の視認性が低下しないように、柄印刷28Aを施さないことが好ましい。
又、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12に方眼20が印刷されているものである。これにより、例えば、図2(b)に示すように、第1シート12と第2シート24との間に挟み込んだ筆記帳40の頁42に対して、第2シート24を捲り上げた状態で情報44を書き込む際に、挟み込んだ頁42を透かして第1シート12の方眼20を視認することができる。このため、筆記帳40の頁42に文字や図形等を書き込む際の配置の目安として、方眼20を利用することが可能となる。
更に、本考案の実施の形態に係る下敷き10は、第1シート12と第2シート24との双方が、比較的入手が容易で、強度や耐久性が高いポリプロピレン製であることで、コストを抑制しつつ、下敷きとして十分に機能する強度や耐久性を確保することができる。
他方、図3(b)に示すように、本考案の実施の形態に係る下敷き70は、第2シート24が、透明の部材に、視認性抑制手段28として着色28Bが施されて構成されていてもよい。すなわち、第2シート24は、例えば赤色や青色等の着色28Bが施されて、所謂半透明の状態になる。これにより、第2シート24は、筆記帳40の任意頁42を覆うことによって、その頁42に記載された情報44のうち、第2シート24の色に対応した特定の色が重ね塗りされた情報44や、第2シート24の色と同系統の色で記載された情報44のみを隠すことになる。このため、半透明の第2シート24を被せることを念頭に、第2シート24の色に対応した特定の色や同系統の色を利用して、筆記帳40に情報44を記載することで、第2シート24によって任意の情報44のみを隠すことができる。従って、本考案の実施の形態に係る下敷き70を、例えば学習等に用いる筆記帳40に利用することにより、学習等を効率よく行うためのツールとして使用することが可能となる。なお、図3(b)の例のように、第2シート24の着色箇所が第1シート12の目盛18に重なった状態で、その着色の色や色の濃さが、目盛18が視認可能な色や濃さの範囲であれば、第2シート24の、目盛18を覆う部分に着色が施されていても問題はない。
10、60、70:下敷き、12:第1シート、12a:上辺部、12b:下辺部、12c:右辺部、12d:左辺部、14:インデックス部、16:フッター部、18:目盛、20:方眼、24:第2シート、24a:上辺部、24b:下辺部、26:取り付け部分、28:視認性抑制手段、28A:柄印刷、28B:着色、30:切欠き、40:筆記帳、42:頁、44:情報

Claims (9)

  1. 筆記帳に用いられる平面視矩形の下敷きであって、
    第1シートと第2シートとを含み、
    該第2シートは、前記第1シートの表面側に重ねられた被覆状態から、前記第1シートの上辺部を基端として捲り上げ可能に、前記第1シートの上辺部に対して、前記第2シートの上辺部が取り付けられると共に、前記第1シートとの間に前記筆記帳の情報記載頁を挟み込んだ状態で、前記情報記載頁に記載された情報の視認性を抑制する視認性抑制手段が、透明の部材に付与されて構成されていることを特徴とする下敷き。
  2. 前記第2シートは、前記視認性抑制手段として柄印刷が施されていることを特徴とする請求項1記載の下敷き。
  3. 前記第2シートは、前記視認性抑制手段として着色が施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の下敷き。
  4. 前記第1シートの上辺部の少なくとも一部に、前記第2シートの取り付け部分よりも平面方向に突出したインデックス部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の下敷き。
  5. 前記第1シートの下辺部の少なくとも一部に、前記被覆状態の前記第2シートの下辺部よりも平面方向に突出したフッター部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の下敷き。
  6. 平面視で、前記第1シートの上辺部と前記被覆状態の前記第2シートの上辺部との同位置に、上辺側に開口した切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の下敷き。
  7. 前記第1シートの、右辺部と左辺部と下辺部との少なくとも何れか1つに、直線定規の目盛が印刷されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の下敷き。
  8. 前記第1シートに方眼が印刷されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の下敷き。
  9. 前記第1シートと前記第2シートとがポリプロピレン製であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の下敷き。
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