JP5240606B2 - 覗き見防止用フィルタ - Google Patents

覗き見防止用フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP5240606B2
JP5240606B2 JP2008251816A JP2008251816A JP5240606B2 JP 5240606 B2 JP5240606 B2 JP 5240606B2 JP 2008251816 A JP2008251816 A JP 2008251816A JP 2008251816 A JP2008251816 A JP 2008251816A JP 5240606 B2 JP5240606 B2 JP 5240606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
pattern
filter
visual recognition
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008251816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010085486A (ja
Inventor
加代子 林
麻奈見 柄澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kalbas Co Ltd
Original Assignee
Kalbas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kalbas Co Ltd filed Critical Kalbas Co Ltd
Priority to JP2008251816A priority Critical patent/JP5240606B2/ja
Publication of JP2010085486A publication Critical patent/JP2010085486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5240606B2 publication Critical patent/JP5240606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、覗き見防止用フィルタに関する。
近年では、プライバシー保護や秘密保持に対する要請が高まっており、このような要請に応えるため、携帯電話端末やパーソナルコンピュータのディスプレイに貼り付けられて、一定の視野角の外側からはディスプレイに表示された内容を視認できないようにするフィルタが提案されている(特許文献1)。
特開2008−032970公報
ところで、例えば通勤時間や出張時の移動時間等を活用して仕事用の資料を検討し、時間の有効活用を図りたい場合などにおいて、資料が製本された書類である場合、あるいは重いパーソナルコンピュータを持ち歩くよりも必要な資料のみをプリントアウトして持ち歩く方が好都合な場合等がある。しかし、紙の書類に対する覗き見防止技術は確立されていなかったため、書類が秘密事項を含む場合には、不特定多数の人間が密集する電車内等で読むことができず、不便であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、他人に覗き見されることなく、秘密にしたい事項を含む文書を読むことができるフィルタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、本発明の覗き見防止用フィルタは、情報が記載された文書において前記情報が記載されたページ面に重ねて使用される覗き見防止用フィルタであって、隠蔽層を備えて半透光性とされたシート材と、前記シート材に設けられて前記フィルタの使用時に視認面から見て前記隠蔽層から区分して視認可能な非透光性の視認用模様とを備える。
本発明の覗き見防止用フィルタには、さらに、前記シート材の透光性を低下させる遮蔽用模様を備えていてもよい。このとき、視認用模様がフィルタの使用時に視認面から見てこの遮蔽用模様から区分して視認可能なようにされる。遮蔽用模様は、シート材において視認者面とは逆側の面に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、シート材が半透光性であるため、書類を離れた位置から見る他人からは、このシート材により覆われた情報が見えにくい。加えて、非透光性の視認用模様が設けられているため、情報の視認がさらに妨げられるとともに、隠蔽層に遮られて視えにくい情報と比較して隠蔽層に遮られず視えやすい視認用模様の方に他人の視線がより惹きつけられる。これらの相乗効果により、覗き見防止効果が発揮される。一方、文書を近くから見る視認者は、半透光性のシート材を通して情報を視認することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の覗き見防止用フィルタ(以下、「フィルタ」と略記することがある)を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、本実施形態の覗き見防止用フィルタ1を示した。このフィルタ1は、視認者が書籍や書類等(以下「文書P」という)を見る際に、情報Iが記載されたページ面Ps上に重ねて使用されるものであって、そのページ面Ps上に表示されている内容を、視認者が他人からは視認されにくいようにしつつ読むためのものである。
このフィルタ1には、矩形のシート材2が備えられている(図2をあわせて参照)。このシート材2は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により無色透明のシート状に形成された基材3と、この基材3の一面側に印刷されたスモーク層4(本発明の隠蔽層に該当する)とを備えている。
スモーク層4は、黒インクによりシート面のほぼ全体に渡って印刷されている。このスモーク層4は、シート材2を半透光性とすることができる、すなわち、基材3の光透過性をある程度低下させるが、完全には光を遮断しない程度の濃さで印刷されていればよい。
シート材2に必要とされる光透過性の程度は、視認の対象となる情報Iの大きさや色彩等により異なり一概に限定できないが、例えば白い用紙に黒で印刷された文字や図面、絵柄等を、その用紙を人が手に持って見る程度の近距離から見たときにはシート材2を透かして判別できるが、それ以上に離れた距離から見たときには判別しにくくなる程度であれば良く、より具体的には、光透過率が20%以上40%以下であることが好ましい。光透過率は、例えばコニカミノルタ製分光測色計CM-3500dにより測定できる。
基材3においてスモーク層4が印刷されているのと同一の面には、視認用模様5が非透光性の白インクにより印刷されている。視認用模様5は、文書Pを離れた位置から見る他人の目を惹きつけることができるよう、フィルタ1の使用時において、視認面から見てスモーク層4により覆われないようにされている。すなわち、本実施形態のフィルタ1は、基材3においてスモーク層4および視認用模様5の印刷面とは逆側の面(図2の上側面)を表側とするように、言い換えれば、印刷面を文書Pのページ面Psと対向させて重ね、印刷面とは逆側(図2の太矢印方向)から視認するように設計されている。よって、スモーク層4の印刷の際に視認用模様5の印刷位置にマスキングがされ、印刷がされないようにすることで、視認面から見て視認用模様5の上にスモーク層4が重ならないようにされている。これにより、視認用模様5がスモーク層4から区分して視認可能とされている。
この視認用模様5は、例えば電車内において座席や立ち位置が視認者と隣り合わせとなる程度の距離、あるいは座っている視認者を立って見下ろす程度の距離から見てもその形や意味をすぐに把握できるよう、ある程度の大きさを有すること、および、背景となるシート材2に対するコントラストが大きいことが好ましい。特に、フィルタ1をページ面Psに重ねた状態で、情報Iとシート材2との明度差よりも、シート材2と視認用模様5の明度差が大きいようにされていることが好ましい。また、フィルタ1の全体にわたって他人による情報Iの視認を妨げるよう、視認用模様5はシート材2のシート面全体にできるだけ均等に分布させることが好ましい。但し、視認者による情報Iの視認をできるだけ妨げないよう、視認用模様5は、塗りつぶし面積の大きなものでなく、細い線や点などを主体に構成された図形や絵柄、文字等であることが好ましいが、デザイン上の理由で一部に塗りつぶしがあっても構わない。
基材3において長手方向の両端部には、装飾的な印刷が施された装飾部6が設けられている。本実施形態のフィルタ1は、例えば文書Pが書籍P’である場合、その書籍P’を読まない際には「しおり」として使用することが可能であり、フィルタ1を書籍P’に挟んだ際に、装飾部6が書籍P’の天端から突出して見えるようになっている(図4)。
このフィルタ1を使用して、例えば通勤電車の車内等において秘密情報が記載された文書Pを読む際には、視認者は、文書Pにおいて隠蔽したい情報Iが記載されている部分に、フィルタ1を、スモーク層4および視認用模様5が印刷されている面とは逆側の面を表側に向けて重ねる(図3)。このような状態で、文書Pは、視認者の周囲に居合わせる他人の目に触れるものである。しかし、フィルタ1にはスモーク層4によって光透過性が低下されたシート材2が備えられているから、このシート材2によって、他人が情報Iを視認し、その内容を理解することが妨げられる。加えて、フィルタ1には視認用模様5が印刷されている。この視認用模様5は非透光性であるため、他人による情報Iの視認を妨げる効果を補強する。同時に、視認用模様5はスモーク層4とのコントラストが高く、他人の視線を強く惹きつけるため、情報Iから他人の注意を逸らす効果を有する。一方、文書Pを近い位置から視認する視認者は、視認用模様5の隙間から情報Iを視認することができる。このように、不特定多数の他人が居合わせる空間で秘密情報が記載された文書Pを読む場合においても、隠蔽したい情報Iを他人から覗き見されることを回避できる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図5を参照しつつ説明する。
本実施形態のフィルタ10には、シート材11が備えられている。このシート材11は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により矩形のシート状に形成されたものである。シート材11は、着色され、あるいは乳白色とされることにより半透光性となっており、シート材11の全体が本発明の隠蔽層を構成する。
このシート材11において、使用時に表側となる面(ページ面Psとの対向面とは逆側の面)には、視認用模様12が非透光性の白インクにより印刷されている。視認用模様12は、第1実施形態のものと同様のものである。
一方、このシート材11において、使用時に裏側となる面、すなわち視認用模様12が印刷されている側とは逆側の面には、遮蔽用模様13が黒インクによりシート面のほぼ全体に渡って印刷されている。遮蔽用模様13は、シート材11の光透過性をある程度低下させるが、完全に光を遮断しないよう、小さな隙間が全体にわたって多数分布しているような模様であればよく、小さな点や細い線などにより構成されていることが好ましいが、デザイン上の理由で一部に塗りつぶしがあっても構わない。このような模様の一例としては、例えば網点、メッシュ、縞模様などの小さな繰り返し単位の連続からなる模様、もしくは砂目のような不規則な模様が挙げられる。
なお、本実施形態のように着色され、あるいは乳白色とされることにより半透光性とされたシート材11と遮蔽用模様13とを併用した場合には、シート材11に遮蔽用模様13か施された状態での光透過率が20%以上40%以下であることが好ましい。
本実施形態のフィルタ10を使用して文書Pを読む際には、視認者は、文書Pにおいて隠蔽したい情報Iが記載されている部分に、フィルタ10を、視認用模様12の印刷面を表側に向け、遮蔽用模様13の印刷面をページ面Psと対向させて重ね、視認用模様12の印刷面側(図中太矢印方向)から視認する。ここで、フィルタ10のシート材11が半透光性とされていることにより、フィルタ10を通して他人が情報Iを視認し、その内容を理解することが妨げられる。加えて、フィルタ10には上記実施形態と同様に視認用模様12が印刷されており、この視認用模様12によって他人による情報Iの視認を妨げる効果が補強される。
さらに、本実施形態のフィルタ10は、遮蔽用模様13を備えている。この遮蔽用模様13は、シート材11の持つ光透過性をさらに下げる効果を有するとともに、シート材11の裏面に存在していることによって、シート材11の裏側を暗くする効果を持ち、他人による情報Iの視認を妨げる効果を補強する。一方、文書Pを近い位置から視認する視認者は、遮蔽用模様13および視認用模様12の隙間から情報Iを視認することができる。
なお、本実施形態においては、視認用模様12がシート材11の視認面に、遮蔽用模様13が視認面とは逆側の面に印刷される。このようにすることで、視認面から見た場合に視認用模様5の表層がシート材11および遮蔽用模様13によって覆われることがなく、視認用模様5がシート材11および遮蔽用模様13から区分して視認可能なようにされている。これにより、他人の目を惹きつけて情報Iから注意を逸らすという視認用模様12の効果が減じられることがないようにされている。
このように、本実施形態においては、遮蔽用模様13が存在することにより、シート材11の透過性が下がるから、離れた位置から見る他人からは情報Iの視認がいっそう妨げられる。一方、遮蔽用模様13の隙間は本来のシート材11の光透過性が保たれているので、近い位置から文書Pを視る視認者からは、遠くから見る場合ほど視認性は低下しない。このように、半透過性のシート材11と遮蔽用模様13の組み合わせにより、視認者と他人とによる視認性の差をより強めることができる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について、図6を参照しつつ説明する。
本実施形態のフィルタ20には、第1のシート材21が備えられている。このシート材21は、例えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂により矩形のシート状に形成された透明の基材22の一面側に、アルミ等の金属の薄膜による反射膜23(本発明の隠蔽層に該当する)を設けて、ハーフミラーとしたものである。このシート材21に必要とされる光透過性の程度は、視認の対象となる情報Iの大きさや色彩等により異なり一概に限定できないが、第1実施形態と同様、例えば白い用紙に黒で印刷された文字や図面、絵柄等を、その用紙を人が手に持って見る程度の近距離から見たときにはシート材21を透かして判別できるが、それ以上に離れた距離から見たときには判別しにくくなる程度であれば良い。より具体的には、シート材21の光透過率が20%以上45%以下であることが好ましい。
なお、このシート材21の一面側(反射膜23が設けられている側とは逆側)には、あらかじめ粘着層24が形成されている。
このシート材21において粘着層24が設けられた側の面には、第2のシート材25が積層されている。第2のシート材25は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により、第1のシート材21とほぼ同形に形成された透明シートである。この第2のシート材25の一面側(第一のシート材21と対向する側)には、視認用模様26が白インクにより印刷されている。この視認用模様26は、第1実施形態と同様のものである。
本実施形態のフィルタ20を使用して文書Pを読む際には、視認者は、文書Pにおいて隠蔽したい情報Iが記載されている部分に、フィルタ20を、第2のシート材25が存在する側を表側に向け、第1のシート材21が存在する側をページ面Psと対向させて重ね、第2のシート材25側(図中太矢印方向)から視認する。本実施形態においても、フィルタ20には半透光性のシート材21と視認用模様26が存在するから、上記実施形態と同様に、隠蔽したい情報Iを他人から覗き見されることを回避しつつ文書Pを読むことができる。
加えて、第2のシート材25が、視認用模様26が施された面を内側に向けて第1のシート材21と接着されているから、視認用模様26の保護を図ることができる。
なお、本実施形態においては、視認面側から見て第2のシート材25−視認用模様26−第1のシート材21という順での積層構造となっており、視認用模様26が第1のシート材21よりも視認面側に存在している。このようにすることで、視認面から見た場合に視認用模様26の表層がハーフミラーである第1のシート材21によって覆われることがなく、視認用模様26がシート材21から区分して視認可能なようにされている。これにより、他人の目を惹きつけて情報Iから注意を逸らすという視認用模様26の効果が減じられることがないようにされている。
<第4実施形態>
図7には、第4実施形態のフィルタ30を示す。本実施形態のフィルタ30には、第1のシート材31が備えられている。このシート材31は、第3実施形態と同様に、透明の基材32の一面側に反射膜33(隠蔽層)を設けてハーフミラーとしたものである。このシート材31の一面側(反射膜33が設けられている側)にはあらかじめ粘着層34が形成されている。第1のシート材31において粘着層34が形成されている側とは逆側の面には、視認用模様35が白インクにより印刷されている。この視認用模様35は、第1実施形態と同様のものである。
このシート材31において粘着層34が設けられた側の面には、第2のシート材36が積層されている。第2のシート材36は、第3実施形態と同様、合成樹脂により第1のシート材31とほぼ同形に形成された透明シートである。この第2のシート材36の一面側(第一のシート材31と対向する側)には、遮蔽用模様37が黒インクにより印刷されている。この遮蔽用模様37は、第2実施形態と同様のものである。
なお、本実施形態のようにハーフミラーとされたシート材36と遮蔽用模様37とを併用した場合には、シート材36に遮蔽用模様37が施された状態での光透過率が20%以上45%以下であることが好ましい。このような光透過率を実現できる一例としては、例えば光透過率40%のハーフミラーであるシート材36に対し、遮蔽用模様37として線幅0.2mm・ピッチ0.7〜0.9mmのストライプを黒インクにより印刷したものが挙げられる。
本実施形態のフィルタ30を使用して文書Pを読む際には、視認者は、文書Pにおいて隠蔽したい情報Iが記載されている部分に、フィルタ30を、第1のシート材31が存在する側(視認用模様35が印刷されている側)を表側に向け、第2のシート材36が存在する側をページ面Psと対向させて重ね、第1のシート材31側(図中太矢印方向)から視認する。本実施形態においても、フィルタ30には半透光性のシート材31と視認用模様35が存在するから、上記実施形態と同様に、隠蔽したい情報Iを他人から覗き見されることを回避しつつ文書Pを読むことができる。
また、遮蔽用模様37が存在することにより、ハーフミラーである第1のシート材31においてミラーの裏側が暗い状態となるためにミラーの光透過性が下がり、離れた位置から見る他人からはより情報Iの視認がされにくくなる。一方、遮蔽用模様37の隙間は本来のシート材31の光透過性が保たれているので、近い位置から文書Pを視る視認者からは、遠くから見る場合ほど視認性は低下しない。このように、ハーフミラーであるシート材31と遮蔽用模様37の組み合わせにより、視認者と他人とによる視認性の差をより強めることができる。
なお、本実施形態においては、視認面側から見て視認用模様35−第1のシート材31−遮蔽用模様37−第2のシート材36という順での積層構造となっており、視認用模様35が第1のシート材31よりも視認面側に存在している。このようにすることで、視認面から見た場合に視認用模様35の表層が遮蔽用模様37、およびハーフミラーである第1のシート材31によって覆われることがなく、視認用模様35が遮蔽用模様37およびシート材31から区分して視認可能なようにされている。これにより、他人の目を惹きつけて情報Iから注意を逸らすという視認用模様35の効果が減じられることがないようにされている。
<実施例>
覗き見防止用フィルタに適用されるシート材について、その視認性を確認した。
半透光性のシート材としてハーフミラーフィルム、およびスモーク印刷を施した樹脂フィルムを数種類入手した。これらのシート材に、隠蔽用模様として、線幅とピッチを変化させた格子・ストライプ、または線数と濃度を変化させた網点を黒インクにより印刷し、試験用サンプルとした。
情報として12ptのテキスト、および1pt線の図形が印刷された白の印刷用紙に、用意した試験用サンプルを重ね、試験者が30cmの距離、および60cmの距離から目視した。30cmの距離から目視した場合にテキストの内容および図形の形状をストレスなく把握でき、60cmの距離から目視した場合にはテキストの内容および図形の形状が把握できなかった場合、本発明の覗き見防止用フィルムに好ましく適用できると判断した。
半透光性のシート材としてハーフミラーフィルムを用いた場合には、光透過率20%〜40%のシート材に対して、線幅0.1〜0.3mm・ピッチ0.4〜1.4mmの格子またはストライプを印刷したもの、または線数40〜60線、濃度20〜50%の網点を印刷したものが好適であった。
また、半透光性のシート材としてスモーク印刷を施した樹脂フィルムを用いた場合、光透過率20%〜40%のシート材に対して、線幅0.1〜0.3mm・ピッチ0.2〜0.7mmの格子またはストライプを印刷したもの、または線数40〜60線、濃度40〜60%の網点を印刷したものが好適であった。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1実施形態において、視認用模様5が基材3においてスモーク層4が印刷された面とは逆側の面に印刷されても構わない。この場合、スモーク層4の印刷の際に視認用模様5の印刷位置にマスキングすることを要しないが、使用時に表側となる面に視認用模様5が、裏側となる面にスモーク層4が印刷される。
(2)第1実施形態において、スモーク層4および視認用模様5の双方が、使用時に表側(書類のページ面と対向する側とは逆側)となる面に印刷されていても構わない。このとき、先にスモーク層4を印刷し、その上に視認用模様5を重ねて印刷する場合は、必ずしもスモーク層4の印刷の際に視認用模様5の印刷位置にマスキングすることを要しない。
(3)半透光性のシート材は必ずしも合成樹脂により形成されたものでなくてもよく、例えばトレーシングペーパーなどのような半透明の紙体であっても構わない。
(4)第1実施形態において、隠蔽層を形成するために施される印刷は、スモーク印刷に限るものではなく、シート材の光透過性を適度に調整できるようなものであればどのようなものであってもよい。具体的には網点、メッシュ、縞模様、砂目などであってもよく、ベタ印刷であっても構わない。
(5)第2実施形態において、視認用模様12と遮蔽用模様13とがシート材11の同一面側に印刷されていても構わない。この場合、フィルタが視認者から視認される側の面において視認用模様12が遮蔽用模様13およびシート材11によって覆われないことを要するから、使用時に表側となる面に印刷が行われる。このとき、先に遮蔽用模様13を印刷し、その上に視認用模様12を重ねて印刷する場合は、必ずしも遮蔽用模様13の印刷の際に視認用模様12の印刷位置にマスキングすることを要しない。
(6)シート材、隠蔽層および遮蔽用模様と視認用模様の色の組み合わせは必ずしも上記実施形態の限りでなく、例えば隠蔽層が白インクで、視認用模様が黒インクで印刷されていても構わない。あるいは、半透過性のシート材を乳白色のシート材とし、視認用模様を黒インクで印刷しても構わない。また、使用するインクは白インク、黒インクに限るものではなく、カラーのインクを用いても構わない。
(7)第4実施形態において、図8に示すフィルタ40のように、遮蔽用模様37を、第2のシート材36の外側面(第1のシート材31と対向する側とは逆側の面)に設けても構わない。このような場合は、第1のシート材31と第2のシート材36とを接着した後に視認用模様35および遮蔽用模様37を印刷することもできる。
(8)上記各実施形態において、視認用模様を必ずしも印刷によって形成する必要はなく、例えば箔押しによって形成することもできる。
第1実施形態の覗き見防止用フィルタの正面図 第1実施形態の覗き見防止用フィルタの縦断面図 第1実施形態の覗き見防止用フィルタの使用状態を示す図−1 第1実施形態の覗き見防止用フィルタの使用状態を示す図−2 第2実施形態の覗き見防止用フィルタの縦断面図 第3実施形態の覗き見防止用フィルタの縦断面図 第4実施形態の覗き見防止用フィルタの縦断面図 第4実施形態の変形例の覗き見防止用フィルタの縦断面図
符号の説明
1、10、20、30、40…覗き見防止用フィルタ
2、11、21、31…シート材
4…スモーク層(隠蔽層)
5、12、26、35…視認用模様
13、37…遮蔽用模様
23、33…反射膜(隠蔽層)

Claims (8)

  1. 情報が記載された文書において前記情報が記載されたページ面に重ねて使用される覗き見防止用フィルタであって、
    隠蔽層を備えて半透光性とされたシート材と、前記シート材に設けられて前記フィルタの使用時に視認面から見て前記隠蔽層から区分して視認可能な非透光性の視認用模様とを備える覗き見防止用フィルタ。
  2. 前記視認用模様が線または点により構成されている請求項1に記載の覗き見防止用フィルタ。
  3. 前記シート材が、光透過性を有する基材にスモーク印刷により隠蔽層が形成されたものであって、かつ、光透過率が20%以上40%以下である、請求項1または請求項2に記載の覗き見防止用フィルタ。
  4. 前記シート材が、光透過性を有する基材に隠蔽層となる反射膜を設けてハーフミラーとされたものであって、かつ、光透過率が20%以上45%以下である、請求項1または請求項2に記載の覗き見防止用フィルタ。
  5. 前記シート材にはこのシート材の透光性を低下させる遮蔽用模様が備えられ、かつ、前記視認用模様が前記フィルタの使用時に視認面から見てこの遮蔽用模様から区分して視認可能なようにされている、請求項1または請求項2に記載の覗き見防止用フィルタ。
  6. 前記遮蔽用模様が前記シート材において視認面とは逆側の面に設けられている請求項5に記載の覗き見防止用フィルタ。
  7. 前記シート材が、光透過性を有する基材にスモーク印刷により隠蔽層が形成されたものであって、かつ、前記遮蔽用模様が施された状態での光透過率が20%以上40%以下である、請求項5または請求項6に記載の覗き見防止用フィルタ。
  8. 前記シート材が、光透過性を有する基材に隠蔽層となる反射膜を設けてハーフミラーとされたものであって、かつ、前記遮蔽用模様が施された状態での光透過率が20%以上45%以下である、請求項5または請求項6に記載の覗き見防止用フィルタ。
JP2008251816A 2008-09-29 2008-09-29 覗き見防止用フィルタ Active JP5240606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008251816A JP5240606B2 (ja) 2008-09-29 2008-09-29 覗き見防止用フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008251816A JP5240606B2 (ja) 2008-09-29 2008-09-29 覗き見防止用フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010085486A JP2010085486A (ja) 2010-04-15
JP5240606B2 true JP5240606B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42249533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008251816A Active JP5240606B2 (ja) 2008-09-29 2008-09-29 覗き見防止用フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5240606B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7093553B2 (ja) * 2018-10-02 2022-06-30 生興株式會社 覗き見防止カバー

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001350410A (ja) * 2000-06-02 2001-12-21 Nakajima Kogyo:Kk 個人情報記載物等の覗き見を防止できるフィルムまたはシート
JP3080805U (ja) * 2001-04-03 2001-10-12 宣彦 宮澄 窓ガラス用半透過光フィルム
JP3081299U (ja) * 2001-04-24 2001-10-26 株式会社サンクレスト 覗き見防止フィルター
JP3085227U (ja) * 2001-10-09 2002-04-26 株式会社サンクレスト ディスプレイ用フィルター
JP2006168335A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Obikawa Kk 覗き見防止フィルム。
JP2006192872A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Obikawa Kk 覗き見防止フィルム
JP2007140115A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 San Crest:Kk 図柄付き覗き見防止フィルター

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010085486A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2323434T3 (es) Documento de seguridad.
US11001095B2 (en) Layered structure with embedded graphical pattern
US9682592B2 (en) Light control film formed with a security feature
JP5240606B2 (ja) 覗き見防止用フィルタ
JP2013248833A (ja) 潜像印刷物
KR20110029934A (ko) 프라이버시 필름
JP2012212006A (ja) 情報表示パネルおよびその情報表示パネルを具備した輸送機器
US20170136802A1 (en) Optically variable tactile security feature
RU2764736C2 (ru) Защитный элемент с двумя тиснеными структурами
JP6032419B2 (ja) 潜像印刷物
JP4742725B2 (ja) カード
JP2011170076A (ja) 情報表示パネル用積層シート、及び情報表示パネル、及びその情報表示パネルを具備した輸送機器
KR102662627B1 (ko) 이중 검증 렌즈들을 가진 보안 문서
JP4442193B2 (ja) 像変化機能を有する画像形成体
JP5371043B2 (ja) 改ざん防止印刷物
JP3204104U (ja) 入力作業補助シート
JP5721103B2 (ja) 潜像印刷物
JP3116300U (ja) カードコピー具
US20060170207A1 (en) Greeting card with reflector for reading mirror image indicia
JP3207703U (ja) 下敷き
AU2019317924B2 (en) Personal identification medium
KR102237308B1 (ko) 필기용 노트
EP4358032A1 (en) Method of generating a personalized output image for a security document
CN213150177U (zh) 一种防相机偷拍的显示装置
US20230234388A1 (en) Display

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5240606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250