JP4442193B2 - 像変化機能を有する画像形成体 - Google Patents

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本発明は、像変化機能を有する画像形成体に関するものであり、さらに詳細には、隠蔽性の直線状万線パターンを用い、コストが嵩まず幅広い用途と優れた像変化機能を有する画像形成体に関するものである。
従来、像変化機能を有する画像形成体として、例えばポストカードやPOPディスプレイ等にレンチキュラーレンズ(プラスチック製のかまぼこ型レンズ)を用いたチェンジや浮き文字等の製品があり、目または製品の位置変化で絵が変化したり、空中に文字が浮かぶようになるものがあり、この製品として、例えば図6の概略説明図に示すように、表面がかまぼこ型のスリット状レンズ群でなり、その裏面には、このかまぼこ型のスリット状レンズ群に見当が合致するように2(〜3)種類のA像とB像でなるスリット状画像(22、24)が形成されているものがあり、これは透明な塩化ビニル製のレンチキュラーレンズ(50)を用いたチェンジ(5)と称される製品がある(例えば、非特許文献1参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
日本印刷学会編「印刷工学便覧」技報堂出版 1983年5月1日、P1118〜1125 しかしながら、上記のレンチキュラーレンズ(50)を用いた像変化機能を有するチェンジ(5)では、そのレンズ自体が高価で、かつ塩化ビニル製という環境に配慮されていないという問題があり、さらにこの製品では、かまぼこ型のスリット状レンズ群側からのみしか像変化等が視認できず、表裏両面からでも視認可能な像変化機能を有する画像形成体としての要望点を満たすことができないものであった。
また、像変化機能を有する画像形成体の一種で、例えばクレジットカード等カード類やブランド商品等の偽造防止を必要とする商品に付加する画像形成体として、画像や文字、数字等パターンでなる潜像が、視角によって顕像化する方法に、「万線モアレ」方式という技術を利用したものがある。
上記「万線モアレ」方式の技術により得られた製品の一事例として、例えば図7の正面図に示すように、幅とピッチが略1対2の万線パターンがハート型の潜像部(30)とそれ以外の非潜像部(32)とを形成し、図7に示すA部の部分拡大図として図8に示すように、潜像部(30)と非潜像部(32)の万線パターンの万線方向が同方向で、その位相を1/2ピッチずらしてあり、この像を万線モアレ像(3)といい、図9の正面拡大図に示すように、この万線と略同形状(万線幅(W)とピッチ(P))の万線パターンを有する万線フィルム(34)を重ね合わせると、非潜像部(32)がこの万線フィルム(34)の万線パターンで隠され、図10に示すように、潜像部(30)のみがハート型の画像として浮かび上がって見えるようになるものである。
上記万線モアレ像(3)を偽造防止用として使用する場合、例えば図7に示すように、潜像部(30)の近傍に例えば三角形の可視像(36)を形成しておき、通常肉眼では三角形の可視像(36)のみが見えているので、一見してこの可視像(36)が偽造防止策と思わせるもので、実質の真偽判定は、図9に示すように、上記万線フィルム(34)をこの万線モアレ像に万線方向とともに上下の見当を合わせ重ね合わせることによって、図8に示すように、可視像(36)に加えハート型の潜像部(30)の有無で行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
実公昭62−20307号公報 しかしながら、上記でその技術を詳述した「万線モアレ」の技術を利用した方法では、潜像部の顕像化(真偽の判定)あるいは像変化に別途用意された万線パターンが施された万線フィルムを必要とし、この顕像化(真偽の判定)あるいは像変化に際し、万線フィルムと潜像部を有する印刷物との見当合わせやこの万線フィルムを重ね合わせといった煩わしさがあり、偽造防止性には効果があるが、一般の顧客にはこの万線パターンの印刷物の潜像部が視認出来ないので、デザイン効果には欠けるもので、この「万線モアレ」の技術を利用した方法の用途や使用される製品が、上記のような株券、商品券さらにはクレジットカード等有価証券類等に制限されるものであった。
本発明は、かかる従来技術の問題点と要望点を解決するものであり、その課題とするところは、環境に配慮され、製造コスト等が嵩まず、かつ両面からでも像変化が視認可能でしかも視認される画像がデザイン性の向上にも優れた幅広い用途を持つ像変化機能を有する画像形成体を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、所定の厚みを有する透明基材シートの片面に、隠蔽性を有し線幅がピッチに対し略1対2の直線状万線パターンが施され、もう一方の面には、該万線パターンと同方向に延びる2種類のスリット状画像が該万線パターンに見当が合致する位置で、かつ該各万線パターンの幅内に2分割されて直接に並列に設けられている像変化機能を有する画像形成体であって、前記2種類のスリット状画像から一定間隔の空間をおいて、前記万線幅と略同一で同方向に延びる第3のスリット状画像が設けられており、該2種類のスリット状画像が黒色又は高濃度の画像であり、該第3のスリット状画像がカラー画像であることを特徴とする像変化機能を有する画像形成体としたものである。
また、請求項の発明では、前記透明基材シートの厚み(D1)が、前記直線状万線パターンの幅と同程度あるいはそれ以下であることを特徴とする請求項1記載の像変化機能を有する画像形成体としたものである。
また、請求項3の発明では、前記2種類のスリット状画像が文字、数字あるいはロゴマークからなる画像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の像変化機能を有する画像形成体としたものである。
また、請求項の発明では、前記第3のスリット状画像が、白色系板紙又はアート紙からなるバック基材シート上に設けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の像変化機能を有する画像形成体としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
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さらにまた、本発明によれば、所定の厚みを有する透明基材シートの片面に、隠蔽性を有し線幅がピッチに対し略1対2の直線状万線パターンが施され、もう一方の面には、該万線パターンと同方向に延びる2種類のスリット状画像が該万線パターンに見当が合致する位置で、かつ該各万線パターンの幅内に2分割されて直接に並列に設けられている像変化機能を有する画像形成体で、前記2種類のスリット状画像から一定間隔の空間をおいて、前記万線パターン幅と略同一で同方向に延びる第3のスリット状画像が設けられている像変化機能を有する画像形成体としたので、表面すなわち隠蔽性を有する万線パターン面側の真上から視認すると、2種類のスリット状画像は隠蔽性を有する万線パターンで遮られ、第3のスリット状画像のみが視認されるが、表面側の斜めから視角を変えると第3のスリット状画像上に交わるように、もしくは第3のスリット状画像の間に2種類のうちの1種類のスリット状画像が視認されるようになるので、偽造防止の効果をも有し、さらに3種類の像変化をも可能にする像変化機能を有する画像形成体を提供できる効果がある。
従って本発明は、万線パターンを用いた像変化機能を有する画像形成体として、例えば広告用等ディスプレイや偽造防止が施されたカード等の如き用途において、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の像変化機能を有する画像形成体の一事例の説明図であり、図2は、その像変化機能を有する画像形成体の視角変化による平面図である。また図3、図4、図5および図6は、本発明の像変化機能を有する画像形成体の他の事例を側断面図で表した説明図である。
本発明は、例えば、図1(a)の斜視図およびこの図1(a)のB−B断面を表す図1(b)に示すように、一定の厚み(D)を有する透明基材シート(10)の表面に、隠蔽性の万線パターン(20)が形成されていて、線幅(W)がそのピッチ(P)に対し略1対2でなる直線状万線パターン(20)で構成されている。
さらに、この透明基材シート(10)の裏面には、上記万線パターン(20)と同方向
に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が形成されてい
る。そしてこれら2種類のスリット状画像(22、24)は、この万線パターン(20)
の各1ピッチ(P)中に並列に2分割され、透明基材シート(10)の裏面に直接形成さ
れていて、このA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、透明
乃至半透明性を有している像変化機能を有する画像形成体(1)である。
上記のように、A像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)を透明乃至半透明性とすることによって、例えば図1(b)に示すように、上部右斜め上(A1)から下部の透過光下で見ると、例えば図2(a)の平面図に示すように、「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)が隠蔽性を有する万線パターン(20)に遮られ、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)のみを視認することができ、また、例えば図1(b)に示すように、上部左斜め上(B1)から下部の透過光下で見ると、図2(b)の平面図に示すように、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)が隠蔽性を有する万線パターン(20)に遮られ、「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)のみを視認することができる。
また、上記のように、A像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)を透明乃至半透明性とすることによって、例えば図1(b)に示すように、下部左斜め下(A2)から上部の透過光下で見ると、例えば図2(a)の平面図に示すように、「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)が隠蔽性を有する万線パターン(20)に遮られ、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)のみを視認することができ、また、例えば図1(b)に示すように、下部右斜め下(B2)から上部の透過光下で見ると、図2(b)の平面図に示すように、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)が隠蔽性を有する万線パターン(20)に遮られ、「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)のみを視認することができる。
即ち、本発明においては、透過光下において、表裏両面からでも像変化の視認が可能なもので、従来にない像変化機能を有する画像形成体(1)とすることができる効果がある。
なお、図2(a)および図2(b)に示すように、万線パターン(20)の延びる方向に対し、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)と「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)が正常な向き(上下関係)となっているが、サイズの大きいディスプレイ等の場合は、特に問題はないが、ポストカード等の如きサイズが小さくなると、人間の目は両眼でるため、「T」の字でなるA像のスリット状画像(22)と「人間の顔」でなるB像のスリット状画像(24)との像変化の切れが悪くなるので、万線パターン(20)の延びる方向に対し垂直方向に正常な向き(上下関係)とした方が好ましく、さらに両像のスリット状画像(22、24)の左右の向き関係は、表裏両面から視認した場合、不自然(文字、数字等で逆字となる)なスリット状画像(22、24)とならないように企画する必要がある。
さらにまた、本発明では、例えば、図3の側断面図に示すように、薄手の一定厚み(D1)を有する透明基材シート(10)の表面に、隠蔽性の万線パターン(20)が形成されていて、線幅(W)がそのピッチ(P)に対し略1対2でなる直線状万線パターン(20)で構成されている。
さらに上記透明基材シート(10)の裏面から一定の空間(12)を介して上記万線パターン(20)と同方向に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、例えば透明ケースの底部を形成する透明なバック基材シート(11)上に形成されている。そしてこれら2種類のスリット状画像(22、24)は、この万線パターン(20)の各1ピッチ(P)中に並列に2分割されるように形成されていて、このA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、透明性を有している像変化機能を有する画像形成体(1)とすることもできる。
上記本発明の像変化機能を有する画像形成体(1)を構成する隠蔽性を有する直線状の万線パターン(20)としては、例えば酸化チタン等を主体とした白色顔料、あるいはカーボンブラックを主体とした黒色顔料でなる各種(平版オフセット、グラビア、凸版、スクリーン等)印刷インキで形成することができ、これにプロセスインキが含有していてもよい。また、銀塩画像でなり、写真的に形成される万線フィルムであってもよく、隠蔽性を有するものであれば、これらに限定するものではない。
また、本発明の像変化機能を有する画像形成体(1)を構成する透明性を有する2種類のスリット状画像(22、24)としては、一般的な各種(オフセット、グラビア等)3色のプロセスインキ(黄、紅、藍)とこれらの混合による混墨を用いて各種印刷方式で形成することができ、あるいは透明性に優れるインクジェット用インキを用い、インクジェット方式によって形成することもできる。
また、本発明の像変化機能を有する画像形成体(1)を構成する透明基材シート(10)としては、例えばアクリル系、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ナイロン等プラスチック類、あるいはガラス類などが挙げられ、用途等によって適宜選定され、この透明基材シート(10)の所定の厚み(D)としては、図1(b)に示すように、万線パターン(20)の線幅(W)に依存され、その線幅(W)は、例えばPOPディスプレイでは大きく、ポカトカード等では小さいように、そのサイズや用途等によって、大きく異なるものである。そこでこの万線パターン(20)の線幅(W)と透明基材シート(10)の所定の厚み(D)との関係は、おおよそD=1〜4Wで、好ましくは2〜3Wが2種のうちの1つの像が万線パターン(20)で遮られ、もう一つの像のみが視認される、所謂2種の像がきれのよい画像として視認することができる。この厚み(D)が小さ過ぎると、見る角度を極端に振る必要があり、逆に大き過ぎると、2つの像にきれが悪く、混じったようになるので好ましくない。
また、図3に示す場合の万線パターン(20)と2種類のスリット状画像(22、24)との距離、すなわち透明基材シート(10)の薄手の厚み(D1)とその下の一定間隔の空間(12)の厚みとを合わせた距離も、上記万線パターン(20)の線幅(W)と同様の関係にあることが好ましい。
また、本発明は、例えば図4(a)の側断面図に示すように、薄手の一定厚み(D1)を有する透明基材シート(10)の裏面に、隠蔽性の万線パターン(20)が形成されていて、線幅(W)がそのピッチ(P)に対し略1対2でなる直線状万線パターン(20)で構成されている。
さらに上記透明基材シート(10)の裏面、即ち万線パターン(20)面から一定の空間(12)を介して上記万線パターン(20)と同方向に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、例えば透明ケースの底部を形成する透明なバック基材シート(11)上に形成されている。そしてこれら2種類のスリット状画像(22、24)は、この万線パターン(20)の各1ピッチ(P)中に並列に2分割されるように形成されていて、このA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、透明性を有している像変化機能を有する画像形成体(1)とするものである。
また、本発明では、例えば図4(b)の側断面図に示すように、上記透明基材シート(10)の裏面、即ち万線パターン(20)面から一定の空間(12)を介して上記万線パターン(20)と同方向に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)を、例えば透明ケースの底部を形成する透明なバック基材シート(11)の裏面に設けた形態の像変化機能を有する画像形成体(1)とすることもできる。
また、本発明は、例えば、図5(a)に示すように、透明基材シート(10)の表面には直線状の万線パターン(20)が形成されていて、裏面には、前記万線パターン(20)と同方向に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が形成されていて、このAおよびB像のスリット状画像(22、24)は、この万線パターン(20)の各1ピッチ(P)中に並列に2分割されている像変化機能を有する画像形成体(1)で、このAおよびB像のスリット状画像(22、24)の外面に白色インキでなる白色隠蔽層(14)が施されていることを特徴とするものである。この白色隠蔽層(14)をアート紙等白色用紙を用い、この上にAおよびB像のスリット状画像(22、24)を印刷等で形成し、この印刷面を透明基材シート(10)に接着したものとしてもよい。
あるいはまた、本発明は、例えば、図5(b)に示すように、表面に直線状の万線パターン(20)が形成されている透明基材シート(10)の裏面に、一定間隔の空間(12)を介して、白色用紙でなる白色隠蔽層(14)上にAおよびB像のスリット状画像(22、24)が配置されている像変化機能を有する画像形成体(1)とすることもできる。なお、この場合の白色用紙でなる白色隠蔽層(14)を固定するために、例えば透明ケース等でなる透明なバック基材シート(11)上に配置するとよい。
このように一定間隔の空間(12)をおいて白色用紙でなる白色隠蔽層(14)上に形成されたAおよびB像のスリット状画像(22、24)がバック基材シート(11)上に配置したものとすることによって、AおよびB像のスリット状画像(22、24)のみを取り替え可能な像変化機能を有する画像形成体(1)とすることができる。
以上のように、本発明においては、AおよびB像のスリット状画像(22、24)の外面に白色隠蔽層(14)を施したものとすることによって、裏面からは、像変化の視認は不可能であるが、表面すなわち万線パターン(20)面側からは視角を変えて視認すると、反射光によりAおよびB像のスリット状画像(22、24)が白色隠蔽層(14)により明るくかつ濃度のある像として視認可能な像変化機能を有する画像形成体(1)とすることができる。
さらにまた、本発明は、例えば、図5の側断面図に示すように、比較的小さい一定の厚み(D1)を有する透明基材シート(10)の表面に、隠蔽性の万線パターン(20)が形成されていて、線幅がそのピッチに対し略1対2でなる直線状万線パターン(20)で構成されていて、この透明基材シート(10)の裏面には、上記万線パターン(20)と同方向に延びるA像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)が、この万線パターン(20)の真下の位置で見当が合致し、かつこれら各万線パターン(20)の幅内に2分割されて直接に設けられている。
さらに、上記A像のスリット状画像(22)とB像のスリット状画像(24)面から一定間隔の空間(12)を介して、上記万線パターン(20)の幅と略同一で同方向に延びるC像のスリット状画像(26)をバック基材シート(11)上に設けて、A、B、C像の3種の像変化が視認できる像変化機能を有する画像形成体(1)とするものである。
上記AおよびB像のスリット状画像(22、24)、C像のスリット状画像(26)およびバック基材シート(11)を透明なものとし、裏面からも透過光下で各像の像変化を視認することができるようにすることもできるが、上記A、B像それぞれのスリット状画像(22、24)は、多くても万線パターン(20)の半分の面積しかないので、濃度が薄くなり実質的には、用途が限定される危惧がある。
このような背景から、AおよびB像のスリット状画像(22、24)は、不透明でかつ黒色等の高濃度の文字、数字あるいはロゴマーク等の画像とすることが好ましく、逆にC像のスリット状画像(26)としては、比較的明るいカラー画像とし、上部から視角を変えると、このC像のスリット状画像(26)中に、黒色等の高濃度の文字、数字あるいはロゴマーク等の印刷画像あるいは銀塩画像がくっきりと浮かび上がるようになり、偽造防止効果をも向上せしめる像変化機能を有する画像形成体(1)とすることができる。従ってこの場合のバック基材シート(11)は、コートボール、コートアイボリー等白色系の板紙やアート紙等とし、この上にプロセスインキによる印刷あるいはインクジェット方式によってC像のスリット状画像(26)を形成したものが好適である。
本発明に係る発明の像変化機能を有する画像形成体(1)において、AおよびB像のスリット状画像(22、24)を隠し文字等として偽造防止等に利用する場合、図5に示す透明基材シート(10)の薄手の一定厚み(D1)としては、万線パターン(20)の幅と同程度あるいはそれ以下とすることが好ましく、このことによって、相当斜め上からでないと、この隠し文字が視認できないようにした像変化機能を有する画像形成体(1)とすることができる。
以上のような構成の像変化機能を有する画像形成体(1)は、例えば駅、道路、商店街等の看板や広告板(ディスプレイ)として、あるいはステンドガラスや窓ガラスの装飾として利用が可能であり、またCD、MO、DVD等のプラスチックケースにあるいは商品そのものに直接印刷又は銀塩画像等を設けて、偽造防止効果やデザイン効果を狙ったものに利用できる。
本発明の像変化機能を有する画像形成体の一実施の形態を示すもので、(a)は、その拡大斜視図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す断面図である。 本発明の像変化機能を有する画像形成体の一実施の形態を示すもので、(a)は、その斜め右上または斜め左下から視認される正面図であり、(b)は、その斜め左上または斜め右下から視認される正面図である。 本発明の像変化機能を有する画像形成体の他の一事例を示す側断面図である。 本発明の像変化機能を有する画像形成体の他の一事例を示すもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、他の構成でなる側断面図であり、 本発明の像変化機能を有する画像形成体のさらに他の一事例を示すもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、他の構成でなる側断面図であり、 本発明の像変化機能を有する画像形成体のさらに他の一事例を示す側断面図である。 従来の像変化機能を有する画像形成体の一事例を側断面で表した説明図である。 従来の画像形成体を構成する万線モアレ像の一事例を説明するための正面図である。 図8に示す万線モアレ像の正面図のA部の部分拡大図である。 万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた一事例を説明するための正面拡大図である。 万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた際に浮き上がって見える潜像部の一事例を示す正面図である。
1‥‥像変化機能を有する画像形成体
3‥‥万線モアレ像
5‥‥チェンジ
10‥‥透明基材シート
11‥‥バック基材シート
12‥‥一定間隔の空間
14‥‥白色隠蔽層
20‥‥直線状の万線パターン
22‥‥A像のスリット画像
24‥‥B像のスリット画像
26‥‥C像のスリット画像
30‥‥潜像部
30a‥‥ハート型の顕像部
32‥‥非潜像部
34‥‥万線フィルム
36‥‥可視像
50‥‥レンチキュラーレンズ
D‥‥透明基材シートの厚み
D1‥‥薄手の透明基材シートの厚み
P‥‥万線パターンのピッチ
W‥‥画像形成体の万線パターンの線幅

Claims (4)

  1. 所定の厚みを有する透明基材シートの片面に、隠蔽性を有し線幅がピッチに対し略1対2の直線状万線パターンが施され、もう一方の面には、該万線パターンと同方向に延びる2種類のスリット状画像が該万線パターンに見当が合致する位置で、かつ該各万線パターンの幅内に2分割されて直接に並列に設けられている像変化機能を有する画像形成体であって、
    前記2種類のスリット状画像から一定間隔の空間をおいて、前記万線幅と略同一で同方向に延びる第3のスリット状画像が設けられており、
    該2種類のスリット状画像が黒色又は高濃度の画像であり、
    該第3のスリット状画像がカラー画像であることを特徴とする像変化機能を有する画像形成体。
  2. 前記透明基材シートの厚み(D1)が、前記直線状万線パターンの幅と同程度あるいはそれ以下であることを特徴とする請求項1記載の像変化機能を有する画像形成体。
  3. 前記2種類のスリット状画像が文字、数字あるいはロゴマークからなる画像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の像変化機能を有する画像形成体。
  4. 前記第3のスリット状画像が、白色系板紙又はアート紙からなるバック基材シート上に設けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の像変化機能を有する画像形成体。
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