JP3207116U - 埋設金属物体探査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が信号強度の値を常に確認しなくとも、作業者が埋設金属物体の埋設地点を特定する作業が容易に行える埋設金属物体探査装置を提供する。【解決手段】埋設金属物体探査装置1は、埋設金属物体2に反応する金属探知部3の出力の信号強度を算出する探査装置本体と、信号強度の最大値を記憶する記憶部6と、記憶部6に記憶した最大値と信号強度とが近似する場合に報知する報知部7とを備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、埋設金属物体に反応する金属探知部の出力の信号強度を算出する探査装置本体を備えた埋設金属物体探査装置に関する。
埋設金属物体探査装置は、ガス管、水道管等の埋設金属管、電力ケーブル、通信ケーブル等の埋設ケーブル等の埋設金属物体の、地中における埋設地点や埋設深度を特定するために用いられる。
このような埋設金属物体の埋設地点や埋設深度を特定する埋設金属物体探査装置としては、たとえば、上記埋設金属物体に、微小な交流電流を流すことによって発生した磁界を捕捉する複数の探査コイルを金属探知部として備え、捕捉した磁界を出力信号として出力する信号処理部と、出力された信号を演算処理して信号強度を算出すると共に、表示画面に算出結果である信号強度の値を表示する探査装置本体と、から構成されたものがある。このような埋設金属物体探査装置は、さらに埋設金属物体の埋設地点をより容易に特定することができるように、探査装置本体の表示画面に、信号強度の最大値を保持して表示する機能を備える場合がある(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の埋設金属物体探査装置を使用して埋設地点を特定する場合、作業者は、埋設金属物体と交錯するように金属探知部を地面上で走査して、表示画面に表示された信号強度の値が最大値となる位置を特定して、信号強度の値が最大値となる位置を埋設金属物体の埋設地点として特定できる。
このような従来の埋設金属物体探査装置を使用して埋設地点を特定する作業をする場合、作業者は常に表示画面を確認して、信号強度の値と保持された最大値とを比較しつつ、作業をする必要がある。
しかし、作業者が常に表示画面を確認しなければならない場合、例えば作業者にわずらわしいと感じさせる場合がある。また、作業者が表示画面を確認する手間により作業が非効率になる場合、作業者の注意が画面に向けられて作業場の安全性が確保されない場合などが想定され、好ましくない。
そのため、作業者が表示画面に表示された信号強度の値を常に確認しなくとも、作業者が埋設地点を特定する作業を行える埋設金属物体探査装置が望まれる。
そのため、作業者が表示画面に表示された信号強度の値を常に確認しなくとも、作業者が埋設地点を特定する作業を行える埋設金属物体探査装置が望まれる。
本考案は、上記問題点に鑑みて為されたものであって、作業者が信号強度の値を常に確認しなくとも、作業者が埋設金属物体の埋設地点を特定する作業が容易に行える埋設金属物体探査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る埋設金属物体探査装置の特徴構成は、
埋設金属物体に反応する金属探知部の出力の信号強度を算出する探査装置本体と、
前記信号強度の最大値を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記最大値と前記信号強度とが近似する場合に報知する報知部と、を備える点にある。
埋設金属物体に反応する金属探知部の出力の信号強度を算出する探査装置本体と、
前記信号強度の最大値を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記最大値と前記信号強度とが近似する場合に報知する報知部と、を備える点にある。
上記特徴構成によれば、作業者が所定の測定位置で、埋設金属物体探査装置の金属探知部を地面上で走査し、金属探知部が埋設金属物体の近傍を通過すれば、金属探知部が埋設金属物体に反応した出力の信号強度を探査装置本体が算出する。そして、金属探知部が埋設金属物体の上方を通過する時に信号強度は最大の値となり、記憶部が信号強度の最大値として記憶する。そして、作業者が所定の測定位置で、引き続き走査を継続する場合に、報知部は、記憶部に記憶された最大値と、引き続き出力される信号強度の値とが近似する場合、すなわち、再び金属探知部が埋設金属物体の上方を通過した時に報知する。ここで、記憶部に記憶された最大値と引き続き出力される信号強度の値が近似する場合とは、引き続き出力される信号強度の値が、記憶部に記憶された最大値に対し、所定の割合の範囲にある場合を言う。
したがって、作業者が所定の測定位置で埋設金属物体探査装置の金属探知部を地面上で走査した場合に、当該報知によって、所定の測定位置における、埋設金属物体の埋設地点を特定することができる。このように埋設金属物体の埋設地点を特定する場合に、作業者は、信号強度の値の逐次確認を要しない。
すなわち、作業者が信号強度の値を常に確認しなくとも、報知に従えば作業者が埋設金属物体の埋設地点を特定する作業が容易に行える。
なお、作業者は、適宜測定位置を変更して、埋設金属物体の埋設地点の特定を繰り返すこともできる。
すなわち、作業者が信号強度の値を常に確認しなくとも、報知に従えば作業者が埋設金属物体の埋設地点を特定する作業が容易に行える。
なお、作業者は、適宜測定位置を変更して、埋設金属物体の埋設地点の特定を繰り返すこともできる。
本考案に係る埋設金属物体探査装置のさらなる特徴構成は、
前記報知部として、光で報知する光源を備える点にある。
前記報知部として、光で報知する光源を備える点にある。
上記特徴構成によれば、作業者は、報知部としての光源が発する光の状態に応じて、あらかじめ記憶部に記憶された最大値と信号強度の値が近似しているかどうかを認知し、埋設金属物体の埋設地点を特定する作業を行える。
ここで、光源が発する光の状態とは、点灯/消灯、点滅、光量の変動、色味などの色調、光源の数、複数個の光源がある場合にそれぞれの光源の点灯/消灯の個数、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
ここで、光源が発する光の状態とは、点灯/消灯、点滅、光量の変動、色味などの色調、光源の数、複数個の光源がある場合にそれぞれの光源の点灯/消灯の個数、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
本考案に係る埋設金属物体探査装置のさらなる特徴構成は、
前記報知部として、音で報知する音源を備える点にある。
前記報知部として、音で報知する音源を備える点にある。
上記特徴構成によれば、作業者は、報知部としての音源が発する音の状態に応じて、あらかじめ記憶部に記憶された最大値と信号強度の値が近似しているかどうかを認知し、埋設金属物体の埋設地点を特定する作業を行える。
ここで、音源が発する音の状態とは、発音/無音、発音のテンポないしリズム、音量や音程、音色ないし音階の変動、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
ここで、音源が発する音の状態とは、発音/無音、発音のテンポないしリズム、音量や音程、音色ないし音階の変動、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
本考案に係る埋設金属物体探査装置のさらなる特徴構成は、
前記報知部として、加速度で報知する駆動源を備える点にある。
前記報知部として、加速度で報知する駆動源を備える点にある。
上記特徴構成によれば、作業者は、報知部としての駆動源が生ずる振動などの加速度の状態に応じて、あらかじめ記憶部に記憶された最大値と信号強度の値が近似しているかどうかを認知し、埋設金属物体の埋設地点を特定する作業を行える。
ここで、駆動源が生ずる加速度の状態とは、振動や衝撃、また、これら振動や衝撃の大きさやリズム、繰り返し回数、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
例えば埋設金属物体探査装置の把持部に報知部として当該駆動源を設けておけば、作業者は手の感覚により報知を把握することができる。
ここで、駆動源が生ずる加速度の状態とは、振動や衝撃、また、これら振動や衝撃の大きさやリズム、繰り返し回数、またはこれらの組み合わせなどが含まれる。
例えば埋設金属物体探査装置の把持部に報知部として当該駆動源を設けておけば、作業者は手の感覚により報知を把握することができる。
本考案に係る埋設金属物体探査装置のさらなる特徴構成は、
前記信号強度と、前記最大値とを表示する表示部を備える点にある。
前記信号強度と、前記最大値とを表示する表示部を備える点にある。
上記特徴構成によれば、作業者は、通常時は信号強度の値と最大値とを確認せず作業を進めつつ、必要に応じて信号強度の値と最大値とを確認して、埋設金属物体の埋設地点を特定する作業を行える。
本考案に係る埋設金属物体探査装置のさらなる特徴構成は、
前記表示部が前記報知部である点にある。
前記表示部が前記報知部である点にある。
上記特徴構成によれば、表示部で報知することができる。表示部は、例えば液晶モニタを用いることができる。そして、報知として、液晶モニタの表示を例えば点滅させることができる。また、表示部がバックライト付きの液晶モニタであれば、報知として、バックライトを点滅させたりすることもできる。
以下、本考案の好適な実施形態について、図1、2、3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る埋設金属物体探査装置1の全体構成の概略を示す。図2は、本実施形態の埋設金属物体探査装置1の形態の一例を示している。
埋設金属物体探査装置1としては、線状埋設金属物体探査装置や金属探知機と呼ばれるものが含まれる。本例では、埋設金属物体探査装置1が、主に線状の埋設金属物体を探査するために用いられる線状埋設金属物体探査装置である場合を例示する。
図1は、本実施形態に係る埋設金属物体探査装置1の全体構成の概略を示す。図2は、本実施形態の埋設金属物体探査装置1の形態の一例を示している。
埋設金属物体探査装置1としては、線状埋設金属物体探査装置や金属探知機と呼ばれるものが含まれる。本例では、埋設金属物体探査装置1が、主に線状の埋設金属物体を探査するために用いられる線状埋設金属物体探査装置である場合を例示する。
埋設金属物体探査装置1は、主に探査装置本体10を備えて成る。探査装置本体10は、埋設金属物体2に反応する金属探知部3の出力の信号強度を算出する埋設金属物体探査装置1の本体である。
探査装置本体10は、探査装置本体10の地面側に金属探知部3を備えている。
また、探査装置本体10は、作業者が埋設金属物体探査装置1の操作を行うボタンなどの入力インタフェースや、作業者に対し埋設金属物体探査装置1の操作に必要な表示を行う表示部82を備えた操作部8を、探査装置本体10の上部側に備える。
さらに、探査装置本体10は、作業者が埋設金属物体探査装置1を用いて埋設金属物体2の探査を行う場合に探査装置本体10を保持する把持部73を備える。
本例では、図2に示すように、探査装置本体10は、金属探知部3と、操作部8と、把持部73とを含み、埋設金属物体探査装置1として一体に構成されている。
また、探査装置本体10は、埋設金属物体2に反応する金属探知部3の反応の強弱を処理して出力信号S1,S2として出力する信号処理部4と、出力信号S1,S2を演算処理して信号強度zを算出する演算部5と、信号強度zの最大値xを記憶する記憶部6とをその内部に備えている。
そして、探査装置本体10は記憶部6に記憶された信号強度の最大値xと、演算部5が算出している信号強度zとが近似する場合に報知する報知部7を備えている。
以下、埋設金属物体探査装置1の各部について詳述する。
探査装置本体10は、探査装置本体10の地面側に金属探知部3を備えている。
また、探査装置本体10は、作業者が埋設金属物体探査装置1の操作を行うボタンなどの入力インタフェースや、作業者に対し埋設金属物体探査装置1の操作に必要な表示を行う表示部82を備えた操作部8を、探査装置本体10の上部側に備える。
さらに、探査装置本体10は、作業者が埋設金属物体探査装置1を用いて埋設金属物体2の探査を行う場合に探査装置本体10を保持する把持部73を備える。
本例では、図2に示すように、探査装置本体10は、金属探知部3と、操作部8と、把持部73とを含み、埋設金属物体探査装置1として一体に構成されている。
また、探査装置本体10は、埋設金属物体2に反応する金属探知部3の反応の強弱を処理して出力信号S1,S2として出力する信号処理部4と、出力信号S1,S2を演算処理して信号強度zを算出する演算部5と、信号強度zの最大値xを記憶する記憶部6とをその内部に備えている。
そして、探査装置本体10は記憶部6に記憶された信号強度の最大値xと、演算部5が算出している信号強度zとが近似する場合に報知する報知部7を備えている。
以下、埋設金属物体探査装置1の各部について詳述する。
埋設金属物体2は、ガス管、水道管等の埋設金属管、電力ケーブル、通信ケーブル等の埋設ケーブル等の線状の体埋設金属物体などである。本例では、鋳鉄管で成るガス管である。
金属探知部3は、埋設金属物体2に反応する機能部である。
作業者が、金属探知部3を地面上で走査すると、金属探知部3は、金属探知部3と埋設金属物体2との距離に応じて、その反応を強弱する。
金属探知部3は、従来の埋設金属物体探査装置に採用されているものと同様の構成のものを用いることができるが、たとえば送信機9から埋設金属物体2に対して交流電流を流した時に、埋設金属物体2に発生した磁界を捕捉する探査コイル31,32を用いることができる。
探査コイル31,32は、図1に示すように、上下方向(垂直方向)に所定の間隔をもって平行に配設してある。
作業者が、金属探知部3を地面上で走査すると、金属探知部3は、金属探知部3と埋設金属物体2との距離に応じて、その反応を強弱する。
金属探知部3は、従来の埋設金属物体探査装置に採用されているものと同様の構成のものを用いることができるが、たとえば送信機9から埋設金属物体2に対して交流電流を流した時に、埋設金属物体2に発生した磁界を捕捉する探査コイル31,32を用いることができる。
探査コイル31,32は、図1に示すように、上下方向(垂直方向)に所定の間隔をもって平行に配設してある。
図1に示すように、探査コイル31,32の中間位置から埋設深度yの位置に、直線状に充分長い埋設金属物体2が埋設されており、本例では、送信機9から埋設金属物体2に対して電流Isin(ωt)が供給される。埋設金属物体2には電流Isin(ωt)が流れているとする。この埋設金属物体2の直上付近に、地面に平行に探査コイル31,32を配置した場合、探査コイル31,32には、埋設金属物体2の電流Isinに反応して起電力を生ずる。また、探査コイル31,32には、その反応の強弱に応じた起電力を生ずる。
具体的には、金属探知部3が埋設金属物体2に近づくと、反応として起電力が大きくなり、金属探知部3が埋設金属物体2から離れると、反応として起電力が小さくなる。したがって、地面が鉛直方向に対して直角の水平面に沿って平坦である場合、金属探知部3の反応が最大となる地面上の位置が、埋設金属物体2の真上の位置である。
信号処理部4は、探査コイル31,32に発生した起電力el,ehを、出力信号S1,S2として出力する。信号処理部4としては、たとえばA/D変換器を用いることができる。つまり信号処理部4は、アナログ出力である起電力el,ehを、デジタル変換し、出力信号S1,S2として出力する。
演算部5は、出力信号S1,S2が出力されると、出力信号S1,S2を演算処理して、信号強度zおよび埋設深度yを算出する。信号強度zは、たとえば出力信号S1,S2の信号の値の平均を、出力信号S1,S2のダイナミックレンジに対する百分率(%)で表示することができる。
起電力el,ehを得た場合の、埋設深度yを求める方法について式(1)から(3)をもとに説明する。この埋設深度yを求める方法は、特許文献1に開示されるような周知の方法を用いることができる。
以下の演算は、実際には起電力el,ehが出力信号S1,S2に変換して出力された後に、演算部5によって行われる。
以下の演算は、実際には起電力el,ehが出力信号S1,S2に変換して出力された後に、演算部5によって行われる。
探査コイル31,32に発生する起電力el,ehは、次の式で与えられる。
el=k(1/y−l)Iωsin(ωt) ・・・(1)
eh=k(1/y+l)Iωsin(ωt) ・・・(2)
ここで、ωは角速度、tは時間、kは探査コイル31,32によって定まる定数である。
el=k(1/y−l)Iωsin(ωt) ・・・(1)
eh=k(1/y+l)Iωsin(ωt) ・・・(2)
ここで、ωは角速度、tは時間、kは探査コイル31,32によって定まる定数である。
式(1),(2)を連立方程式として解くと、
y=((el+eh)/(el−eh))l ・・・(3)
となる。
このように、式(3)から、探査コイル31,32に発生する起電力el,ehを測定すれば、埋設金属物体2の埋設深度yを測定することができるのである。
y=((el+eh)/(el−eh))l ・・・(3)
となる。
このように、式(3)から、探査コイル31,32に発生する起電力el,ehを測定すれば、埋設金属物体2の埋設深度yを測定することができるのである。
記憶部6は、信号強度zの最大値を記憶する。記憶部6は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ装置や、ランダムアクセスメモリなどの、揮発性メモリ装置を用いることができる。本例では、ランダムアクセスメモリで構成される。
本例では、演算部5が最初に算出した信号強度zを算出した場合に、一旦、この最初に算出した信号強度zを信号強度zの最大値xとして記憶部6に記憶する。
最大値xを記憶部6に記憶した後、演算部5は出力信号S1,S2の出力に応じて信号強度zを算出しつづける。そして演算部5は、直前に算出した信号強度zと、記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xとを対比して、直前に算出した信号強度zが記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xよりも大きな値であれば、当該信号強度zを、あらたに最大値xとして記憶部6に記憶する。
最大値xを記憶部6に記憶した後、演算部5は出力信号S1,S2の出力に応じて信号強度zを算出しつづける。そして演算部5は、直前に算出した信号強度zと、記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xとを対比して、直前に算出した信号強度zが記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xよりも大きな値であれば、当該信号強度zを、あらたに最大値xとして記憶部6に記憶する。
報知部7は、信号強度zと、最大値xとが近似する場合に、報知する部材である。報知部7は、使用者の知覚を通じて使用者に報知可能な手段のいずれをも利用できる。使用者の知覚を通じて使用者に報知可能な手段としては例えば、光や音、振動などの加速度が挙げられる。
本例では、図3に示すように、報知部7として、光で報知を行う光源71と、音で報知を行う音源72と、振動などの加速度で報知を行う駆動源74とを備えている。
図3の例では、光源71と、音源72とは操作部8に設けられている。
また、報知部7として、駆動源74は、作業者が把持する把持部73の内部に内蔵して設けられている。
図3の例では、光源71と、音源72とは操作部8に設けられている。
また、報知部7として、駆動源74は、作業者が把持する把持部73の内部に内蔵して設けられている。
光源71としては、光を発することができればその種類を問わないが、本例では光源71がLEDランプである場合を示している。
同じく、音源72としては、音を発することができればその種類を問わないが、音源72がスピーカーである場合を示している。
駆動源74としは、振動などを生ずるものであればその種類を問わないが、駆動源74が、いわゆるバイブレータである場合を示している。
同じく、音源72としては、音を発することができればその種類を問わないが、音源72がスピーカーである場合を示している。
駆動源74としは、振動などを生ずるものであればその種類を問わないが、駆動源74が、いわゆるバイブレータである場合を示している。
本例において、信号強度zと、最大値xとが近似する場合としては、たとえば、信号強度zの値が、最大値xの値に対して所定の割合の範囲の値である場合、とすることができる。例えば、所定の割合以上の値として、80%以上110%以下の値である場合、とすることができる。また、演算部5が、直前に演算して算出した信号強度zを、あらたに最大値xとして記憶部6に記憶する場合、とすることもできる。
報知部7についてさらに説明を加える。
本例では、演算部5が、直前に算出した信号強度zと、記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xとを対比して、直前に算出した信号強度zが記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xに近似する値であれば、演算部5が報知部7に、報知することを指示する。
本例では、演算部5が、直前に算出した信号強度zと、記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xとを対比して、直前に算出した信号強度zが記憶部6にあらかじめ記憶されている最大値xに近似する値であれば、演算部5が報知部7に、報知することを指示する。
報知部7は、演算部5から報知の指示を受けると、報知として光源71を点灯させる。本例では、報知部7は、光源71を点灯させると同時に、報知として音源72から所定の報知音を発する。また、報知部7は、光源71を点灯させると同時に、報知として駆動源74を動作せしめ、所定の強度の振動を発する。使用者は、点灯、報知音および振動などの報知により、金属探知部3が埋設金属物体2の上部の地面上にあることを、認識できる。
操作部8は、作業者に対し埋設金属物体探査装置1の操作に必要な表示を行う表示部82を備えている。また詳細は割愛するが、操作部8は、作業者が上部側に埋設金属物体探査装置1の操作を行うボタンなどの入力インタフェースを備える。
本例では、表示部82は、演算部5が算出している信号強度zと、記憶部6に記憶されている最大値xとを表示する場合を示している。図3は、表示部82と報知部7とを備えた操作部8を示している。たとえば、表示部82は、演算部5から信号強度zと最大値xとを表示する指令を受けて信号強度zの値および最大値xの値を表示する。
図示しないが、表示部82はその表示を切り替えて、埋設深度yの値を表示する場合もある。たとえば作業者が入力インタフェースで表示部82に対しその表示を切り替えを指示すると、表示部82は、演算部5から埋設深度yを表示する指令を受けて信号強度zの値および最大値xの値を表示する場合などがある。
図示しないが、表示部82はその表示を切り替えて、埋設深度yの値を表示する場合もある。たとえば作業者が入力インタフェースで表示部82に対しその表示を切り替えを指示すると、表示部82は、演算部5から埋設深度yを表示する指令を受けて信号強度zの値および最大値xの値を表示する場合などがある。
このように操作部8に報知部7と表示部82とを備える場合、作業者は、通常時は信号強度zの値と、最大値xとを確認せずとも報知部7の報知により作業を進め、何かしら必要に応じて信号強度zの値や最大値xを表示部82で確認して、埋設金属物体2の埋設地点を確実に特定する作業を行える。
表示部82としては、いわゆるモニタを使用することができる。モニタとしては、例えばバックライト81付きの液晶パネルなどを採用することができる。
使用者は、必要に応じて表示部82に表示される上記の値の表示を視認して確認し、作業を行うことができる。
使用者は、必要に応じて表示部82に表示される上記の値の表示を視認して確認し、作業を行うことができる。
埋設金属物体探査装置1の使用方法の一例を説明する。
使用者は、把持部73で埋設金属物体探査装置1を保持し、金属探知部3を地面に向けて地面上を走査して、報知部7の報知により、報知部7が報知する位置を埋設金属物体探査装置1の埋設地点として特定することができる。
使用者は、把持部73で埋設金属物体探査装置1を保持し、金属探知部3を地面に向けて地面上を走査して、報知部7の報知により、報知部7が報知する位置を埋設金属物体探査装置1の埋設地点として特定することができる。
たとえば、作業者が所定の測定位置で埋設金属物体探査装置1の金属探知部3を地面上で一定方向に向けて走査した場合に、その走査線上に埋設金属物体2の埋設地点があれば、金属探知部3が埋設金属物体2の埋設地点に来た時に、金属探知部3が埋設金属物体2と交錯した時に、すなわち信号強度zは最大の値となり、その値が最大値xとして記憶部6に記憶される。金属探知部3が、埋設金属物体2の埋設地点を通過した後、作業者が同じ測定位置で埋設金属物体探査装置1の金属探知部3を地面上で折り返して(逆方向に向けて)走査した場合に、再び金属探知部3が埋設金属物体2の埋設地点にくると、信号強度zは記憶部6に記憶された最大値xと近似する値となる。この場合に、報知部7が報知する。そして作業者は、報知部7の報知により、報知部7が報知した位置を、埋設金属物体2の埋設地点であると特定することができる。
作業者は、適宜測定位置を変更して、埋設金属物体2の埋設地点の特定を繰り返すことができる。そして繰り返し特定した埋設金属物体2の埋設地点をたどれば、作業者は埋設金属物体2が埋設されている埋設位置を特定できる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、報知部7として、光源71と、音源72と、駆動源74とを備えている場合を例示した。しかし、報知部7としては、光源71、音源72、駆動源74のいずれか一つ以上を備えていれば足りる。
(1)上記実施形態では、報知部7として、光源71と、音源72と、駆動源74とを備えている場合を例示した。しかし、報知部7としては、光源71、音源72、駆動源74のいずれか一つ以上を備えていれば足りる。
(2)上記実施形態では、報知部7として、LEDランプの光源71と、スピーカーの音源72とを操作部8に備える構成を例示した。
しかしながら、報知部7として、LEDランプの光源71もしくはスピーカーの音源72のいずれか一方のみを操作部8に備える構成としてもよい。
しかしながら、報知部7として、LEDランプの光源71もしくはスピーカーの音源72のいずれか一方のみを操作部8に備える構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、操作部8に表示部82を備える場合を例示したが、必ずしも表示部82は必要ではない。作業者は、報知部7の報知により埋設金属物体探査装置1の埋設地点を容易に特定できるためである。
(4)上記実施形態では、報知する場合に光源71を点灯する場合を例示した。しかしながら、報知として、光源71を点滅させたり、点灯させた光源71の光量を変動させたりするようにしてもよい。
また、光源71を点滅させたり、点灯させた光源71の光量を変動させたりする場合において、信号強度zの値が、最大値xの値に対して所定の割合以上の値である場合、信号強度zの値の最大値xの値に対する割合に応じて、点滅速度や光量を変動させてもよい。たとえば、信号強度zの値の最大値xの値に対する割合が大きければ、その割合の増加に応じて点滅速度を早くしたり、光量を増大させることができる。
(5)上記実施形態では、報知する場合に光源71を点灯する場合を例示した。しかしながら、報知として、光源71を複数個備え、複数の光源71の点灯個数を変更してもよい。
(6)上記実施形態では、報知する場合に音源72が報知音を発する場合を例示した。この報知音は、発音と停止の繰り返しや音量を増減するようなリズム、ないし、なにかしらメロディーのような音階を含むもの、またはこれらの組み合わせでもよい。
例えば、信号強度zの値が、最大値xの値に対して所定の割合未満の値である場合、低周期で発音を繰り返し、最大値xの値に対して所定の割合以上の値になると、高周期で発音を繰り返し、音源72の発する音のリズムを変動させるような態様を取り得る。
(7)上記実施形態では、報知する場合に駆動源74を動作せしめ、所定の強度の振動を発する場合を例示した。この振動は、振動と停止の繰り返し、振動の周波数や強度を増減するようなリズムを含むもの、またはこれらの組み合わせでもよい。
(8)上記実施形態では、光源71としてLEDランプを備える構成を例示した。光源71を単独の光源で設ける場合に限られない。たとえば、操作部8に液晶パネルである表示部82を備える場合、表示部82のバックライト81を光源71として用いてもよい。
例えば、バックライト81を点滅させることができる。すなわち、表示部82を報知部7として用い、光源71を点滅させる代わりに表示部82を点滅させることができる。
例えば、バックライト81を点滅させることができる。すなわち、表示部82を報知部7として用い、光源71を点滅させる代わりに表示部82を点滅させることができる。
(9)上記実施形態では、光源71を点滅させる場合を例示した。しかしながら、光源71を点滅する代わりに、液晶パネルである表示部82を点滅させてもよい。すなわち、表示部82を報知部7として用い、光源71を点滅させる代わりに表示部82を点滅させることができる。
(10)上記実施形態では、図3に示すように、報知部7は表示部82と共に操作部8に一体に構成したが、報知部7と、表示部82は別々に構成する場合もある。
例えば、報知部7を、埋設金属物体探査装置1の本体部分と無線通信で接続されたイヤホンでなる音源72として構成する場合もある。このような、音源72として機能できる無線通信で接続されるイヤホンとしては、いわゆる2.4Mhz帯の電波信号で接続されるものを用いることができる。例えば、bluetooth(登録商標)を用いたイヤホンが例示される。
同様に、無線通信で接続される光源71を用いる場合もある。例えば、光源71を小型軽量に構成し、作業者が装着するメガネなどにクリップで固定して、作業者が報知部7の報知を視認できるようにすれば、作業性が向上する。
(11)上記実施形態では、埋設金属物体探査装置1の探査装置本体10は、金属探知部3と、操作部8と、把持部73とを含み、として一体に構成されている場合を示した。
しかし、探査装置本体10は、図4に示すように、受信機11とロケーター12とのように、2つの装置に分割し、受信機11とロケーター12との間で電力を供給する電力線として機能したり、受信機11とロケーター12との間で情報や信号のやり取りを行う信号線として機能したりするケーブル13で、受信機11とロケーター12とを接続し、実質的に一体の探査装置本体10とする場合がある。
しかし、探査装置本体10は、図4に示すように、受信機11とロケーター12とのように、2つの装置に分割し、受信機11とロケーター12との間で電力を供給する電力線として機能したり、受信機11とロケーター12との間で情報や信号のやり取りを行う信号線として機能したりするケーブル13で、受信機11とロケーター12とを接続し、実質的に一体の探査装置本体10とする場合がある。
図4の例では、受信機11は、表示部82を含み、主に操作部8から成る装置となっている。またロケーター12は、その地面側に金属探知部3を備え、上部側に把持部73を備えた小型の棒状の装置となっている。さらにロケーター12は、上部側に、報知部7として光源71と、把持部73の内部に報知部7として駆動源74を備えている。
このように探査装置本体10を、受信機11とロケーター12とのように、2つ以上の装置に分割して構成すると、個々の装置が小型軽量化されて、埋設金属物体探査装置1として用いる場合に、使用感や作業性が向上する場合がある。
(12)上記実施形態では、金属探知部3として、2つの探査コイル31、32を用いる場合を例示したが、探査コイルは1つであってもよい。また、金属探知部3は、探査コイルを用いる場合に限られず、埋設金属物体に反応するもの、例えば埋設金属物体からの磁界や電界、電波などを補足し、共鳴し、もしくは検知するなどの反応を生ずるものであれば利用できる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本考案の実施形態はこれに限定されず、本考案の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上の如く、本考案の埋設金属物体探査装置1は、報知部7の報知により、作業者が信号強度の値を常に確認しなくとも、作業者が埋設金属物体2の埋設地点を特定する作業が容易に行える。
ガス管、水道管等の埋設金属管、電力ケーブル、通信ケーブル等の埋設ケーブル等の埋設金属物体の埋設地点や埋設深度を特定する用途に適用できる。
1 :埋設金属物体探査装置
2 :埋設金属物体
3 :金属探知部
4 :信号処理部
5 :演算部
6 :記憶部
7 :報知部
8 :操作部
10 :探査装置本体
11 :受信機(探査装置本体)
12 :ロケーター(探査装置本体)
71 :光源(報知部)
72 :音源(報知部)
74 :駆動源(報知部)
82 :表示部
S1 :出力信号
S2 :出力信号
x :最大値
z :信号強度
2 :埋設金属物体
3 :金属探知部
4 :信号処理部
5 :演算部
6 :記憶部
7 :報知部
8 :操作部
10 :探査装置本体
11 :受信機(探査装置本体)
12 :ロケーター(探査装置本体)
71 :光源(報知部)
72 :音源(報知部)
74 :駆動源(報知部)
82 :表示部
S1 :出力信号
S2 :出力信号
x :最大値
z :信号強度
Claims (6)
- 埋設金属物体に反応する金属探知部の出力の信号強度を算出する探査装置本体と、
前記信号強度の最大値を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記最大値と前記信号強度とが近似する場合に報知する報知部とを備えた埋設金属物体探査装置。 - 前記報知部として、光で報知する光源を備えた請求項1に記載の埋設金属物体探査装置。
- 前記報知部として、音で報知する音源を備えた請求項1または2に記載の埋設金属物体探査装置。
- 前記報知部として、加速度で報知する駆動源を備えた請求項1から3の何れか一項に記載の埋設金属物体探査装置。
- 前記信号強度と、前記最大値とを表示する表示部を備えた請求項1から4の何れか一項に記載の埋設金属物体探査装置。
- 前記表示部が前記報知部である請求項5に記載の埋設金属物体探査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016003926U JP3207116U (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 埋設金属物体探査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016003926U JP3207116U (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 埋設金属物体探査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=57140354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016003926U Active JP3207116U (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 埋設金属物体探査装置 |
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2016
- 2016-08-10 JP JP2016003926U patent/JP3207116U/ja active Active
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