JP3207096U - 剣道用小手 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の手から前腕にかけての部位を対戦者の竹刀による打撃から十分保護しながら、手首を柔軟に動かすことが可能で竹刀が振り易い、耐衝撃性及び柔軟性に優れた剣道用小手を提供する。【解決手段】小手頭、手の内、及びけらからなり手が挿入される頭部と、前記頭部に連接して縫い合わされ内側が開放されて手首部分を覆う手首部と、前記手首部に連接して縫い合わされ、開放されている内側が小手紐で結ばれるようになっている前腕部分を覆う小手布団とで構成されている剣道用小手であって、前記小手頭及び前記けらの外面部材は伸縮性を有しないものであり、前記手首部の被覆部材は伸縮性を有する生地である。【選択図】図1
Description
本考案は、剣道において竹刀などによる打撃から手などを保護するために使用される剣道用具である小手に関するものであり、詳しくは、利用者が装着した際に手首を柔軟に動かすことができるように形成した剣道用小手に関するものである。
剣道用小手は、利用者の手から前腕にかけての部位を対戦者の竹刀による打撃から保護するための防具である。剣道用小手は、手の甲側を覆う小手頭及びけら、並びに手の平側を覆う手の内で形成される頭部、前腕部分を覆う小手布団、頭部と小手布団とを繋いで手首部分を覆う手首部とから構成される。
小手頭と手の内との間には手を挿入する袋状空間が設けてあり、手を挿入した状態で小手布団を小手紐で前腕に締め付けて固定する。手の甲側の小手頭とけらの外面部材には合成皮革、人工皮革、天然皮革、又は織刺しの布が、手の内には薄い鹿革や合成皮革が、手の甲が接触する内面部材には吸汗、速乾性を備えた綿生地や合成繊維生地などが使用される。また、外面部材と内面部材との間には緩衝材として綿や合成繊維などが充填されている。
小手頭と手の内との間には手を挿入する袋状空間が設けてあり、手を挿入した状態で小手布団を小手紐で前腕に締め付けて固定する。手の甲側の小手頭とけらの外面部材には合成皮革、人工皮革、天然皮革、又は織刺しの布が、手の内には薄い鹿革や合成皮革が、手の甲が接触する内面部材には吸汗、速乾性を備えた綿生地や合成繊維生地などが使用される。また、外面部材と内面部材との間には緩衝材として綿や合成繊維などが充填されている。
手首部は、頭部のけらの後端部に一体的に逢着されており、手首部分を覆う長さを有し内側が開放されている。そして、手首部の被覆部材は、鹿革・牛革などの天然皮革、合成皮革、人工皮革、又は織刺しの布などで覆われ、その内部には鹿毛、羊毛などの獣毛、又は合成綿などの緩衝材が充填されて肉厚に形成されている。なお、小手頭及びけらの外面部材、並びに手首部の被覆部材は同じ素材のものを用いるのが一般的である。
また、手首部の所定位置で、飾り糸により被覆部材と内部の緩衝材とを縫止している。
また、手首部の所定位置で、飾り糸により被覆部材と内部の緩衝材とを縫止している。
ところで、剣道用小手には、対戦者からの打撃の衝撃に耐えて利用者の手から前腕にかけての部位を保護することが求められる一方で、利用者が対戦者に対して有効な打撃ができるように手首の返しなどが滑らかに行えて竹刀を振り易いことが求められている。頭部も手で竹刀を握りしめるために可動性が求められるが、手首部は小手打ちなどで手首のスナップを効かせて速く鋭く打つために、剣道用小手の中でも可動性が最も求められる部分である。
そのため、例えば、手首の返しが滑らかで、使い勝手が良好な剣道用小手を提供することを目的として、手首の周囲を覆う部分には、周回りに沿って飾り糸で縫止した2本又は複数本の手首飾り部が形成されており、手首飾り部は、表側を形成する表張材と裏側を形成する裏張材との間の緩衝材を薄めに充填して又は充填しないで飾り糸で縫止したことによって、手首飾り部とその近傍が肉薄で曲がり易くなる剣道用小手が提供されている(特許技術文献1を参照)。
そのため、例えば、手首の返しが滑らかで、使い勝手が良好な剣道用小手を提供することを目的として、手首の周囲を覆う部分には、周回りに沿って飾り糸で縫止した2本又は複数本の手首飾り部が形成されており、手首飾り部は、表側を形成する表張材と裏側を形成する裏張材との間の緩衝材を薄めに充填して又は充填しないで飾り糸で縫止したことによって、手首飾り部とその近傍が肉薄で曲がり易くなる剣道用小手が提供されている(特許技術文献1を参照)。
しかしながら、手首の部分の外面は、牛革、鹿革、あるいは布材などの表張材で覆われているので、剣道の試合において対戦者に瞬時に有効な打撃をするために必要な柔軟性としてはまだ不十分であるだけでなく、緩衝材を薄めに充填して又は充填しないで形成しているため、対戦者の打撃を受けた際の衝撃吸収力が弱いという問題がある。特に、身体の中でも手首部分は骨が近く、打撃を受けた際に感じる痛みが他の部分よりも強いので、この問題は大きい。
このように、剣道用小手に関しては、対戦者の竹刀による打撃に対し利用者の手から前腕にかけての部位を保護すると共に、これを装着して剣道の練習あるいは試合を行う際に、少しでも手首を柔軟に動かし易いといった竹刀を振り易いものが求められている。
そこで、本考案の目的は、利用者の手から前腕にかけての部位を対戦者の竹刀による打撃から十分保護しながら、手首を柔軟に動かすことが可能で竹刀が振り易い、耐衝撃性及び柔軟性に優れた剣道用小手を提供することにある。
このように、剣道用小手に関しては、対戦者の竹刀による打撃に対し利用者の手から前腕にかけての部位を保護すると共に、これを装着して剣道の練習あるいは試合を行う際に、少しでも手首を柔軟に動かし易いといった竹刀を振り易いものが求められている。
そこで、本考案の目的は、利用者の手から前腕にかけての部位を対戦者の竹刀による打撃から十分保護しながら、手首を柔軟に動かすことが可能で竹刀が振り易い、耐衝撃性及び柔軟性に優れた剣道用小手を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の考案は、小手頭、手の内、及びけらからなり手が挿入される頭部と、前記頭部に連接して縫い合わされ内側が開放されて手首部分を覆う手首部と、前記手首部に連接して縫い合わされ、開放されている内側が小手紐で結ばれるようになっている前腕部分を覆う小手布団とで構成されている剣道用小手であって、前記小手頭及び前記けらの外面部材は伸縮性を有しないものであり、前記手首部の被覆部材は伸縮性を有する生地であることを特徴とする。
第1に、小手頭及びけらの外面部材は伸縮性を有しないものなので頭部は耐衝撃性及び耐久性に優れている一方で、手首部の被覆部材は伸縮性を有する生地で形成されているので、緩衝材をより充填しても堅くならずに耐衝撃性をより高めただけでなく、手首部が柔らかく曲がり利用者が手首を十分に使って竹刀をより振りやすくなるように柔軟性もより高めた。
第2に、従来、小手頭及びけらの外面部材、並びに手首部の被覆部材は同じ素材のものを用いるのが一般的であったが、小手頭及びけらの外面部材には伸縮性を有しないもの、手首部の被覆部材には伸縮性を有する生地を用いて、異なる素材を組み合わせた構造とすることによって、剣道用小手に求められる耐久性、耐衝撃性及び柔軟性をバランスよく実現させている。
第2に、従来、小手頭及びけらの外面部材、並びに手首部の被覆部材は同じ素材のものを用いるのが一般的であったが、小手頭及びけらの外面部材には伸縮性を有しないもの、手首部の被覆部材には伸縮性を有する生地を用いて、異なる素材を組み合わせた構造とすることによって、剣道用小手に求められる耐久性、耐衝撃性及び柔軟性をバランスよく実現させている。
以下、図面を参照しながら、本願考案の実施の形態について説明する。
図1は、本考案に係る剣道用小手を示した説明図である。なお、図1には右手用の剣道用小手が示されているが、左手用も同様である。
図1に示すように、剣道用小手は、手の甲側に形成されている小手頭1、竹刀を握る手の平側に形成されている手の内2、及び小手頭1の後端側に縫着連設されて緩衝材が充填されて膨出形成されているけら3からなり手が挿入される頭部と、前記頭部に連接して縫い合わされ内側が開放されて手首部分を覆う手首部4と、手首部4に連接して縫い合わされ、開放されている内側が小手紐7で結ばれるようになっている前腕部分を覆う筒状の小手布団6とから構成されている。
図1に示すように、剣道用小手は、手の甲側に形成されている小手頭1、竹刀を握る手の平側に形成されている手の内2、及び小手頭1の後端側に縫着連設されて緩衝材が充填されて膨出形成されているけら3からなり手が挿入される頭部と、前記頭部に連接して縫い合わされ内側が開放されて手首部分を覆う手首部4と、手首部4に連接して縫い合わされ、開放されている内側が小手紐7で結ばれるようになっている前腕部分を覆う筒状の小手布団6とから構成されている。
手が挿入される小手頭1はミトン状であり親指とそれ以外の4本の指を入れる部分に分かれている。そして、対戦者の竹刀による打撃を緩和するため、外面部材と内面部材の間には緩衝性に優れた鹿毛、羊毛などの獣毛、綿、又はフェルトなどの合成繊維の緩衝材が充填されている。
本実施例の剣道用小手の頭部の手の甲側の外面部材は伸縮性を有しないものであり、従って、小手頭1の手の甲側の外面部材としては、鹿革・牛革などの天然皮革、合成皮革、人工皮革、又は織刺しの布などの伸縮性を有しないものが用いられる。
小手頭1には、元々は耐久性や見た目の良さなどから鹿革・牛革などの天然皮革が用いられて来たが、コストを低くし耐衝撃性を高めることなどを目的として合成皮革や織刺などが用いられるようになって来たという経緯がある。
そのため、仮に小手頭1の手の甲側の外面部材として伸縮性を有する生地を用いると、天然皮革などを用いた小手頭1の部分が有していた無骨さ、しっかりした感じというものが薄れてしまい、剣道を知っている者から見た場合の剣道用小手としての違和感が顕著になる。また、対戦者による竹刀の打突部分が柔らかすぎるので該部分だけが極端に凹んでしまい衝撃分散性が不十分で結果として耐衝撃性が高くないということだけでなく、手首部4と異なり綿などの緩衝材を充填する各部分が大きいので入れすぎると不自然に膨張してしまい、ボクシング用グローブのようなものになってしまうという問題が発生する。そして、それを回避しようとして緩衝材の量を削減すると、耐衝撃性が低くなる結果となるという逆の問題が発生する。
従って、小手頭1の手の甲側の外面部材として、伸縮性を有するものは用いない。
なお、小手頭1の手の甲側の内面部材としては、肌触りが良く通気性に優れた綿生地などが使用可能である。
本実施例の剣道用小手の頭部の手の甲側の外面部材は伸縮性を有しないものであり、従って、小手頭1の手の甲側の外面部材としては、鹿革・牛革などの天然皮革、合成皮革、人工皮革、又は織刺しの布などの伸縮性を有しないものが用いられる。
小手頭1には、元々は耐久性や見た目の良さなどから鹿革・牛革などの天然皮革が用いられて来たが、コストを低くし耐衝撃性を高めることなどを目的として合成皮革や織刺などが用いられるようになって来たという経緯がある。
そのため、仮に小手頭1の手の甲側の外面部材として伸縮性を有する生地を用いると、天然皮革などを用いた小手頭1の部分が有していた無骨さ、しっかりした感じというものが薄れてしまい、剣道を知っている者から見た場合の剣道用小手としての違和感が顕著になる。また、対戦者による竹刀の打突部分が柔らかすぎるので該部分だけが極端に凹んでしまい衝撃分散性が不十分で結果として耐衝撃性が高くないということだけでなく、手首部4と異なり綿などの緩衝材を充填する各部分が大きいので入れすぎると不自然に膨張してしまい、ボクシング用グローブのようなものになってしまうという問題が発生する。そして、それを回避しようとして緩衝材の量を削減すると、耐衝撃性が低くなる結果となるという逆の問題が発生する。
従って、小手頭1の手の甲側の外面部材として、伸縮性を有するものは用いない。
なお、小手頭1の手の甲側の内面部材としては、肌触りが良く通気性に優れた綿生地などが使用可能である。
手の内2は竹刀を握る手の平側に牛革、鹿革、又は合成皮革が張設されて形成されていて、小手頭1と手の内2で袋状に形成された部分に手を挿入するようになっている。
また、手の内2は、小手頭1の内面、けら3の内面及び手首部4の内面指先側の一部を被覆できる形状に形成されている。
また、手の内2は、小手頭1の内面、けら3の内面及び手首部4の内面指先側の一部を被覆できる形状に形成されている。
さらに、小手頭1の後端部分は、内部に緩衝材を充填しながら縫止糸により縫合され、膨出形成されたけら3が形成されている。これにより緩衝材が特定の方向に偏ることが防止され、肉薄の部分が生じにくくなる。つまり、手の甲の部分において外面部材と内面部材を縫合しけら3が形成されることで、手の甲における衝撃吸収力を保持することができ、手の甲が対戦者の竹刀で打たれた場合でも利用者は衝撃による痛みを感じることが少なくなる。
そして、小手頭1の場合と同様に、仮にけら3の手の甲側の外面部材として伸縮性を有する生地を用いると、元々膨出形成されているけら3の部分が更に膨張することになり、天然皮革などを用いた場合にけら3の部分が有していた無骨さ、しっかりした感じというものが薄れてしまい、剣道を知っている者から見た場合の剣道用小手としての違和感が小手頭1の場合よりも大きいものになる。
従って、けら3の手の甲側の外面部材として、伸縮性を有する生地は用いない。このように、小手頭1及びけら3の外面部材は伸縮性を有しないものなので、本実施例の剣道用小手の頭部は耐衝撃性及び耐久性に優れている
なお、けら3の数は、利用者の手の大きさなどに合わせて増やすことも可能である。
そして、小手頭1の場合と同様に、仮にけら3の手の甲側の外面部材として伸縮性を有する生地を用いると、元々膨出形成されているけら3の部分が更に膨張することになり、天然皮革などを用いた場合にけら3の部分が有していた無骨さ、しっかりした感じというものが薄れてしまい、剣道を知っている者から見た場合の剣道用小手としての違和感が小手頭1の場合よりも大きいものになる。
従って、けら3の手の甲側の外面部材として、伸縮性を有する生地は用いない。このように、小手頭1及びけら3の外面部材は伸縮性を有しないものなので、本実施例の剣道用小手の頭部は耐衝撃性及び耐久性に優れている
なお、けら3の数は、利用者の手の大きさなどに合わせて増やすことも可能である。
手首部4は、けら3の後端部に一体的に縫着されている。手首部分を覆うほどの長さを有し、手首の内側に該当する部分が開放されている。そして、手首部4は、利用者の幅広い動きや機敏な動きに対する高い追随性を有し、利用者に高いパフォーマンスを発揮させることができるように、手首部4の被覆部材は伸縮性を有する生地である。伸縮性を有する生地であれば様々なものが使用可能であり、例えばポリエステル、ナイロンやポリウレタンなどが用いられる。
手首部4の被覆部材は伸縮性を有する生地であるために、利用者が手首を柔軟に動かせるようになっただけでなく、その中に緩衝材をより充填することができるので、手首部4の衝撃吸収力を増加させることができ、対戦者に手首を打撃された際の痛みをより和らげることができるようになる。
手首部4の被覆部材は伸縮性を有する生地であるために、利用者が手首を柔軟に動かせるようになっただけでなく、その中に緩衝材をより充填することができるので、手首部4の衝撃吸収力を増加させることができ、対戦者に手首を打撃された際の痛みをより和らげることができるようになる。
手首部4は剣道用小手の中でも可動性が最も求められる部分であるが、一方で手首の部分は対戦者に打たれると特に痛く危険な場所でもある。言い換えると、剣道用小手の中でも最も耐衝撃性と柔軟性のバランスが求められる一方で、その実現が難しい部分でもある。
従来の剣道用小手のように非伸縮性のものを被覆部材として採用している場合は、手首部4の厚みが小さくても固かったが、本実施例のように伸縮性を有する生地を採用すると、緩衝材を充填して手首部4の厚みが増しても堅くならず、柔軟に曲げることが可能である。このように、本実施例の手首部4は、緩衝材をより充填できるだけでなく、当該箇所が柔らかく曲がり利用者が手首を柔軟に使うことができ、竹刀がより振りやすくなることから、耐衝撃性及び柔軟性を十分に兼ね備えることが可能になった。
従来の剣道用小手のように非伸縮性のものを被覆部材として採用している場合は、手首部4の厚みが小さくても固かったが、本実施例のように伸縮性を有する生地を採用すると、緩衝材を充填して手首部4の厚みが増しても堅くならず、柔軟に曲げることが可能である。このように、本実施例の手首部4は、緩衝材をより充填できるだけでなく、当該箇所が柔らかく曲がり利用者が手首を柔軟に使うことができ、竹刀がより振りやすくなることから、耐衝撃性及び柔軟性を十分に兼ね備えることが可能になった。
手首部4の周囲の所定位置に飾り糸5が形成されており、飾り糸5は剣道用小手の長手方向に対して斜めに刺繍されて手首部4の内部に充填された緩衝材を縫着している。
本実施例において手首部4に施されている飾り糸5は、剣道用小手の長手方向に対して、平行ではなく斜めに刺繍されて手首部4の内の緩衝材を縫着しているので、従来の小手よりも、手首を柔軟に使うことができるようになり、竹刀を振りやすくしている。
本実施例において手首部4に施されている飾り糸5は、剣道用小手の長手方向に対して、平行ではなく斜めに刺繍されて手首部4の内の緩衝材を縫着しているので、従来の小手よりも、手首を柔軟に使うことができるようになり、竹刀を振りやすくしている。
手首部4に連接して縫い合わせられている小手布団6は、前腕の内側に該当する部分が開放されていて、この開放両縁部分には小手紐7が掛け渡されている。小手布団6は、対戦者の竹刀による打撃を緩和するため、緩衝性に優れた芯部材と該芯部材の外面を被覆する被覆部材と、芯部材の内面を被覆する被覆部材と、各部材を縫合する縫合糸から構成されている。そして、利用者は手を挿入した状態で小手布団6を小手紐7で前腕に締め付けて固定する。
小手布団6の被覆部材は伝統的に綿生地や織刺であり、打たれても破けにくくするために更に革の補強を施したものもある。小手布団6は、剣道用小手の中で最も打たれやすい場所なので、柔軟性よりも耐衝撃性や耐久性が重視される部分である。また、芯部材としては、板状のフェルトなどが用いられる。
小手布団6の被覆部材は伝統的に綿生地や織刺であり、打たれても破けにくくするために更に革の補強を施したものもある。小手布団6は、剣道用小手の中で最も打たれやすい場所なので、柔軟性よりも耐衝撃性や耐久性が重視される部分である。また、芯部材としては、板状のフェルトなどが用いられる。
小手布団6は、被覆部材の左側及び右側の縁部並びに手首側の縁部をそれぞれ内側に折り込んで縫合することによって指先側が開口した袋体を形成し、続いて、該袋体に芯部材を挿入した状態で刺し子縫いを施すことによって複数積層された各部材を縫合して積層体を形成し、該積層体を筒状に成形することによって形成される。
なお、該積層体の左側及び右側に位置する縁に沿って、小手紐7を通すための通孔が複数形成されている。
なお、該積層体の左側及び右側に位置する縁に沿って、小手紐7を通すための通孔が複数形成されている。
本実施例による効果について、説明する。
第1に、小手頭1及びけら3の外面部材は伸縮性を有しないものなので頭部は耐衝撃性及び耐久性に優れている一方で、手首部4の被覆部材は伸縮性を有する生地で形成されているので、緩衝材をより充填でき耐衝撃性をより高めただけでなく、手首部4が柔らかく曲がり利用者が手首を十分に使って竹刀をより振りやすくなるように柔軟性もより高めた。
第2に、従来、小手頭1及びけら3の外面部材、並びに手首部4の被覆部材は同じ素材のものを用いるのが一般的であったが、小手頭1及びけら3の外面部材には伸縮性を有しないもの、手首部4の被覆部材には伸縮性を有する生地を用いて、異なる素材を組み合わせた構造とすることによって、剣道用小手に求められる耐久性、耐衝撃性及び柔軟性をバランスよく実現させている。
第3に、手首部4の被覆部材として伸縮性の生地を使用したので、内部に充填される綿などの緩衝材を多くしても手首部分が堅くならず、耐衝撃性だけでなく柔軟性も優れているという効果がある。
第1に、小手頭1及びけら3の外面部材は伸縮性を有しないものなので頭部は耐衝撃性及び耐久性に優れている一方で、手首部4の被覆部材は伸縮性を有する生地で形成されているので、緩衝材をより充填でき耐衝撃性をより高めただけでなく、手首部4が柔らかく曲がり利用者が手首を十分に使って竹刀をより振りやすくなるように柔軟性もより高めた。
第2に、従来、小手頭1及びけら3の外面部材、並びに手首部4の被覆部材は同じ素材のものを用いるのが一般的であったが、小手頭1及びけら3の外面部材には伸縮性を有しないもの、手首部4の被覆部材には伸縮性を有する生地を用いて、異なる素材を組み合わせた構造とすることによって、剣道用小手に求められる耐久性、耐衝撃性及び柔軟性をバランスよく実現させている。
第3に、手首部4の被覆部材として伸縮性の生地を使用したので、内部に充填される綿などの緩衝材を多くしても手首部分が堅くならず、耐衝撃性だけでなく柔軟性も優れているという効果がある。
1 小手頭
2 手の内
3 けら
4 手首部
5 飾り糸
6 小手布団
7 小手紐
2 手の内
3 けら
4 手首部
5 飾り糸
6 小手布団
7 小手紐
Claims (1)
- 小手頭、手の内、及びけらからなり手が挿入される頭部と、
前記頭部に連接して縫い合わされ内側が開放されて手首部分を覆う手首部と、
前記手首部に連接して縫い合わされ、開放されている内側が小手紐で結ばれるようになっている前腕部分を覆う小手布団とで構成されている剣道用小手であって、
前記小手頭及び前記けらの外面部材は伸縮性を有しないものであり、
前記手首部の被覆部材は伸縮性を有する生地であることを特徴とする剣道用小手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016003901U JP3207096U (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | 剣道用小手 |
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JP2016003901U JP3207096U (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | 剣道用小手 |
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JP3207096U true JP3207096U (ja) | 2016-10-20 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016003901U Expired - Fee Related JP3207096U (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | 剣道用小手 |
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2016
- 2016-08-09 JP JP2016003901U patent/JP3207096U/ja not_active Expired - Fee Related
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