JP3206816U - 食材用洗浄器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの器具で食材の洗浄、皮むき及び芽取り等の下処理を行うことができる食材用洗浄器具を提供する。【解決手段】本考案に係る食材用洗浄器具1は、柄5と、柄5の一端に接続され、上面に複数の凸部2Aを有する皮むき部2と、皮むき部2の他面から延伸する複数の毛を有するブラシ部3と、皮むき部2の側面から、柄5の長手方向と交差する方向に突出する芽取り部4とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、食材用洗浄器具に関する。
従来、例えば根菜、イモ類、及び葉物野菜の根などの食材を洗浄し、皮むきや芽取り等の下処理を行う際、まずブラシやたわしを用いて水で洗浄し、その後包丁や皮むき器を用いて処理していた。
また、皮むきや芽取りが終了した時点で、食材に汚れが付着している場合には、再度ブラシ等を使用して洗浄を行う必要があった。
しかし、複数の器具を持ち変えて食材の洗浄や芽取り等の下処理を行うことは、手間がかかり非常に煩雑であった。
実用新案登録第3033705号公報
本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、一つの器具で食材の洗浄、皮むき及び芽取り等の下処理を行うことができる食材用洗浄器具を提供することを目的とする。
本考案に係る食材用洗浄器具は、柄と、前記柄の一端に接続され、一面に凹凸を有する皮むき部と、前記皮むき部の他面から延伸する複数の毛を有するブラシ部と、前記皮むき部の側面から、前記柄の長手方向と交差する方向に突出する芽取り部とを備える。
本考案に係る食材用洗浄器具によれば、一つの食材に対し、一つの器具で洗浄、皮むき、芽取り等の下処理を行うことができ、複数の器具を持ち変えるという手間が省略できるため、調理時間を短縮することができる。
本考案に係る食材用洗浄器具1を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本考案に係る食材用洗浄器具1について説明する。
図1は、本考案に係る食材用洗浄器具1を示す斜視図である。食材用洗浄器具1は、皮むき部2、ブラシ部3、芽取り部4、柄5及び紐取り付け穴6を備える。図1に示すように、食材用洗浄器具1は、柄5が延伸する方向に長手方向を有し、長手方向と垂直な方向に短手方向を有する。
皮むき部2は、食材用洗浄器具1の上方から見て略楕円形状を有する。なお、皮むき部2の形状は、略楕円形状に限定されるものではなく、円形、四角形、三角形など、あらゆる形状に変更可能である。
また、皮むき部2は、その上面において、食材用洗浄器具1の長手方向に沿って直線状に延びる複数の凸部2Aを短手方向に配列した構造を有する。すなわち、皮むき部2は、食材用洗浄器具1の長手方向から見た場合に、上面においてジグザグ状となっている。図1において、複数の凸部2Aは全て同じ高さを有しているが、これら凸部2Aの高さを異ならせた構造としてもよい。
このように、皮むき部2の上面が凹凸を有することにより、使用者は、皮むき部2の上面を食材(例えばゴボウ、ジャガイモ等)にあてがって短手方向に擦ることで、食材の皮を剥くことができる。
皮むき部2の材質として、耐水性を有し、且つ食材の洗浄時に容易に変形しない程度の強度を有するものが好ましく、例えばプラスチック、木材、金属等を用いることができる。また、図1において、凸部2Aはそれぞれ、食材用洗浄器具1の長手方向に沿って直線的に延びる形状を有しているが、蛇行しながら延びる形状や、短手方向に沿って延びる形状、斜め方向に延びる形状等、食材(例えばゴボウ、ジャガイモ等)の皮を剥くことができる形状であれば特に限定されるものではない。
さらに、図1において、凸部2Aは直線的に延びる形状を有しているが、例えば円錐状、角錐状等の形状を有する複数の突起を皮むき部2の上面に設けた構造とすることも可能である。
また、皮むき部2は、下面にブラシ部3を備え、短手方向における端部の側面から突出する芽取り部4、及び長手方向の一端における側面から延伸する柄5を備える。
ブラシ部3は、皮むき部2の下面から延びる複数の毛により構成される。ブラシ部3を構成する複数の毛は、皮むき部2から容易に離脱しないよう、一端部が皮むき部2に植え込まれている。ブラシ部3は、可撓性を有する材料から構成されることが好ましく、例えば繊維状のプラスチック、植物の繊維、及び繊維状の金属等を所定の密度で皮むき部2の下面に植え込むことで形成される。なお、ブラシ部3は、皮むき部2と一体に形成されていてもよい。
図1において、ブラシ部3の毛はすべて同じ長さを有しているが、ブラシ部3の他端が形成する面が凹凸を有するように、毛の長さを異ならせてもよい。
芽取り部4は、皮むき部2の左右の側面において、皮むき部2を介して対向する位置に2つ設けられる。図1に示すように、芽取り部4は、食材用洗浄器具1の上方から見た場合にV字形状を有し、V字の角部分が外側に位置するように設けられる。なお、芽取り部4の形状はV字形状に限定されるものではなく、U字形状やコの字状など、皮むき部2との間に空間を形成し、食材(例えばジャガイモ、新じゃが等)の芽を除去できるような形状であれば、特に限定されない。
芽取り部4は、例えばジャガイモの芽等を取るために設けられるものであるため、使用時に容易に変形せず、食材に食い込ませることができる程度の強度を有することが好ましい。また、芽取り部4は、皮むき部2と一体に形成されてもよいし、取り外し可能に設けられてもよい。芽取り部4の位置は、図示されるものに限定されないが、図1に示すように、皮むき部2の側面に設けられることが好ましい。
図1において、芽取り部4は、左右両側の側面から突出するように設けられているが、左右どちらか一方の側のみに設けられていてもよい。しかし、片側のみに設ける場合、右利き又は左利きの使用者にとって使用しづらくなるという観点から、両側に2つ設けられることが好ましい。
柄5は、略棒状に延びる形状を有し、長手方向における端部に紐取り付け穴7を備える。柄5は、使用者の手の幅よりも長い長さを有する。柄5の形状は、図示されるものに限定されるものではなく、例えば使用者が把持しやすいように凹凸を有していてもよい。また、紐取り付け穴6に図示しない紐やフック等を取り付けることで、調理場等の壁に設けたフック等に掛けて食材用洗浄器具1を保管することができる。
次に、食材用洗浄器具1の使用方法について説明する。使用者は、片手で野菜などの食材を保持する。食材を単に洗浄する場合には、ブラシ部3が食材に面するようにもう一方の手で柄5を把持し、ブラシ部3で食材をブラッシングする。食材の洗浄中に、芽や汚れ等の取り除きたい部分を発見した場合には、柄5を把持したまま、芽取り部4の角部分を芽や汚れの周囲に食い込ませて抉り取ることができる。また、食材の皮を削り取ろうとする場合には、皮むき部2の上面が食材に面するように、食材用洗浄器具1を持ち変えるだけでよい。
このように、一つの食材に対し、複数の器具を用いることなく、食材用洗浄器具1のみを使用することで、洗浄、皮むき、芽取り等の様々な下処理を行うことができる。これにより、複数の器具を持ち変えるという手間が省略でき、調理の時間短縮につながる。さらに、使用した複数の器具を洗う必要もなくなるため、水の節約にもつながる。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
1・・・食材用洗浄器具、2・・・皮むき部、2A・・・凸部、3・・・ブラシ部、4・・・芽取り部、5・・・柄、6・・・紐取り付け穴。

Claims (3)

  1. 柄と、
    前記柄の一端に接続され、一面に凹凸を有する皮むき部と、
    前記皮むき部の他面から延伸する複数の毛を有するブラシ部と、
    前記皮むき部の側面から、前記柄の長手方向と交差する方向に突出する芽取り部とを備える
    食材用洗浄器具。
  2. 前記芽取り部を2つ備える、
    請求項1記載の食材用洗浄器具。
  3. 前記2つの芽取り部は、前記皮むき部を介して対向する位置に設けられる、
    請求項2記載の食材用洗浄器具。
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