JP3206752B1 - 無洗穀類の製造方法及びその装置 - Google Patents

無洗穀類の製造方法及びその装置

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JP3206752B1 JP2001071762A JP2001071762A JP3206752B1 JP 3206752 B1 JP3206752 B1 JP 3206752B1 JP 2001071762 A JP2001071762 A JP 2001071762A JP 2001071762 A JP2001071762 A JP 2001071762A JP 3206752 B1 JP3206752 B1 JP 3206752B1
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Abstract

【要約】 【課題】穀粒表面を傷つけることなく、表面の微細溝に
残存する糠を容易に除去することができ、その上、簡易
な方法で穀粒の水分を保持して食味を向上させることの
できる無洗穀類の製造方法及びその装置を提供する。 【解決手段】(a)精白穀類に水分を添加してその表面
を軟化させる工程と、(b)該精白穀類と60℃以上に加
熱した粒状物とを混合・攪拌し、精白穀類の穀粒表面に
残存する糠を粒状物に吸着させて除去する工程と、
(c)該精白穀類と粒状物とを分離する工程と、を備え
たことを特徴とする無洗穀類の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、精白穀類を加工し
て調理前に洗浄を必要としない無洗穀類を製造する方法
及び装置に関し、特に、穀粒表面を傷つけることなく、
穀粒表面に付着している糠を容易に除去することができ
る方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、炊飯の際の水洗作業を不要にし
た、いわゆる無洗米が流通している。この無洗米の製法
としては、精米機により搗精された精白米を研磨ブラシ
で除糠するもの(例えば、特公昭38-17391号公報参照)
や、澱粉、糠又は糖類などの除糠用の粘着性物質を添加
した後、これらを選別・除去するもの(例えば、特公昭
58-897号公報及び特公昭63-52535号公報参照)や、精米
機により搗精された精白米を極めて短時間に水中搗精し
た後、脱水乾燥するもの(例えば、特開平11-42056号公
報参照)が知られている。以上のような無洗米の製法
は、搗精では除去しきれなかった米粒表面の微細溝等に
残留しているアリューロン層(糊粉層)を、更に研磨に
より除去したり、澱粉、糠又は糖類などの除糠用の粘着
性物質により接着したり、水中で搗精除去したりして、
無洗米に仕上げるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搗精された精
白米を研磨ブラシで除糠するものや、澱粉、糠又は糖類
などの除糠用の粘着性物質を添加した後、これらを選別
・除去する、いわゆる乾式の無洗米の製造方法において
は、搗精では除去しきれなかった米粒表面の微細溝等に
残留しているアリューロン層(糊粉層)をある程度除去
できるものの、完全には除去できず、糠臭が除去できな
いという問題がある。
【0004】一方、精米機により搗精された精白米を極
めて短時間に水中搗精した後、脱水乾燥するものは、米
粒表面の微細溝等に残留しているアリューロン層を完全
に除去できるものの、水中搗精によって米粒に含まれる
栄養成分が流出したり、また、水中搗精後の排水を河川
に放流する場合は廃水処理施設を設置する必要があり、
設備コストが増大するという問題がある。
【0005】ところで、特許第2983010号公報では、搗
精した精白米100重量部に対して、10メッシュ以下、50
メッシュ以上の粉砕米を10〜200重量部の割合で混合し
攪拌して精白米の研磨を行い、精白米表面に残存する糠
を剥離除去した後、精白米と粉砕米とを分離することを
特徴とする無洗米の製造方法が開示されている。これに
より、粒度を整えた粉砕米を使用することによって、乾
式であっても精白米表面の微細溝等に残存する糠等がよ
り完全に除去されるものと考えられる。つまり、炊飯時
の水洗・洗米工程を省略することができ、したがって、
米の栄養成分の流亡損失を防ぐことができ、洗浄水によ
る河川の汚染をも防止することができるのである。
【0006】しかしながら、この無洗米の製造方法で
は、精白米と粉砕米との混合を行う際、残留糠の除去に
比較的高い圧力を必要とする。そのため、攪拌装置を備
えた混合機では、胚乳部を覆っている隔壁が高い圧力に
より切削され、胚乳部に傷がつく虞(おそれ)があっ
た。
【0007】また、冬期など低温時は精白米表面が硬化
しており、混合機に過度の圧力を加えなければ精白米の
糠を能率よく除去することができないものであり、前記
傷がさらにつきやすい。
【0008】一方、玄米を精米加工する際は、精米に伴
う摩擦熱により米温が上昇するとともに、水分が低下す
ることが知られている。このような精米後の低水分の精
白米を使用して上記方法により無洗米を製造すると、仕
上がった無洗米は水分が更に低下するのは自明であり、
食味が著しく低下する虞があった。なお、上記公報に
は、適正な含水率を下回る場合には、細かい霧状の水を
散布して含水率を調整することが記載されているが、新
たな白米加湿装置等を設ける必要があり、設備コストが
増大する問題が生じる。
【0009】本発明は上記のような問題点にかんがみ、
米粒表面を傷つけることなく、表面の微細溝等に残存す
る糠を容易に除去することができ、その上、米粒の水分
を保持して食味を向上させることのできる無洗穀類の製
造方法及びその装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第一の発明は、(a)精白穀類に水分を添加してその
表面を軟化させる工程と、(b)該精白穀類と、1.0mm
〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状物と
を混合・攪拌し、精白穀類の穀粒表面に残存する糠を粒
状物に吸着させて除去する工程と、(c)該精白穀類と
粒状物とを分離する工程とを備える、という技術的手段
を講じた。
【0011】工程(a)において搗精済みの精白穀類に
水分を添加すると、精白穀類の穀粒表面に残存する糠が
水分を含んで浮き上がる。そして、工程(b)において
この状態の精白穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して
60℃以上に加熱した粒状物とを混合し攪拌すると、精白
穀類の隔壁の隅部に存在する糠と粒状物とが接触するこ
とができ、このとき、粒状物が保有する熱量により精白
穀類の穀粒表面(隔壁)に付着した糠がアルファー化さ
れて粘着性を一気に高めた状態になる。同様に熱で表面
部がアルファー化した粒状物とアルファー化した糠との
増強された親和力により糠と粒状物との間に架橋が形成
され、糠が粒状物に接着して、粒状物に吸着され、穀粒
表面を傷つけることなく、穀粒表面から糠を容易に除去
することができる。そして、工程(c)において精白穀
類と粒状物とを分離して、水分が保持され、食味が向上
した無洗穀類が仕上がる。
【0012】また、必要に応じて前記工程(c)の後工
程に、(d)得られた無洗穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度
に調製して60℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌す
る工程と、(e)該精白穀類と粒状物とを分離する工程
と、を更に備えると、穀粒として米粒を用いた場合に白
度が40%以上に向上した無洗米に仕上げることができ
る。
【0013】さらに、必要に応じて前記工程(c)の後
工程に、(f)加湿搗精工程を備えることもでき、穀粒
として米粒を用いれば白度が40%以上に向上した無洗
米ができる。
【0014】そして、穀粒と粒状物との分離が不十分で
あっても、前記粒状物として可食性の穀粉、例えば、粉
砕米や粉砕麦、その他、粟、稗、蕎麦、高粱、タピオカ
など穀粒を粉砕したものを使用すれば食べても安全であ
り、また、一般的なものであるので経済的でもある。前
記粒状物は水分を5%以下に調製すれば粒状物の水
分が低いので、水分の高い穀粒表面の糠が粒状物へ吸着
されやすくなる。
【0015】一方、穀類の外皮を除去して精白穀類に加
工する搗精手段と、得られた精白穀類に水分を添加して
その表面を軟化させる水分添加手段と、該精白穀類と
1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状
物とを混合・攪拌する混合・攪拌手段と、精白穀類と粒
状物とを分離する分離手段と、を備えた無洗穀類の製造
装置であるから、水分が保持され、食味が向上した無洗
穀類を製造することができる。
【0016】前記分離手段の後段に、得られた無洗穀類
、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した
粒状物とを混合・攪拌する第2混合・攪拌手段と、無洗
穀類と粒状物とを分離する第2分離手段と、を更に備え
た無洗穀類の製造装置であるから、穀粒として米粒を用
いれば白度が40%以上に向上した無洗米を製造するこ
とができる。
【0017】前記分離手段の後段に、無洗穀類を加湿搗
精する湿式搗精手段を更に備え無洗穀類の製造装置で
あるから、加湿搗精作用により穀粒の表面仕上げが行わ
れ、穀粒として米粒を用いれば白度が40%以上に向上
した無洗米を製造することができる。
【0018】前記湿式搗精手段の後段に、加湿搗精した
無洗穀類を温風乾燥する精白穀類乾燥手段を備えた無洗
穀類の製造装置であるから、穀粒として米粒を用いた場
合、加湿搗精後に米粒を水分15%程度に調質して食味
を向上させることができる。
【0019】前記分離手段から使用済みの粒状物を取り
出すとともに、この粒状物を加熱・乾燥して前記混合・
攪拌手段に搬送し、粒状物の再利用を行う粒状物リサイ
クル手段を備えた無洗穀類の製造装置であるから、使用
済みの粒状物を加熱・乾燥して、再び攪拌混合手段に供
給すれば、粒状物の新たな供給が少なくなり経済的とな
る。。
【0020】そして、前記水分添加手段は、横設した第
1のスクリュー筒と、第1のスクリュー筒内に配置され
た攪拌羽根を備えた第1スクリュー軸と、第1のスクリ
ュー筒の一端側に精白穀類に霧状の水を添加する噴霧口
とを含み、前記混合・攪拌手段は、前記水分添加手段の
下方に配置され、第1のスクリュー筒とほぼ同一の寸法
の第2のスクリュー筒と、第2のスクリュー筒内に配置
された攪拌羽根を備えた第2のスクリュー軸と、第2の
スクリュー筒の搬送始端側に配置された粒状物供給ホッ
パーとを含み、前記分離手段は、前記混合・攪拌手段の
下方に配置され、多数のスリットを備えたスクリーン筒
と、該スクリーン筒の上面寄りに配置された給風口、前
記スクリーン筒を覆う外筒、該外筒の底面寄りに接続し
た排風ダクト及び前記スクリーン筒の搬送終端側に配設
した処理白米排出口とを含む、無洗穀類の製造装置とし
たから、無洗穀類の白度を向上させるとともに、生産性
を上げることができ、しかも、装置全体をコンパクト化
することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無洗穀類の製造方
法及びその装置について、原料穀類として米を用いた例
を説明する。
【0022】図1は既存の精米機により玄米を精白米に
精米加工したときの米粒表面を顕微鏡で見た概略断面図
であり、図2は精白米表面を加湿するとともに、粒状物
を混合して糠分等を隔壁から浮き上がらせるときの米粒
表面を顕微鏡で見た概略断面図であり、図3は隔壁から
糠分等が除去された無洗米を顕微鏡で見た概略断面図で
ある。図1の符号1は胚乳部であり、その表面は隔壁2
により覆われている。この隔壁2の外側には、精米加工
を施しても糠分(アリューロン層を含む)が残存してい
たり、精米によって剥がれた糠粉が再付着した状態にあ
る(以後、糠分と糠粉とを合わせて糠3として示すこと
にする)。そして、この糠3を隔壁2から剥がせば、精
白米の表面(隔壁2)から糠3が完全に剥離・除去され
た無洗米が製造できる。隔壁2から糠3を剥離するに
は、その難易度が精白米表面の水分によって左右され、
高水分であると精白米表面が軟質化して糠3が剥がれや
すく、低水分であると精白米表面が硬質化して糠3が剥
がれにくくなる。
【0023】そこで、精白米表面に水分を添加して、隔
壁2に残存した糠3に水分を付着させる。すると、糠3
が水分を含んで膨潤するとともに、糠3と隔壁2とに間
隙が生じて浮き上がる。この精白米に60℃以上、好まし
くは60℃〜200℃の温度範囲に加熱した粒状物4を混合
する。粒状物4として粉砕米を用いた場合は、60℃以
上、更には60℃〜80℃の温度範囲であることが好まし
い。精白米と粒状物4とが接触したとき、粒状物4が保
有する熱量(糊化温度以上)により糠3がアルファ化し
て粒状物に吸着される。そして、精白米と粒状物4とを
低圧攪拌すると精白米と粒状物4との粒子同士の軽い摩
擦作用によって、精白米表面の研磨が行われる(図2参
照)。
【0024】粒状物4としては、なるべく保温性、熱容
量、吸水性及び粘着性が高いものがよく、不可食性の金
属球や、セラミック粒子などを利用する場合は、その表
面を澱粉でコーティングして吸水性及び粘着性を高める
とよい。また、可食性のものとして粉砕米や粉砕麦、そ
の他、粟、稗、蕎麦、高粱などの穀粒を粉砕したもの、
あるいはタピオカを使用すれば、保温性、吸水性及び粘
着性が高く、食べても安全である。好ましくは、粒状物
4としてパールタピオカなど、澱粉質のものをアルファ
ー化して乾燥し、硬度2〜5kgf/cmに仕上げたもの
を使用するとよい。
【0025】粒状物4として粉砕米を使用する場合に
は、例えば、シフター等の砕粒又は色彩選別機からの除
去粒又は精米破砕粒などから抽出された澱粉や穀粉を用
いるとよく、粒度を1.0mm〜1.7mmに調製し、水分を5%
以下に乾燥するのが好ましい。更には、これらの粒状物
を60〜90℃の熱風により加熱して用いることが好まし
い。
【0026】そして、この精白米と粒状物4とを分離す
ると、隔壁2には糠3が残存しない無洗米に仕上げるこ
とができる(図3)。
【0027】次に、図4〜図8により無洗米の製造工程
を説明する。図4は本発明の一実施形態を示す工程図で
あり、図5は本発明の別の実施形態を示す工程図であ
り、図6は本発明の細部を示す全体の工程図であり、図
7、図8は糠除去工程Bのみを示す工程図である。
【0028】図4及び図5に示す無洗米の製造工程は、
3台の精米機を連座した精米工程Aと、水分添加手段
9、攪拌混合手段10及び分離手段11を備えた糠除去
工程Bとから主要部が構成される。
【0029】精米工程Aは、第1の竪型精米機5と、第
2の竪型精米機6と、第3の竪型精米機7とからなる3
台の精米機を備え、原料玄米を第1の精米機5に投入
し、第2、第3の精米機と順次精米すると、例えば、歩
留90%程度の精白米に仕上げることができる。第3の
精米機7には、揚穀機8が接続され、次工程の糠除去工
程Bに連絡される。糠除去工程Bでは、水分添加手段9
により精米工程で得られた精白米に水分が添加され、攪
拌混合手段10により水分を添加した精白米に粒状物を
混合し攪拌して精白米の研磨が行われ、分離手段11に
より研磨された精白米と使用済みの粒状物とが分離され
る。
【0030】水分添加手段9は、円筒状の精白米誘導筒
12内に、回転可能な螺旋転子13を内装した構造であ
り、精白米誘導筒12の任意位置には、水タンク14、
電磁弁15及び水管16などからなる適宜な水分添加装
置17が接続される。そして、ホッパー46から精白米
を投入するとともに、精白米誘導筒12内で螺旋転子1
3を回転させて、精白米を転動させる過程で水分を添加
させる。水分添加装置17により、例えば、米粒重量の
3〜5%の水分を添加させるとよい。
【0031】攪拌混合手段10は、ドラム状の機枠18
と、回転可能に設けた攪拌装置19とを主要構成とし、
機枠18の一端側には、前記水分添加手段9から連絡す
る精白米供給樋20と、適宜搬送手段により搬送される
粒状物の粒状物供給樋21とをそれぞれ接続する。前記
搬送手段として、例えば、エアー搬送を用いれば、気流
分離するためのサイクロン22を前記粒状物供給樋21
の上端に接続する一方、該サイクロン22からは粒状物
供給樋21とは別に分岐する粒状物排出樋47を接続す
る。前記攪拌装置19には、複数の攪拌羽根23が設け
られ、モータ等の動力により回転される。該攪拌羽根2
3が回転されると、精白米と粒状物とが機枠18内で攪
拌混合され、機枠18の他端側に設けた排出樋24から
混合粒が排出される。必要であれば、攪拌混合手段10
に、精白米と粒状物とを混合し攪拌する際に、熱風を送
給する熱風送給手段(図示せず)を設けてもよい。
【0032】分離手段11は、精白米と粒状物とを分離
することができる篩分装置であれば、どんなものでもよ
く、例えば、篩網25を張設した粗選機26のようなも
のでよい。また、この粗選機26に振動を与えることが
できるように、図6に示すような、出力軸が偏心フライ
ホイールに接続されたバイブレータ27を設けてもよ
い。
【0033】以上のように分離手段11により得られた
精白米は、図3に示すような隔壁2の微細溝から糠3が
除去された無洗米となるが、さらに無洗米の白度を向上
させ、生産性を上げるためには以下のような構成が必要
になる。
【0034】すなわち、図4及び図7に示す実施形態で
は、分離手段11の後工程に、さらに、第2攪拌混合手
段28と、第2分離手段29とを設けた構成で、これに
より、米粒表面に残存する糠が完全に剥離除去され、白
度が40%以上に向上した光沢無洗米を製造することが
できる。
【0035】また、図5に示す第2実施形態では、分離
手段11の後工程に、得られた精白米を必要に応じて加
湿精米する湿式精米手段30を備えると、精白米に2〜
10%加水するとともに、例えば、1.0×10Pa
(100gf/cm2)程度の低圧摩擦作用により米粒表面を仕
上げ、米粒表面に残存する糠が完全に剥離除去され、白
度が40%以上に向上した光沢無洗米を製造することが
できる。なお、符号43は湿式精米手段30に付属する
加水手段の水タンク、符号44は電磁弁、符号45は水
管である。そして、湿式精米手段30の後工程には、精
白米乾燥手段31が接続され、ブロア37から送給され
る、例えば、30〜60℃の温風乾燥により精白米が網48
上で水分15%程度に乾燥され、食味を向上させること
ができる。
【0036】そして、生産性を上げるためには、図6の
ような実施形態を適用するとよい。
【0037】すなわち、図6は粒状物のリサイクル工程
を設けたもので、分離手段11の後段に、粒状物の取出
樋32と精白米取出樋33とを設け、取出樋32には粒
状物加熱手段34を接続する。粒状物加熱手段34で
は、60〜200℃の熱風により粒状物を乾燥し、水分5%
以下、粒度1.0〜1.7mmに仕上げる。粒状物として粉砕米
を用いた場合は、60〜100℃の熱風により粒状物を加熱
及び乾燥させる。そして、この粒状物をエアー搬送手段
35により乾燥装置34からサイクロン22まで搬送
し、サイクロン22にて気流分離した後、粒状物供給樋
21から粒状物を機枠18に供給して、粒状物のリサイ
クルを行なう。
【0038】前記精白米乾燥手段31の後段は、揚穀機
38を介して次工程の精選工程に接続される(図6参
照)。精選工程では、市販のロータリーシフター39が
備えられ、乾燥後、水分が調整された無洗米の篩分けが
行われる。そして、一定の基準粒度であれば、精品取出
樋42から精品として排出され、次の計量・包装工程に
供給される。ロータリーシフター39により一定の基準
粒度を満たさないシフター細粒は、細粒取出樋41から
一対のロール40に供給され、1.0〜1.7mmの粒度に粉砕
する。この粉砕米を前述の糠除去工程の粒状物として利
用することができる。
【0039】以下、図6に示した装置の作用を説明す
る。
【0040】原料玄米が精米工程の第1精米機5に投入
され、第2精米機、第3精米機へと順次供給されて、精
米転子(図示せず)の作用によって表面の糠が殆ど除去
されて最終的に歩留90%程度の精白米に仕上がる。
【0041】この状態の精白米を、昇降機8を介して水
分添加手段9に投入する。すなわち、ホッパー46から
精白米を投入するとともに、精白米誘導筒12内で螺旋
転子13を回転させて、精白米を転動させる過程で水分
を添加させるのであるが、水分添加装置17により、例
えば、米粒重量の3〜5%の水分を添加させる。なお、
精白米を誘導筒12内を通過させる時間は、例えば、1
5秒程度にすると、亀裂の危険を生じることなく、精白
米に安全に水分を添加することができる。水分が添加さ
れた精白米の表面は、わずかに軟質化状態にある。
【0042】こうして水分の添加を終えた精白米は、直
ちに粒状物と攪拌混合するため攪拌混合手段10に投入
される。攪拌混合手段10内で、精白米が、粒状物乾燥
装置34によって60〜80℃に加熱され、水分5%以
下に仕上げられた粒状物と攪拌混合すると、水分を含ん
で膨潤した糠が粒状物に吸着され、隔壁から浮き上が
る。そして、精白米と粒状物との粒子同士の軽い摩擦作
用によって、米粒表面の研磨が行われ、糠が精白米の各
穀粒から除去される。精白米と粒状物との混入割合は、
精白米100重量部に対し、粒状物5〜30重量部とするのが
好ましい。
【0043】次に、精白米と粒状物との混合粒は、分離
手段11に移送されて、精白米と粒状物とが分離され、
糠3が除去された無洗米に仕上がる(図3)。
【0044】さらに、精白米は湿式精米手段30に供給
され、精白米に米粒重量の2〜10%の水分が加水さ
れ、例えば、1.0×10Pa(100gf/cm2)程度の低
圧摩擦作用により米粒表面が仕上げられる。米粒表面に
残存する糠が完全に剥離除去され、白度が40%程度に
向上した光沢無洗米を製造することができる。次に、こ
の無洗米を精白米乾燥手段31に供給して、水分を15
%程度に調整すると、食味を向上させた無洗米に仕上げ
ることができる。なお、この湿式精米手段30の加水手
段から排出される汚水は、図9に示すようなスプレード
ライヤ装置によりパウダー化して補足し、環境を悪化さ
せないようにするとよい。
【0045】図9に示すスプレードライヤ装置49は、
漏斗状のスプレードライヤチャンバー50及びサイクロ
ン51から主要部が構成され、スプレードライヤチャン
バー50には、該チャンバー50上部から湿式精米手段
30の汚水を供給する供給管52を接続し、該供給管5
2の先端部には噴霧ノズル53を設け、供給管52の経
路上には高圧ポンプ54を設けて、汚水をチャンバー5
0内へ霧状に供給できるような構成にする。チャンバー
50の上部は熱風室55となし、燃焼バーナ56からの
熱風を供給できるようにする。燃焼バーナ56にはLP
G(液化石油ガス)供給管57、外気取り入れ管58及
び燃焼ブロワー59を備えて熱風温度の調節を行うとと
もに、送気管60及び送気ファン61を備えることで熱
風室55への風量の調節が行われる。一方、チャンバー
50下端は排風ファン63を有するサイクロン51と排
出ダクト62を介して接続され、サイクロン51により
気流分離してパウダー化した汚物を機外に取り出すこと
ができる。また、前記スプレードライヤ装置49の前段
に、適宜の液体濃縮装置(図示せず)を備えると、LP
Gの燃料消費が少なく効率よくパウダー化を行うことが
できる。
【0046】また、分離手段11により分離された粒状
物は、粒状物加熱手段34に供給すると、リサイクルが
可能である。すなわち、粒状物加熱手段34では60〜20
0℃の熱風が粒状物に送給され、水分5%以下に乾燥し、
再び攪拌混合手段10に供給される。そして、同じ粒状
物を少なくとも5回までリサイクルに供することがで
き、しかも、後工程に湿式精米工程を設けることで白度
が向上するという効果が、以下の例により確認できた。
【0047】
【実施例】原料条件 :粒状物として粉砕米(H11年広島
産コシヒカリ)を使用した。 白度41.4%,歩留り90.5% 粉砕米条件 :粒度1mm以上、水分2.4〜4.9%、混入割合20
%、 白度
【表1】
【0048】また、仕上がった無洗米を次工程のロータ
リーシフター39に移送して精選すれば、一定の基準粒
度であれば、精品取出樋42から精品として排出され、
一定の基準粒度を満たさないシフター細粒は、細粒取出
樋41から一対のロール40に供給され、1.0〜1.7mmの
粒度に粉砕される。そして、この粉砕米は糠除去工程の
粒状物として利用することができる。
【0049】図10及び図11は、本発明の他の実施形
態に係る精白米加工装置を示す。
【0050】精白米加工装置100は、上部に研削式精
米部101を、下部に摩擦式精米部102を配設した縦
型の精米工程Aと、互い平行に水平方向に配置された湿
式加工部103、粒状物加工部104及び分離乾燥部1
05を備えた糠除去工程Bとから主要部が構成される
(図10参照)。
【0051】精米工程Aでは、原料玄米を上部の原料投
入口106から投入すると、研削式精米部101の上部
側から下部側に流下されながら精米が行われ、抵抗蓋1
07を抗して精白米が排出される。次に、抵抗蓋107
から排出された精白米は、流下樋108を介して摩擦式
精米部102の供給口109に搬送され、摩擦式精米部
102の下部側から上部側に上昇されながら精米が行わ
れる。そして、摩擦式精米部102の抵抗蓋(図示せ
ず)を抗して排出される精白米は、例えば、歩留90%
程度の精白米に仕上げることができる。
【0052】精米工程Aで精米された精白米は、排出樋
110から揚穀機142に供給して揚穀し、流下樋14
3を介して糠除去装置Bに供給される。糠除去工程Bに
供給された精白米は湿式加工部103、粒状物加工部1
04及び分離乾燥部105を順に通過して、うまみ成分
を残したまま糠が除去された精白米に仕上げられる。
【0053】湿式加工部103は、糠除去工程Bの最上
部に横設した、スクリュー筒111内にスクリュー軸1
12を回転自在に横架し、スクリュー筒111の一端側
に設けた供給口113には上方に向けて延出する供給筒
114を接続するとともに、同他端に設けた排出口11
5に接続して排出筒116を垂下してある。
【0054】スクリュー軸112の供給始端側には供給
用スクリュー刃117が設けられ、それ以外のスクリュ
ー軸112には複数の攪拌羽根118が設けられる。ま
た、供給筒114には、投入される原料精白米に霧状の
水を添加する噴霧口119を臨ませてある。スクリュー
軸112の一端に軸着したプーリー120と図外のモー
ターとはベルトにより連結してある。
【0055】粒状物加工部104は、湿式加工部103
の下方に、該湿式加工部103のスクリュー筒111と
ほぼ同一のスクリュー筒121を横設し、該スクリュー
筒121内にはスクリュー軸122を回転自在に横架す
る。そして、湿式加工部103の排出口115の直下に
供給口123を設け、該供給口123には前記排出筒1
16を接続するとともに、搬送終端側には排出口124
を設け、該排出口124に接続して排出筒125を垂下
する。
【0056】また、前記同様に、スクリュー軸122の
搬送始端側には供給用スクリュー刃126を設けるとと
もに、それ以外のスクリュー軸122には前記湿式加工
部103と同一の複数の攪拌羽根127を軸着する。さ
らに、スクリュー筒121の搬送始端側に粒状物用供給
ホッパー128を配設し、該ホッパー128はスクリュ
ー筒121に接続される。スクリュー軸122の一端に
軸着したプーリー129と図外のモーターとはベルトに
より連結してある。
【0057】さらに、分離乾燥部105は、粒状物加工
部104の更に下方に多数のスリットを備えたスクリー
ン筒130を横設し、該スクリーン筒130内には回転
軸131を横架する。スクリーン筒130の搬送始端側
には供給口132を開口し、該供給口132と粒状物加
工部104の排出筒125とを接続する。また、回転軸
131の搬送始端側には供給用スクリュー刃133を軸
着するとともに、それ以外の回転軸131の数箇所には
放射状に複数のアーム134を設け、該アーム134に
よって複数の攪拌翼135を支持してある。そして、回
転軸131の一端に軸着したプーリー136と図示しな
いモータとはベルトにより連結してある。
【0058】また、スクリーン筒130の上面寄りには
給風口137を設け、これに給風ダクト138を接続す
る。一方、該スクリーン筒130を覆う外筒139を設
け、外筒139の底面寄りには排風ダクト140を接続
するとともに、スクリーン筒130の搬送終端側には処
理白米排出口141を設ける。
【0059】次に、上記構成の糠除去工程Bの作用につ
いて述べる。
【0060】糠除去工程Bの湿式加工部103では、流
下樋143によって精白工程Aで精白された原料精白米
がスクリュー筒111内に定量供給される。原料精白米
は、供給口113付近に臨ませた噴霧口119から噴霧
される、精白米重量比約5%の霧状水分の添加を受けた
後、毎分500回転する供給用スクリュー刃117によ
り搬送終端側に向けて搬送されるとともに、攪拌羽根1
18によって攪拌される。こうして攪拌されることによ
り、霧状水分が精白米表面にむらなく付着し、米粒表面
の糠層を軟化する。
【0061】次に、粒状物加工部104では、湿式加工
部103の排出口115から排出筒116を経て粒状物
加工部104のスクリュー筒121内に供給された精白
米は、毎分600回転の供給用スクリュー刃126及び
攪拌羽根127によって搬送終端側に向けて攪拌されな
がら搬送されるのであるが、この際、供給用スクリュー
刃126によって粒状物供給ホッパー128内の粒状物
がスクリュー筒121内に供給される。粒状物は、例え
ば、タピオカ等の、澱粉質のものをアルファー化して乾
燥し、硬度2〜5kgf/cm2のほぼ球状となし、かつ、一
定の粒度に形成したものであり、70℃〜100℃の高温
状態で供給されて精白米と混合される。混合比は、精白
米に対して約50重量%(重量比)である。
【0062】前工程で水分を吸収し軟化した精白米表面
の付着糠等は、高温の粒状物に接触した瞬時にアルファ
ー化して粒状物に吸着除去され、米粒表面に再付着する
ことはない。また、このとき、蒸発潜熱により米粒表面
の温度を下げる作用を奏する。スクリュー筒121内
は、約20gf/cmと比較的低圧であり、粒状物によって
新たな糠が発生することはない。
【0063】また、分離乾燥部105では、粒状物加工
部104から排出筒125を経て流下した精白米が、最
終工程の分離乾燥部105のスクリーン筒130に供給
され、毎分280回転する供給用スクリュー刃133に
よって搬送終端部に移送されるとともに攪拌翼135に
よって攪拌される。このとき、給風口137から毎分約
60m3で流入する約40℃の風により、やや湿った米
粒表面を乾燥させ、同時に、粒状物との分離を容易に行
わしめる。
【0064】スクリーン筒130を通過した精白米は、
処理白米排出口141から機外へ排出される一方、攪拌
されながらスクリーン筒130のスリットから漏出した
粒状物は、排風ダクト140から風と共に排出され、バ
ッグフィルターなどにより分離した後、シフターなどに
より粒度を一定にそろえて再び粒状物として使用され
る。
【0065】糠除去工程において粒状物として用いられ
るパールタピオカは以下の工程によって製造される。
【0066】1)スクリュー搬送装置に原料と大量の水
(常温)を入れて搬送しながら攪拌し、原料の洗浄と剥
皮を行う。 2)ドラム形状の装置にキャッサバを入れ、攪拌し微細
な粒度に砕く。 3)網が内部に取り付けてある遠心分離機で磨砕したも
のを分離し、網外側に分離された澱粉乳を取り出す。 4)澱粉乳を2〜3日水槽に静置し、澱粉を沈殿させ
る。 5)水槽の上水を除去し、水を含んだ澱粉を鉄板をおい
た平型乾燥機(温度は、鉄板上を人間の素足で上がれる
温度)に移し、人力にて攪拌して乾燥する。ここまでの
工程でタピオカの粉末が製品化する。 6)タピオカパールを作るためには、乾燥した澱粉に粘
土状になる位まで再度水を加え10〜12時間置く。そ
の後、ハンモックのような形の布製で左右に動く造粒装
置に吸水した澱粉と、前工程で作られた乾燥した澱粉を
混ぜて造粒する(粒度、形状は不揃い)。 7)造粒された湿ったタピオカをドラム形状の乾燥機に
入れ、70〜90℃の熱風でタピオカの表面を加温する
(この時のタピオカの硬さは、指の間に挟んでつぶすと
つぶれるほどの硬さである)。 8)上部が織網で下部に鉄板が取り付けてある振動機
(前後運動をする振動機)に前工程のタピオカを入れ、
選別する。ここで網から抜けたタピオカは、下部の鉄板
の上を転がることにより球状になる。 9)前工程で出来た球状のタピオカは、40〜50℃の
平型乾燥機に移され、人力により乾燥攪拌され水分が1
0〜15%になるまで乾燥する。 10)シフターを用いて3種選別を行なう(マイクロ:
1mm程度、スモール:3mm程度、ラージ:5mm程
度)。 11)形状ごとに重量を測定し、袋詰めする。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、(a)精
白穀類に水分を添加してその表面を軟化させる工程と、
(b)該精白穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60
℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌し、精白穀類の
穀粒表面に残存する糠を粒状物に吸着させて除去する工
程と、(c)該精白穀類と粒状物とを分離する工程とを
備えたので、工程(a)において搗精済みの精白穀類に
水分を添加し、工程(b)においてこの状態の精白穀類
、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した
粒状物とを混合・攪拌し、精白穀類の隔壁の隅部に存在
する糠を粒状物に接着させるものであるから、穀粒表面
を傷つけることなく、穀粒表面から糠を容易に除去し、
工程(c)において精白穀類と粒状物とを分離して、水
分が保持され、食味が向上した無洗穀類に仕上げること
ができる。
【0068】また、必要に応じて前記工程(c)の後工
程に、(d)無洗穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製し
60℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌する工程
と、(e)該無洗穀類と粒状物とを分離する工程と、を
更に備えると、穀粒として米粒を用いた場合に白度が4
0%以上に向上した無洗米に仕上げることができる。
【0069】さらに、必要に応じて前記工程(c)の後
工程に、(f)加湿搗精工程を備えることもでき、穀粒
として米粒を用いれば白度が40%以上に向上した無洗
米ができる。
【0070】そして、穀粒と粒状物との分離が不十分で
あっても、前記粒状物として可食性の穀粉、例えば、粉
砕米や粉砕麦、その他、粟、稗、蕎麦、高粱、タピオカ
など穀粒を粉砕したものを使用すれば食べても安全であ
り、また、一般的なものであるので経済的でもある。前
記粒状物は水分を5%以下に調製すれば粒状物の水
分が低いので、水分の高い穀粒表面の糠が粒状物へ吸着
されやすくなる。
【0071】一方、穀類の外皮を除去して精白穀類に加
工する搗精手段と、得られた精白穀類に水分を添加して
その表面を軟化させる水分添加手段と、該精白穀類と
1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状
物とを混合・攪拌する混合・攪拌手段と、精白穀類と粒
状物とを分離する分離手段と、を備えた無洗穀類の製造
装置であるから、水分が保持され、食味が向上した無洗
穀類を製造することができる。
【0072】前記分離手段の後段に、無洗穀類と、1.0m
m〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状物と
を混合・攪拌する第2混合・攪拌手段と、無洗穀類と粒
状物とを分離する第2分離手段と、を更に備えた無洗穀
類の製造装置であるから、穀粒として米粒を用いれば白
度が40%以上に向上した無洗米を製造することができ
る。
【0073】前記分離手段の後段に、精白穀類を加湿搗
精する湿式搗精手段を更に備えた無洗穀類の製造装置で
あるから、加湿搗精作用により穀粒の表面仕上げが行わ
れ、穀粒として米粒を用いれば白度が40%以上に向上
した無洗米を製造することができる。
【0074】前記湿式搗精手段の後段に、加湿搗精した
精白穀類を温風乾燥する精白穀類乾燥手段を備えた無洗
穀類の製造装置であるから、穀粒として米粒を用いた場
合、加湿搗精後に米粒を水分15%程度に調質して食味
を向上させることができる。
【0075】前記分離手段から使用済みの粒状物を取り
出すとともに、この粒状物を加熱・乾燥して前記混合・
攪拌手段に搬送し、粒状物の再利用を行う粒状物リサイ
クル手段を備えた無洗穀類の製造装置であるから、使用
済みの粒状物を加熱・乾燥して、再び攪拌混合手段に供
給すれば、粒状物の新たな供給が少なくなり経済的とな
る。。
【0076】そして、前記水分添加手段は、横設した第
1のスクリュー筒と、第1のスクリュー筒内に配置され
た攪拌羽根を備えた第1スクリュー軸と、第1のスクリ
ュー筒の一端側に精白穀類に霧状の水を添加する噴霧口
とを含み、前記混合・攪拌手段は、前記水分添加手段の
下方に配置され、第1のスクリュー筒とほぼ同一の寸法
の第2のスクリュー筒と、第2のスクリュー筒内に配置
された攪拌羽根を備えた第2のスクリュー軸と、第2の
スクリュー筒の搬送始端側に配置された粒状物供給ホッ
パーとを含み、前記分離手段は、前記混合・攪拌手段の
下方に配置され、多数のスリットを備えたスクリーン筒
と、該スクリーン筒の上面寄りに配置された給風口、前
記スクリーン筒を覆う外筒、該外筒の底面寄りに接続し
た排風ダクト及び前記スクリーン筒の搬送終端側に配設
した処理白米排出口とを含む、無洗穀類の製造装置とし
たから、無洗穀類の白度を向上させるとともに、生産性
を上げることができ、しかも、装置全体をコンパクト化
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】玄米を精白米に精米加工したときの米粒表面を
顕微鏡で見た概略断面図である。
【図2】精白米表面を加湿するとともに、粒状物を混合
して糠分を隔壁から浮き上がらせるときの米粒表面を顕
微鏡で見た概略断面図である。
【図3】隔壁から糠分が除去された無洗米を顕微鏡で見
た概略断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す工程図である。
【図5】本発明の別の実施形態を示す工程図である。
【図6】本発明の細部を示す全体の工程図である。
【図7】糠除去工程のみを示す工程図である。
【図8】糠除去工程のみを示す工程図である。
【図9】スプレードライヤ装置を示す工程図である。
【図10】本発明の他の実施形態として示した無洗穀類
製造装置の正面図である。
【図11】無洗穀類製造装置の糠除去工程の内部構造を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 胚乳部 2 隔壁 3 糠 4 粒状物 5 第1精米機 6 第2精米機 7 第3精米機 8 揚穀機 9 水分添加手段 10 攪拌混合手段 11 分離手段 12 精白米誘導筒 13 螺旋転子 14 水タンク 15 電磁弁 16 水管 17 水分添加装置 18 機枠 19 攪拌装置 20 精白米供給樋 21 粒状物供給樋 22 サイクロン 23 攪拌羽根 24 排出樋 25 篩網 26 粗選機 27 バイブレータ 28 第2攪拌混合手段 29 分離手段 30 湿式精米手段 31 精白米乾燥手段 32 粒状物取出樋 33 精白米取出樋 34 粒状物加熱手段 35 エアー搬送手段 36 搬送管 37 ブロア 38 揚穀機 39 ロータリーシフタ 40 ロール 41 細粒取出樋 42 精品取出樋 43 水タンク 44 電磁弁 45 水管 46 ホッパー 47 粉砕米排出樋 48 網 49 スプレードライヤ装置 50 スプレードライヤチャンバ 51 サイクロン 52 供給管 53 噴霧ノズル 54 高圧ポンプ 55 熱風室 56 燃焼バーナ 57 供給管 58 外気取り入れ管 59 燃焼ブロワ 60 送気管 61 送気ファン 62 排出ダクト 63 排風ファン 100 精白米加工装置 101 研削式精米部 102 摩擦式精米部 103 湿式加工部 104 粒状物加工部 105 分離乾燥部 106 原料投入口 107 抵抗蓋 108 流下樋 109 供給口 110 排出樋 111 スクリュー筒 112 スクリュー軸 113 供給口 114 供給筒 115 排出口 116 排出筒 117 供給用スクリュー刃 118 攪拌羽根 119 噴霧口 120 プーリー 121 スクリュー筒 122 スクリュー軸 123 供給口 124 排出口 125 排出筒 126 供給用スクリュー刃 127 攪拌羽根 128 粒状物用供給ホッパー 129 プーリー 130 スクリーン筒 131 回転軸 132 供給口 133 供給用スクリュー刃 134 アーム 135 攪拌翼 136 プーリー 137 給風口 138 給風ダクト 139 外筒 140 排風ダクト 141 処理白米排出口 142 揚穀機 143 流下樋
フロントページの続き 審査官 鈴木 恵理子 (56)参考文献 特開 平10−66884(JP,A) 特開 平11−178522(JP,A) 特開 平3−254648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 B02B 3/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無洗穀類を製造する方法であって、 (a)精白穀類に水分を添加してその表面を軟化させる
    工程と、 (b)該精白穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60
    ℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌し、精白穀類の
    穀粒表面に残存する糠を粒状物に吸着させて除去する工
    程と、 (c)該精白穀類と粒状物とを分離する工程と、 を備えたことを特徴とする無洗穀類の製造方法。
  2. 【請求項2】 必要に応じて前記工程(c)の後工程
    に、 (d)請求項1で得られた無洗穀類と、1.0mm〜1.7mmの
    粒度に調製して60℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪
    拌する工程と、 (e)該無洗穀類と粒状物とを分離する工程と、 を更に備えてなる請求項1記載の無洗穀類の製造方法。
  3. 【請求項3】 必要に応じて前記工程(c)の後工程
    に、 (f)加湿搗精工程、 を備えてなる請求項1記載の無洗穀類の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記粒状物は、可食性の粉砕穀類からな
    る請求項1、2又は3に記載の無洗穀類の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記粒状物は、粉砕した麦、粟、稗、蕎
    麦、高粱のいずれかである請求項1、2又は3に記載の
    無洗穀類の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記粒状物は、パールタピオカである請
    求項1、2又は3に記載の無洗穀類の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記粒状物は水分を5%以下に調製し
    てなる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の無洗穀
    類の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(a)において、精白穀類に重
    量比で3〜5%の水分が添加される請求項1乃至請求項
    7のいずれかに記載の無洗穀類の製造方法。
  9. 【請求項9】 穀類の外皮を除去して精白穀類に加工す
    る搗精手段と、 得られた精白穀類に水分を添加してその表面を軟化させ
    る水分添加手段と、 該精白穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に調製して60℃以上
    に加熱した粒状物とを混合・攪拌する混合・攪拌手段
    と、 精白穀類と粒状物とを分離する分離手段と、 を備えてなる無洗穀類の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記分離手段の後段に、 請求項9で得られた無洗穀類と、1.0mm〜1.7mmの粒度に
    調製して60℃以上に加熱した粒状物とを混合・攪拌する
    第2混合・攪拌手段と、該無洗穀類と粒状物とを分離す
    る第2分離手段と、 を更に備えてなる請求項9記載の無洗穀類の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記分離手段の後に、無洗穀類を加湿
    搗精する湿式搗精手段を更に備えてなる請求項9記載の
    無洗穀類の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記湿式搗精手段の後に、加湿搗精し
    た無洗穀類を温風乾燥する精白穀類乾燥手段を備えてな
    る請求項11記載の無洗穀類の製造装置。
  13. 【請求項13】 前記分離手段から使用済みの粒状物を
    取り出すとともに、この粒状物を加熱・乾燥して前記混
    合・攪拌手段に搬送し、粒状物の再利用を行う粒状物リ
    サイクル手段を備えてなる請求項9乃至請求項12のい
    ずれかに記載の無洗穀類の製造装置。
  14. 【請求項14】 前記水分添加手段は、横設した第1の
    スクリュー筒と、第1のスクリュー筒内に配置された攪
    拌羽根を備えた第1スクリュー軸と、第1のスクリュー
    筒の一端側に精白穀類に霧状の水を添加する噴霧口とを
    含み、 前記混合・攪拌手段は、前記水分添加手段の下方に配置
    され、第1のスクリュー筒とほぼ同一の寸法の第2のス
    クリュー筒と、第2のスクリュー筒内に配置された攪拌
    羽根を備えた第2のスクリュー軸と、第2のスクリュー
    筒の搬送始端側に配置された粒状物供給ホッパーとを含
    み、 前記分離手段は、前記混合・攪拌手段の下方に配置さ
    れ、多数のスリットを備えたスクリーン筒と、該スクリ
    ーン筒の上面寄りに配置された給風口、前記スクリーン
    筒を覆う外筒、該外筒の底面寄りに接続した排風ダクト
    及び前記スクリーン筒の搬送終端側に配設した処理白米
    排出口とを含む、 請求項9に記載の無洗穀類の製造装置。
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