JP3206591B2 - 多値マスクromおよび多値マスクromの読み出し方法 - Google Patents

多値マスクromおよび多値マスクromの読み出し方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つのメモリセル
に複数ビットの情報を記憶する多値マスクROMに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ROM(Read Only Memory: 読み出し専
用メモリ)の大容量化を実現するための手段として、複
数ビットの情報を記憶する多値セルを用いる技術が知ら
れている。従来の多値マスクROMには、特開平8−2
97982号公報に開示されているように、ROM製造
時におけるコードの書き込みを、セルトランジスタのし
きい値Vtを変えることにより行うものがある。図9
は、このような多値マスクROMの一例における、セル
アレイ部の回路図である。トランジスタM00、M1
0、M01、M11のしきい値をそれぞれVt0、Vt
1、Vt2、Vt3とし、これらのしきい値の大小関係
は、Vt0<Vt1<Vt2<Vt3であるものとす
る。このとき、例えばワード線WL0を選択し、このワ
ード線WL0の電位を図10に示すようにゼロレベルか
ら3段階に分けて変化させることにより、M00または
M01に記憶された2ビットの情報を読み出すことがで
きる。このような多値マスクROMのROMコードを変
更する場合には、セルトランジスタへのチャネルイオン
注入を変更することにより、しきい値Vtを変えてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
には、次のような問題があった。すなわち、第1に、R
OMコードをゲート形成前のチャネルイオン注入で形成
しているため、ROMコードを改版する場合、ICの下
層のマスクから変更してゆく必要があり、この変更はI
C製作の後行程に色々な影響を与えるので、マスクの設
計および製作日数が非常に多くかかり、改版TAT(Tu
rnAround Time)が長くなる。
【0004】第2に、ROMコード改版時の修正マスク
の枚数が多い。例えば、4値(2ビット)のマスクRO
Mの場合、少なくとも2枚のマスクの修正が必要にな
る。従来の、しきい値Vtの大小によってROMコード
を書き込む方法の場合、各セルトランジスタによって、
イオン注入による不純物濃度を変える必要がある。4値
の場合、Vt1に対応したイオン注入と、Vt2に対応
したイオン注入との、2回のイオン注入を行う。このと
き、Vt1に対応したイオン注入量より、Vt2に対応
したイオン注入量の方が多い。
【0005】そして、1枚目のマスクを用いて、Vt1
とVt3に対応するセルトランジスタに対して、1回目
のイオン注入、すなわち前記「Vt1に対応したイオン
注入」を行い、2枚目のマスクを用いて、Vt2とVt
3に対応するセルトランジスタに対して、2回目のイオ
ン注入、すなわち前記「Vt2に対応したイオン注入」
を行う。
【0006】従って、Vt3に対応するセルトランジス
タには、2回のイオン注入が行われるので、イオン注入
量が最も多くなり、不純物濃度も最も高くなる。また、
Vt0に対応するセルトランジスタには、イオン注入は
行われないので、不純物濃度は最も低くなる。このよう
にして、2枚のマスクを用いて、不純物濃度をVt0<
Vt1<Vt2<Vt3とする。
【0007】第3に、イオン注入の目合わせ精度と不純
物拡散広がりによって、集積度が制限される。これは、
前記イオン注入の後処理である熱処理によって、不純物
拡散領域が広がるので、ゲートピッチをあまり縮めるこ
とができないことによる。同一活性領域に異なるしきい
値のセルトランジスタを隣接させて形成する場合、現在
量産レベルにあるゲート長が0.25μmのCMOSプ
ロセスでは、最小のゲートピッチは0.5μm程度であ
る。この最小ゲートピッチは、前記イオン注入時の目合
わせ精度と不純物拡散広がりによって決定されているの
で、今後、CMOSプロセスの微細化が進展しても、あ
まり縮小されない。第4に、セルに記憶されたコードを
読み出す場合のワード線の電位制御が複雑になる。すな
わち、しきい値を変える方法では、一つのセルに記憶で
きる状態数と同数の異なったしきい値が用いられるの
で、これらを判別するためには、前記状態数より1だけ
少ない数の異なった電圧レベルにワード線を制御する必
要がある。4値のマスクROMの場合、図10に示した
ように、3段階の電位の制御が必要である。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、ROMコードを改版する場合のTATが
短く、修正マスクの枚数も少なくて済み、また集積度を
向上させることができ、ワード線の電位制御が簡単な多
値マスクROMを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のワード線と、これらのワード線と交差する方
向に配線された複数のビット線と、前記ワード線とビッ
ト線との交点位置に、マトリックス状に配置されたセル
トランジスタと、接地電位に接続された接地線、電源電
位に接続された電源線の少なくとも一方とを有する多値
マスクROMにおいて、前記ワード線に沿って並べられ
た一列のセルトランジスタのゲート端子は同一のワード
線に接続され、前記ビット線に沿って並べられた一列の
セルトランジスタのソース端子またはドレイン端子のい
ずれか一方は、前記複数のビット線、接地線、電源線の
いずれかに接続され、前記ソース端子またはドレイン端
子のいずれか他方は、前記複数のビット線、接地線、電
源線のうち、前記ソース端子またはドレイン端子のいず
れか一方が接続されていない配線のいずれかに接続され
ていることを特徴とする多値マスクROMである。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記セルトラン
ジスタは、ソース端子およびドレイン端子が、前記複数
のビット線、接地線、電源線のいずれにも接続されてい
ないセルトランジスタを含むことを特徴とする請求項1
に記載の多値マスクROMである。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記セルトラン
ジスタは、ソース端子またはドレイン端子のいずれか一
方が、前記接地線に接続され、前記ソース端子またはド
レイン端子のいずれか他方が、前記複数のビット線のい
ずれかに接続されているセルトランジスタと、ソース端
子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記複数のビ
ット線のいずれかに接続され、ソース端子またはドレイ
ン端子のいずれか他方が、前記ソース端子またはドレイ
ン端子のいずれか一方が接続されていないビット線のい
ずれかに接続されているセルトランジスタとをさらに含
むことを特徴とする請求項2に記載の多値マスクROM
である。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記ビット線に
沿って並べられた一列のセルトランジスタの近傍には、
2本のビット線が配線され、前記セルトランジスタは、
ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
接地線に接続され、前記ソース端子またはドレイン端子
のいずれか他方が、前記2本のビット線のいずれかに接
続されているセルトランジスタと、ソース端子またはド
レイン端子のいずれか一方が、前記2本のビット線のい
ずれか一方に接続され、ソース端子またはドレイン端子
のいずれか他方が、前記2本のビット線のいずれか他方
に接続されているセルトランジスタとを含むことを特徴
とする請求項3に記載の多値マスクROMである。
【0013】このような構成にすると、各セルトランジ
スタを、ソース端子が接地線に接続され、ドレイン端子
が2本のビット線のいずれかに接続された第1の状態
と、ソース端子が2本のビット線のいずれかに接続さ
れ、ドレイン端子が接地線に接続された第2の状態と、
ソース端子およびドレイン端子が2本のビット線にそれ
ぞれ接続された第3の状態と、ソース端子およびドレイ
ン端子がいずれの配線にも接続されていない第4の状態
との、合計4状態のいずれかにすることができ、1つの
セルトランジスタに2ビットの情報を記憶させることが
できる。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記ワード線に
沿って並べられた一列のセルトランジスタの近傍には、
前記ワード線に沿った方向に配線された接地線が、一列
に対し1本設けられていることを特徴とする請求項4に
記載の多値マスクROMである。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記セルトラン
ジスタのソース端子、ドレイン端子のいずれかと、前記
複数のビット線、接地線、電源線のいずれかとの接続
は、前記セルトランジスタが形成されたICにおける拡
散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかと、ウェル
領域の上層に設けられた導電層のいずれかとのコンタク
トを形成することによって成されることを特徴とする請
求項1ないし5のいずれかに記載の多値マスクROMで
ある。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記セルトラン
ジスタのソース端子、ドレイン端子のいずれかと、前記
接地線とを、前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域の
いずれかと第1の導電層との境界部と、この上部に形成
された第2の導電層との間にコンタクトを設けて接続
し、前記セルトランジスタのソース端子、ドレイン端子
のいずれかと、前記ビット線とを、前記拡散ソース領
域、拡散ドレイン領域のいずれかと、この上部に形成さ
れた第2の導電層との間にコンタクトを設けて接続した
ことを特徴とする請求項6に記載の多値マスクROMで
ある。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記セルトラン
ジスタが形成されたICにおけるウェル領域の上層の、
前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかに隣
接する位置には、前記接地線として機能する前記第1の
導電層が形成され、この第1の導電層のさらに上層の、
前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかの上
部と、前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれ
かと前記第1の導電層との境界部の上部とには、前記第
2の導電層が形成され、この第2の導電層のさらに上層
の、この第2の導電層の上部には、前記ビット線として
機能する第3の導電層が形成され、前記拡散ソース領
域、拡散ドレイン領域のいずれかの上部に形成された第
2の導電層と、前記第3の導電層とは接続され、前記拡
散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかと前記第1
の導電層との境界部の上部に形成された第2の導電層
と、前記第3の導電層とは接続されていないことを特徴
とする請求項7に記載の多値マスクROMである。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項4または
5に記載の多値マスクROMにおいて、前記2本のビッ
ト線をプリチャージし、記憶された情報を読み出したい
セルトランジスタのゲート端子に接続されたワード線を
立ち上げ、前記2本のビット線の電圧レベルを検出し、
前記2本のビット線の電圧レベルがどちらもハイレベル
であれば、前記2本のビット線のいずれか一方を接地し
た後、前記2本のビット線のいずれか他方の電圧レベル
を検出することを特徴とする多値マスクROMの読み出
し方法である。
【0019】請求項10に記載の発明は、前記セルトラ
ンジスタは、ソース端子またはドレイン端子のいずれか
一方が、前記ワード線に接続され、前記ソース端子また
はドレイン端子のいずれか他方が、前記複数のビット線
のいずれかに接続されているセルトランジスタをさらに
含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
載の多値マスクROMである。請求項11に記載の発明
は、請求項10に記載の多値マスクROMにおいて、所
定のビット線をプリチャージし、この所定のビット線以
外のビット線を接地し、前記プリチャージおよび接地を
中止した後に、記憶された情報を読み出したいセルトラ
ンジスタのゲート端子に接続されたワード線を立ち上
げ、前記所定のビット線の電位レベルを第1の判定レベ
ルと比較し、前記所定のビット線以外のビット線の電位
レベルを第2の判定レベルと比較し、これらの比較結果
から、前記セルトランジスタに記憶された情報を読み出
すことを特徴とする多値マスクROMの読み出し方法で
ある。請求項12に記載の発明は、前記第1の判定レベ
ルは、電源電位と接地電位との中間の電位レベルより高
く、前記第2の判定レベルは、電源電位と接地電位との
中間の電位レベルより低いことを特徴とする請求項11
に記載の多値マスクROMの読み出し方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態である多値
マスクROMの回路図を図1に示す。各セルトランジス
タTr00、Tr02、Tr04、Tr06、Tr10、…、Tri4、Tri6の周
囲には、2本のビット線とGND線が配線されている。
図1に示すように、ビット線D0〜D7は縦方向に配線
され、GND線G0〜Giは横方向に配線されている。
【0021】例えば、セルトランジスタTr00の周囲に
は、2本のビット線D0、D1とGND線G0が配線さ
れており、セルトランジスタTr12の周囲には、2本のビ
ット線D2、D3とGND線G1が配線されている。G
ND線G0、G1、…、Giは、全てGND電位に接続
されている。
【0022】このマスクROMにおいては、従来技術の
ように、各セルトランジスタのしきい値を変えて記憶情
報をコード化するのではなく、各セルトランジスタのソ
ース、ドレインと、前記2本のビット線、GND線との
接続状態によって記憶情報をコード化する。このため、
このマスクROMにおける全てのセルトランジスタのし
きい値は単一の値となっている。従って、これらのセル
トランジスタからコードを読み出す時に、これらのセル
トランジスタのゲートに印加する電圧は、Highレベルと
Lowレベルとの2つの電圧レベルのみでよい。このマス
クROMにおいては、セルトランジスタの2端子と、こ
のセルの周囲に配線された3本の配線との接続の組み合
わせを、4つの状態(00)、(01)、(10)、(11)に対応させ
ている。4状態(00)、(01)、(10)、(11)と、端子・配線
の接続との関係は、以下の通りである。 (00):ソースおよびドレインが、どの配線にも接続され
ていない。 (01)、(10):ソースまたはドレインのうちの一方が、ビ
ット線のうちの1本と接続され、他方がGND線と接続
されている。 (11):ソースおよびドレインが、それぞれ近接するビッ
ト線と接続されている。
【0023】従って、ROMコードを修正する場合に
は、セルトランジスタの端子と周囲の配線との接続を変
更すればよい。換言すれば、配線工程の変更によって、
ROMコードの変更が可能である。
【0024】各セルトランジスタの近傍には、さらにワ
ード線WL0〜WLiが配線されている。ワード線は横
方向に配線され、横方向に一列に並べられた複数のセル
トランジスタのゲートに接続されている。例えば、ワー
ド線WL0は、セルトランジスタTr00、Tr02、Tr04、Tr
06のゲートに接続され、ワード線WL1は、セルトラン
ジスタTr10、Tr12、Tr14、Tr16のゲートに接続されてい
る。前述したように、セルトランジスタのゲートに印加
する電圧は、HighレベルとLowレベルとの2つの電圧レ
ベルのみでよいので、当然に、前記ワード線に印加する
電圧も2つの電圧レベルのみでよい。
【0025】図2は、本実施形態である多値マスクRO
Mの、IC上での構造を示す平面図である。ただし、こ
の図は、ROMコードが全く形成されていない状態を示
している。すなわち、図2においては、全てのセルトラ
ンジスタのソースおよびドレインが未接続の状態であ
る。
【0026】活性領域1は、セルトランジスタが形成さ
れている領域を示している。活性領域1の上下に隣接す
る位置には、横方向に配線されたGND線2がポリシリ
コン(Poly-Si)によって形成されている。また、前記
ワード線WL0、WL1もまた、ポリシリコン(Poly-S
i)によって形成されていて、これらの配線は、前記活
性領域1の中心を横切っている。
【0027】破線で示した領域は、第1層Metal3を示
している。第1層Metal3のいくつかの領域内には、Via
4が設けられている。前記ビット線D0〜D7は、第2
層Metal12として形成されている。図2は、ROMコ
ードが形成されていない状態なので、Contact5およびS
tacked Via6は形成されていない。Stacked Via6は、V
ia4とContact5の両方が設けられた領域である。
【0028】図3は、図2のAA’における断面図であ
る。p-substrate7の上層にはp-well8が形成されてい
る。p-well8の上面近傍には、n+領域9が形成されて
いて、活性領域1内における2つのn+領域9のうちの
一方がソース領域、もう一方がドレイン領域となってい
る。前述したように、本発明のマスクROMにおけるセ
ルトランジスタのしきい値は単一の値でよいので、しき
い値を変えるためのイオン注入は必要ない。従って、当
然に、このイオン注入のためのマスクを用意する必要は
ない。また、隣り合う活性領域1の間には、素子分離領
域10が設けられている。
【0029】素子分離領域10の上層には、ポリシリコ
ン(Poly-Si)によって形成されたGND線2が積み重
ねられている。また、p-well8の上面のうち、前記ソー
ス領域とドレイン領域に挟まれた面には、やはりポリシ
リコン(Poly-Si)で形成された、セルトランジスタの
ゲート電極11が積み重ねられている。このゲート電極
11は、前記ワード線と同一である。前述したように、
本発明のマスクROMにおけるセルトランジスタのしき
い値は単一の値でよく、しきい値を変えるためのイオン
注入の必要がない。従って、前記目合わせ精度や不純物
拡散広がりを考慮する必要がなく、ゲートピッチを、コ
ンタクトを配置可能な最小間隔まで縮小することが可能
である。すなわち、本発明のマスクROMにおけるセル
トランジスタの集積度は、前記目合わせ精度や不純物拡
散広がりによって制限されることなく、配線プロセスの
配線ピッチによって決定される。従って、従来回路とは
異なり、CMOSプロセスの微細化が進展すれば、これ
に伴って前記セルトランジスタの集積度が向上すること
が期待できる。
【0030】GND線2およびゲート電極11の上層に
は、酸化膜13が形成され、この酸化膜13の上層に前
記第1層Metal3が形成されている。第1層Metal3の上
層には再度酸化膜が形成され、この酸化膜の上に前記第
2層Metal12、すなわちビット線が形成されている。
そして、前記第1層Metal3と第2層Metal12との間
で、接続が必要な部分には、前記Via4が設けられてい
る。
【0031】図4は、ROMコードが書き込まれたIC
の平面図である。ここでは、Contact5およびStacked V
ia6が、必要な位置に形成されている。図5は、図4の
BB’における断面図である。図中における、第1層Me
tal3の最も右側の部分と、n+領域9とGND線2と
の境界部との間に、Contact5が設けられている。このC
ontact5は、前記n+領域9とGND線2とを接続して
いる。また、第1層Metal3の右から2番目の部分と、
その直下のn+領域9との間にもContact5が設けられ
ている。その結果、この第1層Metal3の右から2番目
の部分は、その直下のn+領域とContact5によって接
続されている。この第1層Metal3の右から2番目の部
分は、第2層Metal12とも、Via4によって接続されて
いる。従って、この領域には、Via4とContact5の両方
が設けられているので、図4の対応する位置には、Stac
ked Via6の表示がされている。
【0032】図6に、マスクROMのセルの一部と、こ
のマスクROMのセルに記憶された情報を読み出す回路
を示す。図6には、マスクROMにおける、ビット線D
0とD1に囲まれた列のセルトランジスタTr00、Tr10、
Tr20、Tr30のみが示されている。また、これらのセルト
ランジスタTr00、Tr10、Tr20、Tr30には、それぞれ(0
0)、(01)、(10)、(11)が記憶されている。これは、セル
トランジスタの端子と周りの配線との接続で言い換えれ
ば、セルトランジスタTr00のソースおよびドレインは、
どの配線にも接続されておらず、Tr10はビット線D0と
GND線G1に接続され、Tr20はGND線G2とビット
線D1に接続され、Tr30はビット線D0とD1に接続さ
れている、ということである。
【0033】また、セルトランジスタTr00、Tr10、Tr2
0、Tr30のゲートには、それぞれワード線WL0、WL
1、WL2、WL3が接続されている。ビット線D0に
は、このビット線D0をプリチャージするためのトラン
ジスタ25のドレインが接続されている。トランジスタ
25のソースは電源電圧すなわちHighレベルに接続され
ている。トランジスタ25のゲートは、Lowアクティブ
であり、このゲートには、プリチャージ信号PBが入力
している。
【0034】ビット線D1には、このビット線D1をプ
リチャージするためのトランジスタ26のドレインが接
続されている。トランジスタ26のソースは電源電圧す
なわちHighレベルに接続されている。トランジスタ26
のゲートは、Lowアクティブであり、このゲートには、
プリチャージ信号PBが入力している。ビット線D1に
は、さらに、このビット線D1をプルダウンするための
トランジスタ14のドレインが接続されている。トラン
ジスタ14のソースは接地されている。トランジスタ1
4のゲートは、Highアクティブであり、このゲートに
は、プルダウン信号PDが入力している。
【0035】ビット線D0、D1は、それぞれセンスア
ンプSA0、SA1の入力端子に接続されている。セン
スアンプSA0、SA1の機能は同一であり、ビット線
の状態を入力し、この入力の論理を反転して出力する。
センスアンプSA0、SA1の出力は、EX-NORゲート1
5に入力されている。さらに、センスアンプSA0の出
力は、ラッチ21に入力され、センスアンプSA1の出
力は、セレクタ20に入力されている。
【0036】さらに、センスアンプSA0およびSA1
の出力は、ANDゲート18に入力されている。ANDゲート
18の出力は、前記セレクタ20に入力されている。セ
レクタ20の出力は、ラッチ22に入力されている。ラ
ッチ21、22の機能も同一である。ラッチ21、22
は、これらのクロック入力端子に入力されるクロック信
号CLKがHighレベルのとき、入力を出力へ通過(スル
ー)させ、クロック信号CLKがLowレベルになったと
き、入力をラッチし、クロック信号CLKがLowレベル
である期間、このラッチした入力を出力し続ける。ラッ
チ21からは、ラッチ信号DO0が出力され、ラッチ2
2からは、ラッチ信号DO1が出力されている。
【0037】クロック信号CLKは、前述したようにラ
ッチ21、22のクロック入力端子に入力されると共
に、Delay素子23、三入力ANDゲート24に入力されて
いる。Delay素子23の出力もまた、前記三入力ANDゲー
ト24に入力されている。三入力ANDゲート24の出
力、すなわちプルダウン信号PDは、前記トランジスタ
14のゲートに入力されると共に、セレクタ20のコン
トロール端子、およびORゲート16に入力されている。
ORゲート16には、さらにEX-NORゲート15の出力が入
力されている。ORゲート16の出力は、前記三入力AND
ゲート24に入力されている。セレクタ20は、コント
ロール端子への入力、すなわちプルダウン信号PDがLo
wのとき、入力としてセンスアンプSA1の出力を選択
し、これを後段のラッチ22へ出力する。コントロール
端子がHighのとき、入力としてANDゲート18の出力を
選択し、これをラッチ22へ出力する。
【0038】次に、上記回路において、各セルに記憶さ
れた2ビットの情報を読み出す方法を説明する。まず、
トランジスタ25、26をONし、ビット線D0、D1
をプリチャージし、Highレベルにする。次に、トランジ
スタ25、26をOFFし、プリチャージを終了させ
る。トランジスタ25、26をOFFしても、この時点
では、ビット線D0、D1にチャージされた電荷が逃げ
る経路がないので、ビット線D0、D1はHighレベルを
保つ。その後、読み出したいセルトランジスタのゲート
に接続されたワード線を立ち上げ(すなわち、Lowレベ
ルからHighレベルに変化させ)、セルトランジスタをO
Nする。例えば、図6のセルトランジスタTr00に記憶さ
れた情報を読み出したいときには、ワード線WL0を立
ち上げ、Tr00をONする。
【0039】そして、このときのビット線D0、D1の
状態を見る。D0のみがLowに変化したとすれば、セル
トランジスタのD1に近い側の端子がGND線に接続さ
れていたのであるから、このセルトランジスタに記憶さ
れていた情報は(01)である。D1のみがLowに変化した
とすれば、反対に、D0に近い側の端子がGNDに落ち
ているのであるから、(10)である。D0、D1の両方が
Lowに変化することはありえない。D0、D1が、どち
らも変化しなかったとすると、セルトランジスタがD0
およびD1のどちらにも接続されていないか、あるいは
両方に接続されているかのどちらか一方であるから、記
憶情報は(00)か(11)のどちらかである。
【0040】D0、D1が、どちらも変化しなかった場
合には、次に、トランジスタ14をONしてビット線D
1をプルダウンし、Lowに落とす。このとき、D0にや
はり変化が無く、Highのままであったなら、セルトラン
ジスタはD0およびD1のどちらにも接続されていない
と判断できるので、記憶情報は(00)である。D1のプル
ダウンに連動してD0もLowに落ちるのであれば、D0
とD1がセルトランジスタによって接続されているので
あるから、記憶情報は(11)であることが判る。
【0041】次に、上記回路の具体的動作を図7のタイ
ミングチャートを参照して説明する。クロック信号CL
KがLowレベルの期間(例えば時刻t0以前)、プリチャ
ージ信号PBもまたLowレベルとなる。このプリチャー
ジ信号PBが入力されるトランジスタ25、26のゲー
トはLowアクティブなので、プリチャージ信号PBがLow
レベルとなる期間、トランジスタ25、26はONす
る。すると、トランジスタ25、26のドレインに接続
されているビット線D0、D1は、どちらもプリチャー
ジされてHighレベルとなる。ビット線D0、D1には、
それぞれセンスアンプSA0、SA1が接続されている
ので、センスアンプSA0、SA1の出力は、どちらも
入力が反転されてLowとなる。センスアンプSA0、S
A1の出力は、どちらもEX-NORゲート15に入力され、
このEX-NORゲート15の出力はHighとなる。
【0042】クロック信号CLKがHighレベルの期間に
は、プリチャージ信号PBもまたHighレベルとなり、ト
ランジスタ25、26がOFFしてプリチャージが中止
され、セルに記憶されたデータの検出が開始される。図
7の時刻t0において、クロック信号CLKがLowレベル
からHighレベルに変化すると、プリチャージ信号PBも
また、LowレベルからHighレベルに変化し、プリチャー
ジが中止される。
【0043】これと同時に、ワード線WL0がLowレベ
ルからHighレベルに変えられ、セルトランジスタTr00の
ゲートにHighレベルが印加され、このセルトランジスタ
Tr00がONされる。しかし、セルトランジスタTr00のソ
ースおよびドレインは、ビット線D0、D1には接続さ
れていないので、ビット線D0、D1の電圧レベルは変
化しない。これは、このセルに記憶された情報が(00)か
(11)のどちらかであることを示している。
【0044】ビット線D0、D1の電圧レベル(D0=
High、D1=High)はセンスアンプSA0、SA1によ
って検出され、このセンスアンプSA0、SA1の出力
(SA0=Low、SA1=Low)は、それぞれ、ラッチ2
1、セレクタ20に入力される。ラッチ21のクロック
入力端子に入力しているクロック信号CLKは、時刻t0
においてHighとなるので、このラッチ21はスルー状態
となり、入力であるセンスアンプSA0の出力(Low)
をそのまま出力する。従って、ラッチ21の出力である
ラッチ信号DO0はLowとなる。また、センスアンプS
A1の出力(Low)はセレクタ20に入力されるが、こ
のセレクタ20のコントロール端子に入力されているプ
ルダウン信号PDは、時刻t0においてはLowなので、前
記セレクタ20は、入力として前記センスアンプSA1
の出力(Low)を選択し、後段のラッチ22に出力す
る。ラッチ22は、前記ラッチ21と同様にスルー状態
なので、結局、このラッチ22の出力であるラッチ信号
DO1は、前記センスアンプSA1の出力と同様にLow
となる。センスアンプSA0、SA1の出力(SA0=
Low、SA1=Low)は、EX-NORゲート15にも入力され
る。EX-NORゲート15の出力は、Highレベルを維持す
る。EX-NORゲート15の出力は、ORゲート16に入力さ
れるので、このORゲート16の出力もHighレベルとな
る。
【0045】ORゲート16の出力は、三入力ANDゲート
24に入力される。この三入力ANDゲート24には、さ
らに前記クロック信号CLKと、このクロック信号CL
KがDelay素子23を通過して遅れが生じた信号とが入
力される。クロック信号CLKは、時刻t0にLowレベル
からHighレベルに変化するが、Delay素子23の出力
は、遅れが生じた信号となっているので、時刻t0から、
このDelay素子23に設定されたDelay時間Tdだけ遅れた
時刻t1において、LowレベルからHighレベルに変化す
る。
【0046】Delay素子23の出力は、三入力ANDゲート
24に入力されるので、Delay素子23の出力がHighレ
ベルに変化する時刻t1において、三入力ANDゲート24
の3つの入力は全てHighレベルとなり、この三入力AND
ゲート24の出力であるプルダウン信号PDは、Lowレ
ベルからHighレベルに変化する。
【0047】プルダウン信号PDは、トランジスタ14
のゲートに入力されているので、時刻t1において、この
トランジスタ14がONされる。トランジスタ14がO
Nされると、このトランジスタ14のドレインに接続さ
れたビット線D1がプルダウンされてLowレベルとな
る。ビット線D1の状態はセンスアンプSA1によって
検出され、このセンスアンプSA1の出力は、Lowレベ
ルからHighレベルに変化する。
【0048】時刻t1においては、ワード線WL0によっ
てセルトランジスタTr00が選択されている。セルトラン
ジスタTr00のソースおよびドレインは、どの配線にも接
続されていないので、ビット線D1がプルダウンされて
Lowレベルとなっても、ビット線D0には影響はなく、
ビット線D0はHighレベルの状態を保つ。この時点で、
このセルに記憶された情報が(00)であることが判明す
る。ビット線D1がプルダウンされる時刻t1において
は、上述したようにD0=High、D1=Lowなので、セ
ンスアンプSA0、SA1の出力はLow、Highとなる。
センスアンプSA0の出力(Low)は、ラッチ21に入
力されるが、ラッチ21は、時刻t1においても、クロッ
ク信号CLKがHighなのでスルー状態であり、入力を出
力端子にそのまま出力する。従って、ラッチ21の出力
であるラッチ信号DO0はLowを保つ。センスアンプS
A1の出力はセレクタ20に入力されるが、このセレク
タ20のコントロール端子に入力されているプルダウン
信号PDは、時刻t1においてHighとなるので、このセレ
クタ20は、入力として、前記センスアンプSA1の出
力ではなく、ANDゲート18の出力を選択する。ANDゲー
ト18の出力は、このANDゲート18への入力であるセ
ンスアンプSA0、SA1の出力がLow、Highなので、L
owとなる。このLowがセレクタ20によって選択され
て、後段のラッチ22へ出力される。ラッチ22も、時
刻t1においてはスルー状態なので、入力がそのまま出力
される。従って、ラッチ22の出力であるラッチ信号D
O1はLowを保つ。
【0049】時刻t2において、クロック信号CLKがLo
wになると、このクロック信号CLKが入力している三
入力ANDゲート24の出力であるプルダウン信号PDもL
owになり、トランジスタ14がOFFされるので、ビッ
ト線D1のプルダウンが中止される。また、クロック信
号CLKがLowになるのに同期して、プルアップ信号P
BもLowになるので、このプルアップ信号PBが入力し
ているトランジスタ25および26がONし、このトラ
ンジスタ25および26を介して、ビット線D0および
D1へのプリチャージが開始される。また、時刻t2にお
いて、クロック信号CLKがLowになると、このクロッ
ク信号CLKをクロック入力端子に入力しているラッチ
21、22がラッチ状態となる。従って、クロック信号
CLKがLowである時刻t2からt3までは、ラッチ21、
22への入力が変化したとしても、これらラッチ21、
22の出力は変化しない。
【0050】時刻t3において、クロック信号CLKがHi
ghになると、プルアップ信号PDもHighになり、ビット
線D0およびD1へのプリチャージが中止される。これ
と共に、ワード線WL1が立ち上げられ、セルトランジ
スタTr10がONされる。セルトランジスタTr10は、一方
の端子がビット線D0に接続され、もう一方の端子がG
ND線G1に接続されている。セルトランジスタTr10が
ONされることによって、ビット線D0とGND線G1
とが接続され、ビット線D0がLowレベルになる。この
とき、このセルトランジスタTr10の端子は、ビット線D
1には接続されていないので、このビット線D1に変化
はなく、Highレベルを保つ。すなわち、D0=Low、D
1=Highとなるので、この時点で、このセルの情報が(0
1)であることが判明する。
【0051】なお、時刻t3から、Delay素子23のDelay
時間Tdが経過すると、このDelay素子23の出力はHigh
レベルに変化する。しかし、ビット線D0=Low、D1
=Highなので、センスアンプSA0、SA1の出力はHi
gh、Lowとなる。これらが、EX-NORゲート15に入力さ
れるので、このEX-NORゲート15の出力はLowとなる。
このLowレベルが、ORゲート16に入力されるが、このO
Rゲート16のもう一方の入力端子には、プルダウン信
号PDが入力される。プルダウン信号PDは、この時点
ではLowレベルなので、結局、前記ORゲート16への入
力は、どちらもLowレベルとなり、従って、このORゲー
ト16の出力もLowレベルとなる。ORゲート16の出力
は、三入力ANDゲート24に入力されるので、この三入
力ANDゲート24の出力であるプルダウン信号PDは、L
owレベルを保つ。従って、この場合、ビット線D1のプ
ルダウンは行われない。 前記センスアンプSA0の出
力(High)は、ラッチ21を介して、ラッチ信号DO0
(High)として出力される。また、プルダウン信号PD
がLowレベルを保つので、このプルダウン信号PDをコ
ントロール端子に入力するセレクタ20は、入力とし
て、センスアンプSA1の出力(Low)を選択した状態
を保つ。そして、セレクタ20の出力が、ラッチ22を
介してラッチ信号DO1として出力されるので、このラ
ッチ信号DO1もLowとなる。なお、時刻t4において、
クロック信号CLKがLowに変化するので、この時点で
ラッチ21、22がラッチ状態となり、以後、クロック
信号CLKがHighに変化する時刻t5までは、ラッチ信号
DO0、DO1は変化しない。従って、時刻t4よりわず
かに遅れてビット線のプリチャージが開始され、ビット
線D0の電圧レベルがLowからHighへ変化し、この変化
に伴ってセンスアンプSA0の出力、すなわちラッチ2
1への入力がHighからLowへ変化するが、このラッチ2
1の出力であるラッチ信号DO0は変化しない。
【0052】時刻t4からt5までのプリチャージに続い
て、時刻t5からt6までの期間、ワード線WL2が立ち上
げられ、セルトランジスタTr20がONされる。セルトラ
ンジスタTr20は、GND線とビット線D1に接続されて
いるので、ワード線WL2を立ち上げ、セルトランジス
タTr20をONすると、ビット線D1がLowレベルに落ち
る。セルトランジスタTr20は、ビット線D0には接続さ
れていないので、ビット線D0の電圧レベルは変化せ
ず、Highレベルを保つ。従って、D0=High、D1=Lo
wとなり、このセルの情報が(10)であることが判明す
る。なお、時刻t5からDelay時間Tdが経過しても、プル
ダウン信号PDがHighにならないのは、上記時刻t3から
t4の期間の場合と同様の動作による。また、センスアン
プSA0、SA1、セレクタ20、およびラッチ21、
22の動作も、SA0の系統とSA1の系統との状態が
反転しているだけで、上記時刻t3からt4の期間と同様で
ある。さらに、時刻t6からt7まで、ラッチ21、22が
ラッチ状態となり、かつビット線D0、D1がプリチャ
ージされるのも、時刻t4からt5までの期間と同様であ
る。
【0053】時刻t6からt7までのプリチャージに続い
て、時刻t7からt9までの期間、ワード線WL3が立ち上
げられ、セルトランジスタTr30がONされる。セルトラ
ンジスタTr30は、ビット線D0とD1に接続されてい
る。従って、ワード線WL3を立ち上げ、セルトランジ
スタTr30をONしても、ビット線D0およびD1に変化
はなく、Highレベルを保つ。この時点で、このセルに記
憶された情報が(00)か(11)のどちらかであることが判明
する。このとき、ビット線D0、D1の電圧レベルは、
時刻t0からt1までの期間と同じなので、この時刻t0から
t1までの期間と同様の動作により、ラッチ信号DO0、
DO1はLow、Lowとなる。
【0054】そして、時刻t7からDelay時間Tdが経過し
て時刻t8になると、時刻t1の場合と同様の動作により、
プルダウン信号PDがHighになり、ビット線D1がプル
ダウンされてLowになる。すると、ビット線D1とD0
は、セルトランジスタTr30によって接続されているの
で、ビット線D1のプルダウンに同期して、ビット線D
0もまたLowに変化する。この時点で、このセルに記憶
された情報が(11)であることが判明する。時刻t8からt9
までの動作は、時刻t1からt2までの動作と同様である
が、ビット線D0、D1がLow、Lowなので、センスアン
プSA0、SA1の出力はHigh、Highとなり、センスア
ンプSA0の出力を入力するラッチ21の出力、すなわ
ちラッチ信号DO0もHighとなる。また、ANDゲート1
8の出力は、このANDゲート18への入力がHigh、High
なので、Highとなり、後段のセレクタ20によってこの
ANDゲート18の出力が選択され、さらに後段のラッチ
22に送られる。従って、ラッチ22の出力であるラッ
チ信号DO1もHighとなる。時刻t9においてクロック信
号CLKがLowとなることにより、ラッチ21、22が
ラッチ状態となり、これらラッチ21、22の出力が固
定されるのは、時刻t2、t4、t6と同様である。以上の動
作により、クロック信号CLKがHighレベルになるのに
同期して、読み出したいセルトランジスタのゲートに接
続されたワード線を立ち上げ、この直後のクロック信号
CLKがLowレベルとなる期間にラッチ21、22にラ
ッチされたデータ、すなわちラッチ信号DO0、DO1
を読めば、読み出したいセルトランジスタに記憶された
2ビットのコードを読み出すことができる。
【0055】図8は、本発明の第2実施形態である多値
マスクROMの回路図である。本実施形態においては、
1つのセルに3ビットの情報が記憶される。このため、
各セルの周囲には、3本のビット線および1本のGND
線が配線されている。例えば、セルトランジスタQ00の
周囲には、ビット線D0、D1、D2と、GND線G0
とが配線されている。この合計4本の配線と、セルトラ
ンジスタのソースおよびドレインの2端子との接続関係
によって、3ビットの情報が記憶される。
【0056】なお、本発明で用いた多値という考え方
は、メモリーのみならず、論理回路にも適用可能であ
り、マスタスライス型の論理回路等にも適用することが
できる。
【0057】本発明の第3実施形態である多値マスクR
OMの回路図を図11に示す。各セルトランジスタTr0
0、Tr02、Tr04、Tr06、Tr10、…、Tri4、Tri6の周囲に
は、2本のビット線とGND線が配線されている。図1
1に示すように、ビット線D0〜D7は縦方向に配線さ
れ、GND線G0〜Giは横方向に配線されている。
【0058】例えば、セルトランジスタTr00の周囲に
は、2本のビット線D0、D1とGND線G0が配線さ
れており、セルトランジスタTr12の周囲には、2本のビ
ット線D2、D3とGND線G1が配線されている。G
ND線G0、G1、…、Giは、全てGND電位に接続
されている。
【0059】各セルトランジスタの近傍には、さらにワ
ード線WL0〜WLiが配線されている。ワード線は横
方向に配線され、横方向に一列に並べられた複数のセル
トランジスタのゲートに接続されている。例えば、ワー
ド線WL0は、セルトランジスタTr00、Tr02、Tr04、Tr
06のゲートに接続され、ワード線WL1は、セルトラン
ジスタTr10、Tr12、Tr14、Tr16のゲートに接続されてい
る。
【0060】このマスクROMにおいては、従来技術の
ように、各セルトランジスタのしきい値を変えて記憶情
報をコード化するのではなく、各セルトランジスタのソ
ース、ドレインと、前記2本のビット線、ワード線、G
ND線との接続状態によって記憶情報をコード化する。
このため、このマスクROMにおける全てのセルトラン
ジスタのしきい値は単一の値となっている。従って、こ
れらのセルトランジスタからコードを読み出す時に、こ
れらのセルトランジスタのゲートに印加する電圧は、Hi
ghレベルとLowレベルとの2つの電圧レベルのみでよ
い。
【0061】このマスクROMにおいては、セルトラン
ジスタの2端子と、このセルの周囲に配線された4本の
配線との接続の組み合わせを、6つの状態(000)、(00
1)、(010)、(011) 、(100)、(101)に対応させている。
6状態(000)、(001)、(010)、(011)、(100)、(101)と、
端子・配線間の接続との関係は、以下の通りである。 (000)、(101):ソースまたはドレインのうちの一方が、
ビット線のうちの1本と接続され、他方がGND線と接
続されている状態。 (001):ソースおよびドレインが、どの配線にも接続さ
れていない状態。 (010):ソースおよびドレインが、それぞれ近接するビ
ット線と接続されている状態。 (011)、(100):ソースまたはドレインのうちの一方が、
ビット線のうちの1本と接続され、他方がワード線と接
続されている状態。
【0062】従って、ROMコードを修正する場合に
は、セルトランジスタの端子と周囲の配線との接続を変
更すればよい。換言すれば、配線工程の変更によって、
ROMコードの変更が可能である。
【0063】前述したように、セルトランジスタのゲー
トに印加する電圧は、HighレベルとLowレベルとの2つ
の電圧レベルのみでよいので、当然に、前記ワード線に
印加する電圧も2つの電圧レベルのみでよい。
【0064】図12は、本実施形態である多値マスクR
OMの、IC上での構造を示す平面図である。ただし、
この図は、ROMコードが全く形成されていない状態を
示している。すなわち、図12においては、全てのセル
トランジスタのソースおよびドレインが未接続の状態で
ある。
【0065】活性領域は、セルトランジスタが形成され
ている領域を示している。活性領域の上下に隣接する位
置には、横方向に配線されたGND線がポリシリコン
(Poly-Si)によって形成されている。また、前記ワー
ド線WL0、WL1もまた、ポリシリコン(Poly-Si)
によって形成されていて、これらの配線は、前記活性領
域の中心を横切っている。
【0066】破線で示した領域は、第1層Metalを示し
ている。第1層Metalのいくつかの領域内には、Viaが設
けられている。前記ビット線D0〜D7は、第2層Meta
l1として形成されている。図12は、ROMコードが
形成されていない状態なので、ContactおよびStacked
Viaは形成されていない。Stacked Viaは、ViaとContac
tの両方が設けられた領域である。
【0067】図13は、図12のCC’における断面図
である。p-substrateの上層にはp-wellが形成されてい
る。p-wellの上面近傍には、n+領域が形成されてい
て、活性領域内における2つのn+領域のうちの一方が
ソース領域、もう一方がドレイン領域となっている。
【0068】前述したように、本発明のマスクROMに
おけるセルトランジスタのしきい値は単一の値でよいの
で、ROMセルトランジスタ毎にしきい値を変えるため
のイオン注入は必要ない。従って、当然に、このイオン
注入のためのマスクを用意する必要はない。また、隣り
合う活性領域の間には、素子分離領域が設けられてい
る。
【0069】素子分離領域の上層には、ポリシリコン
(Poly-Si)によって形成されたGND線が積み重ねら
れている。また、p-wellの上面のうち、前記ソース領域
とドレイン領域に挟まれた面には、やはりポリシリコン
(Poly-Si)で形成された、セルトランジスタのゲート
電極が積み重ねられている。このゲート電極は前記ワー
ド線と同一であり、本実施形態ではゲート電極とソース
端子またはドレイン端子を共通コンタクトで接続可能な
様、ROMセルトランジスタ毎に凸部を有している。
【0070】前述したように、本発明のマスクROMに
おけるセルトランジスタのしきい値は単一の値でよく、
ROMセルトランジスタ毎にしきい値を変えるためのイ
オン注入の必要がない。従って、前記目合わせ精度や不
純物拡散広がりを考慮する必要がなく、ゲートピッチ
を、コンタクトを配置可能な最小間隔まで縮小すること
が可能である。
【0071】すなわち、本発明のマスクROMにおける
セルトランジスタの集積度は、前記目合わせ精度や不純
物拡散広がりによって制限されることなく、配線プロセ
スの配線ピッチによって決定される。従って、従来回路
とは異なり、CMOSプロセスの微細化が進展すれば、
これに伴って前記セルトランジスタの集積度が向上する
ことが期待できる。
【0072】GND線およびゲート電極の上層には、絶
縁膜が形成され、この絶縁膜の上層に前記第1層Metal
が形成されている。第1層Metalの上層には再度絶縁膜
が形成され、この絶縁膜の上に前記第2層Metal、すな
わちビット線が形成されている。そして、前記第1層Me
talと第2層Metalとの間で、接続が必要な部分には、前
記Viaが設けられている。
【0073】図14に、ROMコードが書き込まれたI
Cの回路図(a)と、この回路図に対応するICの平面
図(b)とを示す。ここでは、ContactおよびStacked
Viaが、必要な位置に形成されている。
【0074】図15は、図14(b)のDD’における
断面図である。図中における、第1層Metalの最も右側
の部分と、n+領域とワード線との境界部との間に、Co
ntactが設けられている。このContactは、前記n+領域
とワード線とを接続している。同様に、図中における、
第1層Metalの左から2番目の部分と、n+領域とGN
D線との境界部との間に、Contactが設けられている。
このContactは、前記n+領域とGND線とを接続して
いる。
【0075】また、第1層Metalの最も左側の部分と、
その直下のn+領域との間にもContactが設けられてい
る。その結果、この第1層Metalの最も左側の部分は、
その直下のn+領域とContactによって接続されてい
る。この第1層Metalの最も左側の部分は、第2層Metal
とも、Viaによって接続されている。従って、この領域
には、ViaとContactの両方が設けられているので、図1
4(b)の対応する位置には、Stacked Viaの表示がさ
れている。
【0076】次に、本実施形態の動作を図16に示す読
み出し回路の回路図、図17に示すタイミング図を用い
て説明する。図16に、マスクROMのセルの一部と、
このマスクROMのセルに記憶された情報を読み出す回
路を示す。図16には、4値マスクROMにおける、ビ
ット線D0とD1に囲まれた列のセルトランジスタTr0
0、Tr10、Tr20、Tr30のみが示されている。セルトラン
ジスタTr00、Tr10、Tr20、Tr30のゲートには、それぞれ
ワード線WL0、WL1、WL2、WL3が接続されて
いる。
【0077】また、これらのセルトランジスタTr00、Tr
10、Tr20、Tr30には、それぞれ(00)、(01)、(10)、(11)
の4値が記憶されている。これは、セルトランジスタの
端子と周りの配線との接続で言い換えれば、セルトラン
ジスタTr00はビット線D0とGND線G0に接続され、
Tr10のソースおよびドレインは、どの配線にも接続され
ておらず、Tr20はビット線D0とD1に接続され、Tr30
はワード線WL3とビット線D1に接続されている、と
いうことである。
【0078】ビット線D0には、このビット線D0をプ
リチャージするためのPMOSトランジスタのドレイン
が接続されている。PMOSトランジスタのソースは電
源電圧すなわちHighレベルに接続されている。PMOS
トランジスタのゲートは、Lowアクティブであり、この
ゲートには、プリチャージ信号としてクロック信号CL
Kが入力されている。
【0079】ビット線D1には、さらに、このビット線
D1をプルダウンするためのNMOSトランジスタのド
レインが接続されている。NMOSトランジスタのソー
スは接地されている。NMOSトランジスタのゲート
は、Highアクティブであり、このゲートには、プルダウ
ン信号としてクロック信号CLKの反転信号が入力され
ている。
【0080】ビット線D0、D1は、それぞれセンスア
ンプSA0、SA1の入力端子に接続されている。セン
スアンプSA0、SA1では、入力されたビット線の状
態(論理)を反転せずに出力する。センスアンプSA
0、SA1の論理判定レベルは、Highレベル(VDD)とLow
レベル(GND)との間の電圧の1/2のレベル((VDD-GND)/2)
よりも、それぞれ高いレベルと低いレベルに設定されて
いる。
【0081】さらに、センスアンプSA0およびSA1
の出力は、それぞれラッチLA0、LA1に入力されて
いる。ラッチLA0、LA1の機能は同一であり、これ
らのクロック入力端子に入力されるクロック信号CLK
がHighレベルのとき、入力を出力へ通過(スルー)さ
せ、クロック信号CLKがLowレベルになったとき、入
力をラッチし、クロック信号CLKがLowレベルである
期間、このラッチした入力を出力し続ける。ラッチLA
0からは、信号DO0が出力され、ラッチLA1から
は、信号DO1が出力されている。
【0082】クロック信号CLKは、前述したようにラ
ッチLA0、LA1のクロック入力端子に入力されると
共に、ビット線D0をプリチャージするためのPMOS
トランジスタのゲートと、ビット線D1をプルダウンす
るための信号を生成するインバータに入力されている。
【0083】次に、上記回路において、各セルに記憶さ
れた2ビットの情報を読み出す方法を説明する。まず、
CLKをLowレベルにし、ビット線D0、D1にそれぞ
れ接続されているPMOS、NMOSトランジスタの両
方をONする。これにより、ビット線D0はプリチャー
ジされてHighレベルになり、ビット線D1はプルダウン
されてLowレベルになる。
【0084】次に、CLKをHighレベルにし、ビット線
D0、D1にそれぞれ接続されているPMOS、NMO
Sトランジスタの両方をOFFし、プリチャージ、プル
ダウンを終了させる。これらのPMOS、NMOSトラ
ンジスタをOFFしても、この時点では、ビット線D0
にチャージされた電荷が逃げる経路がなく、また、ビッ
ト線D1には電荷が流入する経路がないので、ビット線
D0、D1はそれぞれHighレベル、Lowレベルを保つ。
その後、読み出したいセルトランジスタのゲートに接続
されたワード線を立ち上げ(すなわち、LowレベルからH
ighレベルに変化させ)、セルトランジスタをONす
る。例えば、図16のセルトランジスタTr00に記憶され
た情報を読み出したいときには、ワード線WL0を立ち
上げ、Tr00をONする。
【0085】そして、このときのビット線D0、D1の
状態をセンスアンプSA0、SA1で判定する。図16
の例では、ワード線立ち上げ後のビット線D0、D1の
電位変化で次の4状態を判定可能である。
【0086】すなわち、D0のみがHighからLowへ変化
し、D1はLowレベルのままだとすれば、セルトランジ
スタの、ビット線D1に近い側の端子がGND線に接続
されていたのであるから、このセルトランジスタの記憶
情報は(00)である。
【0087】D0、D1が、どちらも変化しなかった場
合には、セルトランジスタはD0およびD1のどちらに
も接続されていないと判断できるので、記憶情報は(01)
である。
【0088】D0、D1の両方が電位変化し、両者の電
位差が小さくなる場合には、セルトランジスタは、D
0、D1両方に接続されていると判断できるので、記憶
情報は(10)である。
【0089】D0が変化せず、D1の電位が上昇し、Hi
ghレベルからセルトランジスタのスレッショルド電圧
(Vt)分低いレベルにまで達したとすれば、セルトラン
ジスタはワード線とD1に接続されていると判断できる
ので、記憶情報は(11)である。
【0090】次に、上記回路の具体的動作を図17のタ
イミングチャートを参照して説明する。図17のタイミ
ングチャートでは、t0-t1間にワード線WL0が立ち上
がって、図16のセルトランジスタTr00が読み出され、
以降順にt2-t3間、t4-t5間、t6-t7間にそれぞれ図16
のセルトランジスタTr10、Tr20、Tr30が読み出される動
作を示している。
【0091】クロック信号CLKがLowレベルの期間
(例えば時刻t0以前)、ビット線D0、D1にそれぞれ
接続されているPMOS、NMOSトランジスタ両方を
ONする。これにより、ビット線D0はプリチャージさ
れてHighレベルに、D1はプルダウンされてLowレベル
になる。ビット線D0、D1には、それぞれセンスアン
プSA0、SA1が接続されているので、センスアンプ
SA0、SA1からは、どちらも入力がそのまま出力さ
れ、それぞれHigh、Lowとなる。
【0092】クロック信号CLKがHighレベルの期間に
は、ビット線D0、D1にそれぞれ接続されているPM
OS、NMOSトランジスタ両方がOFFされてプリチ
ャージ、プルダウンが中止され、セルに記憶されたデー
タの検出が開始される。
【0093】図17の時刻t0において、クロック信号C
LKがLowレベルからHighレベルに変化すると、ビット
線D0、D1のプリチャージ、プルダウン動作が中止さ
れる。
【0094】これと同時に、ワード線WL0がLowレベ
ルからHighレベルに立ち上がり、セルトランジスタTr00
のゲートにHighレベルが印加され、このセルトランジス
タTr00がONされる。セルトランジスタTr00は、一方の
端子がビット線D0に接続され、もう一方の端子がGN
D線に接続されている。セルトランジスタTr00がONさ
れることによって、ビット線D0とGND線とが接続さ
れ、ビット線D0がLowレベルになる。
【0095】このとき、このセルトランジスタTr00の端
子は、ビット線D1には接続されていないので、このビ
ット線D1に変化はなく、Lowレベルを保つ。すなわ
ち、D0=Low、D1=Lowとなるので、このセルの情報
が(00)であることが判明する。
【0096】これらの値がセンスアンプSA0、SA1
で判定され、それぞれラッチLA0、LA1に入力され
る。t0-t1間のCLKがHighの間は、ラッチLA0、L
A1がデータスルーの状態なので、センスアンプSA
0、SA1の出力がそのままDO0、DO1へ伝達され
る。これらの値はt1-t2間のCLKがLowの間はラッチL
A0、LA1で保持される。また、t1-t2間には、同時
に、ビット線D0はプリチャージされてHighレベルに、
D1はプルダウンされてLowレベルになる。
【0097】次に、時刻t2において、クロック信号CL
KがLowレベルからHighレベルに変化すると、ビット線
D0、D1のプリチャージ、プルダウン動作が中止され
る。
【0098】これと同時に、ワード線WL1がLowレベ
ルからHighレベルに立ち上がり、セルトランジスタTr10
のゲートにHighレベルが印加され、このセルトランジス
タTr10がONする。セルトランジスタTr10は、ビット線
D0、D1に接続されていないので、セルトランジスタ
Tr10がONされてもビット線D0、D1に変化はなく、
それぞれHigh、Lowレベルを保つ。すなわち、D0=Hig
h、D1=Lowとなるので、このセルの情報が(01)である
ことが判明する。
【0099】これらの値がセンスアンプSA0、SA1
で判定され、それぞれラッチLA0、LA1に入力され
る。t2-t3間のCLKがHighの間は、ラッチLA0、L
A1がデータスルーの状態なので、センスアンプSA
0、SA1の出力がそのままDO0、DO1へ伝達され
る。これらの値はt3-t4間のCLKがLowの間はラッチL
A0、LA1で保持される。また、t3-t4間には、同時
に、ビット線D0はプリチャージされてHighレベルに、
D1はプルダウンされてLowレベルになる。
【0100】次に、時刻t4において、クロック信号CL
KがLowレベルからHighレベルに変化すると、ビット線
D0、D1のプリチャージ、プルダウン動作が中止され
る。
【0101】これと同時に、ワード線WL2がLowレベ
ルからHighレベルに立ち上がり、セルトランジスタTr20
のゲートにHighレベルが印加され、このセルトランジス
タTr20がONする。セルトランジスタTr20は、ビット線
D0、D1両方に接続されているので、セルトランジス
タTr20がONすると、ビット線D0に蓄えられていた電
荷がビット線D1に流れ込み、ビット線D0の電位は低
下し、D1の電位は上昇し、最終的には両者の電位は、
HighレベルとLowレベルの中間レベルに近づき、両者の
電位差が小さくなる。
【0102】前述したように、センスアンプSA0、S
A1の論理判定レベルが、前記中間レベルよりも、それ
ぞれ高いレベルと低いレベルに設定されているため、S
A0、SA1からは、それぞれLow、Highレベルが出力
され、このセルの情報が(10)であることが判明する。
【0103】上記のレベルがセンスアンプSA0、SA
1から出力され、それぞれラッチLA0、LA1に入力
される。t4-t5間のCLKがHighの間は、ラッチLA
0、LA1がデータスルーの状態なので、センスアンプ
SA0、SA1の出力がそのままDO0、DO1へ伝達
される。これらの値は、t5-t6間のCLKがLowの間は、
ラッチLA0、LA1で保持される。また、t5-t6間に
は、同時に、ビット線D0はプリチャージされてHighレ
ベルに、D1はプルダウンされてLowレベルになる。
【0104】次に、時刻t6において、クロック信号CL
KがLowレベルからHighレベルに変化すると、ビット線
D0、D1のプリチャージ、プルダウン動作が中止され
る。
【0105】これと同時に、ワード線WL3がLowレベ
ルからHighレベルに立ち上がり、セルトランジスタTr30
のゲートにHighレベルが印加され、このセルトランジス
タTr30がONする。セルトランジスタTr30は、ビット線
D0には接続されておらず、ワード線WL3とビット線
D1に接続されているので、セルトランジスタTr30がO
Nすると、ビット線D0の電位は変化せず、D1は、ワ
ード線WL3とセルトランジスタを介して接続されるの
で、このD1の電位は上昇し、最終的には、Highレベル
からセルトランジスタのスレッショルド電圧分低いレベ
ルに達する。
【0106】前述したように、センスアンプSA1の論
理判定レベルは、中間レベルより低いレベルに設定され
ているため、SA0、SA1からは、共にHighレベルが
出力され、このセルの情報が(11)であることが判明す
る。
【0107】上記のレベルがセンスアンプSA0、SA
1から出力され、それぞれラッチLA0、LA1に入力
される。t6-t7間のCLKがHighの間は、ラッチLA
0、LA1がデータスルーの状態なので、センスアンプ
SA0、SA1の出力がそのままDO0、DO1へ伝達
される。これらの値は、t7以降のCLKがLowの間は、
ラッチLA0、LA1で保持される。
【0108】以上の動作により、クロック信号CLKが
Highレベルになるのに同期して、読み出したいセルトラ
ンジスタのゲートに接続されたワード線を立ち上げた
後、適当な時間を経てラッチ信号DO0、DO1を読め
ば、読み出したいセルトランジスタに記憶された2ビッ
トのコードを読み出すことができる。
【0109】図18は、本発明の第4実施形態である多
値マスクROMの回路図である。本実施形態において
は、1つのセルに10種類の情報が記憶される。このた
め、各セルの周囲には、3本のビット線および1本のG
ND線が配線されている。例えば、セルトランジスタR0
0の周囲には、ビット線D0、D1、D2と、GND線
と、ワード線WL0とが配線されている。この合計5本
の配線と、セルトランジスタのソースおよびドレインの
2端子との接続関係によって、10種類の情報が記憶さ
れる。
【0110】図18の例では、次の10種類のROMコ
ードが形成されている。 (0000):ソースおよびドレインが、どの配線にも接続さ
れていない状態。 (0001)、(0010)、(0011):ソースまたはドレインのうち
の一方が、ビット線のうちの1本と接続され、他方がG
ND線と接続されている状態。 (0100)、(0101)、(0110):ソースおよびドレインが、そ
れぞれ異なるビット線と接続されている状態。 (0111)、(1000)、(1001):ソースまたはドレインのうち
の一方が、ビット線のうちの1本と接続され、他方がワ
ード線と接続されている状態。
【0111】前記第2実施形態の構成の場合、図8に示
したように、7種類のROMコードしか形成できない。
すなわち、3本のビット線に対して、23=8種類以下の状
態しか作り出すことができない。さらに、前記第2実施
形態の構成では、読み出されたデータを隣接するビット
間で演算し、ビット整形するという後処理が必要とな
る。これに対して、本実施形態の構成によれば、前記第
2実施形態よりROMコードの種類を増やすことが可能
であり、3本のビット線に対して、23=8種類以上の状態
を作り出すことができるため、3本のビット線を有効に
利用できる。
【0112】以上、各ROMセルトランジスタに配され
るビット線が、2本と3本の例を説明してきたが、本発
明の構成はこれに限られることはなく、n本(nは2以
上の整数)のビット線と、ワード線と、GND線とによ
り、 2・n+n・(n−1)/2+1 の状態を作り出すことが可能である。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、ROMコードがコンタ
クトの有無のみによって形成されているので、ROMコ
ードを改版する場合の製造TATが短縮される。また、
ROMコードを改版する場合、コンタクトを形成するた
めのマスクのみを改版すればよく、改版マスクの枚数を
少なくすることができる。例えば、4値マスクROMの
場合、改版マスクを1枚に低減することができる。ま
た、本発明のマスクROMにおけるセルトランジスタの
しきい値は単一の値でよく、しきい値を変えるためのイ
オン注入の必要がない。従って、イオン注入のための目
合わせ精度や不純物拡散広がりを考慮する必要がなく、
セルトランジスタのゲートピッチを、コンタクトを配置
可能な最小間隔まで縮小することが可能である。すなわ
ち、本発明のマスクROMにおけるセルトランジスタの
集積度は、前記目合わせ精度や不純物拡散広がりによっ
て制限されることなく、配線プロセスの配線ピッチによ
って決定されるので、従来技術とは異なり、CMOSプ
ロセスの微細化が進展すれば、これに伴って前記セルト
ランジスタの集積度が向上することが期待できる。さら
に、ROMコードの読み出しにおいて、ワード線に印加
する電圧の制御を単純化することができる。具体的に
は、従来のしきい値を変える方法では、一つのセルに記
憶できる状態数とほぼ同数の異なった電圧レベルにワー
ド線を制御する必要があったが、本発明によれは、High
レベルとLowレベルの2種類の電圧レベルでよい。
【0114】さらに、ソース端子、ドレイン端子の一方
がビット線に接続され、他方がワード線に接続された状
態もROMコードに加えることによって、ROM内の各
セルトランジスタに書き込み可能な情報量が増加する。
また、同じ情報量を書き込む場合には、読み出し動作が
簡略化される。具体的には、1回の読み出し動作で4値
すなわち2ビットのROMコードを読み出すことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である多値マスクRO
Mの回路図。
【図2】 多値マスクROMの構造を示す平面図。
【図3】 多値マスクROMの構造を示す断面図。
【図4】 多値マスクROMの構造を示す平面図。
【図5】 多値マスクROMの構造を示す断面図。
【図6】 多値マスクROMのセルの一部と、これらの
セルの読み出し回路を示す図。
【図7】 セルの読み出し回路の動作を説明するための
タイミングチャート。
【図8】 本発明の第2実施形態である多値マスクRO
Mの回路図。
【図9】 多値マスクROMの一従来例の回路図。
【図10】 一従来例におけるワード線の電位制御を示
すグラフ。
【図11】 本発明の第3実施形態である多値マスクR
OMの回路図。
【図12】 多値マスクROMの構造を示す平面図。
【図13】 多値マスクROMの構造を示す断面図。
【図14】 多値マスクROMの回路図および平面図。
【図15】 多値マスクROMの構造を示す断面図。
【図16】 多値マスクROMのセルの一部と、これら
のセルの読み出し回路を示す図。
【図17】 セルの読み出し回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図18】 本発明の第4実施形態である多値マスクR
OMの回路図。
【符号の説明】
1 活性領域 2 GND線 3 第1層Metal 4 Via 5 Contact 6 Stacked Via 7 p-substrate 8 p-well 9 n+領域 10 素子分離領域 11 ゲート電極 12 第2層Metal 13 酸化膜 14 トランジスタ 15 EX-NORゲート 16 ORゲート 18 ANDゲート 20 セレクタ 21、22 ラッチ 23 Delay素子 24 三入力ANDゲート 25、26 トランジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8246 G11C 16/02 G11C 16/06 H01L 27/112

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線と、 これらのワード線と交差する方向に配線された複数のビ
    ット線と、 前記ワード線とビット線との交点位置に、マトリックス
    状に配置されたセルトランジスタと、 接地電位に接続された接地線、電源電位に接続された電
    源線の少なくとも一方とを有する多値マスクROMにお
    いて、 前記ワード線に沿って並べられた一列のセルトランジス
    タのゲート端子は同一のワード線に接続され、 前記ビット線に沿って並べられた一列のセルトランジス
    タのソース端子またはドレイン端子のいずれか一方は、
    前記複数のビット線、接地線、電源線のいずれかに接続
    され、 前記ソース端子またはドレイン端子のいずれか他方は、
    前記複数のビット線、接地線、電源線のうち、前記ソー
    ス端子またはドレイン端子のいずれか一方が接続されて
    いない配線のいずれかに接続されていることを特徴とす
    る多値マスクROM。
  2. 【請求項2】 前記セルトランジスタは、 ソース端子およびドレイン端子が、前記複数のビット
    線、接地線、電源線のいずれにも接続されていないセル
    トランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の
    多値マスクROM。
  3. 【請求項3】 前記セルトランジスタは、 ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
    接地線に接続され、前記ソース端子またはドレイン端子
    のいずれか他方が、前記複数のビット線のいずれかに接
    続されているセルトランジスタと、 ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
    複数のビット線のいずれかに接続され、ソース端子また
    はドレイン端子のいずれか他方が、前記ソース端子また
    はドレイン端子のいずれか一方が接続されていないビッ
    ト線のいずれかに接続されているセルトランジスタとを
    さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の多値マス
    クROM。
  4. 【請求項4】 前記ビット線に沿って並べられた一列の
    セルトランジスタの近傍には、2本のビット線が配線さ
    れ、 前記セルトランジスタは、 ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
    接地線に接続され、前記ソース端子またはドレイン端子
    のいずれか他方が、前記2本のビット線のいずれかに接
    続されているセルトランジスタと、 ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
    2本のビット線のいずれか一方に接続され、ソース端子
    またはドレイン端子のいずれか他方が、前記2本のビッ
    ト線のいずれか他方に接続されているセルトランジスタ
    とを含むことを特徴とする請求項3に記載の多値マスク
    ROM。
  5. 【請求項5】 前記ワード線に沿って並べられた一列の
    セルトランジスタの近傍には、前記ワード線に沿った方
    向に配線された接地線が、一列に対し1本設けられてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の多値マスクRO
    M。
  6. 【請求項6】 前記セルトランジスタのソース端子、ド
    レイン端子のいずれかと、前記複数のビット線、接地
    線、電源線のいずれかとの接続は、前記セルトランジス
    タが形成されたICにおける拡散ソース領域、拡散ドレ
    イン領域のいずれかと、ウェル領域の上層に設けられた
    導電層のいずれかとのコンタクトを形成することによっ
    て成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の多値マスクROM。
  7. 【請求項7】 前記セルトランジスタのソース端子、ド
    レイン端子のいずれかと、前記接地線とを、前記拡散ソ
    ース領域、拡散ドレイン領域のいずれかと第1の導電層
    との境界部と、この上部に形成された第2の導電層との
    間にコンタクトを設けて接続し、 前記セルトランジスタのソース端子、ドレイン端子のい
    ずれかと、前記ビット線とを、前記拡散ソース領域、拡
    散ドレイン領域のいずれかと、この上部に形成された第
    2の導電層との間にコンタクトを設けて接続したことを
    特徴とする請求項6に記載の多値マスクROM。
  8. 【請求項8】 前記セルトランジスタが形成されたIC
    におけるウェル領域の上層の、前記拡散ソース領域、拡
    散ドレイン領域のいずれかに隣接する位置には、前記接
    地線として機能する前記第1の導電層が形成され、 この第1の導電層のさらに上層の、前記拡散ソース領
    域、拡散ドレイン領域のいずれかの上部と、前記拡散ソ
    ース領域、拡散ドレイン領域のいずれかと前記第1の導
    電層との境界部の上部とには、前記第2の導電層が形成
    され、 この第2の導電層のさらに上層の、この第2の導電層の
    上部には、前記ビット線として機能する第3の導電層が
    形成され、 前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかの上
    部に形成された第2の導電層と、前記第3の導電層とは
    接続され、 前記拡散ソース領域、拡散ドレイン領域のいずれかと前
    記第1の導電層との境界部の上部に形成された第2の導
    電層と、前記第3の導電層とは接続されていないことを
    特徴とする請求項7に記載の多値マスクROM。
  9. 【請求項9】 請求項4または5に記載の多値マスクR
    OMにおいて、 前記2本のビット線をプリチャージし、 記憶された情報を読み出したいセルトランジスタのゲー
    ト端子に接続されたワード線を立ち上げ、 前記2本のビット線の電圧レベルを検出し、 前記2本のビット線の電圧レベルがどちらもハイレベル
    であれば、前記2本のビット線のいずれか一方を接地し
    た後、前記2本のビット線のいずれか他方の電圧レベル
    を検出することを特徴とする多値マスクROMの読み出
    し方法。
  10. 【請求項10】 前記セルトランジスタは、 ソース端子またはドレイン端子のいずれか一方が、前記
    ワード線に接続され、前記ソース端子またはドレイン端
    子のいずれか他方が、前記複数のビット線のいずれかに
    接続されているセルトランジスタをさらに含むことを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の多値マス
    クROM。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の多値マスクROM
    において、 所定のビット線をプリチャージし、この所定のビット線
    以外のビット線を接地し、 前記プリチャージおよび接地を中止した後に、記憶され
    た情報を読み出したいセルトランジスタのゲート端子に
    接続されたワード線を立ち上げ、 前記所定のビット線の電位レベルを第1の判定レベルと
    比較し、 前記所定のビット線以外のビット線の電位レベルを第2
    の判定レベルと比較し、 これらの比較結果から、前記セルトランジスタに記憶さ
    れた情報を読み出すことを特徴とする多値マスクROM
    の読み出し方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の判定レベルは、電源電位と
    接地電位との中間の電位レベルより高く、前記第2の判
    定レベルは、電源電位と接地電位との中間の電位レベル
    より低いことを特徴とする請求項11に記載の多値マス
    クROMの読み出し方法。
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