JP3206555U - 配管接続部等の漏水検知装置 - Google Patents

配管接続部等の漏水検知装置 Download PDF

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進一 竹田
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Abstract

【課題】汚染水配管等を含む接続部の漏水の監視及び検知を長期間連続的に安全且つ確実に行うことができ、しかも簡易で且つ低コストで接続部近傍に設置することができ、この工期の短縮によって作業員の被曝低減を図ることができる配管接続部等の漏水検知装置を提供する。【解決手段】汚染水配管等を含む接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う漏水検知装置を、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体1と、該筐体1の上面に配し、前記プリント基板及び電源によって作動する高輝度LEDによる表示灯3と、該筐体1の下面に付設した弾性保護カバー付き固定ベース2と、前記漏水検知用回路に接続し、前記筐体1の側面に付設した防水フィッチングを介して延設したケーブル4、中継用防水コネクタ6、漏水センサによって構成する。【選択図】図1

Description

この考案は、例えば、福島第一原発の汚染水配管等として用いられている可撓性を有するポリエチレン管(以下、PE管と称する)のフランジ接続部(フランジ継手部分)、あるいは鋼管材のフランジ接続部(フランジ継手部分)、更にはエルボ管や接続用直管を介しての配管接続部からの汚染水の漏洩を監視・検知することで、作業員の被曝低減及び環境への汚染拡大の防止を図るための、配管接続部等の漏水検知装置に関するものである。
また、この考案は、汚染水配管等の接続部の漏水検知が可能であることは勿論のこと、汚染水以外の液体が流れる配管等の接続部においても、漏水の監視及び検知を可能とする配管接続部等の漏水検知装置に関するものである。
近年において、福島第一原発の汚染水配管等のフランジ接続部における、汚染水漏洩の問題が多発している。
すなわち、汚染水配管等のフランジ接続部は、互いのフランジ部を当接して、ボルトとナットを使用して強固に接合しているが、このようなフランジ接続部においては、所定のパッキン(水密部材)を介在させて漏水を防止している。
しかし、経年により当該パッキンが劣化すると、フランジ接続部において汚染水が漏れ出してしまう事態が生じる。このような事態は、原発作業員の被曝事故を誘発してしまうばかりでなく、環境への汚染拡大による影響が懸念されるものとなる。
この汚染水配管等の接続部における漏水は、設備の適正な維持、環境汚染を防止した適正な環境管理等の必要性から、速やかに補修しなければならない。
そのため、汚染水配管等の接続部から汚染水が漏れ出す事態の発生を即座に検知できるようにすることで、原発作業員の過度な被曝事故や環境汚染による影響を未然に防止でき、且つ迅速なる補修作業に取り掛かれるものとした漏水検知装置の作製が急務となっている。
従来において、このような漏水検知装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように、L形継手と配管とを接続する接続部に、紐状であって水漏れを検知する水漏れ検知センサが設けられたものがある。
すなわち、この水漏れ検知センサは、自在に変形することができる紐状であって、いずれの箇所であっても水漏れを検知できるものとされている。具体的には、水漏れ検知センサは、2本の電極と、この電極を覆う覆部とを備えていて、所定量の水(水分)が覆部に付着すると電極のインピーダンスが変化することで水漏れが検知でき、また電極は電気ケーブルを介して水漏れを知らせる警報装置に接続されている。
この水漏れ検知センサは、覆部に所定量の水分が付着すると、覆部の内部に設けられた着色剤(例えば、赤色)が、覆部の外周面に浸透するようになっており、覆部への着色剤の浸透箇所を見ることによって、水漏れの箇所が特定できるものとされている。
特開2011−21347号公報
しかしながら、前記した特許文献1の場合、配管同士を接続する継手と配管との接続部に、水漏れ検知センサを紐状に巻き付けていることから、経年による当該紐状の水漏れ検知の劣化により、紐が緩んで破損・脱落してしまう事態が生じる可能性がある。
そのため、福島第一原発の汚染水配管等の接続部における水漏れの、正確な検知及び長期間にわたる監視状態を維持することは非常に困難である。
しかも、特許文献1においては、水漏れ検知センサを接続部の段差に一周巻いた後は、基点の付近にて交差させた後に、当該水漏れ検知センサの他端と、電気ケーブルの一端とを圧着端子を介してかしめることで接続し、電気ケーブルの他端を警報装置に接続するので、福島第一原発の汚染水配管等へ設置する場合には、その作業に時間を要し且つ作業員の安全性にも欠け、設置コストの面でも高騰化してしまうものとなる。
そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、例えば、福島第一原発の汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を、長期間連続的に安全且つ確実に行うことができ、しかも、簡易で且つ低コストで接続部近傍に設置することができ、この工期の短縮によって作業員の被曝低減を容易に図ることができる、配管接続部等の漏水検知装置を提供することにある。
加えて、この考案は、汚染水配管等の接続部の漏水検知が可能であることは勿論のこと、汚染水以外の液体が流れる配管等の接続部においても、漏水の監視及び検知を、長期間連続的に安全且つ確実に行うことを可能とする、配管接続部等の漏水検知装置を提供することも目的としている。
本考案に係る請求項1の考案は、汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
該筐体の下面に付設され、前記汚染水配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記汚染水配管等の接続部に装着される漏水センサと、
前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記汚染水配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
を備えてなることで、上述した課題を解決した。
また、本考案に係る請求項2の考案は、配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
該筐体の下面に付設され、前記配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記配管等の接続部に装着される漏水センサと、
前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
を備えてなることで、同じく、上述した課題を解決した。
さらに、前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続された電源電圧チェックスイッチ、電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)をそれぞれ備え、当該スイッチONにて、電圧低下時に前記LEDを点滅もしくは点灯するようにしたことで、同じく、上述した課題を解決した。
また、前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続されたケーブル断線チェックスイッチを含み、当該スイッチONにて、ケーブルまたは漏水センサの断線時に前記表示灯を非点灯としたことで、同じく、上述した課題を解決した。
加えて、前記表示灯は、高輝度LED(高輝度発光ダイオード)を使用した回転灯であることで、同じく、上述した課題を解決した。
また、前記電源は、リチウム電池を一次電源として使用していることで、同じく、上述した課題を解決した。
この他、前記漏水センサは、断線チェック用芯線を追加してメッシュカバーで保護されていることで、同じく、上述した課題を解決した。
この考案は、以上に説明したように構成されていることから、例えば、福島第一原発の汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を長期間連続的に安全且つ確実に行うことができ、しかも簡易で且つ低コストで接続部近傍に設置することができ、この工期の短縮によって作業員の被曝低減を容易に図ることができる。
すなわち、この考案は、汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
該筐体の下面に付設され、前記汚染水配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記汚染水配管等の接続部に装着される漏水センサと、
前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記汚染水配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
を備えてなるので、汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を長期間連続的に安全且つ確実に行うことができる。
しかも、構成が簡易で電気配線工事が不要となることから、低コストで且つ容易に前記接続部近傍に設置することができる。
また、この考案は、配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
該筐体の下面に付設され、前記配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記配管等の接続部に装着される漏水センサと、
前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
を備えてなるので、汚染水以外の液体が流れる配管等の接続部においても、漏水の監視及び検知を、長期間連続的に安全且つ確実に行うことができる。
さらに、前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続された電源電圧チェックスイッチ、電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)をそれぞれ備え、当該スイッチONにて、電圧低下時に前記LEDを点滅もしくは点灯するようにしたので、リチウム電池(電源)交換時期を自動的に知らせることができる。
また、前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続されたケーブル断線チェックスイッチを含み、当該スイッチONにて、ケーブルまたは漏水センサの断線時に前記表示灯を非点灯としたことで、ケーブルまたは漏水センサ断線の有無を容易に知ることができる。
加えて、前記表示灯は、高輝度LED(高輝度発光ダイオード)を使用した回転灯であるので、低電力(低消費電流)で安価な漏水検知装置を作製することができる。
また、表示灯を回転灯としたことにより、漏水が検知された場合には、その状態を確実に知ることができる。
この他、前記電源は、リチウム電池を一次電源として使用したので、漏水検知が無ければ、1年間はリチウム電池(電源)交換無しで連続使用することができる。
しかも、前記表示灯が高輝度LED(高輝度発光ダイオード)を使用した回転灯である場合には、回転灯が回転しない待機状態のときは、さらに低電力で済み、1年間以上電源交換が不要となる。
また、前記漏水センサは、断線チェック用芯線を追加してメッシュカバーで保護されているので、例えば、汚染水配管等の接続部における継手段差部分等に前記断線チェック用芯線を巻装させ且つ防水テープで被覆巻き付けておくことで、前記接続部分(継手段差部分等)からの漏水の監視及び検知を確実に行うことができる。
汚染水配管接続部の漏水検知装置の使用状態の一例を示す斜視図である。 同じく漏水検知装置の外観構成を示す斜視図である。 同じく漏水検知装置の外観構成を示す側面図である。 漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を、斜め上方向から視た斜視図である。 同じく漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を、斜め下方向から視た斜視図である。 同じく漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を示す側面図である。 同じく漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を示す正面図である。 同じく漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を示す平面図である。 同じく漏水検知装置の筐体部分の拡大した状態を示す下面図である。 ケーブルと漏水センサを、中継用防水コネクタを介して接続した状態を示す斜視図である。 漏水検知用回路の一例を示す回路図である。 汚染水配管のエルボ管を介しての接続部における漏水検知装置の使用状態の一例を示すもので、(a)は横方向から視た斜視図、(b)は斜め上方向から視た斜視図である。 汚染水配管のフランジ接続部における漏水検知装置の使用状態の一例を示すもので、(a)はフランジ間に漏水センサを取り付けた状態の斜視図、(b)は更にその上に防水テープで被覆巻き付けた状態の斜視図である。 汚染水配管の接続用直管を介しての接続部分における漏水検知装置の使用状態の一例を斜め上方向から視た斜視図である。
以下に、図面を参照して、この考案を実施するための一形態を説明する。
本実施形態に係る漏水検知装置は、例えば、福島第一原発の汚染水配管等に用いられている、例えば鋼管の、あるいはPE管のフランジ接続部F、更にはエルボ管や接続用直管等を介しての接続部分からの汚染水の漏洩の監視及び検知を、自己電源動作によって長期間連続的に行うためのものである。
具体的には、図1に示すように、汚染水配管Lのエルボ管ELを介しての接続部分は融着等によって強固に接合しているが、このような配管接続部においては、長期間使用により劣化してクラック等が発生する虞があり、そこからの汚染水の漏洩の監視及び検知のために漏水検知装置を使用している(図1参照)。
このように汚染水配管Lのエルボ管ELを介しての配管接続部から汚染水が漏れ出す事態が発生しているか否かを漏水検知装置によって常時監視(図1参照)するのであり、漏洩監視の安全性の向上・コスト低減・工期短縮による作業員の被曝低減及び工事の優位受注を目標としている。
また、電源ケーブル工事が不要(安全・低コスト)で前記接続部に簡単に取り付けでき、1年間以上連続監視できる電源BTを内蔵して小型軽量化され、中継用防水コネクタ6で交換可能な断線チェック機能付きの後述する漏水センサ7を備えていることも、本実施形態の特徴の一部としている。
すなわち、本実施形態における漏水検知装置は、図1乃至図9に示すように、後述する漏水検知用回路(図11参照)を実装したプリント基板PCと、一次電源としての例えばDC3.6V、2400mAh等のリチウム電池による電源BTを収容してなる小型軽量化した例えば縦横高さのサイズ100×100×55(mm)程度の略矩形状の防水性を有する筐体1によって構成されている。
この筐体1の下面には、図2、図3、図4、図5、図6、及び図7に示すように、略コ字枠状の固定ベース2のコ字背面側が固着されており、この固定ベース2のコ字両端の先端部分には弾性保護カバー2aが装着されている。
そして、例えば、図1に示すように、汚染水配管Lの上に前記固定ベース2の前記弾性保護カバー2aによって被覆されているコ字先端によって二点支持で当接設置され、この固定ベース2のコ字両端側に前後一対となって穿設された後述する長穴に、長尺帯状の結束バンド13(インシュロック)が各挿入され、当該結束バンド13を汚染水配管Lを抱き合わせ丸め込むようにしてから両端部を締結することによって装置自体が固定されているものとなっている。
尚、筐体1自体は、プリント基板PCと電源BTを収容した下側の矩形箱状の身部1bと、上面に後述する表示灯3を備えた上側の矩形扁平状の蓋部1aとによって分離可能に構成され、身部1bに蓋部1aが被さって四隅でネジ(図示せず)によって締結されることで、一体となっている。
前記プリント基板PCに実装された漏水検知用回路PC1には、漏水検知用(センサ信号入力用)のケーブル4が接続され、前記筐体1の側面に付設した防水フィッチング5(図2乃至図9参照)を介して外部に延設されている。
このケーブル4の先端部には、図10に示すように、円柱状の中継用防水コネクタ6を介して、前記汚染水配管等のフランジ接続部Fに、例えば、巻回状に装着(後述の図12(b)参照)される、例えば、紐・帯・ロープ状等に形成された、例えば、オムロン社製の漏水センサ7(F03−16SFC−5M、使用温度範囲:−15℃〜+60℃)が接続されている。
尚、この漏水センサ7には、断線チェック用芯線を追加してメッシュカバーで保護されていることで、断線チェック機能付きの漏水センサ7としている。
また、漏水検知用回路PC1として、当初はDC3Vのリレーにて動作確認したが、リレーON時の電流が思ったより多いので、後述するトランジスタにて消費電流を少なくする方法に切り替えている。因みに、消費電力は表示灯点灯時で20mA、待機電力は100μA以下(1年間以上維持可)である。
前記筐体1の上面には、高輝度LED(高輝度発光ダイオード)による、例えば、パトライト(登録商標)等の回転灯を使用した表示灯3が配されている。そして、前記漏水センサ7が汚染水配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に、前記プリント基板PCの漏水検知用回路PC1による制御及び電源BTによる駆動で、当該表示灯3が回転もしくは点滅作動させて漏洩を知らせるものとなっている。
尚、上記パトライト(登録商標)等の回転灯を使用した表示灯3の場合、回転部のみを筐体1の上面に出してコンパクト化を図っている。
また、漏水検知性能をアップさせるために、ケーブル4または漏水センサ7の断線時のパトライト(登録商標)不点灯回路と電源電圧低下の際のLED点滅・点灯回路を増設している(図11も参照)。
すなわち、前記筐体1の側面に、前記プリント基板PCに接続された電源電圧チェックスイッチ8、電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)9それぞれを備え、当該スイッチONにて、電圧低下時で前記LED9を点滅もしくは点灯するようにしている。
さらに、前記筐体1の側面に、前記プリント基板PCに接続されたケーブル断線チェックスイッチ10を設け、当該スイッチONにてケーブル4または漏水センサ7の断線時に前記表示灯3を非点灯(不点灯)としている。
尚、前記固定ベース2について、当初はSUSバンド、Uボルト等色々変えてみたが、コンパクト化に繋がらず、筐体1を変更した時点でFRPのチャンネルに変更した。
また、両サイドを筐体1より長くして結束バンドにて固定する形状としたが、最終的に筐体1と同じ長さにした。
更に、チャンネルに長穴5×20(mm)の穴を4箇所開け、そこに前記結束バンドを通して固定することができる。
また、配管保護用として、ゴムのチューブ(アルミ芯入)も装着して良い。
加えて、漏水検知用の上記ケーブル4と漏水センサ7との接続は、当初はAMPコネクタに収縮チューブを被せて脱着できるようにしたが、防水性に欠けることから、タカチ電機の4Pの中継用防水コネクタ6を使用することで、防水性を高めている。
また、中継用防水コネクタ6から出た漏水センサ7の先端部側は、防水テープT処理のために、収縮チューブ7aで防水処理を施すこととなっている(図1、図2、図3、図10、および後述の図12、図13、図14参照)。
次に、図11に基づき前記プリント基板PCに実装された漏水検知用回路PC1の回路構成について説明する。
図11において、前記プリント基板PCの縁部には、ノードCN2、CN3、CN4、CN5、CN6、CN7が付設され、内側にはノードCN8が付設されている。このうちノードCN2には、(1)〜(5)の5つの接点を備えている。
また、前記中継用防水コネクタ6は、4つの接点(1)〜(4)からなるノードCN1を備え、これら各接点に漏水センサ7の両極端子が接続されている。
図11の場合、ノードCN1の接点(1)はノードCN2の接点(1)に接続され、ノードCN1の接点(2)はノードCN2の接点(2)に接続され、ノードCN1の接点(3)はノードCN2の接点(4)に接続され、ノードCN1の接点(4)はノードCN2の接点(5)に接続されている。
ノードCN3には、ケーブル断線チェックスイッチ10のスイッチ端子が結線され、該スイッチ端子の一方は100Ωの抵抗R1を介してノードCN2の接点(2)に接続され、他方はノードCN2の接点(4)に接続されている。
ノードCN4には、表示灯3の高輝度LED両極端子が結線され、高輝度LEDのアノード端子はコンパレータ11(電流AMP)の出力端子Voutに接続され、高輝度LEDのカソード端子はノードCN8を通じて接地(アースE)されている。
また、コンパレータ11の出力端子Voutは3.3kΩの抵抗R2を介してノードCN8(外部出力)に接続されている。このノードCN8は、漏水検知時の外部出力接点(遠方監視用)である。コンパレータ11の正極端子は100Ωの抵抗R3と4.7kΩの抵抗R4とが並列接続され、抵抗R3を介してノードCN2の接点(5)に接続され、且つ抵抗R4を介して接地(アースE)されている。
このコンパレータ11は、非反転入力(V+)の電圧が反転入力(V−)よりも高ければ、(オペアンプは高利得なので)出力は正の最大電圧に達する。一方、非反転入力(V+)が反転入力(V−)よりも低くなれば、出力は負の最大電圧に達する。
ノードCN5には電源電圧チェックスイッチ8のスイッチ端子が結線され、電源電圧チェックスイッチ8の一方のスイッチ端子は、ノードCN2の接点(1)と、電源Bの正負両極が各結線されているノードCN7を通じて当該電源Bの正極に接続されている。
電源電圧チェックスイッチ8の他方のスイッチ端子は、コンパレータ12(電圧測定AMP:電池測定≒2V〜2.8V)の正極端子に接続されている。また、コンパレータ12の負極端子は、基準電圧用電源BT2を介して接地(アースE)されている。
ノードCN6には電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)9の両極端子が結線され、LED(発光ダイオード)9のアノード側は47Ωの抵抗R5を介して前記コンパレータ12の出力端子Voutに接続されている。
このコンパレータ12は、非反転入力(V+)の電圧が反転入力(V−)よりも高ければ、(オペアンプは高利得なので)出力は正の最大電圧に達する。一方、非反転入力(V+)が反転入力(V−)よりも低くなれば、出力は負の最大電圧に達する。
尚、図11に示す回路構成は、この考案を限定するものではなく、この考案の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で回路素子等の追加・削除又は変更等をしても良い。
上記した漏水検知用回路PC1の回路構成により、前記漏水センサ7は前記PE管の融着接続部及びフランジ接続部Fで漏洩した水に接触した際には、漏水センサ7の正負両極端子が電気的に導通されて、前記コンパレータ11の動作によって表示灯3を回転もしくは点滅作動させる。これによって、漏水が検知される。
また、電源BTの電圧をチェックする場合には、電源電圧チェックスイッチ8をONすることで、コンパレータ12が動作し、これによって基準電圧用電源BT2と電源BTとの両電圧値が比較され、該電源BTが基準電圧用電源BT2の基準電圧値に満たない(電源BTの電圧低下時)場合には、電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)9が点灯もしくは点滅する。
また、センサ部の導通チェックの場合には、ケーブル断線チェックスイッチ10をONにすることで、ケーブル4または漏水センサ7の断線時には当該ケーブル4に電流が流れないことから、前記コンパレータ11は動作せず、表示灯3は非回転・非点灯となる。
次に、本実施形態に係る漏水検知装置の使用方法について説明する。
汚染水配管Lのエルボ管ELを介しての接続部分に設置する場合、図12(a)に示すように、汚染水配管Lの上に、前記弾性保護カバー2aによって被覆されている固定ベース2を二点支持で当接させ、この固定ベース2の前後一対の長穴に前記結束バンド13(インシュロック)を各挿入し、当該結束バンド13を汚染水配管Lを抱き合わせ丸め込むようにしてから両端部を締結することによって装置(筐体1)自体が固定される。
そして、図12(b)に示すように、汚染水配管Lのエルボ管ELを介しての継手段差部分に前記漏水センサ7の断線チェック用芯線を巻装させ、その上から防水テープTで被覆巻き付けておく(図1も参照)。
このとき、中継用防水コネクタ6から出た漏水センサ7の、防水テープTで被覆されていない露出部分は、収縮チューブ7aで被覆処理されているため、この部分においても防水機能が常に維持されている(後述の図13(b)、および図14も参照)。これにより、前記接続部分(継手段差部分等)からの漏水の監視及び検知を確実に行うことが可能となる。
次に、汚染水配管Lのフランジ接続部(継手部分)Fを介しての接続部分に設置する場合、図13(a)に示すように、上記と同様に、結束バンド13を汚染水配管Lを抱き合わせ丸め込むようにしてから両端部を締結することによって装置(筐体1)自体が固定される。
尚、前記フランジ接続部(継手部分)Fは、互いのフランジを当接して、ボルトKとナット(図示省略)を使用して強固に接合しているが、このようなフランジ接続部Fにおいては、所定のパッキン(水密部材)Pを介在させている。
そして、図13(b)に示すように、フランジ接続部(継手部分)Fのパッキン(水密部材)P近傍に、前記漏水センサ7の断線チェック用芯線を接触若しくは巻装させ、その上から防水テープTで被覆巻き付けておく。
このようにフランジ接続部FのパッキンP部分から汚染水が漏れ出す事態が発生しているか否かを漏水検知装置によって常時監視するのであり、漏洩監視の安全性の向上・コスト低減・工期短縮による作業員の被曝低減及び工事の優位受注を目標としている。
次に、汚染水配管Lの接続用直管SLを介しての継手段差部分に設置する場合、図14に示すように、上記と同様に、結束バンド13を、汚染水配管Lを抱き合わせ丸め込むようにしてから両端部を締結することによって装置(筐体1)自体が固定される。
そして、上記継手段差部分に、前記漏水センサ7の断線チェック用芯線を巻装させ、その上から防水テープTで被覆巻き付けておく。これにより上記と同様、接続部分(継手段差部分等)からの漏水の監視及び検知を確実に行うことができる。
本考案は、例えば、福島第一原発の汚染水配管等として用いられている可撓性を有するポリエチレン管(以下、PE管と称する)のフランジ接続部(フランジ継手部分)、あるいは鋼管材のフランジ接続部(フランジ継手部分)、更にはエルボ管や接続用直管を介しての配管接続部からの汚染水の漏洩を監視・検知することで、作業員の被曝低減及び環境への汚染拡大の防止を図ることは勿論のこと、汚染水以外の液体が流れる配管等の接続部においても、漏水の監視及び検知を可能とする配管接続部等の漏水検知装置として、幅広く利用されるものである。
L…汚染水配管
EL…エルボ管
SL…接続用直管
T…防水テープ
F…フランジ接続部
K…フランジボルト
BT…電源
BT2…基準電圧用電源
PC…プリント基板
PC1…漏水検知用回路

CN1〜CN8…ノード
R1〜R5…抵抗

E…接地(アース)
P…パッキン
1…筐体
1a…蓋部
1b…身部
2…固定ベース
2a…弾性保護カバー
3…表示灯(回転灯)
4…ケーブル
5…防水フィッチング
6…中継用防水コネクタ
7…漏水センサ
7a…収縮チューブ
8…電源電圧チェックスイッチ
9…電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)
10…ケーブル断線チェックスイッチ
11…コンパレータ
12…コンパレータ
13…結束バンド

Claims (7)

  1. 汚染水配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
    前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
    該筐体の下面に付設され、前記汚染水配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
    前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
    該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記汚染水配管等の接続部に装着される漏水センサと、
    前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記汚染水配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
    を備えてなることを特徴とする配管接続部等の漏水検知装置。
  2. 配管等の接続部の漏水の監視及び検知を自己電源動作によって連続的に行う配管接続部等の漏水検知装置であって、
    前記漏水検知装置は、漏水検知用回路を実装したプリント基板、及び電源を収容してなる筐体と、
    該筐体の下面に付設され、前記配管等の接続部の近傍に結束バンドで固定される略コ字枠状の弾性保護カバー付き固定ベースと、
    前記プリント基板の漏水検知用回路に接続され、前記筐体の側面に付設した防水フィッチングを介して外部に延設されたケーブルと、
    該ケーブルの先端部に中継用防水コネクタを介して接続され且つ前記配管等の接続部に装着される漏水センサと、
    前記筐体の上面に配され、前記漏水センサが前記配管等の接続部で漏洩した水に接触した際に前記プリント基板の漏水検知用回路による制御及び電源による駆動で回転もしくは点滅作動する表示灯と、
    を備えてなることを特徴とする配管接続部等の漏水検知装置。
  3. 前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続された電源電圧チェックスイッチ、電源不足時点灯用のLED(発光ダイオード)をそれぞれ備え、当該スイッチONにて、電圧低下時に前記LEDを点滅もしくは点灯するようにした請求項1または2記載の配管接続部等の漏水検知装置。
  4. 前記筐体の側面には、前記プリント基板に接続されたケーブル断線チェックスイッチを含み、当該スイッチONにて、ケーブルまたは漏水センサの断線時に前記表示灯を非点灯とした請求項1乃至3のいずれかに記載の配管接続部等の漏水検知装置。
  5. 前記表示灯は、高輝度LEDを使用した回転灯である請求項1乃至4のいずれかに記載の配管接続部等の漏水検知装置。
  6. 前記電源は、リチウム電池を一次電源として使用した請求項1乃至5のいずれかに記載の配管接続部等の漏水検知装置。
  7. 前記漏水センサは、断線チェック用芯線を追加してメッシュカバーで保護されている請求項1乃至6のいずれかに記載の配管接続部等の漏水検知装置。
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