JP3206379U - 小動物保護用の側溝および溜桝 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下した水路周辺の小動物が容易に脱出可能なコンクリート側溝および溜桝を提供すること。さらには、規格外形幅寸法も、従来の幅寸法と実質同一である側溝および溜桝を提供する。【解決手段】底部13に立設されて対向する側壁11の少なくとも一方の側壁11内面に埋設されたインサート雌ネジ金具に対して、貫通穴を有する芯材にシュロ縄などらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を、側溝底部13付近から上部開口部付近へ至るように、ボルト金具を用いてネジ締め固設してなることを特徴とするコンクリートU字側溝10である。【選択図】図1

Description

本考案は、落下した小動物が容易に脱出できるコンクリートU字側溝および溜桝に関する。
従来のコンクリートU字側溝や溜桝は、この用水路周辺に生息するカエル、ネズミ、亀、沢蟹、ヘビ(以下、小動物と言う)等が、一旦、その中に落ちると、容易に自力で脱出できない構造となっている。これは、側溝、溜桝のコンクリート側壁が、滑らかで、垂直に近く、かつ小動物にとって高いため、よじ登ることも、跳躍して脱出することもできないためである。
このような原因で、特定の小動物が脱出できずに死滅してしまうことは、小動物の生態系が乱れるばかりでなく、農作物に対する虫害を増加させる原因にもなっている。
このような事態を受けて、近年、小動物が容易に脱出できる構造を備えたコンクリート側溝が多数提案されている。例えば、特許第5518512号(特許文献1)の「コンクリートフリューム」では、底面から略垂直に立設する側壁を外側に傾斜して形成し、小動物がコンクリート傾斜面を容易によじ登ることができるようにしている。側溝側壁の一部を外側に拡げて傾斜させているので、小動物は垂直面よりも容易によじ登ることができる点で一定の効果は期待される。
しかしながら、側壁に多数の昇降段差部が設けられているとはいえ、コンクリート面であることに変わりはなく、傾斜角度を大きく取らざるを得ない。この傾斜角度を大きくとれば、従来の側溝の長手方向の一部ではあるが上部外形幅寸法を大きくさせてしまい土木施工の際に従来品と同一に扱うことができなくなるばかりでなく、隣接する道路や畦の実質幅を狭めてしまうという影響がでる問題点がある。
そこで、従来の側溝の側壁を底面に対して垂直に維持したまま、小動物の脱出を容易にする構造として、特許第3032306号(特許文献2)では、側溝内部に昇降スベリ止め加工斜面スロープを合設固定することが提案されている。従来の規格外形幅寸法を拡げないで、このような昇降すべり止めスロープを合設固定すれば、それだけ有効流量断面積が減少し流量性能が損なわれる。さらに、このような昇降スベリ止め加工斜面スロープを設けることは、枯葉やごみなどの漂流物がひっ掛かりやすく、さらに製造コスト高を招くものであった。
一方、側溝の構造による改善提案ばかりでなく、2015年2月24日付け山口新聞/ニュース記事(非特許文献1)によれば、側溝に落下した小動物を救う方法として、所謂「シュロの糸」を側壁内側に垂らして、カエルをよじ登らせる方法が開示されている。この「シュロの糸」とは、シュロ繊維を束ねて太い紐状にしたものであるが、小動物の手足が掛かりやすく容易によじ登れることに着目したものである。しかしながら、側溝内壁にシュロ繊維の束を垂らす方法では、水流による流失、カラスなどによる持ち逃げ、枯葉やゴミ、汚泥など漂流物の引っ掛かりなどがあり、効果の安定性に問題点を抱えている。
特許第5518512号 特許第3032306号
山口新聞/ニュース記事、「日本自然保護大賞受賞 大田小・村田さん考案のシュロの糸」、[online]、2015年2月24日(火)掲載、山口新聞社、[2016年6月5日検索]、インターネット〈URL http://www.minato−yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2015/0224/9p.html〉
本考案は、上記諸問題点に鑑み、水路周辺に生息する小動物の生態系を保護するため、落下した小動物が容易に脱出可能なコンクリート側溝および溜桝を提供すること、さらには、規格外形幅寸法も、従来の幅寸法と実質同一である側溝および溜桝の提供を課題とする。
上記課題を解決するために考案されたU字側溝は下記の通りである。
本考案1は、底部に立設されて対向する側壁の少なくとも一方の側壁内面に埋設されたインサート雌ネジ金具に対して、貫通穴を有する芯材に縄をらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を、側溝底部付近から上部開口部付近へ至るように、ボルト金具を用いてネジ締め固設してなることを特徴とするコンクリートU字側溝である。(請求項1)
本考案1において、前記縄巻き部材が、側壁内面に設けた凹部内に埋れるようにネジ締め固設されてなることを特徴とするコンクリートU字側溝である。(請求項2)
本考案1において、前記縄巻き部材を構成する芯材が、板状または棒状であり、素材は木、竹、プラスチック、コンクリート、金属のいずれか1つであること特徴とするコンクリートU字側溝である。(請求項3)
本考案1において、前記縄巻き部材を構成する縄が、シュロ繊維、麻繊維、またはプラスチック繊維のいずれか1つを撚って作られてなること特徴とするコンクリートU字側溝である。(請求項4)
さらに、本考案2は、溜桝の側壁内面に埋設されたインサート雌ネジ金具に対して、貫通穴を有する芯材に縄をらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を、溜桝底部付近から上部開口部付近へ至るように、ボルト金具によりねじ締め固設されてなることを特徴とするコンクリート溜桝である。(請求項5)
本考案にかかるコンクリートU字側溝よれば、側溝内面に、貫通穴を有する芯材に縄をらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を考案したことにより、その形状を、板状または棒状などにすることが出来るとともに、内壁に設けたインサート雌ネジ金具と、芯材の貫通穴を通したボルト金具により側溝内壁に確実に固定できる。
そして、前記縄巻き部材を、薄くもできることから、側壁の実用強度を維持しながら側壁内面に設けた凹部内に埋めこんで固定できる。したがって、内面側に固設した縄巻き部材が、側溝流量性能を殆ど減少させることはない。
溜桝においても、側溝における効果と同じように、縄をらせん状に巻き付けてなる貫通穴を有する部材を固設適用することにより、溜桝内部容量を殆ど減少させずに小動物の脱出を容易にする効果がある。
以下、図面を参照しつつ本考案に係る小動物保護用の側溝および溜桝の好適な実施形態について詳細に説明する。本考案が対象とするコンクリートU字側溝は、長手方向に直角な断面が略U字形で、主として水路として使用される。溜桝とは、内部空間を有する略直方体であり、集水、分水桝として使用される。
図1は、本考案にかかるコンクリートU字側溝10を示す全体斜視図である。図1に示すように、側溝10の側壁11の内面凹部14に縄巻き部材1を壁に埋め込むように固設している。同図に示すように、縄巻き部材1は側溝底面13から、上部開口部に向かって設け、小動物が底面からよじ登ることができるようにしている。
図2は、縄巻き部材1の固設方法を分解的に説明したものである。縄巻き部材1とは、芯材2の周囲を覆うように縄3をらせん状にタイトに巻き付けたものである。縄の素材としては、シュロ繊維、麻繊維、ナイロンなどのプラスチック繊維が好適に用いられる。縄の巻き間隔は、それぞれの縄同士がタイトに接触するようにしても、やや間隔をあけてもよい。
芯材2の素材は、木、竹、プラスチック、コンクリート、金属が好適に用いられる。芯材2は、図2に示すような板状の方が、小動物の目に付き易い利点があるが、棒状でもよい。芯材2にはその両端部付近に貫通穴4がそれぞれ設けられている。縄巻き部材1は、その貫通穴4を通したボルト金具5を、側溝側壁11に設けたインサート雌ネジ金具12に嵌めてネジ締め固設される。
インサート雌ネジ金具は、コンクリートを側溝型枠に流し込んで製造する際に、雌ネジ金具を予め型枠の内面に対して垂直に取り付けておいたもので、コンクリートが成型固化した後は、その雌ネジ穴金具がコンクリート側表面に開口して露出しており、ボルト金具を嵌め込みネジ締めすることができる。
図3は、実施例1における縄巻き部材の固設部の断面を説明したものである。芯材2の周囲は、縄3がらせん状に巻きつけられている。本実施例1では、芯材2の貫通穴4の開口部において、ボルト金具5が芯材に埋もれて隠れるように貫通穴4の開口部の縁径を部分的に大きくしている。
本実施例1では、縄巻き部材1を、複数の側溝を嵌め込みながら土木施工するためのソケット部11aと呼ばれる付近に固設している。この固設位置は、ソケット部11a付近に限られるものではなく、側壁内部の長手方向のどの位置でもよい。縄巻き部材1をソケット部11a付近以外の側壁に設ける場合は、側壁11強度が実用耐力以下にならないように、縄巻き部材の厚さを必要に応じて薄くすることが好ましい。側溝の側壁内面に凹部14を設けないで固設する場合は、縄巻き部材の厚さをより薄くすることにより、水路流量機能の低下が殆ど避けられる。
図4は、側溝のソケット部11a付近の内壁に凹部14を設け、縄巻き部材1を傾斜させてボルト金具5により固設したものである。本実施例2では、縄巻き部材1は、棒状として傾斜させていることにより、小動物は縄巻き部材1の上部傾斜側面もよじ登ることができる。本実施例2では図4に示すように、凹部14の側面の4隅に雌ネジ金具を設けている。したがって、縄巻き部材5の傾斜方向を、必要に応じて左右逆向きにも選択することも可能である。
図5は、板状の縄巻き部材1を、側溝のソケット部11a付近ではない側壁11内壁に設けた事例である。縄巻き部材1を、表面積の大きい板状にすることにより、小動物の目に付きやすいという利点がある。
図6は、縄巻き部材1を固設するソケット部11aの凹部内壁面を、傾斜させている場合の説明図である(縄巻き部材1は、図示せず)。 ソケット部11aの厚み範囲内で、凹部14の内壁面部のみを、底部から上部開口部方向に向けて内寸が広がるように傾斜させることにより、側溝外形および寸法を変えることなく、小動物にとって、より脱出しやすくなっている。
図7は、溜桝20の内壁に、板状の縄巻き部材1を垂直に、ボルト金具5により固設した場合の説明図である。凹部を設けて縄巻き部材1を固設する方法は、前記実施例1において説明した通りである。
図8は、溜桝20の内壁に、棒状の縄巻き部材1を傾斜させて、ボルト金具5により固設した場合の説明図である。縄巻き部材1を固設する方法は、前記実施例2において説明した通りである。
本考案(実施例1)にかかる側溝を示す全体斜視図である。 本考案(実施例1)にかかる側溝の分解的説明図である。 本考案(実施例1)にかかる側溝の断面図である。 本考案(実施例2)にかかる側溝の斜視図である。 本考案(実施例3)にかかる側溝の斜視図である。 本考案(実施例4)にかかる側溝の斜視図である。 本考案(実施例5)にかかる溜桝に斜視図である。 本考案(実施例6)にかかる溜桝に斜視図である。
1 ・・縄巻き部材
2 ・・芯材
3 ・・縄
4 ・・貫通穴
5 ・・ボルト金具
10・・本考案の側溝
11・・側壁
11a・(側溝壁11の)ソケット部
12・・インサート雌ネジ金具
13・・底部
14・・凹部
20・・本考案の溜桝

Claims (5)

  1. 底部に立設されて対向する側壁の少なくとも一方の側壁内面に埋設されたインサート雌ネジ金具に対して、貫通穴を有する芯材に縄をらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を、側溝底部付近から上部開口部付近へ至るように、ボルト金具を用いてネジ締め固設してなることを特徴とするコンクリートU字側溝である。
  2. 前記縄巻き部材が、側壁内面に設けた凹部内に埋れるようにネジ締め固設されてなることを特徴とする特徴とする請求項1に記載のコンクリートU字側溝である。
  3. 前記縄巻き部材を構成する芯材が、板状または棒状であり、素材は木、竹、プラスチック、コンクリート、金属のいずれか1つであること特徴とする請求項1に記載のコンクリートU字側溝である。
  4. 前記縄巻き部材を構成する縄が、シュロ繊維、麻繊維、またはプラスチック繊維のいずれか1つを撚って作られてなること特徴とする請求項1に記載のコンクリートU字側溝である。
  5. 溜桝の側壁内面に埋設されたインサート雌ネジ金具に対して、貫通穴を有する芯材に縄をらせん状に巻き付けてなる縄巻き部材を、溜桝底部付近から上部開口部付近へ至るように、ボルト金具によりねじ締め固設されてなることを特徴とするコンクリート溜桝である。
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