JP3205827U - 野生動物捕獲用括り罠 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作で、正確に捕獲でき、一旦捕獲しかけた動物を取り逃がすことがない猪、鹿等の有害な野生動物捕獲用の括り罠を提供する。【解決手段】半楕円形で同形の2本のワイヤーガイド3を向い合せて楕円形をなすように取り付けた踏み板用の円形板5を、この円形板より大きい半径の、スプリングガードをはめ込む切り欠け部やワイヤーガイドが垂直に跳ね上がる固定きざみ部を設けた円柱状筒体1にはめ込み、止め具2で止める構造とする。【選択図】図3
Description
本考案は、猪、鹿、その他の有害な野生動物を捕獲するために使用する括り罠に関する。
従来の猪、鹿、その他の有害な野生動物を捕獲するために使用する括り罠は、円形のワイヤーのみを土中に埋設しているだけの括り罠が主であった。
そのために、従来の括り罠は設置がしづらく、さらに、捕獲用の動物が円形のワイヤーの上を通過しても、逃げられることも多く、うまく捕獲することができないことが多かった。
この問題を解決するために、円柱状器具に、ワイヤーガード2本を向き合わせて取り付けた円形板をはめ込んで、円形板上を動物が通過すれば、円形板のみが下に落ち、2本のワイヤーガードが上側に跳ね上がり、ワイヤーガードに連動したワイヤーで動物を捕獲する提案(例えば、特許文献1参照)もされている。
しかしながら、この括り罠では、捕獲用の動物が円形板の上の中央近傍部を通過しない場合には、作動しなかったり、作動が遅れて、捕獲用の動物を取り逃がしてしまうことも多くあり、課題は残されたままであった。
従来の猪、鹿、その他の有害な野生動物捕獲用の括り罠は、単に円形のワイヤーを土中に埋設しておき、円形ワイヤー上を通過する捕獲用動物を円形ワイヤーで捕獲するものであった。
そのため、捕獲用の動物が円形ワイヤー上の中央部を通過しないと、正確に捕獲することができなかったので、簡単な操作で、正確に捕獲でき、一旦捕獲しかけた動物を取り逃がすことのない有害な野生動物捕獲用の括り罠を提供することである。
本考案は、これらの課題を解決するためになされたものであり、半楕円形で同形のワイヤーガイド2本を向い合せて楕円形をなすように固定アングル具を介して取り付けた円形板を、この円形板より大きい半径の円柱状筒体の中にはめ込んだ構造の野生動物用括り罠とした。
この括り罠においては、この円形板がこのワイヤーガイドに一体連動して締まるワイヤーの固定具を具備していて、この円柱状筒体が、このワイヤーガイドが垂直に跳ね上がる固定きざみ部を有した構造とした。
本考案による猪、鹿等の有害な野生動物捕獲用括り罠は、獣道の向きに沿ってワイヤーガイドの長径方向が略直角向きになるように埋設して設置すれば良く、設置が簡単である。
また、ワイヤーガイドは円柱状筒体の中央部に設けられたワイヤーガイド作動後受け部の上中央部から斜め下向きに円形板に止められているため、円形板の中央部はもちろん、どの一部の部分を踏んだ場合でも、2本の長いワイヤーガイドにより高い位置で捕獲することができるので、より正確に捕獲することができる。
さらに、ワイヤーガイドは、この円柱状筒体に設けられた垂直跳ね上がり固定きざみ部により、垂直状態で捕獲することもできるので、より正確に捕獲することもでき、一旦捕獲しかけた動物を取り逃がすといったことはなくなる。
図1は、本考案の円柱状筒体の一例を示す斜視図であり、図2は本考案の円形板に半楕円形のワイヤーガード2本を向き合わせて取り付けた一例を示す平面図であり、図3は本考案の円形板に半楕円形のワイヤーガイド2本を向き合わせて取り付けて、円柱状筒体にはめ込んだ一例を示す正面図であり、図4は本考案の作動後の一例を示す模式正面図であり、図5は本考案の括り罠を用いた捕獲装置の一例を示す模式平面図であり、以下、図1〜5に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、塩化ビニルやポリプロピレンや木や金属製の円柱状筒体1の外周部の上部に適宜の数の小穴を開けて、この小穴に適宜の数の止め具2を取り付け、図2に示すように、半楕円形のワイヤーガイド3を2本向き合わせて固定アングル具4を介して取り付けた踏み板用の円形板5を円柱状筒体1にはめ込んで、止め具2で踏み板用の円形板5を止めておく。
この2本向き合わせて取り付けたワイヤーガイド3は、図3に示すように、円柱状筒体1の中央部に設けられたワイヤーガイド作動後受け部6の上中央部から斜め下向きに取り付けられ、半楕円形のワイヤーガイド3の長半径は円柱状筒体1の半径より大きく、円柱状筒体1には捕獲用のワイヤーに一体連動したスプリング装置7を取り付ければよい。
捕獲用の動物が踏み板用の円形板5を踏めば、踏み板用の円形板5は円柱状筒体1の中下に落ちるが、ワイヤーガイド3は円柱状筒体1の中には入れず上側に跳ね上がり、さらに、図4に示すように、円柱状筒体1に設けられている垂直跳ね上がり固定きざみ部8により、垂直部まで跳ね上がり、このワイヤーガイド3に一体連動した、ワイヤーで捕獲動物を効率良く正確に捕獲することができる。
また、半楕円形のワイヤーガイドの長半径と短半径の長さについては、長半径の長さが短半径の長さの1.2倍以下では捕獲位置高さが不十分で捕獲効果が少なく、2倍以上にすると設置作業が困難となるため、1.2倍〜2.0倍の長さが好適であり、さらに1.5倍程度が最適である。
本考案の括り罠9に、図5に示すように、捕獲用のワイヤーや、スプリングガード10や、スプリングや、スプリングケース11や、スプリングストッパー12や、撚り戻し具13からなるスプリング装置7を各々一体連動させることにより捕獲装置14として用いることが可能となる。
本願考案の有害な野生動物捕獲用括り罠は、猪や鹿等に限定されることなく、捕獲場所についても、畑や農園や住宅地や林や森等に限定されることなく、あらゆる種類の動物に対して、あらゆる場所でも広く応用して用いることが可能な、使い勝手の良い括り罠といえる。
1 円柱状筒体
2 止め具
3 ワイヤーガイド
4 固定アングル具
5 踏み板用の円形板
6 ワイヤーガード作動後受け部
7 スプリング装置
8 垂直跳ね上がり固定きざみ部
9 本考案の括り罠
10 スプリングガード
11 スプリングケース
12 スプリングストッパー
13 撚り戻し具
14 本考案の括り罠を利用した捕獲装置
2 止め具
3 ワイヤーガイド
4 固定アングル具
5 踏み板用の円形板
6 ワイヤーガード作動後受け部
7 スプリング装置
8 垂直跳ね上がり固定きざみ部
9 本考案の括り罠
10 スプリングガード
11 スプリングケース
12 スプリングストッパー
13 撚り戻し具
14 本考案の括り罠を利用した捕獲装置
Claims (2)
- 半楕円形で同形のワイヤーガイド2本を向い合せて楕円形をなすように取り付けた円形板を、該円形板より大きい半径の円柱状筒体の中にはめ込んだ構造からなることを特徴とする野生動物捕獲用括り罠において該円形板が該ワイヤーガイドに一体連動して締まるワイヤーの固定具を具備していて、該円柱状筒体が、該ワイヤーガード垂直跳ね上がり固定きざみ部を有する構造であることを特徴とする野生動物捕獲用括り罠。
- 前記半楕円形の長半径が短半径の1.2〜2.0倍の長さであることを特徴とする請求項1記載の野生動物捕獲用括り罠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002693U JP3205827U (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 野生動物捕獲用括り罠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002693U JP3205827U (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 野生動物捕獲用括り罠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3205827U true JP3205827U (ja) | 2016-08-18 |
Family
ID=56690794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016002693U Expired - Fee Related JP3205827U (ja) | 2016-05-24 | 2016-05-24 | 野生動物捕獲用括り罠 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3205827U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6295366B1 (ja) * | 2017-11-20 | 2018-03-14 | 行雄 北澤 | くくり罠 |
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2016
- 2016-05-24 JP JP2016002693U patent/JP3205827U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6295366B1 (ja) * | 2017-11-20 | 2018-03-14 | 行雄 北澤 | くくり罠 |
JP2019092400A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 行雄 北澤 | くくり罠 |
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