JP3205688B2 - インクジェット装置および廃液吸収方法 - Google Patents

インクジェット装置および廃液吸収方法

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JP3205688B2
JP3205688B2 JP22522295A JP22522295A JP3205688B2 JP 3205688 B2 JP3205688 B2 JP 3205688B2 JP 22522295 A JP22522295 A JP 22522295A JP 22522295 A JP22522295 A JP 22522295A JP 3205688 B2 JP3205688 B2 JP 3205688B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被プリント媒体上
に高品位の画像を得ることができるインクジェット装置
および廃液吸収方法に関し、より詳細には、インクの吐
出に先立って被プリント媒体上にインク中の色材を不溶
化させる液体を吐出させるようにしたものである。
【0002】本発明は、紙や布、不織布、OHP用紙な
どの被プリント媒体を用いる機器すべてに適用でき、具
体的な適用機器としては、プリンタ, 複写機, ファクシ
ミリなどの事務機器や、大量生産機器などを挙げること
ができる。
【0003】
【従来の技術】インクジェットプリント方法は、低騒
音, 低ランニングコスト, 装置が小型化し易い, カラー
化が容易などの理由から、プリンタや複写機, ファクシ
ミリなどに利用されている。
【0004】しかし、インクジェットプリント方式に
は、次のような特有の問題がある。
【0005】(1) インクジェットヘッドからインク液滴
を紙, OHPフィルムなどの被プリント媒体に吐出させ
てプリントするため、吐出した主インク滴以外に発生し
た微細なインクミストや被プリント媒体へ吐出したイン
クミストの跳ね返りなどによって、インクジェットヘッ
ドのインク吐出口面にインクが付着し、これがインク吐
出口の周りに多量に集まり、また、これに紙粉などの異
物が付着すると、インクの吐出が阻害されて思わぬ方向
に吐出するヨレが発生したり、インク液滴が吐出しない
といった弊害が引き起こされる。
【0006】(2) インクジェットヘッドは非プリント
時、正確には長期に亙って吐出をしていないと、ノズル
内のインクが蒸発乾燥してしまい、増粘・固化したイン
クがノズル内に詰まってヨレや不吐出などの吐出不良を
引き起こす。
【0007】インクジェット装置は、前述した(1) およ
び(2) の問題を解消するための手段として一般的に次の
ような回復手段を備えている。すなわち、非プリント時
にインクジェットヘッドにキャップをしてインクジェッ
トヘッドのノズル内のインクが蒸発乾燥して増粘・固着
するのを防いでいる。また、万が一、増粘・固着して吐
出不良を起こしたり、ブレードで除去できなかった異物
がインク吐出口面に付着した場合には、キャップに接続
された吸引ポンプでノズル内の増粘インクを排出して正
常な吐出に回復する回復処理を行っている。ここで排出
されたインクは、吸引ポンプの下流側に設けられた配管
などを介して、装置本体に設けられた廃インク吸収体に
吸収される。
【0008】ここで、廃インク吸収体は、不良プリント
の回数や回復操作の回数、1度の回復操作で押し出され
たり、吸引されたりする際のインク量や吐出したインク
ミストの量により、その容量が決められるが、装置の全
体構成上から見れば、廃インク吸収体の容量を小さくし
てコンパクトにしたほうが設置場所などの制約も受け
ず、しかも低コストとなることも期待できる。しかし、
廃インク吸収体の容量を必要とされる量より小さくすれ
ば、定期的にこの廃インク吸収体を交換するなど保守上
の煩雑さが生じ、また、必要とされる容量を設置しよう
とすれば廃インク吸収体が大きくなってコストアップを
招き、また、装置本体も大型化してしまう。これに対
し、特開昭57−22065号公報には、インクの蒸発
を利用して、廃インク吸収体の体積を最小限に抑える技
術が開示されている。
【0009】一方、インクジェットプリント方法を応用
したこれらの装置により、いわゆる普通紙と呼ばれる被
プリント媒体上に画像を得る場合、画像の耐水性が不十
分であったり、また、カラー画像を得る場合には、フェ
ザリングの生じない高濃度の画像と色間のにじみの生じ
ない画像とを両立させることができず、カラー画像品位
を著しく低下させている。
【0010】画像の耐水性を向上させる方法として、イ
ンク中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年
では実用化されている。しかしながら、その耐水性はま
だまだ不十分であるとともに、原理的に乾燥後、水に溶
解しにくいインクであるために、前述したインクの不吐
出が生じやすいなどの欠点があった。
【0011】そこで、特開昭64−63185号公報に
開示された技術では、色材を溶媒に対して不溶化する無
色又は淡色の処理液をプリントの直前にインクインクジ
ェットヘッドによって被プリント媒体上に付着させる技
術が開示されている。しかし、この技術においては、イ
ンクジェット装置特有の前記問題が処理液のヘッドにも
該当し、処理液のノズルが不吐出を起こすと、その部分
だけ、形成された画像の耐水性および画像品位が著しく
損なわれる場合がある。このため、該処理液のヘッドに
もインクジェットヘッドと同様の回復手段をもたせるこ
とが必要である。
【0012】このようにインクジェットヘッドの回復手
段と共に処理液のヘッドの回復手段を備えた従来のイン
クジェット装置の一例を図9に模式的に示す。
【0013】ここで、インクジェットカートリッジ1
は、インクタンク部を具備する。キャリッジ3は、プリ
ント操作のための色インクおよび色材を不溶化するため
の処理液をそれぞれ収納した複数個のインクジェットカ
ートリッジ1を位置決めして搭載している。キャリッジ
3は、その主走査方向に延在しているガイドシャフト4
に摺動自在に支持されており、駆動ベルト5はキャリッ
ジ3を往復動させる駆動モータ6の駆動力を伝達するた
めに設けられている。また、被プリント媒体11は、そ
の被プリント面を平坦に規制するプラテン12に圧接さ
れた状態で搬送される。このとき、キャリッジ3に搭載
されたインクジェットカートリッジ1のインクジェット
ヘッド部2は、キャリッジ3から下方へ突出して被プリ
ント媒体11の図示しない2組の搬送用ローラ間に位置
し、インクジェットヘッド部2のインク吐出口形成面
は、プラテン12の案内面に圧接された被プリント媒体
11と平行に対向するようになっている。さらに、回復
系ユニット100は、図9の右側に定めたホームポジシ
ョン側に配設されている。回復系ユニット100におい
ては、複数のインクジェットカートリッジ1の各インク
ジェットヘッド部2にそれぞれ対応してキャップユニッ
ト101が設けられており、該キャップユニット101
は上下方向に昇降可能である。そして、キャップユニッ
ト101は、キャリッジ3がホームポジションに位置す
るとき、インクジェットヘッド部2と接合してこれをキ
ャッピングし、インクジェットヘッドのインク吐出口内
のインクが蒸発して増粘・固着して吐出不良になるのを
防いでいる。又、回復系ユニット100内には、図示し
ないポンプユニットが設けられている。このポンプユニ
ットは、インクジェットヘッドが万一吐出不良となった
場合に、キャップユニット101とインクジェットヘッ
ド部2とを接合させて行う吸引回復処理などに際して負
圧を生じさせるものである。そして、かかる吸引回復処
理では、吸引されたインクジェットヘッド内のインクお
よび処理液はポンプユニットからチューブ102を介し
て廃液吸収体103に吸収される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述したイン
クジェット装置では、吸引回復処理を行うと、廃液吸収
体103に吸収される廃液には処理液およびインクの2
種類が存在することになる。しかしながら、これらの2
種類の廃液は混合されると増粘する性質を持っているた
め、次の問題が生じる。
【0015】(1) 省スペースのため、両液を一つの廃液
吸収体に吸収させると、増粘又は固着が起こり、廃液吸
収体全体にわたって廃液を吸収させることが難しくな
り、効率的な吸収が不可能である。
【0016】(2) 廃液の増粘を避けるため、インクと処
理液のそれぞれに吸収体を持たせると、コストが増大
し、また、装置も大型化する。さらに吸収体が飽和した
ときの吸収体の交換頻度も倍増する。
【0017】
【発明の目的】本発明の目的は、前述した従来技術の欠
点を改良し、反応後に固着/増粘するインクおよび処理
液を一つの廃液吸収体に吸収させる場合でも、廃液を効
率的に保持できる廃液吸収体を持ったインクジェット装
置およびその廃液吸収方法を実現することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の形態
は、インクを固着させる作用のある処理液を用いて第1
のインクジェットヘッドで被プリント媒体に前処理を行
い、インクを用いて第2のインクジェットヘッドで前記
被プリント媒体にプリントを行うインクジェット装置に
おいて、前記第1のインクジェットヘッドのインク吐出
口を回復させるための第1の回復手段と、前記第2のイ
ンクジェットヘッドのインク吐出口を回復させるための
第2の回復手段と、前記第1の回復手段および前記第2
の回復手段より排出される廃液を吸収する廃液吸収体
と、前記第1の回復手段より排出される廃液を前記廃液
吸収体に移送するための第1の廃液移送手段と、前記第
2の回復手段より排出される廃液を前記廃液吸収体に移
送するための第2の廃液移送手段とを具備し、前記廃液
吸収体の一方の端部近傍に前記第1の廃液移送手段の排
出端が配置され、前記廃液吸収体の他方の端部近傍に前
記第2の廃液移送手段の排出端が配置されていることを
特徴とするインクジェット装置にある。
【0019】ここで、前記廃液吸収体をU字型に形成
し、この廃液吸収体のU字型の一方の端部近傍に前記第
1の廃液移送手段の排出端を配置し、当該廃液吸収体の
他方の端部近傍に前記第2の廃液移送手段の排出端を配
置するようにしても良い。また、前記処理液が低分子成
分と高分子成分のカチオン性物質を含み、前記インクが
アニオン性染料を含むものであっても良い。同様に、前
記処理液が低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を
含み、前記インクがアニオン性染料を含有しているか、
または少なくともアニオン性化合物と顔料とを含有して
いるものであっても良い。さらに、前記インクジェット
ヘッドが、エネルギ発生素子として、前記インクに膜沸
騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有
するものを採用することができる。
【0020】一方、本発明による第二の形態は、インク
を固着させる作用のある処理液とインクとを利用してプ
リントを行い、これら処理液およびインクを廃液として
吸収する廃液吸収体を有する装置における廃液吸収方法
であって、前記処理液と前記インクとを、前記廃液吸収
体の両端部近傍にそれぞれ吸収させることを特徴とする
廃液吸収方法にある。
【0021】ここで、前記廃液吸収体をU字型に形成
し、前記処理液と前記インクとを、この廃液吸収体のU
字型の両端部近傍にそれぞれ吸収させるようにしてもよ
い。また、本発明による第三の形態は、第1の吐出口か
ら吐出されてインクを固着させる作用のある無色の処理
液および第2の吐出口から吐出されるインクを被プリン
ト媒体にプリントするインクジェット装置の廃液吸収方
法であって、回復処理によって排出される処理液の廃液
を前記第1の吐出口から廃液を吸収するための廃液吸収
体の一端に移送し、回復処理によって排出されるインク
廃液が前記処理液の廃液を混ざり合わないように、この
インク廃液を前記第2の吐出口から前記廃液吸収体の前
記一端と分離された他端に移送し、前記処理液の廃液と
前記インク廃液とが混ざり合わないように、前記処理液
の廃液と前記インク廃液とを前記廃液吸収体に吸収させ
た後、前記廃液吸収体に吸収された前記処理液の廃液と
前記インク廃液とが混ざり合って廃液の粘度が増大する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0022】本発明によると、インクと、インク中の色
材を不溶化させる化合物を含む処理液とを利用したイン
クジェット装置において、一つの廃液吸収体の中で両液
の滴下位置を分離して両液が廃液吸収体内で混合して固
着するのを避けるようにしているため、廃液の吸収効率
が高まり、廃液吸収体の体積が必要最小限となってコン
パクトになる。また、装置の小型化および低コスト化が
実現される。さらに、廃液吸収体の交換が不要、もしく
は交換回数が少なくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明によるインクジェット装置
の実施例について、図1〜図8を参照しながら詳細に説
明する。
【0024】本発明によるインクジェット装置の第1の
実施例の概略正面を表す図1およびその概略側面を表す
図2に示すように、インクジェットカートリッジ1は、
上部のインクタンク部と、下部のインクジェットヘッド
部2とを有し、さらにインクジェットヘッドを駆動する
ための信号などを受容する図示しないコネクタを具備す
る。キャリッジ3は、複数個のインクジェットカートリ
ッジ1を位置決めして搭載し、しかもインクジェットヘ
ッドを駆動するための信号などを伝達するための図示し
ないコネクタホルダを具備し、インクジェットヘッドと
電気的に接続されるようになっている。
【0025】本実施例では、キャリッジ3には、右から
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックインクを順に収
納したカートリッジが、そして左端には色材を不溶化す
るための処理液を収納したカートリッジがそれぞれ搭載
されている。
【0026】前記キャリッジ3は、その主走査方向に延
在しているガイドシャフト4に摺動自在に支持されてお
り、駆動ベルト5はキャリッジ3を往復動させる駆動モ
ータ6の駆動力を伝達するために設けられている。ま
た、インクジェットヘッド部2によるプリント位置の前
後には、紙などの被プリント媒体11の挟持搬送を行う
ための搬送ローラ対7, 8および9, 10が配置されて
いる。さらに、被プリント媒体11は、その被プリント
面を平坦に規制するプラテン12に圧接された状態で搬
送される。このとき、キャリッジ3に搭載されたインク
ジェットカートリッジ1のインクジェットヘッド部2
は、キャリッジ3から下方へ突出して被プリント媒体1
1の搬送用ローラ7, 9間に位置し、インクジェットヘ
ッド部2のインク吐出口形成面は、プラテン12の案内
面に圧接された被プリント媒体11と平行に対向するよ
うになっている。
【0027】本実施例のインクジェット装置において
は、回復系ユニット13を図1の右側に定めたホームポ
ジション側に配設してある。回復系ユニット13におい
ては、複数のインクジェットカートリッジ1の各インク
ジェットヘッド部2にそれぞれ対応してキャップユニッ
ト14が設けられており、該キャップユニット14は上
下方向に昇降可能である。そして、キャップユニット1
4は、キャリッジ3がホームポジションに位置するとき
にはインクジェットヘッド部2と接合してこれをキャッ
ピングし、インクジェットヘッドのインク吐出口内のイ
ンクが蒸発して増粘・固着して吐出不良になるのを防い
でいる。
【0028】又、回復系ユニット13内には図示しない
ポンプユニットが設けられている。このポンプユニット
は、インクジェットヘッドが万一吐出不良になった場合
に、キャップユニット14とインクジェットヘッド部2
とを接合させて行う吸引回復処理などに際して負圧を生
じさせるものである。そして、かかる吸引回復処理で
は、吸引されたインクジェットヘッド内のインクはポン
プユニットから廃液移送手段のチューブ15を介して廃
液吸収体16に吸収される。ここで、回復系ユニット1
3の左端に設けられた処理液ヘッド用キャップだけは、
ポンプユニットに接続されていない。
【0029】一方、本実施例では、図1の左側には、前
記処理液を収容したカートリッジ専用に設けられた、処
理液用回復系ユニット17が配置されている。該処理液
用回復系ユニット17内にも、回復系ユニット13と同
様の図示しないポンプユニットが設けられており、処理
液吐出ヘッドが万一吐出不良になった場合に吸引回復処
理を行なうようになっている。かかる回復処理により処
理液吐出ヘッドから排出された処理液は、廃液移送手段
のチューブ18を介して廃液吸収体16に吸収される。
なお、上述した回復系ユニット13に対して処理液専用
の回復系ユニット17を独立に設けてあるのは、インク
と処理液とがポンプ内で混合して増粘または固着し、ポ
ンプユニットの吸引動作不良が起こるのを避けるためで
ある。
【0030】以上説明したように、本実施例では、図中
左右方向に直線状に延設される廃液吸収体16の左右両
端に、回復ユニット13および17からの廃液をそれぞ
れ排出するチューブ15および18の排出端が配置され
ている。したがって、廃液が廃液吸収体へ吸収される様
子は以下の通りである。
【0031】図3および図4は本実施例における廃液の
吸収の様子を示すものであり、特に図3は廃液吸収体の
容量にまだ余裕があるとき、図4は廃液吸収体がほぼ飽
和しているときの状態を示したものである。
【0032】図3の状態においては、チューブ15およ
び18を通過して廃液吸収体16に吸収されたインク廃
液21および処理液廃液22はそれぞれ廃液吸収体16
の両端の領域に分離して貯留されている。このため、事
実上、2種類の廃液が別々の廃液吸収体に吸収されてい
ると考える事ができる。この場合、2つの廃液が全く干
渉しないので、増粘又は固着の虞がなく、廃液吸収の支
障にはならない。
【0033】一方、図4の状態においては、廃液吸収体
16は2種類の廃液21および22でほぼ飽和してお
り、廃液吸収体16の中央部付近には2種類の廃液が反
応してゼリー状となった反応物23が形成されている。
しかし、廃液吸収体16は既にほぼ飽和しているので、
ゼリー状の反応物23が廃液吸収の障害になることはな
い。
【0034】なお、処理液とインクの廃液量のバランス
は、湿度、温度、プリント頻度などの様々な要因によっ
て変化するが、廃液量のバランスが大きく片寄ったとき
でも、両液の混合する位置が自動的に調整されるので、
廃液吸収体16の全体積を使って吸収を行なうことがで
きる。このため、廃液吸収体16の体積を必要最小限に
抑えることができ、コストの低減が図れる。さらに、廃
液の吸収効率が高まったことにより、廃液吸収体16の
交換の必要がないか、もしくは交換頻度が少ない装置が
得られた。
【0035】以上述べた構成にすることにより、上述し
たような処理液を用いたインクジェット装置において、
簡単な構成で且つ低コストで廃液吸収体の体積を有効に
利用でき、高品位な画像を不要なコストアップを避けて
得ることができた。
【0036】なお、本実施例において、廃液吸収体16
は水平方向に長く、その左右両端に廃液を吸収させるも
のだったが、廃液吸収体を上下方向に長くして、その上
下端に廃液を吸収させることや、廃液吸収体を立方体に
近い形状にし、その対角位置に廃液を吸収させるように
してもよい。
【0037】ここで、インク染料を不溶化する上記無色
の処理液は、一例として以下のようにして得ることがで
きる。
【0038】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0. 22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、水酸化ナトリウムでpHを
4. 8に調製し、無色の液体Alを得ることができる。
【0039】 [Alの成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2. 0% (商品名:エレクトロストッパQE、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ポリアミンスルホン(平均分子量が5000) 3. 0% (商品名:PAS−92、日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10% 水 残り また、上記無色の液体と混合し不溶化するインクの好適
な例として以下のものを挙げることができる。
【0040】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0. 22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:クロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー, マゼンタ, シアン, ブラック
のインクY1, M1, C1, K1を得ることができる。
【0041】 Y1 C. I. ダイレクトイエロー142 2% チオジグリコール 10% アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 0. 05% 水 残り M1 染料をC. I. アシッドレッド289:2. 5%に代えた以外は、Y1と 同じ組成 C1 染料をC. I. アシッドブルー9:2. 5%に代えた以外は、Y1と同じ 組成 K1 染料をC. I. フードブラック2:3%に代えた以外は、Y1と同じ組成 以上示したそれぞれ無色の液体とインクとの混合におい
て、本発明では、上述した無色の液体とインクが被プリ
ント材上あるいは被プリント材に浸透した位置で混合す
る結果、反応の第1段階として無色の液体中に含まれて
いるカチオン性物質の内、低分子量の成分とインクに使
用しているアニオン性基を有する水溶性染料とがイオン
的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分
離を起こす。
【0042】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質との会合体が無色の液体中に
含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生
じた染料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、被プリ
ント材の繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果
として固液分離した液体部分のみがプリント紙中に滲み
込むことにより、プリント品位と定着性との両立が達成
される。同時に上述したようなメカニズムにより生成し
たカチオン物質の低分子成分とアニオン性染料とカチオ
ン性物質とで形成される凝集体は粘性が大きくなり、液
媒体の動きとともに移動することがないので、フルカラ
ーの画像形成時のように隣接したインクドットが異色の
インクで形成されていたとしても互いに混じり合うよう
なことはなく、ブリーデイングも起こらない。また、上
記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐
水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果に
より形成された画像の耐光堅牢性も向上するという効果
も有する。
【0043】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0044】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙など
のいわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろ
んインクジェットプリント用に特別に作製したコート紙
やOHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般
の上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0045】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き起
こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることが
できる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ
顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー, マゼンタ,
シアン, ブラックの各色インク、Y2, M2,C2およ
びK2を得ることができる。
【0046】[ブラックインクK2]アニオン系高分子
P−1(酸価400で重量平均分子量6, 000のスチ
レンメタクリル酸エチルアクリレートの固形分が20%
の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)を分散剤として用
い、以下に示す材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメ
ックス社製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメデ
ィアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行っ
た。分散後の粘度は9cps、pHは10. 0であっ
た。この分散液を遠心分離機にかけ、粗大粒子を除去
し、重量平均粒径100nmのカーボンブラック分散体
を作製した。
【0047】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック Mogul L(キャブラック社製) 24部 ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0. 5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェットプリント用のブラックインクK
2を得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0048】[イエローインクY2]アニオン系高分子
P−2(酸価280で重量平均分子量11, 000のス
チレンアクリル酸メチルメタアクリレートの固形部が2
0%の水溶液、中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤
として用い、以下に示す材料を用いて、ブラックインク
K2の作製の場合と同様に分散処理を行い、重量平均粒
径103nmのイエロー色分散体を作製した。
【0049】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C. I. ピグメントイエロー180 24部 (商品名:ノバパームイエローPH−G、ヘキスト社製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1. 0部 ・イソプロピルアルコール 0. 5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェットプリント用のイエローイン
クY2を得た。最終調製物の固形分は、約10%であっ
た。
【0050】[シアンインクC2]ブラックインクK2
の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散剤
として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカーボ
ンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重量
平均粒径120nmのシアン色分散体を作製した。
【0051】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C. I. ビグメントブルー15:3 24部 (商品名:ファストゲンブルーFGF、大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0. 5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェットプリント用のシアンインク
C2を得た。最終調製物の固形分は、約9. 6%であっ
た。
【0052】[マゼンタインクM2]ブラックインクK
2の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散
剤として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカー
ボンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重
量平均粒径115nmのマゼンタ色分散体を作製した。
【0053】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C. I. ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェットプリント用のマゼンタイ
ンクM2を得た。最終調製物の固形分は、約9. 2%で
あった。
【0054】次に、本発明によるインクジェット装置の
第2の実施例について、以下に説明する。
【0055】この第2実施例の概略正面形状を表す図5
およびその概略上面形状を表す図6に示すように、イン
クジェットカートリッジを搭載するキャリッジ周りやイ
ンクジェットヘッド、紙搬送系の構成は第1の実施例と
同様であるので、同一部材に同一符号を付して重複する
説明は省略する。なお、図6の概略上面図においては、
キャリッジ周りと紙搬送系の部材は図示を省略した。
【0056】本実施例のインクジェット装置において
は、回復系ユニット13を図5の右側に定めたホームポ
ジション側に配設してある。回復系ユニット13におい
ては、複数のインクジェットカートリッジ1の各インク
ジェットヘッド部2にそれぞれ対応してキャップユニッ
ト14が設けられており、該キャップユニット14は上
下方向に昇降可能である。そして、キャップユニット1
4は、キャリッジ3がホームポジションに位置すると
き、インクジェットヘッド部2と接合してこれをキャッ
ピングし、インクジェットヘッドのインク吐出口内のイ
ンクが蒸発して増粘・固着して吐出不良になるのを防い
でいる。
【0057】又、回復系ユニット13内には図示しない
ポンプユニットが設けられている。このポンプユニット
は、インクジェットヘッドが万一吐出不良になった場合
に、キャップユニット14とインクジェットヘッド部2
とを接合させて行う吸引回復処理などに際して負圧を生
じさせるものである。そして、かかる吸引回復処理で
は、吸引されたインクジェットヘッド内のインクはポン
プユニットからチューブ15を介して廃液吸収体16A
に吸収される。
【0058】一方、本実施例では、図5の左側、回復系
ユニット13と廃液吸収体16Aとの間には、前記処理
液を収容したカートリッジ専用に設けられた、処理液用
回復系ユニット17が配置されている。該処理液用回復
系ユニット17内にも、回復系ユニット13と同様の図
示しないポンプユニットが設けられており、処理液吐出
ヘッドが万一吐出不良になった場合に吸引回復処理を行
うようになっている。かかる回復処理によりヘッドから
排出された処理液は、チューブ18を介して廃液吸収体
16Aに吸収される。なお、処理液専用の回復系ユニッ
ト17をそのポンプユニットと共に設けてあるのは、イ
ンクと処理液とがポンプ内で混合して増粘または固着
し、ポンプユニットの吸引動作不良が起こるのを避ける
ためである。
【0059】本実施例の特徴は、廃液吸収体16Aが図
6の上面図に示されるように、U字形状に配置されてい
ることである。U字形状の廃液吸収体16Aの両端は、
図の右側に位置し、その一端にインク用チューブ15の
排出端が挿入され、また、他端に処理液用のチューブ1
8の排出端が挿入されている。また、廃液吸収体の16
AのU字形状の中抜き部には境界リブ部材19が設けら
れており、U字形状の一方の端部に吸収されたインク
が、このリブ部材19を越えてもう他方の端部に浸透す
ることがない構成になっている。
【0060】次に、この第2実施例における廃液吸収体
16Aへの浸透の様子について説明する。
【0061】図7および図8は本実施例における廃液の
吸収の様子を示すものであり、特に図7は廃液吸収体1
6Aの容量にまだ余裕があるとき、図8は廃液吸収体1
6Aがほぼ飽和しているときの状態を示したものであ
る。
【0062】図7の状態においては、チューブ15およ
び18を通過して廃液吸収体16Aに吸収されたインク
廃液21および処理液廃液22は、それぞれU字形状の
廃液吸収体16Aの両端に分離して貯溜されている。こ
のため、事実上2種類の廃液が別々の廃液吸収体に吸収
されていると考える事ができ、2つの廃液が全く干渉し
ないので、増粘又は固着の虞がなく、廃液吸収の支障に
なる要因はない。
【0063】一方、図8においては、2種類の廃液が廃
液吸収体16A内でほぼ飽和しており、廃液吸収体16
AのU字の中央部付近では2種類の廃液が反応してゼリ
ー状になった反応物23が形成されている。しかし、廃
液吸収体16Aは既にほぼ飽和しているので、ゼリー状
の反応物23が廃液吸収の障害になることはない。
【0064】なお、処理液およびインクの廃液量のバラ
ンスは、湿度, 温度, プリント頻度など様々な要因によ
って変化するが、廃液量のバランスが大きく片寄ったと
きでも、両液の混合する場所が自動的に調整されるの
で、廃液吸収体16Aの全体積を使って吸収を行なうこ
とができる。そのため、廃液吸収体16Aの体積を必要
最小限に抑えることができ、コストの低減が図れる。さ
らに、廃液の吸収効率が高まったことにより、廃液吸収
体の交換の必要がない、もしくは交換頻度が少ない装置
が得られた。
【0065】さらに本実施例においては、インク用と前
処理液用の2つのポンプユニットを一つの回復系ユニッ
トの中に収めることも可能であり、更に低コスト化が可
能であり、装置も幅方向の小型化が可能である。また、
廃液吸収体16AのU字部分の隙間はプレス成型により
容易に形成でき、リブ部材19も廃液吸収体16Aの収
納ケースを兼ねた外装ケースなどに、モールド成型など
によって容易に設けることができるので、コストアップ
の要因がほとんどない。
【0066】以上述べたように本実施例においては、第
1の実施例で示した利点に加え、さらに装置の小型化
と、より一層の低コスト化を図ることができる。
【0067】なお、本実施例においては、廃液吸収体1
6AのU字形状を水平面内に形成し、そのU字両先端に
廃液を吸収させるものだったが、廃液吸収体のU字を鉛
直面内に形成し、そのU字両先端に廃液を吸収させるよ
うにしても良い。
【0068】
【発明の効果】本発明によると、インクおよび処理液を
被プリント媒体に吐出して画像を形成するインクジェッ
ト装置において、インクおよび処理液の廃液を同一の吸
収体に吸収させることにより、吸収体の体積を必要最小
限にすることができる。また、かかる構成によってコス
トを低減でき、記録装置の大きさも最低限で、廃液吸収
体の交換の必要がない、もしくは交換頻度の少ないイン
クジェット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施例に係るインクジ
ェット装置の概略正面図である。
【図2】図1に示したインクジェット装置の概略側面図
である。
【図3】第1の実施例における廃液吸収体の未飽和状態
を示す模式図である。
【図4】第1の実施例における廃液吸収体の飽和状態を
示す模式図である。
【図5】本発明を適用した第2の実施例に係るインクジ
ェット装置の概略正面図である。
【図6】図5に示したインクジェット装置の概略上面図
である。
【図7】第2の実施例における廃液吸収体の未飽和状態
の模式図である。
【図8】第2の実施例における廃液吸収体の飽和状態の
模式図である。
【図9】従来のインクジェット装置の概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットカートリッジ 2 インクジェットヘッド部 3 キャリッジ 4 ガイドシャフト 5 キャリッジ駆動ベルト 6 キャリッジ駆動モータ 7, 8, 9, 10 搬送ローラ対 11 被プリント媒体 12 プラテン 13 回復系ユニット 14 キャップユニット 15 チューブ 16, 16A 廃液吸収体 17 処理液用回復系ユニット 18 チューブ 19 リブ部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを固着させる作用のある処理液を
    用いて第1のインクジェットヘッドで被プリント媒体に
    前処理を行い、インクを用いて第2のインクジェットヘ
    ッドで前記被プリント媒体にプリントを行うインクジェ
    ット装置において、 前記第1のインクジェットヘッドのインク吐出口を回復
    させるための第1の回復手段と、前記第2のインクジェ
    ットヘッドのインク吐出口を回復させるための第2の回
    復手段と、前記第1の回復手段および前記第2の回復手
    段より排出される廃液を吸収する廃液吸収体と、前記第
    1の回復手段より排出される廃液を前記廃液吸収体に移
    送するための第1の廃液移送手段と、前記第2の回復手
    段より排出される廃液を前記廃液吸収体に移送するため
    の第2の廃液移送手段とを具備し、 前記廃液吸収体の一方の端部近傍に前記第1の廃液移送
    手段の排出端が配置され、前記廃液吸収体の他方の端部
    近傍に前記第2の廃液移送手段の排出端が配置されてい
    ることを特徴とするインクジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記廃液吸収体はU字型に形成されてお
    り、この廃液吸収体のU字型の一方の端部近傍に前記第
    1の廃液移送手段の排出端が配置され、当該廃液吸収体
    の他方の端部近傍に前記第2の廃液移送手段の排出端が
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載したイ
    ンクジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液は低分子成分と高分子成分の
    カチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を
    含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載し
    たインクジェット装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液は、低分子成分と高分子成分
    のカチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料
    が含有されているかまたは少なくともアニオン性化合物
    と顔料とが含有されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載したインクジェット装置。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットヘッドは、エネルギ
    発生素子として、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エ
    ネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とす
    る請求項1〜4の何れかに記載したインクジェット装
    置。
  6. 【請求項6】 インクを固着させる作用のある処理液と
    インクとを利用してプリントを行い、これら処理液およ
    びインクを廃液として吸収する廃液吸収体を有する装置
    における廃液吸収方法であって、 前記処理液と前記インクとを、前記廃液吸収体の両端部
    近傍にそれぞれ吸収させることを特徴とする廃液吸収方
    法。
  7. 【請求項7】 前記廃液吸収体がU字型に形成されてお
    り、前記処理液と前記インクとを、この廃液吸収体のU
    字型の両端部近傍にそれぞれ吸収させることを特徴とす
    る請求項6に記載した廃液吸収方法。
  8. 【請求項8】 インクを固着させる作用のある処理液お
    よびインクを吐出して被プリント媒体にプリントを行う
    インクジェット装置における廃液吸収方法であって、 回復処理によって排出される処理液の廃液を廃液吸収体
    の一領域に移送し、 回復処理によって排出されるインク廃液が前記処理液の
    廃液と混ざり合わないように、このインク廃液を前記廃
    液吸収体の前記一領域と分離された他領域に移送し、 前記処理液の廃液と前記インク廃液とが混ざり合わない
    ように、前記処理液の廃液と前記インク廃液とを前記廃
    液吸収体に吸収させた後、 前記廃液吸収体に吸収された前記処理液の廃液と前記イ
    ンク廃液とが混ざり合い、この混ざり合った液体の粘度
    が増大するようにしたことを特徴とする廃液吸収方法。
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