JP3205380B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング装
置に係わり、特に、その受信コイルの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、生体組織
を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせ、それによっ
て発生する磁気共鳴信号を受信コイル部で受信するよう
になっている。そして受信された前記磁気共鳴信号にい
わゆるフーリエ変換を行い画像に再構成するもので、人
体の任意の個所における断層像を得るために広く利用さ
れている。
【0003】そして、被検体の体腔から挿入して、被検
体内部に設置して受信を行う受信コイルにあっては、被
検体内部に挿入する際の被検体への負担を低減するため
に、前記受信コイル部は極力小型化する必要があった。
【0004】従って、このようなことから従来の受信コ
イル部は図6のように構成されていた。同図において、
まず、受信コイル31があり、この受信コイル1を被検
体体内に挿入するため及び、受信コイル31の位置を調
整するための保持具32が受信コイル31に取り付けら
れている。更に受信コイル31には図示しないインピー
ダンス整合キャパシタと図示しない共振周波数整合キャ
パシタの直列接続回路が接続されており、磁気共鳴信号
を保持具2の内部の信号線33を介して取り出すように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された磁気共鳴イメージング装置の受信コイル
部は前述の理由により受信コイル部を小さくしたため、
受信コイル部周囲の受信感度が低下してしまう問題が残
されていた。つまり、図4に示すように横軸に受信コイ
ル中心からの距離を、縦軸に受信感度をとった場合、前
記受信コイル31のように小型化された受信コイルで
は、撮影部位に受信コイル部を接近させなければならな
いことになる。
【0006】そこで、図4で前記受信コイル1よりもコ
イル径の大きい受信コイル34を考えた場合、受信コイ
ル中心部での受信感度は劣化しているが、受信感度から
離れたある距離dの位置では、受信コイル34の方が受
信感度が高いことが分かる。つまり、撮影部位が受信コ
イルから離れている場合には、撮影部位の受信感度が最
も高くなる受信コイル径が存在することになる。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的とするところのものは、受信コ
イルから離れた撮影する場合に、最適なコイル径で受信
することのできる磁気共鳴イメージング装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は被検体内に受信
コイルを設置し、この受信コイルで磁気共鳴信号を受信
する磁気共鳴イメージング装置において、受信コイルの
ループ径を可変する手段と、本来の撮影に先立って、該
ループ径を変更させながら、受信コイルから得られる任
意の撮影部位での磁気共鳴信号の検出を行い、該磁気共
鳴信号が最大となるループ径を求める手段と、該最大と
なるループ径になるように受信コイルの径を固定して本
来の撮影を行う手段と、より成る(請求項1)。
【0009】更に本発明は、上記ループ径を可変にする
手段が、受信コイルの内部に設けたコイル径変更用のバ
ルーンと該バルーン内に被検体と等価な液体を任意量噴
出可能な手段と、より成る(請求項2)。
【0010】
【作用】このように構成された磁気共鳴イメージング装
置によれば、まず、受信コイル径を変化させ、これによ
って受信コイルから離れた撮影位置での磁気共鳴信号が
最大値となるコイル径が判る。従って前記磁気共鳴信号
が最大値となるコイル径で受信コイルにより本来の撮影
を行わせれば、任意の撮影部位での最大感度の磁気共鳴
信号が得られるようになる(請求項1)。
【0011】更に、バルーンによって受信コイル径を可
変化することで、体内でのコイル径の可変操作が容易と
なる(請求項2)。
【0012】
【実施例】まず、図3は本発明による磁気共鳴イメージ
ング装置の全体構成を示すブロック説明図である。この
磁気共鳴イメージング装置は、大別すると、中央処理装
置(CPU)11と、シーケンサ12と、送信系13
と、静磁場発生磁石14と、受信系15と、信号処理系
16とを備えて構成されている。
【0013】中央処理装置(CPU)11は、予め定め
られたプログラムに従ってシーケンサ12、送信系1
3、受信系15、信号処理系16の各々を制御するもの
である。シーケンサ12は、中央処理装置11からの制
御指令に基づいて動作し、被検体6の断層画像のデータ
収集に必要な種々の命令を送信系13、静磁場発生磁石
14の磁場勾配発生系21、受信系15に送るようにし
ている。
【0014】送信系13は、高周波発信器17と変調器
18と高周波コイル20aを有し、シーケンサ12の指
令により高周波発信器17からの高周波パルスを変調器
18で振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを
高周波増幅器19を介して増幅して高周波コイル20a
に供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検
体6に照射するようにしている。
【0015】静磁場発生磁石14は、被検体6の回りに
任意の方向に均一な静磁場を発生させるためのものであ
る。この静磁場発生磁石14の内部には、高周波コイル
20aのほか、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル2
1と、受信系15の受信コイルである高周波コイル20
bが設置されている。傾斜磁場発生系14は互いに直交
するデカルト座標軸方向、すなわちX軸方向、Y軸方
向、及びZ軸方向にそれぞれ独立に傾斜磁場を印加でき
る構成を有する傾斜磁場コイル21と傾斜磁場コイルに
電流を供給する傾斜磁場電源22と、傾斜磁場電源22
を制御するシーケンサ12により構成する。
【0016】更に、信号処理系16は、磁気ディスク2
6、磁気テープ27等の外部記憶装置と、CRT等から
なるディスプレイ28とを有し、受信系15からのデー
タが中央処理装置11に入力されると、該中央処理装置
11が信号処理、画像再構成等の処理を実行し、その結
果の被検体6の所望の断面像をディスプレイ28に表示
するとともに、外部記憶装置の磁気ディスク26等に記
憶する。
【0017】ここで高周波コイル20bの詳細な構成を
図1を用いて説明する。同図において、まず、受信コイ
ル1があり、この受信コイル1と並列に、インピーダン
ス整合キャパシタ2と共鳴(又は共振、以下同じ)周波
数整合キャパシタ3の直列接続体が接続されている。そ
して前記共鳴周波数整合キャパシタ2の両端から磁気共
鳴信号を信号線4を介して取り出すようにしている。受
信コイル1の内部には伸縮性のある風船状のバルーン5
があり、その一部には、前記バルーン5内部に人体と等
価な磁気共鳴信号を発生する液体6を注入するためのチ
ューブ7が接続されている。そして、これら高周波コイ
ル20bは密閉されたケース8の内に収められている。
【0018】ここで、人体と等価な液体6とは、硫化ニ
ッケルの水溶液に食塩水を混ぜたものである。この等価
な液体6を注入する理由は、映像化対象部位が、ターゲ
ットとなる診断部位のみでなくこのコイルが存在する部
位をも含めることが多いこと(広い範囲の映像化で、タ
ーゲット部位の相対的観察ができやすくする目的等)、
このバルーン内に人体と等価でない液体や気体を注入す
ると、バルーンの存在する部位の画像が実際の画像と異
なったものとなり誤診断の原因となること、のためであ
る。例えば、液体6の代わりに空気を注入した場合、バ
ルーンの部位でのMR信号が小さくなり、バルーン部位
での画像が暗くなる。逆に、MR信号の大きすぎる液体
を入れると、バルーン部位では白く光ってしまう。いず
れの場合も誤診断を招き、好ましくない。尚、硫化ニッ
ケル以外も有り得る。
【0019】更に前記受信コイル1の形状を変化させる
ための構成を図2に示す。同図において前記受信コイル
1は1a、1bからなり、その一端は前記インピーダン
ス整合キャパシタ2と共鳴周波数整合キャパシタ3の直
列回路の両端に接続されている。反対側の端部は、円弧
状の基板9上の端子29a、29bに接触し、更にこの
端部先端は、解放されている。端子29aと29bとは
U字型端子であり、このU字型空間中をコイル1a、1
bの端部が接触しながら貫通する。端子29aと29b
とは電気的に接続されており、従ってコイル1aと1b
とはこの端子29aと29bとを介して接続されたこと
になる。端子29a、29bから端部先端までのコイル
長さlは、バルーン内の液体6の量を増加又は、減少さ
せることによって調整する。尚、液体6の量の減少した
時に、コイル長さlが大きくなるためにはコイル1a、
1bがスプリングの如く復元力を持つようなものにする
事が必要である。しかし、最初にループ系を小さくして
おき、徐々に、バルーンによって大きくしてゆく場合に
は、こうした性状は不要である。そして、液体6の量を
増加させてコイル1a、1bを押し広げ余剰分の長さl
が少なくなり、全体のコイル径が長くなり、受信感度が
大きくなる。
【0020】このバルーン5内の液体6を充填するため
のチューブ7は図示しない噴射器に接続されており、前
記噴射器はCPU11により制御されている。
【0021】そして、CPU11はコイル径の最適決定
のために、この噴射器による噴射量の増加と共にその都
度、受信コイル1からのMR出力を検出し、最大の出力
信号が得られる際の噴射量を検出する。このMR信号検
出のためには当然にMR出力を計測可能な条件が与えら
れている。即ち、ターゲットとなる診断部位の特定化、
及び静磁界の印加、傾斜磁界の印加、及び高周波(R
F)信号の印加がなされる。これらの計測条件は、正規
のMR計測時の計測条件と変わりない。そして、その
後、CPU11は、受信コイル1が最大の出力信号が得
られる際の該噴射量を保持した状態で受信コイル1によ
る正規のMR計測に入る。
【0022】即ち、CPU11におけるこのような動作
は、図5のフローチャートに示すようになっている。同
図において、 ステップ1 バルーン5内に供給量(例えば最初は0ミ
リリットル)をPミリリットルだけ加算(供給)する。 ステップ2 ステップ1で供給した量で前記受信コイル
1が検出する出力信号を検出する。 ステップ3 ステップ2で検出した出力信号の出力値を
その時の噴射量と共にメモリに記憶する。 ステップ4 バルーン5に供給している噴射量が許容最
大噴射量であるか否かを判定する。許容最大噴射量でな
い場合はステップ1に戻り、バルーン5に供給する量を
さらにPミリリットルだけ加算して上述したステップを
繰り返す。許容最大噴射量である場合は次のステップ5
に進む。 ステップ5 前記メモリに記憶されている出力信号値か
らその最大値に対応した噴射量を検索する。 ステップ6 ステップ5で検索した噴射量をバルーン5
に噴射する。 ステップ7 受信を開始する。受信では、受信系15か
らのデータが中央処理装置11に入力されると、該中央
処理装置11が信号処理、画像再構成等の処理を実行
し、その結果の被検体6の所望の断面像をディスプレイ
28に表示するとともに、外部記憶装置の磁気ディスク
26等に記憶する。
【0023】上述した実施例のように構成した磁気共鳴
イメージング装置によれば、まず、受信コイル1内のバ
ルーン5の形状を変化させて、該受信コイル1の形状を
変化させるものである。これによって任意の撮影位置に
おける出力信号として最大のものが得られるようにな
る。
【0024】尚、図2のコイル長の可変化のために基板
9及び端子9a、9bを使ったが、バルーン5の大きさ
でコイル長を可変化するやり方はこれに限るものではな
い。バルーン以外にリモート機構でコイル長の調整も可
能である。更に、上述した実施例は受信コイルを被検体
体内に設置するものについて説明したものであるが、こ
れに限定されることはなく、被検体表面(例えば耳部)
に該受信コイルを設置し、被検体体内(例えば耳内部)
の任意の部位を撮影する場合にあっても適用できるもの
である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による磁気共鳴イメージング装置によれば、受信
コイルのコイル径を適切な径とすることで、任意の撮影
部位での最大感度の磁気共鳴信号が得られることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示す説明図で、特に受信コイル部を示した構成図
である。
【図2】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示す説明図で、特に受信コイルを示した構成図で
ある。
【図3】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示す概略構成図である。
【図4】本発明における効果を示す説明図である。
【図5】本発明による磁気共鳴イメージング装置に組み
込まれるCPUの動作を示したフローチャートである。
【図6】従来の磁気共鳴イメージング装置における受信
コイル部の一例を示した構成図である。
【符号の説明】
1a、1b 受信コイル 5 バルーン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に受信コイルを設置し、この受
    信コイルで磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴イメージン
    グ装置において、受信コイルのループ径を可変にする手
    段と、本来の撮影に先立って、該ループ径を変更させな
    がら、受信コイルから得られる任意の撮影部位での磁気
    共鳴信号の検出を行い、該磁気共鳴信号が最大となるル
    ープ径を求める手段と、該最大となるループ径になるよ
    うに受信コイルの径を固定して本来の撮影を行う手段
    と、より成る磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 上記ループ径を可変にする手段は、受信
    コイルの内部に設けたコイル径変更用のバルーンと、該
    バルーン内に被検体と等価な液体を任意量噴出可能な手
    段と、より成る請求項1の磁気共鳴イメージング装置。
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