JP3205281U - 手動式流量調整弁 - Google Patents

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克彦 一瀬
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Abstract

【課題】流量調整の作業に要する時間の短縮を図ることができる、手動式流量調整弁を提供する。【解決手段】弁箱2には、流入路21、弁体収容室16および流出路17が流体の流通方向の上流側からこの順に一直線上に並んで形成されている。弁体収容室16には、球状の弁体3が収容されている。弁体3は、中空部51を有する中空状に形成され、第1開口52、第2開口53、第3開口および遮断部を有している。弁体3が全開位置に位置する状態では、第1開口52および第2開口53がそれぞれ流入路21および流出路17と流体の流通方向に対向し、流入路と流出路とが弁体の中空部51を介して連通する。弁体3が全閉位置に位置する状態では、第3開口および遮断部がそれぞれ流入路および流出路と対向し、弁体の中空部と流出路との間が遮断部により遮断される。【選択図】図2

Description

本発明は、手動によって操作される流量調整弁に関する。
従来、配管系統で流体の流量などを制御するための手動式のバルブとして、グローブバルブ(玉形弁)が知られている。
グローブバルブは、弁箱(ボディ)と、弁箱を貫通して設けられた弁棒(ステム)と、弁箱の外部で弁棒に固定されたハンドルとを備えている。弁箱内には、仕切壁が形成されており、この仕切壁によって、弁箱内の弁室が一次側と二次側とに仕切られている。仕切壁には、一次側の弁室と二次側の弁室とを連通する弁孔が形成されている。弁孔の周囲には、弁座が設けられている。弁棒には、ねじ部が形成されており、そのねじ部は、弁座に形成されたねじ部と螺合している。そのため、ハンドルが一方向または他方向に回転操作されると、弁棒が弁箱に対して軸方向の一方側または他方側に移動する。弁棒の移動により、弁棒に設けられた弁体が弁座に接離して、弁孔の開度が変化し、一次側の弁室から二次側の弁室に向けて流れる流体の流量が変化する。
特開2009−185924号公報
しかしながら、グローブバルブでは、流量調整(開度調整)の際のハンドルの操作量(回転量)が多いため、流量調整の作業に時間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、流量調整の作業に要する時間の短縮を図ることができる、手動式流量調整弁を提供することである。
前記の目的を達成するため、本考案の一の局面に係る手動式流量調整弁は、流体を流入させるための流入路、流体を流出させるための流出路、および流入路と流出路との間に位置する弁体収容室が一直線上に並んで形成された弁箱と、弁体収容室に収容された球状の弁体と、一端部が弁体に接続され、他端部が弁箱外に突出し、一直線に直交する軸線を中心に弁体と一体的に回動可能に設けられた弁棒と、弁箱外で弁棒に接続され、弁体を全開位置と全閉位置との間で回動させるために手動操作されるハンドルとを含み、弁体は、中空部を有する中空状に形成され、全開位置で中空部と流入路および流出路とをそれぞれ連通させる第1開口および第2開口と、全閉位置で中空部と流入路とを連通させる第3開口と、全閉位置で中空部と流出路とを遮断する遮断部とを有し、第3開口は、第1開口よりも開口面積が小さい。
この構成によれば、弁箱には、流入路、弁体収容室および流出路が流体の流通方向の上流側からこの順に一直線上に並んで形成されている。弁体収容室には、球状(ボール状)の弁体が収容されている。弁体には、弁棒の一端部が接続されている。弁棒の他端部は、弁箱外に突出し、その他端部には、弁体を全開位置と全閉位置との間で回動させるために手動操作されるハンドルが接続されている。
弁体は、中空部を有する中空状に形成され、第1開口、第2開口、第3開口および遮断部を有している。弁体が全開位置に位置する状態では、第1開口および第2開口がそれぞれ流入路および流出路と流体の流通方向に対向し、流入路と流出路とが弁体の中空部を介して連通する。そのため、流入路から流入する流体が中空部を通して流出路に流れ、流出路から流体が流出する。一方、弁体が全閉位置に位置する状態では、第3開口および遮断部がそれぞれ流入路および流出路と対向し、弁体の中空部と流出路との間が遮断部により遮断される。そのため、流入路から流体が流入しても、流体が中空部から流出路に流れず、流出路から流体が流出しない。
第2開口の少なくとも一部が流出路と対向し、弁体の中空部と流出路とが連通する状態では、弁体が全開位置に近づくほど第2開口における流出路に臨む部分の面積(開度)が大きくなり、逆に、弁体が全閉位置に近づくほど第2開口における流出路に臨む部分の面積が小さくなる。第2開口における流出路に臨む部分の面積が大きいほど、中空部から流出路に流れる流体の流量が多くなる。よって、ハンドルを操作して、弁体の位置を調整することにより、流体の流量を調整することができる。
そして、かかる構成では、弁体を全開位置と全閉位置との間で変位させる際のハンドル操作量(回動角度)が180°未満の所定角度であり、流量の流量調整の際のハンドル操作量が所定角度以下で少なく済むので、流量調整に要する時間の短縮を図ることができる。さらに、弁体が全閉位置に位置する状態で、流入路から流入する流体が第3開口を通して弁体の中空部に流入しているので、弁体が全閉位置から全開位置に向けて変位されて、中空部と流出路とが第2開口を介して連通し始めると直ちに流体が中空部から流出路に流れる。これにより、流量調整に要する時間が一層短縮される。
よって、従来のグローブバルブと比較して、流量調整の作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
第2開口は、弁体が全閉位置から全開位置に変位するにつれて弁体の回動方向と直交する方向の幅が増大する形状に形成されていてもよい。
また、第2開口は、弁体が全閉位置から全開位置に変位する際の回動方向の下流側に先細りとなる形状をなし、当該回動方向と直交する方向の両側に、それぞれ内側に膨出する2次曲線状に湾曲する端縁を有していてもよい。
これにより、手動式流量調整弁の開度と流出路から流出する流体の流量との関係を示すCv特性を手動式流量調整弁の開度の変化に対して流体の流量が直線的に変化するリニア特性に近づけることができ、流体の流量を短時間で精度よく調整することができる。
また、第1開口の中心と第2開口の中心とを通る第1直線が弁体の中心を通り、かつ、第3開口の中心と弁体の中心とを通る第2直線が第1直線と直交するように、第1開口、第2開口および第3開口が配置されていることが好ましい。
これにより、弁体を全開位置と全閉位置との間で変位させる際のハンドル操作量(回動角度)を約90°にすることができ、流量調整の作業に要する時間をさらに短縮することができる。
なお、第1開口、第2開口および第3開口の各中心は、弁体の回動方向および回動軸線方向の両方向の中央の位置をいう。
本考案によれば、流量調整の作業に要する時間の短縮を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る手動式流量調整弁の平面図である。 手動式流量調整弁の部分断面図である。 手動式流量調整弁の右側面図であり、弁体が開位置に位置する状態を示す。 手動式流量調整弁の右側面図であり、弁体が閉位置と開位置との間に位置する状態を示す。 手動式流量調整弁の右側面図であり、弁体が閉位置に位置する状態を示す。 手動式流量調整弁の左側面図であり、弁体が閉位置に位置する状態を示す。 第2開口の形状の一例を示す図である。 第2開口の形状の他の例を示す図である。
以下では、本考案の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<手動式流量調整弁>
図1は、本発明の一実施形態に係る手動式流量調整弁1の平面図である。図2は、手動式流量調整弁1の部分断面図である。
手動式流量調整弁1は、図2に示されるように、弁箱(ボディ)2、球状の弁体(ボール)3、弁棒(ステム)4およびハンドル5を備えている。
弁箱2は、ボディ本体11にボディキャップ12を螺着した構成を有している。ボディ本体11およびボディキャップ12は、たとえば、ステンレス鋼からなる。
ボディ本体11は、弁体収容部13、流出路部14および弁棒挿通部15を一体的に備えている。
弁体収容部13は、略円筒状をなしており、内側に弁体収容室16を提供する。弁体収容部13における中心線に沿う方向の一方側の端部の内周面には、ねじが切られている。
流出路部14は、弁体収容部13に対して弁体収容部13の中心線に沿う方向の他方側に形成されている。流出路部14は、弁体収容部13と中心線が一致する略円筒状をなし、内側に流出路17を提供する。流出路部14の内周面には、配管(図示せず)との接続のためのねじが切られている。弁体収容部13と流出路部14との間には、弁体収容部13および流出路部14の各内周面に対して内側に突出する環状凸部18が形成されている。
弁棒挿通部15は、弁体収容部13から弁体収容部13の中心線と直交する方向に延出する略円筒状をなしている。弁棒挿通部15の内面には、環状凸部19が弁棒挿通部15と一体的に形成されている。
なお、以下の説明では、弁体収容部13に対する流出路部14側を右側とし、弁体収容部13に対する弁棒挿通部15側を上側として、上下、左右および前後の各方向を規定する。そして、図1〜図6の各図では、矢印で方向を表示する。
ボディキャップ12は、弁箱2の弁体収容部13に対して流出路部14と反対側、つまり弁体収容部13の左側に配置される。ボディキャップ12は、略円筒状をなしており、内側に流入路21を提供する。これにより、弁体収容室16、流出路17および流入路21は、弁体収容部13の中心線上に並んで形成されている。
ボディキャップ12の右端部の外周面には、ねじが切られている。ボディキャップ12の右端部が弁体収容部13の左端部に左側から挿入されて、外周面のねじが弁体収容部13の内周面のねじに螺合されることにより、ボディキャップ12がボディ本体11に螺着されている。また、ボディキャップ12の右端部の内周面には、配管(図示せず)との接続のためのねじが切られている。
ボディキャップ12の中間部(外周面のねじに対する左側部分)には、外側に張り出す鍔部22が全周にわたって形成されている。この鍔部22とボディ本体11との間には、ガスケット23が介在されている。ガスケット23は、たとえば、フッ素樹脂からなる。ガスケット23は、ボディ本体11および鍔部22に液密的に当接し、ボディ本体11と鍔部22との間を封止している。
また、ボディキャップ12の中間部(内周面のねじに対する右側部分)には、内周面から突出する環状凸部24が形成されている。
弁体3は、たとえば、ステンレス鋼からなる。弁体3は、弁体収容部13に収容されている。弁体3と環状凸部18,24との各間には、それぞれ円環状のボール弁座(ボールシート)25,26が設けられている。ボール弁座25,26は、たとえば、フッ素樹脂からなる。フッ素樹脂は、表面の潤滑性に優れているため、弁体3は、弁体収容部13内に回動可能に保持されている。また、弁体3と弁棒挿通部15の環状凸部19との間には、スラストワッシャ27が介在されている。スラストワッシャ27は、たとえば、フッ素樹脂により形成されている。
弁棒4は、たとえば、ステンレス鋼からなる。弁棒4は、弁箱2の弁棒挿通部15に挿通されている。弁棒4は、全体として丸棒状をなしている。弁棒4の下端部は、スラストワッシャ27に挿通されて、弁体3に相対回転不能に接続(嵌合)されている。弁棒4の上端部の周面には、互いに平行をなす2つの平面(2面幅)が形成され、平面以外の部分には、ねじが切られている。
弁箱2の弁棒挿通部15の内面と弁棒4との間には、略円筒状のグランドパッキン31が設けられている。グランドパッキン31は、たとえば、フッ素樹脂からなる。グランドパッキン31の上側には、グランド押え32が設けられており、グランドパッキン31は、グランド押え32により、弁棒挿通部15の環状凸部19に押し付けられている。グランドパッキン31により、弁棒挿通部15の内面と弁棒4との間が封止された状態で、弁棒4が弁棒挿通部15に回動可能に保持されている。グランド押え32は、たとえば、ステンレス鋼からなる。
ハンドル5は、たとえば、ステンレス鋼からなる。ハンドル5は、一方向に長く延び、一端部が他端部よりも高い位置に配置されるように、その長手方向の途中部が屈曲している。ハンドル5の一端部には、略矩形状の挿通孔33が形成されており、ハンドル5は、その挿通孔33に弁棒4の上端部が挿通されて、弁棒4の周面に2面幅が形成されることにより生じる段差に当接した状態に設けられている。そして、六角ナットからなるスペーサ34の下端部が弁棒4の上端部に螺着されることにより、ハンドル5が弁棒4に相対回転不能に固定されている。また、ハンドル5には、当接部35が形成されている。当接部35は、ハンドル5の一端部からハンドル5の長手方向に延出し、下方に屈曲して延びている。ハンドル5の他端部には、樹脂からなるハンドルスリーブ36が被着されている。
ハンドル5の一端部と弁箱2の弁棒挿通部15との間には、開度指示板41が設けられている。開度指示板41は、弁棒4が挿通される略円環板状をなし、弁棒挿通部15の外周面から突出する突出部42に固定されている。開度指示板41には、中心角が約90°をなす円弧状の貫通孔43が形成されており、貫通孔43には、ハンドル5の当接部35が挿通されている。これにより、ハンドル5は、当接部35が貫通孔43内で移動可能な範囲、つまり約90°の角度範囲で、左右方向に延びる状態と前後方向に延びる状態とに回動操作することができる。ハンドル5の回動操作により、弁棒4が回動し、弁棒4の回動に伴って、弁体3が弁棒4と同一の回動軸線を中心に全開位置と全閉位置との間で回動する。開度指示板41の上面には、貫通孔43の外周側に、ハンドル5の回動位置(回動角度)を示す目盛りが記されている。
また、スペーサ34には、ストッパ44が被されている。ストッパ44は、略円筒状のストッパ本体部45、ストッパ本体部45の上端に設けられた略円環板状の上板部46およびストッパ本体部45から斜め下方に延出する2つの脚部47とを一体的に備えている。2つの脚部47は、ストッパ本体部45の中心軸線を中心に回転対称をなし、ストッパ本体部45の直径と平行に延びる平面48(図4参照)を有している。
ストッパ44がスペーサ34に被された状態では、スペーサ34の周囲がストッパ本体部45に取り囲まれ、各脚部47の平面48がハンドル5の一端部の端面と隙間を空けて対向し、各脚部47の下端が開度指示板41の上面に当接する。この状態で、蝶ボルト49が上板部46に挿通されて、蝶ボルト49の下端部がスペーサ34の上端部に螺合され、蝶ボルト49が締められると、上板部46が蝶ボルト49の頭部とスペーサ34とに挟まれ、各脚部47の下端が開度指示板41の上面に圧接される。これにより、ハンドル5が開度指示板41に対して容易には変位しないように固定される。
<弁体>
図3は、手動式流量調整弁1の右側面図であり、弁体3が開位置に位置する状態を示す。図4は、手動式流量調整弁1の右側面図であり、弁体3が閉位置と開位置との間に位置する状態を示す。図5は、手動式流量調整弁1の右側面図であり、弁体3が閉位置に位置する状態を示す。図6は、手動式流量調整弁1の左側面図であり、弁体3が閉位置に位置する状態を示す。
弁体3は、中空部51を有する中空状に形成され、第1開口52、第2開口53、第3開口54および遮断部55を有している。
第1開口52および第2開口53は、弁体3が全開位置に位置する状態において、それぞれ弁箱2に形成されている流入路21および流出路17と弁体収容部13の中心線に沿う方向(と同じ。以下、「中心線方向」という。)に対向する位置に形成されている。言い換えれば、第1開口52および第2開口53は、第1開口52の中心と第2開口53の中心とを通る第1直線が弁体3の中心を通る位置に形成されている。弁体3が全開位置に位置する状態において、ハンドル5は、図1〜図3に示されるように、左右方向に延びる。
第1開口52は、ボディキャップ12の環状凸部24に取り囲まれる円形開口とほぼ同じ径を有する円形状に形成されている。第1開口52は、流入路21と中心線方向に対向する状態において、環状凸部24に取り囲まれる円形開口と中心線方向に重なる。
第2開口53は、図3に示されるように、弁体3が全閉位置から全開位置に変位する際の回動方向(以下、「開回動方向」という。)の下流側に先細りとなる略扇形状(銀杏葉形状)に形成されている。具体的には、第2開口53は、弁体3の回動軸線と直交かつ弁体3の直径を含む平面に対する一方側および他方側に、それぞれ当該平面側に膨出する2次曲線状に湾曲する第1端縁56および第2端縁57を有している。また、第2開口53は、第1端縁56および第2端縁57における開回動方向の各下流端間を連結する第1連結縁58と、第1端縁56および第2端縁57における開回動方向の各上流端間を連結する円弧状の第2連結縁59とを有している。
なお、第1端縁56および第2端縁57と第1連結縁58との接続部分は、図7に示されるように湾曲していてもよいし、図8に示されるように屈曲していてもよい。また、第1端縁56および第2端縁57と第2連結縁59との接続部分も、図7に示されるように湾曲していてもよいし、図8に示されるように屈曲していてもよい。
第3開口54および遮断部55は、図5および図6に示されるように、弁体3が全閉位置に位置する状態において、それぞれ弁箱2に形成されている流入路21および流出路17と中心線方向に対向する位置に形成されている。弁体3が全閉位置に位置する状態において、ハンドル5は、前後方向に延びる。
第3開口54は、図6に示されるように、第1開口52よりも小さい径を有する円形状に形成されている。弁体3が全閉位置に位置する状態において、第3開口54の中心と弁体3の中心とを通る第2直線は、第1開口52の中心と第2開口53の中心とを通る第1直線と直交する。
遮断部55は、図5に示されるように、弁体3の周壁の一部によって構成されている。
<作用効果>
弁体3が全開位置に位置する状態では、第1開口52および第2開口53がそれぞれ流入路21および流出路17と中心線方向に対向し、流入路21と流出路17とが弁体3の中空部51を介して連通する。そのため、流入路21から流入する流体が中空部51を通して流出路17に流れ、流出路17から流体が流出する。一方、弁体3が全閉位置に位置する状態では、第3開口54および遮断部55がそれぞれ流入路21および流出路17と対向し、弁体3の中空部51と流出路17との間が遮断部55により遮断される。そのため、流入路21から流体が流入しても、流体が中空部51から流出路17に流れず、流出路17から流体が流出しない。
第2開口53の少なくとも一部が流出路17と対向し、弁体3の中空部51と流出路17とが連通する状態では、弁体3が全開位置に近づくほど第2開口53における流出路17に臨む部分の面積(開度)が大きくなり、逆に、弁体3が全閉位置に近づくほど第2開口53における流出路17に臨む部分の面積が小さくなる。第2開口53における流出路17に臨む部分の面積が大きいほど、中空部51から流出路17に流れる流体の流量が多くなる。よって、ハンドルを操作して、弁体3の位置を調整することにより、流体の流量を調整することができる。
そして、前述の構成では、弁体3を全開位置と全閉位置との間で変位させる際のハンドル5の操作量(回動角度)が約90°であり、流量の流量調整の際のハンドル5の操作量が90°以下で少なく済むので、流量調整に要する時間の短縮を図ることができる。さらに、弁体3が全閉位置に位置する状態で、流入路21から流入する流体が第3開口54を通して弁体3の中空部51に流入しているので、弁体3が全閉位置から全開位置に向けて変位されて、中空部51と流出路17とが第2開口53を介して連通し始めると直ちに流体が中空部51から流出路17に流れる。これにより、流量調整に要する時間が一層短縮される。
また、第2開口53は、弁体3が開回動方向の下流側に先細りとなる形状をなし、開回動方向と直交する方向の両側に、それぞれ内側に膨出する2次曲線状に湾曲する第1端縁56および第2端縁57を有している。そのため、手動式流量調整弁1の開度と流出路17から流出する流体の流量との関係を示すCv特性を手動式流量調整弁1の開度の変化に対して流体の流量が直線的に変化するリニア特性に近づけることができ、流体の流量を短時間で精度よく調整することができる。
よって、手動式流量調整弁1では、従来のグローブバルブと比較して、流量調整の作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
<変形例>
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の構成から、ストッパ44および蝶ボルト49が省略されてもよい。
また、手動式流量調整弁1と配管との接続は、螺合に限らず、ボルトによる締結であってもよい。
第2開口53が開回動方向の下流側に先細りとなる略扇形状に形成されている構成を取り上げたが、第2開口53は、たとえば、第2開口53が開回動方向に直線状に延びる略矩形状(スリット状)に形成されていてもよい。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 手動式流量調整弁
2 弁箱
3 弁体
4 弁棒
5 ハンドル
16 弁体収容室
17 流出路
21 流入路
51 中空部
52 第1開口
53 第2開口
54 第3開口
55 遮断部
56 第1端縁(端縁)
57 第2端縁(端縁)

Claims (4)

  1. 流体を流入させるための流入路、流体を流出させるための流出路、および前記第1流路と前記第2流路との間に位置する弁体収容室が一直線上に並んで形成された弁箱と、
    前記弁体収容室に収容された球状の弁体と、
    一端部が前記弁体に接続され、他端部が前記弁箱外に突出し、前記一直線に直交する軸線を中心に前記弁体と一体的に回動可能に設けられた弁棒と、
    前記弁箱外で前記弁棒に連結され、前記弁棒と交差する方向に延び、前記弁体を全開位置と全閉位置との間で回動させるために手動操作されるハンドルとを含み、
    前記弁体は、中空部を有する中空状に形成され、前記全開位置で前記中空部と前記流入路および前記流出路とをそれぞれ連通させる第1開口および第2開口と、前記全閉位置で前記中空部と前記流入路とを連通させる第3開口と、前記全閉位置で前記中空部と前記流出路とを遮断する遮断部とを有し、
    前記第3開口は、前記第1開口よりも開口面積が小さい、手動式流量調整弁。
  2. 前記第2開口は、前記弁体が前記全閉位置から前記全開位置に変位するにつれて前記弁体の回動方向と直交する方向の幅が増大する形状に形成されている、請求項1に記載の手動式流量調整弁。
  3. 前記第2開口は、前記弁体が前記全閉位置から前記全開位置に変位する際の回動方向の下流側に先細りとなる形状をなし、当該回動方向と直交する方向の両側に、それぞれ内側に膨出する2次曲線状に湾曲する端縁を有している、請求項2に記載の手動式流量調整弁。
  4. 前記第1開口、前記第2開口および前記第3開口は、前記第1開口の中心と前記第2開口の中心とを通る第1直線が前記弁体の中心を通り、かつ、前記第3開口の中心と弁体の中心とを通る第2直線が前記第1直線と直交するように配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の手動式流量調整弁。
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