JP2019007513A - 開閉操作弁 - Google Patents

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治 秋塲
Osamu Akiba
治 秋塲
拓也 小谷
Takuya Kotani
拓也 小谷
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Abstract

【課題】鍛造によって製造される弁本体において、加工工程を増やすことなく、操作部材を確実に嵌合規制できる規制部分を有する開閉操作弁を提供する。【解決手段】本体2の操作手段収容部4に、操作部材3を案内するスリット状の案内部5を形成し、案内部5内に操作部材3を位置決めする規制部51、53を設ける。その規制部51、53の隅部に、操作部材3のはまり込み精度を上げるための凹部511、521、522、531を形成し、凹部511、521、522、531は、鍛造金型の抜き方向に沿った形状として、鍛造時に形成可能な位置・形状とする。【選択図】図1

Description

この発明は、開閉操作弁に係り、詳しくは本体を鍛造によって形成される開閉操作弁に関するものである。
従来、流体の流路に配置されて、流体の流通を遮断および開放する開閉弁がある。開閉弁は、各種の構成があるが、例えば、弁室内に中心線上に流路孔を有するボール弁を配置し、流路孔の軸線に対して直角に接続された回転操作軸を回して、流路の解放と、遮断を行う開閉弁が存在する。このような開閉弁の一例を 図10に示す。図10に示されている従来の開閉操作弁9では、弁本体90の形状は、中央部に弁体を収容する流路が形成された弁体収容部91と、弁体収容部91の軸線に対して直行する方向に形成されている操作部収容部92が設けられている。操作部収容部92には、弁体を回動操作する操作軸が挿通する。操作軸には、操作部材93の基端部が接続され、操作部材93を揺動させることによって、操作軸を介して弁体を閉鎖位置93Aと解放位置93Bとの間で切り替えることができる。
操作部材93は、操作部収容部92に形成されたスリット921内を挿通しており、スリット921によって揺動範囲が規制されている。また、スリット921には、段部を介して下段部922と上段部923を有し、閉鎖位置93Aに操作部材93が位置する場合には、下段部922に操作部材93が嵌まり込み、解放位置93Bに操作部材93が位置する場合には、上段部923に操作部材93が重なる。操作部収容部92内において、操作部材93の基端と操作軸が接続されている部分には、圧縮スプリング94が作用し、操作部材93を常時下方へ(弁体収容部91の方向へ)付勢している。閉鎖位置93Aにおいて、下段部922に操作部材93が嵌まり込んでいる場合には、圧縮スプリング94の付勢力によって、操作部材93と下段部922の係合が容易に外れないような構成となっている。
このような、開閉操作弁9の弁本体90は、鍛造によって、図11に示されているような概形90Bが最初に形成される。鍛造は、元材にたいして左右両側(矢印Pa、Pb)から金型を高圧で同時に押し付けることによって行われ、金型の突合せ位置が線95として現れる。
鍛造によって形成された概形90Bに対して、流路方向A、B及び操作軸挿通方向Cに、孔明け加工等を行い、弁本体90が形成される。鍛造によって形成される概形には、すでに操作部材が挿通するスリット921となる凹部921Bが形成されている。この凹部921Bの形状は、鍛造金型に形成された凸部の形状によって決定される。この凹部921Bは、操作軸挿通方向Cに、孔明け加工を行った際に底部が削られ、スリット921を構成することとなる。
特許公報 特許第4740627号
一般に、鍛造は、金属に対して高圧で金型を押し付けるといった製造方法であることから、精密な形状を形成することは困難であり、鍛造で形成される形状の角部には、アールが形成される。
例えば、凹部921Bでは、下段部922と上段部923との間に位置する段部隅部923aや、側面と下段部922と間の隅部922aには、アールが形成されている。このようなアール部分において、特に隅部922aは、図12に示されているように、下段部922に操作部材93を嵌め込んだ際、操作部材93の角部に当たり、操作部材93と下段部922との完全な嵌合を阻むこととなっていた。
このような場合、操作軸挿通方向Cに孔明け加工を行ってスリット921を形成した後、改めて隅の部分に切削加工を施すことで、隅部922a、923aのアール部分を削り取ることは可能である。しかし、加工工程が増えることで、製造コストが嵩むといった問題があった。これでは、鍛造時に、スリット921の元となる凹部921Bを形成したことによるコスト低減効果が減殺されてしまう。
この発明は、鍛造によって製造される弁本体において、加工工程を増やすことなく、操作部材を確実に嵌合規制できる規制部分を有する開閉操作弁を提供することを目的とする。
以上のような問題を解決する本発明は、以下の構成を有する。
(1)流体が流通する上流側流通部と下流側流通部と、該上流側流通部と下流側流通部の間に配置された弁体収容部と、弁体を開閉操作する操作手段を収容する操作手段収容部とを有し、外形が鍛造によって形成される本体と、
前記弁体収容部内に収容され、前記上流側流通部と前記下流側流通部とが連通する開放位置と、連通を遮断する閉鎖位置とに切り替え可能な弁体と、
前記操作手段収容部内の操作手段に接続され、外側から移動操作することにより、前記弁体を開放位置と閉鎖位置との間で切り替え操作する操作部材と、
前記操作手段収容部に形成され、開放位置又は閉鎖位置の少なくとも一方の位置において、前記操作部材と係合して前記操作部材の移動を規制する規制部と、
該規制部の内側角部において、鍛造金型の抜き方向に沿って形成された凹部を有することを特徴とする開閉操作弁。
(2)前記操作手段は、前記弁体に接続された弁体回動軸であって、
前記操作部材は基端部が前記回動軸に接続され、
前記操作手段収容部には、内側を前記操作部材が挿通するスリットが形成され、
前記規制部は、前記スリット内に設けられているとともに、
前記スリットは、鋳造金型の抜き方向に沿って形成されていることを特徴とする上記(1)に記載の開閉操作弁。
(3)前記操作手段は、前記弁体に接続された弁体回動軸であって、
前記操作部材は、前記回動軸の軸線上に接続され、回動軸と一体回動する操作ハンドルであり、
前記規制部は、前記操作手段収容部の先端開口端に形成され、
前記操作ハンドルは、前記規制部に係合する係合部を有する上記(1)に記載の開閉操作弁。
請求項1に記載の発明によれば、規制部の操作部材を規制部に確実に係合させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、操作手段収容部に形成されたスリット内で操作部材を規制部に確実に係合させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、操作手段収容部の先端開口端に形成された規制部に、操作ハンドルの係合部を確実に係合させることができる。
本発明の全体斜視図である。 本発明の断面側面図である。 本発明の本体概形の全体斜視図である。 本発明の断面正面図である。 本発明の操作手段収容部の拡大側面図である。 本発明の部分断面平面図である。 本発明の凹部の他の構成例を示す凸部の拡大側面図である。 本発明の他の実施形態の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態の断面正面図である。 従来の開閉操作弁の全体斜視図である。 従来の開閉操作弁の本体概形の全体斜視図である。 従来の開閉操作弁の部分拡大正面図である。
以下、本発明に開閉操作弁について添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態である開閉操作弁1の全体斜視図、図2は同じく開閉操作弁1の開放状態を示す全体断面側面図である。本発明の開閉操作弁1は、本体2と、操作部材3と、弁体25と、操作手段である回動軸6とを有している。
図3は、鍛造により外側形状の概形が形成された、切削加工される前の本体2Bの全体斜視図である。本体2Bは、正面視において、左右対称形状となっており、金属塊に対して左右から金型を圧着させることにより、外形を形成する鍛造により造られる。金型の突き合わされた突合せ部分の内側に、金型の形状に変形させられた本体2Bが得られる。このように概形が形成された本体2Bには、流体が流通する流通部21、22を構成する流通部位201Bと、流通部位201Bのほぼ中央部に収容される弁体25を操作するための回動軸6が収容される操作手段収容部4を構成する操作手段収容部位202Bとが形成されている。流通部位201Bに対して、その略中央部に、操作手段収容部位202Bの基端が直交する方向に接続されている。左右の金型の突合せ位置には線20が形成されている。
操作手段収容位202Bの外周面には、金型の押圧方向Paに凹んだ穴部5Bが形成されている。穴部5Bは、金型の抜き方向を深さ方向とする穴となっている。穴部5Bは、操作手段収容部位202Bの周方向を長辺とする略矩形状に形成され、その中央部には、流通部位201B側の端辺に内側に突出する凸部52Bが形成されており、凸部52Bの基端両側と両端辺512B、532Bの流通部位201B側隅部には、鋳造金型の抜き方向に沿って形成された溝が設けられており、この溝によって、凹部521B、522B、511B、531Bが構成される。
本体2Bには、流通部位201Bの軸線方向(図3中、矢印A、B方向)に、外側から孔が穿孔されて、図2に示されているように、両端に流通部21、22、中央部に弁室23がそれぞれ形成され、操作手段収容部位202Bには、その軸線方向(図3中、矢印C方向)に外側から穴が開けられて、操作手段収容空間41が形成される。穴部5Bの深さは、操作手段収容空間41が形成された際の、操作手段収容部4の外周部肉厚よりも大きくなるように構成されているので、操作手段収容空間41の形成によって、穴部5Bの底部が削ぎ落とされて、スリット状の操作部材案内部5が形成される。以上のような切削加工によって、図1および図2に示されているような本体2が構成される。
操作部材案内部5内には、鍛造時に形成された溝状の凹部521B、522B、511B、531Bが、凹部521、522、511、531となる。凹部521、522は、溝の形成方向が、鍛造金型の抜き方向Paに沿った方向(平行)となり、凹部511、531は、溝の深さ方向が鍛造金型の抜き方向Paに沿った方向(平行)となっている。
図2に示されているように、以上のように切削加工された結果、本体2の流通部位201B内には、両端部に流通部21、22が形成され、各流通部21、22内には雌ネジが形成されている。流通部22の奥には、流通部22の雌ネジに螺号する蓋体24がねじ込まれており、蓋体24と、流通部22の最奥部分とによって、弁室23が形成されている。弁室23と流通部21との間には、連通路231が形成され、弁室23と流通部22か連通されている。また、蓋体24の中心部には、連通孔241が形成されており、弁室23と流通部22か連通されている。連通路231と連通孔241は、同一軸線上に位置しており、後述する弁体25の通路251の両端開口部に同時に接続される。
弁室23には球形の弁体25が収容されている。弁室23内において、連通孔241の開口周囲には、リング状のシール部材232aが配置され、弁体25との間に介挿されている。また、弁室23内において、連通路231の開口周囲には、リング状のシール部材232bが配置され、弁体25との間に介挿されている。これらのシール部材232a、232bは、弁体25の外周面と弁室23の内壁に密着し、流通部21、22、弁体通路251で構成される流路からの流体の漏れを防止し、閉じ状態では、流通部21、22と弁体25との間の流体の漏れを防止する。
操作手段収容部位202Bは、内側に操作手段を収容する操作手段収容空間41を有する操作手段収容部4となり、操作手段収容部4は、弁室23に連通する。操作手段収容部4の収容空間41内には、操作手段を構成する回動軸6が軸方向に挿通され、基端部の小径部42aで、回動軸6を摺動回動自在に軸支し、先端の大径部42bで、操作部材3と回動軸6とが接続されている。
回動軸6の基端には、弁体25の外周面に形成された接続溝252に嵌合する嵌合凸部61が形成され、回動軸6の回動軸を中心として、回動軸6と弁体25とが、一体として回動する構成となっている。小径部42a内では、回動軸6の外周面と小径部42a内壁との間にシール材63a、63bが介挿されており、弁室23から大径部42bへの流体の漏れが抑制されている。
図2および図4に示されているように、回動軸6の先端部は、横断面形状が矩形状となっている接続部62が設けられ、この接続部62に、操作部材3の基端部35に形成された接続孔36が、回動軸6の軸方向に、揺動可能となるような遊びのある緩やかな嵌め合いであり、回動軸6の回動方向には遊びのない嵌め合いとなっている。
操作手段収容部4の収容空間41の先端部開口は、蓋部材44で閉鎖され、その外側には、収容空間41の開口端内側に内周方向に形成された溝411に嵌合するCスプリング45が設けられている。Cスプリング45は、収容空間41の開口端内壁の曲率よりも、スプリング円弧の曲率が小さくなる方向に復元するように弾性力が作用し、溝411内に嵌合することで、蓋部材44を先端部開口内に固定する。蓋部材44と、操作部材3の基端部35との間には、圧縮スプリング43が介挿されており、操作部材3の基端部35は、操作手段収容部4の基端方向に常時付勢されている。
図5に示されているように、操作手段収容部4に形成されている操作部材案内部5は、周方向に形成されたスリット孔であって、操作手段収容部4の外側と収容空間41とを連通し、操作部材3が挿通する。操作部材案内部5によって、操作部材3の揺動範囲が規制される。操作部材3は、回動軸6を中心として、操作部材案内部5内を揺動し、操作部材3の一方の側端に位置する第1当接部331が操作部材案内部5の一端面512に当接した開放位置と、他方の側端に位置する第2当接部341が操作部材案内部5の他端面532に当接した閉鎖位置との間で揺動する。
操作部材案内部5は、操作手段収容部4の基端側の面(つまり、圧縮スプリング43によって操作部材3の基端部35が押し付けられる面)の中央部に凸部52を有し、凸部52と一端面512との間に第1規制部51、凸部52と他端面532との間に第2規制部53とを有している。凸部52の両側の端面523a、523bは、鋳造金型の抜き方向に対して平行に形成されており、一端面512と他端面532は、鋳造金型の抜き方向に対して直交する方向に形成されている。
そして、一端面512の基端側には、第1規制部51の隅部にあたる位置に、凹部511が形成されている。この凹部511は、操作手段収容部4の外側と内側に連なる溝によって構成され、その溝の深さ方向は、鍛造金型の抜き方向に沿って形成されている。つまり、この凹部511を構成する溝は、鍛造金型によって鍛造時に形成される。同様に、他端面532の基端側には、第2規制部53の隅部にあたる位置に、凹部531が形成されている。この凹部531は、操作手段収容部4の外側と内側に連なる溝によって構成され、その溝の深さ方向は、鍛造金型の抜き方向に沿って形成されている。つまり、この凹部531を構成する溝は、鍛造金型によって鍛造時に形成される。
凸部52の両側端面523a、523bの基端にも溝が形成され、凹部521、522が設けられている。凹部521、522を構成する各溝は、操作手段収容部4の外側と内側に連なる構成となっており、鋳造金型の抜き方向に沿って(抜き方向に平行に)形成されている。つまり、凹部521、522を構成する各溝は、鍛造金型によって鍛造時に形成される。
図5および図6に示されているように、第1規制部51は、一端面512と凸部52の端面523aとの間に形成され、後述する操作部材3の係合部34が、開放位置において第1規制部51に嵌合する。第2規制部53は、他端面532と凸部52の端面523bとの間に形成され、操作部材3の係合部34が、閉鎖位置において第2規制部53に嵌合する。
凹部521を設けることによって、凸部52の端面523aは、係合部34の当接面341の下側角部37まで面接触することが可能となる。凹部521を設けない場合には、端面523aの下端部はアールが形成され、角部37がアール部分に当たって(図12中隅部922a参照)、規制部51内に係合部34を確実に嵌合させることが困難となる。同様に、凹部511を設けることによって、一端面512は、係合部34の第1当接部331の下側角部まで面接触することが可能となる。
以上のように、凹部521、511によって、操作部材3の係合部34は、第1規制部51に確実にはめ合うことができる。同じように、凹部522、531によって、第2当接部341は他端面532に面接触し、当接面331は端面523bに面接触し、係合部34は、第2規制部53に確実にはめ合うことができる。
以上、要するに、案内部5内に形成された凹部511、521、522、531は、鍛造時に形成されるので、第1規制部51や第2規制部53に対して、鍛造後に改めて切削加工等による仕上げ工程が不要となり、イニシャルコストの低減を図ることができる。
次に操作部材3の構成について説明する。図1に示されているように、操作部材3は、先端部の把持部31と、操作手段収容部4内で回動軸6に接続される基端部35と、基端部35に接続され、規制部51、53に係合する係合部34と、係合部34と把持部31との間に設けられた傾斜部32とを有している。
基端部35は、収容空間41の横断面形状に沿った円形であって、中央部に矩形の接続孔36が形成されている。接続孔36には、回動軸6の先端が接続される。基端部35の外周端部には外側に突出形成された係合部34が設けられている。係合部34には、基端部35の外周縁から略直角の交差角度を有する第1当接部331と第2当接部341が設けられている。第1当接部331と第2当接部341は、延長線が相互に直交する位置関係となっており、その間隔は、第1規制部51および第2規制部53の幅に対応した長さに構成されている。
第1規制部51および第2規制部53を有する案内部5は、鍛造時に形成されるため、案内部5の形成位置は、鍛造金型の突合せ線20を跨いで(突合せ線20を越えて)形成することができない。このため、流通部21、22の軸線に沿った方向に操作部31を配置するには、案内部5内に位置する係合部34と操作部31との間に、屈曲部33が設けられている。弁体25の開放位置では、操作部31が、流通部21、22の軸線に沿った方向に位置M2となる。また、弁体25が閉鎖位置(図2中、弁体25が想像線で示されている位置)では、90度揺動した位置M1に操作部31が位置する。
なお、操作部材3は、板状の部材を打ち抜き加工により形成された板部材であって、打ち抜き加工後、所望の形状に曲げ加工されることで製作され、その後研磨や切削加工等が施されず、加工工程が少ないので、安価に製造することができる。このように打ち抜き加工によって形成されるので、第1当接部331の角部と第2当接部341の角部37は、鋭く形成されている。
以上のような構成において、図1および図2に示されている状態は、操作部材3が開放位置M2に位置している。そして、この開放位置から閉鎖位置へ切り替える場合には、操作部31を上方へ持ち上げると、操作部材3は、接続部35が圧縮スプリング43の付勢力に抗して上方へ傾斜し、係合部34が第1規制部51から外れる。操作部材3を案内部5内で、回転軸6を中心に90度回転させ、図6に示されているように、操作部31を位置M1に移動させる。そして、位置M1では、係合部34が第2規制部53にはまり込む。
位置M1、M2に位置する操作部材3は、圧縮スプリング43の付勢力によって、規制部51、53内に係合部34が収まった状態が維持されるように常時付勢されている。
なお、凸部52の基端部に形成される凹部521、522の形成位置は、図5に示されているように、溝の深さ方向が、下方(圧縮スプリング43の付勢方向)に向いているものに限らず、図7(A)に示されているように、左右方向(操作部材3の切り替え操作方向)や、同図(B)に示されているように、斜め下方へ向けて形成されていてもよい。凹部511、521、522、531は、鍛造時に形成可能な位置および形状となっている。
図8は、本発明の他の実施形態の開閉操作弁1Aの構成を示す分解斜視図、図9は、断面正面図である。この実施形態の開閉操作弁1Aは、操作手段収容部4A、回動軸6Aおよび操作ハンドルである操作部材8の構成が異なるものである。他の構成は、第1の実施形態の開閉操作弁1と同様であるので説明を省略する。また、開閉操作弁1Aの本体2Aは、第1の実施形態の開閉操作弁1と同様の方法で、鍛造により構成されており、鍛造金型の突合せ位置に線20が形成されている。
操作手段収容部4Aは、先端開口部周端縁に下側に凹んだ第1規制部51A、第2規制部53Aを有し、その間には凸部52Aが設けられている。これらの第1規制部51A、第2規制部53Aおよび凸部52Aは、本体2Aの鍛造時に形成されたものである。第1規制部51Aの凸部52A側隅部には、溝が形成されて凹部521Aが設けられ、反対側の隅部には、凹部511Aが形成されている。凹部521Aは、溝の形成方向が鍛造金型の抜き方向に沿って(平行に)形成され、凹部511Aは、溝の深さ方向が鋳造金型の抜き方向に沿って(平行に)形成されている。
第2規制部53Aの凸部52A側隅部には、溝が形成されて凹部522Aが設けられ、反対側の隅部には、凹部531Aが形成されている。凹部522Aは、溝の形成方向が鍛造金型の抜き方向に沿って(平行に)形成され、凹部531Aは、溝の深さ方向が鋳造金型の抜き方向に沿って(平行に)形成されている。
以上、要するに、操作手段収容部4Aの先端開口部周端縁に形成された凹部511A、521A、522A、531Aは、鍛造時に形成されるので、第1規制部51Aや第2規制部53Aに対して、鍛造後に改めて切削加工等による仕上げ工程が不要となり、イニシャルコストの低減を図ることができる。
回動軸6Aの先端接続部は、断面が多角形状(この実施形態では四角形)に形成された接続係合部62bと、さらにその先端側に形成された雄ネジ部62aとを有している。このような回動軸6aには、操作部材8が外嵌される。操作部材8は、ほぼ回転体形状に形成されており、軸部81と、軸部81の先端側に形成され操作者が手に収めて回動操作する把持部83と、軸部81の基端側に形成され操作手段収容部4A内に挿入される挿入部82と、挿入部82の外側に形成された係合部89とを有している。
把持部83は、外観形状が回転体形状であって、薄い筒状に形成され上側が楕円球面に形成されている。操作部材8の軸線上には、スプリング収容穴84が形成され、その基端底部には嵌合孔85が形成されている。嵌合孔85は、回動軸6aの接続係合部62bの横断面形状と同形に形成され、接続係合部62bが軸方向スライド自在に嵌合する。
図9に示されているように、スプリング収容穴84内には、圧縮スプリング88が圧縮状態で収容され、その内側を回動軸6aの接続係合部62bが挿通する。雄ネジ部62aは、スプリング受け部材86の孔を挿通した先端にボルト87が螺合する。この圧縮スプリング88によって、操作部材8は、操作手段収容部4Aへ向けて常時付勢されている。挿入部82は、操作手段収容部4A内に位置し、その外側に形成されている係合部89は、操作手段収容部4Aの先端開口部周端縁に形成された、第1規制部51Aまたは第2規制部53Aのいずれかにはまり込んでいる。
係合部89を第1規制部51Aにはめこんでいる状態では、弁体25は開放位置となり、操作部材8を手のひらでつかんで引き揚げ、90度回転させて、第2規制部53Aにはめこんでいる状態では、弁体25は閉鎖位置となる。
1 開閉操作弁
2 本体
21、22 流通部
3 操作部材
4 操作手段収容部
5 案内部
51 第1規制部
53 第2規制部
511、521、522、531 凹部
6 回動軸

Claims (3)

  1. 流体が流通する上流側流通部と下流側流通部と、該上流側流通部と下流側流通部の間に配置された弁体収容部と、弁体を開閉操作する操作手段を収容する操作手段収容部とを有し、外形が鍛造によって形成される本体と、
    前記弁体収容部内に収容され、前記上流側流通部と前記下流側流通部とが連通する開放位置と、連通を遮断する閉鎖位置とに切り替え可能な弁体と、
    前記操作手段収容部内の操作手段に接続され、外側から移動操作することにより、前記弁体を開放位置と閉鎖位置との間で切り替え操作する操作部材と、
    前記操作手段収容部に形成され、開放位置又は閉鎖位置の少なくとも一方の位置において、前記操作部材と係合して前記操作部材の移動を規制する規制部と、
    該規制部の内側隅部において、鍛造金型の抜き方向に沿って形成された凹部が、鍛造により形成されていることを特徴とする開閉操作弁。
  2. 前記操作手段は、前記弁体に接続された弁体回動軸であって、
    前記操作部材は基端部が前記回動軸に接続され、
    前記操作手段収容部には、内側を前記操作部材が挿通するスリットが形成され、
    前記規制部は、前記スリット内に設けられているとともに、
    前記スリットは、鋳造金型の抜き方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の開閉操作弁。
  3. 前記操作手段は、前記弁体に接続された弁体回動軸であって、
    前記操作部材は、前記回動軸の軸線上に接続され、回動軸と一体回動する操作ハンドルであり、
    前記規制部は、前記操作手段収容部の先端開口端に形成され、
    前記操作ハンドルは、前記規制部に係合する係合部を有する請求項1に記載の開閉操作弁。
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